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元スレ提督「新薬の効果を試してほしい?」
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提督「ふぅ……やっとこさ食堂に来れた……」
不知火「時間帯を外したせいか、大体の人たちが食事を終えてますね」
加賀「提督、どちらで食べる事にしますか?それとも私?」
提督「よし、あそこに相席してもいいか聞いてこよう」
不知火「ええ、分かりました」
加賀「なるほど、質問には答えつつ華麗にスルー。お見事です」
提督「……ありがとう」
はじめてキャラ安価とってみます
そこに座っている艦娘を指定してあげてください(複数可)
↓×2
不知火「時間帯を外したせいか、大体の人たちが食事を終えてますね」
加賀「提督、どちらで食べる事にしますか?それとも私?」
提督「よし、あそこに相席してもいいか聞いてこよう」
不知火「ええ、分かりました」
加賀「なるほど、質問には答えつつ華麗にスルー。お見事です」
提督「……ありがとう」
はじめてキャラ安価とってみます
そこに座っている艦娘を指定してあげてください(複数可)
↓×2
提督「夕張」
夕張「……ん?あら、提督じゃないですか。おはようございます」
提督「食事中の所すまんが、相席してもいいか?」
夕張「他にも席はいくつでも空いてるみたいですが?」
提督「いや、夕張と話したかったから聞いてみたのだが……やはり迷惑だろうか?」
夕張「……ふーん」
チラッと視線を提督の後ろに向ける
そこにはなんとも言えない表情をした加賀と不知火が立っていた
夕張「……ま、私でよければ。どうぞ座ってください」
提督「ありがとう、恩に着る」
夕張「こんな事で恩に着られたら提督ずっと恩を返せなくなっちゃいますよ」
提督「そうか?なら一生かかっても返していくさ」
夕張「相変わらずサラっとこういう事言いますね……」ボソッ
加賀「では、私もお言葉に甘えて失礼します」スッ
提督「あの、加賀さん。座るのはいいんだけど」
加賀「なんでしょう」
加賀「椅子をもうちょっと離してくれないかなーって思うんですが」
加賀「それは不可能です。なにせこの椅子は床に固定式されていますので」
提督「さっきおもいっきり動かしてたよね?後不知火も無言で椅子寄せてこないで」
不知火「チッ」
夕張「……ずいぶんと仲がよろしいようですね。お二方、いえ不知火さんはまあ昨日見たからあれですが……」
夕張「そんなに積極的に見せつける方達でしたっけ?」
加賀「ええ、私は平常運転ですよ」←提督の右腕に抱きつきながら
不知火「不知火も特に変わったところは」←提督の左腕に抱きつきながら
提督「ありまくりだよね。これでどうやって自分飯食べればいいの」
不知火「司令官!不知火がいるじゃない!」
加賀「加賀の事もーっと頼ってもいいのよ」
夕張「なるほど……これは凄いですね」
提督「だろ?」
夕張「ところで提督、話は変わるのですが」
提督「ん?」
夕張「もし……もしもの話なんですけど」
夕張「私が、昨日のくじの当たりを引いていたら、提督はどう思いますか?」
提督「そうだな……」
提督「夕張は自分が着任して早々に来てくれた初期メンバーであり、その頃からずっと自分を支えてきてくれた」
提督「そんな夕張にさらなる負担をかける事になるかもしれない今回の薬の研究だが」
提督「それでもやってくれるなら、自分としては本当に有り難いし、恩が返せなくなるほど溜まってしまうな」
夕張「……そうですか」
提督「ああ」
夕張「分かりました。仮の話とはいえ、ありがとうございます」
提督「こんな事でいいなら、いくらでも恩が返せるな」
夕張「ふふっ、意外とそういう返しもできるんですね」
提督「他の子達と色々会話してきた賜物だな」
夕張「……ふぅん、そうですか」
加賀「今、一瞬露骨に顔に出ましたね」
不知火「ええ、提督は気づいていないようですが」
小声で話す二人
間に居るのに提督に聞こえない声で会話するという謎の高テクニックである
夕張「さて……私は先に行きますね」
提督「もう食べ終わったのか?」
夕張「ええ、結構前からここに来ていたもので。ごちそうさまでした」
夕張「提督、お話していただいてありがとうございました。それでは」
提督「ああ、またな」
颯爽と立ち去っていく夕張
その後ろ姿を眺めつつ、結局残った三人で食事をするのであった
不知火「提督、あーんしてください」
