元スレ提督「戦いが終わり……」
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751 = 1 :
いや、他に何があるんですか?
悔しいことに扶桑姉様は提督にぞっこんです。バーニングラブです。
これで提督がろくでもない男なら命を掛けてでも止めるのですが……。
長門さんならお分かりでしょう?
「まぁ提督は上に立つ人間としても、一人の人間としても、良い男に分類されるだろう」
非常に業腹ですが、私も同意見です。
ですがご存知の通り提督は鈍感の唐変木ですので、姉様の精一杯のアピールも受け流してます。
扶桑姉様があれだけ尽くしてくれているのですよ? なんて羨ましい! それを無碍にするなんて、なんと腹立たしい!
「……だから提督に嫉妬、イライラしていたと?」
そうです。
そしてそのイライラがもやもやに変わったのは、ついこの前起きた出来事が原因だと私は推測しています。
「ほう?」
忘れもしません。それは四日前のお休みの日のことです。
扶桑姉様は提督に料理を作ってあげるのだと言って、部屋に備え付けてあるキッチンに立ちました。
そして言ったんです。
『提督は濃い目がお好きそうよね?』
……と。
752 = 1 :
「…………違うのか?」
違いますよ。提督はあんな見た目ですが薄味が好みなんです。濃い目でも美味しく食べてはくれますが、箸の進み具合で丸わかりです。
どうしたんですか? 眉間に手なんか当てて。
「……いや、気にするな。続けてくれ」
む、何だか気になりますが……まぁいいでしょう。
それで私は、提督は薄味の方がお好きですよ、と姉様に教えてあげたのですが……姉様は驚いた後、笑顔で嬉しそうに言ったんです。
『提督のこと、よく知っているのね。何だか私も嬉しいわ』
……私、そう言われてどう感じたと思います?
…………私は、『嬉しい』と思ってしまいました。
姉様から提督の名前を聞く度、イライラしていたのに、私はその時『嬉しい』と思ってしまったんです。
それからですよ。イライラじゃなくてもやもやするようになったのは。つまり嫉妬ではなくなったということなのでしょうけど……本当、なんなんでしょうね?
長門さん、頭痛ですか?
先ほどから頭を抑えていますけど……。
「……気にするな。ところで山城、提督の好みを知ってるか? 食べ物だろうが何だろうがいいから、知ってる範囲で言ってみてくれ」
何ですか藪からスティックに。
そうですね……好きな食べ物は魚介類、とりわけカツオが好きです。生まれが沿岸で、祖父がカツオ漁の漁師をやっていたため、小さい頃からよく食べているうちに好きになったそうですよ。好きな色は黒で、理由はかっこいいからと言ってました。提督ってそういう子供っぽいところが多いんですよね。好きな音楽はクラシック、好きなスポーツはバスケット……ああ、そう言えば好みの女性も話してました。手のかかる妹みたいな子が好きらしいです。それに黒髪のショートで、幸薄そうだとなお良いとも。えーと後は…………。
長門さん、本当に大丈夫ですか?
頭なんか抱えて……医務室行きます?
「……大体お前のせいだ」
八つ当たりだなんて……。
失望しました。那珂ちゃんのファンになります。
753 = 1 :
「もうお前の好きにすればいいんじゃないか?」
これだけ話を聞いておいて、無責任ですね。
────あっ、私ちょっと失礼します。
「どうした?」
扶桑姉様が提督との話を終えたみたいなので、提督に話を聞いてきます。扶桑姉様にいらないことを吹き込んでないかを確認しなければいけませんし、午後の演習についても連絡がありますし。
私の昼ご飯、食べても良いですよ。
どうやら長門さんと話している内にもやもやも消えたみたいですし、お礼みたいなものです。
それにしても話すだけでも効果があるんですね。ありがとうございました。またお願いしてもいいですか?
