元スレ妹「……」兄「なんすか?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
151 :
何を抱えてるんだってばよ…
152 = 150 :
________________
妹「……………」カサリ
妹(……パパ、謝ってばかりだった…)
妹(でもやっぱり、パパも……兄の事…大切に思ってたんだ……)
妹(……なにが……あったんだろ……)
妹(……私には、ちょっとわかんない、な)
妹「………」カタ カタ
妹(とりあえず、兄にバレないように…元に戻しておかなくちゃ……)
____________________
兄「はぁー……ダルい」
男「おうおう、どうしたよ兄~。ストレスか?ストレスか?やっぱりそういう時はパーッとどこか遊びに行くに限りますぜ?」
兄「あ、遠慮しておきます、疲れるんで」
男「んだよつれねーなー。俺みたいにストレスを溜めない生活ってのもなかなかいいもんだぜ?」
兄「ゴロゴロしてたいっすから。それに俺男さんみたいにタフじゃあないっすからねー」
男「男はタフさが命よ!俺のタフさときたら女の子がワラワラついて来てもぺろりってぐらいよ!」
眼鏡「下品さも比例してるみたいですね」
兄「ですねー」
兄(今日は帰ったら妹の夕食作って……とりあえず明日の準備もしてやらなくちゃなー)
男「ははははは!俺こそがTHE男!兄も息抜きを覚えた方がいいぜー。先輩の俺との約束だ!」
兄「勝手に言ってろ脳みそお花畑」
男「酷い!」
眼鏡「兄もだいぶ職場に慣れてきたようでよかったよ。ここは上下とか気にせず、対等に意見を出し合う事ができるのも一つの利点だしね。ふふ、兄のようにしっかりした人材がうちの部署で良かった。ここには馬鹿がいるから」
兄「流石にあんまり酷いのはフォローしきれないっす」
男「ほんとほんと!馬鹿がいるからなこの部署は!」
兄「男さん男さん、鏡を見る事をオススメします」
兄(一度、休みをとって妹に同伴して学校に行って、挨拶ぐらいは済まさなきゃあいけないな……)
153 :
こんな会社に働きたかた
154 :
>>153
そんなあなたにニート株式会社
155 :
妹はどのアニメのキャラをイメージすればいいんだ?
156 :
そういうのはいりません
157 :
>>155
しね
158 = 153 :
もちつけ
159 :
黙って楽しめおたんこなす共
160 :
>>159
おたこナースという漫画を思い出した
161 :
________________
兄「……ふー……」ガチャリ
妹「……」トテトテトテ
妹「おかえり…なさい…」
兄「おー、ただいまっす。今日も悪かったな、ずっと一人でつまらなかったろ」ナデナデ
妹「……ん…大丈夫、です。兄、ちゃんと帰ってきてくれる…から」
兄「そりゃ、ここが家だからな。さーってと、腹減ったろ?兄ちゃんが今から準備してやっからなー」
妹「…わ、私も……手伝う…」
兄「ん?そうか……んじゃ今日も一緒に作るとしますかー」
妹「……」コク
兄(んー、帰って来てからこう……鳥のヒナみたいにぴったり後をついてくる姿はなんつーか、庇護欲にかられるっつーかなんつーか…いいもんだな)
妹「………」
兄「よーし、今日こそは妹に負けねー彩りの料理作ってやんよ」
妹「………」コク
兄「~♪」カチャカチャ
妹(兄は……パパの事…怒ってるの、かな?)
