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    元スレ妹「お兄ちゃん助けて・・・・・」

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    401 = 1 :

    「ん」

    「はは、まぁ・・・その」

    「誰というかさ、うん」

    「・・・また」

    「?」

    「・・・・またあの人と出かけるんだ」

    「あの人って、そんな言い方」

    「・・・」

    「妹?」

    「・・・」

    (また黙っちゃったな)

    402 = 1 :

    「ねぇお兄ちゃん」

    「お、何だ?」

    (やっと喋ったな)

    「お兄ちゃんにお願いしたいんだけど良い?」

    「・・・何のお願いにもよるけど、できる限りかなえてあげるよ」

    「本当?かなえてくれる?」

    「うん。できることならね」

    「10億円くれとか無理だけど」

    「ふふ、そんなことじゃないよ。お兄ちゃん相変わらず面白いね」

    「あ、ありがと」

    (全然顔は笑ってない)

    403 = 1 :

    「そのお出かけ、私も言ったらダメ?」

    「ええ?」

    「お前も遊びに行きたいって事?」

    「うん。ダメ?」

    「ダメって事はないけど・・・でも」

    「うーん」

    「・・・・・・」

    「さっき叶えてくれるって言ったよね?」

    「良いんでしょ?叶えてね」

    「う、う~ん」

    404 = 1 :

    「今日めっちゃ晴れてんな」

    「正直天気心配してたんだよ」

    「出かけるのに天気とか調べなかったし」

    「何か出かける日は晴れてて当然って前提で話しちゃう癖があるんだよな」

    「でも今日はそういう意味ではよかった。心なしか暖かい気もするし」

    「風がないからかな?」

    「まぁいいや、じゃあ行こうか」

    後輩「・・・」

    「・・・」

    405 = 1 :

    「それでさ、どこに行こうか考えてたんだけど」

    「何か体動かしたいってのもあるし室内の市民プール行こうぜ」

    「冬だけどさ」

    「ってそれじゃあ天気関係ないじゃん!てな。わっはっはっは」

    後輩「ちょっと来てよ」

    「は?」

    後輩「いいから、ほら。来て」グイ

    「あ、妹!ちょっと待っててな」

    「・・・」

    406 = 1 :

    後輩「何これ?」

    後輩「私を私を腹立たせるためのサプライズ?」

    「ご、ごめん」

    「そんなに嫌だったのかプール」

    後輩「はぁ?」ギロリ

    「・・・いやわかってるって」

    「どうしても来たいって言うんだから仕方なかったというか」

    「まぁ妹最近元気ないし気分天下にでもなればって」

    後輩「いや、いやいや」

    407 = 1 :

    後輩「ねぇ男?私は貴方の何?」

    「そりゃあ、恋人っていうか。その」

    後輩「だよね?」

    後輩「そして今日はデートだよね」

    「うん。そんな事言われなくてもわかってるって」

    後輩「じゃあ、そのデートに兄妹で来るのがおかしいって言うのは」

    後輩「どうしてわかんないの?」

    「た、確かに」

    「・・・・なにやってるの?二人で」

    408 = 1 :

    「大丈夫だよ、少し話してただけだ」

    「・・・話してただけ?そう良かった」

    「良かった?」

    後輩「・・・ねぇ聞いて良い?」

    「私に話しかけてます?」

    後輩「そうだけど」

    「ああそうなんですか」

    「どうぞ」

    後輩「・・・」

    409 = 1 :

    後輩「今日の事を聞きたいんだけど」

    「・・・なんで着いてきたの?ってこと?」

    後輩「まぁ、うん。普通そうだよね」

    「着いて来たらダメだった?お兄ちゃん」

    「おれは別にダメとかじゃないけど」

    後輩「ちょっと、私は今あなたと私で話してるのであって、男は関係ないんじゃない?」

    「・・・何が?」

    後輩「何がって、こっちがわけわからない」

    「訳分からないのはそっちだよ」

    「と、とにかく二人とも!行こう」

    410 = 1 :

    続きは今日

    412 :

    男のへタレ具合が酷過ぎてワロタ

    415 :

    うわぁ嫌やぁ

    こわいよぉ

    416 :

    これは男が悪い

    419 :

    母種

    421 :

    こういう男クソ腹立つな

    423 :

