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    元スレ上条「アイテムの正規メンバーですか」

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    202 :

    凄え面白いし投下早いし主最高だな

    203 :

    どういたしまして

    204 :

    >>1です
    ちょっと書いていきます

    >>203
    誰?

    205 = 204 :




    ~自宅~



    上条「うーん、ネットでLevel5のこと調べようにもちょっとパソコン触ったら壊れた。不幸だ」

    上条(うーん、垣根の身に何かあったのは確かだよなぁ)

    上条「早く見つけないと……」

    グー

    上条「飯か……」

    上条「久しぶりに作るかな」


    ____________________
    ________________
    ____________
    ________
    ____


    上条「ふぅー、今日は早く寝るか」

    オヤスm
    pipipipipi

    上条「不幸だ……。誰だよ」

    上条(浜面……? 誰だ?)

    pi

    上条「もしもし、どちらさんで?」

    浜面「昼間あっただろうが、馬鹿か!」

    上条「あー (あのピアスか)」

    浜面「一回手を貸すっつたよな! ちょっとメールで送るところまで来て加勢してくれ」

    上条「良いけど、どうした?」

    浜面「昼間みたいに俺らが能力者狩りの連中だと勘違いしたLevel5が攻めて来たんだよ! 今、リーダーが相手してるがどうなるかわかんねえ」

    上条(Level5……垣根に繋がるかもしれねえ)

    浜面「銃ぶっ放しても砂鉄かなんかで効かねえんだ! 早く来てくれ!」

    上条「わかったよ。待ってろ」

    pi


    上条「ハゲると嫌だから、今日は帽子を被ってっと」

    上条「風呂入ったけど運動しますか」


    206 = 204 :






    ~スキルアウト アジト~


    浜面「くそっ! 俺らは何も出来ねえのかよ」



    駒場「……勘違いだと言っているだろ、能力者」

    「Level5とやりあえるくせに能力者狩りの犯人じゃないって通じると思ってんの?」ビリビリ

    駒場「……俺は発条包帯(ハードテーピング)を使って身体を痛めつけながら動いているだけだ」

    「それがなくてもこの人数、アンタのガタイさえあれば、並の能力者ならやられるわね。それで私の同級生、常盤台の生徒にまで手をかけやがって!」

    「死ねーっ!!」

    ビリビリ

    駒場「……っ!?」

    「最高速度の電撃よ。それが避けられたら危なかったけど、勝負ありね」

    駒場「……俺らは関係ない」

    「意識飛ばした後、アンチスキルの拘置所でそこにいるお仲間さんたちと仲良く服役しなさいっ」

    ビリビリ


    207 = 204 :



    上条「え? こんなのがLevel5なの?」

    「!? 電磁レーダーに反応が無いのに……。アンタ何者よ!?」

    駒場「……お前は」

    上条「アンタがやられちまうのかい。それじゃLevel5なのかもしれねえな」

    浜面「遅えよ」

    上条「家からどれだけ離れてると思ってんだ、馬面は黙ってろ」

    浜面「浜面だ! 電話の時もそうだけど名前くらい覚えろよ」

    スキルアウト1「アンタは昼間の」

    上条「まあ、お詫びってやつだ」

    「……私を無視してんじゃないわよっ!」

    ビリビリ

    パキーン

    「ッ!?」

    スキルアウト's「ッ!?」

    上条「そこのビリビリ中学生!」




    上条「お前の常識(能力)は俺には通用しねえ」


    208 = 204 :



    上条の言葉が名門常盤台の少女のプライドに傷を付けてしまった

    「カッコつけてんじゃないわよっ!」

    少女が放つ電撃を、それに走って向かいながら上条は右手でそれを消す

    少女と上条の距離は後数メートル

    少女は地面から砂鉄を取り出し、鞭のように形どっていく
    それを上条に向けて振るった

    ブゥン ブゥン

    空気を切り裂くような音を出しながら鞭は上条に狙いを定める
    上条は近くにあったブロックを砂鉄の鞭に投げるが、ブロックは真っ二になってしまった
    しかしなおも上条から鞭の標的は外れない
    鞭を上条は鍛え抜かれた筋肉と運動神経で避けていく
    鞭の攻撃範囲から逃れたところで上条はやっと一息つけた

    「その砂鉄は高速で動いているからね。砂鉄のチェーンソー状態よ」

    「そんなの反則だろうが」

    「アンタだって私の能力が効かないとか言った割に逃げ回ってるだけじゃない」

    (これは触っても大丈夫なのだろうか……)

    少し悩んだ後、上条は意を決し鞭の攻撃範囲へと踏み込んでいく
    少女の放つ砂鉄の鞭に上条は右手をかざした

    パキーン

    上条が鞭に触れた瞬間、砂鉄の鞭は砂鉄となり地面に落とされた

    (さっき逃げ回ってたのは私の砂鉄を消すための演算をしていた……?)