妹(……置いてけぼりにされて……から…どうなったかよく、分かんないけど……)
妹(私は……寂しい…けど……兄も…寂しい?………わかんない)
妹「…………兄」
兄「はいよー」
妹「……兄は……パパの事……どう思って、ましたか?」カチャカチャ
兄「……………親父をどう思ってたってかー、ま、あんまし憶えてねーからなー……はは、どうだろ」トントントン
妹「……そう…ですか……」
兄「…………なんかあったか?」
妹「……ううん……何も、ない…です」
兄「そっかそっか」
妹「……」トントントン
兄「まーその、なんだ、あれだ。何か、困った事があったら、なんでもいいから兄ちゃんに言うんだぜー」
妹「……うん」
兄(今日一日寂しかったから、親父だのなんだのってー話題がでてきたなら……俺も考えなきゃいけないなー、そろそろ)ジュワ- カンカン
妹(兄……憶えてない、って……ウソ…だよね……)
兄「おおー、これ絶対美味しそうだ!間違いねー!」ジュ ジュ ジュ
妹「……おおー」
妹(写真、いっぱい持ってて、忘れるわけ……ないもん)
妹「……あ、焦げた」
兄「え?ウッソマジか?マジだ!焦げクッセ!」ブワー
妹「あ、兄、ひ……火とめて」ワタワタ
兄「ちょっ、ま……ひぶしゅっ!」モクモク
妹「……ぷ」クス
兄「あ!おいコラ今笑ったろ!」
162 = 161 :
兄「……はい、完成」
妹「……うん」
兄「こういう料理はだな、アレだ、カニの脚が中身しか食えねーのと同じ原理だ。分かるな?」
妹「……カニ……食べた事ない…です」
兄「……」
妹「………」
兄「お菓子の袋は食えねーだろ?それと一緒だ」
妹「……なるほど、です」
兄(食材をいくつか生け贄に捧げたハイコストなゲテモノが完成したよ!美味しそうだなぁ!)
兄「はいがっしょー」パチン
妹「……」テチ
兄「いただきまーす」
妹「いただき…ます」
兄「うーん、おお、香ばしさがいいね!」
妹(…お米おいしい……)モグモグ
兄「……」ガリ
妹(……お米甘い)モグモグ
兄「はい、よし。今日は卵かけご飯だ」
妹「……」コク
兄「……なんつーか、すまん」
妹「……」フルフル
妹「……私、卵かけご飯…好き、です」
兄(健気で優しい妹の気遣いに涙が出そうですよ、俺)
妹「……今度から……私が、お料理……します、ね」
兄「ん……」
兄(悔しい)スタスタスタ
妹(……兄の、お料理……)
妹「…………」ガリ
妹(……うん……まずい)ウエー
妹(……ちょっと楽しみだった分、残念)
163 :
_______________
兄「さて、飯も食い終わって片付けも終わった事ですし、明日の準備でもするかー」
妹「……」コク
兄「んー、ランドセルがねーのは痛いな……前のときに買っておくべきだった」
妹「……ランドセル……まだお家にある…かもしれません……」
兄「おお、マジか。だったら今度の休みに一緒に探しに行ってみますかー」
妹「……」コク
兄「じゃあそれまで代わりに……このリュック使っときな。兄ちゃんのおすすめだ」ヒョイ
妹「……ん」リュックセオイ
兄「おお、けっこー似合ってんじゃん。これだったら特に問題はなさそうだな」
妹「うん……」ピョンピョン
兄(リュック背負ってトコトコ歩き回ったり、時折跳ねたり、目を輝かせてたり……こういった無邪気さ、普段とのギャップがあって新鮮だ……可愛い)
兄「へへ、筆箱と筆記用具は前買ったからな……こっちのポケットに入れとくか」
妹「……♪」ジャッコジャッコ
兄「おいおい、はしゃぎすぎるなよー」
兄(うん……一日でだいぶ気持ちに整理でもついたのかね……前向きに、楽しそうで何よりだ)
妹「……私……いっぱい頑張ります」
兄「おう、頑張れ頑張れ。ただーし、無理したら駄目だぜー」
妹「大、丈夫……兄が、いるから」
兄「どういう根拠だ、俺がいてもたいして変わんねーよ」
妹「……ううん…頑張れ、ます」ギュ
兄「……はいはい、お前が無理しないように助けてやんよ」ナデナデ
妹「……それで、いいのだ……」
兄「ぷ……いつの時代の言葉だそれ?」
兄(可愛いから無問題ですけどね!)
