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151 :

過去編希望だぜ!
中々、垣根ニキなSSはないからな

152 :

アイテムが濃厚であればよし

153 :

過去編突入でアイテム好きにはしばらく休みって事でいいんじゃない?

154 :

過去編がっつりよろ

156 :

>>155
ほっとけ、面倒くさいから

157 :

過去編頼む!

159 :

面白ければどちらでも。

161 :

>>1です
自分が書きたいように書きますね
ということでがっつりではないにしても長めの過去編にします
アイテムしばらく出ないので嫌な方は長い間遠慮してもらう形に
過去編終わったところでアイテムには頑張ってもらいます
更新は金曜か土曜の夜で

162 :

まあ>>1の好きなように

まさか垣根とはなぁ…

163 :

まっまだですか・・・

164 :


>>1です??書いていきます

166 = 164 :






垣根「……今なにをした」

上条「えっ? えーと……右手で羽を消した……?」

垣根「……」

ヒュン

上条「ッ!?」スッ

パキーン

垣根「……それが上条の能力か」

垣根(俺の未元物質はこの世にない物質だ……。それを消すとなると対俺用の能力!?)

垣根「……いや、そんな限定的な能力なはずない」

垣根(そうなると対超能力用ってことになるのか……)

垣根「……ははっ、俺よりも常識が通用しねえじゃねえか!」

上条「え? なんか俺の右手のことわかったの?」

垣根「どうして右手で俺の未元物質を消せると思った?」

上条「なんか……俺の中から右手を前に出せって教えられたような……」

垣根「……よしっ! 上条、本気で行くから生き残れよ!!」

上条「は? いやいやなに翼の長さハンパなくしてんの!? それ全部ぶつけてきたら死ぬからー!!」

垣根「心配するな、自覚はある。全力で避けて俺を止めてみろーー」

上条「だぁーー! 不幸だーーー」

167 = 164 :




~病院~


上条「……んあ?」

上条(この天井は……。久しぶりに来たな)



垣根「よお。起きたか」

上条「……垣根、本当に死にかけたぞ」

垣根「冥土帰しが言うにはまだ余裕はあったみたいだぞ」

上条「あの人が診る患者が本当に死ぬ手前な奴ばっかりで、俺はそれと比べたら余裕があっただけだろ!」

垣根「……なあ、その能力にはいつ気付いた?」

上条「えっ?……んー、本格的に右手を使ったのは今日が初めてだと思う。何回か街中で絡まれた時に相手が演算ミスして能力が俺に届かなかったことはあったけど……」

垣根「その時右手は使ったか?」

上条「そう言われれば、右手で消したり右手で相手に触ってる時には能力を使われなかったりしたかも……」

垣根「これではっきりした。上条、お前の能力は相手の能力を右手で消すっていうもんだ」

上条「……それってすごくね?」

垣根「Level5第二位の能力を消してるんだ。おそらく消せない能力はないはずだな」

上条「この右手が……」

垣根(上条を使えばあの第一位も……)

上条「けどこれ単体じゃ相手を倒せないよな?」

垣根「そこがネックだ。相手の能力を消せても相手を倒すとなっちゃお前自身の拳でねえといけねえ」

垣根(第一位とやるときにゼロ距離まで持ってくなんて今の上条じゃほぼ不可能だよな……)

上条「ふーん、それじゃ能力がわかっても今までやってきた格闘の訓練は欠かさずやらなきゃいけないんだよな」

垣根「あとは上条の戦いは長期戦になる可能性が高いから走り込みで体力と脚力を付けなきゃいけねえな」

上条「かぁー、折角能力がわかっても今までとやること一緒かよ」

垣根「だが、上条の能力は聞いたことのねえ非常識だ。それは大事にしとけ」

上条「……わかったよ」

168 = 164 :




