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    元スレ妹「……」兄「なんすか?」

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    451 :

    「さーて、早く帰宅できたのはいいとして………今日はどうしようかなー、飯」

    「………私が…作る?」

    「あん?ケガ人は引っ込んでろ」

    「…む……ケガしてても…手とかじゃ、ないし…」

    「はいはい、その時は菓子やるから部屋で待ってな。兄ちゃんが美味しい飯作ってやるから」

    「……ご飯前に……お菓子は、ダメ」

    「………そうでしたね…。じゃあ勉強だな」

    「………ずるい…」ムス

    「へへ、大人の特権ってやつかなー」

    「……まぁ…でも、ごはんの前には……終わる、から……」

    「………風呂」

    「……入るのには…はやい……」

    「テレビ」

    「………みなくてもいい……」

    「本読んでろ」

    「…いつでも、読めるから…」

    「………」

    「…………」

    「へーへー、折れましたよ。手伝いたきゃ勝手にしろ」

    「………」グッ

    (小さくガッツポーズすんのやめろ、やたら可愛いから)

    (………だからそうじゃないでしょうが、俺………)ズーン

    「……あ……」

    「どーしたー?」

    「…ばんそうこう、はがれそう……」

    「おーけーおーけー、ちょっとちいせーもんな、その絆創膏。もうちょっとデケーのがあるからそっち貼ろうなー」

    「……うん………」コク

    (バイクに乗ってると、ヘマってそれなりのケガする時があるからなー……そういった救急道具はバッチリ、っていうね)

    (足滑らせて立ちゴケとか恥ずかしくて[ピーーー]る……雨の日のマンホールはマリオカートのバナナ)

    「………だっこ…」

    「あ?」

    「………」

    (手を広げてだっこー、とか普通誰もやんねーだろこのヤロー……ズリーぞその顔やめろ、やんなきゃダメって無言の圧力もすんな)

    「…ったく」ヒョイ

    (はい、甘いです)

    「ケガしてるからするだけだからな?ケガしてなかったらぜってーにしねーからな?」

    「………え……?……」

    「………………くそ……いつでもしてやりゃいいんだろタコ」

    「……にへへっ…………」ギュ

    (あーもー……学校じゃあ甘えらんねーからってタガ外れたみてーに甘えやがって……昨日の気まずさどこいった、帰ってこーい。………あ、やっぱいいわ、このままで)

    452 :

    可愛すぎだろおい

    455 :

    これはいろいろ恥ずかしい

    456 :

    妹可愛いすぎだろw

    458 :

    やっと、追いついたぜ
    期待してるぜ

    459 :

    キャラとかじゃないが全然脳内再生できん......orz

    460 :

    ↑お前のおかげでこの作品に出会えたぜ

    作者乙

    463 :

    「えーと、絆創膏はー、っと……」ゴソゴソ

    「…………」

    「お、あったあった」

    (…消毒液………)

    「………しみる……?」

    「染みる、ムッチャクチャ染みる。多分泣き叫ぶぐらいだぜー」

    「………ぅぅ……」モゾ

    (あのね、そんな妹いじめるような真似するわけねーじゃあないっすか。そりゃあ言葉ではなんか分かんねーけどマトモな事言えねーけどよー、俺自身痛いのは嫌っすから染みない消毒液なんですよねー……誰がガキだ)

    (もちろん染みない消毒液って容器には書いてあるからガッチリ握って妹からは見えないように……ちゃっかりね、すみません)

    「………痛かったら……怒り、ます……」ジ

    「怒られるのはちょっとキツいかなー」

    「……だったら…やさしく……して、ね……?」

    「ん……おう」

    (くおおおぉ………被弾した、不覚にも……ググっと胸の辺りがバリッと……オーノゥ…)

    「……………」

    「んじゃ、絆創膏剥がすかんなー」

    「………」コク

    「………」ペリ リ

    「……っ………ふ………」

    「剥がれかけだからだいぶマシな方だぜー、妹よー。はい我慢がまーん」ピピピ

    「んんん………」

    「ほいほい、もうすぐ――――」ペリ

    「――――――――――――」

    (……ぐ………おえ………うっ…ぷ……)

    「……どう、したの?……顔色…悪い………けど…」

    「…ちょっ…ちょっとタンマ……なんか……しんどい…」

    「……え、えと……な、なにか………」アタフタ

    「……な、なんつってー……」

    「………え……?…」

    「どう?この迫真の演技?ビビった?ビビった?」

    「……………」

    「…………………」

    「……………………」

    「………へ…へへー…」タラー

    「………っバカ…!……」

    (半分も歳いってない小学生に罵倒される社会人です)

    「わりーわりー、ほれ、そうこうしてるうちに剥がしたし、な?あんまり痛そうにするもんだからよー……」

    「…………」ムスー

    (…拒絶反応、みたいなもんかね……こみ上げてくる吐き気で口ん中変な味になって唾液が変に湧いたんすけど………)

    (ここまでダメになるもんなんですか?トラウマさーん………)

    464 :

    よくわからん
    何ではきそうになったん?

