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    元スレ妹「……」兄「なんすか?」

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    102 :

    >101
    VIPからわざわざご苦労様です
    ルール読んで来い

    103 :

    >>102
    保守ならいりませんが、支援なら別にいいんじゃないですか?
    >>1を応援してるってことですし

    104 :

    エロはあるんですかね?(ゲス顔)

    105 :

    正直エロはいらんな

    106 = 103 :

    俺はほのぼのしたいのでエロはいりません

    107 :

    需要があるならどっちもやればいいじゃない

    108 :

    「おお、いつの間にかこんな時間じゃあねーか。妹、おめー風呂入ってこいよ」

    「…………」

    「……ん…入って、きます」

    「おー、今日はだいぶ冷えたからなー、しっかり暖まってくんだぞー」

    「……」コク

    トテトテトテ カチャ パタン

    「……さて、パパっとタオルとかは準備してやって、軽ーく作業にでも入りますかなー」

    (……にしても……わけ分かんなくなるぐれー手ー繋いでたから、なんか手がむずむずする)

    (こう……未だに妹のやわらけー手を握ってるみたいな不思議な感じだ)スタスタスタ

    (……独身って怖い。些細な優しさっつーかなんつーか、そういうのに依存しそうだわ)

    (俺がしっかりしてなくちゃあ、平穏でまともな生活なんてできねーってもんだぜー)

    「妹ー、昨日と同じようにここにタオル置いておくからよー上がったら使えよなー」

    『あ、はい』

    (ふー…よし、と……朝からずっと我慢してたし、ここいらでスパっと発散でもしておきますかねー)

    (一日の終わりに乾杯、なーんて)

    カチャ パタン カララララララ カララララララタン

    「……さっぶ」

    (一日に一箱はキッチリ消費してたからなー……ここまで吸わないまま我慢できてるのは、結構なストレスが発散できてるからかねー……)カチ カチ ジリジリ スパー

    (…………なんか煙草の味変わったように感じる)

    109 :

    >>102-103
    支援不要と言われた言い訳って必ずそういうレスばかりだよなwwww
    応援なら「支援」とかここで不要なものじゃなくきちんと誠意を示せばいいだけだろうに・・・

    110 :

    >>109
    借金取りみたいでワロタ

    111 :

    (…………)ジリジリ

    (…………)スー フーッ

    (……流石に、妹に俺みたいなオッサンに依存させるわけにゃあいかねーよな)

    (……どうしたもんかねー)ジリジリ ギュ

    「……さっぶ、もう中入ろ」

    カララララララ カララララララタン

    (一心不乱に作業をしてとりあえず目の前の課題から逃げる、それが俺ってもんでしょー)カチ フォーン

    「……」カタカタカタカタ

    _____________


    「……」ポカポカ

    (……兄、またこっちの部屋にいないんだ……)

    「……」キョロキョロ

    (ダボダボ、兄の服……兄の、匂い)クン

    「………」

    「……」コンコン

    『んー?妹かー、風呂上がったんだな』

    「…はい、次は、兄……どうぞ」

    『りょうかーい。妹は先寝てていいぞー、ちょっと片付けねーといけねー作業が残っててよー』

    「……はい」

    (………兄が寝るまで、起きてよう、かな)

    (……もう遅いし、12時までには寝にくるよね)

    カチャ パタン

    (……よし、いつも…兄、ベッドの下で座って寝てるし…私もここで、待ってよう)チョコン

    (……『いつまで起きてんだバーカ』とか、言われちゃうかもしれないけど……一緒に……とりあえず、兄の近くに、いたかったり……)

    「……」



    「………」ウト ウト…

    (……!あぶないあぶない、今日は、兄と寝るんだ……が、がんばらなきゃ)フンス


    ___________

    「………」カタカタカタカタ

    (あー、上手い事まとまんねーなー……)

    (こっちの直線はバランスとか考えても邪魔にはならないし、色も主張が緩いから問題ないんだけどなー……ふーん……)

    (根本的な物が邪魔になってきた……しっかし、これがねーと何がしたいのかパッとしないんだよなー)

    (………………駄目だ、煮詰まった。これ以上は今考えても何も出ねーな)チラ

    (……2時……まー、仕方がねー。風呂入って今日はもう寝よう…)カチカチ カタン


    カチャ パタン

    113 :



    ___________________


    「………このドあほが……」

    「…スー……スー…」

    (風呂から上がって、さあ今日も寝るかなーと思ったら、暖房もつけてねー部屋で、布団も被らずになんでコイツは床で寝てんだ…)

