私的良スレ書庫
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元スレ苗木「江ノ島さんを更生させてみた」
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>>391
ありがとうございます、弁当じゃないけど料理対決にしてみました!
ありがとうございます、弁当じゃないけど料理対決にしてみました!
調理実習
苗木「調理実習かあ。希望ヶ峰にきてから初めてだよね?」
大和田「昼飯を自分で作るってのも悪くねーよな。俺はあんかけキムチチャーハンを作るぜ!」
苗木「でも調理実習やるって知らされたの昨日の帰りだよね。材料も器具も全部あったからよかったけど、なんでこんな急だったんだろ」
大和田「そういやそうだな。兄弟、何か知らねーか?」
石丸「……」
大和田「兄弟?」
石丸「静かにしていてくれたまえ! 僕は今、ご飯を炊いているのだ!」
苗木「いや炊飯器を見守る必要はないと思うよ。他のおかず作れないし……」
石丸「それについては心配ない。先ほど梅干しを見つけたのだ!」
苗木「えっ」
苗木(何を作ってもいいとはいえ、まさか日の丸弁当? 調理実習で?)
大和田「苗木、何も言ってくれるな……」
苗木「は、はは……」
大和田「ところで兄弟、ご飯を炊いたままでいいからちょっと聞いていいか? なんで急に調理実習やることになったのか知ってるかよ?」
石丸「ん? たしか『超高校級の料理人』が突然入院したから、特別授業で使用するはずだった食材が余ってしまったと聞いたぞ!」
苗木「へえ、入院って大変だね」
大和田「まあそのおかげで俺らは調理実習ができるわけだけどな」
花村「ぶえっくしょい! 誰かが僕のこと噂しているのかな?」
花村「これは女子だな、女子が噂している! だって僕の僕が反応してるんだもの! 男子でも全然かまわないけどね!」
花村「はぁ、こんな時に入院だなんて……くぅぅ会ってやれなくてごめんよハニーたち!」
花村「でもまあ、やけに顔を赤くしてた罪木さんへのセクハラは最っ高だったししょうがないよね。辺古山さんに成敗されたのも快感だったし」フフフ
花村「あの日は痴女騒ぎもあったんだっけ。遭遇したかったなあ!」ムフフ
舞園「ついに勝敗を決するときが来ましたね」
霧切「まあ結果は見えているけれどね」
江ノ島「私様の勝ちしか見えないな」
戦刃「なになにー? なんのお話?」
セレス「この調理実習で作った料理を、苗木くんに食べてもらうそうですわよ」
霧切「そして一番美味しい料理を作った私こそやはり妻に相応しいと再確認させるのよ!」
舞園「まあ、それって私のことなんですけどね?」
霧切「ふふっ、そう言っていられるのも今のうちね」
舞園(この自信……霧切さんは料理が得意そうですね……)
江ノ島(いやこれ絶対霧切は料理できないパターンっしょ)
戦刃「わたしも作るー!」
セレス「……」
セレス「しょ、勝負事を避けては『超高校級のギャンブラー』の名が廃りますわ。仕方ないですわね、私も作りましょうか」
苗木「な、なんか女の子たちは気合入ってるね……」
桑田「もしかして俺のために作ってくれてんじゃねーか!? うおおお舞園ちゃんの手料理食いてえええ!!」
山田(桑田怜恩殿のこのポジティブっぷりはいったいどこから湧いているのでしょうかね……現実見ろよ……あと苗木誠殿は爆発しろ)
腐川「びゃ、白夜様に美味しい料理を、あっコショウが!」ハクション
ジェノ「ひゃっはー切り刻むぜ鶏肉ううう!!! むしろ白夜様切り刻みてえええ!!」
苗木「ほんと、女の子は気合入ってるね……」
桑田「でも俺、女子の手料理食えるならジェノサイダーのでもいいや」
苗木(節操無さすぎるよ桑田くん……。あ、十神くんペース上げた。さっさと自分の食べて逃げる気だ)