垣根「そういや、上条は今…中二か」

上条「もう三ヶ月で中三だけどな」

垣根「まだ実家からの手紙は届かないのか?」

上条「うん……。まあ、今は垣根いるし寂しくはないよ」

垣根「学校の方はどうなんだ? まだ一人か?」

上条「いや友達って訳じゃないんだけど、なんか中一から一緒のエセ関西弁しゃべる青髪と二学期から転入してきた変なしゃべり方する金髪とつるんでる」

垣根「なんだ、そのヘンテコ集団」

上条「いやいや、上条さんは極めて普通ですのことよ!?」

垣根「そいつらといて楽しいか…?」

上条「……どうだろうな」

上条「友達いたことないからわかんないや」ニコッ

垣根「……」

上条「けど、学校で一人ぼっちじゃないっていうのは意外と嬉しかったりするかな」

垣根「……そうか」

上条「……おう」

垣根「……んじゃ女は?」

上条「……へ?」

垣根「なんだお前、中二にもなって彼女の一人もいねえのかよ」

上条「は? 普通に彼女とかって高校生からじゃないの??」

169 = 164 :






垣根「……は? なんだ、そのクソみたいな理論は」

上条「へ? 青髪が、カミやんはまだ中二やから彼女なんて出来ないんや! って言われて告白されたのを無理矢理断らされたんだけど……」

垣根「……モテない男の僻みか」

上条「いやいや実際に断ったら、罰ゲームだからね、勘違いすんな! って言われたし」

垣根「そりゃ照れ隠しだろ」

上条「えっ? そうだったのか……。不幸だ」

垣根「まあ、学校も楽しくやってるならいいな」

上条「……ん? 何が?」

垣根「もう少ししたら俺、家空けるわ」

上条「……どこか行っちゃうの?」

垣根「この学園都市を変えるために一仕事ってな」

170 :

彼女なんて大学からだろjk

171 :

いやいや彼女は社会人からだろ

172 = 164 :



上条「今の家からじゃその仕事は出来ないの?」

垣根「これから一ヶ月、みっちり俺と闘って一回でも俺を病院送りにすることが出来たら連れて行ってやる」

上条「……これから一ヶ月」

垣根「そうだ。それでダメだったら今度はお前が高校生になった時にまた迎えに来てやる」

上条「……ダメだったら一年後」

垣根「同時にこの一ヶ月は銃の扱い方にも慣れてもらうぜ」

上条「……」

垣根「……俺が歩もうとするのはそういう世界だ。今のお前じゃまだまだ肉体的にも精神的にも甘い」

垣根「自分が進むと決めた道を邪魔する奴は誰であっても容赦するな」

垣根「自分が守りたい奴のためなら相手が誰であっても叩き潰せ」

上条「……」

垣根「……辛くてもやらなきゃいけないことなんだ」

上条「……わかったよ」

垣根「ああ、明後日から開始だ。今日はこのまま入院して明日帰ってこい」

上条「……うん」

垣根「じゃあまた明日な」



ガラガラ ピシャン

173 = 164 :






上条「……なんとかやらないとな」

上条(垣根には黙ってたけど、青髪と金髪……二人とも堅気の歩き方してねえんだよな)

上条「……また一人になるのかなぁ」




イヤダイヤダヒトリハイヤダ




上条「……よしっ」

上条「明後日から垣根を本気で倒しに行く」

上条「そんで垣根の背中は俺が守るんだ」

174 = 164 :






~数ヶ月後~



「よお、第一位」

一方通行「あァ? …誰だ?」

「はっ、さすが第一位サマだぜ。第二位の顔なんて知らねえってか」

一方通行「……垣根帝督か」

垣根(?)「ちょっとアレイスターのメインプランを譲ってくれねえかなあ」

一方通行「あァ? ンなもンどォでもいいンだけど」

垣根「奴との交渉権を得てやりたいことがあるんだよねえ」

一方通行「あっそォ。勝手にやれば?」

垣根「そのためにはお前に死んでもらわなきゃいけねえんだわ」

バサッ

一方通行「……白い翼。頭もそうだが能力までイカれてるとは、どんだけメルヘンなンですかねェ」

垣根「心配するな、自覚はある。さあ、俺のために死ね第一位!」

一方通行「ぎゃはっ、ぎゃはぎゃはっ」

一方通行「久しぶりに面白くなりそォじゃねェか、第二位がァ!」


____________________
________________
____________
________
____

176 = 164 :





