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    元スレ八幡「いや、だから終わったはずだろ、人生相談」

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    1 :

    前にVIPで書いた

    八幡「俺の妹が小町じゃないだと?」

    八幡「まだ終わんねぇの?人生相談」

    の、続きになるよ

    それじゃあ次からスタート

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1384077407

    2 :

    おう、待ってたで

    3 :

    待ってたよー

    4 :

    やったぜ

    5 :

    きた

    6 = 1 :

    八幡(あ、暑いな)

    ピーンポーン

    八幡(…誰かしら出んだろ)

    ピーンポーン

    八幡「…」

    八幡(あれ、誰もいねぇのか)

    八幡「はいはい、今行きますよーっと」

    八幡「はい」

    黒猫「ごきげんよう」

    7 = 1 :

    八幡「えーっと…」

    八幡(なんてな、こんな強烈なコスプレした奴、さすがの俺でも忘れねぇよ)

    八幡「妹ならいねぇぞ」

    黒猫「知っているわ」

    八幡「はぁ、まぁじゃあそういうことだから」

    黒猫「待ちなさい」

    八幡「なんだよ」

    黒猫「貴方に用があって来たのよ」

    八幡「俺?なんで」

    黒猫「いいから、とりあえず中に入れてちょうだい」

    八幡「え、いや、散らかってるから」

    黒猫「気にしないわ」

    八幡「そうじゃなくて」

    黒猫「…暑いのだけれど」

    八幡「…どうぞ」

    8 = 1 :

    八幡「まぁ、ここ居ていいから」

    黒猫「いいえ、だから貴方に会いに来たと言っているでしょう、無駄な抵抗はよしなさい」

    八幡「あー…なんですか」

    黒猫「沙織・バジーナをあの姿に昇華させたのは貴方ね?」

    八幡「あ?いや、知らん」

    黒猫「とぼける必要はなくてよ?」

    八幡「…まぁ、関わってないとは言わない」

    黒猫「最初からそう言いなさいな」

    八幡(なんか、コイツ俺や雪ノ下と同じ匂いがするな、ぼっちは同類を見分ける能力に長けてる
       んだよ)

    黒猫「そのことで少し、話があるの」

    八幡「別に話すことなんてねぇよ」

    黒猫「そうではなくて」

    八幡「は?」

    黒猫「私ごとなのだけれど、少し相談が…」

    八幡(ま・た・で・す・か)

    9 :

    書くがよい

    10 = 1 :

    八幡「…俺、別に相談所じゃねぇんだけど」

    黒猫「あら、彼女からはそのようなギルドに所属していると聞いていたのだけれど」

    八幡(槇島め…)

    八幡「あぁ、一応部活には入ってる」

    黒猫「ほら見なさい」

    八幡「ただ別に俺はやりたくてやってるわけじゃねぇんだけど」

    黒猫「相談というのは」

    八幡(全然聞いてないよ、中学生怖い)

    11 = 1 :

    黒猫「まぁ、本当ならば私の力で充分にこなせる戦いなのだけれど、同じ同志のよしみで
       参加させてあげるわ、感謝なさい」

    八幡「別にいいよ」

    黒猫「…なぜ、そうなるのかしら」

    八幡「なぜも何も、俺関係ないじゃん」

    黒猫「いえ、だからそうではなくて」

    八幡「それじゃあ頑張れ、麦茶飲んだら帰れよ」

    黒猫「…」

    八幡「なんだよ」

    黒猫「…聞いて、くれませんか?先輩」

    八幡「先輩って…」

    黒猫「……」

    八幡「…わーったよ」

    12 = 1 :

    黒猫「貴方、孤独でしょう」

    八幡「あ?まぁそうだな、孤高とすら呼べるまである」

    八幡(ほら、もうカッコイイ、リュウの波動拳は滝を切り裂くんだぜ)

    黒猫「やはりそうなのね、私の眼に狂いはなかったわ」

    八幡「で、それがなんだよ」

    黒猫「貴方、学校ではどのような振る舞いでいるのかしら」

    八幡「振る舞い?ばっかお前、俺が振る舞う機会がある体で話を振ってるのか?」

    黒猫「いえ、そうではないのだけれど」

    八幡「…まぁ、強いて言えば、授業早く始められるように静かにしたり、帰りのホームルームの時早く帰れるように
       黙ってたり」

    黒猫「それは何もしていないのと同じじゃなくて?」

    八幡(おっしゃる通りで)

