元スレ苗木「江ノ島さんを更生させてみた」
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601 = 1 :
食堂
苗木「おはよう!」
石丸「むっ、苗木くん! おはよう! 清々しい朝だな!」
不二咲「おはよう~」
苗木「あれ? 石丸くんと不二咲さんだけ?」
石丸「兄弟と桑田くん、そして葉隠くんは補習だぞ!」
不二咲「山田くんはたぶんまだ寝てるんだと思うけど……」
苗木(十神くんはしょうがないか……)ハハハ…
石丸「ところで苗木くん、午後から女子が厨房を使うという話は聞いたかね?」
苗木「そうなの? 今知ったけど」
石丸「どうやら食べ物の準備等をするらしい。よって、我々は午後1時までに飾り付けを終わらせることになったのだ!」
苗木「……えっ、3人しかいないのに?」
石丸「問題ない! 各自が2人分の働きをすれば6人いるのと同じではないか!」
苗木(えぇ……)
不二咲「が、頑張ろうね!」
602 = 1 :
14:00
苗木「お、終わった……」
石丸「くっ! 約束した時間をすぎてしまうなど……!」
山田「まあまあ、終わったからいいではありませぬか」
苗木「山田くんが寝坊しなければ間に合ってたけどね……」
山田「ごめんなさいッ!!」
舞園「はいはい、終わったなら男子は出て行ってくださーい」
江ノ島「……」ジー
苗木「江ノ島さん?」
江ノ島「その、さ……」
苗木「ん?」
江ノ島「楽しみだね、パーティ!」ニシシ
苗木「うん!」
603 = 1 :
――――
――
苗木「さて、7時までどうやって過ごそうか……」
苗木「十神くんはやっぱり来ないつもりかな?」
苗木「せっかくだし、全員で楽しみたいよね……」
苗木「……」
苗木「図書館、行ってみよう」
604 = 1 :
図書館
14:30
十神「……」
苗木(やっぱりここにいた)
十神「……」ペラッ
苗木(でも読書の邪魔したら怒るよな……)
十神「……なんの用だ」
苗木「き、気づいてたの!?」
十神「用件を言え」
苗木「えっと、クリスマスパーティのことなんだけど……」
十神「……」ペラッ
苗木「せっかくだし、十神くんも来ない?」
十神「なぜ俺が、そんなくだらない集まりに参加しなければならない?」
苗木「はは……」
605 = 1 :
十神「と、今までの俺なら言っていたんだろうな」パタン
苗木「えっ?」
十神「今回のパーティ、誰が食事の手配をしたと思っている?」
苗木「まさか……」
十神「喜べ。俺のポケットマネーで最高のパーティ料理を用意した」
苗木(嘘!? 予想外すぎるよ十神くん!)
十神「ふん。俺も貴様らのせいで随分と俗っぽくなったものだ」
苗木「あ、ありがとうね」
十神「それに、俺1人でいると今度こそジェノサイダーに襲われかねん」
苗木「ああ……」
十神「まあ簡単に殺されるつもりはないがな」
苗木(最近の腐川さんを見てると別の意味で襲われそうな気もするけど……)
606 = 1 :
十神「ところで苗木、お前と2人で話すのは久しぶりだな」
苗木「え? うん」
十神「……」
十神「すまなかったな」
苗木「へっ?」
十神「江ノ島のことだ」
苗木「……」
十神「奴の絶望願望が発覚したとき、人格の書き換えを提案したのは俺だったな」
苗木「……」
十神「しかし、そのボタンを押すのをお前に任せてしまった」
607 = 1 :
苗木「あれは……僕が立候補したから……」
十神「俺たちがお前に役割を押し付けたのは事実だ。お前は江ノ島の人格を書き換えたことに責任を感じている。違うか?」
苗木「それは……違うよ……」
十神「では何故、江ノ島を気にかける?」
苗木「そんなこと……」
十神「罪悪感からではないのか? ……それともまさか、恋愛感情からか?」
苗木「……」
十神「……ちっ、今のは忘れろ」
十神「別にお前を責めたいわけじゃない。ただ……」
苗木「?」
十神「何かあったら俺たちを頼れ。1人で背負い込むな。それだけだ」
苗木「! ……うん!」
608 = 1 :
苗木「……」
苗木「僕は、良かったと思ってるよ。江ノ島さん、今が楽しいって言ってた」
十神「そうか」
苗木「うん」
十神「……」
苗木「7時まで、僕もここにいていいかな」
十神「好きにしろ」ペラッ
十神「……恋愛指南書はここにはないぞ」
苗木「そういうものを探しているわけじゃないよ!?」
十神「大声を出すな」フフ
609 = 1 :
最近ずっと溜め回みたいですみませんでした……
次回からクリスマスパーティ開始です
610 :
やだ・・・十神君が格好良い・・・
611 :
この十神太ってたりしないよな…?
