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    元スレモバP「飛鳥をヤンデレにさせてみたい」

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    みんなの評価 : ★★★
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    53 :

    「歌声も良くなってきたな」

    飛鳥「聴いていたのかい?」

    「お前がレッスンしてるんだ、そりゃ様子も見にいくさ。それで飛鳥の方は上手くなってきてる実感はあるか?」

    飛鳥「どうだろうね。何も考えずに歌っていた頃よりかは違ってきたんじゃないかな」

    「そりゃよかった。成長が早くて感心するよ」

    飛鳥「成長なんてほどでもないさ。歌に関しては人前で歌う楽しさを知ったから、上手くなりたいと思うんだ。……キミのおかげになるのかな?」

    「俺は何もしてないぞ。飛鳥自身が真剣に取り組んでくれてるからこそだ。頼もしい成長株だな」ポンポン

    (って、うっかり飛鳥の頭をポンポンしちまった。子供扱いするなって怒られたりしないか――)

    飛鳥「ん……なんだか胸がくすぐったいな。キミの手は不思議なチカラでもあるんじゃないか?」

    (――杞憂だったらしい。それぐらい気を許してもらえてるみたいだ)

    「さあてな。こうするだけでやる気を引き出させる効果があったりしたらいいんだけど」

    飛鳥「少なくともボクに効果があったかどうかはこれからわかると思う……だから、見ていてくれないか。ボクのことだけを」

    「そうするよ。っとと、そろそろ休憩時間も終わりか。よし、行ってこい」

    飛鳥「あぁ。また後で」

    (なんとなく機嫌が良さそうだったな。俺が褒めた分だけ頑張ってくれるようになってたら最高なんだが)

    54 = 53 :

    「お、今日は違うエクステ付けてるのか。似合ってるぞ」

    飛鳥「そう言ってくれると嬉しいな。ちょっと自信あったんだ」

    「なんというか、髪の色だけ変えるんじゃなくて服の方にもマッチさせてるというか。センスが良いんだろうな」

    飛鳥「そんなことないよ。でも見てくれる相手がいてこそのファッションだからね。そこまで見てもらえると考えがいがあるよ」

    「次はどんな感じに決めてくるのか楽しみになるなあ。はは、それじゃ今日もよろしくな」

    飛鳥「あぁ。……フフ♪」

    (明らかにご機嫌そうだ。他のアイドルの前ではいつもの斜に構えた余裕げな表情に戻ってたけど、だがそれがいい!)

    (飛鳥に限らず、他のアイドル達にも試してみるか? 案外褒めたら伸びるタイプ多かったりして)



    「よーしよし、幸子はカワイイなー」ナデナデ

    幸子「!? ふ、フフーン! ようやくPさんもボクの本当のカワイさに気づいたようですね! もっと褒めてくれてもいいんですよ?」

    「晴もだんだん女の子っぽさがわかって、アイドルの仕事に慣れてきたんじゃないか? 偉いぞ」ポンポン

    「あぁん? 別にそんなんじゃねぇし。ってかなんだその手、馬鹿にしてんのかよ……ったく」

    「あれ、不評だったか。幸子には効果あったんだけどな」

    ありす「子供扱いに取られても仕方ないから当然です。……ところで私には何かないんですか? ふ、不公平だと思うのですが!」

    「はいはい、ありすもいろいろ挑戦し始めて経験を積んでるよな。大人びてきたと思うぞ」ナデナデ

    「梨沙も新年早々いい仕事をしてくれたな。このままトップアイドル目指していこう」ポンポン

    梨沙「……ま、まぁたまにはこういうの悪くないわね。でもたまにだからね! ベタベタしてきたらパパに言いつけてやるんだからっ!」

    「わかってるって。そして珠美、去年は大きな舞台に立って珠美自身も一回り大きくなったと思うぞ。これからもよろしく」ナデナデ

    珠美「あの、P殿? おっしゃることは珠美としても嬉しいのですが、どうして珠美の頭も撫でるのですか? 珠美は大きくなりましたよね! お姉さんですよね!?」

    (意外とコミュニケーションがはかどったな。小さい子以外にも今度やってみようか) Pドノー? Pドノー!>



    飛鳥「……あっ」

    飛鳥「……………………」

    55 = 53 :