妹「……」クス
兄「……」
兄(ああ、またこの雰囲気だ)
妹(あ……またこのドキドキしたかんじだ……)
164 :
腹違いかー
165 = 163 :
兄「………」キョウオオクリスルホウソウハゴランノ
妹「……」
兄(壁を背もたれにして、ぐだぐだとテレビを見流すこの時間……平和だ……)
兄「………」
妹「…………」
兄(つか、この平和空間が今後毎日のように続くのかと思うと、ある意味恐ろしいな)
妹「………」
兄「……」チラ
兄(前よりはだいぶ表情が豊かになった。髪は細くてツヤツヤとした黒、目は透き通ったビー玉のようで、一点の曇りもない肌は目を奪うような魅力がある)
兄(気弱で泣き虫だったり、歳不相応な大人気な雰囲気と面倒見の良さがあったり、芯が通っていて結構頑固だったり…………コイツの事は、なんだか理解できてしまう自分がいる)
兄(……笑った時に目を細めた感じが……どことなく親父の面影があって、ああ、やっぱり娘なんだな、と思った……)
妹「………」
兄「………」
妹「……兄」
兄「……んー?」
妹「………」トテトテトテ チョコン
兄(………何故あぐらかいてる俺の上に乗って座るのだ、妹よ)
兄「どうした?」
妹「……ここが、いい……です」
兄「そ……座布団代わりにどうぞお使いくださーい」
兄(フオオ!アウトォオオオオオオオオオ!)
妹「……」
兄(どうしてこんなに暖かくて柔らかいのかと、どうしてこんなに暖かくて柔らかいのかと………ツラい)
兄(しかもおもっきし身体を俺に預けてきてますしね、本当になんなんだこの平和空間)
妹「………」ギュ ニギニギ
兄(両手を小さな手に弄ばれ始めました。正直こそばゆい、しかも妹の身体に手をまわすみたいになってるからさらに密着度がアップしてますしね……)
兄(この部屋、物が少ないから結構だだっ広いのにポツンと端っこに収まってるって……もったいねーよなー)
兄(端っこ大好き兄妹)
妹「………」
兄(………この無言空間、普通の人だったらどう思うのかねー……俺は好きだけど)
兄(やっぱし男さんみたいにはしゃぎ回るのがいいのか、女さんにわけも分からずイチャコラこいてんのがいいのか、眼鏡さんみたいに一緒に趣味に勤しむのがいいのか……わかんねーもんっすねー)
兄(妹も…あんまりこの感じが嫌いじゃあないみたいだから、スタンスとしては問題はないと思うんだけどな)
兄(ただ、一緒にいるだけ。それだけでも……ま、別にいいや)
166 :
このSSとても好きで毎日チェックしてるけど、唯一更新が遅いことが残念
167 :
面白い話書いてもらってるんだから時間かかってもいいのよ
168 :
楽しみが早く終わるより、長く続く方がいい
っていうか終わらないで欲しいくらい面白い
169 = 163 :
兄「……」
妹「……」
TV「」キャアアアアアアアアアアアアアア
妹「」ビックゥ
兄「………」ポケー
TV「」ワハハハハハハ ガヤガヤ
兄(最近バラエティ番組、全然みてなかったからなー。誰が誰なのかまったくわかんねーや)
兄(かろうじてCMでみる人ぐらいしか知らねーなー…)
妹「…………」ウズウズ
兄「……どうしたー?」
妹「…い、いえ……何も…ない、です」
兄「そっかー。トイレとか行きたかったら行きゃいいんだかんな」
妹「…む……トイレじゃ…ない、です」
兄「あー悪い悪い」
兄(へへー、不機嫌、なんて様子前は見せなかったからなー。文句も不満もぶつけてくれるとありゃあ嬉しいもんだぜー)
兄(不満も文句も、解消できる相手にしか言えないもんっすからねー。受けきれる器がなけりゃ、誰も何も言わねーもん)
妹「……」ソワソワ
兄「……」
妹「………あ、兄…」
兄「んー?」
妹「あ、あそこの……カーテンの隙間…」
兄「あ、少し開いてんな」
妹「……し、閉めて、ください……」