612 :
十神がいい奴だと[ピザ]という風潮・・・まあ、そうなるよね
613 :
十神と友達になりたい
614 :
噛ませじゃない十神なんて珍しい
615 :
妹のメールのせいでElonaのアイツが頭を過った
616 :
お兄ちゃん?
617 :
お兄ちゃん♪
618 :
こまるちゃんかわいいよこまるちゃん
619 :
こまるこまる連呼したらこまるちゃんが困るじゃん
620 = 615 :
>>619
千本ノック
621 :
>>615
あれは妹であって妹じゃない増殖する何かだ
623 :
これは…!
明日テストなのに、読み老けてしまった…
だが、すごく清々しい!
1さん、マイペースでがんばってください!
626 :
十神も半年くらい平和の中でみんなといれば普通にいい奴になると思うんですよねー
5章EDとかすごい爽やかな笑顔だったし
627 = 1 :
食堂前
19:00
桑田「あー、疲れた……」
苗木「あ、桑田くんたち。補習終わったの?」
桑田「おうよ! あとはクリパ楽しむだけだぜ!」
葉隠「まあ補習は明日もあるんだけどな……」
大和田「そのことは今は忘れようぜ……」
苗木「はは……」
十神「おい貴様ら、さっさと中に入るぞ」ソワソワ
苗木「そうだね、行こうか」
十神「苗木、しょうもない飾り付けだったら鼻で笑い飛ばすからな」ワクワク
苗木「あはは……」
苗木(十神くん、実は結構楽しみにしてたんじゃないか?)
628 = 1 :
江ノ島「あー苗木! やっと来たねあんた!」
戦刃「全員そろったー!」
苗木「えっ、僕たち最後だった!? 時間通りに来たんだけど……」
江ノ島「みんな待ちきれなかったみたいで、普通に30分前には集まってたよー、うぷぷっ」
戦刃「盾子ちゃんなんて2分おきくらいに苗木くん来てないか確かめてたもんね」
江ノ島「なに言ってんのお姉ちゃん!!?」///
十神「ふん、なかなか見れた飾り付けじゃないか……」
苗木「あ、ありがとう」
十神「しかしクリスマスツリーが小さいぞ苗木!! ええいあれも来年は俺が用意する!」
苗木(十神くんの家厳しそうだし、たぶん同世代でこういうことやるの初めてなんだろうな。楽しんでもらえそうだ)フフ
苗木「っと、何か言った? 戦刃さん?」
江ノ島「なんでもない! なんでもないよ!!」///
戦刃「んー! んーっ!」モガー!
629 = 1 :
舞園「苗木くんたち来てたんですね! じゃあ、始めましょうか」
苗木「あっ舞園さん。うわあ、美味しそうなケーキだね!」
舞園「でしょう! ふっふっふ、実は今日のケーキ、女の子の手作りなんですよ!」
江ノ島「ちなみに今舞園が持って来たケーキ、あたしと舞園で作ったやつだから食べてよね! 絶対美味しいんだから!」
苗木「手作り!? へえ、すごいね。楽しみにしてるよ!」
戦刃「わたしとセレスさんが作ったのも食べてねー!」
苗木「うん!」
桑田「……」
不二咲「桑田くん? どうかした?」
桑田「女子の……手作り……」
不二咲「?」
桑田「女子の手作りケーキだと!? うっひょおおお生きててよかったあああ!!」
不二咲「桑田くん!?」
630 = 1 :
十神「……」
十神「おい、クラッカーは行き渡ったか?」
十神「では……」
セレス「あの、なぜ貴方が仕切っているのですか?」
十神「……?」
十神「それは俺が十神白夜だからに決まっているだろう? 何を言っているんだお前は?」
腐川「はああぁあ今宵も素敵です白夜さまあぁぁああ!!」ハァハァ
セレス「……まあ、よろしいですわ。続けてくださいな」
セレス(この中で一番楽しんでいるようですし)
十神「ふん。では今度こそ……」
十神「メリークリスマスだ貴様ら!!」パーン!