    「ふぅ。反応はそれぞれにしても悪いようにはあまり取られないもんだな」

    飛鳥「……」

    「おっ、飛鳥か。どうした? 声ぐらいかけてくれたっていいだろうに」

    飛鳥「いや……関心してたんだよ。キミは人をよく見てるようだね。距離感を掴むのも得意なようだし」

    「ん? そ、そうか? 突然どうしたんだよ」

    飛鳥「キミが仕事柄そういうことに長けているのは気づいていたけど、さ。女子の扱いというか」

    (まさかさっきのを見てたのか? それで様子が……?)

    「いや、これも俺にとっては大事なことだからな。アイドルと程良い関係を保つことも求められてて」

    飛鳥「……ボクとのことも、仕事の内ってこと?」

    「っ!! そ、そんな風に感じてたのか? 俺はお前に対してなら公私混同してるところがあるんだが」

    (言い分はともかく嘘じゃないよな、嘘じゃ)

    飛鳥「そう、かな。そっか。他のアイドルよりも、Pはボクを気にかけてくれてるってことでいいんだね?」

    「ああ、そう受け取ってくれて構わないぞ」

    飛鳥「ふぅん。……うん、わかった。今はキミの言葉をボクの感じるままに貰っておくよ」

    (おお。言い得ぬ緊張感が和らいでいってる気がする)

    飛鳥「……P、それならもっとボクのことを見ていてほしいな。他のアイドルとのことがあるのはわかるよ。わかる、けどさ」

    「ごめんな。お前に何も伝えてないまま、お前が近くにいる前で紛らわしい真似をして」

    飛鳥「ボクの方こそ、自分でも図々しいのは承知してるんだ。キミはこういうボクは嫌い?」

    「そんなことないぞ。俺は飛鳥のことをもっと知りたい。飛鳥の新しい面を見れてよかったと思ってるぐらいだからな」

    飛鳥「……まったく、本当にキミは上手だねそういうところ。あぁ、勘違いしてしまいそうだよ」

    56 :

    (あの後から飛鳥の視線が少しだけ熱く感じるようになった。多分これは気のせいではない。そして望むところだ!)

    (俺の方も、小さなことでも見つけて褒めてやると喜んでくれるから、飛鳥のことばかり見てるんだよな)

    (褒めまくる作戦が予定とは違う方向にむかったな。まあ俺の望む関係に近づいていってさえいれば問題ない)

    (次はそうだな、>>57でいってみるか)

    57 :

    キス

    58 :

    順調だな
    高病み低デレも見てみたい気がするが難しい

    59 :

    >>60
    キスはする側? される側(に持っていく)?

    >>63
    どこにキスしたい(されたい)?

    60 :

    される側

    64 :

    首筋

    65 :

    首筋へのキスは執着の意味がある

    66 :

    ええな

    67 :

    (もうキスぐらいならしてくれるかなあ、どうだろう)

    (冗談まじりでちょっと探りを入れてみるか。チャンスは他に誰もいない時だな)



    「――なんて、こんだけ頭数いる事務所で2人きりになれる機会なんざ見当たらんわな」

    飛鳥「へぇ、誰と2人きりになりたいのかな?」

    「うおっ!? あ、飛鳥か……誰かが後ろにいるとは思わなかったよ」

    飛鳥「キミを見かけたものだからね。ちょうど声をかけようとしたところにさ」

    「なるほどな。今日のレッスンはもう終わってたのか」

    飛鳥「話を戻すけど、それで? キミは誰と2人になりたかったのか、教えてくれないか」

    「ん……そりゃ飛鳥だけど」

    飛鳥「ボク?」

    「そうだ。まだ周りに人がいるから2人きりとはいかんがな」

    飛鳥「キミがボクと2人きりにね、ふぅん……♪」

    (お、やっと表情が緩んだか。飛鳥に詰め寄られるのもいいけどやっぱり笑顔かわいいな!)