兄(…………突然の几帳面。はいはい、だらしないってーのは許されないんすねー)
兄「んじゃ上からどいてくれ」
妹「………」シブシブ
兄「っしょっと……ほい、満足か?」シャ
妹「………」キョロキョロ
妹「………はい…」
兄「よし、オーケーオーケー」ドサ
妹「………」チョコン ニギニギ
兄「あのー、妹さん、もうここはお前の定位置なんすか?」
妹「………」コク
兄「ま、別にいいっすけど、あったけーし」
妹「……ん」スリスリ
兄(すり寄んなタコ!……くっそ……猫飼ってるみてーだ)
兄(嫌じゃないんすけどね、嫌じゃ。ただその、免疫がないから異常にドキドキするんすよ……)
妹「………」
兄(どうせなら姉でいたかったぜー……本能とは悲しいものっすよ、死にたくなるわ)
170 :
兄「よーし、んじゃそろそろ遅くなってきたし、妹風呂入ってきなー」
妹「…………」ピク
兄「……どうした?まだ観てー番組でもあんのか?」
妹「………」フルフル
兄「んんん?あんまり遅いと、明日起きらんねーぞー」
妹「………」
妹「………兄」
兄「ほいほーい」
妹「……お風呂…一緒に……入ってください…」
兄「……はい?」
妹「……お風呂……い、一緒に……」
兄「………べ、別に俺は構わねーけどよー…その、マジ?」
妹「……」コク
兄(ベタベタが激しくなったとかのレベルじゃあねーぞ……俺、大丈夫かなぁ…」
妹「……行きます…よー」クイクイ
兄「オーケーオーケー、分かったから引っ張るな、とりあえず着替えとか準備せにゃならんのだ」
妹「……ん」
兄(何があったというのですか、神様…)テクテクテク
妹「……」トテトテトテ
兄「………」
兄「…先、風呂場行っててもいいんだぜ……?」
妹「………いいです、から」
兄(え?なんか不機嫌?)
妹「………」
兄「パジャマとータオルとー、下着なー、ほれ」
妹「………ん」
兄「ん、それじゃあ行くけどよ……マジで何かあっt」
妹「……いいです、から……!」
兄(…わけが分からんがちょっぴり不機嫌な妹可愛い、特に頬が膨らんでる様子がたまらん)プニ
妹「……」プシュウ
兄(ほっぺ突っついたら空気が抜ける、なんつーか……こいつお茶目だ……)
兄(………………)
兄(俺大丈夫かな)
171 :
面白い、待機
172 :
妹よりも兄がかわいいとかどういうことなの
173 :
いもうとかわわ
174 :
この兄の理性なら裸で抱きつかれるぐらい耐え切れる・・・!
175 = 170 :
兄「さて……」
妹「………」
兄「……」
妹「………」
兄「なんすか」
妹「……脱がないん、ですか?」
兄「脱ぎますよ、そりゃあ風呂入るんすから」
妹「………じゃあ、なんで…脱ごうとしないんです、か?」
兄「………いや、脱ぐけどさ」
妹「…………」
兄「ほら、お前が入った後に俺も服脱いで入るから、お先にどうぞ」
兄(妹が風呂に入ったのを確認したら俺は部屋に戻ります。だってどう考えても気まずいのは避けられんでしょ……)
妹「…………や」
兄「あん?」
妹「……や、です。一緒に、入るんです…から」
兄「…………」
妹「………」
兄「………オーケーオーケー、降参、負けました。……ったく、脱げばいいんでしょ脱げば」ヌギヌギ
妹「……ん」
妹「…………」ヌギヌギ
兄(徐々にあらわになる白くて穢れのひとつもない綺麗な肌……おうふ、引き締まりつつ柔らかそうなお腹に形のいいヘソは反則でしょう……)
兄(しかし………なんだ、やっぱ俺も大人だな、魅力的なんだがまったく反応しねーわ)
兄(グラッツェ神様、俺が感情と本能だけで暴走しちまうようなアホじゃあなくてよかったよ)
妹「……っしょ……」
兄(つるつるぺったんこ………っふ、おこちゃまだな)
兄(………………で、なんで結局確認してんだよ!いちいちそうやって身体見なくてもいいでしょうが!)
