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    元スレモバP「ブスだなー」

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    102 :

    コテや酉つければいいとおもうの

    103 = 99 :

    なるほどね!








    (…ごめん、これでええのんか?)

    104 :

    いいけどいろいろおかしい

    105 = 99 :

    これでいいのかな。

    見苦しいところがあればご指摘ください。

    ぽつぽつと上げてきます。

    106 = 99 :

    ○月△日

    今日は久しぶりに気持ちのいい晴天!

    ウインドウショッピングを楽しんでいたら急に真っ黒な人に声を掛けられた。

    「君、アイドルに興味はないかね?」

    びっくりだ。あまりに急だったから変な声が出ちゃった。

    「私はCGプロという事務所で社長兼スカウトをしているんだが、
    君の姿を見てティン!ときて声を掛けさせてもらったよ」

    アイドルに興味が有るか無いかと言えば、とても興味が有った。
    生っすか!?サンデーは愛視聴番組だし、天海春香さんは私の憧れの存在だ。

    「少しだけ話を聞いてくれないかね?」

    怪しすぎる。こういった類の勧誘は適当にあしらうのが普通なのだが
    、社長の目があまりにも真っ直ぐだったので、はいと答えてしまった。

    「本当かね!…こういうスカウトは歓迎されないのは百も承知だ。
    事務所まで来てもらうのは流石に怖いだろうから、そこのカフェで話そうじゃないか」

    そういって社長は私をこじゃれたお店まで連れて行ってくれた。

    「誘ったのは私だからね、なんでも好きなものを頼みたまえ」

    なんだかお茶で誘われた田舎者みたいで恥ずかしかった。

    107 = 99 :

    CGプロとはどんなところか、どんなプロデュース活動をするのか、そんなことを熱心に話してくれた。

    「765プロのアイドルたちは凄い。もちろん他の人があそこまで輝くためには想像を絶する練習と、
    揺るぎない信念と、ちょっとだけの運と、可能性が必要だ」

    この言葉が今でも心に残っている。

    「前者二つはアイドルを目指す人間が必ず持ち合わせなければいけない後天的な資質だが、
    後者二つは先天的な資質でね、その資質があると思って島村君、君に声を掛けた次第だ」

    そんな資質が私にあるとは到底思えない。学校のみんなには普通だ普通だと言われるし。

    「先天的な資質だけでアイドルになれる人間もいるが、それはこの世界では本当に稀な存在だ。
    重要なのは後天的な資質をしっかりと積み上げ、その中で先天的な資質を昇華させることだ」


    センテンテキナシシツヲショウカ…?

    108 = 99 :

    「CGプロは君が願えば受け入れる。君がアイドルを本気で目指すのであれば、
    私たちは全力で君をプロデュースしよう。ただ、君一人で決められることではないからね。
    親御さんとよく話し合って決めてほしい。何かあれば名刺に電話番号が書いてある。
    いつでもかけてくれたまえ。君のためなら親御さんに挨拶でも土下座でもなんでもしに伺うよ」

    私はアイドルになれるちょっとの運と可能性を秘めている。あまりにも胡散臭い話だったのに、
    なぜか心を掴んで離さなかった。社長と別れてからウインドウショッピングに戻ったけど、心中それどころではなかった。

    私はアイドルに憧れていた。沢山の人を笑顔にしてしまう、そんなアイドルに。
    そのチャンスが目の前に転がってきた。これがちょっとの運なのかな。

    今日はゆっくり考えて、明日パパとママに相談しようと思う。
    もう私の答えは決まっているけど。

    109 = 99 :

    ○月△翌々日

    パパもママも私も見惚れてしまうほどの、それは本当に見事な土下座だった。

    「私CGプロダクションの社長をしております。この度は、島村様の御息女である島村卯月さんを
    弊社CGプロダクションのアイドルとして迎え入れたい一心でお伺いいたしました!」

    パパもママも圧倒されてた。

    「あ…っと、卯月の父です。とりあえず玄関でのお話もなんですから、どうぞ中へ入ってください」

    パパの絞り出した言葉で社長が起き上がった。

    そのあとはもう社長の独壇場だった。熱くアイドルについて語り、業界について語り、
    これから私をどう育てていくか、どういうプロダクションにしていくかなど、本当に多くのことをパパとママに話していた。