加賀「ここは譲れません。提督、私はいつでも大丈夫です。あーん」
提督「平常運転って言葉を調べなきゃな今度」
書き溜めまた作ってきます。
三日位しか経ってないのに既にこんなんでいいんだっけという一抹の不安ががが
三日位しか経ってないのに既にこんなんでいいんだっけという一抹の不安ががが
また失踪しようとしていた所を憲兵に捕まったので初投稿です(意味不明)
細々と続き投下していきます
細々と続き投下していきます
提督「さて……飯も食い終わったし仕事をこなそうと思うんだが」
不知火「ええ、書類も少し溜まりつつあります。その判断は賢明かと思われます」
加賀「そうですね。私もそう思います」
提督「うん、分かってるならそろそろ腕を離してくれないか二人共」
不知火 加賀「それは無理です」
提督「oh……」
不知火「大丈夫です提督。不知火が文字通り提督の手となり足となり働いてみせましょう」
加賀「不知火、その任務は貴女には少々荷が重いかと、ここは一航戦の私に任せてください」
提督「手を離せば自分がやるんだけどね?」
不知火 加賀「それでは意味がないでしょう」
提督「これもうわかんねぇな……」
提督「分かった、仕事の話は少し置いておこう」
提督「そうだな、不知火、加賀。お前達がこのまま両腕にくっついていたとする」
提督「そうするとどうしても避けては通れない大問題が発生する。それは分かるか?」
提督「いやまあ今も問題と言えばそうなんだが」
不知火「ふむ……」
加賀「なんでしょう。これは難問ですね……」
提督「その……な?トイレや風呂っていう行為は人間として必ず行わなければいけない事なんだ」
不知火「ええ……それは承知していますが」
加賀「それが何か問題でも?」
提督「え、いや普通に考えてお前たちは入れないよね?ってか入ってこないよね?」
不知火「提督、不知火は秘書艦としての役目を貫くと決めました」
不知火「そのためには提督の身の安全を常に護っていかなければならないと自負しています」
不知火「その役目は環境や時間にも左右されません。寝室、浴室、トイレなどでもおはようからおやすみまで提督をお護り致します」
不知火「何かご不満な点はございますでしょうか?」
提督「ありまくりだよ!!役目ってかもうそれ以前にプライバシー侵害してるから!!」
加賀「そうですよ不知火。少し落ち着きなさい」
提督「そうだよ加賀、言ってやってくれ」
提督(ああ……こういう時に加賀が居てくれると助かるなぁ)←大分混乱してる
加賀「貴女は秘書艦を全うすると言い、私は一時は場を引きました」
加賀「ですが、私は以前にこうも言いました、貴女の信頼を取り戻すのはとても辛い道だと言うことを」
加賀「その言葉通り、私はまだ貴女を信頼してはいません」
加賀「なので貴女"だけ"ではその役目は荷が重いと思われます。いえ、無理といっても過言ではありません」
加賀「いざ提督が何者かに襲われた時。そしてそれがもし戦艦級や重巡級だったら……貴女は本当に守りきれるのですか?」
不知火「護れます、不知火の身が朽ち果てても、提督に傷を負わせる事はさせません」
加賀「口だけではどうとでも言えるのです、そのように大口だけ叩いて散っていった者達が何人居るか」
加賀「起こってからでは遅いのです。そして、その責任は貴女だけの物ではない、私達全艦娘達の責任となるのです」
加賀「そうなれば貴女一人にその責任背負う事は到底できません。いえ、持つのすらおこがましいでしょう」
不知火「……」
加賀「いいですか、よく考えてください。無謀と勇気は違うものです」
加賀「冷静に今の状況を考え、自分の身の程を弁えて物を発しなさい」
不知火「……」
不知火「……そうですね、不知火はまた一人で抱え込もうとしていたみたいです」
不知火「加賀さんの言葉はもっともな話。前回の叱咤に加え不知火の更なる向上の為そのお言葉を頭におかせていただきます」
不知火「ですが、それでも不知火は秘書艦として提督を護る。そう宣言させていただきます。例えそれがどこまでも愚かで無謀な事でも」
不知火「不知火の宣言は確かにただの言葉ですが、その言葉を軽い気持ちで言えるほど無能ではありません」
不知火「例えこの判断が不知火以外の全てを敵に回しても、不知火はこの言葉を撤回しません」
加賀「……」
加賀「……はぁ、貴女もつくづぐ頑固ですね。人の事を言えない立場かも知れませんが」
不知火「ええ、子供ですので。受け入れられない事もあるということです」
加賀「……ですが、私がした話の中で貴女は勘違いしている所があります」