江ノ島「さて、何を作ろうか……」
江ノ島「苗木って何が好きなんだろうなー」
江ノ島「いや別にわざわざ苗木の好きなもん作りたいわけじゃないし?」
江ノ島「私様がそこまで気を使う必要ないし?」
江ノ島「むしろ嫌いなもの作った方が面白くない?」
江ノ島「これ嫌いなやつだ! けど江ノ島さんの手料理美味しい、悔しい絶望しちゃう! みたいな?」
江ノ島「……」
江ノ島「はー、何作ろうほんとに……」
江ノ島「こういう時はあれだ、インスピレーションね」
江ノ島「>>408に決めたッ!」
江ノ島「よっし、シチューに決めた!」
江ノ島「作ったことないけど煮込めば余裕っしょ!」
江ノ島「……」
江ノ島「お、美味しくなーれっ」
戦刃「盾子ちゃんそれやるなら煮込むときじゃない?」
江ノ島「うっうるさいうるさいうるさいっ!」///
葉隠「おーい苗木っち!」
苗木「ん、どうしたの葉隠くん」
葉隠「なんかよー、苗木っちはちょっち多めにおかず作った方がいいって占いが出たんだべ」
苗木「多めに? 僕そんなにお腹すいてないんだけど……」
葉隠「でもって、それを食べないでいた方がいいべ」
苗木「それ調理実習の意味なくない?」
葉隠「俺を信じろ! 俺の占いは3割当たるんだって!」
苗木「はは、じゃあ信じようかな」
苗木(でも7割外れるんだよな……)
1時間後
苗木「ふう、そろそろ焼けたかな」
舞園「なーえーぎーくんっ!」ヒョコ
苗木「舞園さん? どうしたの?」
舞園「今できたとこですか?」
苗木「うん。舞園さんも?」
舞園「はい! ただその……」
苗木「ん?」
舞園「自分の料理を食べても面白くないので、よかったら苗木くんのと交換してもらいたいなーって」
霧切・江ノ島・セレス「!!」
舞園(ふふふ、手料理を食べてもらうだけでなく、苗木くんの手料理をいただいちゃいます!)
苗木「ええっいいの!? 嬉しいなあ、舞園さんの手料理が食べられるなんて!」
霧切(やられたわ!)
セレス(これは盲点でしたわ……)
江ノ島(シチュー煮込むのに時間かかって出遅れたあああ!!!)
苗木「けど……」
舞園「どうしたんですか?」
苗木「ちょっと作りすぎちゃって……」
ハンバーグの山『バァーン! 5人分はあるぜッ!』ドドドドド
舞園「」
苗木(葉隠くんの占い、信じない方がよかったかなあ……)
舞園(これはみんなの分もありそうですね。はぁ……)
舞園「じゃあ、1人分交換ということにしましょうか」
苗木「そうだね……はは……」
霧切「あら、苗木くんはハンバーグを作ったのね」
セレス「なかなか美味しそうなハンバーグですこと」
戦刃「おいしそー!」
江ノ島(あいつら行動はえーなおい! 行くタイミング逃したー!)
苗木「はは、ありがとう。作りすぎちゃったからみんなもよかったら食べてよ」
霧切「そうね、交換しましょう。そうするべきよ」
セレス「仕方ないですわね。代わりに私の餃子を食べさせてあげてもよろしくてよ?」
江ノ島(はぁ、苗木くんのことになるとうまく行動できないんですけど……絶望的です……)
苗木「あ、そうだ。江ノ島さーん!」
江ノ島(あんなに大勢の食べたらお腹いっぱいになるよな普通……)
苗木「江ノ島さーん」
江ノ島(せっかくシチュー作ったのになあ……)
苗木「江ノ島さんってば!」
江ノ島「なによ苗木……苗木!?」
苗木「うん苗木だけど。えっとさ、よかったら江ノ島さんもハンバーグ食べない? まだちょっと食べきれなさそうでさ……」
江ノ島「しょ、しょうがないなあ。食べてあげるかー」
苗木「それで、その……よかったら僕、江ノ島さんの料理も食べてみたいんだけど……」
江ノ島「……」
江ノ島「はいいいい!?」///
舞園(苗木くんが自分から!?)
霧切(いったいどういうこと!?)