兄(本当の鋼の理性とは、裸についてなんにも考えないようなヤツの事を言うんですよ……悔しい)
兄「はぁーあ……」
兄(ツラい)
妹「………兄……」
兄「あー?」
妹「………や、やっぱし……いい、です」
兄「そか。じゃ、風呂入っちまうぞー妹ー」カチャリ
妹「………」コク
パタン
妹「……………」
妹(兄、身体、白いけど……やっぱり、がっしりしてるな……)
妹(………でも、太ももとか、脇腹とか背中とかの……てんてんと、変なあと……なんだろ?)
妹(…………大人、になったら……ああいう変なの、できちゃうのかな……やだな……)
176 :
妹「…………」ワシワシ
兄「………」
妹「………」ワシワシ
兄(………ちっこいガキに頭を洗われてる24歳です)
妹「……兄、どう、ですか?」ワシワシ
兄「おー、気持ちいいっすよー」
兄(細くてしなやかで小さな手が程よく頭を刺激しております)
兄(……ふ、『兄ちゃんが頭洗ってやんよー』から『じゃ、じゃあ…私も……お返し…です』になるとは思わなんだ……正直さ、こういうのって年上が年下にやって終了っていうのが普通なんじゃあないっすかねー)
兄(細くって柔らかかったなー……しっかし、女の髪がああまで面倒だとは思わなかった。正直寒かったっすもん)
妹「………」
妹(……なでなでして、あげてるみたい……なんていうか……犬?)
兄「おーし、そろそろいいっすよー、ありがとな、妹」
妹「………ん」
兄「ふー」シャワー
妹「………あ」
兄「ふんふーん」シャワー
妹(兄、髪、全部降ろしてるような所……初めて見た……)
兄「よっし、とー」
妹「………」
兄「…なんすか」
妹「……ううん…」
兄「ん」
妹(……イメージ、変わるんだなー……)
兄(なんつーか、本当にコイツに多いのが、なんにもなしにジッと見つめてくる所なんすよね……いや、何を思ってそうするのか全く見当もつかないんすけどね)
妹「次は……洗いっこ……」
兄「洗いっこ?」
妹「……ん」
兄「力加減なんて知らねーからイテーぞ、多分」
妹「……痛かったら…言います…」
兄「……でしょうね」
妹「と、いうことで……はい……」クル
兄「ほいほーい」
兄(小さくて、白くて、抱きしめたくなるような……魔翌力か……ここが…ファンタジーか…背中…それとうなじ……下のうっすい尻に目が一瞬いったのは内緒だ)
兄「……どっすかー?」コシコシ
妹「ん……ちょうど、いい、です……」
兄「やーりぃ、俺って才能あるねー」コシコシ
妹「……」クス
兄「あ、笑った」
妹「……うん、気持ち……いい、ですから」
兄(……うん、嬉しいです、はい)
177 :
最高です
とても面白いです
178 :
全力でおっきした
179 :
↑感情と本能だけで暴走するアホ
180 :
ほっこりする。
こんな妹ほしかった…
181 :
このスレ覗きにくるのが日課になりつつある
182 :
もっこりする。
183 :
兄「はー……」
妹「…………」
兄「あったけー」
妹「……」コク
兄(だいぶ俺も動揺っつーもんがなくなってきたな……つか、こんなことにいちいち動揺してたら兄なんて勤まんねーっすよ)
兄(こう……対面した状態で湯船に浸かっているのはどうかと思いますけどね)
妹「………」
兄「………」
妹「……兄」
兄「んー?」
妹「………」
兄「……」
妹「……そっちいっても…いい、ですか?」
兄「えー」
兄(はい、えー、とかいいながら内心デレデレしてますよ。心と裏腹に嫌そうな顔できてんのか俺?がっつく男カッコ悪いよ!)
