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元スレ八幡「ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください」姫菜「・・・いいよ」
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姫菜「……何かな?」
雪乃「……何故、私に気付かせたの?比企谷くんへの想いを」
姫菜「……答えたくないって言っても聞いてくれないよね…」
雪乃「私に彼への気持ちを自覚させる貴女のメリットってなんなのかしら?
理由をいくつか推定してはみたものの、貴女が何を考えているか、その真意がどうしても読めないの」
優越感の獲得、所有権の明確な主張による警告、友情の破壊、etc…
無理に考えればメリットはでてくるものの、どれもきっと違う…
姫菜「…そうね、ホントの事言うと最初は雪ノ下さんが彼の事をどう思っているか、いえどこまで想っているか探るだけのつもりだったの、結衣を含め彼と一番近い距離で接してきた間柄だしね。
まずは比企谷くんのことをどこまで理解っているか、好きになっているか否かを知りたかった…
貴女が彼のことを語るその過程で彼をやっぱり好きなこと、そしてその気持ちに気付いていないことは分かった…
想定はしていたし、その際には現状維持、つまりあなたに恋心を気付かせないという意図も持っていたわ、貴女が疑問に思っている通り私のメリットがないしね。
この今でさえそうしておけば良かったと思う私がいることは否定しない、全く後悔してないという訳でもないわ…」
雪乃「じゃあどうして…?」
姫菜「それは端的に言うと、貴女に対して怒りを感じたからかな、
私にとっては計算外だったわ………、嫉妬?いえきっと悔しさだったんだと思う…」
雪乃「それは…」
姫菜「多分、雪ノ下さんの表情(かお)に彼への想いが溢れ出ていたから…
当然自覚はないんだろうけど、彼の事を語っている貴女の表情、とっても綺麗だった…
そうね、見る人誰もが恋する乙女の顔だって断言出来る程の表情だったわ」
雪乃「----っ!」
知らず知らずに溢れ出ていた気持ちを見透かされたことによる羞恥の感情が駆け巡る…
姫菜「でも、そんな赤裸々な顔をしながら、気持ちが分からない?ふざけんなっ!…ってことだと思う」
確かにあの時の彼女は、怒りの衝動を抑えきれないでいた……
雪乃「……そう……貴女としても不本意ながらも私に気付かせてしまったということかしら?」
その割には迷いなく完膚なきまでに論破されたような気がする…
姫菜「えーと勘違いしないでね、私、雪ノ下さんが自分の気持ちに気付いてもらってさ、なんかやっぱり嬉しいんだ」
そう言った彼女の言葉はそれまでと正反対の意味にも関わらず、私の心にストンと入り込む。
雪乃「……それは…どういうことかしら?」
警戒もなく自然と湧いた疑問を口にする。
姫菜「うん…ほら比企谷くんっていろいろ誤解され易いじゃない、まぁあえて彼がそう仕向けているってのもあるんだけどさ…
でも、そんな彼を正しく知って、ちゃんと理解して、好きになった人がいたのはただ純粋に嬉しかったんだ。
自分の好きなものを認めてもらった喜びっていうのかな、価値観の共有っていうの?
