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    元スレモバP「ブスだなー」

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    151 = 99 :

    ▼月●日

    新しい人が辞めた。当然当然♪
    社長も諦めたみたいで、当面はちひろさんと二人で私たちをプロデュースするみたい。
    プロデューサーさんを呼び戻せば一発解決なのに。

    152 = 99 :

    ★月◆日

    ちひろさんは分かってる。プロデューサーさんが作ってくれたお仕事をしっかりと引き継いで、
    ニュージェネレーションのお仕事をさせてくれる。

    これこそプロデューサーさんが求めてた形だ!これでいつプロデューサーさんが戻ってきても大丈夫♪
    嬉しくて電話を掛けたけど出てくれない。
    プロデューサーさん、戻れる環境は整っていますよ!

    153 :

    この変化っぷりがすっごくワクワクさせてくれるわ…

    154 = 140 :

    こりゃ前のプロデューサーも見放すわっつーか普通にメンヘルじゃねえか。

    155 :

    病んうづとな

    156 = 99 :

    ♪月■日

    新しい人が来た。ブスだブスだと罵ってくる。ありえない。
    プロデューサーさんはそんなこと言わない。凛ちゃんも怒ってる。当たり前だ。
    プロデューサーさんが認めてくれた私たちを罵るのは、間接的にプロデューサーさんを罵ってるのと同じ。

    早く辞めちゃえ。

    157 = 99 :

    ♪月●日

    明日はニュージェネレーションの握手会!プロデューサーさんとのお仕事♪
    でもあいつが一緒に来る。嬉しさ半減。それでもプロデューサーさんのお仕事と思えばへっちゃら↑
    早く寝なきゃ。

    158 = 99 :

    ♪月▼日

    アイドルになってから初めて、あんな怒号を聞いた。
    びっくりした。私たちを馬鹿にしてるだけのくせに。

    ファンの人に私はどう見えてたんだろう。

    あれ?

    159 :

    やばい面白い

    160 = 99 :

    ☆月◆日

    今日から幼稚園と老人ホームでのボランティア活動だった。
    プロデューサーさんはこんなことさせない。きっとこれはあいつが私を辞めさせるために仕組んだいじわるだ。
    否定してたけど、絶対そうだ。負けてたまるか。

    凛ちゃんはあいつの知り合いから、とってもきついレッスンを受けてるみたい。
    それもきっと凛ちゃんを辞めさせるために決まってる。頑張れ凛ちゃん!

    未央ちゃんの言葉がわからなかった。
    先って何?プロデューサーさんの理想はこれまでの私たちじゃないの?
    未央ちゃんがわかんないよ。

    161 = 99 :

    ☆月■日

    幼稚園のみんなに絵本を読んだり、折り紙を折ったり、絵をかいたり、お掃除をしたり、なんだか変に充実してる。
    あいつは私に再就職先を見つけさせようとしてるの?確かにちょっといいなって思う。
    子どもは可愛いし、先生もよくしてくれる。

    老人ホームも同じ。おじいちゃんおばあちゃんの遊び相手になってあげて、
    洗濯物を干して、料理の配膳なんかをして。

    心のどこかで、プロデューサーさんは帰ってくることはないとわかっているんだと思う。
    どれだけ願っても、その願いはきっと叶わない。

    ならいっそ、もうプロデューサーさんと決別するためにアイドルを辞めるのも一つの選択肢なんじゃないかと思う。
    こうしてアイドル活動も出来ない私じゃ、プロデューサーさんの理想にはなれないんだし。

    162 = 99 :

    ☆月☆日

    幼稚園のお手洗いで泣いてしまった。
    きっかけは一人の女の子に、

    「お歌うたってー」

    と言われてだ。

    今日に限ってあいつが来ているって言うのに。

    「お歌うたってくれないの?」

    と泣きそうになりながら聞いてくるから思わずリクエストに応えてしまう。
    何がいいのかと聞くと、アンパンマンのマーチ。
    歌ったのはいつ以来だろうと思いながら、幼稚園のジャングルジムに腰掛けて、アンパンマンのマーチを歌った。

    「おねーちゃんお歌じょーず!!」

    目をキラキラさせながら私にそう言ってくれた。

    「もっと歌って!!」

    とせがまれてしまった。

    「みんなー!このおねーちゃんお歌じょーず!」

    そういって園内を駆けまわって宣伝してくれた。なんてったってこれでもアイドルですからね。
    そしたらジャングルジム前はちょっとしたライブステージに。なんだか変な気分。

    プリキュアーウタッテー!ドラエモンー!イナズマイレブン!

