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元スレ提督「艦娘達とほのぼのする」雪風「はいっ!頑張ります!」
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◇基本的にふと思いついたほのぼのした感じの話を投下します。
・更新頻度は週に2~3投下できればいいなって
・言葉遣いおかしかったりしたらごめんなさい
・雑談はしてもらって全然構いません。その雑談が、ネタになる
・これと言ったレギュラー艦はいません。ただキャラが立ってる艦娘は出演多めっぽい?
てことで夜露死苦ニキッ!
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1389293347
・更新頻度は週に2~3投下できればいいなって
・言葉遣いおかしかったりしたらごめんなさい
・雑談はしてもらって全然構いません。その雑談が、ネタになる
・これと言ったレギュラー艦はいません。ただキャラが立ってる艦娘は出演多めっぽい?
てことで夜露死苦ニキッ!
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1389293347
榛名「提督、五十鈴牧場ってやったことありますか?」
提督「おま……!どっからそんな単語拾ってきた!」
※五十鈴牧場
Lv12という脅威の早さで改造可能な五十鈴。
彼女は五十鈴改になったとき電探を初期装備として持っているのだが、それを目当てに改にしては電探をはぎ取って残った五十鈴改はポイーするという提督が後を絶たなかった。
今は五十鈴が改二になれるため少しは収まったらしいのだが、増え続ける新規提督は古参提督の真似をして…………。
榛名「新規提督にやりがちな行動の一つとして、テレビで特集組まれていました」
提督「あぁ……俺もぺーぺーの新米だった頃はあっちこっちで五十鈴牧場という単語を耳にしたよ」
榛名「じゃ、じゃあ提督も!?」
提督「待て落ち着け結論が早すぎる」
提督「俺ん所には五十鈴よりも先にデイリー開発で電探がバカみたいに出ちゃってさ、逆に五十鈴が貴重な存在だったからそんな事はしてないよ」
提督「ていうか、今それを中堅以上の提督がやったらものっそいバッシング受けちゃうんだよね。そういう意味ではこれからもやらん」
榛名「それが当然だと思うのですが、昔は黙認されるどころか広まっていたのは悲しいです……」
提督「ほんとにな。電探出た後で五十鈴ちゃんが出てよかったわ」
榛名「もし電探が出ていなかったら?」
提督「資源と装備って大事じゃん?」
榛名「提督の黒い部分を見た気がします……」
大体こんな調子のをちまちま投下していこうと思っています。
艦これやってきます。
艦これやってきます。
乙
単騎大破進軍は誰でも通る道。
電探大豊作とかリアルラック使いはたすだけだろ・・・
46cmはよ(白目)
単騎大破進軍は誰でも通る道。
電探大豊作とかリアルラック使いはたすだけだろ・・・
46cmはよ(白目)
>>4
いつの話だよ…
いつの話だよ…
電探はあるからいいんだ
でも近代化改修の対空5は美味しいんだよな…
なお最近はまるゆ牧場が流行っている模様
資源大量消費するけど
でも近代化改修の対空5は美味しいんだよな…
なお最近はまるゆ牧場が流行っている模様
資源大量消費するけど
提督「…………」ペラペラ
提督「ふぅ……」パタン
提督「面白かったけど分からん。雪風いるかー!」ガタッ
……――――
…………――――――――
……………………――――――――――――――――