えっと例えばイベントとかで同じ嗜好の同志が見つかった時の喜びっていうのが近いかな?…これが理由の一つ」
理解る……確かに私も由比ヶ浜さんが彼を好きだと聞いて、ショックでもあったが微かな嬉しさも感じた…
共感ってことかしら……
何のイベントなのかについては深く知らないほうがよさそうね…
短いけれど深い呼吸の後で真っ直ぐに彼女を見る。
雪乃「……その言い方だと、まだ他にも理由があるのかしら?」
姫菜「そうね……私の目論見どおりであれば、雪ノ下さんの気持ちさえ誤魔化せれば、多分、私と彼は二人で上手くやっていけたと思うの…要は貴女や周囲を騙すという形をとり続けることによってね…
でも貴女のその秘めた気持ちを伝えたい、教えてあげたいって所は純粋に損得抜きの私の衝動からきたものだった…
こんな腐りきった私の中にまだそんな純粋な気持ちがあって、それを実行することができた自分のことが、今は少し好きになれたんだ…
これがもう一つの理由よ、まぁとても個人的な理由なんだけどね」
はにかんだ笑顔を湛えながらのその言葉は、何故かとても哀しい物語を語るように聞こえた…
雪乃「そういうこと…海老名さん、あらためて貴女にお礼を言うわ。ありがとう、感謝しているわ。
私独りでは、そして貴女でなければ今の段階で自分の気持ちに気付くことは出来なかったと思う……」
姫菜「そう?じゃあそのお返しにぜひとも聞いて欲しいお願いがあるんだけど」
雪乃「ごめんなさい、それは無理」
姫菜「えー、まだ何も言ってないのにー」
口を尖らせ拗ねた仕草をしつつ、その顔はとても朗らかだった、
どこかで聞いたようなやり取り…、やはり彼女にはどこか彼と近いものを感じる…
雪乃「さっきはちゃんと言えなかったけれど、比企谷くんを諦めることは多分できそうにないわ」
変わっていく自分自身への戸惑いはある。独占欲、嫉妬、焦燥…
そんな以前の自分であれば無関心だったあまりにも人間らしい感情を含んで膨れ上がる気持ち…
それを抑えることはきっとできない……
姫菜「ふふっ、そうよね、それを知ってしまったら、もう抑えられないよね、
あーあやっぱり失敗したかな~、結局最初からやり直しか~」
そういう彼女はどこか達観した表情で楽しげだ…
雪乃「一つ言っておくけれど、私は比企谷くんを諦めないとは言ったけれど、彼が貴女と付き合うことを邪魔するつもりはないわ」
であるならば、そう私は私らしく……
姫菜「……そんなこと言っていいのかな?」
思ったより意外な提案だったのか、警戒の眼差しが返ってくる。
雪乃「勘違いして欲しくないから言うのだけれど、少なからず私は貴女を認めているわ。
彼自身をちゃんと理解って、自分自身ときちんと向き合い、その結果、今の状況を得たあなたに賞賛の気持ちすら抱く程よ」
あんなやり方をした人を認めるなんて私らしくない…?
いや違う、やり方云々ではない、その人自身がどうなのかだ。
雪乃「……それに比企谷くんへの気持ちを気付かせてもらったという借りがあるわ…
だから海老名さんが彼に秘めている気持ちについては誰にも他言しないし、今後の貴女の行動について私がとやかく口をだすことはしない…」
姫菜「……なるほど、それは大きなアドバンテージね…じゃあ私は遠慮無く行かせてもらうけれどいいのね?」
不敵な笑みを浮かべ挑むような視線をしっかりと見つめ返す…
雪乃「えぇ、でも比企谷くんと付き合っているとはいえ、今がやっとスタートラインといったところでしょう?
私はやっと自分の気持ちに気付いてこれからではあるけれど、挽回できない差とは思わないわ」
そう正々堂々と向き合う……これが私のやり方
姫菜「ふふっ、恋愛初心者なのに言うわね」
雪乃「これまで私を初心者扱いした人達は、全て私の前にひれ伏してきたわ」
姫菜「恋愛も同じだったらいいのにね、初恋の成就率についてありがたい格言があるから後で調べることをオススメするわ」
挑戦的な眼が鋭さを増してくる、普段のおっとりした印象は既にもうない
姫菜「ねぇ、面白い対比だと思わない?
同じ捻ねた性格を持っている私と比企谷くんだけど、対人関係では上手くやっている私と、独りの比企谷くん。
対して、正反対の性格である、真っ直ぐな雪ノ下さんと捻ねた比企谷くんだけど、どちらも独り…三者三様だよね」
たしかに面白い、しかし的確な視点だ…
雪乃「そうね…それに自分自身に対し、変わりたいと望んでいる私や貴女に対して、頑なに変わることを否定する比企谷くん…」
姉みたいに、と抱いていた願望に対し、『ならなくていいだろ、そのままで』と彼に言われたことがある。
ありのままの自分を肯定され、救われた気がした…
今の私は変わりたいのか、それとも…
姫菜「恋愛における男女共通の大きなのテーマの一つにこんなのがあるのよ、
パートナーに対し、共通の価値観を求めるのか、お互いに持っていないものを求めるのか?
