元スレ苗木「江ノ島さんを更生させてみた」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
801 :
苗木「そろそろ1時間経つかな?」
舞園「ふふ、妹さんに会うの楽しみです」
苗木妹「お兄ちゃーん! お待たせ!」
苗木「あっ、来たみたい――――えっ?」
苗木妹「着物、着てみたんだけど……どうかな……?」///
舞園「わあぁ! 可愛いですよ! ねっ、苗木くん!」
苗木「う、うん! 似合ってるよ!」
苗木妹「ほんと!?」
苗木「ちょっとびっくりしたけどね……」
江ノ島「やっほー!」
戦刃「ひ、久しぶり苗木くんっ」
苗木「ああ、1時間かかるってそういうことか……」
江ノ島「ふふん、どうよ。妹ちゃんすっごい可愛くなったでしょ!」
苗木「……そうだね」
苗木妹(やった! えへへ!)///
苗木(妹にドキッとするなんて……僕、最低だ……)
苗木「……江ノ島さんと戦刃さんも可愛いよ。似合ってる」
戦刃「へうっ!?」///
江ノ島「にしし、当然でしょ!」
江ノ島(やったー! 着物着てよかった!)///
802 = 1 :
江ノ島「てか苗木の友達って舞園だったんだ」
舞園「中学が同じでしたからね。家も近いんですよ」
江ノ島「あー、そういや同中だったね。着物姿も相変わらず可愛いじゃん」
舞園「ありがとうございます。江ノ島さんたちも似合ってますよ」
江ノ島「ありがとねー」
江ノ島「……」
江ノ島「ねえ、もしかしてデートのお邪魔しちゃった……?」ヒソヒソ
舞園「で、デートというわけでは……」ヒソヒソ
江ノ島「舞園はデートのつもりで誘ったんでしょ?」ヒソヒソ
舞園「……」
江ノ島「……ごめん」
舞園「わざと邪魔したわけじゃないんだからいいですよ。せっかくなんでみんなで楽しみましょう! ねっ!」
江ノ島(この子、天使だわ)
803 = 1 :
苗木妹「あの……舞園さん、というんですか……?」
舞園「はい、そうですよ」
苗木妹「も、もしかして、あのアイドルの……?」
舞園「はい。バレると面倒なんで、外ではあまり名前を呼ばないでくれると助かります」
苗木妹(江ノ島さんといい舞園さんといい、お兄ちゃんの交友関係どうなってんの!?)
苗木妹(ていうか2人で初詣って彼女!? 今度こそ彼女なの!?)
舞園「まだ彼女ではないですよ」
苗木妹「あれ!? 私声に出してました!?」
舞園「私、エスパーなんです」
苗木妹「えっ!?」
舞園「ふふ、冗談です。ただの勘ですよ」
江ノ島「あー、それ最初は驚くよね」
苗木妹「お、驚きました……」
苗木妹(本当にエスパーだったら私がお兄ちゃん好きなことバレちゃうとこだった……江ノ島さんにはもうバレてるけど……)ドキドキ
舞園「私としては江ノ島さんたちが苗木くんの妹さんと知り合いだったことに驚きなんですけどね……」
江ノ島「ああ、この前ちょっと苗木の家行ったときに仲良くなってね」
舞園「へえ……」
舞園「……」
舞園「苗木くんの家に!? わ、私だって行ったことないのに!」
苗木妹(あれ? 『まだ』彼女ではない? あれ?)