提督「よく来た雪風。とりあえず座ってくれ」
雪風「あの……雪風に何か、ご用でしょうか」
提督「そんじゃ早速本題だけど、雪風とか一部の駆逐艦って俺の事『司令』とか『司令官』って呼ぶじゃんか。でも他の子の大半は『提督』って呼ぶじゃない?」
提督「でさ、こないだ新しく着任した知り合いに『司令と提督ってどう違うんだよ』って聞かれたのよ」
雪風「もしかしてしれぇ、答えられなかったんですか?」
提督「さ、察しいいのな……」
提督「そこで鬼才俺提督閃く。あれ?これいっそ呼び方を『提督』に統一したら良いんじゃね?」
雪風「それってしれぇの知識不足が原因じゃないですか!」
提督「いやいやいや。俺だって悔しかったからさっき本読んで勉強したんだよ?」
提督「でも予想以上に『司令』と『提督』の境界線が曖昧でさぁ、頭の中で整理する前に混乱しちゃったんだもんげ」
提督「だから提督で統一しちゃった方が楽っぽくない?」
雪風「どうせしれぇの事ですから、ストーリー性のある文章だけ見て他は流し読みしてたに決まっています」
提督「エスパーかよ」
雪風「でも雪風は『しれぇ』で慣れちゃったのですが……」
提督「まぁ物は試しにね。ちょっと『提督』って呼んでみ?」
雪風「うぅ……。て、てーとくぅ」
提督「……もう一回」
雪風「てーとく」
提督「何か違うなぁ……。雪風っぽいあどけなさがこう……感じられないんだよ」
雪風「そんな事言われたって雪風が困るだけです……」
提督「うーん……。今度はいつも通りに呼んでみ?」
雪風「しれぇ」
提督「…………」
提督「もっかい」
雪風「しれぇ」
提督「…………すまん雪風変なことに付き合わせて。俺やっぱバカだったみたい」
提督「これ、知り合いから貰った菓子折。陽炎型の子達と食べておいで」
雪風「わーい!ありがとうございますしれぇ!」タッタッタ
提督「でも司令と提督の違いは知っておきたいなぁ。鳥海さん辺りに聞いてみるか」
漣「ご主人様ー、ただいま遠征から帰投しました」
提督「あっ」
提督(漣ちゃんは呼び方どうしよう)
ざっとググって見たところ
司令=複数の駆逐艦や潜水艦で編成された駆逐隊や潜水隊の最高指揮官のこと。主に大佐や中佐がなる。
司令官=複数の軍艦や駆逐隊、潜水隊で編成された戦隊の最高指揮官のこと。主に少将がなる。
司令長官=複数の戦隊で編成された艦隊や連合艦隊の最高指揮官のこと。主に大将や中将がなる。
提督=将官(元帥、大将、中将、少将、准将、代将)の敬称、総称のこと。
らしい。
司令=複数の駆逐艦や潜水艦で編成された駆逐隊や潜水隊の最高指揮官のこと。主に大佐や中佐がなる。
司令官=複数の軍艦や駆逐隊、潜水隊で編成された戦隊の最高指揮官のこと。主に少将がなる。
司令長官=複数の戦隊で編成された艦隊や連合艦隊の最高指揮官のこと。主に大将や中将がなる。
提督=将官(元帥、大将、中将、少将、准将、代将)の敬称、総称のこと。
らしい。
それぞれの艦娘が所属していた部隊によって、指揮官の呼称が変わってたりしてね。
漣ちゃんの「ご主人さま」だけは謎だが
漣ちゃんの「ご主人さま」だけは謎だが
それぞれの艦娘が所属していた部隊によって、指揮官の呼称が変わってたりしてね。
漣ちゃんの「ご主人さま」だけは謎だが
漣ちゃんの「ご主人さま」だけは謎だが
天龍「おい糞提督!」バタンッ
提督「うわビックリした!ノックくらいしろよ!つかお前糞っつったか?お?」
天龍「んな事どうでもいいんだよ!」
提督「よくねぇよ」
天龍「さっき木曾とすれ違ったんだけどよ――――」
木曾『よぅ、お疲れ』
天龍『お疲れさん……って』
木曾『ん?どうかしたか?』←マント&かっこいい肩当て