    465 :

    虐待のトラウマだろ?

    466 :

    母親からの虐待やな

    467 :

    兄さん救われて下さいね

    468 :

    1よもう少しだけペース上げてくれ....

    469 :

    病気とか仕事とか忙しいのかな?
    頑張れ!応援してるよ!

    470 :

    「……よし、とりあえず風呂までこれで大丈夫かねー」

    「………」クイ クイ

    「………うん…ありがと…」

    「さーて、と……何か飲むか?俺はコーヒーだけど」

    「……ココア……」

    「はいよー」

    「とりあえずテレビ、適当に面白そうなの点けといてくれ」テクテクテク

    「…はーい……」

    「………」カチ ポチ ポチ


    「ふーふふんふーふーん……」カチャカチャ

    (俺は、このままじゃあダメだよな……)サラサラ

    (変わるつもりなんてなかった、どうせすぐにでもくたばると思ってたから)カチ ボッ

    (昔の事は、ズタズタに穴が空きっぱなしで、埋めようと触れるたびに自分が傷つくから…埋めようとも考えなかった)

    (だけども、妹がここに来てから、色々な事にぶつからなきゃいけないと思った)

    (穴が空きっぱなしの弱い人間なんかじゃあ、妹と一緒に過ごすなんてできない)

    (人間、嘘をつきっぱなしで生きていくなんてできない)

    (強くならねーと……自分の心ばっかり守ってビビってばかりの俺を叩きのめして、妹に心から頼られるように)ピー

    「…………」カチャン

    「……………………」コポコポコポ

    「よし、と……」カチャ

    「………」テクテクテク

    「できたぜー、妹ー」

    「………」ジー

    「…?……」

    (テレビ、そんなに妹が夢中になるようなもんでもやってたのか?)チラ

    TV「好きです…心から……あなたを愛しています……」

    「ぶっ」

    「…!……で、できたん…だ……」ポチ

    TV「ワハハハハハ!」

    「おー、ほれ、あちーから火傷すんなよ?」

    (…恋愛系…そうかー、こういう年頃ぐれーからそういうのって気になるもんなんすかねー)コト

    「…ありがと…ございます…」

    「んー」ドス

    「…………」トテトテ

    「おいおい、あぶねーから持って歩きまわんな」

    「……ごめ、なさい……」チョコン

    「…でも、ここが……いい…から………」

    「へー」

    (またあぐらかいてる俺の足の上ですか……)

    「………」チビ

    471 = 470 :

    「……よし、とりあえず風呂までこれで大丈夫かねー」

    「………」クイ クイ

    「………うん…ありがと…」

    「さーて、と……何か飲むか?俺はコーヒーだけど」

    「……ココア……」

    「はいよー」

    「とりあえずテレビ、適当に面白そうなの点けといてくれ」テクテクテク

    「…はーい……」

    「………」カチ ポチ ポチ


    「ふーふふんふーふーん……」カチャカチャ

    (俺は、このままじゃあダメだよな……)サラサラ

    (変わるつもりなんてなかった、どうせすぐにでもくたばると思ってたから)カチ ボッ

    (昔の事は、ズタズタに穴が空きっぱなしで、埋めようと触れるたびに自分が傷つくから…埋めようとも考えなかった)

    (だけども、妹がここに来てから、色々な事にぶつからなきゃいけないと思った)

    (穴が空きっぱなしの弱い人間なんかじゃあ、妹と一緒に過ごすなんてできない)

    (人間、嘘をつきっぱなしで生きていくなんてできない)

    (強くならねーと……自分の心ばっかり守ってビビってばかりの俺を叩きのめして、妹に心から頼られるように)ピー

    「…………」カチャン

    「……………………」コポコポコポ

    「よし、と……」カチャ

    「………」テクテクテク

    「できたぜー、妹ー」

    「………」ジー

    「…?……」

    (テレビ、そんなに妹が夢中になるようなもんでもやってたのか?)チラ

    TV「好きです…心から……あなたを愛しています……」

    「ぶっ」

    「…!……で、できたん…だ……」ポチ

    TV「ワハハハハハ!」

    「おー、ほれ、あちーから火傷すんなよ?」

    (…恋愛系…そうかー、こういう年頃ぐれーからそういうのって気になるもんなんすかねー)コト

    「…ありがと…ございます…」

    「んー」ドス

    「……ごめ、なさい……」チョコン

    「…でも、ここが……いい…から………」

    「へー」

    (またあぐらかいてる俺の足の上ですか……)