戦刃「着物にあってる……かわいい……えへへ……」
苗木「ねえ、お参り行かないの? ねえ!」
804 = 1 :
「なあ、あれ江ノ島盾子に似てね?」
「それを言うならあっち舞園さやかに似てないか?」
「こんな特に大きくもない普通の神社にそんな有名人が2人もいるわけないだろ、夢見すぎだ」
「それもそっか。でもあの女の子4人に囲まれた男は爆発すればいいと思うの」
「誰かの弟だろ」
「舞園さやかに似てる女の子とすれ違ったなう、っと」
苗木「……」
苗木「案外2人とも、似てるって思われるくらいなんだね」
江ノ島「人間なんてそんなもんだよ。他人に興味ないからね」
舞園「まあ、私たちは特に普段のイメージがしっかりしすぎていますから」
江ノ島「でも苗木が弟扱いされるのは変わらないんだね」ニヤニヤ
苗木「……」ズーン
苗木妹「こ、これから伸びるよお兄ちゃん!」
戦刃「うん! もう高校生だけどまだ伸びるよたぶん!」
苗木「……」ズゥーン…
江ノ島「これだからお姉ちゃんは残念なんだよ!!」
戦刃「ご、ごめんなさいっ!」
舞園「あ、そろそろお参りの順番回ってきますよ!」
805 = 1 :
苗木妹「あれっ財布忘れた!? お兄ちゃんお金貸して!」
苗木「はいはい」
戦刃「あっわたしもない!?」
苗木「はい、戦刃さん」
江ノ島「あたしもないや」
苗木「えええ!?」
江ノ島「嘘だけどね。ちなみにお姉ちゃんの財布は転んだときに拾ったよん」
戦刃「あった! 盾子ちゃんありがうぅ……」
舞園「ほら行きますよ!」
チャリン
ガランガラン
パン、パン
苗木妹(お兄ちゃんがたくさん戻ってきてたくさん一緒にいれますように!)
戦刃(盾子ちゃんがみんなと仲良く笑っていられますように)
江ノ島(苗木を振り向かせられますように……!)
舞園(もっとアイドルとしての実力をつけて、苗木くんとの交際が認められますように……)
苗木(……)
苗木(今年も1年、みんなで……みんなで、楽しく過ごせますように……)
苗木(せめて、今の江ノ島さんが……笑って……)
舞園「苗木くん、後ろもつかえてるので行きましょう」
苗木「……うん」
江ノ島「よーし次はおみくじだー!」
戦刃「おみくじだーっ!」
――――
――
806 = 1 :
江ノ島「……」
【凶】
【恋愛:心を入れ替えよ】
江ノ島「1回更生してんのにどうしろっていうのよ……」ズーン
舞園「更生したから大丈夫、とも読めますけど」
江ノ島「うーん……」
江ノ島(そのうち葉隠に恋愛運とか占ってもらおうかな……)
江ノ島「舞園は?」
舞園「小吉でした。恋愛は、【まずは仕事に励め】とのことです」
江ノ島「当たってんね。つまりあたしのも当たって……ふふ、あはは、すこーし絶望的だわ……」
江ノ島「だがしかし!」
江ノ島「この程度で私様を絶望させられると思うたか! こんなおみくじ括り付けてくれるわー!」フハハハ
戦刃「盾子ちゃんみてみてー! わたし大吉だった!」
江ノ島「お姉ちゃんと私との差っていったい……絶望的です……」グスン
舞園「ああもう! ほら括りに行きますよ!」
苗木妹「お兄ちゃんはどうだったの?」
苗木「そういうお前は?」
苗木妹「中吉だったよ。【主役になれるかも】だって!」
苗木「へえー」
苗木妹「で、お兄ちゃんは?」
苗木「……末吉」
苗木妹(び、微妙……『超高校級の幸運』なのに……)
807 = 1 :
苗木「さて、そろそろ帰ろうか」
舞園「私、苗木くんの家に行ってみたいです!」
江ノ島「おっいいねー!」
苗木妹「わぁ! 是非どうぞ!」
苗木「そんないきなり!?」
ドンッ
苗木「あ、ごめんなさ―――」
???「あ、あら奇遇ですわね」
??「偶然苗木くんに出会うなんて、これは運命というやつかしら?」
苗木「え? セレスさんと霧切さん……?」
霧切「わざわざ学校から離れた神社に来たのに。ああ、苗木くんの幸運のおかげね」
セレス「私たち、初詣に来たのですけどご一緒にいかがですか?」ニコッ
苗木「ええ?」
江ノ島「いや、もう帰るとこなんだけど」
霧切「えっ」
セレス「えっ」
苗木「あはは……また学校でね!」
霧切「」
セレス「」
808 = 1 :
季節イベント書きづらすぎぃ
霧切さんもセレスさんも本当は好きなんです!あとでちゃんとした出番あるんです!たぶん
809 :
こいつら仲良いなww
810 :
超高校級の幸運(ハーレム的な意味で)
811 :
苗木妹ちゃんには苗木の交友関係を見て大いに驚いてもらいたいものだ…w
812 :
というかこの苗木は学園でのことを家族に伝えてないのか?