「「「メリークリスマス!!」」」パパーン!
631 = 1 :
ワイワイガヤガヤ
舞園「苗木くん苗木くん! ケーキ食べてみてください!」
江ノ島「あたしらが心込めて作ったんだから、よーく味わって食べなさいよね!」
苗木「うん、いただきます!」
苗木「……」パクッ
舞園「……」
江ノ島「……」
苗木「……」モグモグ
舞園「……」
江ノ島「どう……? 美味しく作れた……かな……?」
苗木「お……」
江ノ島「……?」
苗木「美味しいよ! すごく美味しい!」
632 = 1 :
舞園「本当ですか!? よかったぁ! ねっ江ノ島さん!」
江ノ島「……」
舞園「江ノ島さん?」
江ノ島「はは……」
舞園「?」
江ノ島「よかった……」グスッ
舞園「……はいっ!」
江ノ島(苗木に美味しいケーキ、食べさせてあげられた……)
セレス「苗木くん、私と戦刃さんで作ったケーキもいかがです?」
戦刃「食べて食べてー!」
苗木「うん!」
633 :
えのしまかわいい
634 = 1 :
十神「ふん、クリームが多すぎる」パクパク
十神「スポンジもあまり膨らんでいないな」モグモグ
腐川「そうよそうよ! 白夜さまにこんなケーキ食べさせるなんて!」
朝日奈「な、なによ! 私たちだって一生懸命作ったんだから!」
十神「しかし……」
十神「……」
十神「食べれない味ではないな。おい、もう一切れ寄越せ」
朝日奈「……えっ?」
十神「あんな小さい切れ端では食べ足りないと言っているんだ」
腐川「そうよ早く白夜様にケーキを切り分けなさい!」
朝日奈「!」
朝日奈「うんっ!」
大神「ふふ……」
635 = 1 :
山田「うまし! うまし!!」ガツガツ
桑田「っひょー! 舞園ちゃんのケーキうんめー!!」モグモグ
うわあ最後↑の入れ忘れた!
今日中に書けたらもう一回投下したいです
636 = 1 :
朝日奈「なにこのお肉おーいしーっ!」
苗木「本当に美味しいよ、十神くん!」
十神「当然だ。この俺が手配したんだからな」
江ノ島「……」モグモグ
江ノ島「!」ピーン!
江ノ島「ねえねえ苗木」
苗木「ん? なに?」
江ノ島「はい苗木、食べさせてあげる! あーんっ!」
舞園・セレス「!!」
苗木「え、江ノ島さん!?」
江ノ島「ほらほら、冷めちゃうよー?」ニッシッシ
苗木「ちょ、それはさすがに!」///
江ノ島(照れてる照れてる! 食べないだろうけど、顔真っ赤にしてる苗木もかわいいなあ)ニヤニヤ
637 = 1 :
苗木(この顔は間違いなくからかってるな!?)
江ノ島「苗木はやくー! うぷぷぷ!」
苗木「くっ……!」
江ノ島(まあ私の計算によると苗木くんは食べてくれないんですけどね。絶望的です……)
苗木「ええい、いただきます!!」パクッ
舞園・セレス「」
苗木(どうだ!? これでお相子だ!)///
江ノ島「……」
江ノ島(た、たたた食べた!? 苗木があーんしたら食べた!?)