    みんな言いたい放題言うから収集がつかなくなる。とりあえずわかるプリキュアを歌うことにした。
    そしたらみんなすごく嬉しそうな顔をしてる。

    歌い終わったら小さい手で拍手までしてくれた。そしたら急に泣きたくなった。
    ちひろさんにその場を任せてお手洗いまで駆け込んだ。
    涙があふれ出てきた。なんでだろう。

    今日は体調が悪いみたいで、午後の老人ホームのボランティアは休ませてもらった。
    明日は朝から老人ホームでボランティア。気分が落ち着かない。

    この気持ちはなんでだろう。

    163 = 99 :

    ☆月◎日

    そして今日も今日とて泣いてしまった。

    今日は老人ホームで月に一回ある歌の会の日だそうで、
    おじいちゃんおばあちゃんが練習している歌の発表会のようなものだ。

    どうにも最初に歌う人の準備が遅れているらしく、その人の前座として歌うことになった。
    何を歌っていいのかわからないから、みんなからリクエストする形にしてみた。

    どれも聞いたことない曲名ばっかりだから、童謡を歌うことにした。
    某アニメの主題歌のさんぽや、幸せなら手をたたこう、そんな曲を歌った。
    そしたら、みんな一緒になって歌ってくれた。

    あれ?

    すごく楽しくて、みんなの笑い声が嬉しくて、その場で泣いてしまった。
    どうしたんだろう、どうしたんだろう。

    今日あいつに頼んで一日だけでいいからレッスンを受けさせてほしいとお願いをした。
    話すのも嫌だったけど、どうしてもレッスンを受けなきゃいけない気がした。

    「わかった、明日10時にスタジオに来い」

    とだけ言われた。何も言い返さないの?罵詈雑言があなたの専売特許じゃないの?

    とにかく明日はレッスン。早く寝ます。

    164 = 99 :

    ☆月♪日

    久しぶりに三人一緒にレッスン。
    凛ちゃんだけかと思ったら、未央ちゃんもあいつとの仕事はお休みにしてレッスンに参加。
    なんか久しぶりですごく嬉しかった。

    きっかり10時から、あいつの知り合いのトレーナーさんの指導の下、レッスンが始まった。

    ありえない。とてもじゃないけどついていけない。
    凛ちゃんは毎日この人と一緒にレッスンを受けてるから出来て当たり前なのかもしれないけど、
    あの未央ちゃんがしっかりと出来ているのにびっくりしてしまった。

    久しぶりに凛ちゃんと未央ちゃんの歌って踊る姿を見て、私とはレベルが全然違うということに気付いた。
    必死になって二人についていく。
    でも全然届かない。プロデューサーさんのことを思い浮かべながら必死にやったのに、何一つ届かない。

    元から凛ちゃんには技術でも体力でも勝てたことはないけど、
    それよりも未央ちゃんに届かない。凛ちゃんですら未央ちゃんに負けている。

    多分技術でも体力でも凛ちゃんの方が上なはずなのに、
    未央ちゃんの歌や踊りは、有り体に言えば輝いていた。キラキラして、本当にお星さまみたい。

    鏡に映った私を見てみた。見たことのない、灰色の島村卯月が映っていた。

    長いレッスンが終わって、今こうして日記を書いている。

    私はどうしてアイドルなんだろう。私はアイドルなのかな。なんなんだろう。
    鏡に映った島村卯月は、到底アイドルと呼べるものじゃなかった。
    私はどうすればいいの?ねえプロデューサーさん。

    電話は無情にも鳴り響く。

    165 = 99 :

    ☆月◇日

    ジャングルジムリサイタルがどうも好評らしく、今日もお歌をせびられた。
    子ども達の歓声が私の耳に届く。

    老人ホームでも歌をお願いされる。この曲を歌ってと、テープと歌詞を渡され、その場で歌う。
    嬉しそうなおばあちゃんの顔が今も心に残る。

    もう何が何だかわかんない。
    プロデューサーさんの理想のアイドルはもういない。鏡の前の灰色の島村卯月がいるだけ。
    こんなんじゃいけないのに、いけなのに、子ども達やおじいちゃんおばあちゃんの笑顔が頭から離れない。