妹「……い…いえ…ごめん、なさい…」
兄「………」
兄(Yes !!! Bad communication !!!)
妹「………」
兄「……」
兄(据え膳食わぬは男の恥…は例えとしては行き過ぎか……とりあえず奥手は駄目だというが、ま、それで恥かいても構わないっす…確かにがっつけない男はもっとカッコ悪いっすけど……)
妹「………」
兄(俺は、手に届く距離にいるだけでいいのさー……一度、本当に暖かさを知っちまったら俺は耐えらんねーだろうし、こいつにとっても枷にしかならない)
兄(そう、駄目なヤツには綺麗な花は不釣り合い……扱いきれねーってのが世の理でっせー)
妹「………」
兄「しょうがねーだろ、そんな泣きそうな顔すんなよー、うりうり」
妹「……泣きそう、じゃない…です」ムス
兄「…………」
妹「……………」
兄「あー…風呂あったけー」
妹「………うん」
兄(やべー、このまま好きになりそうで怖い。自制しましょう)
兄(頭の中で再確認、俺は兄で、コイツの事を幸せにしてやれるような男じゃあない)
兄(花を綺麗に保つ、しがない花屋の店員ですよ…俺のポジションは)
184 = 183 :
兄「………」ゴシゴシ
妹「……んん」
兄「ほい、これぐらいでいいっしょ」
妹「はい……」
兄「湯冷めしねーうちに、髪乾かしたりしとくんだぞー」
妹「……」コク
兄「ふーんふふふっふーん」ゴシゴシ
妹「……兄、そのあとって……何?」
兄「…あと?これとかこれのことか?」
妹「……はい」
兄「アレルギー、それとガキん頃の怪我っすよー」
妹「…へー…」
兄「…………変か?」
妹「……ううん……」
兄「…そっか」
妹「………」
兄「………」
兄「おめーには、こんな怪我絶対にさせねーかんなー。……女の子はお肌が命なの、キャピルン!」クネ
妹「……おかま?……」
兄「やかましいわ。ちょっとふざけただけだし」
妹「……兄、時々……変…です」クス
兄「そりゃ俺変人っすからねー。妹が面白いって思うならもっとしてやんぜ?うふん」
妹「…ふふ……気持ち悪い………」
兄「うわ、ひっで。兄ちゃんちょっと傷ついた」
妹「………うふん……」クネ
兄「わ、気持ち悪……」
妹「………私も…ちょっと、傷つきました」
兄(ちょっと扇情的だったからやめて……本気で色気出てた。つるぺたのガキのくせに………コイツ今裸じゃなくてよかった……)
兄「へへ、冗談っすよ冗談。ばっちし可愛いっすよ、妹は」
妹「………へへ、私も…冗談……だぜー。……兄は、カッコいい」
兄「……そ、そっか」カァ
妹(あ……顔……ちょっと、赤くなった……?)
兄(マジでさ、俺の真似しながらさらっと褒めるのやめてくんねーかな。俺のが圧倒的に年上なのに、クソ……あっつ)
妹「…………」
妹(……可愛い、って………にへへ………)カァ
兄(………あ、こいつ何か変な事考えてる。間違いねー。ニヤニヤしてんもん)
妹「………」
兄「………」
兄(あれ?なんか俺もニヤニヤしてる……!)
兄(…………むっつり、だな)
妹(…むっつり………)
185 :
これだけが一日の癒やしだよ
186 :
ああ、素晴らしい
193 :
>>166
普通に更新早いだろ…
194 :
兄「おらおらー。明日は学校だぜー。さっさと寝ねーと寝坊しちまうぞ」
妹「……」コク
兄「あーコラコラ、目ー擦っちゃ駄目だって」
妹「……うん」
兄「もうすぐベッドだかんな」
妹「……あ…」
妹「………」ギュ
兄「……」
兄「……おいコラ、ひっつくんじゃねー」
妹「……一緒…」
兄「…一緒ったってよー……」
妹「……お願い…します…」
兄(ずっりー!ずるいぞマジで!)