加賀「ヒントは貴女だけの責任ではない、ということ」
加賀「そう、私達は何の為に居るのですか?」
加賀「戦争に勝つ為でもありますが、私の一番の目的は提督をお護りする事だと思っています。」
不知火「……!」
加賀「恐らく、私が見ている限りでは皆そう思っていると思います。」
加賀「不知火、よく聞いて」
加賀「私達は確かにライバルかもしれない。けど、それと同時に」
加賀「かけがえのない、代わりのない大切な"仲間"なの」
加賀「先ほど私は貴女を信頼していないと言った」
加賀「けど、貴女を私は秘書艦として信用がある娘にしたいの」
加賀「その為にももっと私を頼りなさい、不知火」
加賀「例え貴女が私を信頼できなくても、二人なら一人よりは護れるはずです」
不知火「加賀さん……」
提督「加賀……」
提督「……ありがとう本当に、自分は幸せだ。」
加賀「提督……」
不知火「提督……」
提督(……あれ?なんかいい雰囲気に流されてたけどこれって)
提督「あの、雰囲気をぶち壊しにするかもしれないんだけど」
提督「さっきより悪化してない?展開が」
加賀「提督、私も提督を護りますよ。勿論四六時中どこでもどんな所でもどんなどんなどんな」
提督「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
提督「分かった、ちょっと話がこじれすぎだし一旦落ち着こう」
提督「……なら、これでどうだ?」
提督「お前たち二人の希望を一つだけ叶えてやる。自分のできる範疇ならな」
提督「その代わり、腕にくっつくのをやめるようにする。どうだろうか?」
提督「ただしその希望で腕にくっつくとかそういうのは駄目だぞ。意味がなくなってしまう」
提督「あと、常に行動を制限されるような希望も無理だ、腕じゃなくて足にくっつくとかもし言われたらそれも意味がないからな」
不知火「……ふむ、提督といつでもくっついていられるという権利を捨てるのは惜しいですが……」
加賀「希望を叶えてくれるというのは、かなり魅力的な提案ですね」
提督「そんな権利は作った覚えはないし作られた話も聞いてない」
不知火「ルールは自分で作るものです」
提督「どこの暴君!?」
加賀「分かりました、それでは私はこちらの紙にサインと印鑑を貰ってもいいでしょうか?」スッ
提督「そんな事でいいのか?」
加賀「ええ、私の希望など微々たるものです。提督に負担をかける訳にはいきませんので」
提督(今まさに負担がかかってるんだが)
提督「ふむ……ところでこれ何の紙なんだ?」
提督(新しい兵器の開発申請とかかな)
婚姻届
※提督の氏名欄と印鑑欄以外記入済み
提督「うん、無理」
加賀「おや?提督はさきほど望みを一つ叶えてくれると言っていたような気がしたのですが」
提督「これは無理!!ってかすごい制限されてるじゃん!主に自分の人生が!」
不知火「そんな……不知火と全く同じ事を考えていたなんて……」スッ
加賀「ふむ、やはり私が認めたライバル。ここまでは一緒のようですね」
提督「お前もかよ!?てか何でお前たちは婚姻届持ち歩いてんだよ!?」
加賀「QBK」
不知火「(Q)急に(B)ビビっと(K)来たので」
加賀「ええ、どんな状況になっても備えあれば憂いなしと言うことですね」
提督「某FW選手みたいな言い方で言ってもわけわからんよ!てか使い方間違ってるし!」
不知火「曲がり角でぶつかって結婚してくれって言われたら焦るじゃないですか」
提督「ねぇよ!!」
提督「とにかく、それは受け入れられない。何か別のにしてくれ」
提督「後契約系の物も遠慮してくれ、頼む」
不知火「チッ」
加賀「私の契約書は百八式まであります」チラッ
提督「見せんでいい!てかありすぎだろ!」
不知火「すー……はー……」
不知火「分かりました、それでは不知火は……こほん」
不知火「えっと……その……」モジモジ
提督「う、うむ」
提督(な、なんだこの不知火の雰囲気は……?)
不知火「また頭を撫でてもらっても……いいですか?」←上目遣い&背景にキラキラ
提督「そ、そんな事でいいのか?」
提督(い、いきなりその表情は反則だろう……!?)ドキドキ
不知火「駄目……ですか?」ウルッ
提督「いや!勿論いいぞ!」
不知火「ありがとうございます!!」パァァ
この一連の流れを見ていた加賀に電流走るっ……!
加賀(この娘……今までの直球具合からのいきなりの恥じらいを見せた表情という先ほどまでとのギャップ)
加賀(そして自分の特性を最大限に活かした甘える方法、そして許可を貰った後の子供の一番の武器、無邪気な笑顔……!)