「それは単に扶桑と提督の会話が終わったからでは…………いや、いい。相談は……たまになら」
そうですか、それではそのときはよろしくお願いしますね♪
754 = 1 :
「提督、少しお時間よろしいですよね!」
755 = 1 :
小走りで駆けていく山城の背中から視線を外し、すっかり冷めたとんかつ定食に箸をつける。
……慣れないことをするものではないな。
ああ言っといてなんだが、相談を持ちかけられないことを祈ろう。頭が痛くなる話は当分ごめんだ。
……よし、そんなことより飯だ。
食えばこんな気持ちもすぐに────
「長門さん、少しよろしいですか? 妹の……扶桑のことで聞いていただきたいことがあるのですが……」
……勘弁してくれ!
756 = 1 :
投下終了。
それではまた。
757 :
乙
ええやないか
758 :
乙~
だが最後は扶桑じゃなくて山城じゃね?
759 :
乙
これ好きだわ
760 :
画竜点睛を欠くというやつでしょうか。
ご指摘の通り最後の扶桑→山城で変換お願いします。
762 :
こんなに提督にぞっこんな山城さんも珍しいwwwwww
乙です
763 :
やったね那珂ちゃん。ファンが増えたよ。
764 :
扶桑姉妹も、姉が提督にぞっこんで妹もついてくるっていう感じで良いよな
扶桑姉様かわいい
765 :
皆さんこんにちは。
今回は書き方が特殊だったので不安でしたが、割と受け入れて貰えてるようで一安心です。
書けたら夜にでもこんな感じで大井っち投下します。
期待せずにお待ちを。
ところで皆さんに質問です。
この中で一番ヤンデレにふさわしくないのは?
鳳翔 夕立 羽黒 榛名
無理強いはしませんので答えてもいいよという方、よろしくお願いします。
766 :
相応しいなら榛名なんだが・・・相応しくないか、羽黒かな
というかあまり羽黒のキャラが浮かばないっていうのがあるけど
767 :
夕立
768 :
鳳翔
769 :
ふさわしくないのは鳳翔かな
ヤンデレって聞くと龍田と荒潮のイメージが強すぎる
770 :
夕立か鳳翔
771 :
粗塩はなぜかシリアルキラーっぽい
772 :
夕立だな、これは
773 :
夕立が病むイメージがまったくないんだが
774 :
皆さんありがとうございます。
鳳翔さんと夕立が同票みたいなのでコンマ判定。
このレスのコンマ奇数で鳳翔さん
このレスのコンマ偶数で夕立。
775 :
見間違えました。夕立の方が多いですね。
コンマも夕立がまともだと言ってますし、もしかしたら次回作になるかもしれない(提督視点で)ハートフル(提督視点で)ほのぼの(提督は知らないけど)ヤンデレ物では夕立を初期艦&まとも枠にします。
それでは大井っち投下します。
776 = 1 :
重巡青葉の鎮守府通信 第282回
777 = 1 :
ども、青葉です!
今回の第282回鎮守府通信では、皆さんご存知の当鎮守府最高責任者こと司令官と、当鎮守府最多撃沈数を誇る大井さんに突撃インタビューを敢行いたしましたので、その内容をお送りしたいと思います!
最古参である大井さんと司令官、長い時間を共に戦い抜いてきたお二人の最初の出会いとはいかなるものだったのか!?
そんな長い時間を過ごしたからこそ語れる、他の誰もが知らないお二人の秘密とは!?
それでは存分にお楽しみ下さい!
────────────────
────────────
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──
778 = 1 :
テステス、マイク入ってます?
…………あ、そうですか。どもです。
えーと、それでは改めまして……よろしくお願いします!
「よろしく」
「うふふ、よろしくお願いしますね?」
いやぁ、それにしても今回は私のインタビューに快くお応え頂き、誠にありがとうございます!
お願いしておいてアレなんですけど、よく引き受けてくれましたね?
「大井、『快く』だってよ」
「断れない状況にしておいてよく言えますね?」
この青葉、面白い情報を発信するためなら何でもします。
そう、たとえこのインタビュー終了後に大井さんから厳しい罰を受けることになると分かっていても! 退けない場面が青葉にはあるんです!