苗木(江ノ島さんが作ってたのってたぶんシチューだよね? 大好物なんだよなあ)
舞園「じゃあまずは私のを食べてみてください! じゃじゃーん、オムライスですっ!」
苗木「うわあ、美味しそうだね!」
舞園「冷めないうちにどうぞ!」
苗木「うん、いただきます!」
桑田「あのー、舞園ちゃん、ちなみに俺の分あったりとか……」
舞園「??」
桑田「ですよね……」
江ノ島(何を言ってるんでしょうかこの人……みたいな目で見られてやんの、うぷぷぷ)
舞園「それで、味の方はどうでしょうか……?」
苗木「すっごく美味しいよ! 本当に!」
舞園「よかったあ、前に料理番組に出たときに覚えたんですよ!」
セレス「あまり食べすぎると私たちの分が食べられなくなりますわよ? というわけで選手交代ですわ」
舞園「私の出番もう終わりですか!?」
苗木「セレスさんは餃子かあ。ちょっと意外だね」
セレス「好き嫌いはしないものですので」
山田「まあ出身地の名物ですしな」
セレス「だああらっしゃああこのクソブタがああああああ!!!!」
山田「ピギィ! もっと踏んで!」
江ノ島「うわあ……」
戦刃「山田くんは踏まれるのが好きなの?」
江ノ島「変態に関わるのはやめなさい」
苗木「美味しいよセレスさん! ……って、聞いてないや」
苗木「セレスさんと山田くん、仲いいよなあ」ハハハ
江ノ島「ほらほら、次お姉ちゃんの番だよ」
戦刃「どうぞっ」
苗木「えっ」
江ノ島「これって……」
戦刃「レーション作ってみたよ!」
江ノ島「……」
江ノ島「だからあんたは残念なんだよおおお!!!」
戦刃「ええっ!?」
苗木「あ、美味しい」
江ノ島「嘘ぉ!?」
苗木「江ノ島さんはシチュー作ったんだよね? 楽しみだなあ」
江ノ島「あ、あんまり期待しないでよねー、初めて作ったんだし」
苗木「いや期待するよ、だって女の子の手料理だもん!」
江ノ島「うっ、ほらさっさと食べれば!」///
苗木「うん、いただきます」
苗木(江ノ島さん、さっきからやたら手を隠すよなあ)
苗木(なんだろ、隠されると気になるな)
苗木「江ノ島さん、コショウとってもらえる?」
江ノ島「ん、ほら」コト
苗木(指に絆創膏……そっか、江ノ島さん頑張って作ったんだ……)
江ノ島「で?」
苗木「えっ?」
江ノ島「味の方はどうなのよ」
苗木「とっても美味しいよ! ありがとうね!」
江ノ島「そ、そっか」///
江ノ島「べ、別にあんたのために作ったわけじゃないからね! あたしが食べたくて作ったんだから!」///
苗木「わかってるよ、はは」
江ノ島「……この鈍感」ボソ
苗木「え? なに?」
江ノ島「なんでもなーいっ」
苗木「で、最後は霧切さんの……これ何?」
霧切「卵焼きよ。見た目はあまりよくないかもしれないけど、味の方は問題ないわ」
苗木(卵焼きってこんな魚臭いものだっけ? 色もなぜか赤いんだけど)
霧切(基本中の基本である卵焼きで、苗木くんの胃を鷲掴みね!)
苗木「い、いただきます……」
パク
苗木「……」
苗木(味が……しない……!? どうなってるのこれ!?)
ゴクン
苗木(なんだこの……胃を……鷲掴みにされるような……)
苗木「」バタン
霧切「苗木くん!?」
※苗木くんは保健室に運ばれました
舞園「はぁ、苗木くんに誰のが一番美味しかったか聞けませんでしたね」
セレス「まあ私のに決まっていますけどね」
舞園「私のですよ!」
戦刃「わ、わたしのかも!」
霧切「……」ドヨーン
江ノ島(シチューまだ残ってるなー)
江ノ島(味見してないけどどうだったんだろ)ペロッ
江ノ島(……)
江ノ島「えっ何これまっず」
江ノ島「え? でも苗木は美味しいって……」
江ノ島「……」
江ノ島「あのお人好しめ」ハァ
江ノ島(でも、そういうとこが好きだよ、苗木……)
江ノ島「シチューの練習しとこ」
だがその前に花嫁修行が必要だな
今のままだと姉妹揃ってポンコツ過ぎる
今のままだと姉妹揃ってポンコツ過ぎる
>>422
絶望から離れてきてる妹様の手作りだったら何でも美味しくなるんだよね!苗木爆ろ(悔)
絶望から離れてきてる妹様の手作りだったら何でも美味しくなるんだよね!苗木爆ろ(悔)
妹様の妄想
江ノ島(苗木誠……苗木誠……)
江ノ島(……)
江ノ島(苗木……苗木盾子……)
江ノ島(……)
江ノ島(何を! 考えてんだ! あたしっ!)///
江ノ島(……うーん、いや逆も有りか?)