    「結局プールはなしか」

    後輩「当然でしょ。水着だって持ってきてないもん」

    後輩「そういうことは最初に言って。」

    後輩(大体私に合う所って頼んで、それがプールってどういう事よ)

    「・・・・ふ」

    後輩「楽しそうに笑ってるけど?何?」

    「あ、ごめんなさい」

    「お兄ちゃんに貧相な体見せたくなかったのかなって思って」

    後輩「かっちーん・・・」

    後輩「やっぱ男の妹だけあるね、あなた」

    424 = 1 :

    「どういう意味ですか?」

    後輩「どういう意味って、別に今の言葉に裏も表もないけど」

    「・・・・そうですか」

    「じゃあ帰ったらどうです?」

    後輩「帰るって?」

    「だから、今日はもう帰ったらどうですか?」

    「お兄ちゃんとは私が遊びますから」

    「あなたは、もう帰って良いですよ」

    後輩「あのねぇ、状況がわかってないみたいだけど」

    後輩「私と男がデートしてるの。あなたに帰れとか言われる筋合いないから」

    425 = 1 :

    後輩「男の妹だと思って優しくしてあげたけど」

    後輩「私もう容赦しないから」

    「ふふ・・・あれで優しくしてたんですか?」

    「あなたの優しさってちっぽけですね」

    「お兄ちゃんも苦労しそう」

    「だってあなたが恋人だなんていうんだし」

    後輩「あのね、男が苦労してるのはあなたの事で」

    「ふ、二人とも!」

    「今日は俺が悪かったから!だから機嫌直してくれよ。な?」

    426 = 1 :

    後輩「もう・・・男!」

    「な、何?」

    後輩「あなたはどっちが悪いと思う?」

    「どっち?」

    「・・・そうだよ」

    「お兄ちゃんが決めてよ。どっちがいらない子?」

    「いらないって・・どんな次元の話をしてるんだお前らは?」

    後輩「もうハッキリ言った方が良いと思うんだけど?」

    後輩「妹さんに言ってあげてよ。正直に」

    「正直な気持ちを言わせるんですか?」

    「ふふ・・・泣くのはそっちになりますよ」

    427 = 1 :

    後輩「ずいぶんな自信」

    後輩「あーあそれなのに・・・」

    後輩「ちょっと可哀想。同情してあげる」

    「同情?あなたごときが私に同情ですか?」

    「そんな同情いりません」

    後輩「本当一々鼻につく」

    「それはお互い様じゃないですか?」

    「もうやめてくれ」

    「俺が悪かったから今日は許してくれ。本当に」

    428 = 1 :

    後輩「許すも何も、言ってあげればいいじゃん」

    「・・・言うって何を?お兄ちゃんがあなたを選ぶとは思えないんですけど」

    後輩「はいはい。そう思ってればいいね」

    「ふふ・・・こっちが同情します」

    後輩「同情するのは私!」

    「・・・」

    (このままじゃ埒が明かないな)

    「後輩」

    後輩「何?どっちか言う気になったの?」

    「そうじゃなくてさ」

    (とにかくこの状況を何とかしないと)

    429 = 1 :

    「ちょっと話をしよう」

    後輩「私は話しかしてないけど」

    「二人でって事」

    「・・・・・・・・」

    「妹、ちょっと後輩と話ししてくるから少し待っててくれないか?」

    「・・・また?」

    「う、うん。ちょっと待っててくれ」

    「・・・」

    「さっきも待たなかった?」

    「だ、だからそのさ、このままじゃ埒も明かないし

    「・・・・・・・」

    430 = 1 :

    「お兄ちゃんがそう言うなら。わかった」

    「そっかそっか。わかってくれたか」

    「偉い子だ」

    「・・・・そう?」

    「私偉いかな?」

    「うん。偉いぞ」

    「・・・・」

    「・・・・ふふ」

    後輩「ふん」

    後輩(これから貴方をどう突き落とすか会議だってのにのんきな事言っちゃって)

    431 = 1 :

    後輩「はぁ!!?」

    後輩「私に返れって言うの?」

    「ごめん」

    「今日の所は・・・その俺にも連れてきた落ち度があるし」

    「だから妹と家で話したいんだ」

    後輩「だからって私にはすごすご帰れって言うの?」

    後輩「大体落ち度っていうのは、誰に対しての?」

    後輩「私に対してじゃないの?」

    「ごめん。でもさ」

    「おかしいのは妹だってのは俺わかってるから」

    「だから現実的に考えて少し説得したいんだ」

    432 = 1 :