比企谷くんが求めているのは何なのか?そして誰なのか?興味深いよね」
何故だろう、彼女と話す度に気持ちが昂ぶってくる…理解り合えている?
そうたしか材木屋くんの作文に書いてあったフレーズがあったわね。
『好敵手と書いて友と呼ぶ』だったかしら。
あの駄作のなかでそこだけ、何故か気になったのよね、そう今、まさにそんな気持ち…
雪乃「えぇ確かに面白いわね。そのテーマによると私は自分に無いものを求めているのね、
なんでも出来る私が、欠陥だらけの彼を求めているのはそういうことなのかしら」
姫菜「ふふっ、違うよ、何も理解っていない雪ノ下さんが、いろんなことを理解っている彼を求めているのよ」
前言撤回…
どうやら友達を作るのは、やはり私にはハードルが高いみたいね…
お互い強い瞳で相手を見据える…
「海老名さん…貴女には負けないわ!」
「私こそ負けるわけにはいかない……雪の下さん!」
私は今夜初めて海老名姫菜という存在を正しく認識した。
彼女が雪ノ下雪乃という存在を正しく認識したのと同様に。
彼女に捉えどころない印象は既になく、どこか苛烈さを秘めたその内面。
負ける訳にはいかないといった言葉に、遠慮など何一つないことを私は直感した。
私と彼女、そうどちらかは必ず失ってしまう。
失ってからきっと嘆くのだろう。
でも後悔はしない、何もせず諦めて失うくらいなら、戦って、抗って、そして失うことを願う。
変わってゆく世界の中で、変わらないではいられない関係は多分ある。
取り返しがつかないほどに壊れてしまうものもきっとある。
だから誰もがみんな嘘をついている。
そんな欺瞞に満ちた世界であればこそ、虚言を吐かず真摯にこの世界に挑みたい。
以上でこのSS
八幡「ずっと前から好きでした。俺と付き合って下さい。」姫菜「…いいよ」
は 第一部 ~完~ となります。
初投稿かつ公私共に忙しいため、更新が遅くなりがちでしたが、
忍耐強く応援していただいた読者の方々にはとても感謝しております。
この後の話ですが、番外編が入ります。書きためているので明後日までには投下致します。
それでは番外編を投下します。
その前に一部本編の訂正をさせて下さい。
文中182で雪ノ下が初日に告白を3人から受けたことになっておりますが、
この設定を2日目に変更します。ラーメン行ったのが2日目と勘違いしておりました。
ラーメンの後は部屋で八幡との帰路を無意識に反芻しているゆきのんを妄想しております…
ということで番外編はゆきのんが3人から告白された所を3回に分けて投下致します。
その前に一部本編の訂正をさせて下さい。
文中182で雪ノ下が初日に告白を3人から受けたことになっておりますが、
この設定を2日目に変更します。ラーメン行ったのが2日目と勘違いしておりました。
ラーメンの後は部屋で八幡との帰路を無意識に反芻しているゆきのんを妄想しております…
ということで番外編はゆきのんが3人から告白された所を3回に分けて投下致します。
修学旅行 二日目の夜のこと
総武高校2年J組、雪ノ下雪乃はある男性から呼び出された…
??「ずっと前から好きだったんだ、俺と付き合ってくれない?」
雪乃「…いやよ」
バスケ部イケメンエース「あれっ?冗談だよね。へ、返事間違ってない?ほら知らない?俺、バスケ部エースのさ……」
雪乃「返事はNOよ、間違えようがないわ、あなたのことなんて知らないし、知っていたとしても付き合うことはありえないわ。
私用事があるの、もう行ってもいいかしら」
エース「いやいやちょっと待ってよ、知らないのはショックだけど、それなら俺を知ってもらうためにも、もう少し話しさせてよ」
雪乃「知る必要なんてあるのかしら?あなたの魅力なんてどうせ陳腐で薄っぺらい内容でしょう?そんな下らない自分語り興味ないわ」
エース「で、でも、やっぱり君のこと気に入っているしどうしても諦めきれないんだ」
雪乃「…はぁ、しつこいわね、そこまで言うのなら一体私の何処が好きなのか言ってみてくれないかしら?