    どうしてなの。

    ねえ誰か助けてよ。

    166 = 99 :

    ☆月○日

    藁にもすがる思いで、あいつに話した。
    あいつは何も言わずに私をソファーに引っ張っていった。正直怖かった。
    そしたらテレビにビデオカメラをつないで映像を流す。どうやらちひろさんが撮影しているようだ。

    マイクに見立てた箒を持ってジャングルジムの上で歌っている私の映像が流された。
    いつの間に撮られていたんだろう。
    ちょっと恥ずかしそうに、それでも楽しそうに歌っている私がいる。

    「本当の島村卯月はどれだ?」

    あいつはそう言って、この前のレッスンの映像を流した。
    苦悶の表情を浮かべて、必死に何かを引っ張り出している私がいた。

    老人ホームでの映像も流れた。困りながらも、嬉しそうにおばあちゃんと歌っている私がいる。

    「お前がなりたいのはどの島村卯月だ。どれがお前の目指す島村卯月だ」

    頭が真っ白になる。何も考えられない。私の中の理想の私が崩れていく。

    「ボランティア活動が終わるまでまだ時間はある。ゆっくり考えろ」

    そう言ってあいつは机に戻っていく。私はビデオを巻き戻して、テレビの中の私を見つめる。

    ジャングルジムの上の私は、キラキラ輝いているように見えた。

    167 = 99 :

    とりあえずここまでで。
    規制か何かで書き込めずでした。
    あと一回ぐらいで島村編終われたらと思います。

    168 :

    お疲れさん
    とってもいいよ

    169 :

    病みうづきんは新しいなぁ…
    ドキドキする。乙

    170 = 140 :

    丁寧に島村さんの感情の変化を描いてていいね。

    171 :

    (イマジナリーフレンドは)アカン

    172 = 155 :

    これ元Pも辛いなぁ

    173 :

    誰の為か、だよなぁ
    凄く面白い

    174 :

    元Pが何で辞めたのかすごい気になるわしかし

    175 :

    気が付けば更新されていた。
    これがsage進行ってやつか。

    176 :

    元Pは多分もう…

    177 :

    sage進行・・・・・・これもまた一興か

    178 :

    ☆月▽日

    午前、ジャングルジムリサイタルが開催された。
    プロデューサーさんのことを思いながら歌ってみた。
    そしたら子ども達に拒否された。

    「いつものおねーちゃんじゃない!」

    ブーイングの嵐。小さい子に言われても傷つくものだ。
    目の前にいる子ども達を喜ばせたいと思って歌ってみた。

    「おねーちゃんだ!」

    拍手喝采。嬉しいものだ。
    私の中の理想の私はどんどん崩れていく。
    同時に、見覚えのある、昔の私がうっすら浮かび上がってくる。

    午後、老人ホーム。

    「卯月ちゃんの歌を聴くと自然に笑顔になってくるわ」

    みんなの笑顔が理想の私を壊して、昔の私を肉づけていく。
    これは何の私?これが本当の私?

    179 :

    ここまで日記を読み返して、私がどんなにひどい状態でアイドル活動をしていたかを思い知らされる。
    それでも、今こうやって新しい気持ちでこの日記帳を書くことができる。彼に感謝しなければいけない。
    こうやって今までを振り返った上で、書きたいこと、書かなきゃいけないことを書こうと思う。

    私はみんなの笑顔が好きだ。みんなが笑顔になると、私はそれだけで嬉しかった。
    でもいつの間にか、ただ一人、彼が笑顔でいてくれたらそれでいい、そういう気持ちに変わってしまった。
    本当の気持ちがわからなくなってしまっていた。それが本当の気持ちなんだと思い込んでしまった。

    多分新しいプロデューサーさんはそんなことを考えながら
    私に幼稚園や老人ホームのボランティアをさせたんじゃないかと思う。
    しっかり話してないからわからないけど、
    でも未央ちゃんがあんなに輝いてるのはきっと未央ちゃんを本気で見ているから。
    そんな目できっと私も凛ちゃんも見てくれてるんだと思う。

    180 = 99 :

    今日で長かったボランティア活動も終わりを迎えた。
    みんなに偲ばれながら、幼稚園と老人ホームを後にした。

    新しいプロデューサーさんから、ちひろさんと一緒に16時に港公園に行くように言われて急いで港公園に向かう。
    潮風がとても気持ち良くて、夏の匂いがした。

    181 = 99 :

    「プロデューサーさん、こっちですよ、こっち!」

    忘れもしない16時丁度の港公園。

    「おーい!そんなに走ると転ぶぞー!」

    「芝生だから転んでも大丈夫ですよ!それにこんな何にもないところじゃ転びまs!」

    ドンガラガッシャーン!