江ノ島(江ノ島誠?)
江ノ島(こ、これもなかなか照れるじゃん……)///
江ノ島(まあどっちにしろ呼び方は同じか)
江ノ島(誠さん……)
江ノ島(……)///
苗木「江ノ島さん? 顔赤いけど大丈夫?」
江ノ島「ま、誠さん!?」///
苗木「へっ!?」///
舞園・霧切・セレス「」ガタッ
江ノ島「いや、その、な、なーんちゃって!! 苗木ったら照れてやんのー、うぷぷぷぷ!」///
苗木「はあ!? え、江ノ島さんだって自分で言っといて照れてるじゃないか!」///
江ノ島「て、照れてねーし! まったく照れてねーし!!」///
舞園・霧切「」
セレス(なんですのこれ……最近あの2人イチャイチャしすぎではありませんか?)ハァ…
ある休日・学生寮前
ポツポツ
江ノ島「うわっ雨降ってきた? この雲の様子からすると間違いなく本降りになるっしょこれ」
江ノ島「今日撮影あるのになあ……絶望的……」
江ノ島(前のあたしだったら間違いなくサボってるわ……)
江ノ島(けど今は『ギャル』やってんのも普通に楽しいんだよね)
江ノ島「はぁ……」
苗木「あれ? 江ノ島さん今日外に用事あるの?」
江ノ島「あ、苗木」
江ノ島(苗木と喋ったー!)
江ノ島「今日撮影あるんだよねー」
苗木「そっか、そんな日に雨ってついてないね」
江ノ島「屋内スタジオだし、歩いていけるとこだからいいんだけどねー。サボりたいぃ……」
江ノ島(サボってこのまま苗木くんと駄弁っていたいです……)
苗木「それはよくないよ」ハハ…
江ノ島「んっとねー、苗木くんが送ってってくれるなら行ってもいいけどー?」
苗木「もう、しょうがないなあ」
江ノ島「え?」
苗木「傘取ってくるからちょっと待ってて!」
江ノ島「まじでいいの?」
江ノ島「いや苗木がどうしてもこの私様を送りたいなら仕方ない! うむ!」
江ノ島「……」
江ノ島「ラッキー!」ヤッタ!
苗木「おまたせ、行こうか」
江ノ島「はいはーい!」
江ノ島「なんかまたデートしてるみたいだねー」
苗木「ブハッ! もう、からかわないでよ……」///
江ノ島「ごめーんっ」ニシシ
2分後
苗木「でさ、桑田くんったら普段はああなのに、他に好きな人がいるって断ったんだよ」
江ノ島「へえー、桑田ってがっついてるイメージしかなかったわ」
江ノ島(おいおいおい2人っきりなのに桑田の話かよ……絶望的に女子の扱いがわかってねえな……)
江ノ島(というか、何か物足りない気がしませんか?)
江ノ島(雨、歩いてる、男女2人きり……)
『 い が あ さ い あ 』
江ノ島(はっ!)ピコーン
『 あ い あ い が さ 』
江ノ島(そう! 相合傘! 相合傘するべきでしょ!!)
苗木「それで――――」
江ノ島「きゃー」
苗木「江ノ島さん?」
江ノ島「傘が飛ばされたー」ポイッ
苗木「江ノ島さん!? 今どっちかっていうと傘放り投げなかった!?」
江ノ島「ええーそんなことないよぅ!」テヘペロ
苗木「いやどう見ても――――」
トラック『Brrrrr!』グシャッ
苗木「あ……」
苗木(江ノ島さんの傘、潰されちゃったよ……)
江ノ島「……う……てき……」
苗木「江ノ島さん?」
江ノ島「はああぁぁんん自業自得ぅ! 冗談で傘放り投げたらトラックに潰された! 絶望的いぃぃ!!」
苗木(やっぱり放り投げたんだ……)
江ノ島「ふえぇ……気に入ってた傘なのにぃ……」ウルウル
苗木「えっと、大丈夫?」
江ノ島「だいじょばない……絶望的ぃ……」グスッ
苗木「僕の傘入る……?」
江ノ島「っ! 入る!」
江ノ島(結果オーライ、かな? 私様の傘……お前の死は無駄にしないッ!)グスン
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