    「………」チビ

    「……」フー コク

    (……兄の匂いだ………)モタレカカリ

    472 :

    おつ

    473 = 470 :

    ミスって連投してしまいました、すみません
    ________________________

    「………」ズズ

    「…………」

    ンナーーーー!ハハハハハ!!

    「………」フー

    「………」チビ

    (…結局家にいると特にすることもねーから毎度のようにこんな風に過ごすしかねーなー)

    (ま、俺はいいけど。コイツはどう思ってんだ?)

    (最近の…っていうか、どんなヤツでも時間がある時どっかに買い物行ったり遊んだり映画みたり……っていうのがあるんじゃあないのかねー)

    (俺は小躍りしちまうような喜びも、ズッタズッタに傷ついちまうよーな苦しみも悲しみも、人間らしい喜怒哀楽なんて感じなくていい)

    (俺の中にあるのは、ひたすら平和に、落ち着いた時間を過ごしたいだけ……)

    (いままで悲しみやらやるせなさで生きていくのなんて嫌だったが、今は安らぎがある。だから安らぎを得ながら……俺は平和に生きたい)

    (だが、コイツは……俺の、今の安らぎになっていて、何かしてやらなくちゃいけないのかって頭を悩ませるようなコイツは、それでいいんだろうか)

    「……………」ムーン

    「………………」ジー

    「ん?」

    「……むずかしい顔……してた……」

    「あん?今のテレビのギャグがどういう意味かで頭悩ませてたんだよ」

    「………」

    「なんすか」

    「…今、CMと……喋ってるだけで……誰もギャグなんて言ってないよ?……」

    「はっはっは、面白いなそのギャグ」

    「……………」ムー

    「…なーんてな。妹、俺といて楽しいか?」

    「……………」

    「………わかんない」

    (わかんねーってことは、つまらないって事だよなー、やっぱし)

    「…………」

    「……でも……でもね……」

    「…あー?」

    「……………」コト

    「………」クルリ

    「な、なんだよ……」

    (んだよ、マジで、改めて向き直られるとなんか…その、照れるじゃあねーっすか)

    「……兄……私…へん、なのかな……?」

    (あ……この目…よく見る………年齢に合わねーような、全部見えてるような目……)

    「……」コテン

    「……すごく、楽しいってわけじゃあ…ないけど……すごく……落ち着くの……」

    「…………兄………私………へん?………」

    「……まー、変じゃあないでしょ……俺も好きだし……落ち着くの、うん」ポリポリ

    474 :

    「…………」

    「……一つ……思うことが…ある……」

    「あん?まだなんかあんのかよ」

    「……私………ね……その……」モジモジ

    「…………」

    (…あ…………)

    「……少しの……間、だけど……」

    (嫌な予感しかしねー……俺にとって、それは違う)

    「…兄と……一緒にいて…………一つ……感じてた……」

    (俺はただ、家族として、兄妹として一緒にいることがいいのであって、お前が感じてる感情じゃあねー)

    「……兄のこと……考えると……ここが、苦しくなるような……気持ちに、なる…………」

    (やめろ………気づかなかったわけじゃあねーが、そうじゃあねーだろ)

    (俺はそんな人間じゃあねーぞコラ、好意を受けるような……そんなまっとうな血は流れてねー……)ギリ

    「本でも……読んだの……これは、こういうのは………」

    (考えろ、俺。妹が真っ当な人間であり、それを守る方法を……違うでしょうが、俺は……)

    『おい、言ったよな、帰ってくるまでに綺麗にしとけって』ゴッ

    (……そうだ、落ち着け……確かに安らぎは欲しいが、何も全部妹を巻き込んでいいわけじゃあない)

    (妹は妹の幸せを手に入れるまでの、それだけの時間を支えればいいだけで、それだけの時間を過ごせれば俺は満足してくたばれる、そうだろ?)

    (大人の対応、あえて受けて、流す。クズの俺がいつものようにしてた事だ、そうだろ?)