天龍『なん……だと……』
天龍「――――てなやりとりがあったんだ!あいつマントなんて着けてたか!?」
提督「あぁ。さっきの出撃で改二のLvに達してな?それで改造したらああなったんだわ」
天龍「改二!?改二っつったら敵戦艦100体位狩らないとなれないって聞いたぞ!?」
提督「どこ情報だよ。木曾は今週の秘書艦だったから、3-2周回してる間にサクサクッと経験値溜まっただけ」
天龍「くそっ!どうして木曾が俺より育ってんだよ!」
提督「どうしてって、そりゃさっきも言ったけど今週の秘書艦が木曾だからでしょうよ」
天龍「俺が聞きたいのはそうじゃねぇ!」
天龍「どうして木曾が俺より後に入ったのに!」
天龍「俺は未だに改止まりで遠征ばかりなんだよ!この扱いの差はなんだ!」←Lv27
提督「あーそっちね……」
天龍「来週から俺を秘書艦にしろ!」
提督「嫌だけど?」
天龍「即答だと……」
提督「そりゃぁ天龍ちゃんより木曾ちゃんと一緒にいる方が疲れないもん」
天龍「おいどういう意味だ?」
提督「言葉のまんまだけど、具体的には――――」
提督『あぁ……朝っぱらから昨日やり残した書類整理だ……ダルおも』ガチャ
木曾『おはよう提督』
提督『おはよーさん。ってあれ?それって……』
木曾『昨日終わらなかった書類整理、俺の理解できる範疇でやっといてやったぞ。不備があったら直しておいてくれ』
提督『おぉありがとな!これでレア艦&資材集めが加速する!マジで今週の秘書艦木曾でよかったわ!』
~後日~
提督『と、勇み足で周回に行った結果がこれだよね』
摩耶『こんなになるまでこき使いやがって、クソが!』大破
提督『おまっ!キラキラが付いてるからって調子乗って、敵艦の攻撃避けようともしないで仁王立ちして即被弾して大破したのお前だろ!』
摩耶『うるせぇ!あの程度平気だと思ったんだよ!』
提督『その結果がこれだろ……。ったく次から調子乗んなよ?見てて冷や冷やしたわ』
摩耶『ッチ、分かってるっつの一々うぜぇな』
提督『』グサッ
摩耶『じゃあドック行くわ。覗きに来んなよ変態』
提督『』サクッ
提督『胃が痛い……最近の女の子は怖すぎる……」
提督「ていうか変態はねぇよ……俺が何したんだよ……やべ、泣きそ』
木曾『摩耶の姉貴は大破したの自分だけだから恥ずかしかったんだよ。あれは姉貴なりの照れ隠しだから許してやってくれ』
木曾『それと、提督は全然うざくなんて無いから安心して指揮を執ってくれ』
木曾『その……もし不安なら、俺がいつまでも側に居てやるからさ』
提督『ありがとな……ほんとありがとな。木曾ちゃんの優しさが身に染みるってレベルじゃないくらい五臓六腑に染み渡る』
木曾『お、おいおい褒めすぎだろ……流石に照れるぜ///』
提督『ういやつめ超絶可愛いー!撫でさせろー!』ナデナデ
木曾『そ、そうこなくっちゃな、スキンシップも大事だもんな///』
提督「――――みたいな。めっちゃ癒されるんだわ」
天龍「最後に至ってはただイチャイチャしてただけじゃねえか」
提督「天龍には出来ない気遣い。プライスレス」
天龍「はぁ!?気遣いくらい俺にだってでき…………」
提督「……どした?急に黙って」
天龍「ちょっと待ってろ提督、緑茶入れてやるからな」
提督「そう来たか」
天龍「別に疚しい考えなんて無いぞ。ただ提督が喋りすぎて喉乾いただろうなと思ってな」
提督「喋らせたのは天龍なんだけど」
天龍「細かい事は気にすんなって。おい、ヤカンどこだ?」キョロキョロ
提督「ヤカンならお前の後ろにあるストーブの上にあんだろ。沸騰しても音が鳴らないタイプだから――――」
天龍「後ろ?」クルッ