    少女は今の状況を冷静に分析していた

    (電撃も砂鉄もダメ……、ならこれしかないわよね)

    上条が中学生との距離を着々と詰めていく
    そのとき少女は自身の通り名でもある必殺技を繰り出そうとしていた

    (……コイン?)

    「ねえ、超電磁砲って知ってる?」

    そう言い終えた時、少女の手から放たれたコインは電撃を纏い、音速を超えて上条に襲いかかった


    209 = 204 :



    「へっ、やってやったわ」

    少女は超電磁砲の放った方を見て、憎き宿敵の焦げた帽子しかないことを確認する

    (あれ? これ私、跡形もなく消しちゃった!?)

    少女は今まで自分の能力を消す人間などに会ったことはなかった
    そのため超電磁砲を本気で放ってしまっていたのだ

    「ま…まあ、元ならあんな奴いなかったのよ」

    「それ誰のこと言ってんだよビリビリ中学生」

    チャキ

    少女は後ろで宿敵の声を聞き、彼の手が頭の上におかれ、銃を突きつけられてる感覚を覚える

    「生きてたんだ。けど、私に銃は効かないわよ」

    少女は砂鉄で銃を貫こうとする

    (演算開始……終了!)

    …………

    しかし、いつまで経っても砂鉄は集まらない

    「……あれ? なんで……!?」

    「だから言ったろ」

    「お前の常識(能力)は俺には通用しねえって」

    少女は実感する

    この男が言ってることは本当だ
    演算しても演算しても砂鉄や電撃が出ない
    これはすなわち今、宿敵の持つ銃で簡単に殺されてしまう

    ということに

    「き、急に何よ! アンタ能力者なんでしょ!? しかも能力を打ち消す能力を持つ! なのになんで能力者狩りをする無能力者のクズ共を庇うのよ!!」

    「こいつらは能力者狩りなんてしてねえよ。やってるのは違う組織だ」

    「しょ、証拠はあるの? 無いでしょそんなもの!」

    「はあー、なら連れて行ってやるよ。本物のところに」

    「……なんで、私を止めたのよ。スキルアウトなんてどいつも一緒でしょ!? いつかこいつらも同じことやるに決まってるわよ!」

    「Level5のくせに無能力者狩りしてる奴がなに言ってんだ」

    「……しょうがないじゃない。同級生が強姦されたのよ!? 許せると思うの!?」

    「そんなこと、俺やコイツらには関係ないね」

    210 = 204 :



    「んなっ!? 何とも思わないわけ!?」

    「自分がヤるべき相手間違えてんじゃねえよ。自分のやりたいことを邪魔する奴、相手ならぶっ殺すのなら止めねえよ。ただな、関係ない奴を巻き込むんじゃねえよ! そんなことする奴はクズだ!」

    「……」

    「まあ俺もクズみたいなもんか」

    「……なんでアンタみたいなのに私が説教されなきゃなんないのよ!」

    「そうだな……。落ち着いたらまた聞くとして、もう説得するのもやめだ。……それと俺、無能力者だから」

    そう言って上条は少女の首元に手刀を加えた
    すると少女は脳に衝撃を受け意識を手放してしまう
    上条は咄嗟に腕で少女を支えた

    「こんなガキがLevel5とか本当に終わってんな学園都市」

    上条は銃をポケットにしまい込み少女を担いで駒場たちの方へ歩いて行った


    211 = 204 :




    駒場「……すまない。助かった」

    上条「これでチャラな」

    浜面「アイツ、マジでLevel5に勝っちまった! てかなんで能力消せんだよ」

    スキルアウト1「昼間はイラついたけど、今思うとなんて奴にケンカうったんだって震えてくる……」ブルブル

    上条「それじゃこのガキは俺が預かるわ」

    浜面「上条……お前何者なんだ!?」

    上条「別に……普通の高校生ですが?」

    浜面「いや、あり得ないだろ。なんで能力消せたんだよ!?」

    上条「んー……お前らには関係ないだろ。詮索してくんな」

    上条「それ以上聞いて来たら殺す」

    浜面「」ビクッ

    駒場「……上条、本当に奴らのとこ行くのか?」

    上条「一応このガキに聞きたいことあるしな。Level5のこと聞くにはLevel5が一番だろ。だもんでその交渉材料にその組織ぶっ潰そうかなって」

    駒場「……すまないが、俺は痺れて動けそうにない。浜面」

    浜面「な、なんだ?」

    駒場「……お前ら上条について行け」

    浜面「……わかった (上条に殺されないようにしないと)」

    上条「じゃあ借りてくわ。行くぞ馬面」

    浜面「……だから、浜面だっての!」ボソッ

    浜面「ほら、お前らも行くぞ」

    スキルアウト's「お、おう」

    浜面「上条、車で行くぞ」

    上条「お? 気が利くな、サンキュー」


    212 = 204 :