    (……寝ている姿はもちろん上品に綺麗に仰向けだ。ただ、それが原因で床で寝ているのに対して非常に違和感を覚える……)

    「…はーぁ、頼むぜ妹ちゃんよー」

    「…スー……むにゃ…」

    「………」

    (か…可愛い……!……じゃねーよ、さっさと寝かしてやんねーとな)

    「…スー……スー…」

    (し、しかし……その……俺の服チョイスミスだ…脚の露出とダボダボの服による絶妙な際どさが……アカン…)

    (……無心だ……行け、へたれ兄。妹をベッドに運んでやるのだ)プルプル ヒョイ

    「……んん……」

    「っしょっと……はー……生脚柔らかすべすべ…………くそ、死にたい」

    (布団もかけてやって、寒くねーようにして、っと)

    (……ため息しかでねーぜ、この作業は)

    「……んん」ギュ

    「………」

    「…………」ギュー

    (は な せ ク ソ ガ キ !)

    「……スー……スー…」ギュー

    (……おい、マジで寝れねーから離してほしいです)

    (……この体勢で寝たら妹の上にのしかかる形となってしまうので、潰れて死にかねんぞ、割とマジで)

    (そして、この体勢、結構キツかったり……)プルプル

    (……クソ、俺は悪くない。俺は悪くない……俺は、悪くない)トサ

    (ああ、哀しきかな、結局妹と添い寝しちまう形になっちまうなんて……不可抗力、仕方が無い)

    「……スー……スー…」ギュー

    (……ま、でも、悪くは、ないかもしれない……)ナデナデ


    114 :

    すばらしい

    115 :

    非常に素晴らしい。
    この子はまだ小さいし片方血は繋がってるし、よほどの事がなければR18は……

    116 :

    シスコンでロリコンで変態になってもいいのよ?

    117 :

    えっちなのはいいとおもいます

    118 :

    えっちじゃないのはよくないと思います

    119 :

    えっちなのはよくないとおもいます

    120 :

    えっちじゃないのがいいと思いますが

    結局は>>1の自由だと思います

    121 :

    えっちはいらないです

    122 :

    えっちいらいないです

    123 :

    えっちいらいないです

    124 = 117 :

    お前らえっち好きすぎだろ

    125 :

    えっち大好きですけどここの妹にはえっちはまだいらないです

    126 :

    えっち
    はいらないとおもいます

    127 :

    「……」パチ

    「……!」

    (……朝…。結局、寝ちゃってた……)

    (…ベッドで、寝てた……?兄、わざわざ寝かせてくれたんだ…)

    「………」チラ

    「………」zzz…

    (あ……兄、だ。ど……どうして、兄、が)アセアセ

    「………」zzz…

    (……私が、兄と一緒に……って考えてたら、本当に、そうなった……)

    (……うれしい……)

    「………………」

    「……兄……」コソコソ

    「…私……兄の事……大好き……です、よ」ミミモトデササヤキ

    「………」zzz……

    「……にへへ……」ドキドキ

    (言っちゃった…兄、寝てるけど……言っちゃった)

    (……寝てても…すごく、緊張した……)

    「……………」

    (……兄……もっと、近くで……あったかいの……)

    「……」ギュ

    (……兄の…からだ、だ……。匂いと……ドキドキしてるの……すごく分かる…)

    (……からだ……全部くっつけて……腕……いいや、足も兄に回しちゃえ)ギュー

    (……きもちいい……あったかい……)

    (……兄に……もっと…ぎゅってしたい……)スリスリ

    「………」

    (兄……)

    「………スー……スー……)



    128 :

    ふぅ

    129 = 127 :

    「………」

    「………………」

    「…………………………」

    (…何が起こっているのか、寝起きの頭ではちょっと追いつかないです)

    (夜に、妹に服を掴まれて、どうしようもなかったから添い寝したところ……)

    「……スー……スー…」ガッチリ

    (妹があり得ないぐらい密着してるんですが……足とかもなんで俺に絡ませるように抱きついてんのか分からない…)

    (なに?寝相が悪いの?今までずっと姿勢良く綺麗に寝てたのに急にここまで動くとかないでしょーが……)

    「…………」チラ

    (……アカン、脚が…すごく、綺麗です……)

    (そして着てる服が着てる服だから、ちょっとめくれ上がって……そ、その……見えちゃいけないような…あー、白いの、見えてます……)