    13 = 1 :

    黒猫「そうではなく、魔導黒波の修行の時のことよ」

    八幡(はいはい、体育ね、一々わかりにくいよ、なんの球技かはわからんけど)

    黒猫「あの時間、一時的な伴侶を決めなければならない時があるでしょう?」

    八幡「おう」

    八幡(あのシステム考えた奴は本当に刑に処してもいいと思います)

    黒猫「貴方は、どのようにして乗り終えているのかしら」

    八幡「あ、そうだな、体調は悪いがやる気はある、そんな姿を教師に見せて、テニスなら壁打ち、バスケなら壁パス、
       ソフトボールなら壁当てをしてるな」

    黒猫「貴方、壁が好きなの?」

    八幡「あぁ好きだね、奴は何も言わずにどんな玉打ったり投げたりしても返してくれる」

    黒猫「め…めちゃくちゃな正当化の仕方ね、しかしなるほど、随分と参考になったのも事実ね」

    八幡「だろ、まぁ以上だ、あとは自分なりにアレンジするなりなんなりしろ」

    黒猫「わかったわ」

    14 = 1 :

    八幡「もういいだろ、じゃあ帰れ」

    黒猫「ダメよ」

    八幡「なんでだよ」

    黒猫「フフフ、これを見なさい」

    八幡「何これ、小説?」

    黒猫「そうよ、私作のね」

    八幡「へー」

    八幡(なんか嫌な予感が)

    黒猫「ちなみにこっちが参考資料よ」

    八幡「資料?」

    八幡(って分厚い!なにこれぐっすり眠れそう)

    15 = 1 :

    黒猫「これを呼んで感想を聞かせて欲しいのよ」

    八幡「え」

    黒猫「頼んだわね、明日まで」

    八幡「いや、無理だろ」

    黒猫「やるのよ、貴方なら出来るわ」

    八幡「何その期待、意味分かんない」

    黒猫「いいから、よろしく頼むわ」

    八幡「は…はぁ」

    黒猫「それじゃあ、私は天界へ帰還するわ」

    八幡(いやいや、君堕天使なんだから出来ないでしょ)

    黒猫「おじゃましたわ」

    八幡「…はいよ」

    八幡(何だったの)

    17 = 1 :

    八幡「…ダメだ、文面が黒くて読みにくい」

    八幡(でも読まないと怒られるだろうな)

    prrr

    八幡「あ、メール」

    八幡(フロム新垣あやせ…)

    八幡「はい、見てませんよ」

    prrr

    八幡「え、怖い」

    八幡(電源オフっと)

    18 = 1 :

    八幡「ふぃ~、やっと資料読み終わった」

    ピーンポーン

    八幡「あ、またかよ」

    八幡(今日はなんだってこんなに客が多いのかしら)

    八幡「はい」

    あやせ「こんにちわ、おにいさ」

    八幡「さようなら」

    あやせ「なんでですか!」

    八幡「いや、なんでいるの」

    八幡(怖い、怖すぎるよ)

    あやせ「さっきメール送ったじゃないですか」

    八幡「見てねぇよ」

    あやせ「なんでですか!」

    八幡「寝てた」

    あやせ「そ、そうなんですか、じゃあしょうがないですね」

    八幡(中学生ちょろい、どっかの先生とは大違い)

    19 = 1 :

    八幡「で、なに、桐乃帰ってねぇよ」

    あやせ「今日はお兄さんに用があってきました」

    八幡(なんなんだよ、どいつもこいつも、俺に絵買わせる気?)

    あやせ「少し出れますか?」

    八幡「あ?いや今本読んでるから無理」

    あやせ「大丈夫なんですね、じゃあそこの公園で待ってますので」

    八幡「ねぇ、日本語わかる?」

    あやせ「はい、お兄さんは今本を読むくらい暇、と聞こえましたが」

    八幡「いや、そうじゃなくて」

    あやせ「早くしてくださいね、そうしないと桐乃に言いつけますよ」

    八幡「勝手に言えよ」

    あやせ「…ッ、とりあえず来てくださいよ!」

    八幡(行ってしまった…)

    21 = 1 :

    ―公園―

    八幡(結局来てしまった)