「『罰』だなんて人聞きの悪い…………『教育』ですよ?」
…………何故でしょうね?
言われた本人である青葉も血の気が引きましたが、直接言われてないはずの司令官の方が、青ざめた顔をしているように見えます。大丈夫ですか?
「…………さっさと進めろ」
ま、まあ誰だって思い出したくないことの一つや二つ有りますよね! それでは気を取り直して今回の本命であるインタビューに移りたいと思います! お二人に限って有り得ないと思いますが、嘘を吐くことなくお願いしますね!
「ああ、任せろ」
「お手柔らかにお願いします♪」
それでは事前に寄せられた質問から、お二人に投げかけていきたいと思います!
記念すべき一つ目の質問!
779 = 1 :
『お二人は付き合っているのでありますか?』
780 = 1 :
「それはない」
「ないですね」
おお、即答……。
いきなりド直球の質問。
流石にちょっとは考えると思っていたので、この展開は予想外でした。答え自体もいささか不満です。お二人の仲の良さは周知の事実なので。……本当に付き合ってません?
「本当だ。というかそんなに仲が良いように見えるのか?」
「私達、基本的に口喧嘩ばかりしているような気がしますけど……」
喧嘩するほど仲が良い、そう言うじゃないですか。
それにほら、ここ最近の口喧嘩の内容とか教えて下さいますか?
「内容って言われてもなぁ……くだらないことばっかだからそんなに覚えてないぞ?」
「そうですね…………三日くらい前に、家具についてのことで喧嘩したのは覚えてます」
「あー、そんなのあったな。執務室のコタツ片付けようとする大井に俺が怒ったやつだろ?」
「もう春だっていうのに、結局片付けなかったんですよね。まったく……」
「おいおい、結局俺の執務室に来てはコタツでくつろいでるくせに、何だよその物言いは?」
「有るから使っているだけで、無ければ無いで使いませんから」
「うわっ、可愛げねえな……」
「うふふ、可愛さが必要ですか?」
はい、そこまでー。
いちゃいちゃするのやめてもらえます? というか大井さん、秘書艦じゃないのに司令官の部屋に赴いてるんですか?
「え、駄目なんですか?」
あ、いえ、えーと……別に問題無いですけど……。
「そうですよね、ふふっ」
…………まさか本気で首を傾げられるとは。
無自覚? 天然?
そのキャラは予想してませんでしたよ……。
781 = 1 :
『二人の出会いは何時なのじゃ?』
782 = 1 :
これ、青葉も気になります。
最古参の駆逐艦である電ちゃんにも聞きましたけど、電ちゃんがこの鎮守府に配属されたときから、すでに大井さんはいたんですよね?
どうしてですか?
「んーと、だな……。俺達提督は軍に入ってからすぐに鎮守府に着任するわけじゃないんだ。実はその前に、あらかじめ本部の方で一通りの研修を受けることになってる」
消防学校みたいなものですか。
いきなり着任しても何から手をつければいいか分からないでしょうし、理には適っていますね。
それでそこで出会ったと?
「ああ。艦娘はこんな感じの子達ですよー、って感じで紹介された中の一人、それが大井だ」
ん? 他にもいたんですか?
「大井含めて五人ほどだ。それで研修終わった時に、その五人がそれぞれその場にいる提督から一人を選んで、その人に着いていくということになってな……」
ほぉー、艦娘が司令官を選ぶんですか。
判断基準は何だったんでしょうね? 指揮能力? 容姿や来歴? それともフィーリングですかね?
そこのところどうだったんですか? 大井さん?
「その中で答えるなら……フィーリングかしら? 何となくこの人に着いていきたいと思ったのよね」
ほうほう、自分の心に従ったと……。
それってもしかして一目惚────
「俺それ初めて聞いたぞ」
「言ったことありませんでしたから。ちなみにこれを聞いた感想は?」
「……別に」
「あら? 私の記憶だと提督はかなり喜んで、私が着いていくことを了承してくれたはずなのだけれど? もしかして照れてます?」
「部屋が暑いんだよ」
「うふふ、提督は可愛いですね♪」
「俺に可愛さはいらん」
あっ、聞いてないですね。はい。
よそでやってくれます?