提督「――――ってバカ!艤装がヤカンに!」
ガツン
ダバァ
天龍「あっちいいいいいいいいィィィィィー!!」
提督「遅かったか!」
提督「うわうわうわだいじか!?ほれ手ぬぐい!」
天龍「い、いや、これくらい……熱くもなんとも……」ジワッ
提督「そうな!お前強いもんな!うん!天龍強い!泣いてない!」
提督「脚に掛かったみたいだけど一人で歩けるか?痛みは感じるか?」
天龍「うん……」グスン
提督「よし、だったら大事になる前に火傷の塗り薬貰ってこい!後始末は俺がやっとくから!な?」
天龍「ぜってぇまた来るからな……秘書艦になって改二になってやるからな……」バタン
提督「どうせレベル上がっても改二になるのは当分先だと思うけどね」
龍田「天龍ちゃん泣かしたのダーレダァ?」ヌッ
提督「げぇ龍田ちゃん!どこに隠れてたんだよ!」
提督「つーか見てたんならさ、艤装がヤカンに引っかかる前に助けてあげなよ」
龍田「でもぉ、涙目になった天龍ちゃん可愛いかったでしょぉ?」ニコッ
提督「この艦隊ホントにマシな奴少ねぇのな」
夕張が出てるSSで夕張言うのはわかる
でも関係ない所で夕張夕張騒ぐんじゃねえよ池沼
でも関係ない所で夕張夕張騒ぐんじゃねえよ池沼
提督「今日は鎮守府から歩いて5分の防波堤で釣りに来たぞー」
赤城「来ましたよー」
加賀「来ました」
雷「司令官、イスはここら辺でいいかしら?」
提督「おっけーおっけー。早速座らせて貰うね」ヨッコイショット
電「お弁当と暖かい紅茶が入った水筒も持って来たのです」
提督「ん、ありがと。寒いしお茶ももーらおっと」コポポポ
提督「あー暖まる」ゴクゴク
雷「他にやること無いかしら?もっと私を頼っていいんだから!」
提督「後はそうだな……予報だと今日一日中ずっと快晴だから、顔とか手の甲に日焼け止め塗っておいてね。冬でも鼻の頭とか焼けると痛いから」
電「了解なのです!」ペタペタ
雷「提督ったら博識ね!」ペタペタ
提督「ありがとうありがとう塗ってくれてありがとう。言葉足らなかったね。日焼け止めは自分で塗れるから自分の分だけ塗ってね」
提督「よし、とりあえずサビキ用のエビ溶かさなくっちゃ……うへぇ冷たい」ガサガサ
提督「汚れたから海水で手洗わなくっちゃ……うへぇ冷たい」
加賀「針よし、重りよし、網籠よし。提督、こちら準備できました。餌もらえますか?」
提督「ほんじゃ俺はここで釣るから、好きなポイント見つけて釣っておいで。ほい餌と水入れたバケツ」
加賀「ありがとうございます。では早速……」ヒュー ポチャン
提督「あ、ここで釣んのね」
加賀「好きな場所でと言われたので」
赤城「私もここで釣りますね。隣失礼します」ポチャン
提督「どーぞ」
提督「んじゃ俺はアオイソメ付けた竿を離れた所に投げてくるね。カレイとかスズキ釣れればいいなー」ガチャガチャ
電「司令官は本当に釣りが好きなのですね」
雷「お陰で食費が浮いて大助かりだわ!」
赤城「でも、まだ[ピー]歳なのに趣味がオジさんなのがちょっとね」
加賀「ま、私達も釣りは好きですから他人のことは言えませんけど」
???「ヲッ」
赤城「……?加賀、何か言いましたか?」
加賀「いえ、私は何も…………え?」
雷「あ、アナタは!どうしてココに!?」
電「き、緊急事態なのです!なのです!!すでのな」
提督「うーい仕掛けて来たぞー」
???「ヲッ」
提督「あ、ヲッさんじゃん。一緒に釣りする?」
赤城「提督はこの子をご存じで!?」
提督「んむ。前釣った空母ヲ級ちゃん命名『ヲッさん』」
ヲッさん「ヲッ」
提督「敵意無いみたいだからそこんとこヨロシク」
「「「「!!!!????」」」」
加賀「提督、これは一体……」