    パパもママもその熱意に負けたのか、よろしくお願いしますと社長の手を握った。
    こうしてアイドル候補生、島村卯月が誕生したのでした。

    110 = 99 :

    ○月□日

    CGプロの事務所に初出社!今日は顔合わせということで、他のアイドルの子と会うことに。
    凄くドキドキした。

    「本田未央ですっ! 元気に明るく、トップアイドル目指して頑張りまーっす!
    えへへ。今日からよろしくお願いしまーす♪」

    本田未央ちゃん、キラキラ明るくて元気なお星さまみたいな女の子。

    「私は渋谷凛。今日からよろしくね」

    渋谷凛ちゃん、すごく落ち着いてて、可愛いというよりもかっこいい女の子。

    あとからわかったのは本田さんも渋谷さんも年下ということ。私が一番年上!しっかりしなきゃ!

    「三人ともこんにちは。今日から君たち三人をプロデュースするPです。一歩ずつしっかりとやっていこう!」

    なんだか頼りなさそうな人が出てきて自己紹介をした。この人と一緒にアイドルを目指すのかと思うと、
    ちょっと不安かなって思ってしまったのは内緒。
    でもアイドルになるためにここにいるみんなで切磋琢磨するって考えたら、なんだかとってもワクワク!

    111 = 99 :

    △月○日

    きつかったレッスンにもだいぶ慣れてきた。今日はお風呂の中で寝なかったし、
    こうしてしっかりと日記をつけられている。
    先週までは日記も途中までしか書けなかった。いつの間にかベッドの上にいて、日記帳には涎のあとが。。。

    未央ちゃん凛ちゃんとも頻繁に連絡を取るようになって、ケータイ代についてパパに怒られた。でも必要な出費だよね?

    もう少しレッスンを積んだらアイドルらしい活動をしようとプロデューサーさんと社長が話し合ってるのを聞いてしまった!
    アイドル島村卯月の誕生ももう間もなく!そう思うとワクワクして眠れなくなりそう!


    ニッキチョウニヨダレイク

    112 = 99 :

    △月□日

    凛ちゃんがデビュー!小さいステージだったけどライブも!すごいすごい!
    ものすごくキラキラ輝いてて、ステージの上の凛ちゃんは本当にかっこよかった。
    思わず泣いちゃった。

    私も負けてられない!未央ちゃんと次は私だとプロデューサーさんに猛アタックしてみた。
    ちゃんと二人のプロデュースのことも考えてるよと笑顔で流された。
    未央ちゃんとレッスンスタジオに猛ダッシュ。絶対負けないから!

    113 = 99 :

    □月●日

    遂に、遂に!!島村卯月デビュー!アイドル島村卯月の誕生!
    凛ちゃんと同じ小さなステージだったけど、それでももう頭が真っ白になるくらいパニックになってしまった。
    そしたらプロデューサーさんが両頬をつねった。痛かったなあ。

    「表情が硬いぞー。リラックスリラックス。にっこりスマイル。卯月なら大丈夫、
    俺が大丈夫だと思ったからステージに立たせるんだぞ?俺を信じろ」

    俺を信じろ、か。今思い出すとなんだか変な気分。でもその言葉で頭の中はすっきり、変な自信と勇気が湧いてきた。

    ライブはとても成功とは思えなかったけど、プロデューサーさんは大喜びしてくれた。
    それが嬉しくて、今もなんだか幸せな気分。

    アイドルデビューなんて書いたけど、全然実感がないのが本当のところ。
    これからもっともっとプロデューサーさんと頑張って、憧れのアイドルになってやる!

    114 = 99 :

    □月◆日

    遂に未央ちゃんもデビュー!凛ちゃんにはない独特の魅力が未央ちゃんにはある。
    ミスが目立つダンスや歌も、未央ちゃんにかかればそれが一つの魅力になってステージから溢れ出てくる。

    私がやったらただのミスなんだろうけど、未央ちゃんの場合は、
    未央ちゃんの魅力を増す一つの要因になってるみたいだ。
    凛ちゃんの時みたいに、やっぱり泣いてしまった。

    ただライブ後未央ちゃんはプロデューサーさんにダメ出しされていた。
    勿論プロデューサーさんも未央ちゃんのミスも魅力の一つとわかった上で、
    それでもミスはミスだし、それだけではない魅力を持たなければいけないとお説教。

    未央ちゃんはプロデューサーさんに引きずられてレッスンスタジオに。
    さっきメールしたけど返信なし。凛ちゃんのところにも来てないみたい。
    相当プロデューサーさんとトレーナーさんに絞られたと見た。

    お疲れ様、未央ちゃん。

    115 = 99 :

    ■月◎日

    私たち三人、ユニットデビュー!ユニット名はニュージェネレーション!
    しかもリーダーは私!…もしかして一番年上だから?