    飛鳥「それなら場所を移そう。ボクに用があったんだろう?」

    「え、今から?」

    飛鳥「キミさえよければすぐにでも。ボクはもう帰るところだったから」

    「そうだな、じゃあそうしようか。今なら多少抜けても問題ないし」

    飛鳥「決まりだね。さぁ行こうか」ギュッ

    (!! さりげなく手を引いてくれたぞ。これならいけるか?)

    68 = 67 :

    飛鳥「この辺りでどうかな」

    「いい具合に死角になってるな。声も響かないし大丈夫か」

    飛鳥「ボクに内緒話かい? フフ、気になるな」

    「まあ公の場でするような話でもないから、人目を避けて聞いてみようと思ってたんだけどさ」

    飛鳥「うん……」

    (キスして欲しい、って言うのもなんだし遠回しにいくか)

    「飛鳥ってさ、誰かと付き合ったことあったりする? 最近の子は早熟だと聞いてな」

    飛鳥「え?」

    「いや、アイドルって恋愛絡みがテーマの曲とか結構あるだろ? 例えばそういう経験もなしに上手く表現できるかなと思って」

    飛鳥「……なんだ。そういうことか」

    (? 左右非対称の奇妙な表情が一瞬浮かんだような、見間違いか)

    飛鳥「そうだね、ボクはそういうことに疎いままきたから、経験と言われたらあまり答えようがないかな」

    「なるほどなー。ほら、キスがどうのこうの~って歌詞もあったりするけど」

    飛鳥「キス、ね。たまにレモン味だなんて耳にするが信じがたいな」

    「やっぱりしてみないとわからんよな、そんなの。つまり飛鳥自身は特にそういった経験はない、ってことか」

    飛鳥「……」

    「どうした?」

    飛鳥「いや……うん」

    「なんだよ考えこんだりして。こんな話なんかしたくないとかか?」

    飛鳥「そうじゃなくて、ただ……。もしかして、キミが教えてくれるのかなって。ボクにアイドルという新しい世界を教えてくれたように、さ?」

    (きたあああああああああ!!!)

    69 = 67 :

    「教えてやろうか?」

    飛鳥「っ、ほ、本当?」

    「といってもマウストゥマウスとはいかんぞ。そういうのは大事な時に取っておくものだろう?」

    飛鳥「……まぁ、そうかもね。大事な時か、ボクにもいつかくるかな?」

    「飛鳥なら絶対くるよ。気持ちの問題ってのもあるから飛鳥次第だな」

    飛鳥「そっか。それで、どうやってボクに教えてくれるっていうんだい? キスってやつをさ」

    「例えばだけど、ほんとに例えばな? 首筋にキスマークがあったりって見たことないか? 漫画でも何でもいいんだけど」

    飛鳥「あぁ、たしかに容易に想像できるな。でもどうして首筋にするんだろうね」

    「場合によりけりだろうな。唇から近いししやすいってのもあるんだろう」

    飛鳥「ボクの身長でキミにするのであれば、首筋のほうがやりやすそうか」

    「まぁ、俺でいいなら飛鳥のキスの実験台になってやりたいなと思って。俺も飛鳥からなら嬉しいし」

    飛鳥「……ボクにキス、されてみたい?」

    「当然! 喜ばないわけがない!」

    飛鳥「そうなんだ……っ♪」

    (いつもの様子と違って本当に嬉しそうにしてる時の飛鳥、だんだん見分けられるようになってきたな)

    70 :

    可愛いのお可愛いのお

    72 :

    「さ、今なら誰も見てないぞ。まあ、こんなところでするってのも何だけど」

    飛鳥「いいよ。次の機会がいつになるかもわからないんだ。それにこれはただの練習、みたいなものなんだろう?」

    「そうだな。飛鳥さえよければ、どうする?」

    飛鳥「決まってるさ」

    (おお、このまま抱きしめられるぐらい飛鳥が側に!)