江ノ島「ふぇ……」///
苗木(映画観た後にも食べさせ合いしたことあったしね……いや恥ずかしいことには変わりないけど……)
638 = 1 :
舞園「な、苗木くんこれも美味しいですよ! 食べさせてあげます!」
セレス「苗木くんこれはいかがですか! ほら!」
苗木「ええ!?」
苗木(えっ、他人に食べさせるの流行ってるの!?)
戦刃「盾子ちゃん、お顔真っ赤だけど大丈夫?」
江ノ島「うん、だいじょぶ……」///
戦刃「ねえねえ、これ美味しかったよ! はい、あーんっ!」
江ノ島「……」
江ノ島「んっ」パクッ
江ノ島「うん、おいし……」
戦刃「よかった」エヘヘ
江ノ島「……うぷぷっ」
639 = 1 :
霧切「舞園さん、スライドショーの準備が整ったわ」
舞園「ほんとですか? ありがとうございます霧切さん!」
苗木「スライドショー?」
舞園「はい! 入学してから撮ってきた写真を、プロジェクターで映そうってなったんです!」
霧切「写真を厳選していたら思ったより時間がかかってしまったわ」
苗木「へえ、楽しみだなあ!」
霧切「じゃあ始めるわよ」
Pi
苗木「……」ワクワク
霧切「ランダム再生だから、1枚目に何が来るか私にもわからないのよね」
舞園「あ、出ますよ!」
【苗木の寝顔@苗木の部屋】
640 = 1 :
苗木「……」
苗木「えっ?」
キャーキャー!
苗木(いつの間にこんな写真……ていうか部屋に人をあげてるときに寝るはずないんだけど……)
霧切「ふふ、まさかいきなりこれが出るとはね。あら鼻血が……」タラー
苗木「霧切さん? これ、いつ撮ったの?」
霧切「え? わたしがとったしゃしんじゃないわよー?」メソラシ
苗木「でもこの写真のこと知って様な口ぶりを……」
霧切「次の写真に切り替わるわ」
【授業中に問題が解けなくて悩む苗木】
苗木「……」
苗木「ねえ霧切さん」
霧切「知らないわ」
苗木「そっか」
霧切「ええ」
苗木(それからしばらく見てたけど、僕の写真が多めな気がする。いやきっと気のせいだよね! そう思うことにしよう!)
641 = 1 :
江ノ島「苗木ったら油断してるとこ撮られすぎじゃなーい?」ニヤニヤ
江ノ島(あとで霧切にあれ入ったフォルダもらおう、うん)
苗木「え、江ノ島さんの油断しきった写真だってあるかもしれないよ!」
江ノ島「この私様に限ってそのようなことはない!」フフン
【図星突かれてものすごく照れる江ノ島】
江ノ島「んな!?」///
霧切「ああ、これは77期生の小泉さんからいただいた写真ね」
江ノ島「小泉なにしてくれてんの!?」
苗木「あれ、この江ノ島さんの服……」
苗木「ああ、雨の日に一緒にスタジオまで行った時のじゃないか!」
苗木「でもなんでこんな顔赤くしてるのこの写真?」
江ノ島「なんでもない! ほんっとうになんでもないし! 別に相合傘のせいとかじゃないし!!」///
642 = 1 :
霧切「……相合傘?」
舞園「詳しくお話しを……」
セレス「聞かせていただけますわよね……?」
江ノ島「なっ、ちがっ!?」///
ワーワーギャーギャー
戦刃「ふふ」
苗木「あはは……」
戦刃「苗木くん、ありがとうね」
苗木「え?」
戦刃「盾子ちゃんを笑顔にしてくれて」ニコ
苗木「……うん」ニコ
643 = 1 :
クリスマスって何やるのか、いざとなるとおんまり思いつかないなあ
645 :
性なる夜にヤルことなんか一つに決まってるだろ!
646 :
夜の街中に消えていけばいいんだよ
647 :
雨は夜更けすぎに
648 :
血飛沫へと変わるだろう
649 :
クリスマスだけど別に特別なことをしないで自由な感じでいいんじゃないかな
飲み食いしながら思い思いに別れてお話しするとか
後はギターとか得意な奴がいればリラックスできるような曲を弾いてBGMにするとか
650 :
小泉たちって、79期生じゃない?
みんなの評価 : ★
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