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元スレ提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「またですか」
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提督「と、いうわけだ、おはよう不知火」
不知火「清々しい朝には到底似合わないお言葉ですね、おはようございます」
提督「二日酔いは大丈夫か」
不知火「少々頭が痛いですが、楽しんで飲んだお酒です、それほどですね」
提督「それは良かった、秘書艦だけでも大丈夫なら滞りないな」
不知火「司令は終始ビールでしたから、気分が悪い時は無理せずにお願いします」
提督「朝早くに起きて酔いを醒ましていた秘書艦に、同じ言葉を返すよ」
不知火「まったく、返す言葉もありませんよ、お互い大事にしましょう」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1460123068
提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459599682/
の続きですが単独でも楽しんでいただけるかと思います
今回もよろしくお願いします
提督「さて、昨日ドッキリを仕掛けた四人の様子はどうだった」
不知火「響と龍驤さんは今朝も司令の心配をされていました」
不知火「龍驤さんは泣き腫らしたのか目が赤くなってましたよ」
提督「まあ、目の前で自殺されたら誰だってそうなるわな」
不知火「曙はもっと酷い状態ですね、夜中目覚めては泣いていたらしいです」
不知火「『夢なら早く覚めてよ』って言いながら、さて、どう落とし前をつけてくれますか」
提督「やりすぎたと思ってるよ、そんなに睨まないでくれ」
不知火「今度、曙に直接謝りに行ってくださいね、絶対にですよ」
提督「ああ、もちろんだ、瑞鳳に関してはどうだ?」
不知火「瑞鳳さんは、なんでしょうか、その」
提督「どうした、歯切れの悪い」
不知火「昨日の一件でその、溜め込んでた思いが爆発してしまったようで」
不知火「まあその、悪いようにはならないと思いますので、安心してください」
提督「あぁ、正直よく分からんが、まあ不知火が言うのなら大丈夫なんだろう」
不知火(ずっと甘い声で司令の名を呟きながら卵焼き作ってたらしいですからね)
不知火(暗い共同キッチンで偶然その光景を見てしまった暁の恐怖は言うまでもないでしょう)
不知火「ええ、また支障が出そうならお伝えします」
提督「あぁ、よろしく頼んだぞ、不知火」
提督「それじゃあ、本日分の仕事でも始めるか」
提督「簡単な話は昨日と同じだ、艦娘の目の前で死んだフリをして、その様子を見る」
不知火「不知火は事前の情報操作と、執務室の様子を司令の私用部屋にあるモニターで確認ですね」
提督「他にも何か協力してもらうかもしれんが、まあそこは臨機応変に、だ」
提督「俺が指を動かしたらネタバレの合図、執務室へと急いでくれ」
提督「徒に長引かせないようにはするが、やばいと思ったら自主的に来てくれて構わない」
不知火「分かりました、不知火も早急に参りたいと思います」
提督「ああ、そこは信頼してるよ」
不知火「ええ、信頼していてください」
【 朝潮 】
不知火「さて、この青空の下で、底抜けの絶望に落とされる最初の艦娘は誰になさるおつもりで」
提督「そうだな、景気づけにご指名、と言いたいところだが」
提督「後数分もしない内に、遠征から艦隊が帰投する、そうだな、不知火」
不知火「はい、そうです、間もなく旗艦が報告に来ると思います」
提督「と、いうことだ、最初のドッキリはその旗艦、朝潮だ」
不知火「朝潮、ですか、性格と言えば性格ですが中身が中身ですね」