加賀(尚且つ一番のキーポイントが"また"という部分……!)
加賀(これは不知火が今までに私の見ていないところで提督に甘えていましたよという事を見せつけるためでもある……)
加賀(この娘……やはり只者じゃない!!)
不知火「……ふっ」ニヤァ
加賀「!!」
加賀(こっちを見てあざ笑うかのような顔……なるほど、頭にきました)
加賀(……受けて立ちましょう、全力で!!)
加賀「なら……提督、私のお願いも聞いてもらっていいでしょうか?」
提督「あ、あぁなんだ?」ドギマギ
提督(また雰囲気が……)
加賀「私はですね……提督に、膝枕をしてあげたいです」
加賀「そして、耳かきもしてあげたいです」ニコッ
提督「なっ……そんな事でいいのか!?」
加賀「ええ、私が提督に"してあげたいのです"よろしいでしょうか?」ニコニコ
提督「!!」ズキューン
提督「ぜ、是非お願いします」ペコリ
何故かお願いを叶える立場の提督が頭を下げていた
そうせざるを得ないような場の流れがあったのだ、それだけ加賀の言葉とは大変な物だった
そして、この一連の流れを見ていた不知火にも電流走るっ……!
不知火(……!あれは、人が必ず心のどこかで求めるもの、"母性"を全面に出したお願い!)
不知火(加賀さんの特性、頼りたくなるというイメージを甘えたくなるというイメージに変換させた禁断の言葉……)
不知火("耳かき&膝枕"!!)
不知火(そしていつもの無表情な加賀さんからは到底見られないようなあの包容力に溢れるようなにこやかな笑顔!)
不知火(そしてこの言葉が一番のキーポイント!)
不知火(お願いという立場でありながら、"してあげたい"という献身さ!!)
不知火(この即死コンボ……そして尚且つ加賀さんのいつものイメージとのギャップもあり、これは……強い!強すぎる!!)
不知火(不知火は……こんなに強大な敵と戦っていたのですか……?)ガクッ
不知火(……?加賀さんがこっちを見ている……?)
キーポイントをボーキサイトに空目しました……
お腹空いたなぁ
お腹空いたなぁ
加賀「ふっ」ドヤァ
不知火(!!!!)
不知火(あの勝ち誇った顔を超えた完全なドヤ顔……!!)
不知火(ふふ……ふふふふ)
不知火(不知火を……怒らせたわね……!)
提督「いやぁ、お前たちの事だからどんなお願いをしているかヒヤヒヤしていたが」
提督「そんな事でいいならいつでもやってあげたい位だよ。ああいや加賀の場合はやってもらうかだったな」テレテレ
提督「いやぁ、よかったよかっ……た……?」
不知火「……」ゴゴゴゴ
加賀「……」ゴゴゴゴ
一瞬だった
先ほどまでの二人で護るといういい雰囲気はどこにいったのだろうか
この場は……"修羅"と化していたのである
二人の視線が交差する中で起きる冷戦、最早これは喧嘩を超えた戦争だった
食うか、食われるか。そこまでの緊張感がこの部屋には張り詰めていたのであった
だがしかし……
提督(……何でこんなに二人は見つめ合ってんだ?)
――台風の目というのは、外の荒れようからは考えられないほど静かなものであった
デレデレな子も良いけど北上のゆるい距離感も良いよね
あの仲良しだけど一線は越えない感じが落ち着く
あの仲良しだけど一線は越えない感じが落ち着く
――物語は新たな来訪者によって次の展開を迎える
コンコン
提督「ん?鍵は開いているぞ、入れ」
雪風「失礼します!司令!」ガチャ
提督「おお雪風か、昨日はいきなり出て行ったから心配してたぞ」
雪風「ああ、その件に関しては本当に申し訳ないです……」
雪風(ん?なんか……部屋の空気が重い……?)
雪風(なんだろう、まさか、敵襲!?)バッ
不知火「……」ゴゴゴゴ
加賀「……」ゴゴゴゴ
雪風「ふわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
思わず壁まで後ずさる雪風
その顔はこの世の終わりを見たかの如く、恐怖に怯えていた
提督「どうした雪風!?大丈夫か!?」
雪風「し、司令……あれは?」フルフル
震える指先で二人を指さす雪風
だが提督はあっけらかんとしていた
提督「いやなんか、お互い見つめ合ったまま動かなくなっちゃったんだ」
提督「なんでか分かるか?雪風」
雪風(この雰囲気に……なんでこんなに冷静なんですか!?)