あらかじめどういう人が来るのか下調べしてたっぽいのに
813 :
基本寮暮らしのはずだし仕方なくね
814 :
>>812
・兄が超高校級の人たちとここまで(家に連れて来たり、初詣待ち合わせたり)仲良くなってるとは思わなかった
・しかもそれが中学生にとって特に有名な江ノ島や舞園
妹ちゃんが驚いてたのはこんな感じの理由でお願いします!SS中にそういう描写入れてなくてごめんなさい!
815 :
そこは霧切とセレスも招待してあげてよぉぉぉぉ
816 :
am 6:00
江ノ島「うぅ~ん」モゾ
江ノ島「……」
江ノ島「さっむ……」ブルッ
江ノ島「なにこれ寒すぎ……」
江ノ島「外もまだ暗いじゃん……」
江ノ島「……」
江ノ島「雪降ってる!!?」
江ノ島「ひゃっはー! お姉ちゃーん雪降って――――」
江ノ島「……」
江ノ島「少しだけ。少しだけ苗木と2人で遊ぼ」
江ノ島「別に誘わなくてもみんな勝手に起きてくるだろうしね。うん!」
prrrrr, prrrrr!
苗木「ふぁい……もしもし……」
苗木「雪……?」
苗木「えぇ……今から……?」
苗木「5分で出て来い……?」
苗木「はい……はい……頑張る……」
苗木「うぅ……」モゾモゾ
817 = 1 :
グラウンド
江ノ島「おっはよー苗木!」
苗木「おはよ……まだ暗い……」
江ノ島「そのうち明るくなるって」
苗木「そういう問題……?」
苗木「にしても、うーん。結構積もってるね」
江ノ島「でしょでしょ!」
苗木「他のみんなは?」
江ノ島「誘ってないよー」
苗木「えっ、僕らだけ?」
江ノ島「苗木くんは私と2人になるのが嫌なんですね……悲しいです……」
苗木「そ、そういうわけじゃないよ!」
江ノ島「みんなが起きてくる前に雪ですごい物を作るのだ!」
苗木「へえ。何作るの?」
江ノ島「えっ?」
苗木「えっ?」
江ノ島「……」
苗木「何も考えてなかったわけね」
江ノ島「ごめん……」
苗木「とりあえず雪だるまでも作ろうか?」
江ノ島「うんっ!」
苗木「じゃあ僕が下の玉作るから、上お願いね」
江ノ島「違うんだよなあ……そうじゃないんだ……」チッチッチ
苗木「へ?」
江ノ島「うぷぷぷ。どっちがすごい雪だるま作るか勝負だよ、苗木くん! おっさきー!」ダッ
苗木「え、江ノ島さん!?」
苗木「行っちゃった……雪だるまで勝負ってどうするんだろ……」
――――
――
818 = 1 :
江ノ島「ふふん、雪だるま勝負は私様の勝ちだな!」
【オーガ雪像】
苗木(……)
苗木(えっ? これ雪だるまじゃなくて雪像じゃない?)
苗木(大神さんの雪像だよね? 無駄にクオリティ高いよ江ノ島さん!?)