    後輩「だとしても、だとしても」

    「今日の埋め合わせはするからさ。頼む」

    後輩「う、うう~~」

    後輩「私今すっごい怒ってるんだけど。わかる?」

    「わ、わかってる」

    後輩「本当にわかってるんでしょうね?」

    「わかってるって常識で考えてさ」

    後輩「デートに兄妹で来る人に常識なんてあるの?」

    「痛いところをつくなよ」

    後輩「ふん」

    433 = 1 :

    後輩「じゃあこれだけ守って」

    「できる限りのことは聞くよ」

    後輩「ふふ。素直じゃない。いつもこうならいいんだけど」

    後輩「私の言う事は絶対厳守だからね」

    「わかったから早く用件を言ってくれ」

    後輩「浮気はしないこと」

    「う、浮気って誰と誰がだよ?」

    後輩「あなたと妹ちゃん」

    「兄妹で浮気ってお前頭大丈夫か?」

    後輩「うるさい」バキ

    「いった」

    434 = 1 :

    後輩「そしてもうひとつ」

    「それは?」

    後輩「あなたの一番好きな人は私」

    「え?」

    後輩「あなたの一番好きな人は私」

    「・・・」

    後輩「・・・」

    後輩「私」

    後輩「そうでしょ?」ギロリ

    「は、はい」

    (恫喝かよ)

    435 = 1 :

    後輩「じゃあ今日の所は帰ってあげる」

    「本当悪いな」

    「ふふ・・・」

    後輩「何?構ってくださいって態度とって」

    「いえ、今のって悪役さんみたいな人が言いそうだなって」

    「今日の所は・・・って。怖い怖い」

    後輩「はぁ?」

    「お、俺が言って聞かせるから!」

    後輩「・・・」

    436 = 1 :

    帰り道

    「・・・・お兄ちゃん右ほほ腫れてない?」

    「気のせいだよ」

    「ふーん」

    「なぁ妹」

    「何?」

    「今日さ、何であんな態度取ったんだ?」

    「あんな態度って?」

    「わかるだろ?後輩に何であんな憎まれ口を」

    「妹?」

    「・・・・」

    (また喋らなくなっちゃったよ)

    437 = 1 :

    「だって」

    「ん?」

    「だって邪魔するから」

    「邪魔?」

    「うん」

    「それはどういう事だ?」

    「・・・・・」

    「何でもない」

    「そ、そっか」

    438 = 1 :



    (妹のやつ今日は何だか少しだけ機嫌がよかったけど)

    (あ、そういや後輩の事妹に言って聞かせなきゃ)

    「もう遅い時間になっちゃってるな」

    「・・・・・お兄ちゃん何一人でゴソゴソ喋ってるの?」

    「うわ!いたのか」

    「俺にお部屋にいるなら言ってくれよ」

    「・・・・いたら駄目だった?」

    「そんな事はないけどさ」

    「そうなんだ。よかった」

    439 = 1 :

    「ねぇお兄ちゃん」

    「どうした?」

    「今日さ一緒に寝て良い?」

    「ん・・・」

    (これは今日のことを話すチャンスだな)

    「おお、いいぞ」

    「いいの?いいんだ」

    「ふふ・・・嬉しいな」

    「たまに一緒に寝てるだろ?大げさな」

    「それでも嬉しいんだよ」

    440 = 1 :

    「ねぇお兄ちゃん」ギュウ

    「お、何だ抱きついてきて」

    「コアラみたいだ」

    「いやどっちかと言うと子供みたいかな」

    「・・・子供なら抱きついて良いの?」

    「まぁそれは、やっぱ子供は甘えん坊だし守ってやらないと」

    「そう」

    「じゃあ私ずっと子供で居たいな」

    「妹?」

    441 :

    きました

    442 = 1 :

    「お兄ちゃん」

    「何がダメだったの?」

    「な、何の話をしてるんだよ?」

    「ふふ・・とぼけるんだ。笑えない」

    「本当にわからないって」

    「・・・私の口から言わせたいんでしょ?」

    「じゃあ言うけど」

    「お兄ちゃん、もうやめてよ。あんなこと」

    「?」

    443 = 1 :