    ブロロロロ



    浜面「上条はその女の子に何を聞くんだ?」

    上条「第二位の居場所……。てかこいつ何位?」

    浜面「へ? 知らねえの!? こいつは第三位の超電磁砲で学園都市の広告塔じゃねえか」

    上条「俺、テレビ見ねえから知らねえもん」

    浜面「第三位に勝って次は第二位に挑むつもりか?」

    上条「……いや、ただ居場所が知りたいだけだよ」

    浜面「そうかい」

    上条「あの駒場さんって人はなんでスキルアウトやってんだ? おれのイメージのスキルアウト像と違うんだけど」

    浜面「リーダーは何の罪も無いのに無能力者だからって襲われる人たちを助けたくてスキルアウトの頭やってんだ」

    浜面「あの人に助けられた、あの人の考え方に感銘を受けた、あの人の側にいたい」

    浜面「そんな奴らが集まって出来たのが俺らの組織って訳だ」

    上条「ふーん、良い男だな」

    浜面「ああ。上条も俺らの組織に入ってくれたら嬉しいんだが……」

    上条「昼間にも言ったが、俺には守るべき家族がいる。俺みたいなクズには人一人守るだけで手がいっぱいいっぱいなのさ」

    浜面「……そうか。もう少しで着くぞ」

    上条「……」

    213 = 204 :



    ~ビックスパイダー アジト~


    蛇谷「がはは、今日も好調だったな」

    ヒゲ「キャパシティダウンさえあれば、金の心配はいらねえっすね黒妻さん」

    蛇谷「ああ、そうだな。俺らビックスパイダーは能力者相手でも勝てるスキルアウトって有名になれるぜ、ぐはははは」

    ボウズ「へへっ、黒妻さん機嫌が良いっすね」




    上条「俺も宴会にいれてくんねえか?」

    ゾロゾロ



    蛇谷「あ? 誰だお前ら」

    上条「別に名前なんて関係ないよな? これから死ぬんだから、このクズ共め」

    浜面「行くぞおらっ!」

    スキルアウト's「うおらあっ!」


    蛇谷「あいつは駒場んとこの浜面じゃねえか。やっぱり手を出して来やがったな」



    上条「おらっ!」

    バキッ

    ゴキッ

    ドゴッ



    ヒゲ「あのツンツンめっちゃ強えっす」

    蛇谷「あれは肉体強化系の能力者だ! キャパシティダウンを用意しろ」


    上条「そういや、そうだ。その機械があるからいけないんだったな」

    チャキ パァン ピーピーピー ボォゥン

    蛇谷「アイツ……ッ!? ぶっ殺してやる!!」

    チャキ

    上条「銃を向けて良いのは向けられる覚悟がある奴だけだぜ?」

    チャキ パァン

    蛇谷「イッ!? 何の躊躇いもなく……」

    上条「そろそろ良いかやぁ?」

    214 = 204 :



    ボウズ「お、おい!」

    ヒゲ「こいつらを殺されたくなかったら大人しくしろっ!」

    スキルアウト1「だぁ……うっ……すまん……浜面」

    スキルアウト2「くっ、足をやっちまって……」


    蛇谷「へへっ、駒場んとこは仲間意識が強いからな人質さえとりゃこっちのもんだ」

    浜面「くっ! お前ら汚ねえぞ」

    蛇谷「おらぁ! 野郎共! 浜面たちをぶっ潰せ!!」


    ボコッ

    グキッ

    バキッ

    浜面「がはっ!」


    蛇谷「ははっ! ツンツン、お前は俺がぶっ殺してやるよ」

    上条「……はあ、勘弁してくれよな」

    蛇谷「へっ、仲間が弱いから悪いんだ。俺じゃなくて仲間を恨んで死んでいけ!」

    上条「駒場さんから借りてるんだからさ、傷つけんなや」

    パァン??パァン


    蛇谷「……は?」

    浜面「……え?」


    ボウズ「」
    ヒゲ「」


    浜面「上条……お前……」

    上条「駒場さんとこ帰らなきゃならねえんだろ、お前らは。さっさと終わらせんだよ、こんなこと」

    蛇谷「本当に殺しやがった……。何なんだこいつは……」

    浜面「上条……」

    上条「だから言っただろうが! 銃を向けて良いのは向けられる覚悟がある奴だけなんだよ」

    パァン


    ____________________
    ________________
    ____________
    ________
    ____


    215 :

    撃って良いのは撃たれる覚悟のある奴だけだ

    216 :

    ま、マジ条さんっ!?