~とある高校~


上条「なんでお前ら二人ともこの高校なんだよ」

土御門「つれないこと言うなよカミやん。俺らの絆は深いぜい」

青ピ「カミやんに彼女を作らせず僕が彼女を先に作るんや。それに、この高校には合法ロリ教師がいるゆう噂あるしな」

上条「しかも同じクラスとは……、不幸だ」

ガラガラ


小萌「はーい、静かにしてくださいですー」

一同「!?」

小萌「このクラスを受け持つことになりました、月詠小萌ですー」

青ピ「きたきたきたーーっ! 来たでカミやん! いきなりビンゴや!」

上条「本当にあれで先生かよ……」

小萌「あーっ、そこのツンツン頭の……上条ちゃん! 私はちゃんと大学も出た本当の先生なのですよ!?」

上条「……なんで俺だけ、不幸だ」

青ピ「あの格好で怒られるとか……、ご褒美やないか」ハァハァ

土御門「出たにゃー、青ピの気持ち悪い性癖。こりゃこのクラスで彼女作るのは早速諦めた方がいいぜよ」

青ピ「やんやて? うわぁ、俺ら三人に対する目が痛い、痛すぎるでー」

土御門「なんで俺も入ってるにゃー!?」

小萌「そこの三人うるさいですよー」

上条「俺、全く関係ないのに……、不幸だ」

上条(……明らかにこの二人は俺を見張ってるよな。やっぱりこの右手のせいか……?)

上条「……まあ、とにかく」

上条(今日から高校生だ。……垣根を一発ぶん殴ってからしっかりと連れて行ってもらわなきゃな)

177 = 164 :






~放課後~


土御門「カミやん、遊びに行こうぜい」

上条「わりー、今日は早く帰らないといけないんだ。また今度な」

青ピ「僕はこのクラスの女子のメアドをゲットしに行ってくるで」

土御門「青ピには聞いてないにゃー。それじゃまた明日なカミやん」

青ピ「なんか土御門くん僕に冷たくない? ほなカミやんまた明日」

上条「……おう」

土御門「そりゃ青ピのせいで俺まで変人扱い受けたからに決まってるぜよ」

青ピ「どうせシスコンの変態なんだしええやん」

上条(この日常も今日で最後……。まあ、二人には感謝してるかな)



上条(じゃあな、土御門、青髪)


178 = 164 :




~自宅~


上条「なんだよ、垣根の奴帰って来てねえし」

上条(さすがに約束忘れてないよな……)



~数時間後~



上条「……ブチ切れたッ! 垣根の居場所突き止めて病院送りにしてやる」

上条「この一年、鍛えに鍛え抜かれた腕力と脚力で間合いを一瞬でつめて能力でガード出来ないよう右ストレートで沈めてやるぜ!」

上条(それはそうと、どこで調べるかなぁ……)


チッ チッ チッ チッ チッ チッ チーン


上条「髪の毛オールバックにしてスキルアウトのアジトにでも行くか」

上条「あいつらならLevel5の情報を少しは持ってるだろ」

上条「さーてと、トレードマークのツンツンちゃんを櫛でほぐして、ワックスガチガチのベタベタに……」

上条(これ大丈夫かな……、ハゲないよな……?)