    「………」

    (眼福眼福……じゃねえよちくしょう)

    (思わずふひ、とか変な笑い声出たじゃあねーか。俺は変態かタコ)

    (……いや、変態なんだろうけどさぁ……ツラい)

    (幸い、小柄な妹で、俺は成人で妹はガキだ。圧倒的な体格差というものがあるので、たとえ妹を起こしてしまったとしても、このまま生殺しよりも絶対マシなので起きる)

    「んあああぁぁぁああああああ…」ノビー パキポキ

    「んんー……」

    「………」

    (なんとか、妹の拘束から逃れられることができた)

    (にしても……)チラ

    「ん……」ポケー

    (コイツの惹き込む力は結構えげつないものだと思う)

    「うーっす、妹ーあーさでーすよー」

    「んん……」クシクシ

    (できればでいいのでその、色気づいた下半身、隠してください………俺が見なけりゃいいんですね、はい)

    「ほら、起きてすぐ目ー掻いちゃ駄目だって。顔洗ってきな」

    「……ん……」トテ トテ トテ

    (ちょっぴり心配になる足取りだなおい。昨日はもうちょっと寝起きよかったと思ったんだけどな……なんでだろ)





    「……ねむい…」




    「…………」

    「元気だな……今日は一段と……」

    「………朝一から死にたくなるのはなかなかねーぞオラ」

    「……はーぁ、今日も頑張りますかなー、っと」

    131 :

    ナニが元気かはきかないさ

    132 :

    おつ
    かわいいよー妹たん

    133 :

    おつ……です、よ

    134 :

    実は血がつながってない…とかいいな

    135 :

    可愛い

    136 :

    __________________朝食


    「えー、妹さん、明日から君は学校に近所の学校に通う事になりました」

    「……学校?」モグモグ

    「おー、小学校よ小学校。義務教育だからしっかり受けとかねーとまずいんだよなー」ガツガツ

    (このままこの家にいたままでも構わないとは思うんだけど、社会的にそうはいかないのが現実なんですよね……)

    (できれば、妹に変な事を吹き込みかねんくそガキがたくさんいる中に、こんな弱々しい妹を放り込むなんて嫌なんすけどね……ああ、ちょっと胃が痛くなる)

    「………」

    「どーしたどーしたうつむいちまって?学校嫌か?」ガツガツ

    「……嫌、ではないです……けど」

    「ほうほう、となるとー…あれか、不安な気持ちでいっぱいってわけだ」

    「……」コク

    (ま、そうだよなー……人見知りするタイプだってーのは分かるし、口数も少ねーしな)

    「んーどうしようかねー……」

    (兄……のあったかさが、感じられないのは…あんまり……このまま家にいた方が……)モグモグ

    「……行きたくねーもんは行きたくねーんだもんなー……でもこればっかりは仕方がねー。こうなったら妹には不安をぶっ飛ばすお兄ちゃんストラップをあげようじゃあねーか」

    「……ストラップ……?」

    「えーと、確かこっちの辺りに……あー、これこれ……」チャラ

    「………犬」

    「そっそ、犬よ犬。バイクの番犬代わりに使ってたんすよねー。何があってもすぐに反応できるかんな。俺の代わりに妹を守る番犬っすよー」

    (ま、元々防犯用のデバイスをうまい具合に改造して作ったヤツなんすけどねー。くっついてる犬を引っこ抜くと携帯電話に電波発信、みたいな)

    「………うん……」ギュ

    「……ちゃんと、守って、ね…兄。……大切に、しますから…」

    「おーよ、不安だったらソイツ見てニーッと笑っとけ、笑顔が一番だぜー。それか俺の馬鹿面思い出しても問題ないぞ。ほれ、変顔ー」プー

    「……」クス

    「……うん、兄の変な顔……みたいな犬ですから……笑顔…なれます…」ニー

    「へへ、だろ?不細工さなめんな」

    「……兄は……優しい、し…面白いですから、兄みたいに……私も……頑張ります」グ

    「おーおー、いっちょまえにほめ殺しか、照れるからやめろコラ。褒められるのはなんか、ムズムズする」プイ

    (褒められるとか、何年も味わってねーし、新鮮だけどよ……なんか慣れねーわ。頬緩むし)

    「さーてごちそうさま。妹、ちゃんと留守番してんだぜー、今日も俺、仕事だからよ」カチャカチャ

    「……」コク

    「うし、のんびりダラダラしてんだぞー。昼飯は冷蔵庫にあるからな」

    「……」コク

    「オーケーオーケー、んじゃ、行ってくるわー」ガチャ

    「……兄……」トテトテトテ

    「んー?」

    「………い……い、行って…らっしゃい……」ダキ

    「…………おう、行ってくる」ナデナデ

    137 :

    乙です
    こんな妹欲しいな~

    138 :

    おつ
    両親に言えば?