    飛鳥「キミの匂いがする……なんだか意識してしまうな。ねぇ、手とか腕はどこかに置いた方がいい?」

    「お好きにどうぞ。しやすいようにってなら背中や首にまわしてくれていいぞ」

    飛鳥「じゃあ、肩を借りようかな」

    (控えめに俺の肩へ手を置く飛鳥がいつにもましてかわいくみえてヤバい)

    飛鳥「……するよ?」

    「ああ」





    飛鳥「――こんな感じ、かな」

    「そんな感じだな。これで少しは経験できたことになればいいんだが」

    飛鳥「ボクとしては何の不満もないよ。良い経験ができた。キミのおかげさ」

    「それならよかった。それじゃあそろそろ戻ろうか、お前も遅くならないうちに帰らないと」

    飛鳥「その前に聞いてもいいかな。キミはボク以外とも……こういうこと、しているのかい?」

    「あるわけないだろ? 飛鳥とだけだ」

    飛鳥「そう、なんだ。……キミさえ受け入れてくれるなら、またキミと経験を積み重ねていきたいな」

    「ん?」

    飛鳥「なんでもないよ。なんでも、ね」

    (必殺・難聴のフリ! 目つきも変わってきて順調に病みに落ちていってるな!)

    73 = 72 :

    「……」

    ちひろ「あれ、プロデューサーさん? こんなところで何しもがっ!?」

    「静かに! 気づかれたらどうするんです!」

    ちひろ「――~~ぷはっ、ど、どういうことですか!? 気づかれるって……」

    「ほら、あそこに飛鳥がいるでしょう? 待ち合わせしてるんですが、ちょっと様子を見ようと思いまして」

    ちひろ「? 早く行ってあげたらいいんじゃ……そんなストーカーみたいなことしなくても」

    「まあまあ。こうして遠くからじっくり様子を伺って、待ち合わせ相手の俺のことを考えてるであろう飛鳥の思考を読み取るんです」

    ちひろ「えっ」

    「あの様子なら、そうですね――」



    飛鳥『――P、まだかな。キミのことだから他の子達に捕まってるのかもしれないな』

    飛鳥『少しずつボクのことを特別にみてくれてはいるみたいだけど、全然物足りないよ』

    飛鳥『やっぱり大きくないと駄目なのか? キミの好みにボクは合っていないから……』

    飛鳥『いや、でも、この前はキス……させてくれたし、異性としてみてくれてる……んだよね?』

    飛鳥『キミがボクのことだけを思ってくれる時間、もっと作れるようにしないと』

    飛鳥『……うん。ここだって、まだ望みはあるはずだ。なんならキミに大きくしてもらって――なんて、フフ』



    「こんなとこかなあ、ふへへ」

    ちひろ「プロデューサーさんが何を考えてるのかわかりませんけど、飛鳥ちゃんに変なことしないでくださいね?」

    「しししっししてないですし!」

    ちひろ「もう、飛鳥ちゃんの雰囲気が変わってきたのやっぱりあなたのせいですか!」

    「あ、やっぱり変わったと思います?」

    ちひろ「うーん、時折なぜか視線を怖く感じる時がありますねぇ。目が笑ってない、みたいな?」

    「気のせいですよ! それじゃ俺は飛鳥のところ行くからこれで」


    (さてさて、この調子で今度は>>74をやってみよう!)

    74 :

    食事

    75 = 72 :

    あ、入れ忘れた…
    >>73はちょっとしたオマケで、今の病み5デレ5状態の飛鳥の様子を書いてみました
    また数値がある程度変わったら書こうかな

    77 :

    俺は!飛鳥Pに!なるんやッ!!

    78 :

    >>68
    左右非対称の表情って完全にブギーポップじゃないですかー

    79 = 72 :

    >>78
    飛鳥の好みそうかなと思ってつい

    あとどちらかでも値が10まで行ったら終わりにしましょうかね
    もし10:10で終わったら、また何か考えます。まあないでしょうけども

    80 :

    もちろん口移しですよね?ね?