    「…わ、私っ……す………すき…なの…………兄のこと……」カァア

    (い、いっちゃった……とうとう……まだ、兄のこと……全部知ってるわけじゃない、けど)

    (……これから……きっと、兄は……私の事………見てくれるんだ……)

    「へー、そうか。俺も好きっすよー、割と」

    「よーしよし、可愛い妹ちゃんですもんねー。うん」ナデナデ

    「………………」

    「ふはは、照れてやんのー、兄ちゃん好かれてるってわかったから嬉しーぜー」ケラケラ

    (……ちがう…まだだ……兄は、私のことを……みてくれてない………)

    (く、口ん中カラカラだ……どうだ?通ったか?つか、これで終わってくれ………!)

    「……ちがう………私の……すきは………こ、こういう、こと………」ズイ

    (あ……これはマズい………それ以上俺に近づくな……顔を寄せるな、コラ……!)

    「………」ドキドキ

    ピーンポーン

    『いーもうーとちゃーん!来たよー!』

    「お、今朝の子じゃあねーか?」スク

    「……ま…まっ…て……」

    「はいはーい」スタスタスタ

    「兄っ……」スカッ

    「……………」

    (ううう…………うううううううううう!)

    (…頑張った…のに…!………こんなのって……もう…ちがうのにぃ……)

    475 :

    ヤバイ、可愛い癒やされる

    476 :

    「あ、おにーさん、こんにちはー」ペコリ

    「どーも」

    「妹ちゃん、早退しちゃったのでプリント持ってきましたー」ヒラヒラ

    「わざわざすんません。妹、中にいるからよー、よかったらどうぞー」

    「あ、いえ…それは妹ちゃんにちょっと悪いかなーって、えへへ」

    「………」トテトテトテ

    「あ、妹ちゃん…大丈夫なの?」

    「…うん、ありがと……心配してきてくれて………」

    「ほれ、せっかく来てくれたんだ。テキトーになんか話でもしとけよ」ポン

    「…………」コク

    (た……助かった………おそらく一時的なものだろうが……)

    (あ、ちょうどいいや。話してる間に飯作っちまおう。そうすれば妹が手伝わなくてもいいだろ……ごめんな、妹の友人よ)

    (手早く美味しく愛情込めて……よし、やりますかー)テクテクテク

    「なんか、怒ってる?」

    「………怒ってない、けど……ちょっと……くやしい……」

    「なにかあったの?ケンカとか、しちゃった?」

    「……ううん………ただ……失敗……」

    「よ、よかったら…聞くけど…」

    「…………うーん……」


    (オラオラオラオラオラオラオラオラオオォォォォォラァアアアアッ!!)カンカンカンカン

    「……結局自己満足の一人暮らし貧乏飯か……俺に作れるのは……」

    (気のせいじゃあなかったな……妹の、あの気持ちは)

    「はぁーあ………」

    「悪いが、応える気は一切ねーぜー」ジュー

    (俺は守っていく。キッチリと)

    (俺のは恋愛感情じゃあねー。どっちかって言うと、気にかけ続けるような、そんなような感情だ)

    (yesロリコンnoタッチの精神だよマジで……あれ?)

    (それはそれでいかんやないかーい)ビシ

    (さっむ)

    (ま、妹と気持ちが違う事は確かだ。守りたい、一緒にいたい…ただそれだけの感情よ)

    (………これはどういった感情なんですかね、親父よー)

    (――本当は、キスしたい抱きしめたい俺の傍にだけいてほしい――)ズキンズキン

    (なんとかして意識を外に向けてやらねーとなー……普通に優しくて一緒にいて妹が楽しめるような、そんな立派なヤツがきっといるはずだ)

    (俺だけの笑顔、優しさ、安らぎ――)

    (きっとモテるだろうなー妹。おっと、兄バカ発揮しちまった、へへ)

    (ずっと一緒に、俺だけの…誰にも渡すつもりなんてないくせに――)

    「…ふんっ!!」ゴンッ

    「アホか」ジンジンジン

    「俺は兄ちゃんなんだぞドあほ」ゴツ

    (あんなガキの感情に惑わされるな。ただ好きを勘違いしてるだけだ。しっかりしろ、兄よ)

    477 :

    なんつーかこう切ないな

    478 :

    早く書いてくれー続きがきになるー
    頑張ってくれてるのはわかってるんだけど
    支援

    479 :

    「…………」カチャカチャ

    「こんなもんか…」

    「そろそろ呼びにいくか……」テクテクテク

    (にしても、随分と話し込んでるみてーだな。口数少ねーし、そんなにコミュニケーションがとれる子が友達になってくれたみたいで嬉しーぜ)