提督「朝潮は龍驤とは逆に大人びた子供だからな、大泣きだと踏んでいるが」
不知火「いえ、ネームシップたるもの、どんな場面でも凛々しくあろうとするものですよ」
提督「陽炎のことか」
不知火「陽炎もですよ、時間も押しています、準備をしましょう」
提督「ああ、そうだったな、不知火は廊下で朝潮とすれ違った時、情報を与えてほしい」
不知火「分かりました、どのような内容を伝えればよろしいですか」
提督「艤装に不具合が見つかった、くれぐれも取り扱いには注意するように、と」
不知火「なるほど、では不知火からも、司令に一言を」
不知火「責任感が強い子の取り扱いには十分にご注意を」
提督「ああ、分かった、それじゃあ任せたぞ、不知火」
不知火「はい、失礼します」ガチャ
朝潮「あ、不知火さん、朝からお勤めご苦労様です」
不知火「朝潮、遠征お疲れ様でした」
朝潮「はい、ありがとうございます!」
不知火「少々心配でしたが、不知火の杞憂だったようですね」
朝潮「いえいえ、これも先輩方のご指導のお陰ですよ」
不知火「いえ、少し話が違います、朝潮の練度に関しては最初から心配してませんから」
朝潮「そ、そんな、朝潮なんてまだまだです!」
不知火「朝潮、旗艦に選んでくれた司令の為にも褒め言葉は素直に受け取るべきですよ」
朝潮「は、はい、すいません、ありがとうございます!」
朝潮「では、いったい他にどのような理由があったのですか」
不知火「ええ、艤装に不具合が見つかったそうです、本日中に修正すると」
不知火「自分が思っている以上に威力が増して目測を誤ることが多いらしいです」
不知火「まあ、暴発といった深刻な問題が報告されていないのが救いですね」
不知火「朝潮も、取り扱いには十分注意を払ってくださいね、それでは」
朝潮「分かりました!失礼します!」
不知火「朝潮は本当に真面目ですね、固すぎる部分もありますが」ガチャッ
不知火「モニターよし、画面よし、音量よし、準備は万端ですね」
不知火「さて、新しい一日の始まりです、司令の演技に期待していましょう」
朝潮『失礼します、司令官、遠征のご報告に上がりました』ガチャッ
提督『朝潮か、遠征お疲れ様、今書類から目を離せないからもう少し近くで頼む』
朝潮『はい、まず、遠征では目標としていた...』
不知火「朝潮は恙なく遠征の報告を済ましています、が」
不知火「そういえば、朝潮は以前、遠征は報告までが任務だと言っていましたね」
不知火「右手にはまだ連装砲が握られています、司令もよく覚えているものです」
朝潮『以上です』
提督『なるほど、分かりやすい報告をありがとう』スッ
提督『いつも朝潮はよく頑張ってくれるな、助かるよ』ナデナデ
朝潮『あっ、し、司令官、子ども扱いしないでくださいっ』
提督『なに、日頃の努力を労っているだけだ、今は甘えとけ』
朝潮『あ、ぅ、は、はい』
提督『朝潮は真面目すぎるからな、遠征も大事だが仲間も大切にしないといけない』ナデナデ
提督『不具合が見つかった時は、素直に連装砲は閉まっておくんだぞ、分かったかい』ナデナデ
朝潮『はぃ、わかりました、しれぃかん』ポーッ
提督『こらこら、そんなに脱力してたら何かあった時に困るだろう、朝潮』ジャキッ
提督『あれ、どうした、急に連装砲の安全装置なんて外して』
朝潮『へぁ、どうしました、か...』
朝潮『あ、あれ、なんで、勝手に、うごいて』
連装砲『』ドンッ
提督『ぁ』
朝潮『...え』
提督『あさ、し、お...?』バタッ
提督『』ドクドク
朝潮『...しれい、かん?』
不知火「艤装の不具合と聞いて予想はしていましたが、しかしまあ、相変わらずですね」
不知火「ぼーっとしている朝潮の連装砲が、司令の心臓付近を撃ち抜きました」
不知火「その場に倒れた司令は全く動きません、血の海が広がるだけです」
不知火「全く、司令の演技力には恐れ入ります、しかし朝潮の行動も素晴らしいですね」