上条「ええい、しょうがない! 一回だけだ」




上条「完成! ……なんか父さんに見えなくもない」

上条「……スキルアウトに見えねえけど、まあいいや。行くか」

179 = 164 :





~スキルアウト アジト~


蛇谷「おっしゃあっ! 今日もクソ能力者どもをぶち殺しに行くぞ」

スキルアウト's「「「おーーっ!」」」

上条(なにやってんだ、こいつら)

ヒゲ「兄ちゃん、見ねえ顔だな」

上条「今日、友達に紹介されてここに入ったんすよ」

ヒゲ「そうか、これから能力者狩り行くから気を引き締めて行けよ」

上条「能力者狩りっすか……」

ヒゲ「なーに、心配すんな。あの車にキャパシティダウンって言ってな、何でも能力者の演算を邪魔してくれる音を出す機械があって、それ使うと楽勝なんだとよ」

上条「そんなもんがあるのか」

ヒゲ「だからよ、能力者どもの財布から金抜き取って今日も豪華な夕飯を食うってわけだ」

上条「そっか……。そういや、Level5の第二位の居場所って知ってるか?」

ヒゲ「第二位だ? どこにいるかはわからねえな。……第二位かどうかは知らねえが、この第十九学区の外れの方で高位能力者同士が戦ったってのは聞いたぞ」

上条「どっちの方だ」

ヒゲ「向こうの方だ、あの更地になってる。あそこは前までは廃ビルとかたくさんあったはずだったんだがな」

上条「そうか」

ヒゲ「お、おい! これから能力者狩り行くってのにどこ行くんだ!?」

上条「あー……、腹痛くなったから帰るわ。じゃあな」



ヒゲ「最近のガキはすぐこれだ……」

180 = 164 :




~更地~


上条「こりゃすげえ。更地にはなっているがところどころ削り取られたような跡もある……」

上条(本当にただの高位能力者同士の争いか……?)


スタスタ


上条「ッ!? これは……」

上条(白い羽……。けど黒い羽も混ざってる……)

上条「右手で触ってみるか」

パキーン

上条「やっぱり白い羽は能力で出来てる……。てことは垣根の……」

上条(じゃあこの黒い羽は……?)



上条「まあいい。垣根がここで誰かと……、おそらくLevel5と争ったってことはわかった」

上条(あとは相手が誰なのか、それと垣根の行方を調べる)



上条「……今日はもう遅い。帰ろう」

181 = 164 :


ちょいと休憩します
次に戦闘シーンがあるんですが地の文で挑戦しました
目を汚す結果になるかもしれませんが、ご勘弁を

182 :

噴射状の黒翼に羽根があるのか
というか何時演算領域の拡張を起こしたのか

183 = 164 :

>>182
原作手元にないんだけど、vs垣根で黒い羽って描写なかったっけ?
演算領域の拡張は今後書くかわかんないけど、一応 vs垣根の時にそうなったってことで

184 = 164 :






~街中~


上条「たくっ、垣根の奴め……」


ゾロゾロ ゾロゾロ


「おい、そこの似合わねえオールバック」

上条「……なんだお前ら、覆面なんかしちゃって」

??「ここら辺歩いてるお前みたいなのって無能力者のクズって決まってんだけどよぉ、どうなの?」

上条「(イラッ) 無能力者ってのは認めるがクズはお前らだろ、どう見ても」

「よく言うじゃないか、無能力者のくせに」

??「五人を相手に逃げ出さないのは褒めてやるよ」

上条「あ? なんで俺が絡まれなきゃなんねーんだよ」

???「能力者狩りって知ってっか?」

上条「あー、スキルアウトがやってるやつだな」

??「無能力者のクズのくせにそんな楽しそうなことやってるからよ、俺らも真似しようかなって」

上条「……無能力者狩りってか」

「ご名答。ちょっくらあいつらの見せしめに瀕死になってくれや」

ブオン

??「発火系能力者二人に電撃使い二人、水流操作一人だからさ」

???「身体に色んな傷がついちゃうねー」

上条「……わりーな」

「だははははっ、今更命乞い? これはお前が不幸だったってことで諦めろよ」

上条「……今、約束すっぽかされてイラついてんの。手加減出来ないからわりーな」


185 = 164 :