妹「……」
兄「はー、お前が寝るまでだかんな」
妹「……はい…」ギュ
兄(絶対に寝ている間離してくれねー感じですよ…こいつぁ……)
兄「よいしょー」キシ
妹「…………」
兄「ほら、寝るぞ」
妹「……手……」ニギ
兄(ああああああああああ!もう!)
兄「なんつーかね、あんまり引っ付くとねれねーぞ。それになんで手を握んだよ」
妹「………」
兄「………」
妹「……怖い……」
兄「…怖い?」
妹「テレビで……怖いの…やってた……」
兄「………あー……あーあーあれか…」
妹「……兄、となら……怖くない……ですから」
兄「……」ポリポリ
妹「……ね」
兄「……」
妹「………」
兄「…はいはい、寝ますよ。寝りゃいいんでしょ」
妹「…ありがと……ございます」
兄(二度と怖いテレビは観せない)
妹「………」スリスリ
兄(やめて)
196 :
女さん息してない
197 :
かいてくださいお願いします
198 :
…ここが理想郷か!
199 :
兄「……」
妹「……スー……スー…」
兄(寝たか……)
兄(やっぱり抜け出せねーなー、この状態)
兄(……コイツが寝ちまってる間にパパパっと仕事済ましておきたかったんだけどな)
兄(まぁー、それよりもー)
兄「………やっぱ…気になるもんだよな…」
兄(アレルギー、とか、怪我だ、とか上手くごまかせたみてーだけど、そのうち……コイツがもうちょっと成長したらなんとなーく、気づいちまうんだろーな)
兄(いつからかねー……アイツと親父が急に仲が悪くなって……いや、親父は『いいんだ』とか『それでもさ』って言ってばかりで一方的にアイツから攻められてたんだけどよー)
兄(そんな生活が続いてしばらく立った頃……親父は『ごめんな』と一言残して家から出て行った)
兄(もともとヒステリックが入ってたアイツはその日から激しく荒れだした)
兄(『虫酸が走る』『消えろ』『ゴミ』『アンタがいなけりゃ』なーんて罵倒は甘い方で、カミソリを手渡されて『アタシに謝れ』『口じゃねえ、一目見て分かるように、ほら、やれよ』とか……強要させたり……もちろん、アイツ自身がやってきた時もあった)
兄(さっさと逃げ出しちまえばよかったものの、アイツはなにかと手が回るタイプの人間で、逃げ出したとしても俺は成長期によくある情緒不安定ってー扱いで、アイツは事なきを得てた)
妹「……スー……スー…」
兄「………」ナデナデ
兄(なんで俺だったんだろうな)
兄(親父とアイツの血が入ってて、アイツのストレスの原因であり、はけ口になるのが)
兄(本当、なんで俺だったんすかねー)
兄(あーもー、余計な事考えてたら寝れなくなってきたじゃあねーか、ちくしょー)
兄「…………」
兄(………親父、死んだのか)
兄(俺の事なんかちょくちょく気にかけるぐらいだったら、こっちの可愛い娘の事も考えてやれよな……ばーか)
妹「…スー………スー」
兄(んまぁー、俺も、助けてもらった分はちゃんと返すぜー。この世は何事もギブアンドテイクよー)
兄(愛情も、喜びも、悲しさも、やな事もいい事も、全部が全部こっちに来てはあっちに行ったりしてんだ)
兄(俺がちゃんとしてやんなけりゃ、妹が可哀想だ)
妹「んんん………」
兄「……」ナデナデ
妹「………スー……」
兄「………グス……」
兄「………あー……ちくしょー」ゴシゴシ
兄(いままで、こんなにあったけー事なんてなかったからな……)
妹「……スー……」ガッチリ
兄「…………」
兄「……ありがとな………」
兄「……大好きですよー、妹さーん」
兄(……なーんてな)
兄(あー、どうしよ眠れねー……)
200 :
うさドロ読んでる時みたいな気持ちになってきた
乙
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