    139 :

    なんかフラグ立ってるような気がする・・・
    いや気のせいだよな

    140 :

    (明日から妹は学校……改めて考えると、俺も不安でいっぱいだ)カタカタカタカタ

    (気が利いて、賢い子だから勉強面や場を乱す行動はしないとは思うが、なんたって静かな子だからな……自己主張ができずに周りに流されそうな気がする……)タタタタッタタタタタタ

    (……ああ、不安だ……)カタカタ

    「あーにさん、昨日の休みはどうでしたかー?」

    「ん…ああ、女さんっすか。休みがどうもなにも、とりあえず一段落したからゆっくりしてただけっすよー」

    「なーんだ、そんな事だったら私とどこか遊びに行ってくれればよかったのに」

    「いやー、私はかなーりつまんない男っすからねー。のんびりする事が目的なんで、楽しませるなんて芸当は全くできねーっすよ」カタカタカタ

    「またまたー、そういったのんびりできるのがいいんじゃないですか」

    (はーぁ……頼むからほっといてくんねーもんですかねー……)カタカタ

    「うーん、そういうもんっすかねー。ほらー、あの、男さん。男さんとかだったらたのしーく休日ってもんを過ごせるんじゃあないっすか?」

    「そうかなー…私、兄さんみたいにのんびり過ごす方がいいなー。ほら、男さんってボーリングとかカラオケとか、ちょっと疲れちゃうんですもん」

    (……休日遊べと言った口でそういう事言うんすか……これだから面倒なんすよねー……)

    「んじゃ、家でゴロゴロしてるに限りますね」カタカタカタカタカタカタカタ

    「それはそうですけど……一人でのんびりしてるとちょっと寂しくなってくる時ってあるじゃないですか。映画観てても、一人より二人の方が楽しめるっていうか……」

    (確かに、一人でのんびりしてると寂しくなる時はありますけども)

    「まーそれもそうっすけど、映画だったら眼鏡さんと観た方が楽しめると思いますよー」

    「……眼鏡さんは、映画の感想とか、考察とかで、だんだん難しくなってきちゃいますもん……」

    「……なるほどー、そう考えると難しいっすねー」タタタタカタタカタカタ

    「で、ですので!今度の休み、一緒にどこか行きませんか?」

    (………そこでなぜ俺なんすか…)

    「んー……」

    「あ、兄さん、一人暮らしですし、毎週のんびりしてるんだったら、時間ありますよね!ほら、さっき仕事一段落したって言ってましたし!」

    (一段落しただなんて言うんじゃなかった……)

    「んー、とりあえず、考えておきます」

    「やった、では、楽しみにしておきますね!」

    (楽しみにしてるだけ、無駄な気がします)

    「では!私も作業、頑張ってきます!」

    「はーい」



    「……………」カタカタカタカタカタカタカタ

    「……」カタタタタカタッターン

    (んん…?結構まずいんじゃあないっすか?これ)


    143 :

    (女さん積極的!)

    144 :

    (こいつら、脳内に直接!?)

    146 :

    「……」

    (今日は、何もしなくていいって言われたけど……やっぱり、ぼーっとしてるだけじゃ、落ち着かない)

    (兄がお仕事してる部屋……入ってみようかな……)

    (怒られちゃうかな……。でも……兄の……部屋…気になる)ウズウズ

    「……………」

    (ちょっとだけ……覗くぐらいだったらバレない…よね)

    カチャリ キィィ

    「…………」

    (兄の、部屋………)

    (机と…パソコンと……棚……それと、写真立て……かな?)