少しでも私の琴線に触れるような内容であれば、話を続けさせてあげなくもないわ」
エース「え、えーとやっぱりその綺麗で美しいところと君が持つ雰囲気っていうのかな、そういった所を含む全てだよ」
雪乃「あらそう、私の容姿に対して褒めていただいたことに関してはお礼を言うわ。
であなたは、その私に釣り合う自信があってここにいるのかしら?
私がみたところそれほど大した容姿ではないように感じるのだけれど…」
エース「ははっ、手厳しいなぁ…まぁ、自分で言うのもなんだけどアイツと違って雪ノ下さんの隣に立っていても、そこまで違和感を与えないくらいではあると思っているんだけどダメかな?」サワヤカスマイル
雪乃「あなた、誰と張り合っているのか知らないけれど、美的感覚なんて主観でしかないのよ?つまり、あなたと私の二人しかいないこの場では私の言うことだけが正しいのよ?」
エース「え?な、なにを言っているかよくわかんないんだけど…」タジタジ
雪乃「…はぁ、この程度の理屈も理解できないの?あなた日本語使える?国語って知っているかしら?もう一度小学生から授業受け直してきたほうがいいかもしれないわね。
そう言えば小学校であなたみたいな人いたわ、低学年の頃はグループの中心になって私に嫌がらせをかけてきたくせに、高学年では掌を返したように優しく構って来たんだけど、あなたも身に覚えあるんじゃない?」
エース「はははー俺はそんな底の浅い男じゃないさー(棒)そ、それにそんなに劣等扱いしないで欲しいな。こう見えて俺、そんなに国語の成績は悪くないんだよね、学年30位以内には入っているんだぜ」ドヤァ
雪乃「30位程度でいい気になっている時点で程度が低いわね。だいたい私に認めて欲しいなら、1桁ズレているわ、せめて学年3位以内に入ってからそういう自慢をしたほうがいいわよ」
エース「国語3位以内って…うちの学年の秀才たちが幻の表彰台として誰も入れないって嘆いているレベルじゃないか。
君は当然入っているとして、噂ではにっくきサッカー部キャプテンのあいつがその一人と噂されているが……
や、やっぱり雪ノ下さんも葉山が好きなのか?またアイツなのか?くそっアイツさえいなければ俺の天下だったのに…」ブツブツ
雪乃「最後はよく聞き取れなかったけれど、もういいかしら?あなたに割いている時間が無駄なのだけれど…」
エース「他に好きな奴でもいないなら、友達からでも…」
雪乃「それは無理、ありえないわ」
エース「なんでだよ。あんな眼が腐ったような奴と友達になっているくらいだったら、俺の方が数倍マシじゃないか」
雪乃「……あなた今何て言ったの?眼の腐った奴って比企谷くんのこと?どうやらあなたの方が眼が腐っているみたいね。
まず、何を根拠に私と彼が友達であるという空虚な妄想に浸ることになったのか説明しなさい」
エース「だ、だってほら春くらいだったか昼休みにテニス勝負していた時からちょくちょく一緒にいるだろ?