    217 = 204 :



    スキルアウト1・2「俺らが弱いばかりに上条さんに人殺しをさせちまってすいませんでしたっ!」

    スキルアウト's「「「すいませんでしたっ!」」」

    上条「別に良いって」

    浜面「上条……いや、大将! 俺らのために大将の手を汚しちまってすまない」

    上条「だから良いって。(元々汚れてんだから) てか大将って何!?」

    スキルアウト1「これからどう恩を返して行けばいいか……」

    上条「あー、ならさ。そこにいる連中で、俺が殺しちゃった奴らの死体の処理頼んでいいか?」

    スキルアウト2「わ、わかりました」

    上条「すまんな。生き残った奴らはお前らの好きにしていいから」

    浜面「大将はこれからどうするんだ?」

    上条「車ん中でお寝んねしてるガキ起こして第二位の居場所を聞く」

    浜面「じゃあ俺らで後処理しとくから話して来てくれていいぜ」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    上条「おい、ビリビリ中学生」ペシッ

    「……私には御坂美琴って名前があんのよ」

    上条「起きたか、能力者狩りの奴らの組織は潰して来たぞ」

    御坂(?)「へ?」

    上条「外見ろ」

    御坂「……うっ、血が所々に……」

    上条「お前の目的はこれで達成されたわけだ。そしてそれをやったのは俺」

    御坂「……だから何よ」

    上条「俺がこれから言う質問に正直に答えろ。これがお前が俺に支払う対価だ」

    御坂「……知ってることだったら正直に話すわよ」

    上条「第二位垣根帝督の居場所を教えろ」

    御坂「第二位……、知らないわね。本名も今知ったくらいだし」

    上条「お前第三位なんだろ? なのに一個上の順位について知らないのか?」

    御坂「だから知らないって言ってるでしょ」

    上条「ふーん、そうか。ならいいわ。もう用はないぞ、帰れ」

    御坂「……アンタさっき、俺は無能力者だって言ったわよね!? それどういう意味よ」

    上条「世の中には常識が通用しねえ奴もいるってだけだ。お前には関係ない」

    御坂「……まあいいわ。次会った時に決着をつけるから」

    上条「は? 俺が勝ったじゃん」

    御坂「私はまだ本気出してないのよ!!」

    上条「……あっそ。バカらし。それじゃ俺は帰るから」

    御坂「……礼なんて言わないわよ」

    上条「いらねえよ」

    スタスタ



    浜面「大将、終わったぜ! ってあれ? ……いねえ」

    218 = 204 :

    用事があるので抜けます
    それでは明日の夜に
    寝れなかったら今日の日付が変わる頃に来るかも

    219 = 216 :

    乙。この上條さんヤヴァイ………

    220 :


    御坂は屑、はっきりわかんだね

    221 :

    御坂は言ってることがめちゃくちゃだな

    222 :

    トリだっけ?>>1はつけないのか?

    224 :

    乙~ 今日中にまた来たりを期待してる

    225 :

    乙 凄く面白いです。期待

    226 :

    乙です。
    こういうダークヒーローな上条さんもいいよなぁ、強いしスカッとするし。

    たまにやり過ぎなのもあるけど。

    227 :

    垣根に好感が持てて、御坂がクズとは

    この御坂は麦野に殺されていい

    228 = 222 :

    >>227多分上条もその仕事参加するだろ

    229 :

    友達が強姦されてるんだしあんま責めんでやってや

    230 :

    やってることただの八つ当たりだろ
    やっぱり御坂はクズだな

    231 :

    御坂disも程々にな

    232 = 222 :

    御坂「証拠はあるの!?」
    じゃあお前は浜面たちが能力者狩りだって証拠あるのかよ
    って感じだわ

    233 :

    そんなに御坂を擁護したいわけでもないが端から見たらスキルアウトなんてみんな同じに見えるんじゃねぇの
    しかもスキルアウトのことをそれなりに恨んでるようだし

    まぁクズいとは思うが

    234 :

