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    元スレモバP「ブスだなー」

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    402 = 99 :

    ちひろ「さ、パソコンの電源を落としましょう」カチカチ

    カチ

    ちひろ「電源電源♪」カチカチ

    カチ

    ちひろ「あら、なぜかアイドル日誌フォルダが開いてしまった。困った困った」

    カチ

    ちひろ「あら、ワードが開いてしまった。いっけなーい」テヘ

    403 = 99 :

    渋谷凛。

    前プロデューサーが信頼していた一人。もちろん島村や本田も同じように信頼していたのだろうが、
    渋谷に関しては特別な何かがあったのだろうと推測できる。

    二人に比べてダンスも歌も差をつけている。器量の良さと技術の高さ。
    三人をじっくり観察するとやはり一つ一つの動作にレベルの違いを感じる。
    しかしどこか切羽詰っている印象がある。そしてどうにも無愛想である。

    精神的な余裕と、もう少し笑うこと、この二つが当面の課題になるだろう。
    感情をコントロールしているのかもしれないが、もう少し素直な表情を作れるようにしてやらねば。

    ゆっくり付き合っていこう。

    404 = 99 :

    島村卯月。

    感傷的な人物。少しの言葉で傷つき、その反面少しの言葉で喜ぶことも出来る子だ。
    ダンスや歌は渋谷に劣るものの、基本がしっかりしており、お手本のような子。
    それ故に何かとがった一面がほしいところではある。しかしそれが彼女の良いところなのだろう。

    何か自分と親近感を覚えるが、それでも届きはしない、そんなアイドルになれる可能性を秘めている。
    その姿は765プロの天海春香を彷彿とさせる。天海春香になる必要はない。
    彼女を簡単に超える存在になってもらわなければ困る。今はまだその可能性を秘めている段階だ。

    焦らずじっくりと。

    405 :

    本田未央。

    ほかの二人と比べるとダンスも歌もレベルの差が開いているのが現実。

    しかし二人よりもよっぽど彼女のダンスや歌は見ていて聴いていて楽しい。
    それは彼女の在り方が要因だろう。

    レッスン中も常に笑顔を忘れずに取り組んでいる。クズがいるスタジオにあっても、
    彼女は彼女を崩さずに本田未央であり続けた。ほかの二人よりもアイドル性を持っているなと感じた。

    ただ、技術面の向上は必須の課題であり、彼女の土台の上にそういった技術が乗って初めて、
    彼女がアイドルとしてスタートできるだろう。

    長い戦いになりそうだ。

    406 = 99 :

    こうしてレッスンを見させてもらうと、社長の見る目があるのだなと感じる。
    三人とも持っているものや秘めているものに可能性を感じざるを得ない。

    しかし、今のままではただの路傍の石のままである。星は空にあるから綺麗なのであり、
    地面に転がっているだけではただの不細工な石でしかない。

    彼女たちが空に行くのか、路傍の石でいるのか。それは俺には分からない。
    それでも、彼女たちが輝く空の星を目指すなら、俺は彼女たちのために道を示そう。
    それがプロデューサーの仕事だから。



    ちひろ「いけない、勝手にスクロールしてしまう」


    407 = 99 :

    憎まれ口や皮肉を言うことはあっても、子ども相手に激昂するとは思わなかった。
    しかしそれほどまでに酷い内容だったのは間違いない。

    どこまでも上の空で、何一つ目の前のファンを見ていない。
    彼女たちにとってこれは仕事であって、それ以外の何物でもなかった。

    彼女たちはアイドルではない。これだけのファンがいる中でもそれを自覚できないことに対して
    どうしても怒りが抑えられなかった。

    遠くから彼女たちの様子を見ていたが、アイドルではなくただの高校生。何の価値もない。

    休憩明けからは少し良くなった。ほんの少し。ただ今はそれだけで十分だ。
    彼女たちの存在意義がどこにあるのか、それが少しずつ変化していけばそれでいい。
    前プロデューサーの影が強すぎるから、ちょっとだけでもそこから前に進む、それだけで大きな進歩だ。