上条がそう言い終わった瞬間、右足に力を入れ一人の能力者へと距離を一気に詰める
驚く能力者を無視し脇腹に左ボディを当て
降りて来た顎に右アッパーを振り上げ一人を潰す

それを見ていた能力者は馬鹿みたいに口を開けたまま動けないでいた

近くにいた能力者の背後に上条は一瞬のうちに移動し
能力者の頭を抱え込むように両手で包み、思いっきり左へ捻る
すると能力者は糸が解けた人形のように膝から崩れ、顔面を地面に強打する

我に戻った三人の能力者は手から電気、水、そして先ほどから出している炎剣を構え上条に備える

一人が電撃を放つがそこに上条の姿はなく、電撃使いの能力者は急に不安になり辺りを首を振って見回すが上条の姿を捉えることが出来ない
すると後ろから

「こっちだ」

声がし、振り向くと能力者は痛みを感じることすら出来ずに地面に後頭部をぶつける

間近で上条の右ストレートを見ていた水流操作の能力者はすかさず水で作った蛇を上条に当てダメージを与える

はずだった

パキーン

と音がし、水の蛇が消え去る

そのあとすぐ能力者は首に違和感を感じる
上条が能力者の首を右手で掴み、能力者の身体を宙に浮かしていた
それに気付いた能力者は呼吸が出来ないことを理解してしまう
苦痛の表情をうかべる能力者に上条は右手を離し
倒れこみ地面に手をついてえづく能力者の頭を思いっきり右足で蹴り上げる
能力者は数メートル飛び、地面に体全体を擦り付けるようにしてやっと止まる

上条がもう一人の能力者の方を見ると、上条を脅す為に出していた炎剣は消えており、上条に対して

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

壊れたように目を合わすことすら出来ずに同じ言葉を繰り返す
上条はその能力者の頭を左手で掴み何度も顔面に右膝に当てる
鼻からか口からかわからないが覆面からおびただしい量の血が出てきたところで上条は左手を離し右足で腹を蹴り上げる

誰もいない道の上に息も絶え絶えに倒れ伏す五人の覆面とその中一人立っている似合わないオールバックの少年


「不幸なのは俺と出会ったお前らの方だったな」


少年はそう言い残し誰もいない家を目指して歩を進めた


186 = 164 :






~自宅~


上条「はぁー、久しぶりにすっきりしたぜ。最近は垣根と会えると思ってずっと走り込んでたから、人を相手にするのがなかったもんな」

上条「しかしまあ、数少ない私服がオジャンになっちまったぜ。……これもすべてくだらねえことやってるスキルアウトのせいだな」

上条(次そういうのしてたら能力者の方を助けてやるかな……。一応、今日の罪滅ぼしに……)



上条「あーっ、もうっ!??垣根がいねえから明日も学校行かなきゃいけねえし。……風呂入って寝よ」

187 = 164 :




~学校~


上条「おはよ」

青ピ「はよー。あれ? カミやん、昨日よりも老けてへん?」

上条「あー、昨日の夜にコンビニ行ったら無能力者狩りに会っちまってな、能力者狩りのお返しだ! みたいな感じに」

青ピ「それは災難やっなぁ。よく無傷やね」

上条「……走って逃げたからな」

青ピ「ほー」

上条「これもそもそもスキルアウトの連中が能力者狩りなんて馬鹿なことやってるせいだ。……なんかイライラしてきた」

青ピ「カミやん、スキルアウト嫌いなん?」

上条「今嫌いになった」




吹寄「今朝のニュース見た?」

女>1「見た見た。Level3の能力者五人が襲われて二人が死亡、三人が意識不明の重体ってやつでしょ」

吹寄「なんでも一人は首の骨が折れて即死、もう一人の死者は顔面複雑骨折で発見が遅れたせいだって」

女>2「最近、能力者狩りがひどいよね」

吹寄「監視カメラにも上手く映ってなかったらしいし、人を殺すなんて本当に許せない!」





上条(やっぱりあの技は鍛えてない奴だと即死か……。もう一人って誰だ……???最後のやつかねえ)