江ノ島「このぎりぎりのバランスで成り立つ芸術性! ちょっと風が吹いたら倒れそうなドキドキ感がたまらないわああ!」
苗木「確かに、足らへんが折れちゃいそうだね」
ヒュオオオ…
江ノ島「風つめたっ」
ポキッ
苗木「あっ」
グシャア
江ノ島「……」
苗木「……」
江ノ島「ふ、ふふ……」
江ノ島「本当に倒れちまいやがった! 倒れるかもしれないと予測できていたのに防げなかったこの悲劇! はああぁん絶望的いいぃぃい!!」
江ノ島「ううぅ……せっかく作ったのにぃ……みんなを驚かせたかったのにぃ……」グスッ
苗木「他の作ろう、ねっ! まだ時間あるから!」
江ノ島「うん……」
苗木「何か作りたいのある?」
江ノ島「かまくら作るぅ……」
819 = 1 :
苗木「そういえば……」ヨイショ
苗木「かまくら作るのって、初めてだ」ペタペタ
江ノ島「あー。あたしも作ったことないや」
江ノ島「なかなか雪積もらないもんね、ここらへん」
苗木「はは、じゃあお互い初めてだね」
江ノ島「お互いに……初めて……」
江ノ島「……」///
苗木「江ノ島さん? どうかした?」
江ノ島「なんでもない! どうもしてない!」///
苗木「?」
江ノ島「ほら、みんなが起きる前に完成させるよ!」
苗木「うん!」
江ノ島(このサイズだと、2人入ったらぎゅうぎゅうになっちゃうかな……)
江ノ島(苗木と密着しちゃったりして……)
江ノ島(……)
江ノ島(よし頑張るぞー!)
820 :
雪だるまは二日目からじゃないと表面に土とかつく
821 = 1 :
苗木「で、できたあ……」
江ノ島「な、なかなか疲れたね……」
苗木「そうだね。すごい汗かいたよ」
ヒュウゥ…
江ノ島「うわっ、動かなくなった途端さむっ!」
苗木「中入ろうか」
江ノ島「うん!」
苗木「よいしょ……」
江ノ島「んしょ……」
苗木「んん……」
江ノ島「苗木、もうちょい詰めて」
苗木「これ以上は無理……かな……」
江ノ島(思ったよりも狭かった!)
江ノ島(そして予想外に苗木と密着してる! 完全に密着してるよねこれ!?)///
苗木「あはは、お、思ったより狭いね……」///
江ノ島「う、うん……」///
苗木「……」
江ノ島「……」
苗木「あったかいね」
江ノ島「ん。あったかい」
苗木「ふふっ」
江ノ島「……」
苗木「……」
江ノ島「……」コトン
苗木「え、江ノ島さん!?」
江ノ島「早起きしたから絶望的に眠い……肩貸して……」
苗木「う、うん……」
苗木(うぅ……意識するな……意識するな……)///
江ノ島(えへへ、あったかいや)///
――――
――
822 :
ついでに言うとかまくらは相当な量の雪が必要だから少ないと壁が薄くなってすぐ崩壊する
823 = 1 :
ベシャッ
戦刃「わわあ!?」
桑田「はっはっは! 勝てる! 雪合戦なら戦刃ちゃんにも大神にも勝てるぜ!!」
戦刃「ううぅ……冷たいよぉ……」
桑田「雪合戦してるときは戦場にいるのと同じだぜ戦刃ちゃん! 油断大敵だ!」
戦刃「……戦場?」ピクッ
桑田「そりゃ! どんどんいくぜ!」シュババッ
戦刃「……」スゥ…
ズババッ
桑田「」
戦刃「ふぅ……」
桑田「アポ?」
不二咲「桑田くんが投げた雪玉を全部斬った!? あれは……バタフライナイフだ!」
戦刃「戦場なら……わたし負けないよ……?」
桑田「ひいっ!?」
ギャアー!
セレス「それにしても……」
セレス「早起きしてかまくら作るなんて、貴女は子供ですか」
江ノ島「そのかまくらに入りながら言ってもねえ」
セレス「入れと言ったのは貴女でしょう?」
江ノ島「暖かいっしょ!」
セレス「ええ、まあ……」
江ノ島「へへっ」
セレス「ですが、2人で入るとかなり狭いですわね」ギュウ
江ノ島「そだね。作ってみたら思ったより小さかったかも」ギュウギュウ
セレス「……」
セレス「苗木くんと密着した感想はいかがでした?」
江ノ島「なあっ!?」///
セレス「あら。一緒に入ったのでしょう?」
江ノ島「うぅ……」
江ノ島「あ、あったかかったぁ……」///
セレス(私も何か理由をつけて苗木くんと入ることにしましょうか……)
824 = 1 :
かまくらはこのあと朝日奈がさくらちゃん入ろうとして壊れました
雪だるまは……このグラウンド芝生ってことで……
827 :
乙
今週もいい萌え
828 :
朝から良い妹様を満喫出来ました 乙です!