    ちひろ「握手会の日の事かしら?」



    スクロール

    408 = 99 :

    自分の事務所の売り出していたアイドルを活動休止にすると聞いたら、
    誰だって驚くだろうし止めるだろう。しかしことは急を要していた。

    今ならまだ三人とも救いようがある。誰か一人が崩れてしまえばもう取り戻すことが出来なくなってしまう。
    それほどに三人は深く関わりあっている。

    本田はギリギリのところでどうにか見つけられた。
    一緒に行動し支えていけば三人の中で早く輝けるだろうし、
    それが二人にとってもいい影響を与えることになるはず。

    あとは二人がどのように立ち直っていくかを考えなければいけない。

    どうしようかと悩んでいたが、とにかく行動方針を決めてやるしかない。
    まずニュージェネレーションの活動はとにかく止める。三人を駄目な方向に持って行ってしまう。

    特に渋谷。異様なまでに執着している。
    何か要因があるのだろうかと、本田を送り届けた後事務所で渋谷の経歴を見て何となくわかった。

    409 = 99 :

    本田、島村は社長のスカウトでCGプロに所属したのだが、
    渋谷は前プロデューサーがスカウトしてきたらしい。

    渋谷にとって彼はアイドルであることの支えだったのだろう。
    だからこそ彼が残してきたものにすがり、それを護ろうとしている。
    そうすることで自分がアイドルであることを認識できるかのように。あくまで推測ではあるが。

    根が深い。しかしだからこそ、彼女自身が一人でアイドルになるために、
    彼との関係を終わらせてやらなければいけない。
    でなければ、アイドル渋谷凛は形を成すことが出来ない。それはあまりにももったいない。
    磨けば他の事務所のアイドルにだって負けないほど光り輝けるポテンシャルがあるのにそれが埋もれてしまう。
    そうなる前に、彼女をアイドルにしなければ。

    だからといって彼女を無理にファンの前に出すのは得策ではない。一つの失敗で崩壊する恐れがある。
    今はひたすらにレッスンに打ち込んでもらい、その間に何か違う仕事に触れる機会を作り、
    そこから色々感じてもらおう。スタイルもいいしモデルの仕事もいいかもしれない。掛け合ってみよう。

    彼女が彼女を信じられるようになったら、その時アイドルとして活躍してもらおう。

    410 = 99 :

    渋谷はどうにかするにしても、島村をどうするかも難しい。

    彼女の場合も渋谷と同じで前プロデューサーに依存した形だと思うが、
    彼女の場合は前プロデューサーに対しての恋愛感情で動いていたのではないかと思う。
    いつの間にか彼女がアイドルでいたいと思う気持ちが彼の気持ちに応えるという気持ちに
    すり替わってしまっているのではないだろうか。

    恋愛感情自体は問題ではない。多感な年ごろだ。
    そういった理由もアイドルである理由の一つになるだろうかと思う。

    しかし島村の本当の問題は、もとは違う目的でアイドルであったはずなのに、
    それがいつの間にか恋愛感情とすり替わってしまって
    自分の本当の気持ちが見えなくなってしまったことにあるのではないだろうか。

    だからどこか力が入らない、どこに向かえばいいのかわからないという感覚に
    支配されているのではないだろうか。

    彼女の本当の理由が胸を張って言えるようになったら、彼女もまた輝ける。素質は申し分ない。
    どうしたものかと考えたが、彼女がもっと近くで誰かに喜んでもらえる環境を作って、
    そこから様子を見てというのがいいのかもしれない。

    今無理に刺激を与えてもいい影響は出ないとなると、
    高齢の方か、子どもを相手にするのがいいかもしれない。そういった環境を整えよう。

    411 = 99 :

    本田に関しては、あとはもうプロデュースの問題で、
    露出を増やし自信をつけさせ、とにかく困難を乗り越えて力にするのが一番。

    どんなことでもきっと彼女なら笑顔で乗り越えるはずだ。
    それが彼女の一番の魅力であり、彼女を輝かせてくれることだろう。



    ちひろ「うーむ」



    スクロール

    412 = 99 :