    転んだ!

    「…芝生でよかったー!」

    そういう問題なの?

    「えっ?」

    ちひろさんも私も驚きのあまり言葉を失っていた。私の目の前に、私の憧れの人が立っていた。

    182 = 99 :

    「こんにちは、島村卯月ちゃんだよね?天海春香です♪」

    声が出なかった。

    「春香、走り過ぎだ。この後持たないぞ?」

    「大丈夫ですよ、鍛えてますから♪」

    「そうは言うがなあ。千川ちひろさんと島村卯月さんですね?」

    「は、はい!」

    ちひろさんの声が上ずる。私は声すら出ない。

    「765プロの赤羽根と申します。こっちは天海春香。よろしくお願いします」

    「よ、よろしくお願いしましゅ!」

    ちひろさん、盛大に噛んだ。

    「っきょ、今日はいったいどういった経緯でここにいらっしゃるんでしょうか?!」

    ちひろさんがテンパり過ぎている。

    183 = 99 :

    「あれ?Pさんから聞いてないんですか?あの人昔からそうだからな。まったく」

    昔からのお知り合いなのかな?

    「今日はPさんからどうしてもうちの春香に会わせたいアイドルがいるから時間をくれと言われましてね」

    えっ…私!?

    「いつか天海春香を優に超えるアイドルになるからいい刺激になるぞって
    喧嘩を売られたので買いに来てやりましたよ」

    「え!?」

    私が春香さんを超える?赤羽根さんが私をじっと見つめる。

    184 = 99 :

    「…うん、確かにこれは春香も危ういかもしれないな」

    「そ、そんなこと!」

    そんなこと、なんだろう。私は彼女を超えられないのだろうか。

    「むむ、プロデューサーさんが言うんだから間違いなさそうですね!」

    「千川さん、Pさんに連絡してもらえますか?会ったら連絡してほしいと言われてまして」

    「は、はい!」

    そう言うとちひろさんは電話を掛けに少し離れていった。

    185 = 99 :

    「少しスランプだって聞いたんだけど、そんな感じなのかな?」

    赤羽根さんが優しく聞いてくる。

    「…スランプと言えるほどのものじゃないんだと思います。ただ…」

    「ただ?」

    「…私はなんでアイドルなんだろうって、それがわからなくなってしまって」

    「そうか。…春香、春香はなんでアイドルをやってるんだ?」

    「わ、私ですか!?んーそうですねー、私は」

    186 = 99 :





    「私はみんなで楽しく歌って踊って、沢山の人を笑顔にするためですね!」




    187 = 99 :

    沢山の人を笑顔に。

    「きっと卯月ちゃんの中にもアイドルになりたかった理由がちゃんとあるんだと思うな。
    今はなんでかはわからないけど、ちょっと見えづらくなってるだけ。大丈夫だよ!」

    「何を根拠に言ってるんだお前は…」

    「先輩の経験談ですよ!」

    「そうですかー」

    「もう!」

    188 = 99 :

    私の中にある本当の理由。

    目を閉じる。何が出てくるだろう。
    ジャングルジムの上から見えた子ども達の笑顔、おじいちゃんおばあちゃんの笑顔、
    それと同じように出てくるプロデューサーさんの笑顔。
    全部等しく私の大好きな笑顔だ。

    そして昔の私がウインクをする。

    「私は…」

    赤羽根さんも春香さんも私をじっと見ていた。

    189 = 99 :

    「私は、私はみんなの笑顔が大好きです。…いろんな人の笑顔が見たいから、
    みんなの喜んでる顔が見たいからアイドルになったんです!」

    「なんだ、ちゃんと理由があるんじゃないか。それなら大丈夫、それを信じて進めばいい」

    「私とおんなじ理由だね!これはますますライバルとして意識しなければいけませんなあ」

    そう言って春香さんは右手を出した。

    「ライバル宣言!さ、握手握手♪」

    私は恐る恐る春香さんの手を握る。

    190 = 99 :

    「卯月ちゃん」

    「は、はい!」

    「私は卯月ちゃんよりももっと先にいます。ちょっとやそっとじゃ追いつけないぐらい先の世界。
    それにまず私の先勝が確定しちゃってるしね」

    先の世界?