    あやせ「なんだかんだ言って来てるじゃないですか」

    八幡「だってお前、女子一人でこんなところで待たせるわけにはいかねぇだろうが」

    あやせ「え…」

    八幡「んだよ」

    あやせ「お、お兄さんいきなりずるいですよ、そんなこと言わないでください…」

    八幡「は?べ、別にそんな深い意味なんてねぇよ」

    八幡(落ち着け俺、相手は中学生だぞ)

    あやせ「でも、お兄さんってそういうことも言えるんですね、普段からそうすればいいのに」

    八幡「いや、だからな…」

    あやせ「ふふ、冗談ですよ」

    八幡(おい、そこの茂みにカメラと看板いるんだろ?今出てきたら許してやるぞ)

    22 = 1 :

    八幡「で、なんだよ」

    あやせ「あ、それがですね、お兄さんに買い物に付き合って欲しいんです」

    八幡「はぁ?それこそ桐乃と行けよ」

    あやせ「その桐乃が居ないんじゃないですか」

    八幡「まぁそうだけどよ、だからと言ってなんで俺なんだよ」

    あやせ「それは行く場所に理由があります」

    八幡「どこだよ」

    あやせ「秋葉原です」

    八幡「え、遠い」

    あやせ「いいじゃないですか、まだ昼ですよ」

    八幡「なんでアキバだよ」

    あやせ「それはですね、えーっと…」

    八幡「…?」

    23 = 1 :

    あやせ「その、桐乃の趣味を理解するためにも、なるべくそういったものに触れておいたほうが
        いいのでは、と思いまして」

    八幡(え、何この子、桐乃好きすぎでしょ)

    八幡「あー、まぁ別に行くのはいいけどよ」

    あやせ「本当ですか!?よかったぁ」

    八幡(やっぱり少し怖いんだろうな、まぁしょうがねぇとは思うが、でも俺にはなんでそこまでしようと
       すんのかわからん)

    あやせ「それでは行きましょうか」

    八幡「おう」

    24 = 1 :

    ―秋葉原―

    あやせ「凄い…人ですね…」

    八幡「そうだな」

    八幡(マジで多すぎるよ、日本中のオタクが集まってんじゃないの?酔っちゃうだろ)

    八幡「どうする?帰る?」

    あやせ「帰りませんよ、まったく…とりあえず、そこの大通りを歩いてみましょう」

    八幡「おう」

    あやせ「なぜ一歩後ろを歩くんですか?」

    八幡「別に」

    八幡(ゴルゴだって言うだろ、俺の背後に立つなと)

    あやせ「その、できれば横を歩いて欲しいんですけど」

    八幡「やだよ」

    あやせ「なぜですか?」

    八幡「なんとなくだよ、まぁさすがに帰ったりはしねぇから」

    あやせ「は、はい」

    八幡(ここにタイムマシン刺さってたのか…未来ガジェット研究所はどこかしら)

    25 = 1 :

    あやせ「…」

    八幡「…」

    八幡(ちょっと離れちまったな、まぁ見える位置だし大丈夫だろ)

    あやせ「…あの、お兄さん」

    八幡(あ、なんか言ってんな)

    あやせ「あれ、どこですか」

    八幡「ここだよ」

    あやせ「あぁ、びっくりしましたよ」

    八幡「大丈夫つったろ」

    あやせ「そうですけど…」

    ???「む…はっ!八幡!?」

    八幡「え?」

    八幡(ま…まさか…)

    26 :

    この>>1は仕事が速いなぁ
    支援っていうか応援してる

    27 = 1 :

    材木座「八幡ではないか!やはり八幡あるところに我あり!材木座義輝!ここに顕現せりるぅ!」

    八幡(め…めんどくさい…)

    ???「おろ?八幡氏」

    八幡「はい?」

    沙織「こんにちわでござる」

    八幡「お、おう」

    沙織「偶然ですなぁ」

    八幡「そうだな」

    八幡(結局そのままだったのか?いや、でも雪ノ下が)

    沙織「…?あぁ、これは材木座氏のご希望でござるよ」

    八幡「は?」

    材木座「んっんうぅ~ん…」

    沙織「今日材木座氏とここに来る約束をしておったのですが、槇島沙織の姿で会った所なぜかバジーナで
       居てくれと言われまして、ニン」

    28 :

    こっちで来てた!

    29 = 1 :

    八幡(…ビビったな)

    材木座(だ!だって駅の前で仁王立ちしてたらいきなり高身長の三次元美女が話しかけてきたのだぞ!?
       そりゃビビるって!)