朝潮『え、え、だ、大丈夫ですか!司令官!』
朝潮『血が、血が止まらない!はやく、早く止めなきゃ!』
朝潮『司令官!しっかりしてください!司令官!司令官!』
朝潮『司令官!嫌です!お願いします!お目覚めください!司令官!』
朝潮『あ、あぁ、司令官の体、どんどん、冷たく、なって』
朝潮『あ、いや、うそ、司令官、司令官、司令官!』
朝潮『や、いや、いや、いやあああああああああああああ!』
こういうタイプの作品なら青葉は嗅ぎつけるよりむしろ仕掛けたいよなw
朝潮『司令官!しれいかん!しれいかああああああん!』
朝潮『いやああああああああああああああああああああ!』
不知火「...絶望しかないでしょう、泣き叫ぶしかないでしょう」
不知火「防げた事故ほど後悔が残るものはないですからね」
不知火「さて、そろそろお時間でしょう、司令の指は、まだ」
朝潮『...司令官、すいません、本当に申し訳ありません』
朝潮『せめて、せめて、朝潮も、あちらまでお供いたします』
不知火「ん?」
朝潮『司令官、大好きですよ、司令官』ジャキッ
不知火「まずい!」ガチャッ ダッ
朝潮『さようなら、皆さん、さようなら、司令官』
不知火「待って!早まらないで!朝潮!」
朝潮『さようなら』
不知火「まってええええ!」ガチャッ
提督「朝潮!」ガシッ
朝潮「...へ、ぇ?」
提督「この馬鹿野郎!艤装の不具合っつっただろ!なんでお前が責任とんだよ!」
朝潮「し、しれいかん、え、だって、え」
提督「何かあったら責任とって死ねだなんて誰が言った!それは俺の役目だ!」
朝潮「え、どういう、だって、しれいかんは、しれいかんは」
提督「すまない、全部ドッキリだ、驚かせて悪かったな、すまない」
提督「生きてる、怪我もない、何もない、お前が心配するようなことはない」
朝潮「しれい、かん、しれいかん、しれいかん!」ギュゥ
提督「よしよし」
朝潮「うわあああぁぁぁぁぁん...」
朝潮「すぅ、すぅ」スヤスヤ
不知火「朝潮、泣き疲れてそのまま寝てしまいましたね」
提督「起こさないように移動させるのも大変なもんだぞ」
不知火「後は霰達がお世話してくれるでしょう、お疲れ様です」
提督「お疲れ様、大事にならなくて良かったよ」
不知火「正直、不知火の想像の何倍も、朝潮は大人でした」
提督「殉死が正しいとは思わん、が、しかし、武士の鑑とも言える姿だ」
不知火「司令が朝潮を旗艦に指名した理由がよく分かりましたよ」
提督「朝から目の冴える展開だったな、お陰で眠気が吹っ飛んだ」
不知火「それなら、この珈琲は必要ありませんね」
提督「それとこれとは別問題だ、一日は長い、次も頑張るぞ」
不知火「ええ、もちろんですよ、司令」
明日があるので今日はもう寝ます、すいません
明日の18時前後を目途に一組、夜中2時前後に一人、
日曜に二組書いてその日の夕方には終わるかと思います
また明日もお願いします、今日も一日お疲れ様です
明日の18時前後を目途に一組、夜中2時前後に一人、
日曜に二組書いてその日の夕方には終わるかと思います
また明日もお願いします、今日も一日お疲れ様です
>>30
え、お前冷たくなれないの?
え、お前冷たくなれないの?
乙
単に一区切りさせただけだろ
以来も出してるしなんの問題もない
単に一区切りさせただけだろ
以来も出してるしなんの問題もない
一人前の提督なら冷たくなるどころか戦艦クラスの深海棲艦の主砲を受け止め投げ返すぐらい余裕だよな
あんな個性の塊みたいな艦娘をまとめるんだ、人知を越えた特技の1つも持ってないとな
確かに……プロデューサーがアイドルデビュー出来るくらいに歌がうまくて超人的な音感を有してるなら提督は艦載機発艦ぐらい出来ないとおかしいよな
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