やっぱり二人が一緒にいても釣り合ってなくて違和感ありまくりだし、さっきもちょっと言ったけれど俺とだったらそんなことにはならないぜ、きっと息ピッタリのベストカップルになれると思うんだけど…」
雪乃「…………あなた、少しその軽薄で頭の悪そうな単語しか生み出しそうにない口を閉じなさい、不愉快よ」
エース「いやでもだってさ、あいつ校内でもいい噂も聞かないし、あんな暗そうなぼっちの男なんかより絶対俺のほうが」
雪乃「黙りなさい!口を閉じなさいと言ったのが聞こえなかったのかしら?あなたには口ではなく息をピッタリ止めたほうが良さそうね、あなたガムテープ持ってない?口封じってのはよく言ったものね、存在を消すという意味が私の意思と息ピッタリだわ。あと彼のこと目が腐っていると言ったわね、確かに彼は目が腐っているわ、腐りすぎて腐臭が漂わないのが不思議なレベルよ。そう、良く解っているじゃない。あら初めてあなたと意見が合致したわね。意外だったわ私とあなた、もしかしたら意見が合うのかもしれないわね。私一人でいるのが好きなの、もちろん意見の合うあなたも一人が好きよね?私のことが好きなのだから私に合わせてくれるんでしょ?あら不満顔ね?嫌なの?私と一緒に孤高の道を歩んでみましょうよ。あ、でも一人だから一緒には無理ね。ごめんなさいあなた一人で独りの道を歩んでね、大丈夫、心配しなくていいわ、私奉仕部なの、あなたちゃんと独りになれるよう面倒見るわ、いい方法があるのよ。ただトラウマを量産するだけ、ちゃんと実績ある方法だから心配は無用よ。あなたあまり挫折したことがないんじゃないかしら?人は挫折を繰り返し人間的に大きくなっていくのよ、貴方の人間性が矮小で陳腐な理由はどん底に堕ちたことがないからだと思うの、だから私があなたに慈悲の心を持って挫折を味あわせてあげる。遠慮はいらないのよ、あなたの誠意ある告白への御礼なのだから、そうねまずはなんで自信を持っているのか理解できないその容姿についてかしら?よくよく見るとあなたその程度の容姿でよくも自信があるようなセリフを吐けるわね、吐き気がするわ、あとそのファッション、なんでズボンを腰まで下げているの?もしかしてカッコいいとか思って…、いえ流石にそこまで馬鹿じゃないわよね?気持ち悪いとからちゃんと穿いたほうがいいわよ。あとよく見るとあなた背が高いのね?えーとなんて言うのだったかしら?そう、木偶の坊!いえそれよりもウドの大木のほうが適当ね、あれでしょ?髪型も鳥の巣みたいにメチャクチャだけれど大木に巣食う鳥をイメージしているのよね?斬新だわ!私としたことがそのセンスに多少の興味を禁じ得ないわ。でももう一捻り欲しいわね、どうせ鳥ならいっそのこと鶏の頭のようにしていれば三歩歩くと忘れるという鶏の格言が頭の悪そうなあなたにピッタリなのにね。でもそれじゃ今せっかく与えられてるトラウマもすぐ忘れてしまうかもしれないわね?分かったわ仕方ないわね、もう少しだけ付き合ってあげる。あらまた不満顔ね、遠慮しなくていいのよ、さてさっきから変な匂いがするのだけれど、もしかしてあなたの体臭かしら?あなたの体臭ハッキリいって臭いわよ、もしかして香水なんてことはないわよね?そんな不快な匂いの香水、売っているワケないでしょうし、ちゃんとお風呂には入ったほうがいいわよ。あとその首に掛けてるシルバーの十字架だけどあなたクリスチャンなの?学生なのに普段から信仰厚い人はステキよ!まさかファッションでつけてるとかそんな恥ずかしいことではないのでしょう?偉いわ今度あなたの通っている教会教えてくれるかしら?あなたがいかに矮小で惨めな人間でも頑張って生きていけるように私もそこでお祈りさせてもらうわ。あらごめんなさい私あなたのためにもっと客観的評価とアドバイスを提言してあげたいのだけれど、あなたのその腐った外見くらいしか褒めてあげることができないの。お互いもっと中身を知れば他にも言えることがあるかもしれないけれどその薄っぺらい空虚な中身を知る時間が私にはもう残ってないのよ。あら少しだけ魅力的な眼になってきたようね、でもまだまだ彼のレベルには達していないわ、仕方がないわね、依頼を途中で投げ出すのは良くないわ、今度私と目があった時には今日の続きをするというルールにしましょう!」
雪乃「だ、か、ら、今後はできる限り私とは距離をとって行動するよう注意したほうがいいわよ」
エース「……………グス」
雪乃「もういいかしら?今後はあなたの身の丈にあった言動をお勧めするわ、早く私の視界から立ち去って頂戴」
雪乃無双、本日の被害は上記のような状況です。
残る二人はどうなることでしょうか。
次回は3日以内に投下します。
読みづらいってのはあるかもだがあけないほうがまくし立ててる感があるからいいと思う
番外編は普通に八幡モゲロって展開かと思ったら
まさかのゆきのん無双だとはw
まさかのゆきのん無双だとはw
このSSの主題って姫菜vs雪乃で雪乃に八幡への思いを自覚させる事だったのかな?