    八幡(おい落ち着け、最後素に戻ってたぞ)

    材木座(おう、すまぬ、我としたことが…)

    あやせ「あの…」

    八幡「あ?あぁ悪い」

    材木座「へ…!?なぬぅ!?」

    沙織「おろ、あなたは以前のきりりん氏の」

    あやせ「はい、その節は本当に申し訳ありませんでした」

    沙織「いいんでござるよ、もうとっくに忘れたゆえ」

    材木座「はちむああああああああああああん!!」

    八幡「うるせぇよ、なんだよ」

    30 :


    楽しみにしてる

    31 = 1 :

    材木座「誰なのだ!?この可憐な少女は!…ま…さ…か…、お主、とうとう人生の伴侶を」

    八幡「ちげぇよ、妹の友達だ」

    あやせ「お兄さん、それお兄さんの悪いところですよ」

    八幡「は?」

    あやせ「私は一応お兄さんのことも知り合いだと思ってるんですよ」

    沙織「そうでござるな、もう拙者と八幡氏は立派な友人ではありませぬか、当然、材木座氏もですぞ」

    八幡「は…えーっと、ざ…材木座」

    材木座「ヌフフ、なんだ?八幡」

    八幡「…いや、なんでもない」

    材木座「動揺しているな、八幡」

    八幡「うるせぇよ、お前もだろ、変な笑い方しやがって」

    あやせ「とにかく、これからは私のことを紹介するときは『知り合い』としてください」

    沙織「拙者のことも『友人』としてくだされ」

    32 :

    おい仕事が早いな
    出来る>>1

    33 = 1 :

    沙織「それでは、早速拙者と材木座氏にその娘の事を紹介してくだされ」

    八幡「はえ?」

    あやせ「私にもです、早くしてください、トロいですよ」

    八幡(なに、こんな攻撃初めてなんだけど)

    材木座「どうしたぁ?八幡んぅ、早く紹介せよぉ…」

    八幡(あぁ、コイツ殴りたい…)

    八幡「え、えーと、こっち新垣あやせ、知り合い」

    あやせ「改めてすいませんでした、よろしくおねがいします」

    八幡「こっち、槇島沙織と材木座…えーっと、なんだっけ」

    材木座「ひどいぞ八幡!我の名は材木座ああああ…義輝である!」

    八幡「そう、うん、材木座義輝、槇島はゆう…じんで、こっちは他人」

    材木座「なんでだ!?」

    八幡「だってお前は友達じゃねぇだろ」

    34 :

    もっと長く続けて欲しい

    応援してる

    35 = 1 :

    沙織「八幡氏?」

    八幡「いや、それはマジなんだって」

    材木座「八幡…」

    八幡(え、なにそのしょげっぷり、キモい)

    沙織「まぁ材木座氏、八幡氏も照れての事でござるよ」

    材木座「そ、そうか…ならよし!」

    八幡(本当に殴りたい)

    沙織「こちらも改めて沙織・バジーナでござる!よろしく頼みますぞ」

    あやせ「槇島さんではないんですか?」

    沙織「あぁ、それは……この、メガネを外した時の私のことですわ、よろしくね?新垣さん」

    あやせ「あ、はい、よろしくお願いします、それで材木座さんですか?」

    材木座「うむぅ…そうでありるぅ…」

    あやせ「うっ…」

    沙織「まぁ新垣さん、材木座さんも照れているのです、許してあげてください」

    あやせ「よ…よろしくおねがいします」

    材木座「はい!よろしくお願いしまっす!」

    あやせ「…ッ!」

    八幡「落ち着け、材木座」

    36 :

    材木座と黒猫がキャラかぶってんだなw

    37 = 1 :

    沙織「ところで八幡さん、今日はどうしたんですか?」

    八幡「あぁ、それは新垣が桐乃を理解するためにオタク文化に慣れるっつーことで、その付添だ」

    沙織「なるほど、それでは新垣さん、私達もご一緒してもよろしいですか?」

    あやせ「えぇいいですよ、いいですよね?お兄さん」

    八幡「え、まぁ新垣がそう言うなら」

    材木座「あ…あの」

    沙織「なんですか?材木座さん」

    材木座「そろそろメガネを掛けていただけると助かるのですが…」

    沙織「あら、そうですか?」

    あやせ「私は槇島さんにはそのままでいてほしいです」

    八幡「諦めろ、材木座」

    材木座「ふぇぬぽぉ…」

    沙織「何事も慣れ、ですわ?」

    材木座「わ、わかりました」

    八幡(おぉ、材木座を飼い慣らした、槇島のスキル、侮れないな)