雪風(流石司令……雪風とは肝の座り具合が違います……!)※違うのは提督の空気の読めなさ具合です
雪風「ゆ、雪風にはとてもとても分かりません……ひぇぇ……」ガクガク
提督(……一体何に怯えているんだ?雪風は……?)
提督(雪風は、部屋に入って来た直後までは普通だった。そして、部屋に入って見つめ合ってる二人を見てから急に怯え出した……)
提督(そこから導き出される答えは……?)
提督(……!そうか!)
提督「あー、雪風。そのな?」
雪風「は、はいなんでしょう……?」ビクビク
提督「別にあいつら二人はあー……その、所謂大人の関係って訳じゃないぞ、見つめ合ってるけど」
提督(まあ確かに見つめあったあの二人みたらビビるかもしれんな……雪風が大人の関係を知るのはまだ早いだろうし)
提督(急に見つめ合ってる二人見たらしょうがないな、それに女性同士ってのもあるだろうし)
雪風「は?……へ?」キョトン
見つめ合ったまま微動だにしなかった二人が、提督の言った言葉に反応した
二人が、ゆっくり、ゆっくりと顔を提督の方へ向ける
その顔に不知火の先ほどまでの屈託のない笑顔は無い
その顔に加賀の先ほどまでの母性溢れる笑顔も無い
そこにあったのは、闘争心を剥き出しにした、修羅の顔だけ
不知火「提督、今なんと」ギロ
加賀「おっしゃいましたか」ギロ
提督「え、あーいや雪風が何か勘違いしているみたいだったからさ、訂正してあげてたんだ」
雪風「ひ、ひぃぃぃぃっぃぃぃい!!!!!!!!」ガクガクガク
雪風「い、いのちだけは……」ガタガタガタ
提督(……!?まだ雪風が怯えている!?くそっ、一体何が!)←原因
提督(くっ……まだ怯えるのが止まらない、俺はどうすれば……!)
提督(……ハッ!?あの方法があったか、一か八か……!頼む!)
提督「雪風!」
雪風「は、はひゃはひゃはひゃひ……」
既に失神寸前の雪風
そこで提督がとった行動とは、あの時不知火を救った、(恐らく)全艦娘に効くであろう特効薬だった
提督「ごめんな……こんな事しかできんが」ナデナデ
雪風「ほぇ?」ポカーン
そう、提督は雪風の頭を撫でていた
泣いている子供をあやすように。その行為には紛れも無く提督の雪風への愛があった
雪風「し、司令……?」カァァ
突然頭を撫でられた雪風は、混乱から先ほどまでの恐怖を忘れ、呆気にとられた後、事態を知り赤面してしまった
しかし、混乱した頭では何も考えられず、提督が自分の頭を撫でる行為に恥ずかしさを覚えつつ、だが、どこか安心していくのであった
提督「大丈夫だ……雪風には自分が居る。だから……」ナデナデ
提督「そんなに怯えた顔をしないでくれ、せっかくの雪風の可愛い笑顔が台無しになってしまう」ナデナデ
雪風「ふ、ふぇぇ……?」
提督「……少しは落ち着いてきたか?」ナデナデ
雪風「な、なんとか……」
提督「よし、なら確認といっては何だが」
提督「雪風のいつもの可愛い笑顔を見せてくれないか?」ニコッ
雪風「……!」
雪風「はい、司令!雪風はもう大丈夫です!」ニコッ
――提督が今まで見た雪風の笑顔の中で、その笑顔は一番輝いていた
その一連を流れを見ていた加賀と不知火に電流走るっ……!
不知火(こ、これは不知火達の思惑を二つ兼ね揃え、そして達成した……!)
加賀(まさか、信じられません。提督の父性をあそこまで引き出し、甘えさせてもらい、尚且つ笑顔が、か、可愛いとまで!)
加賀(そして、あの、不知火の計算された無垢な表情が百倍にも研磨された真の純真無垢……!)
不知火(まさかこんな所で雪風がダークホースとして飛び込んでくるとは……)
加賀(これが……私達にない唯一つの雪風の武器、そして最強の武器……!)
不知火 加賀(幸運艦……"雪風"……)
膝から崩れ落ちる二人
完敗だった、それは見事なまでに
戦場に置いての最強の武器、それは計算され尽くした計画でもない、最新型の兵器でもない
どんな状況でも覆す、最高の"運"であった
そして……
不知火 加賀「弟子にしてください、雪風さん」←土下座
雪風「ひ、ひぇぇっ!?」ビクッ
……先ほどまでとは違った意味で驚く雪風なのだった
お(なかへ)つ(た)
完結するかしないかじゃない!させるんだ!(他人事)
完結するかしないかじゃない!させるんだ!(他人事)
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