    「妹ー、飯できたぞー」

    「……っ!!?」
    「のわっ!!?」

    「なんすか、突然出てきたらそんなにビビられるような人間っすか、俺は」

    「い、いえっ……そんな事ないです!」

    「……夕食作るの……手伝うって、言ったのに……」

    「わりーわりー、それはまた今度な。そこの嬢ちゃんも飯食ってくか?」

    「あ、大丈夫です。おねーちゃんが家で待ってるので」

    「そか、またこうやって妹と仲良くしてやってくれよな。コイツ不器用だから」

    「おにーさんがそれを言いますか……」ボソ

    「…………」

    (どうして二人とも黙りになるんすか)

    「大丈夫です!妹ちゃんのことはボクに任せてくださいっ!」

    「おお、ありがとな嬢ちゃん」

    「それではここら辺で帰らせていただきますねー。今日はありがとうございましたー」ペコリ

    「………うん…ありがと……」

    「……妹、お前ちょっと留守番できるな?ちょっと遅くなってるし、送りにいくわ」

    「…………」コク

    「ええ?いいですよそんなのー」

    「妹の友達だからな、一応だ一応」

    「まぁ、では、よろしくお願いします」

    「………友ちゃん……」チョイチョイ

    「はいはーい」

    「…兄に……さっきの事……言わないでね……」コソコソ

    「うん、わかってるよー」コソコソ

    「…兄にはちゃんと……伝えたい、から………私の口で……」コソコソ

    「うんっ、頑張ってね妹ちゃん!」コソコソ

    (女の子というのはどうしてここまで内緒話が好きなのでしょうか)ポケー

    「それじゃ妹ちゃん!また今度ねー」フリフリ

    「………うん」フリフリ

    「腹へったら先に食っちまってもいいからな」

    「……ううん……待ってる……」

    「腹へって文句言われても聞かねーかんな」ワシワシ

    「…大丈、夫………」

    (ああ、仲いいんだなー……学校ではあんなに口元緩んでないよー、妹ちゃん)

    (ああ、アレが素の妹ちゃん……可愛い……可愛いよぉ……」ハァハァ

    (なんかよく分からんが大丈夫かこの子は)

    480 :

    友ちゃんいいな

    481 :

    友好き

    482 :

    マタレズカ

    483 = 479 :

    「悪いな、男物しかまともな防寒具なくて」テクテク

    「いえいえ、いいですよー。あったかいですから」テクテク

    「そうか」

    「にしても、妹ちゃん可愛いですよねー」

    「…まぁ、そうだな」

    「実は、知ってるんです、私」

    「何をっすかー?」

    「今日の妹ちゃんのケガの原因です」

    「そりゃあ、縄跳びだろ?俺も担任の先生から聞いてそれぐらい知ってる」

    「なんでも足がもつれて出るのに失敗したーってな。妹運動できなさそうだもんなー」

    「いえ……妹ちゃん、運動はできる方です。むしろ得意です」

    「へー、想像つかねー」

    (かなり万能じゃあないっすか、妹。ハイスペック過ぎんだろ)

    「原因はクラスメイトの子の仕業なんです」

    「クラスメイト?」

    「はい、クラスの子は誰も知らないんですが、一人だけその瞬間……妹ちゃんの服を引っ張ってバランスを崩させたって所を見た子がいるんです」

    ________

    『犯人……って、え?』

    子5『………』ユビサシ

    『女子1ちゃん……8のグループの子……』

    子5『………』

    『…あいつら~っ……!』ダッ

    子5『………』ガシ

    『ちょっと!はーなーせー!あいつらギタギタにしてやるんだ!妹ちゃんの仇だぁー!』ジタバタ

    子5『…………』ズルズル

    『ぬ、お…おお……』ズルズル

    子5『まだダメ』

    『……しゃ、しゃべった……』

    子5『………』シマッタ

    『っていうか、今行かなかったら妹ちゃんがもっと酷い目にあうかもしれないんだよ?』

    子5『…………』フルフル

    『首振るんじゃなくて!言わなきゃ分かんないよ!』

    子5『…………』

    『なにか考えでもあるの?』

    子5『………』コク
    __________

    「そうか……クラスメイトか……」

    (クソガキども挽肉にしてやろうかしらん)ピキピキ

    「この事、妹ちゃんには言ってないんです……妹ちゃん、ツンツンしてるから勘違いされちゃうかもしれないけど、優しいし、友達つくろうと頑張ってるから……こんな事、言えないです」

    「まだそっちの方がありがたい。……はぁ……まったく……」

    (妹には、きたねー他人がいることをあまり知られたくねー。綺麗なまま純粋に……俺みたいにねじ曲がって欲しくねー)