    38 :

    確かに仲良かったフレがオフ会で会ったら美人だった時の反応にはすごい困る

    39 = 1 :

    沙織「そうですわ、私達はこれからメイドカフェに行こうと思ってたんです、早速行きましょう」

    八幡(おい待て、それは危険だ)

    材木座「うむ、そうしよう」

    八幡「あ、俺帰るわ…おい新垣、なんで俺の服を掴むんだよ」

    あやせ「メイドカフェですか?店員さんがメイドさんなんですか?」

    八幡「おい、無視すんな」

    材木座「うむ、簡単に言えばそうであるが、他にも色々とサービスがあるのだ」

    あやせ「サービス…ですか?」

    沙織「えぇ、とっても楽しい所ですよ?」

    八幡「騙されるな、新垣」

    あやせ「え?」

    八幡「あそこは恐ろしい、悪魔の巣窟だ…」

    材木座「何を言うか八幡!そんなわけないであろう!」

    八幡「お前にだろうが、とにかく俺は降りる、店から出たら連絡してくれ、そこのゲーセンにいるから」

    材木座「待って八幡!!」

    八幡「おい、気持ちわりぃよ、離せ」

    40 :

    真のボッチはフレすらできない。

    41 = 1 :

    材木座「お…お主がいなくなったら我死んじゃうから、お願い、行かないで」

    八幡「だから気持ちわりぃって言ってんだろ」

    沙織「八幡さんもそんなことおっしゃらずに行きましょうよ」

    八幡「いや、だからマジで」

    あやせ「お兄さん」

    八幡「え?」

    あやせ「着いて来てくれるって約束したじゃないですか」

    八幡「そうだけどさ」

    あやせ「嘘をつくんですか?」

    八幡「いや、だから」

    あやせ「早く来てください、溶かしますよ」

    八幡(ちょっと待って、溶かすって何?逆に試して欲しい、材木座で)

    沙織「八幡さん」

    材木座「八幡ぅぅぅん」

    あやせ「お兄さん?」

    八幡「…わ、わかったよ、行きゃあいいんだろ…」

    八幡(本当に嫌なんだよ、はは、笑いしか出ねぇや)

    42 = 1 :

    メイド「おかえりなさいませ!ご主人様!お嬢様!」

    沙織「四名です」

    メイド「かしこまりました!こちらへどうぞ!」

    八幡(う、この甘い匂い…)

    あやせ「…」

    八幡(ほれ見ろ、そうなるって分かってたのによ)

    沙織「あら?黒猫さん?」

    八幡「え?」

    黒猫「…誰かしら」

    沙織「あぁ、ちょっと待って下さい……拙者でござるよ」

    黒猫「あら、奇遇ね」

    あやせ「あっ…」

    黒猫「貴女は…」

    材木座「え、なに?どうしたの?」

    八幡(材木座、今日のお前ブレすぎ、絶望先生のオープニングでもそんなにブレねぇぞ)

    43 = 1 :

    あやせ「あの時は本当にすいませんでした」

    八幡(…お前、結構強いな)

    黒猫「なんのことかしら?」

    あやせ「え?」

    黒猫「なんのことかしらと聞いているの、私は貴女とは初対面よ?挨拶くらいしたらどうかしら」

    八幡(こいつといい槇島といい、なんていうか…)

    あやせ「あぁ、私新垣あやせです」

    黒猫「ハンドルネーム黒猫よ、よろしく」

    あやせ「黒猫さん、ですか」

    黒猫「ええ、で、そちらの」

    材木座「え?我?…えーっと、我はぁ、戦国将軍材木座義輝でござるぅぅぅ」

    黒猫「戦国将軍?はっ、将軍程度がこの高貴なる堕天の天使の前に姿をあらわすなんて滑稽ね、
       ひれ伏しいなさい」

    材木座「あ…八幡、我、感動で泣きそう」

    八幡(よかったな)

    44 :

    剣豪将軍じゃ無かったのか、材木座?