    >>1です
    私自身、御坂のことは嫌いじゃないんですけど
    原作で初期の御坂は自分が一番正しいってとこあるかなって思って
    このように書いてしまいました
    別に嫌いじゃないんです
    大事なことなので二回
    というわけで御坂の発言につきましてはここら辺で……

    それではちょっと書いていきますね

    235 :

    まあ御坂の気持ちも分からんこともないけどね

    236 :




    ~サイド御坂美琴~


    次の日



    白井「さま……ねえ様……お姉様!」

    御坂「……何よ、黒子。今日は学校休みでしょ」

    白井「昨日の夜、どちらに行かれましたの?」

    御坂「……別にただの散歩よ」

    白井「今朝、朝早くに能力者狩りをしていたという連中がこぞってアンチスキルに自主しに行ったそうですわ」

    御坂「へえー (やるじゃない、アイツ)」

    白井「お姉様は何もやらかしておりませんよね? ね?」

    御坂「……やってないわよ」

    白井「初春から聞きましたの。スキルアウトの根城を何ヶ所か聞いたそうですのね」

    御坂「……」

    白井「……お姉様?」

    御坂「……初春さんにも話すから第一七七支部に行きましょ」

    白井「わかりましたの」


    237 = 236 :



    ~風紀委員 第一七七支部~


    ガチャ


    初春「! 御坂さん、無事だったんですね!」

    御坂「初春さん……あなた黒子に言ったわね」

    初春「うっ……だって心配だったんですよ! 私たちと会ってからも御坂さんは何度も事件に顔を出しちゃいますし」

    御坂「……いいわ。それでね、昨日あったことを話すけど」

    御坂「スキルアウトの根城に行ったらガタイの良い大男と戦ったの。後一発電撃食らわせれば勝ちだったのに、ツンツン頭の高校生が現れて」

    初春(ツンツン頭……)

    御坂「ソイツに私は負けて気絶させられた」

    白井「Level5第三位のお姉様をですの!?」

    初春「ッ!?」

    御坂「私が目を覚ました時には問題のスキルアウトの組織はソイツが壊滅させてくれてた」

    御坂「私が最初に行ったスキルアウトの組織は違う組織だったみたいでソイツに止められてなかったら関係ない人たちに電撃放ってたかもしれなかったんだ。まあ、一人にはもう電撃放った後だったんだけどね」

    初春「……良かったです。御坂さんが無事で」

    御坂「Level5の第三位よ? 大丈夫に決まってるじゃない」

    初春「違うんです。能力者狩りをするとき連中はキャパシティダウンっていう機械で能力者の演算を妨害するらしいんです」

    白井「じゃあもしお姉様が一人で連中の根城に乗り込んでいたら……」

    初春「無事だったかは保証出来ないんです……」

    御坂「そう、だったんだ……」

    白井「お姉様を気絶させるほどの実力者で、キャパシティダウンの影響も受けなかった……」

    白井「もしやその殿方は第一位か第二位なのでは……」

    御坂「わかんないわ。私に第二位の居場所を聞いて来たし」

    初春「第二位の居場所……」

    白井「まあ、今回でわかったと思いますが、危険なことには一人で突っ込まないでほしいですの! 私や初春を頼ってください」

    御坂「……そうね。ごめんなさい黒子、初春さん」

    白井「わかっていただければいいんですの」

    初春「はい」

    御坂「そういえば、固法先輩は?」

    初春「なんか、例のスキルアウトの顔写真を見てたら急にアンチスキルのところに行っちゃいました」

    御坂「そう」




    初春(上条当麻さん……だよね……)


    238 = 236 :



    初春(上条当麻さんは私だけじゃなくて御坂さんまで救ってくれた……。そして、彼は第二位の居場所が知りたい……。これは恩を返すチャンスかもしれない)

    初春(私がハッキング用に作り上げたOSを使って第二位の情報を全て引き出して上条当麻さんにあければ恩返しになる……)

    初春「……よしっ」

    初春(やるぞぉ……、まずは書庫から……)


    ____________________
    ________________
    ____________
    ________
    ____




    初春(上条当麻さんは第二位の垣根帝督さんと五年近く一緒に暮らしていたなんて……)

    初春(しかも第二位は暗部組織スクールのリーダー……)

    初春(そして統括理事長との交渉権を得るために第一位と戦い……)

    初春(今は……)



    初春「これは伝えた方がいいのでしょうか……」

    初春(……うん、伝えた方が良いに決まってる! 家族同然の人の安否を心配してる彼に真実を伝えるのも一つの恩返しになるはずです)

    初春(辛いけどきちんと伝えましょう……)