土御門「怖いにゃー。無能力者狩りってのも流行ってるらしいし、気軽に外歩けないぜよ」

上条(ま、やっちまったもんはしょうがねえ。今更神様に懺悔なんてしたって意味ねえしな。垣根を狙う奴を何人殺してきたかわかんないし、そもそも神様に見捨てられてる上条さんは関係ないからなぁ)




上条(それでも、罪滅ぼしに能力者狩り見つけたら助けてやるのは決定か……)

188 = 164 :






~放課後~


上条(昨日のとこ行ってみるか。なんか俺に繋がる証拠あったらまずいし。……こっちの路地裏抜けてくか)





能力者「お前らなんかがいるからこの街で安心して暮らせないんだ!」

スキルアウト1「はあ? 俺ら関係ないんだけど」

浜面「違うスキルアウトの連中だからな、能力者狩りやってんの」

能力者「スキルアウトなんてどいつも一緒だろうが! 死ね!」

キンッ

スキルアウト2「なっ!? 動けねえ」

浜面「念動力かよ!」

能力者「へへっ、思う存分ぶん殴ってやる」



駒場「……能力者、俺らは無関係だ」

能力者「っ!? 誰だお前!」

浜面「リーダーッ!」

スキルアウト1「駒場さん!」

能力者「へえ。親玉ってか」

駒場「……俺らは無関係だ」

能力者「お前を殺せば住みやすくなるな!」

キンッ

駒場「……っ! しょうがない」

ブンッ

能力者「ぐはっ」

浜面「解けた!? リーダーすまねえ」

スキルアウト1「くそっ! この能力者め!」




上条「へえ。あのデカイのやるなぁ」




「ジャ、ジャッジメントです!」


189 = 164 :



スキルアウト1「なんだ?」

「ジャッジメントです。能力者狩りの現行犯でた、逮捕します!」

スキルアウト2「先に手を出してきたのこいつなんだけど」

浜面「そうだぞ、頭花畑」

頭花畑(?)「そ、そんな言い訳通じません!」

スキルアウト1「……やっちまうか」

スキルアウト2「こんな路地裏でジャッジメント一人なんて馬鹿だろ」





上条「ふーん、ジャッジメントに手を出しちゃうんだ」

浜面「さっきからなんなんだよ」

スキルアウト1「お前もジャッジメントか!?」

上条「能力者狩りをやってないのに疑われて能力者に襲われたのを正当防衛した、までは良いのにジャッジメントに手を出したらお前ら本当の前科者になるぞー」

スキルアウト2「部外者は黙ってろ」ブンッ

上条「うおらっ」バキッ

スキルアウト2「」

上条「これは正当防衛だよな」

スキルアウト1「調子に乗りやがって」チャキ

浜面「先にこっちから片付けるか」チャキ

上条「ただの高校生相手に刃物を持った男が二人掛かりって恥ずかしいな」

浜面「うるせーよ」

上条「まあ、俺に会ったのがお前らの不幸だな」


190 = 164 :




刃物を持ったスキルアウトが上条目掛けて刃物を振り下ろす
上条はそれをバックステップで避けた後、左足に力を入れスキルアウトの顔面に右膝をぶつけた

その瞬間を浜面は狙っていたかのように刃物を上条の死角から突き出す

が、上条はその殺気を感じ取り浜面の刃物を持つ右手首を掴み取る
それに上条は捻りを効かせて浜面を地面に無理矢理押し伏せる
右手から落ちた刃物を浜面の首元に構え

「そこの大きい奴よ、どうする?」

と、一部始終黙って見ていた駒場に上条は問いかけた


191 = 164 :