    「ふふん♪今日はこれから港スタジアムで765プロオールスターライブがあります!
    一足先に私は沢山の人を笑顔にしちゃいます!まずは私が一勝」

    あまりの倍率にチケット一枚に相当なプレミアのついている765プロオールスターライブ。
    私も応募したけど見事に外れた。半年以上前のことだからすっかり忘れていた。

    「客席から私たちの姿を崇め奉りなさい!」

    「こら春香」

    「いた!」

    握っていた手が離される。

    191 = 99 :

    「調子に乗るとすぐこれだ。ごめんね。このチケットは君のプロデューサーさんからのプレゼント。
    千川さんの分もある。ぜひ楽しんでいってほしい」

    「え!?」

    そういって赤羽根さんはチケットを渡してくれた。場所はS席。プレミアがついて多分十万円以上はする。

    「さて、島村さんもいい顔になったことだし、時間もギリギリだ、そろそろ失礼させてもらうね」

    と、頭を下げて赤羽根さんは体を翻す。

    「春香ー、行くぞー!」

    「はーい!それじゃあね、卯月ちゃん。私は負けないよ。そしていつか」





    「おんなじステージに立って、一緒に歌おうね!バイバイ!」





    走り去っていく憧れの人の背中。

    192 = 99 :






    「わ、私も!絶対負けません!いつかきっと、必ず追いついて、追い抜いて、
    春香さんよりももっともっと沢山の人を笑顔にしてみせます!!約束です!!!」






    193 = 99 :

    春香さんとの約束。それだけじゃない。私自身との約束。

    「約束だよー!!」

    「はい!!」

    194 = 99 :

    大切な二つの約束。春香さんとしたライバル宣言と、同じステージに立つという約束。
    そして自分がなんでアイドルだったのかを忘れないためにした、自分との約束。

    未央ちゃんが言っていた先の世界は、私にはまだわからないけど、
    やっと私は先の世界に進むスタートラインに立てたんだと思う。

    憧れていただけの春香さんの背中に、一歩だけだけど近づいた。
    もう振り返らない、前に進むんだ。そしていつの日か。

    195 = 99 :

    そして本当にいつかの留守番電話

    ピー


    久しぶり。元気にしてるか。いや、元気そうだったな。
    凄いライブだったな。びっくりしたよ。卯月があんな風に輝けるなんて。

    俺は卯月をそうしてやることが出来なかった。凛も未央もそうすることが出来なかった。ごめんな。
    俺がお前を駄目にしてしまった。いつか卯月が自分一人で輝けるようになったら、
    そしたら返事をしようと思っていた。そうなる前に俺が返事をしてしまったら、
    俺はお前の障害になってしまうと思った。卯月の中にある本当の理由がお前をアイドルにする。
    俺がそれを曇らせてしまった。すまなかった。

    アイドル島村卯月は俺だけのために輝くものじゃない。みんなを笑顔にするために輝くんだ。
    卯月にとってもう俺は小さい存在になってるだろう。返事なんて必要ないだろう。
    頑張れ。今はただの一人のファンとして、卯月の活躍を願っている。
    大好きだったよ。さよならだ。


    ツー・ツー・ツー




    しまむー日記編終わり。

    196 = 99 :

    とりあえずここまでで。
    次にしぶりん書いて一応終わり予定です。
    日付の黒塗り記号のところは、島村さんの目からハイライトを消した状態でお楽しみくださると、
    いいのかなーと思ったり。
    みなさんレスありがとうございます。励みになります。

    197 :

    面白いよ
    あしたも続き待ってる

    198 :

    乙です
    なんというか読んでてゾクゾクする。
    面白い

    199 :

    生きてはいたのか

    200 :

    生きてて良かった
    けど何してたんだよ元P…


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