    45 = 1 :

    黒猫「ところで貴方、なぜこんなところにいるのかしら」

    八幡「え?俺?」

    沙織「あ、黒猫氏、拙者共もご一緒してよろしいでござるか?」

    黒猫「ええ、かまわないわ、それで貴方はなぜここにいるの?と言っているの、今朝渡した小説は読んだ
       のかしら」

    材木座(小説!?)

    八幡「おい、俺にだけ聞こえる声で喜ぶな、あぁ、まぁ設定資料まではな」

    黒猫「そう、なら用語は覚えたわね」

    八幡「全部とは言わねぇがな」

    材木座「お…お主、今も原稿の執筆の最中であるか?」

    黒猫「えぇ、そうよ、そういう貴方も、もしか」

    材木座「うむ!我は今でこそワナビではあるが、将来は超売れっ子作家の仲間入りを果たしていること
        は間違いない!金の卵である!」

    八幡(食い気味に行ったな)

    あやせ「ねぇ、お兄さん」

    八幡「あ?」

    46 = 1 :

    >>44 すっかり間違えた、スマン

    あやせ「彼らは何の話をしているんですか?」

    八幡「あぁ、多分自作小説の話だろ」

    あやせ「なるほど、ワナビというのは?」

    八幡「小説のなりかけみたいなもんだ」

    あやせ「なりかけなのにあんな事を言っているんですか?あの人は」

    八幡「まぁ、ほっといてやれ」

    沙織「……彼らは彼らで楽しんでいただいて、私達はこちらで楽しみましょう」

    あやせ「そうですね」

    八幡(…相変わらずメニューを読むのが恥ずかしい)

    あやせ「これは…見ても何のことだかさっぱりわかりませんね」

    沙織「とりあえず、コーヒーでよろしいですよね?八幡さんも」

    八幡「お、おう」

    八幡(むしろ、それ以外頼まないまである)

    47 = 1 :

    ―店外―

    沙織「どうでしたか?新垣さん」

    あやせ「そうですね、やはり少し…」

    沙織「最初は仕方ないですわ、もし機会があればまた来ましょう、今度は桐乃さんも一緒に」

    あやせ「ええ、そうですね」

    黒猫「だから貴方、そこは『瞬獄黒炎』のほうがいいと言っているでしょう」

    材木座「何を言う!『瞬滅黒炎』のほうがいいに決まっているであろう!」

    黒猫「ふふ、『滅』程度で全てを焼き尽くせると思って?」

    材木座「『獄』などとまるで足らんわ!」

    八幡「…」

    八幡(まぁ、こいつら楽しそうだし、よかったんじゃねぇか)

    八幡「じゃあ、俺先に帰るわ」

    あやせ「せっかくここまで一緒に居たんですから途中まで行きましょうよ」

    八幡「え、いいよ別に」

    材木座「まぁそう言うな八幡」

    材木座(困るって言ったじゃん)

    八幡「だから俺にだけ聞こえる声で言うなって、まぁいいよ、じゃあ行こうぜ」

    48 = 1 :

    ―家―

    八幡「ただいま」

    八幡(誰も居ませんか)

    桐乃「…」

    八幡「おう」

    桐乃「アンタ、今日アタシの友達と遊んでたんだって?」

    八幡「あ?あぁ、まぁたまたま」

    桐乃「あんま調子のんないでよ」

    八幡「すいませんね」

    桐乃「つーかなんで呼ばいないわけ?」

    八幡「いや、お前居なかったじゃん」

    桐乃「部活なんて昼過ぎには終わってたっつーの」

    八幡「いや、知らねーよ」

    桐乃「まぁいいわ、とりあえず部屋来なさい」

    八幡(どうとりあえずなんだよ)

    49 = 1 :

    八幡(…で)

    八幡「なんだよ」

    桐乃「これ」

    八幡「なにこれ」

    桐乃「シスカリ」

    八幡「いや、見りゃわかるけどよ」

    桐乃「やるのよ」

    八幡「え」

    桐乃「いいから、ほらノートパソコンそっちで開いて」

    八幡「いや、だから何で」

    桐乃「そっちもクリアデータ入ってるから」

    八幡「聞けよ」

    桐乃「聞いてるわよ、アンタのことボコボコに気が済まないの、早くして」

    八幡「だってこれエロゲ」

    桐乃「一々うるさいわね、ほらさっさとパッド持って」

    八幡「お、おう」

    50 :

    なぜか桐乃までまともになった気がする謎。
    八幡マジプロデューサー


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