    484 = 479 :

    「とりあえず、ありがとな、教えてくれて」

    「いえいえ」

    「そこで頼みなんだが……妹のこと、守ってやってくれねーか?」

    「本当なら俺が守りたい所だが、あいにく俺は学校にいるわけじゃあねー。今後何があるか分かったもんじゃあねーし……妹にできた初めての友達でもある嬢ちゃんにお願いしたい」

    「ボクはもうそのつもりですよ、おにーさん」グッ

    「そうか、妹のこと、頼むな」

    「了解です!」ビシッ

    「………ふー」

    「ところで、おにーさんは妹ちゃんの事、どう思ってますか?」

    (ごめんね、妹ちゃん)

    「あ?そりゃあ、大事な……たった一人の家族だ」

    「妹ちゃんがおにーさんの事、どう思ってるか知ってますか?」

    (ごめんね、妹ちゃん。おにーさん程色々考えてるような人が、妹ちゃんにあそこまでされて、気づいてないなんて思えないんだ……本当の気持ちに)

    「………」

    「おう、知ってるぞ。好きって言われるぐらいだ、”家族として”ここまで好かれてると俺も嬉しいもんだぜ、まったく」

    「すごいですね、おにーさん」

    「だろ?ちょっと話しただけで泣かれてたのが嘘みてーだ」

    「本当の気持ちを分かっていながら、そこまで知らない振りをするなんて」

    「え?もしかして嫌われてたり?」

    「ふぅ、おにーさんも強情ですねー。妹ちゃんは――」

    「あれ?家ここら辺じゃあねーか?」

    「はぐらかそうったってそうはいきませんっ」

    「………」

    「いいですか?妹ちゃんは――」

    「やめてくれ」

    「………それだけは、知らないままでいい」

    「でも!妹ちゃんは、おにーさんの事が好きなんですよ?知っててそっぽ向いてるなんてひどいです」

    「……子供にはわかんねーよ。勘違いだ、気のせいだ、思い込みだ」

    「年齢は関係ないと思いまーす」

    「はぁ、俺が突然出てきて驚いてたのはこの話が原因か……あの様子だと妹に口止めされてたんじゃあねーのか?」

    「う……でも、妹ちゃんは本当に!」

    「いいか?妹の気持ちを知ってやったところで、俺はそんな感情を妹に抱いちゃあいねー。そしたら妹は傷つくだろうな……関係もギクシャクしちまうだろう、妹は頭が良いから色々考えるだろうからな」

    「………」

    「そこの辺りを、よく考えてやってくれ。妹のためだ」

    「おにーさんは、妹ちゃんの事、そんな風に見れないんですか?」

    「見れない」ズク

    「じゃあ、ボクが奪っちゃいますよ?おにーさんの手の中から、妹ちゃんを!」

    「ははは、そうだなー、それもいいかもしれない。せめて嬢ちゃんみたいないい子が男だったらなー」ズク ズク

    (むむむ、思ったより強敵だ……私のプランでは『俺は妹が大っ好きだぁああ!!俺は妹と!添い遂げる!!!!』ぐらいの予定だったんだけど………ここは一時撤退しておねーちゃんに攻略法を聞くしかない…)

    (こんなみみっちい子供なんかにどうしてここまで揺さぶられなきゃあならんのだ……はぁ、帰っても妹からは逃れられねーし……頑張って上手くスルーできる方法を考えなきゃあな………妹を傷つけさせねー最良の選択……)

    485 = 479 :