提督「他言無用&口外禁止。漏らしたら即解体。イイネ?」
「「「「!!!!????」」」」
赤城「もしてかして……これは流行のこすぷれとやらでは?」
提督「モノホンの深海棲艦空母ヲ級だよん。ね」
ヲッさん「ヲッ」
電「司令官は……司令官は電達に飽きちゃったのですか……?」
雷「分かったわ司令官!雷も撃沈すればいいのね!」
提督「違う違う違うの!前に釣りに来たら釣れちゃったの!偶然なの!俺に変な趣味は無いの!」
ヲッさん「ヲッ」
赤城「それにしては随分と大人しいみたいですけど、どうやって手なずけたんですか?」
赤城「敵艦を鹵獲するなんて、イオナちゃんやタカオさんみたいには行かないでしょうし」
提督「それが彼女さ、話を聞く限りじゃ轟沈しないでああなっちゃったみたいなんだよね」
電「轟沈してない……どういう意味なのですか?」
提督「なんかさ、鎮守府周辺でキラキラ付け担当の随伴艦だったらしいんだけど、中破しても入渠してもらえないブラチンだったみたいなのよ」
提督「で、中破したまま鎮守府周辺でキラキラ付けをずっと繰り返してたらしくて、遂に大破しちゃったのね」
提督「その提督も流石に帰ろうとはしたらしいんだけど、何を思ったのか進軍の伝令出しちゃったらしくってね」
赤城「最悪のブラチンですね……」
雷「雷達の提督を見習って欲しいわね!誰も轟沈させてない素晴らしい提督なんだから!」
提督「照れるけど今の発言ポイント高いわ」
雷「やった!」
提督「で話を戻すけど、どうして進軍を選んだのかって提督に問いつめようとしたらしいのよ」
提督「したらさ、その提督のいたところにエラー娘と猫が土下座してて肝心の提督はドロンしてたんだって」
ヲッさん「つまり私は戦闘海域と戦闘海域の間に挟まれて、大破のままずっと鎮守府周辺海域に放置されたんです」
電「喋られるのですか!?」
提督「おいおいあんま失礼なこと言うなよ?つか喋られなかったらさ、俺が語った話は誰から聞いたんだよってなるじゃん?」
電「それもそうですね……。ごめんなさいなのです」
ヲッさん「ヲッ」
電(今のは許してもらえたのでしょうか……)
提督「で、気づいたらその姿になってたんだってさ。でも厳密には轟沈したワケでもないから意識は保ててるんだとよ」
ヲッさん「半分くらいは記憶が侵食されて、元が誰だったのか、どこに務めていたのかまでは覚えてないんですけどね」
提督「言語も危ういらしいから、時々『ヲッ』しか言えなくなるみたいよ」
ヲッさん「ヲッ」
赤城「それにしても、半分深海棲艦半分艦娘なんて今年一番の驚きですね……」
提督「な。俺もビックリしてさ――――」
加賀「提督」トントン
提督「――――ん?」
加賀「あの竿、風じゃない揺れ方してます」
提督「早くね!?カレイ狙いの天秤だぞ!来たか!もう来たか!カレイ来ちゃったのか!ちょっと行ってくる!」ダッ
電「行っちゃったのです……」
雷「ねぇアナタ、敵意は無いって言ってたけど本当?」
ヲッさん「マジマジ大マジ」
加賀「軽いというか、随分と飾らない喋り方をするのね」
ヲッさん「軽空母じゃないんですけどね」
赤城「冗談も行けるのね」
ヲッさん「ヲッ」
加賀「でも敵意が無いってイマイチ信じられないわ」
ヲッさん「ヲッ?」
加賀「辛いことを聞くようだけど、ブラチン提督にこき使われて大破にされた上に置き去りにされて、オマケに私達の提督に釣られたのよね」
ヲッさん「ヲッ」
加賀「復讐しようとは思わなかったのかしら」
ヲッさん「初めのうちは思いましたよ?あなた方の提督の身なりを見て『あ、提督だ』って理解した瞬間、怒りと悲しみが燃えたぎりました」
<オッシャ!マジデヒイトルヤンケ!