できれば由比ヶ浜とかも含めてこの後の八幡争奪戦をメインに続きも読みたいんだけど
できれば由比ヶ浜とかも含めてこの後の八幡争奪戦をメインに続きも読みたいんだけど
コメント、ご批評ありがとうございます。
先の文章は読みにくいとは思いつつ、仰るとおり
まくし立てる感じを出したかったのであのような形になりました。
本日投下します。
今回は若干のキャラ崩壊とネタっぽくなってしまいました。
ご容赦下さい。
先の文章は読みにくいとは思いつつ、仰るとおり
まくし立てる感じを出したかったのであのような形になりました。
本日投下します。
今回は若干のキャラ崩壊とネタっぽくなってしまいました。
ご容赦下さい。
??「ずっと好きでした。僕と付き合ってください」
雪乃「えっと、あなた見たことあるわね。何処でだったかしら?」
J組モブA「お、同じクラスメイトだよ。文化祭実行委員でも一緒だったんだけど…」
雪乃「あら、そうごめんなさいね、興味ない人の顔はあまり覚えられないの。
……と、同じクラスメイトのよしみで遠回しに断っているのだけれど理解してくれたかしら?」
モブA「な、なんで?クラスでも何度も目が合って、てっきり雪ノ下さんも僕のこと少しは気にしているのかななんて思っていたのに…」
雪乃「まずは目が合ったという事実誤認を正す必要がありそうね…あなた少し思い込みが激しいんじゃない?まぁいいわ、私急いでいるの、もういいかしら」
モブA「くそっ、やっぱり比企谷なのか…」ボソ
雪乃「なんですって?」ピク
雪乃「あなた今、何て言ったのかしら?」
モブA「その反応…やっぱり雪ノ下さん、比企谷と何かあるの?」
雪乃「どうしてそこで比企谷くんの名前が出てくるのかしら?」
モブA「だって今クラスで噂になっていて、クラスの女子達ももしかしたらアイツと付き合っているかもしれないなんて言ってたし…」
雪乃「つ、付き合っている?流石にその噂は捨て置けないわね、いったいどういった根拠でそのような噂が流れているのかしら?」ゴゴ
モブA「いや俺も最近の二人での行為が噂になっているのを聞いた人達が、面白可笑しく脚色しているだけだと信じているんだけど…」
雪乃「そんな事実無根の行為がでっち上げられているのね?詳しく話しなさい!」ゴゴゴ
モブA「まずは文実のスローガン決めの際、アイツの発言で凍りついたあの空気の中、雪ノ下さんは肩を震わせ笑っていたり「あ、あれは怒りよ」、
文化祭自体も二人一緒にまわっていたし「あ、あれは仕事の一貫よ」、
模擬店のトロッコにも二人一緒に乗ったり「あ、あれは無理矢理」、
あいつとペットの模擬店で二人いちゃついていたり「し、仕事よ」、
文化祭開始の際も二人でインカムを使って漫談していたり、「あ、あれは…くっ」、
お姉さんのバンドの演奏を見ながら身を寄せあって話してたり「寄せ合ってなんか、た、たまたま」、
文化祭終了後、人気のない教室で二人逢引き?していたり、「た、ただの部活よ、な、なんでそこまで知って」」
モブA「そういった話をクラスの女子に話したら、それはもう付き合っているとしか考えられないって話が盛り上がって……」
雪乃「………………」ゴゴゴ
雪乃「……えぇと、何?つまり 貴方がその噂を作り出した張本人ということでいいのかしら?」ゴゴゴゴ