829 :
1月11日
放課後の教室
戦刃「盾子ちゃんのバカー!」
江ノ島「お姉ちゃんのわからずや!」
戦刃「もう知らない!」ダッ
ドン
苗木「うわっ!?」
苗木「戦刃さん……?」
江ノ島「ふん! 残姉ちゃんってばまじわかってないんだから!」
苗木「江ノ島さん、戦刃さんと何かあった……?」
江ノ島「別にっ」プイ
苗木(ええぇ……)
江ノ島「あたし帰る!」
苗木「ちょ、ちょっと江ノ島さん!」
苗木「はぁ……」
苗木「珍しいな、戦刃さんが江ノ島さんに怒るなんて……ちょっと様子見てくるか……」
830 = 1 :
学生寮・戦刃の部屋
苗木「えっと……」
戦刃「……」
苗木「江ノ島さんと、その……何かあったの……?」
戦刃「……盾子ちゃんが悪いんだもん」
苗木「な、なんで?」
戦刃「だって盾子ちゃん、せっかくの鏡開きなのにぜんざい作るって言うんだよ!?」
苗木「……へ? ぜんざい?」
戦刃「そう!」
苗木「ぜんざいって、お餅と餡子で作るあのぜんざい?」
戦刃「うん! ありえないよ、お餅はお雑煮が一番おいしいって決まってるのに!!」
苗木「」
戦刃「ね! 苗木くんもそう思うよね!?」
苗木「え、鏡開きの餅で何作るかで喧嘩してたの?」
戦刃「そうだよ?」
苗木「……」
苗木「ちょっと江ノ島さんの部屋行ってくるね……」
戦刃「盾子ちゃんによーく言い聞かせてね!」
苗木「あはは……」
831 = 1 :
江ノ島の部屋
苗木「……」
江ノ島「……」ズーン
苗木「あの、江ノ島さん……」
江ノ島「あのお姉ちゃんがあそこまで怒るなんて……絶対嫌われました……絶望的だよぅ……」グスン
苗木「えっと、たかかがお餅でそこまで……」
江ノ島「たかが!? 餅はぜんざいに決まってるでしょ!! これだけは絶対譲れないんだから!」
苗木「えぇ……」
江ノ島「甘い方が美味しいに決まってるじゃん!」
苗木「でも妥協しないと戦刃さんと仲直りできないよ?」
江ノ島「ぜんざいを取るか……お姉ちゃんを取るか……絶望的に迷います……」
苗木「迷うんだ!?」
江ノ島「苗木ぃ……ぜんざい食べたいしお姉ちゃんとも仲直りしたいよぅ……」ウルウル
苗木「えっと……」
苗木「……」
苗木「ぜんざいと雑煮、両方作るっていうのはダメなの?」
江ノ島「……へっ?」
苗木(あ、その発想はなかったって顔してる)
832 = 1 :
1時間後・食堂
江ノ島「う~ん、ぜんざい甘くておいしぃ~!」
戦刃「お雑煮おいしい!」
江ノ島「あ、雑煮ちょっとちょーだい」
戦刃「いいよ!」
江ノ島「んっ、はむ……雑煮も美味しいじゃん!」
戦刃「でしょでしょ!」
戦刃「ぜんざいも一口ちょうだいっ」
江ノ島「はいはーい」
戦刃「あむ……」
戦刃「おいしい!」
江ノ島「でしょー!」
戦刃「お餅と甘いのも合うねえ」
江ノ島「雑煮もなかなかだったよ」
苗木「はは、仲直りできてよかったね」
戦刃「うんっ!」
江ノ島「そういえばさ、苗木は餅だと何で食べるのが好きなの?」
苗木「えっ、僕?」
苗木「うーん。僕は焼き餅かな」
江ノ島「えっ……」
戦刃「ちょっとそれは……」
江ノ島「いくらなんでも……」
苗木「ええ!?」
833 = 1 :
短くてすまぬ…
雑煮食べたい
834 :
煮えきったいくら入ってるのはちょっと…
835 :
可愛い
836 :
ぜんざい作ってこよう
837 :
乙
鏡開きの細かくなった餅は、油で揚げて醤油をかけて食べるのが至高
838 :
えぇ焼くのはダメなのか。。乙です!