    81 :

    舞いながら待ってる

    82 :

    「飛鳥~、食事にいこう」

    飛鳥「食事? ボクと?」

    「ああ。もう昼休憩入っただろ? 今日来てるみんなも呼んで一緒に――」

    飛鳥「食事か、いいね。キミの誘いなら断れないな」

    「ん? そんなお堅い話でも何でもないけどな」

    飛鳥「次のオフがボク達同じ日だったはずなんだ。ちゃんとスケジュールを把握してくれていたんだね」

    「……えーと、飛鳥?」

    飛鳥「幸い予定はまだ入っていなかったから、キミのために空けておくよ。行き先は任せる。……期待してもいいかな?」

    「期待も何も――いや、そうだな。詳細は追って連絡するから楽しみにしててくれ」

    飛鳥「わかった、待ってるよ。……ずっとね」



    「あるぇー? いつの間にかオフのスケジュール埋まったぞ~?」

    「まあいいか、飛鳥がどう思ってるかわからんがこれってデートだよな。飛鳥とデート! たぎってきた!」

    「……薦められて借りたホラー映画のDVD消化するのは今度にしよう」

    83 = 82 :

    (待ち合わせの15分前には着いたか。遅れるのは論外だしまあこんなもんだろ)

    (飛鳥はまだみたいだな、もう少ししたら車降りて待ってよう)



    コンコン

    「ん、飛鳥か。あれ? 飛鳥も早く着いたんだな。車気づいてくれてよかった、さあ乗ってくれ」

    飛鳥「色々と、手間を掛け過ぎた、みたいでさ。遅れるかと、思ったよ……ふぅ」

    「おっ、たしかに今日の飛鳥も一段とかわいいな。いつもオシャレだけど輪をかけてというか、それに――あれ? エクステを着けてない?」

    飛鳥「あぁ、ボクが周りに気付かれないよう変装するならこうするのがいいかなって。それに素のボクをいつかキミにみせたいとも思っていたんだ……どうかな?」

    「そういやエクステ付けた姿しか見たことなかったんだな。もちろん、そのままの飛鳥も断然良いよ」

    飛鳥「……よかった。不安だったんだ、キミがありのままのボクを受け入れてくれるかをさ」

    「俺が飛鳥をアイドルとして受け持つことになった日から、飛鳥のこと全てを受け入れるつもりでいたぞ。大丈夫だ」

    飛鳥「さすがだね。それでこそボクのプロデューサーだ。でも、今日はそういう立場は抜きにしていいんだよね?」

    「プライベートだしな、そうこなくちゃ」

    飛鳥「じゃあ改めて。P、今日はよろしく」

    「ああ、よろしくな。さて行き先は決めてあるけど、一応飛鳥のリクエストを聞いておこうか」

    飛鳥「ボクはどこだって。賑やかなところでも、静かなところでも構わないよ」

    「なら予定通りといくかな。なあ、今さらだけど待ち合わせする必要あったか? 俺が直接迎えに行ってもよかったのに」

    飛鳥「それだと雰囲気が出ないじゃないか。背伸びしたつもりはないんだけどな……Pは違った?」

    「いや、飛鳥がそう思っててくれたのならよかった。いらんこと聞いたな、すまん」

    飛鳥「いいんだ。Pにとっての二宮飛鳥はまだ子供なんだろう、それは仕方ないことさ。足掻いたところでボクはただの14歳だからね」

    「まあな……まだお前を遅い時間に連れ歩くわけにもいかないし」

    飛鳥「うん。でもね、ボクが今抱いてる様々な感情だとか、悩みだとかに年の差なんてないはずだから、それだけは子供扱いしないでほしいんだ」

    「わかってるよ、大切にする。……そろそろいこうか。時間がもったいないしな」

    飛鳥「フフ、キミがボクをどんなところへ連れて行ってくれるのか、お手並み拝見といこうかな」

    「お、言うねえ。まあみてろよ、きっと満足させてやるさ」

    84 = 82 :

    (今日は高めの店を選んである。飛鳥のことだから自分のお代はしっかり自分で出そうとするかもしれないし、額が額なのも含めてなんとか言いくるめて引き下がってもらおう)

    (こういうのが飛鳥の言う空気を読む大人ってやつなのかな。あまり気を遣った風を出さないように気をつけよう)