モブA「うーん、そうなるのかな……あ、あれ、雪ノ下さん?おかしいな目が(ゴシゴシ)…雪ノ下さんのいつもの冷ややかな表情が崩れて、か、髪がなんで重力に逆らっているの、静電気?でも、そ、そんな雪ノ下さんも魅力的かも…、んっ?か、身体が動かない…なにこれ金縛り…?」
雪乃「あなた、少しやり過ぎたわ、よくもまぁそんな嘘八万を並べて私を貶めようと企んでくれたわね」
モブA「だ、だって全部事実じゃ…」
雪乃「黙りなさいっ!「ハイィ」まずは私と彼が付き合っているという事実はないわ、「で、でも」な・い・わ!「ハ、ハイ」
その前提の元、あなたの告白について回答させてもらうわ、覚悟はいいかしら?「か、覚悟?」」
雪乃「そうよ、私あなたの誠意ある告白に心打たれたのよ、だから誠心誠意、あなたの気持ちに回答するわ。それを受け入れる覚悟よ」
モブA「え?ま、まさかのここから大逆転ホームラン?」パアァ
雪乃「まずあなた、とても魅力的よね?その自分の存在感のなさは際立っているわ、私一度聞いた人の名前忘れないのだけどにあなたの名前はおろか存在自体も記憶にないの。それに関してあなたは何も思うことはないのかしら?いえごめんなさい、でもそんな存在感のないあなたがよくもこの私に告白なんてできたものね。あまりの身の程知らずっぷりに逆に感心するわ。一体どんな脳内お花畑の空想、妄想が蔓延って私に告白してきたのかしら?もちろん告白してきたからには勝算があってのことよね?いえ少し興味あるのよ、いったいどのような思考回路を紡げばそんな無謀な行為に至ることができるのか、心理学的な好奇心なので気にしないで答えてくれていいのよ」
モブA「いや、そんな魅力的だなんて困るな~(テレテレ)、これまで雪ノ下さんも時々俺のことを見ているの気がついたし、夢の中でも何度も話しかけこともそうだし、雪ノ下さんっていつも俺の行く所にいるんだよね、だからこれはもう運命なのかなってさ!」
(なんかさりげなく罵倒されているような気もするが、俺の勇気を賞賛してくれているみたいだな、俺の天使が罵倒なんてするはず無いし…きっと照れ隠しなんだな)
雪乃(!?この私の口撃が効かないですって……これは自虐史観の比企谷君より性質が悪いわ。
仕方ないわ、不本意だけれど作戦の方針転換が必要のようね…)
雪乃「そう、あなた最初に私と目が合ったとか言っていたけれどかなり重症ね、文化祭当日の行動についてもよく知っていたようだけど、もしかして後をつけていたの?存在感のなさ故に気付かなかったわ。
確かにストーカー被害の加害者評として、『そんな人に見えなかった』『優しそうな人にだと思った』というのが定型文句となっているこのご時世、きっとあなたのような人が将来、犯罪者になるのね。
いえ心配しているのよ、あなたのそのストーカー癖が世間に晒され、あなたの将来が崩壊してしまうんじゃないかと、
だから私が矯正してあげる。いえ礼には及ばないわ。犯罪者予備軍を捨て置くなんて私の正義感が許さないだけだから」
モブA「わかった、そこまで言われたら僕も男だ、君のために己を変えよう」
(危険な男に惹かれ、そしてその身を案じるがあまり彼を変えようとする彼女、マジ天使)
雪乃「そ、そう。(本当に重症ね)まずあなた、勉強はできるのかしら?テストの順位は?