    「卯月なら大丈夫、俺が保証する。それに組むのは知らない誰かじゃない。よく知ってる凛と未央だ。
    ニュージェネレーション用の曲もダンスも、やらなきゃいけないことばっかりだな。卯月、頑張るぞ!」

    なんか、プロデューサーさんに言われると大丈夫な気がする。何でもやれそうだし、何でも平気な気がする。

    最近ちょっと私変だ。プロデューサーさんの言葉に一喜一憂してる。なんだろう?

    116 = 99 :

    ■月▽日

    ニュージェネレーションのプロモーションが始まりました!ダンスレッスンも、
    歌も本格的にユニットとしてのレッスンにシフトチェンジしています。

    ダンスの感覚が一人の時よりも大変で、隣に気を使わなきゃいけないのがこんなに大変なんだと今日も反省。

    でも隣にいるのが凛ちゃんと未央ちゃんだから大丈夫だって変な安心感がある。
    それにプロデューサーさんもいてくれる。何でも出来るし、何でもしちゃう。

    最近本当におかしいと思う。プロデューサーさんを見るとなんだか不思議な感覚になる。
    プロデューサーさんが凛ちゃんや未央ちゃんと話してるとなんだか変な気分になる。

    もやもや?むかむか?なんだろう。あまりいい感情じゃないのかな。
    でもプロデューサーさんと話しているとすごく嬉しい気持ちになるし、気分がふわふわする。
    そんなことを考えているとまた眠れなくなってしまう。


    ニッキチョウニヨダレイク

    117 = 99 :

    ■月♪日

    私の変な気持の正体がわかった。


    恋だ。


    プロデューサーさんの笑顔を見ると胸が高鳴る。
    他の子と話している姿を見ると嫉妬してしまう。
    側にいると空も飛べる気分になる。

    アイドルとプロデューサー、悲恋や悲劇の題材になりそうなありきたりな設定。
    それでもいい。私はプロデューサーさんのことが好きだ。

    そうわかると気持ちがとても軽くなる。そして気を引き締める。
    好きな人の一番であるために、私は努力を惜しまない。

    他の二人も、プロデューサーさんのことを好きだと思う。
    アイドルとしても、一人の女の子としても絶対に負けたくない。

    一人でライバル宣言しちゃいます!

    118 = 99 :

    ▲月■日

    ニュージェネレーションでの初めてのお仕事だったのに、大失敗してしまった。
    緊張しすぎてダンスは間違える、歌は音を外すし、極めつけはMCが滑る。
    凛ちゃんや未央ちゃんはほぼ完璧だったのに、私だけ。。。

    事務所のソファーで丸まってぐずっていたらプロデューサーさんが隣に座ってくれた。

    「お疲れさん」

    すみませんとしか言えない自分が情けなかった。

    「ま、誰にだってミスはあるさ。一つの失敗に気をとられてたら前に進めないぞ。気にしない気にしない」

    でも、とぐずってしまう私。本当に悔しかったし、プロデューサーさんにいいところを見せられなかったのが悲しかった。

    「俺も前の会社ででかいミスしてなー」

    プロデューサーさんは事務所の天井を眺めていた。私はその顔をちらりと抱えた腕の中からのぞいて見ていた。

    「発注間違えて数百万円分の在庫を作ったことがあってなー。あれはきつかった。本当に」

    プロデューサーさんの声のトーンがものすごく暗くなる。

    「各所に謝罪して回って、それでも足りないからひたすら在庫を捌くために営業に出て、
    もう死んだ方が楽だなーって思ったな」

    プロデューサーさんの目が死んでいた。

    「あー、思い出すだけで死にたくなる」

    慰めてほしかったのに、私がプロデューサーさんを慰めるという変な状況に。
    なんでこんな人を好きになってしまったのだろうと思う。
    でもこういう温かい心遣いとか、真面目で優しいところに心惹かれたんだなと思う。