    飛鳥「何を考えてるんだい?」

    「飛鳥のことをな」

    飛鳥「そうなんだ、ボクもPのこと考えてたよ。運転に集中してるのかとも思ったけど」

    「あー、ほったらかしにして悪かった。なにか話をしようか」

    飛鳥「なぁP、ボクってもう変装する必要があるのかな? そんなに人に知られてると感じたことはあまりないよ」

    「念のためってやつだな。売れた後に色々あることないこと言われるようになるからなあ。今日のことも下手するとスキャンダルになるし」

    飛鳥「ふぅん、窮屈になるんだね。それは困ったな」

    (城ヶ崎姉妹と街を歩いた時は危なかったなあ)

    飛鳥「……なにか思い当たることがあるって顔してるね」

    「そ、そんなことない、とは言い切れないな、うん」

    飛鳥「誰と?」

    「えっ」

    飛鳥「他のアイドルともプライベートを共に過ごしたことあるんだろう? それが誰なのか、気になるなぁ」

    (Oh...ちひろさんの言ってた目が笑ってないってこれか。何となく俺に向けられた視線ではない、ような……)

    「ま、まあそんなこと今はいいじゃないか。せっかく飛鳥と2人きりなんだし」

    飛鳥「そうだね、この件は後でじっくりと教えてもらうことにしよう」

    「」

    飛鳥「ともかく、キミに面倒をみてもらうからには上を、まだ知らない世界をボクは目指すよ。でもその代償というか、アイドルとして報われた分だけPと気兼ねなく過ごせる機会も失われていくのか」

    「そういう世界だからなあ。ファンに支えられてこそのアイドルだ。アイドルである以上は仕方ない」

    飛鳥「……ジレンマだね。まぁ、未来のことは未来のボクに任せて、今は今を楽しむことにしよう」

    「その粋だ。もうそろそろ着くから、今日は2人で楽しもう」



    ~店内

    「お気に召してもらえた?」

    飛鳥「Pとならどこだって気に入るよ。しかしこれは……フフ、ボクでは場違いにならないかな」

    「ならないって、飛鳥は大人びてるから浮いたりしてないよ。こういった店は初めてか?」

    飛鳥「うん、さすがに気軽に来れるようなところではないな。家族ぐるみでもなかなかないよ」

    「だろうなあ。もし俺が飛鳥と同じ年の時に来てたら萎縮してたな。さて、時間はあるしゆっくりとオーダーを吟味しよう」

    飛鳥「……P、ボクの想像以上のところへ連れてきてくれたのは嬉しいんだ。嬉しいんだけど、恥ずかしながら持ち合わせが厳しいかもしれない」

    「はは、気にするなって。このぐらいの店ではな、女性にも払わせてたら男の俺の立つ瀬がなくなるってもんだ。気持ちだけ受け取っておく」

    飛鳥「でも……そういうものなのかい?」

    「どうしても気になるってんなら出世払いで返してくれたらいいよ。ただ俺は飛鳥を――なんというかだな、そういう人だっていうつもりで連れてきてるから。俺の為にも納得してくれないか?」

    飛鳥「……。それなら、これ以上は口を噤むことにするよ。Pがその気でいてくれてるのに水を差すわけにはいかないね」

    「おうとも。そういうものだから、気にしなくていいんだぞ」

    飛鳥「そういうもの、か。普段のボクならそんな格式ばった価値観に囚われるのをよしとしないんだが、Pの気持ちより優先するべきことではないな。そうか、Pはボクのことを……ふぅん♪」

    (言い訳は曖昧になったけど飛鳥の機嫌も上々でなんとかなったな。さて、使う暇なく貯まった金の使い方としては悪くない。贅沢するか!)

    85 = 82 :

    (――とまあ、そこそこの贅沢を2人で満喫してたらあっという間に時間が過ぎていったとさ)

    「シートベルトがキツい……。飛鳥、帰りくらいは送らせてもらうぞ。いいよな?」

    飛鳥「そうだね、頼むよ。その方がPと長く一緒にいられそうだ」

    「明日からまたアイドルとそのプロデューサーとして頑張ろう。ああ、もちろん飛鳥は学生としての本分もな」

    飛鳥「心配はいらないよ、うまくやってるつもりさ」

    (ハードスケジュールしてた頃もなんとか両立できていたみたいだしな。思わぬ形で時間の使い方が上手くなったのかも?)