駒場「……すまなかった。こちらが悪い」

上条「……そうかい。ジャッジメントのお嬢ちゃんよ、そこの能力者がこいつらを例の能力者狩りの連中だと勘違いして襲ったのがことの発端だ」

お嬢ちゃん(頭花畑)「え? それじゃこの人たちが言ってたのは本当だったってことですか……!?」

上条「そうだよ……な?」

駒場「……そうだ」

浜面「悪かったから、どいてくんねえかな」

上条「あ、悪い」

浜面「たくっ! こっちから仕掛けたけどよ、二人も気絶させやがって」

上条「あー、悪い。手加減がわからなくて」

駒場「……お前、本当にただの学生か? 能力者じゃないのか?」

上条「無能力者だよ。身体鍛えてるだけのな」

浜面「肉体強化系じゃなくてこれってヤバイだろ」

駒場「……俺らのスキルアウトに入らないか? 罪も無く襲われる無能力者を助ける為に」

上条「……俺にも守らなきゃならねえもんがあるんだ。そんなの一人しか抱えられねえよ」

浜面「へっ、女かよ」

上条「男だが?」

浜面「ホモかよっ!」

お嬢ちゃん「ッ!?///」

上条「ちげえよ、家族だよ家族!」

浜面「なんだよ…」

駒場「……そうか。残念だ」

上条「あー、でもよ、そこの二人伸ばしちまったお詫びに俺の電話番号渡しとくわ。困った時あったらいつでも呼んでくれていい。一回だけ」

浜面「一回かよ」

pi

上条「名前は上条だ」

浜面「俺は浜面。リーダーは駒場だ」

上条「それじゃ、また縁があれば」

駒場「……ああ」


スタスタ



お嬢ちゃん「ほ、本当にすいませんでした!」

浜面「いいよ。仕事熱心なのはいいが、路地裏に一人は危ないからな」

駒場「……襲おうとしたくせに何を言ってる」

浜面「そ、そりゃそうだが」

お嬢ちゃん「……そ、それじゃ失礼します」


タッタッタッタッ


192 = 164 :






お嬢ちゃん「待ってください!」

上条「ん? どうした?」

お嬢ちゃん「わ、私、初春飾利って言います。さっきは助けていただいてありがとうございましたっ」

上条「別に」

初春(お嬢ちゃん)「うっ……、お名前はなんて言うんですか?」

上条「さっき名乗ったけど……?」

初春「下の名前です」

上条「……当麻、上条当麻だ」

初春「あ、ありがとうございます。それじゃ仕事に戻るので」

上条「ん」

初春「それじゃ、上条当麻さん。また」

上条「またな」



スタスタ




上条「ジャッジメントと関わっちまった……、嫌だなぁ。捕まりたくないし、下手に抵抗出来ないし」

上条(それよりも足がつくものは無いか昨日のところで確かめなきゃな)


193 = 164 :





~殺害現場~



上条(あいつら結構血が流れてたんだなぁ。ここら辺のコンクリートに染みてんじゃん)

アンチスキル1「もう何も残ってないじゃん。さあ、帰るじゃんよ」

アンチスキル2「待ったくださいよ~」

アンチスキル1「本当にトロいじゃん。それでアンチスキルやってけるのか?」

アンチスキル2「だ、大丈夫ですよ。しっかりやります」

アンチスキル1「それならいいじゃんよ」





上条(何もなかったみたいだな。手掛かりがあったらあんなのんびりしてないだろうし)

上条「……帰るか」


194 = 164 :

では、また明日の夜
寝れなかったら今日の日付が変わる頃に来るかも

197 :

戦闘描写いいね
乙~

199 :

最高におもしろいぜ!


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