783 = 1 :
今回はここまで!
気になるインタビュー後半は次回、第283回鎮守府通信にて!
それでは皆さんまた明日!
785 :
乙
大井っちは可愛いなあ
786 = 1 :
投下終了。
残りは
間宮さん 非エロ
大和 非エロ
加賀さん エロ
の3つですね。
それではまた。
788 :
乙でした
この大井っちはあれか、伝説の事前登録特典キャラの大井っちか
789 :
乙
ハイパーズ二人を嫁にした俺提督が通りますよー
大井っちはディスられることも多いけど実は他の後輩艦娘たちの強化も気にするいい娘
さすが練習艦として新兵教育携わってきただけのことはある
790 :
何そのキモい改行死んで
791 :
大井っちとこんな関係になれるなら、艦これが始まるって聞いたときにすぐに登録すればよかったんだ
792 :
皆さんこんにちはー。
ふと気になったのですが、レスが1000まで行ったらHTML依頼って出さなくてもよいのでしょうか?
そこまで書いたことないから勝手が分からないんです。
そして今日か明日の夜にちょっと書きたくなった話を投下します。
番外編消化せずに何やってんだと思われるかもしれませんが、何もかも夕立が天使なのが悪い。
砂糖ましましにしなきゃ(使命感)
793 :
存在を知ったのが7月頃に知り合いから教えられたからな
始めた当時にスレで初期に大井がいること知ったけど
最近は知らない提督のが大井んでないの?
794 :
>>793
雷撃戦始め!
795 :
情報辺りの古いの辿ると未だに大井配布とか残ってたような…
796 :
満足。
短いけど投下。
797 = 1 :
夕立と提督、日常の一コマ
798 = 1 :
「むぅー……」
「どうした夕立? そんなにむくれているとせっかくの可愛い顔が台無しだぞ?」
「そんな言葉じゃ騙されないっぽい! 夕立は怒ってるっぽい!」
「そうなのか……。なぁ、夕立? どうして怒ってるんだ?」
「……提督さんってば最近夕立のこと構ってくれないっぽい」
「それは確かにそうだが……現にこうやって膝の上に座らせてあげてるじゃないか。これだけじゃ足りないか?」
「そんなのじゃ夕立の寂しさは埋められないっぽい!」
「じゃあどうしろと?」
「……ぎゅっ、ってして」
「はいよ」
「んふふー♪」
799 = 1 :
「満足したか?」
「……まだまだっぽい?」
「じゃあ次は何をすればいい?」
「ひゃっ!? て、提督さんっ!?」
「夕立の髪は良い香りがするなぁ」
「く、くすぐったいっぽい!」
「ああ、ごめん。今離れる」
「あっ…………」
「どうした?」
「……そんなに離れなくても」
「つまり、どうして欲しいの?」
「うぅー……! 提督さんってば意地悪っぽい! 夕立はもっと提督さんと触れていたいっぽい!」
「そうかそうか。それなら仕方ないな」
「……えへへー♪」
800 = 1 :
「夕立」
「なぁに?」
「大好きだぞ」
「……ちょっと複雑っぽい」
「ん? どうして?」
「……提督さんは皆に『大好き』って言うから」
「そんなに言ってるか?」
「言ってるっぽい。だからそういう言葉を軽々しく使うのは控えた方が良いっぽい!」
「そうかー、それならこれからは言わないようにするよ」
「そうすると良いっぽい!」
「ああ、もちろん夕立にも言わないように気をつけないとな」
「…………えっ」
「言わない方がいいんだろう?」
「ゆ、夕立は特別っぽい! 夕立になら何回でも言って良いっぽい!」
「んー、でもなぁ……」
「提督さぁん……」
「泣きそうな顔するなよ。冗談だ冗談」
「…………提督さんの意地悪」
「嫌いになったか?」
「……………………」
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