    飛鳥「……ねぇ、P。またボクとこんな日を過ごしてくれる?」

    「スケジュールが合えばな。なかなか都合よくはいかないだろうけど」

    飛鳥「そう、だよね。その間にもPは他のアイドルともこうして2人きりで休日を過ごすんだ」

    「いやいや、休みの日はいつも誰かしらアイドルと過ごしてるわけじゃないぞ?」

    飛鳥「そうかい? でもよく誘われたりしているみたいじゃないか」

    「否定はしないけどさ。野球やラグビー観戦しにだとか、それくらいなら俺もリフレッシュにはなるし」

    飛鳥「……満更でもないってことだよね。まぁ、キミがそうしたいのならそうするべき、なんだけど……。P、ちょっと耳を貸してくれ」

    「耳って、こうか? 別に車の中なんだし誰にも聞かれてな――」

    飛鳥「んっ……」

    (!! ほ、ほほほ頬に柔らかな感触ががが!?)

    「」

    飛鳥「……っ、えっと、うん。また練習させてもらったよ……じゃなくて、今から勝手なこと言うね。
    もし、その……Pの頬にボクが施した感触が僅かでも残ってる内は、他の誰ともこんな風に2人きりで……過ごしたりしないで、欲しいな。Pにとって今のがすぐ消えてしまうものなら……仕方ない、けど」

    「……」

    飛鳥「……。それじゃ、帰ろうか」

    「そ、そうだな。帰るんだったよな、車出すぞ!」

    (参ったな、もう俺しばらく飛鳥以外のアイドルと休日過ごせないな! いやーほんと参ったなあ!!)




    (妙な雰囲気のまま飛鳥を送り届け終えたし、次はどうしようか作戦を練りながら帰ろう)

    (しっかし大胆な行動にも出るようになってきたな。病み具合がいい感じに進行してるんじゃないか?)

    (今度は>>86なんかどうだろう。いけそうな気がする!)

    86 :

    ハグ

    87 = 86 :

    病み度が一気に下がったね

    88 = 82 :

    休みが不定期でなかなか進まぬぅ

    あ、食事なのに食事シーン書いてなくて申し訳ない。食べてるところ書くの苦手で……

    >>87
    次00~09きたら取り返せる範囲ですし、下がる展開も書いてみたかったので大丈夫ですよ~

    89 :

    だっこしてぎゅされて安心したのか…


    次の安価で00取らなきゃ(使命感)

    90 :

    遅番なので今のうちに、飛鳥誕生日おめでとう

    91 = 90 :

    (ハグしたい。ただ単純にハグハグしてみよう)

    (今日は2月3日、飛鳥の誕生日だ。サプライズとしていきなりやってみようか)

    (飛鳥ならここずっと他のアイドルよりも早く事務所に来てるし、その一瞬にささっとやるぞ)



    飛鳥「やぁ、おはよう。キミもいつも早いね」

    「おはよう飛鳥。俺みたいなのは早く来てるくらいがいいんだよ。それよりも」

    飛鳥「ボクに何か用でも、あっ……。ま、まぁ時間はあるし、なにかな?」

    「ちょっとな。誰かが来る前に、こうしたかったんだ」ギュッ

    飛鳥「……ん」

    (大人しくされるがままになってる飛鳥かわいい。何か悪いことをしている気分だ、いや相手によっちゃセクハラに取られるんだけども)

    (しかし次にいつ誰かが事務所に来るかもわからない状態でのこれは……なかなか緊張感あるな)