839 :
1/21
放課後・教室
キーンコーンカーンコーン
江ノ島「苗木ー、これから暇?」
苗木「え? まあ予定はないけど……」
江ノ島「じゃあさじゃあさ! デート行こ!」
舞霧セ「」ガタッ
苗木「どこか行きたいとこでもあるの?」
江ノ島「うぷぷぷ~。事務所にこれ貰ったんだよねっ」ピラッ
苗木「えっと……お化け屋敷招待券……?」
江ノ島「そう、来週オープンするお化け屋敷の先行体験チケット! 行こうよ行こうよー!」
苗木「この時期にお化け屋敷? 普通は夏じゃない?」
江ノ島「なんかさー、屋内でできるアトラクションだから実は冬に向いてるんじゃないかってさ」
苗木「へえ……」
苗木「そのお化け屋敷、すごく怖かったりしないよね?」
江ノ島「さあねー」ニヤニヤ
苗木「うわあ……」
江ノ島「ほんとは残姉ちゃんと行こうと思ったんだけどねー。怖いの無理って言うから」
苗木「僕もそういうの得意ではないんだけど……」
江ノ島「で、行くの? 行かないの?」
苗木「行くよ。特に予定はなかったし、お化け屋敷なんて小学生以来だから結構楽しめそうだしね」
江ノ島「やったー!」
霧切「……」
霧切「……尾行するわよ」
セレス「ですが、先行体験ということですし招待券がない私達は中に入れませんよ?」
霧切「くっ……!」
舞園「まあまあ。来月は苗木くんの誕生日ですし、そこで挽回しましょうよ」
840 = 1 :
お化け屋敷前
受付「本日は招待券を持っている方のみのご案内となっておりまーす」
苗木「ここか……『超絶望ハイスクール』……?」
江ノ島「廃校になった高校をモチーフにしたお化け屋敷らしいよ」
苗木「外から見るとわりと普通だね。ちょっと荒れてるけど」
江ノ島「あっでも窓全部塞いであるよ」
苗木「えっ、じゃあ中は真っ暗なの?」
受付「はい、そうですよ。非常灯と懐中電灯で進んでいただくことになります」
苗木「へえ、怖そうですね……」
江ノ島「これチケットでーす」
受付「はい! ではこちらの懐中電灯と、予備の電池をどうぞ。それではあちらから、矢印に沿ってお進みください」
江ノ島「どうもー」
苗木「うわあ、緊張するなあ……」
江ノ島「だいじょーぶ、だいじょーぶ! 泣いちゃっても皆には黙っててあげるからさ!」
苗木「さ、さすがに泣きはしないよ!」
苗木(たぶん……)
受付「……」
受付「カップルか……」
受付「ていうか希望ヶ峰の制服だったよな。こんなとこで何やってんだろうな、俺……」ハァ…
841 = 1 :
苗木「ん? 『この部屋で懐中電灯の準備をしてお待ちください』だって」
江ノ島「はい、苗木の懐中電灯だよ」
苗木「ありがと」
江ノ島「説明とかあるのかな?」
苗木「いよいよかあ……」
フッ…
苗木「わっ、電気消えた!?」
ドンッ
江ノ島「きゃっ!」
江ノ島「もう、苗木ってば動揺しすぎでしょー」ケラケラ
苗木「と、とりあえず懐中電灯点けないと……」
苗木(あれ? 江ノ島さん、僕とぶつかったと思ってる?)
苗木(僕は何にもぶつかってないのに……?)