    「それに比べたら卯月のミスなんか可愛いもんさ。
    いつかファンたちがあんなことあったなって笑い話になるようなそんなミスさ」

    プロデューサーさんの言葉はとっても安心する。プロデューサーさんのために私は何が出来るのだろう。
    そんなことを考える今日この頃。恋する乙女は悩みが多い。

    119 = 99 :

    ▲月●日

    凛ちゃんがプロデューサーさんとよく話すようになった。
    それは前からだったからいいんだけど、よく確認やプロデューサーの判断を仰ぐようになった。
    私もそういう傾向はあるけど、凛ちゃんの確認癖は何か必死さがある。

    凛ちゃんは完璧でありたいと思っているんだと思う。アイドルの鏡だ。負けてられない。
    もっとプロデューサーさんの指示を受けて、完璧にならなくちゃ!

    120 = 99 :

    ●月●日

    忙しい日が続いて久しぶりに日記を書く時間が出来た。
    プロデューサーさんの調子が悪そう。仕事が多いせいかもしれない。

    ここ最近レッスンやライブやプロモーション活動と忙しく働いている。
    休んでいるところをあまり見たことがない。

    プロデューサーさんは何を求めているんだろう。
    どうしよう。プロデューサーさんのが何を求めているのかがわからない。

    前回のニュージェネレーションのプロモーションは可愛さを前面に押し出した。
    特に私にスポットが当たったプロモーションでちょっと恥ずかしかったけど、
    プロデューサーさんが求めているなら私はそれに応える。そして最高の結果をプロデューサーさんに届ける。
    そうしたらプロデューサーさんは喜んでくれた。

    でも今はあまり喜んでくれない。疲れてそれどころじゃないのかな。しっかり休んでほしいな。

    121 = 99 :

    12月30日

    明日は大みそか!凛ちゃんと未央ちゃんに協力してもらって明日はプロデューサーさんと一緒に年越しと初詣!
    今から緊張で心臓がバクバクしてる。

    そして明日、私は気持ちを伝えようと思う。

    きっとうまくいかないと思う。だってアイドルとプロデューサーだから。

    それでもプロデューサーさんのためにここまでいっぱい頑張ってきた。
    だから少しぐらいいいことがあってもいいよね?

    明日のために早く寝なくちゃ!

    122 = 99 :

    1月1日

    島村卯月、遂に言ってしまいました!
    いいことはなかったけど、それでもちょっとだけいい感じだったんじゃないかなって思う。

    「返事はいつか出来るようになったらする」

    そう言ってくれた。これは私がアイドルで彼がプロデューサーだからってことでいいんだよね!?

    プロデューサーさんのために今まで頑張ってきた甲斐があったのかな。

    いつかの返事を夢見て今日はもう寝ます!

    123 = 99 :

    そしていつかのCGプロ事務所





    社長「君たちには辛い言葉かもしれんが、P君は一身上の都合でCGプロを退職した」





    124 = 99 :

    またぽつぽつと更新できればと思います。
    おやすみなさい。

    125 :

    おつ

    126 :

    これは切ない…

    128 :

    なるほど……Pはそれで

    129 :


    凜はともかく未央のほうはそれほど初代Pに気持ちはなさそうだな、この様子だと

    130 :

    >>129
    というより今のPの正論を受け入れつつあるんだろう

    131 :

    あとは夜の事務所で隠れてた間に今のPの何を見聞きしたかってぐらいか

    132 :

    やめたのはアイドルが前Pに告白したからなのか
    そして現Pはそうならないように憎まれるように当たっているのかな

    133 :

    まぁまぁ余計な考察は無粋だからやめよーぜ!…ブスだけに(ボソッ
    それにしても何気に酉が凄いな

    134 :

    全部向井拓海って奴のせいなんだ

    135 :

    奈美「なんだって、それは本当かい?」

    偶然だとしたらすごいな。綺麗すぎて公開酉かと思っちゃったよ
    続き期待して待ってる

    136 :

    >>133
    みうさき、こんな所で何してる?

    137 :

    >>129
    少し違うな過去と断ち切り…先、前に行ってるだか残り二人は過去ままなのさ

    138 :







    プロデューサーさん、それがあなたの返事ですか?






    139 :

    怖っ

    140 :

    寝落ちけ?