ヲッさん「でも……」
加賀「でも?」
ヲッさん「艦載機飛ばそうとしたら……絶叫しながら肩をグーで殴られました……」
加賀「ビビリな提督ならやりそうな事ね」
赤城「ヲッさん……仮にも女性なのに……」
ヲッさん「それから飛ばそうとする素振りを見せる度に肩殴られて泣きました」
ヲッさん「それでいて身の上話をすると『なんだよなんだよ。俺お前の深海棲艦化に一切関係ないじゃん、八つ当たりすんな』の一点張りでしたから、燃えてた復讐心が一気に冷めました……ヲッ……」
ヲッさん「でも泣きながら謝ったら空き家と資源を提供してくれましたので、提督さんに艦載機飛ばそうとしたのは反省しています」
雷「空き家?じゃあ近くに住んでいるのね?」
ヲッさん「ここからちょっと遠いのですが、皆様からは目に付きづらい空き家を借りてます」
ヲッさん「それ意外にもボーキとお金を無償でくれたり、話し相手になりに顔を出してくれたり、暇だろうからって釣り竿と夜釣り用の懐中電灯くれたり、今では新しい人生をくれた彼に感謝しています。ヲッ」
電「司令官から電達に打ち明けてくれれば、ヲッさんの話し相手くらいはしたのです」
赤城「多分、提督は私達が口を滑らしてしまうのが怖かったんでしょうね」
<コエェ...バラシタクネェ...
電「どういう意味なのですか?」
赤城「敵艦隊を鹵獲したなんて耳にしたことは無いわ。オマケに轟沈しないで深海棲艦になったケースなんて、これも過去に例がないもの」
ヲッさん「よく『上の連中に見つかったら問答無用でバラされっかんな』と忠告してくれました」
赤城「提督も提督なりにヲッさんを心配しての配慮なのよ」
電「なるほどなのです」
雷「さっすが司令官!アナタも他の司令官に釣られなくって良かったわね!」
ヲッさん「ヲッ」
加賀「でも見つかったらマズイのに釣りはするんですね」
ヲッさん「暇ですから」
雷「アナタ物事を軽く見すぎよ!」
ヲッさん「軽空母じゃないんですけどね」
電「あの……」
ヲッさん「ヲッ?」
電「電は……沈んだ敵も、出来れば助けたいのです」
<ッシャオラァ!カレイ&アイナメノ2マイヌキジャァ!コウシンシヨ!コウシン!
電「もしかしたら、ヲッさんみたいに敵を轟沈させなくても話し合えば通じ合えたりはしないのでしょうか……?」
ヲッさん「あなた方の提督さんなら喜んで実験するんじゃないでしょうか。拡声器でも使って叫んでる姿が目に浮かびます」
電「実験じゃなくて電は本気で助けてあげたいのです!」
ヲッさん「ヲッ」
電「……ヲッさん?」
ヲッさん「ヲッ」
加賀「ヲッしか言えなくなる時があると提督が仰っていましたが、もしかしてこれでしょうか」
ヲッさん「ヲッ」
電「私にとっては真面目な話なのです……。どうしても喋られないのですか……?」ジワッ
ヲッさん「ヲッ」
電「……また後で話し合うのです」グスン
ヲッさん「ヲッ」
提督「おーい!」
加賀「お帰りなさい。戦果はどうでした?」
提督「うっはうはやで!うっはうは!」
提督「二匹釣れたぞ!しかも片方カレイで片方アイナメ!煮物にして食おうぜ!つか今年早々運を使い果たしたわ!」
電「司令官さん、電からお願いがあるのです!」
提督「お、おう、唐突だな……」
提督「まぁ言ってみ?今の俺テンション高いから大体OKしちゃうよ?」
電「その……ヲッさんを鎮守府に迎えてあげたいのです」
電「聞きたいことがいっぱいあるし、大破で放置された後も独りぼっちなんて可哀想なのです……」
雷「電……。司令官、私からも頼むわ!ヲ級になっても悲惨な目に遭うなんて放っておけないんだから!」
提督「ヲッさんはどうなん?ウチ来たい?」
ヲッさん「コタツある?」
提督「アルペジオの時に手に入れたよ」
ヲッさん「アルペジオが何なのか知らんけどコタツあるなら行く」
提督「はい」
ヲッさん「ヲッ」
赤城「軽すぎよ!」