    「もう、わかったから。反省してるから」

    「さっきから何の話をしてるんだお前は」

    「・・・彼女とかそういうの」

    「は?」

    「彼女とかそういうの。もうやめて」

    「私反省してるから」

    「反省って・・・」

    「最近ぜんぜん噛み合ってないぞ俺たち」

    「今反省がどうこう、なんて話してないだろ?」

    444 = 1 :

    「お兄ちゃん、あの時あんな事言ったけど」

    「本当は意地悪してるんでしょ?」

    「だから目の前で私がいやがることして。懲らしめようとして」

    「ちょっと待て。確かその話前もしたけど違うって言ったじゃん」

    「俺は純粋に出会った後輩と、純粋に付き合って」

    「もういいから」

    「そういうの。わかったから」

    「でもね?反省はしてるんし謝ろうとしてるんだけど。どうしてもわからないの」

    「わからない?」

    「お兄ちゃんが何で怒ってるかわからないの」

    445 = 1 :

    「確かに前私怒っちゃったよ?」

    「だけどお兄ちゃんはそれくらいであんな事しない」

    「だから考えて考えて」

    「でもわかんない。私の何が悪かったか」

    「お前本当に何を言ってるんだ?」

    「ごめんなさい」

    「でも私一生懸命考えて考えて考えて考えて」

    「それでもわかんなくて。これ」ス

    「ん?二の腕?」

    「って!お前これなんだよ?傷だらけじゃないか!」

    446 = 1 :

    「どうしたんだよ?転んだのか?」

    「傷と、もの凄いあざだ」

    「違うの、転んでないよ」

    「心配してくれてるんだね。お兄ちゃん優しい」

    「私考えたんだ」

    「でもわかんなくて、わかんなくて」

    「すっごい考えたんだけど、何回も何回も・・・」

    「それで気がついたら、腕を引っかいちゃってて」

    「ふふ・・・こんな風になっちゃってた」

    「なっちゃってたって・・・・」

    (肌が白いから余計目立つけど、傷や内出血の跡が)

    447 = 1 :

    「もう一度言うぞ?俺は怒ってなんていないんだ」

    「本当にできた彼女・・・」

    「お兄ちゃんが彼女?はは。ありえないよ」

    「お兄ちゃんの世界は私が中心」

    「お兄ちゃんはいつも私の事を考えなきゃダメで」

    「お兄ちゃんはいつだって私に寄り添ってなきゃダメでしょ?」

    「何を話してるんだ?さっきからだけど」

    「なんで?私はずっとそうだよ?お兄ちゃんもそうだよね」

    「そんなお兄ちゃんが恋人だって?」

    「論外だよお兄ちゃん」

    448 = 1 :

    「お前な、さっきから聞いてたら」

    「俺はお前の奴隷とかじゃないんだぞ」

    「そうだよ。奴隷じゃないよ」

    「お兄ちゃんはパートナーでしょ?私の」

    「お兄ちゃんがいなくちゃこの世界を生きていくこと何てできないよ」

    「きっと押しつぶされて息ができなくなっちゃうかも」

    「ね?だから」

    「嘘だよね?」

    「嘘って言ってね?」

    「嘘じゃないわけないよね?恋人がいる何て」

    「・・・」

    「私のこと助けてくれるよね?」

    449 = 1 :

    後輩「何?呼び出して」

    後輩「こんな人気のない所に」

    後輩「ひ、人気のない!?」

    後輩「ま、ま、まさかあんた私にそういう事を!」

    後輩「まだ駄目!まだ!」

    「違うから。ただ話すだけだから」

    後輩「ああ、そうなんだ」

    後輩「それで?何の話?」

    後輩「ああ、妹ちゃんの話?昨日凄かったしね」

    「・・・いいや」

    「俺らの話」

    450 = 1 :

    後輩「ふ、ふ、ふざけるな!!!!!」

    「・・・ごめんな」

    後輩「何で?何で?何で?」

    後輩「や、約束だってしたじゃん!!」

    「ああ、したけど・・・」

    後輩「やぶるんだ?最低だね?」

    「ごめん」

    後輩「ほ、本気なの?」

    「・・・」

    後輩「なんで言い返してこないの?」

    後輩「本当に私達別れちゃうよ?」


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