    初春(上条当麻さんの自宅は……っと)




    初春「ちょっと出かけてきます」

    白井「行ってらっしゃいですの」


    ガチャ バタン


    白井「って初春!? 仕事がまだ……。ちっ、帰ってきたら頭の花をむしってやりますの」


    239 = 236 :





    ~自宅~


    ピンポーン


    ピンポーン


    上条「……誰だよ、昨日寝たの遅いのに……」

    ガチャ

    上条「どちらさん?」

    初春「こ、こんにちは」

    上条「げっ、なんでジャッジメントが俺ん家に……」

    上条(……君、殺しすぎだゾ☆ 逮捕しちゃうんだゾ☆ ってかぁぁぁぁーーー)


    初春「き、昨日は……」

    上条(あっ、終わった……。コイツどうするか……)

    初春「……ありがとうございました!」ペコッ

    上条「……へ?」

    初春「昨日は御坂さんを止めてくれてありがとうございました! お怪我はありませんか?」

    上条「ミサカサン……? 怪我はないけど……」

    上条(死体の方はアイツら上手くやってくれたのか……。今度メシでも作りに行ってやろーっと)

    初春「御坂さんは私の友達で…Level5の第三位です」

    上条「あー、アイツか。たしか初春だっけ? 俺はお礼を言われることやってねえよ」

    初春「いえ、上条当麻さんはそう思ってるかもしれないですけど、結果的に私と御坂さんはそれで助けてもらったのも事実ですから」

    上条「……そうかい。てかなんで俺の家知ってんの? ここ俺の正式な住所じゃないのにどうやって辿り着いた……!?」

    初春「そのことと、恩返しをしたいので家に私をあげてくれませんか……?」

    上条「えっ?」

    上条(こ、これって恩返しと言って、私を好きにしてくださいっ! ってパターンか!? 高校生になって三日目で童貞卒業!?!?)

    初春「玄関じゃちょっと……」

    上条「お、おう……。中……どうぞ」

    初春「お、お邪魔しまーす」

    240 = 236 :



    初春「へえー、広いですね」

    上条「まあ、ずっと二人で住んでたからな。今じゃ広すぎるくらいだ……」

    初春「一緒に住んでいたのは……」

    上条「ん? 気にするな」

    初春「……垣根帝督」

    上条「……お前、何が目的だ」

    チャキ

    初春「じゅ、銃は下ろしてください。それも含めてちゃんと説明します」

    上条「……わかった」スッ

    初春「……私、ジャッジメントになれたのって情報処理能力が高かったからなんです。能力もLevel1、体力もない、それでも情報処理能力だけでジャッジメントの試験に合格しました」

    上条「……」

    初春「だから書庫や機密事項にハッキングしてきた人を撃退するのも私の仕事の一つなんです」

    上条「……この家はお得意のハッキング技術で調べてきましたって訳か」

    初春「はい。そもそも御坂さんから貴方が第二位の居場所を調べてるって聞いて、恩返しにって第二位の情報を集めたのがきっかけです」

    上条「……(まだ俺の魔法使いへの道は閉ざされていなかった……)」

    初春「それで第二位と貴方が五年間一緒に場所を転々としながら暮らしていたこと。第二位は暗部に属していたこと。そして……」

    初春「数日前、第一位と殺し合いをしたことがわかったんです」

    上条「ッ!? 第一位と……」

    初春「やっぱり第二位となると情報の一つ一つが重くて、引っ張り出せたのはこんな断片的な情報しかありませんでした。けど、第一位に敗れた第二位は……この病院にいるってことがわかったんです」スッ

    上条「……ここは、冥土帰しがいるところ……」

    初春「こんなことしか恩返し出来なくてすいません。ずっと探していた人が病院で寝たきりなんて聞きたくなかったですよね……」

    上条「いや、ありがとう初春。お前は俺のやったこと以上のことをしてくれた。本当に感謝する」ペコッ

    初春「あ、頭あげてください……」

    上条「お前、こんな機密事項をハッキングして大丈夫なのか? しかも、暗部のことまで知っちゃったわけだし。ジャッジメントが書庫やらハッキングしたなんてバレたらどうするの……」

    初春「あっ……、考えていませんでした……。ずっと恩返ししよう、恩返ししようって思ってて」

    上条「……はぁ、ここの家の名義は誰だか知ってるか?」

    初春「……第二位の垣根帝督さんの家の一つですよね。一番わかりづらい……」

    上条「お前、今までに垣根と面識は……?」

    初春「全くないですけど……」

    上条「ならそのハッキングの件は俺が何とかしてやるから、その間この家に住め」

    初春「えっ?……良いんですか?」

    上条「恩人を前科者にするわけにはいかねえよ。元々そうなったのは俺の責任だ。お前は俺に守られてろ」

    初春「あ…ありがとうこざいます///」

    上条「垣根の病院行った帰りに食材と日用品勝手に買ってくるから家から出んなよ」

    初春「わ、わかりました」


    ガチャ バタン


    初春「……なんか頼れるお兄ちゃんみたいだなぁ」


    241 = 236 :



    スタスタ


    上条(冥土帰しの病院で何日も垣根が休むなんて……。そうとう酷い怪我なのか……?)