ヲッさん「軽空母じゃなヲッ」
ヲッさん「…………」
ヲッさん「ヲッ」
提督「そのタイミングで喋られなくなるのかよ。しゃっくりかよ」
電「あ、あの、いいのですか……?ダメなのですか……?」
提督「そりゃ勿論承諾よ」
提督「ヲッさんを他の艦娘から庇ってくれる艦娘が居てくれるってんなら、別に鎮守府に来ても構わんわん」
提督「攻撃的な艦娘でも雷電ちゃんがヲッさんの側にいるなら話し合いに応じてくれそうだし」
電「やったのです!」
雷「さっすが司令官!話が分かるんだから!」
提督「んじゃ俺から説明するより雷電ちゃんが説明した方が説得力あるだろうから、ヲッさんと先に鎮守府帰ってな」
雷「了解したわ!行くわよヲッさん、電!」
ヲッさん「ヲッ」
電「なのです!」
提督「んじゃ面倒事は解消したし、俺達は釣り続けよっか」
赤城「よろしかったのですか?」
提督「あいつ迎えたこと?」
赤城「はい。これで上層部に彼女の存在がバレる確率が上がってしまうのでは無いでしょうか……」
赤城「提督もそれが怖くて鎮守府にお迎えしなかったのでしょう?」
提督「ううん違うよ?」
赤城「えっ」
提督「お前いきなりさ、俺が鎮守府にヲッさん連れてきてみ?どんな反応する?」
赤城「どう……って、変な子連れてきたなって感想しか……」
提督「……え?」
提督「いやほら『敵が来た!?撃沈させないと!』とか『提督が敵に寝返った!目を覚まさせなくっちゃ!』とかあるじゃん?」
提督「そういうゴタゴタが嫌だからヲッさんを鎮守府に連れてこなかっただけなんだけど、違うの?」
赤城「提督なら連れてきそうなので、別におかしくもなんとも思いませんよ」
提督「マジ?でもさっき俺が竿仕掛けて戻ってきたらヲッさんにビビってたじゃん、あれは?」
赤城「説明が難しいのですが、空母ヲ級が一人でいたら驚きますけど提督と一緒に来たらどこか納得してしまう。そんな感じです」
提督「」
提督「おいおい冗談きついよ。ちなみに加賀さんはどうなん?」
加賀「私も概ね赤城と同意です」
提督「」
加賀「主に金剛さんや19さんに過剰なスキンシップを受けているのに全く手を出さない、同性愛者と思われてもおかしくないくらい鋼の精神してる癖に、非常にビビリで精神が脆い一面もあるしで、かなりつかみ所の無い人物像が出来てしまっているので」
加賀「ヲ級と一緒に現れたとしても、『あ、また不可思議な行動に出たんだな』くらいにしか思いません」
提督「………………何が悲しくて若干[ピー]歳で新年早々悲しみ背負わなくちゃいけねぇんだよ」
提督「そうか。俺の思い違いだったか。というかお前達が俺を見る目がそこまで濁っているとは考えもしなかった」
加賀「日頃の行いと言動を正すべきだと提案しますが」
提督「却下。俺が俺でなくなっちゃう」
提督「ま、お上の件は大丈夫でしょ。まさか鎮守府に深海棲艦がいるとは夢にも思うまい。まさに灯台もと暗し」
提督「それにうっかり誰かが漏らしたって言質や噂だけの証拠なんて無いに等しいんだし、ヲッさんをどっかに隠して知らんぷりを貫き通しゃいいのよ」
提督「あ、でも念には念を入れて口外禁止だかんな」
赤城「承知していますよ。私だって彼女には同情していますから。主に提督にされたと嘆いていた肩パン的な意味で」
提督「赤城それどういう意味だ」
赤城「彼女は悲しい過去を背負っていたんですよ?それなのに先ず事情も聞かずに肩パンなんて、それでも男ですか」
提督「艦載機飛ばそうとしてたんだぞ。怪我するところだったんだぞ。なんで俺の株価が下落してんだよ」
提督「やべぇ泣きたい。加賀さん胸貸して」
加賀「どうぞ」
提督「貸すのかよ!反応軽いよ!」
加賀「軽空母じゃないんですけどね」
提督「それ気に入った?」
加賀「少し」
艦娘が大破してんのに間違えて進軍ボタン押しちゃって慌てて更新したら艦娘がいなくなってる!