    ボランティア活動を行う際、幼稚園の先生と老人ホームの職員の方に、
    歌の話や仕事はさせないでくださいと頼みこんでいた。

    アイドルとは違う活動をさせて、その中で彼女にとって一番いいタイミングできっかけを与えて、
    彼女が自ら動けるようにさせたかった。

    千川さんには彼女の行動を常にビデオカメラで追ってもらい、毎日チェックし、
    表情の機微やちょっとした言葉の違いを見極めた。マイクは千川さんにお願いして彼女のエプロンに仕込んでおいた。

    413 = 99 :

    ☆月■日、彼女の表情がほんの少し緩んだ。気が緩んだともいえるのか。
    本田との営業を休みにし、急きょ幼稚園に行くことにした。

    そして一人の女の子を捕まえて、

    「あのピンクのエプロン付けてるお姉さん、歌がとっても上手だからおねだりしてみるといいよ」

    と言った。彼女は喜んで島村のところに行き、歌をせびった。
    困りながらも歌っている島村の表情が、俺が入社してから初めて柔らかくなった。

    天使の歌声ではないが、柔らかくて温かい、彼女しか出せない歌声は、老若男女すべてを優しい気持ちにさせる。

    午後は休ませてほしいと千川さんに伝えて帰ってしまったせいで先生方に謝らなくてはいけなかったが、
    とても大きな一歩を踏み出したと思う。

    414 = 99 :

    翌日の老人ホームでの歌の会、実はこれが第一回目だ。
    企画立案して、彼女の為だけに作ったものだ。

    意外に好評でこれからもやっていきますと職員の人に言われたので、少し得をした気分だ。

    勿論一人目の準備が遅れるのは演出。島村に一番に歌ってもらいたかった。
    彼女の歌を何より老人ホームの人たちの頭に叩き込みたかった。

    そのおかげで、後日島村が歌をおねだりされる結果に繋がる。

    415 = 99 :

    レッスンをしたいと言われて、本当に嬉しかった。彼女の心がほんの少しだけ揺れている。

    これはいい機会だ。本田の営業をやめ、渋谷を含め三人でレッスンをさせる。

    渋谷も島村も、自分より下手だと思っている本田がどれだけ先に行っているかを認識するいい機会だ。

    必ず良い方向に転がる。俺の勘が言っている。

    416 = 99 :

    予想通りの結果。誰よりも本田は輝いた。
    渋谷は技術的にも体力的にもいい勝負だったが、今のままでは決して追いつけない。

    島村は、あまりにも酷い結果になってしまった。
    センターで踊っていたのに存在感が消えた。

    まあ島村だけでなく本田の前では渋谷も存在感は薄くなってしまったが。

    417 :

    何に感謝していいかわからない。苦しい中、それでも彼女は前に進んだ。
    大丈夫、もう大丈夫。もがき苦しんで、答えがほしくて前に進んだ。それでいい。

    本当のお前は、ジャングルジムの上の、おばあちゃんの横の、笑顔が大好きな一人のアイドルだ。
    もうお前の答えは出ているはずだ。あとは最後のお膳立てをしてやるだけ。

    渋谷もきっと本田のレッスンを見て何かを感じただろう。
    本田よりもさらに本物を見させてやりたい。



    「もしもーし。おー、久しぶり俺だ。元気してるか?
    ちょっとお前ん所の天海春香と会わせたい奴がいるんだが。
    あとファッション誌のモデルの仕事とかで星井美希と一緒に撮影とか出来たりしない?」

    418 = 99 :

    ちひろ「…とってもよくみんなを見てくれているんですね。プロデューサーさん、尊敬しちゃいます」

    P「それはどうも」ニッコリ

    ちひろ「いえいえ」ガタガタガタガタ

    ちひろ(…やばい、ここで振り向いたら多分生きては帰れない)

    P「どうしたんですか、千川さん。俺のデスクに何か用ですか?」スマイル

    ちひろ(…振り返らなくても生きては帰れない!)