    上条(そもそもなんで第一位と……。学園都市を変えるには第一位の座が必要だったのか……?)

    上条「だぁーっ、わかんね」

    上条(とにかく垣根をぶん殴ってから詳しく聞き出してやる!)

    上条(……初春の方は垣根のつてで情報を改ざんしてもらえばいいか)

    242 = 236 :



    ~病院~



    ガラガラ

    冥土帰し「おや、今日はどこを怪我したんだね?」

    上条「垣根の病室を教えてくれ」

    冥土帰し「……辿り着いてしまったか」

    上条「……どういう意味だ」

    冥土帰し「そのまんまの意味だよ。君は垣根君に辿り着いてしまった、ただそれだけの話だね」

    上条「垣根はどこにいる」

    冥土帰し「ついてくるんだね」



    スタスタ スタスタ



    冥土帰し「……君はこれから危ない橋を渡ろうとするだろうね。だから垣根君には君自身の力で辿り着かなければダメだったんだね」

    上条「……偶然会っただけじゃ俺が死ぬとでも?」

    冥土帰し「垣根君を見て君がする行動は一つだと思うけどね」

    上条「……」

    冥土帰し「さあ、ここだ。覚悟が決まったら入ってくれ」

    上条「……わかった」



    ガラガラ


    243 = 236 :






    上条「…………」



    上条「……これが垣根……?」



    上条「ははっ、ちげえよ。こんなの垣根じゃねえよ」



    冥土帰し「……これは垣根君だね」

    上条「嘘つくなっ!」

    冥土帰し「嘘じゃない。数日前運び込まれてきた時には人体の損傷が激しく心臓も止まっていた」

    上条「……垣根はまだ生きてるんだよな……?」

    冥土帰し「心臓だけは修復不可能だった。今は機械で垣根君の身体に血を送り続けているね。仮にも彼はLevel5の第二位、上からの命令で脳に異常がないように延命させろと命令があったからね」

    上条「……」

    垣根「身体の方は……いつか動き出した時のためにきちんと治している最中だ。今は包帯まみれでわからないだろうけどね」

    上条「……これは第一位との戦闘でこうなったんですか」

    冥土帰し「ここに辿り着いた時に知った情報で間違いないと僕は思うけどね」

    上条「……第一位っ」ギリッ

    冥土帰し「彼は垣根君よりも強い。生半可な覚悟と力じゃ君は垣根君以上に酷いことになると思うね」

    冥土帰し「別に復讐に行くのは止めない。けどね、君は僕の患者だ。死なないでくれたら助けるからね」

    冥土帰し「つまり、そういうことだから」

    上条「……ちょっとロビーに行ってきます」

    冥土帰し「ここの病室は君だけなら入っても良いことにするね」

    上条「……どうも」


    ガラガラ

    244 :

    生きる糧があれば新約みたいに未元物質アリで復活しそうだけどな

    245 = 236 :




    ~ロビー~


    上条(これは俺の不幸が招いた結果じゃないのか……?)

    上条(そもそも俺の不幸は俺が一番欲しいものを奪っていった……、最近の俺はどうだ?)

    上条(一年以上も会ってない垣根に、垣根に会おうとしてなかったか……?)



    上条「……はあーっ、垣根がこんなんなっちまったのも俺の不幸のせいか」



    上条(……これで第一位と戦って勝ったとしても、垣根は元に戻るのか……?)