    141 :

    ×月●日

    明日から新しい人がくるみたい。だから日記帳を新調した。
    やっと日記を書けるぐらいに、精神的に回復してきた。

    最初は何かのドッキリじゃないかと思って、朝早く事務所に行ってみたりしたけど、
    その度にどんどん綺麗になっていくプロデューサーさんの机を見て、本当にいなくなっちゃったんだと実感してしまった。

    個人携帯に電話をするのが習慣になっている。鳴るには鳴るけど、今まで一度も出てくれない。
    毎晩必ず電話をしているのに今日も出ない。

    電話を切ってから、今日あったことを話すのも習慣になっている。
    今日もあなたの思うアイドルを頑張ってるよ。

    142 = 99 :

    ×月■日

    プロデューサーさんならどう思うかなって考えながらレッスンやボイトレをやっていると、
    なんだか側に彼がいるみたい。

    時々振り返って後ろを見る。新しい人と目があう。彼じゃない。
    だから私は目を瞑ってレッスンに戻る。

    プロデューサーさんならこうする、こうしてくれる、こんな風に声を掛けてくれる。
    そんなことを思いながら今日も一日過ぎて行った。

    143 = 99 :

    ×月▲日

    凛ちゃんが新しい人とよく話している。
    ダンスや歌のチェック、自分はこれで大丈夫かどうかなんかを念入りに聞いている。
    凛ちゃんはすごいな、もう切り替えて新しい人と一緒に頑張っている。
    私はそんな凛ちゃんを眺めながら、プロデューサーさんのことを思い出して今日もお仕事。

    今日はお仕事の後、未央ちゃんとお出かけ。
    未央ちゃんはプロデューサーさんが辞めてから私や凛ちゃんのことを気にかけてくれる。
    未央ちゃん、私は大丈夫だよ。

    今日も電話には出てくれなかった。少しだけでも声を聞きたいよ。

    144 = 99 :

    ×月▼日

    プロデューサーさんはそんな仕事を私にはさせません。
    新しい人は全く私のことを理解してくれていない。
    お仕事だから仕方ないけど、それはプロデューサーさんが目指したアイドルじゃない。
    これじゃダメ。プロデューサーも違うって言っている。

    145 = 99 :

    ×月◆日

    新しい人が辞めた。それはそうだ。私たちのことを何も理解してない人にプロデュースなんて出来るわけがない。
    それが出来るのはやっぱりプロデューサーさんだけだと思う。
    社長に言ってみたけど反応が悪い。何か理由でもあるのかな?

    146 = 99 :

    ◆月●日

    また新しい人が来るらしいので、日記帳を新調してみた。

    今度こそはプロデューサーさんカムバックかな?なんてことを考えて今日も電話。
    やっぱり出ない。

    でも、プロデューサーさんの理想のアイドルであり続ければ、
    きっとそのうち戻ってくるんじゃないかと思っている。

    だから今日のお仕事も、プロデューサーさんのことを考えて頑張った。
    いい感じ!プロデューサーさんがそう言ってくれた。

    147 = 99 :

    ◆月▲日

    また凛ちゃんが新しい人と話し込んでいる。
    何を話しているかは聞き取れなかったけど、お仕事について話しているようだった。
    真面目で私にはまねできないな。
    新しい人はどうだろう、何でもなさそうな人だな。
    私のことを理解してくれるかな。

    148 = 99 :

    ◆月▼日

    違う違う違う違う!あなたはプロデューサーさんじゃない!
    私の何がわかるの?私は彼の思うアイドルになりたいの!
    そうじゃなきゃプロデューサーさんが戻ってきたときに、理想の島村卯月じゃなくなっちゃう!
    新しい人も私をわかってくれない。

    今日も電話に出ないプロデューサーさん。
    そろそろ出てくれてもいいと思うよ。
    話したいことがいっぱいあるよ。

    149 = 99 :

    ◆月■日

    また新しい人が辞めた。当然だ。何も理解してくれなかった。
    社長、そろそろプロデューサーさんを呼び戻してくれてもいいんじゃないですか?
    凛ちゃんも未央ちゃんも期待してますよ?

    150 = 99 :

    ▼月■日

    三人目の新しい人が辞めて、また今日新しい人が来たけど、いつまでもつか楽しみ。
    この事務所にはやっぱりプロデューサーさんが必要なんだよ。
    だから新しい人がどんどん辞めていくんだと思う。


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