    「私の家、ここですのでー」

    「そうか、今日はわざわざ悪かったな」

    「いえいえ、好きでしてる事なんで」

    「じゃ、これからも妹のこと、頼むな」

    「はいっ。おにーさん、妹ちゃんの事……考えてあげてくださいね」

    「……悪い。それでは」テクテクテク

    「くー……堅いなー……」ガチャ

    「たっだいまー」

    「おねーちゃんおねーちゃーん」ドタドタ ガチャ

    「………んひ…うひひ……」カチカチカチカチ

    「はぁ、またゲームしてる……」

    「おねーちゃーん?」ユサユサ

    「っ!!!と、友……か。び、びっくりさせないでよね」

    「ヘッドホンしてゲームするのやめたら?」

    「うひ、それは、できない相談だね。そ、それでどうかしたのかね?」

    「うん、最近友達になった妹ちゃんって、話したじゃない?」

    「ああ、あの……むふ、想像するだけで、お、お腹も頭もいっぱいです、ごちそうさま」

    「ああ、我が妹とその妹ちゃんが絡み合う想像をするだけで、ぬひ……鼻血でそ……」

    「この前のNL枠の男子3君と女子6ちゃんの妄想だけでもウチ、三時間はぶっ続けたのに……うひ……うひひ……」ポワポワ

    「あのー、おねーちゃん?話続けてもいいかなー?」

    「ふひひ……小学生最高!!!!!」

    「ダメだこれ」

    「して、友よ、妹ちゃんがどうかしたのかね?」キリッ

    「………」

    「あのね……」




    「……」ビクンビクン

    「会話が進まない……」

    「だめ、考えただけでも……うひ……いいねいいね、ギュンギュンくるね!」ハァハァ

    「でさ、どう思う?」

    「禁じられた兄妹愛!たぎる思いを我慢できないまま幼い身体を蹂躙しまくるツンデレ兄!ああ!ああもうウチダメですぅ……」

    「………」

    「……ふむ……ここはウチがある程度考えを用意しておこう。心配するな、こう見えても一日5本はゲームを消費してきた」キリリ

    (その才能をもっと活かす場所があるんじゃあないのかな……)

    「はぁ、で、でもなー……GL枠なくなるのかー、あ、新しいの、探さなくちゃ……」

    「!!!!三!角!!間!!!系!!!!!!」バッ

    「もういいや………任せたよ、おねーちゃん」

    486 :

    やっぱヤンデレの素質あるよ妹ちゃんかわいい

    487 :

    「………」

    (兄の、お箸……私の……お箸……)

    (お茶碗に、コップ……いろんな食器……)

    「………」

    (全部全部、一緒………)

    「私にも……兄にも……」

    (同じ、パパの血が流れてるんだって………兄のお母さんが言ってた……)

    「………」

    「……どうして……」

    「…どうして……こんなに一緒、なのに……」ポロ

    「…う……ううう……ひぐ……」ポロポロ

    (…どうして……こんなにも…違ってるの……?)

    「……うええ……グス……」

    (…ひとりは………嫌……私を……ひとりに、しないで……)

    「……」フラ

    「………ぐす……」ガチャ

    「………」

    (…兄の……服……ベッド……)ボス

    「………ひぐ…ズズ……」モゾモゾ

    (……早く…帰ってきて……兄……)

    「………」

    「……痛いよぉ……兄………」



    『はぁ……ムカつく……』

    『なんだってアタシが……』

    『……ぐす…』

    『ッチ、こんなんじゃあアイツの代わりにもなりゃしない。』

    『半分はアイツかぁ……羨ましいけど、不純物が入ってる時点でお前もウチのと同じだ。所詮思い込んでも、違うんだ……』

    『……ちょうどいいや、完全廃棄物の所に連れてってやる。アレも暇してるだろうし』

    『完全な…アタシを捨てたアイツとの……はもう叶わないか……あーあー、ホントムカつく』ガンッ

    『…っ……』ビク

    『おっと失礼~、大丈夫……アンタには何もしないよ………ふふ…』



    『ほら、きな』

    『……ここ……どこ……?』

    『アタシの出来損ないの家……かなー』

    『……っ…なんだよ、突然……』

    『……』

    『何?これ?』

    『あんたの妹、腹違いだけどね』クク

    488 :

    くっそ、また単なるロリ妹といちゃこらするだけの話かと思ったら、
    割とおもしろいじゃねえか

    489 :

    イッキ読みしちまったww
    続き気になる

    490 :

    「………んだよ、待ちくたびれて寝ちまってやがる」

    「……スー…スー……」

    「………見れば見るほど、ホント可愛いもんだよな……」ナデナデ

    (泣いたり笑ったり、いじけたり怒ったり……はじめこそ無表情もいいとこだったが、今じゃあしっかりと感情表現もする)

    (コイツがいると、俺の中で捨てちまった感情も拾い出せる。純粋に生きたいだなんて、考えた事は少なかった)

    「本当の気持ちねぇ……」

    「あんなガキに言われなくても、分かってんよ」

    (感情なんて、自分自身が身を持って知ってんだ)

    (ああ、この痛みが恋愛感情なんだ、と分かるさ。あれこれ考えてそれらしい言い訳を作るたび、言葉に出すたび、紛れもなくこの感情は本物なんだと痛みが強くなる)

    (向き合ってるから、こんなに辛いんだよ。向き合ってるからこそ、俺は心に応えちゃいけないんだよ)

    (兄妹であり、アイツの子であり、捻じ曲っちまってるクズであり……そんな俺が、光のようなこの存在を遮るような真似はできない)