    上条(第一位と戦うことで結局俺は何を求めるんだ……? これも垣根を求めることになるんじゃ……)



    上条「……だぁー、何すれば良いのかバカだからわかんねえよ!」



    pipipipipi



    上条「……電源切るの忘れてた。こんな時に誰だ」

    上条(知らない番号……)


    スタスタ

    246 :

    正直上条さんにゲンコロされるまえだったら垣根の方が強い気もする

    247 = 236 :




    ~エントランス~


    pi


    上条「もしもし」

    「やあ、幻想殺し」

    上条「幻想、殺し……?」

    「君の右手のことさ」

    上条「なぜそれを知っている!?」

    「それは私が統括理事長だからという答えでいいか?」

    上条「……そんなお偉いさんが俺に何のようだ」

    (?)「君には垣根帝督の全てを知ってもらおうと思ってね」

    上条「垣根の全て……」

    「そもそも垣根帝督が第一位…一方通行に挑んだ理由、そして君に対する思いというものを君は理解しておくことが必要だと思ってね」

    上条「俺への思い……?」


    248 = 236 :




    「まず、垣根帝督が一方通行に挑んだ理由。それは私への交渉権を獲得するため」

    上条「お前への交渉権だと……?」

    「私に頼みたいことがあったのだろう。第一位になればそれが出来ると垣根帝督は踏んだ」

    上条「何を頼もうとしたんだ?」

    「この学園都市における置き去りの所有権」

    上条「ッ!?」

    垣根「垣根帝督は元々知っての通り置き去りだ。君も手違いで置き去りの処遇を受けたからわかっているだろう」

    上条「充分でない食事に週一回のシャワー、そして寝る間を惜しんでの実験漬け」

    「垣根帝督は自分の道を邪魔する者には容赦はしない」

    上条「ああ」

    「だが、それ以上に優し過ぎるのだよ。垣根帝督は」

    上条「……」

    「これが垣根帝督が成したかったことだ」

    上条「……だが、第一位に敗れてあんな姿になっちまった」

    「そうだな。そこで垣根帝督の君への思いとやらを教えてやろう」

    上条「……」

    「垣根帝督は君の未知なる能力に興味を惹かれて君を研究所から引き取った。その後、君との共同生活が始まり、垣根帝督はおそらく人生で初めて充実感なるものを味わってしまったのだろう」

    「物心つく頃には置き去りになっていた垣根帝督は誰からも愛情を受け取ることはなかった。しかし、君と生活することで家族愛とでも言うのだろうか、日々の生活に光が差し込んできてしまった」

    「だが垣根帝督はその頃には暗部組織スクールのリーダー。君を危ない殺し合いの道にはひきづり込めなかった。……垣根帝督にとってたった一人の家族だったから」

    「まあ、私なりの解釈をすれば兄が弟の身を案じるようなものだったのだろう」

    「垣根は君に初めて殺しを経験させてしまった頃から君からの決別をしようとしていた。やはり一人の方が良かったのだろう、光に当てられ続けた垣根帝督にとって暗部の闇は苦痛だった」

    「しかし、暗部は抜けられない闇の底だ。君と離れることを選んだ垣根帝督の判断を私は正しかったと思える」


    上条「……それを話して俺に何をさせたい」

    「垣根帝督が動けなくなりスクールは壊滅。暗部組織が一つ足りないのだよ」

    249 = 236 :




    上条「俺に暗部に入れと」

    「君は今までに何人殺した? 暗部の人間だったら殺しても公には罪に問われない。しかし、道端で能力者二人にスキルアウト数名、これらの殺しはアンチスキルに補導されても文句は言えないものだろう」

    上条「垣根が俺を暗部に関わらせたくなかったってのに、俺自身が垣根の意を削ぐようなことが出来ると思うのか!?」ギリッ

    「では、君のために動いてくれた初春飾利の罪も帳消しにしよう」

    上条「ッ!?」

    「それと垣根帝督の身柄は今こちらが保持しているようなものだ。君が暗部に入るなら垣根帝督のことも保証しようじゃないか」

    上条「……」

    「十分後、また電話をするからその時までに決めたまえ」

    pi

    250 = 236 :





    上条(垣根のやりたかったこと……、俺への思い……)




    上条(垣根はずっと一人で戦ってきてた……、俺が一人にさせちまってた……)

    上条(俺も垣根もずっと一人だった……)




    上条(俺がやり抜きたいことは何だ……? 俺が守りたい奴は誰だ……?)




    上条(俺に光をくれた垣根の背中を任せてもらうこと……、俺に不幸に立ち向かう力をくれた垣根を……家族を守りたい……)



    上条(なら、永遠の闇でもいいじゃないか……、垣根がいる、家族が側にいる)




    上条(あいつとなら抜けられない闇にいても良い……!)






    pipipipipi??pi


    「決まったか?」

    上条「垣根の身を保証しろ。そして、俺がお前に貢献することで垣根をまた動けるようにしろ。これが条件だ」

    「ふふっ、いいだろう。垣根帝督を動けるようにするのは先になるが身を保証することは安心してくれて良い」




    「暗部組織グループにようこそ」



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