早く答えなさい、反応まで愚鈍だなんてあなた本当にいいトコなしね」
モブA「まぁ真ん中よりちょっといいくらいかな、国語は壊滅的なんだけどね」(ツンデレ属性キター)
雪乃「それはマズイわ、あなたのような何の特徴もない人が頭も平凡だなんて、それはもう世の中に生きている価値がないレベルよ、いやでもここ日本は一億総中流と言われるだけあってあなたの様な平凡な人でも生きていきやすい国だったわ。良かったわねあなたのアイデンティティである平凡がこの国では認められているようよ。
ただ自慢出来る程の能力がないから性格が鬱屈してしまうのね、あなたこれから毎日最低授業以外で10時間は勉強なさい。でもそうね、努力より結果が必要ね、これから毎回テストの順位を報告なさい、奉仕部の相談メールというのがあるからそこに送ればいいわ」
(時間があるから余計なことを考えてしまうのよね…)
モブA「くっ、それくらい、愛する人のためやってみせる!」
(そうだよな、自分より劣る彼氏だと恥ずかしいよな、彼女に釣り合う男に…俺はなる!)
雪乃「ちなみに総合で30位以内に入っていないと今後私の視界に入ることを許さないわ」
モブA「えっ?それはハードル高いんじゃ…視界も同じクラスだし難しいと…」
雪乃「国語の点数で3位以内に入ればご褒美を上げるわ」
モブA「よっしゃ分かった!やってやんぜ」
雪乃「次に容姿ね、あらあなたよく見たら普通なのね?身長も平均くらいだし、見た目も少し悪いくらいでしょうし、まぁ少し足が短いようね。その短足さをアピールしたらすこし印象には残るんじゃない?
ごめんなさい頑張ると意気込んだ割にあなたへの容姿に関してこれ以上の印象に残る部分を見出せないわ、なかなか難しいわね、これは斬新な変更が必要ね。髪型でなんとかできないかしら?
そうだわ、あなた坊主いえ、スキンヘッドにしなさい!そうすれば目立つしあなたの特徴が際立つと思うの。
いいわね、明日の自由時間ですぐ床屋に行くのよ!」
(放っておくと危険だから目立つようにしておかないと…)
モブA「え、流石にそれは…ハイ、分かりました」
(ヤベー目がマジだ、髪がないのが趣味だったのか…調査不足だったぜ、でも俺のために一生懸命だし、
きっと自分色に染めたいんだな、もしかして束縛とかキツイのかな~、まぁ愛されてると思って我慢するか)
雪乃「あとはあなた何か部活には入っているの?」
モブA「帰宅部だけど…」
(もしくは雪ノ下調査部、調査結果見せたら喜んでくれるかな~)
雪乃「だからそんな貧弱な身体なのね。あなたの精神が病んでいるのは体を鍛えていないからよ。
すぐ部活に入りなさい…そうね、柔道部がいいと思うわ、来週には入部届を出しなさい。」
(身体も酷使すればより安全、保険は必要よね…)
モブA「え、流石にそれは…そうか、分かった」
(これはいざという時には私を守ってアピールだな、もしくは雪ノ下さん合気道の達人だったから、乱取り展開からのラッキースケベが…)
雪乃「まぁこんなところかしらね、私あなたに期待してるのよ。
これであなたがまともな人間に生まれ変わることが出来ると信じてるわ。
次にあなたと話すのは私があなたが変わったと認めた時よ!
それまではお互い距離を置きましょう、もちろんこの話は他言無用よ」
モブA「くっ、辛い選択だけど、それはお互い様ってことだな、分かった」
(会えない時間が愛を育む…か、同じクラスで理解り合えているのは二人だけ…いいね)
雪乃「今から私とあなたはまた他人に戻るの、この意味わかってくれるわね…」
モブA「…あぁ分かった!僕を信じて待っててくれ」キリッ
雪乃「それじゃあ、私の前から消えてくれるかしら?」
モブA「あぁ、次に君の前に現れる時は今の僕とは違う僕をみせてあげるよ!」タタッ
雪乃(ふぅ、恐ろしい相手だったわ、あんな人もいるのね…比企谷くんがまともに見えてしまうわ)
本日は以上になります。
一人目とは違う味を出そうとしたら、
こんなんになってしまいました。
申し訳ありませんm(_ _)m
明日、3人目を出したいと思います。
一人目とは違う味を出そうとしたら、
こんなんになってしまいました。
申し訳ありませんm(_ _)m
明日、3人目を出したいと思います。
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