ーーーー店、地下通路。

お嬢様「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

白月「…ｱｳｱｳｱｰ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

お嬢様「…怯えているのだけど…（かわいい？）」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

白月「…ｱｳｯ！？」ﾋﾞｸｯ

？「ちょっと、私の知り合いに変な気でも起こさないでよね」

女「…！」

白月「…遅かったな我が半身よ」ｷﾘｯ

お嬢様「！？！？！？」

きてた！

乙ー

あけおめ

なろう系に浮気しててごめんなさい。

慰謝料払ってさっさと戻ってこい

まだ？

はよ

お嬢様「女…さん？」

女「はいはい女ですよー」

お嬢様「どうしてここに？」

女「ファンシーショップに居ちゃ悪いの？」ｲﾗｯ

お嬢様「…ここは地下よ」

女「そりゃそうだけどさぁ～その子と知り合いなのよねぇー」ﾌﾌﾝ

お嬢様「この子？」ﾁﾗｯ

白月「おうよ、幼馴染で、ラブで、愛し合って未来を誓いあった仲だぜ」ｷﾘｯ

お嬢様「ラブと愛し合うは一緒よ？」

白月「ぬぁ～、天然ちゃんには伝わらないかぁー」

お嬢様「おませさんね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

白月「や、やめろぉー！その頭を撫でる行為をやめろぉおおおおお」ｶﾞｼｯ、ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

女「そう言いながら、お嬢様の手を掴んで撫でさせてるのは何なのよ…」

白月「フッ…やらんぞ、これはわっちのだ」

女「キャラがブレてて、もう何がなんだが分からなくなるわよ…それ」

白月「撫でられられるのは、やぶさかでない」

女「人はそれを浮気というのよ」ｼﾞﾛｯ

白月「…やらんぞ」

女「い・ら・な・い・か・ら」ｲﾗｯ

お嬢様「…（何なのかしら…この二人）」

女「それより、なんの用で来たのかしら？お嬢様」ﾌﾌﾝ

お嬢様「…何が言いたいのかしら？」

女「私とシル…ハクは」

白月「ちゃんを付けなさいよ！デコスケアマぁあああああ」

女「…」

お嬢様「…」



――――モニター前。



小百合「話…進まない」

男「ナイスツッコミ」

黒服「…（突っ込みとかするのか）」

生きてたか

乙ー

ほ

ーーーー店、地下通路。

お嬢様「ハクちゃんと知り合いなのは判ったわ、それで？貴女が私を足止めする理由は？」ﾌﾌ

女「足止めとは大きく出たわね。証拠でもあるの？それともストーカーでもしてたのかしら？」ﾌﾌｯ

白月「ごくり、こいつはやべぇーぜ」ﾜｸﾜｸ

ーーーーモニター前。

黒服「一触即発だな」

男「こうなるって分かってたけど、なんとかしてくれそうな気もしたんだけどな」

小百合「お姉様が…あんなに苛立ってるの初めて見た」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ーーーー店、地下通路。

お嬢様「ハクちゃん」ﾁﾗｯ

白月「ハクでいいよぉー」

お嬢様「なら、ハク。お友達になりましょう」ﾆｺｯ

白月「おうぃえい、美人さんなら大歓迎だぜ」ｷﾘｯ

お嬢様「ありがと」ﾆｺｯ、ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

女「それで？不法侵入じゃなくなったって言いたいわけ？」

お嬢様「女の嫉妬って見苦しいわよね」ﾊｧ

女「…ｯ！」ｲﾗｯ

お嬢様「勘違いして貰っては困るのだけど、私は私の意思でここに来たわけで貴女にとやかく言われる筋合いは無いわ」ｷｯ

女「うぐぅ」ｼﾞﾜｯ

ーーーーモニター前。


黒服「もう既に泣きそうなんだが」

男「女のライフはゼロよ」

小百合「…お姉様」

ーーーー店、地下通路。


女「う…うぐ」ｼﾞﾜｯ

白月「…」

お嬢様「…ごめんなさい。言い過ぎたわ。確かに私のメイドに男の居場所を調べさせてここに入ったって言うのを聞いていたわ」

女「だ、だったら…最初からそう言いなさいよ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ーーーーモニター前。

黒服「泣いた」

男「泣いちゃったな」

小百合「…可愛そう」


ーーーー店、地下通路。

お嬢様「な、なにも泣くこと無いじゃない」

女「知らないわよ、泣いてないもん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

白月「よしよし、いい子だから泣かないの」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

女「そこは胸よ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

白月「届かねぇーんだよ！察しろよ！しゃがめよ！」

女「うん」ｼｬｶﾞﾐ

白月「よーしよしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

女「うぅ…」

お嬢様「なんなのこれは（お店はファンシーショップなのに地下ではファンタジーか何かなのかしら？）」ｱｾｯ

おつ

乙ー

ほ

下げ

sa

ほ

お嬢様「結局のところ聞きたいのだけど」

女「なによ」

お嬢様「男君とどういう関係なのかしら？」

女「…は？」

お嬢様「…」ｼﾞｯ

女「うっ（この目はなんか苦手）友達なのかわからない状態…かな」

お嬢様「…そう（恋人とか言うと思った私は、少し俗っぽいのかしら）」ｽﾞｰﾝ

女「あんたこそどうなのよ…その、男君とは」

お嬢様「お、お友達よ」

女「歯切れ悪いわね」

お嬢様「私は、正直に言うと、友達の作り方を知らないわ…だから、男君が友達と言ってくれたからとしか、言えないわね」

ーーーーモニター前。

黒服「こういう会話は聞かないほうが良いんじゃないのか？」ﾁﾗｯ

男「知られたら怒られるだろうね」

小百合「お姉様にそういう悩みがあるなんて知らなかった」

乙

乙ー