    「そろそろ離すぞ、誰かきてもおかしくないしな」

    飛鳥「……そうだね。でも突然どうしたんだい?」

    「今日は飛鳥の誕生日だから驚かせてやろうと思って。あんまりいいものでもなかったかもしれんが」

    飛鳥「そんなことないよ。キミがボクを祝おうとしてくれる気持ちは確かにボクに届いたさ。……覚えててくれたんだね」

    「忘れるわけないだろう? ただ、飛鳥が事務所に一番乗りしてくれてたから、他のアイドルに気兼ねしないで済んだのは大きいな」

    飛鳥「早く来た甲斐があったってことか。思わぬ得をした気分だな」

    「俺としても得したと感じてもらえてよかった。さ、今日も1日よろしく」

    飛鳥「あぁ、任せてくれ。今日はいつも以上に力を発揮できそうだよ」

    92 = 90 :

    (そんなこんなで、ハグ自体は良好な結果に終わったのだが――)

    飛鳥「……」ギュッ

    「なんか日課みたいになってきたな」ギューッ

    飛鳥「いいじゃないか、どうやらこうするとその日のコンディションが高まるみたいなんだ」

    「ジンクス、とは違うよなあ。調子が良くなるなら俺としても歓迎だけどさ」

    飛鳥「……それだけ?」

    「え? あ、いや、実を言うとな? 初めは俺がこうしたくなったのを飛鳥の誕生日にかこつけたんだよ」

    飛鳥「うん」

    「俺としても、飛鳥とこうしてる時間は好きだ。他のアイドルが誰も来てない僅かな時間だけでも」

    飛鳥「ボクも、キミとこうしてると心が安らぐし同時に昂ぶりもするんだ。どうしてだろうね?」

    「さーてな。ほれ、そろそろ離れといた方がよさそうだぞ」

    飛鳥「もう少しだけ、なんなら少しぐらい誰かに見られたってボクは構わない」

    「俺は構うよ。俺もこうしていたいけど、だからこそ引き際を誤っちゃいけないんだ。わかってくれるよな?」

    飛鳥「……。限られた時間だから愛おしく思うものなのかもね。わかったよ、P」

    93 = 90 :

    (こうして俺と飛鳥は僅かな間だけでも特別な時間を過ごすようになった。なんか本当にシンデレラみたいだな)

    (なお、最近ちひろさんがニヤけた表情で、何かを言いたそうにこちらを向いてる時が度々ある。頭に金塊でもぶつけたんだろうか)

    「というか気持ち悪いんですが」

    ちひろ「えー? 何のことですかあ?」

    「その態度がですよ! どうしようかなあ、言っちゃおうかなあ、みたいなことが顔に書いてあるんです!」

    ちひろ「わかります~? まあでも、せっかくプロデューサーさんがみんなに配慮してくれてますし。私としてはそれなら応援しようかな~って」

    (むぐっ、まさか俺と飛鳥の時間を知ってるというのか!?)

    ちひろ「以前は病ませたいだとか変なことおっしゃってましたけど? なんだか健全そうですね?」

    「……10本、いや20本だ。スタエナ10本ずつ買いますから、その口を慎みやがってください」

    ちひろ「そんなつもりじゃなかったんですけどねえ? ……真面目に話しますけど、飛鳥ちゃんの視線が怖いってこの前お伝えしたじゃないですか」

    「ありましたね。今もそうなんですか?」

    ちひろ「それがそうでもなくなったんですよ。といっても、飛鳥ちゃんがプロデューサーさんのことばかり見てるからかもしれませんが」

    「」

    ちひろ「プロデューサーさんが他の子たちとキャッキャウフフしてても、前ほど気にしてないみたいですしね」

    「キャッキャウフフって何ですか! それよりも、え? マジ?」

    ちひろ「秘密の共有は特別な繋がりを感じるものですから、それで安心感を持てたんじゃないですか?」

    「なるほど……」

    (絆が深まるのはいいんだが、病み具合が軽減されたみたいだな。誤算だ……)

    (次で挽回しよう! >>94だ!)

    94 :

    雑談

    95 :

    2~3日疎遠になる

    96 = 95 :

    また病み度下がるのか…

    97 :

    純愛じゃないか(憤怒&歓喜)

    98 :

    場面ごとに現在の病み値とデレ値を表示してもらえると嬉しいです

    99 :

    >>98
    面倒な計算があるわけでもないし>>20見て自分で計算すりゃいいじゃない

    100 :

    スレタイ詐欺甚だしいな(歓喜)


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