    「……スー……スー……」

    (……だが…今、今だけは……俺を許してくれ。これで、俺の感情に、抑えられないぐらいに大きくなっちまった感情にケリをつける。最初で、最後の過ちだ)スッ

    「……スー……スー……」

    (妹の事を好きでいる俺は、ここで退場。永遠にさようならだ)

    「幸せになってくれよ、妹」チュ

    「……ん……スー……」

    (ホント、最低だぜー……)

    (名残惜しいけども、これ以上はダメだ。ぶっ壊れそう)ス

    「……スー……スー……」

    「……おいコラ、起きろ。飯も食わねー風呂も入らねーままで寝ちまってんじゃあねーぞー」ユサユサ

    「…ん……んぅ……」パチ

    「……あ……」

    「待たせたな。ほれ、飯にすんぞ」

    「……兄……兄ぃ……」ギュ

    「んだよオメーは、ほいさっさと起きーる」

    「……おかえり……」

    「はいはい、ただいまー」

    「………♪……」

    「ぶら下がんな、重てー」

    「……むぅ………」

    「……まったく……行きまーすよー」ヒョイ

    「………」

    「……」ガチャ

    「温め直すから待ってろよなー」トスン

    「……うん」

    「………」

    (……私……決めた、もん……ずっと、ずっと兄といるんだ……)

    (……兄妹だからとか…どうでもいい……私は、兄がいい……)

    (…今は違っても……いつか同じになるんだ……別に…変じゃ、ないし……)

    491 :

    _____

    「うっし……妹ー、準備できたかー?」ゴソゴソ

    「……うん…」

    「それじゃ向かいますかねー………っと、随分デカい鞄選んだな。そんなに物あんのか?」

    「……うん……いっぱい。……ダメ…?」

    「別にいいけどよー、一人じゃ持てないって言っても手伝わねーぞ」

    「………いじわる…」

    「まあな」

    「………」

    「…でもまぁ、手が空いてたら手伝ってやんよ」

    「……ふふっ……じゃ、行こ……」

    「ほいほーい」

    (今日は妹の家に、妹の持ち物を取りに行く。アイツに連れられて必要最低限の物しか持ってなかったから、いろいろ役に立つもんもあるでしょ)

    (大荷物になるみてーだから今回はバイクはお休み。仕方がねーからレンタカーで向かうんだが……)

    「うっわー、車とか全然乗らねーからこえーわ」ガチャ 

    「……?……」

    「バイクと自動車は結構違うんだよ…こう、なんつーかこの丸いハンドルってのが気に食わねー、全体的にボテッとしてるし…」バタン

    「……へた?…」バタン

    「下手じゃあねーとは思うけどよー……」

    「…じゃあ……安全…運転で、ね」

    「安全に乗らん車って普通はねーもんよ、映画の中ぐらいだよ危ねーのは」ブルン

    「……回ったり…?」

    「そっそ、飛んだりな」ガチャガチャ

    「……気をつけてね……」

    「ん、かなりビビりながら運転する」

    「……がんばって………兄…」

    「おーう、妹ちゃんの声援がありゃあバッチリよ。……おいコラ、シートベルトしろ、安全は保証できんぞ」カチ

    「…はーい……」ス カチ

    「ふー……よし、行くぞ、アクセル踏むぞ、進むぞコラ」ガッチガッチ

    (……車になると…兄はすごく、臆病になる……みたい)



    「生きた心地がしなかった……」ゲッソリ

    「……上手……」パチパチ

    「おー、サンクス。しかし明日以降二度と自動車には乗りたくねーもんだぜ……」

    「……私も…バイクがいい、かな……」

    (兄と…ギュッて……くっつけるから……なーんてな……)

    「確かに、妹が後ろにぴったりくっついてくれてた方が安心できますしねー、なんて……はっはっは」

    「………」カァ

    「何故そこで赤くなる」

    「……………しらない……いこ……」プイ

    492 :

    しえん
    頑張れ

    493 :

    かわいい妹

    494 :

    いっきに読んじゃったです…。妹うちとおなえどしだ!嬉))泣))夜更かし良くないかな?寝よう…

    495 = 494 :

    しえん←って何ですか

    496 :

    >>1を応援する、「支援」する。→しえん

    読みが同じ(
    ?)だから「私怨」「四円」「四○」とかある

    マジレス恥ずかしい

    497 = 494 :

    496お兄さんありがとうございます!下の所はあんまり分からないかも…ごめんなさい

    500 :

    二度と帰ってくんな


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