という未来が来たら艦娘はどうなんの?ってお話でした。
ちなヲッさんとヲッちゃんどっちにしようか迷ったけどどっちもどっちだった
ヲッさんwwww
艦娘の時とは艦種が変わってるみたいだね
あと、喋られないより喋れないのほうがいいと思う
艦娘の時とは艦種が変わってるみたいだね
あと、喋られないより喋れないのほうがいいと思う
天龍「ふっふっふ……俺様が怖いかと聞いても膳々としか言わない提督をそろそろ怖がらせてやる!」
深雪「面白そうだから深雪様も手伝ってやるぜ!」
球磨「提督にドッキリと聞いて!」
多摩「闘争本能なら負けないニャ!」
天龍「よし。とりあえず怖がらす方法を発表するが、作戦は至ってシンプルだ」
天龍「まず提督をホラー映画に誘い、一通り鑑賞した後コイツを使う」
球磨「手……クマか?」
天龍「そうだ。昨日紙粘土で作った手に適当に黒い糸をくっつけて……」ペタペタ
多摩「一気に不気味になったニャ」
天龍「コイツをホラー映画を見終わった提督の肩に乗っけて、誰かが鏡を見せて怖がらすって寸法だ」
深雪「はいはい!手を乗っける役は深雪様がやるぜ!」
球磨「鏡を見せる役は球磨にお任せクマ!」
天龍「したら俺と多摩は二人に合図出す係で決まりだな」
多摩「了解ニャ!」
提督「で、どうしたお前達揃いも揃って。間宮さんの菓子ならあげねーぞ?」
天龍「そんなんじゃねぇよ。ただ息抜きにホラー映画でもどうかと思ってな」
提督「は?ホラー映画?」
天龍「どうした?都合でも悪かったか?」
提督「いや、仕事も一区切り付いたし別に良いけどよ。でも季節はずれもいいとこだよな」
深雪「そんな細けぇこと気にすんなって!」
球磨「早速天龍の部屋に行くクマ!」グイグイ
多摩「ささ!早くするニャ!」グイグイ
提督「おう押さなくても歩けるからな」
ー視聴中ー
<ソラハアンナニアオイノニ......
提督「…………」
多摩(提督結構見入ってるニャ……深雪、チャンスニャ)ボソボソ
深雪(了解した)スッ
提督「……ぉっ……こえぇ……」
深雪(そーっと……そーっと……)ソッ
多摩(提督は気づいてない。良くやったニャ)
深雪(よっしゃ!深雪様にかかればこんなもんよ!)
<オレガナニヲシタッテイウンダ!
<カレニニテイルノヨ...ワタシヲフッタカレニ!
提督「やっぱこういう展開か……最近のホラー映画は幽霊が可哀想なパターン多いな……」
天龍(球磨、そろそろ終わるぞ。準備しとけ)ボソボソ
球磨(了解クマ。鏡取ってくるクマ)コソコソ
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