    P「どうしたんです?何か言ってくださいよ」ハハハ

    ちひろ(ここはもう素直に謝るしかない!)クルリ

    ちひろ「すみません!ほんの出来心d」

    P「プロデューサーアイアンクロー!」ガシッ!!

    ちひろ「ひぎぃ!」

    419 = 99 :

    P「俺は電源を切ってくださいと言いました。
    誰がファイルを開いて文章を確認してくださいと言いましたか?」ギリギリギリギリ

    ちひろ「そ…その!」

    P「あぁ?」ミシミシミシ

    ちひろ「ぁぁぁっぁ」

    P「何も見ていない、何も言わない、すべて忘れる。OK?」

    ちひろ「ぁが…」

    P「もう少し強くしてほしいんですね」ミミミンミミミン

    ちひろ「はい!何も見ていません!何も言いません!すべて忘れます!!」

    P「はい」パッ

    420 = 99 :

    ちひろ「うぅ…痛い」サスリサスリ

    P「勝手に人のデータを見るからです」

    ちひろ「だってぇ、面白そうな文字が見えたから」

    P「ほほう」ポキポキ

    ちひろ「すみません」

    P「今後そういうことはやめてください。いいですね」

    ちひろ「はぁい…」

    P「不満があるならもう一度痛みを味わいますか?」

    ちひろ「勘弁してください!でも…」

    P「でも?」

    421 = 99 :

    ちひろ「やっぱりプロデューサーさんは凄いですね。態度は悪いですけどみんなのことをしっかり見てて」

    P「当たり前でしょう。プロデューサーですから。俺が見なくて誰が彼女たちを見るんですか」

    ちひろ「さっすがー♪プロデューサーの鏡ですね」

    P「褒めても許されるわけではありません」

    ちひろ「ちっ」

    P「早く電源落としてください。営業戻らなきゃいけないんですから」

    ちひろ「はーい」カチカチ




    ヴゥーン




                            終わり

    422 :

    こういうss書いてる人って頭おかしいのか?

    423 :

    乙!
    うむ、アイドルとプロデューサーの話としてとても面白かった

    425 :

    毎度レスに感謝でした。
    これで終わりです。

    HTML依頼してきます。

    ありがとうございました。

    いつか、

    トレ「安部さんが立ったまま気絶してます!」

    書けたらと思います。

    それでは!

    426 :

    最後まで慕われたPが辞めた理由がわからずか

    427 :

    若いPっぽいし、悪い言い方すると板挟みになって潰れて逃げたんじゃないか

    428 :

    そこは想像の余地ってことでいいんじゃないかね

    429 :

    >>425
    クソッwwwwwwなんだよそのスレタイwwwwww

    430 :

    乙。
    前Pは自分が身を引けば(言い方は悪いが)目を覚ますと思ってたのかもね
    想像の余地があるのはそれはそれで楽しいな

    431 :

    はっきり文章で説明されんと分からんのか

    432 = 429 :

    全部を説明する必要はないにしても、このSSは起承転で終わってる印象があるからな。
    今日追加した分も結にはなってないし。それもまた一興。

    433 :

    君がそう思ってるだけではないでしょうか

    434 :

    この手の終わり方だと後日談(大成したその後)を見たいと言う気持ちにさせられるのは確かだよな

    435 = 427 :

    こういうのもある種の「余韻」て言うんじゃないか。

    436 :

    各々の想像を個々で語るなよ
    他のやつらが気分悪くするだろ

    437 :

    結がないというのには同意だな、構成としては十分ありだけど
    その分読んだ者が思い思いの結を求めてしまうのも仕方ない

    438 :

    卯月・未央・凛「あたし達はようやくのぼり始めたばかりだから……… この長く険しいアイドル道をね……!」


    完!!

    439 :

    >>1先生の次回作にご期待ください!

    440 :

    終わったと思ってた所にオマケがあったのでみくにゃんのファン辞めます


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