カチッ
パッ
江ノ島「ん、明かりありがt――――」
女の子「う……あ゙ぁ……」
苗木「うわあああっ!?」ビクッ
江ノ島「」
苗木(さっき江ノ島さんにぶつかったのは……)
苗木(いつの間にか天井から吊るされていた、制服を着た女の子の……)
苗木(……蠢く死体だった)
842 = 1 :
苗木「電気消えたときに上から落とされたのか……うわ、左腕ないし……」
苗木「こ、これはビックリしたね……」
苗木「……」
苗木「江ノ島さん?」
江ノ島「ううぅ……」ビクビク
苗木「……」
苗木(気がついたら江ノ島さんが僕の後ろに隠れて怯えてるんだけど)
苗木「えっ、江ノ島さんってこういうの大丈夫なんじゃなかったの?」
江ノ島「よく考えたら更生前にホラーを楽しんでたのは怖さに絶望を感じていたからだった気がします……今は普通に怖いんですけど……」
苗木(ええええ!?)
苗木「えと、とりあえず進む……? 電気消えてる間にドアも開いたみたいだし」
江ノ島「もっちろん! こ、これくらい余裕だっつうの!?」
苗木「はは……」
苗木(怖いの僕だけじゃなくてよかった……。まあ、こういうのは怖がった方が楽しめるしね)
ギュッ
苗木「江ノ島さん!?」
江ノ島「……」
江ノ島「怖いから……手、繋いでてよ……」///
苗木「う、うん……」///
女の子(死体役の前でイチャついてんじゃねーよ! 爆発しろ! 泣きわめいて破局しろ!!)
843 = 1 :
>>117
まだ読んでくれてるかわからないけど、お化け屋敷回ですー
飯できたんで食ってくる
844 :
飯遅いなおつ
845 :
おっつ乙。読んでるよ
この時間の飯は明日きつそうだなぁ
846 :
おっつおっつ☆妹様可愛い!!
847 :
お化けの女の子の役は私が演じております
甘い恋の香りがプンプンしました、絶望的です
848 :
日向くん苗木たち入学時には予備学科でかつ実験中だと思うんだが別人?
849 :
妹様可愛いなあ
850 :
苗木「塞がれてた窓って、鉄板が打ち付けられてたんだね。まったく光漏れてこないや」
江ノ島「ちょっと苗木! 前! ちゃんと前照らしててよ!?」
苗木「おっと、ごめんごめん」
苗木「って、江ノ島さんも懐中電灯持ってるじゃん」
江ノ島「明るいに越したことないでしょー!」
苗木「ふふっ」
江ノ島「な、なによっ」
苗木「いやあ、怖がってる江ノ島さんて新鮮だなって思って」
江ノ島「……」
江ノ島「べ、別に怖くなんてないしー?」
苗木「じゃあ手は離しても大丈夫?」
江ノ島「それはダメー!」
ガタタッ
苗木「!」
苗木「今の音、聞こえた……?」
江ノ島「この教室から、だよね……」
苗木「じゃあ入ろうか」
江ノ島「やめとこ」
苗木「え?」
江ノ島「迂回しよ!」
苗木「いや、廊下はここで塞がれてるし……」
江ノ島「よじ登れば向こう側行けそうじゃない?」
苗木「いやいやいや! 僕が先に入るから、ね?」
江ノ島「うん……」
苗木「よし」
ガラッ…
苗木「ひっ!?」
江ノ島「なに!? なんなの!?」
苗木「だ、大丈夫……人形みたい……」
苗木「全部の座席に、人形が座らされてる……」
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- 苗木「じょうずな絶望とのつきあいかた」 (999) - [48%] - 2013/10/11 10:00 ★
- 八幡「雪ノ下たちが幼女になってた」 (638) - [47%] - 2018/1/22 3:00 ○
- 三浦「ヒキオに近づいてみた」 (197) - [46%] - 2016/3/8 0:45 ☆
- 苗木「やっぱり掲示板ってクソだね」 (999) - [45%] - 2013/9/26 9:00 ★
- 提督「手紙に本音を書くことにした」 (549) - [45%] - 2014/2/6 14:45 ★
- 千早「我那覇さん、そのみかんとって」 (276) - [44%] - 2015/4/3 10:15 ★★★×5
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について