    「……」

    (んん……兄の匂いもするけど……ちょびっと、タバコの臭いが…する)クンクン

    「………」トテトテトテ

    (写真立て、なんで伏せてあるんだろ?それに………いくつかある)

    カタリ

    「………」

    (………パパ……だ。それと……男の子)

    (……これ、兄と、パパの写真だ……)

    カタリ

    (……これもだ…)

    (…………どれも、すごく、楽しそう………)

    「………」ジワ

    (…あ、あれ?……)ポロポロ

    (……おかしい……な…。なんで、泣いちゃうんだろ……)

    「……グス」

    (…こんなふうに……パパと……兄と……ママと……四人で、いられたらよかったのに……)

    (どうして……いなく、なっちゃったのかな……)グス

    「………」クシクシ

    (……大丈夫……兄、傍にいてくれるって言ってた………私は…もう……一人ぽっちじゃないもん)

    (……?……)


    (………なんで、だろ……兄のママと、写ってる写真がないや……)

    (………)ジー

    (パパと、仲良しだったんだなぁ……)

    パサリ

    (あ……何か、落ちた……)ヒョイ

    (…………手紙…?)

    「………バレない、よね」ドキドキ

    「………」カサカサ

    「……………」ジー

    147 :

    え、なになに、

    148 :

    乙そして楽しみにしてます

    (待ち遠しくて何度も覗く)

    149 :

    待機

    150 :

    ____________________

    兄くんへ

    秋も深まり、落ちた木の葉や、寂しくなった木が目立ち始めてきました。

    君もとうとう二十歳になって…ようやく自由だ。…という事でこの手紙を送らさせてもらおうと思う。

    まず、兄くん。二十歳の誕生日おめでとう。兄くんとはかれこれ十年以上会っていないけど……しかし僕には立派に大きく、強く育っている兄くんの立派な姿が想像できます。

    もう、僕の知っている頃の、小さくて、優しくて、意地っ張りで、楽しい事が大好きな兄くんとは少し変わってしまっていると思うと少し寂しくもあります。

    僕も僕で、何か変わってしまっていると思うと、やっぱり寂しいです。

    次に……僕が君を一人きりにさせてしまった事を、深く、深く詫びたい。

    言い訳がましくなってしまうけど、僕には君を育てる資格なんてもともとなかった。それでも、僕は僕の時間を君のために、少しでも多く費やそうとしていたよ。

    でも、いつまでもそうはいかなかった。どうしても、君と離れなければいけなかった。

    ……ごめんなさい。

    兄くん、君は今、幸せかい?

    僕は、それなりに幸せだけどやっぱり君を置いてきてしまった事が心残りで、とても申し訳ない。

    あの時、君が家に押し掛けてきた時は目を疑った。二度と会う事は無いだろうと思っていた最愛の息子と会えたんだ。とてもとても、嬉しかったよ。

    でも君は……そんな状態ではなかったね。

    僕が……何がなんでも君を、あの時に連れ出しているべきだった。

    君は、きっと僕を恨んでいるだろう。でも、僕には、君を抱きしめてやる資格なんてなかったんだ……ああ、これも言い訳になるかな。

    ごめんなさい。ああ、何度書いても君の心を癒す事なんて、きっとできないんだろう……ごめんなさい。

    兄くん、アイツは……相変わらず、かな?

    おっと、不快にさせちゃうような内容は控えておこうか。ごめんね。

    僕は、君を助けてやる事はできなかったけど、今まで……よく頑張ったね。

    僕は、君のような強い、強い男の子が息子である事をとても誇りに思うよ。

    君を一人ぼっちにしてしまった。その罪を少しでも償えてればいいな、と思う。

    僕は君を少しでも支えたかったんだ。それが、君のためになるなら、どうってことはないさ。おかげで親類からは縁も切られちゃったけどね。妻にも、悪い事をしたな……。

    まぁ、君の耐えてきた日々に比べれば僕の苦痛なんて耳くそみたいなもんさ、そうだろ兄くん。

    皮肉屋というか、素直じゃあないというか、君の本心を押さえ込んで口から出る言葉は荒々しいけど、本心の優しい所がなんとなく、感じ取れたよ。

    ああ、一人前になった兄くんの姿、みたいなぁ……。

    本当に、本当におめでとう、兄くん。

    いつか、また会おうね。きっと。

    落ち着いたら、僕の家に来なよ。盛大にもてなすよ。

    ま、そんなの、兄くんからしたらふざけるな、って感じかな。……ごめんなさい。

    恨まれててもなんでもいいさ。僕の中で、君は最高の息子なんだ。

    僕も父親として、どんと構えてるから、いつでも文句と拳をぶつけに来てくれよな。

    難しいな、やっぱり手紙なんて性に合わないことしてるからかねー。

    返事は……もちろん期待してないよ。

    一方的に送られて、読んでくれるだけでも、僕は嬉しいよ。

    また、いつか手紙を書くよ。

    君には申し訳ないけど、これも僕の償いの一つでもあるんだから。   

    最低な父より


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