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元スレ八幡「なんだか間違っている気がする…」
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- 奉仕部・部室 -
八幡「……」チラッ
雪乃「……」ペラリ
八幡「……あのさ、雪ノ下」
雪乃「…なにかしら?」ペラリ
八幡「この間から感じてたが、気のせい、もとい、気の迷いかと思って聞かなかったんだが…」
雪乃「何、いちいち勿体つけないで頂戴」ペラリ
八幡「あのさ、……お前、近くね?」
雪乃「何のことかしら?」ペラッ
八幡「いや、…どこに座ろうとお前の勝手だけど」
雪乃「ならいいじゃない」ペラリ
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1375968130
八幡「……」
八幡「(前まではコイツの座る位置って…)」
由
八【 机 】雪
八幡「(こんな感じだったはずなのに…)」
八幡「(ここのところはなぜか…)」
八雪【 机 】
八幡「(………何?西日がキツイの?嫌がらせ?嫌がらせだよな絶対)」
雪乃「……」ペラリ
八幡「(とにかく居心地が悪すぎるし、位置を変えたほうがいいよな…)」ガタッ
雪乃「……」ピクッ
八幡「……」ガタガタ ピタッ
雪【 机 】八
雪乃「……」
八幡「(ふぅ、さてと、今日も時間を潰すとするか)」
雪乃「……」スクッ ガタガタ
【 机 】雪八
雪乃「……」ムフー ペラリ
八幡「(なんなの!?なんなのコイツ!)」
八幡「・・・・・・なあ雪ノ下」
雪乃「なにかしら?」ペラリ
八幡「なぜここで読む」
雪乃「あら、それを言うなら比企谷くん。貴方が私の定位置にいるのはなぜかしら」
八幡「それを言うならお前が俺の定位置に居たのはどうしてだ」
雪乃「…?」ハテ?
八幡「(そうやって可愛く首を傾げれば誤魔化せると思うなよ。俺は誤魔化されないからな」
雪乃「比企谷君、声出てるわよ。気持ち悪いわね///」
八幡「」
雪乃「女性に向けて……可愛いとか、可愛いとか気軽に言うなんてやっぱり比企谷君はヘンタイね///」
八幡「正直忘れてくれ。気の迷いだ」
雪乃「気の迷い…?」スッ
八幡「(おいおい近いぞコイツ何考えてやがる)」
雪乃「気の迷いであんなことを口走って、人の心をかき乱すなんて。やっぱり貴方は最低ね」
八幡「(だから近いしいい匂いだし)」ドキドキ
雪乃「ねぇ、比企谷君」
八幡「」
雪乃「やっぱり貴方は変わらない。変わらないのね」スッ
雪乃「あなたはどうしたら、…変わるのかしら」ピトッ
八幡「(オイオイオイオイ撫でるな触れるな触ってくれるな!)」ドキドキ
雪乃「ね、比企谷君…私は」
ドアバガァァァン
結衣「やっはろぉぉぉぉ!!!」
雪乃「……」チッ
結衣「あれ?なんでゆきのんヒッキーと近いの?この間もそうだったよね?ていうか、あははー、
気のせいかと思うけど今ゆきのん舌打ちした?したよね」
雪乃「あら、由比ヶ浜さん。今日も遅かったわね」
結衣「ねぇねぇゆきのん。それよりさっき舌打ちしてたよね」
雪乃「気のせいじゃないかしら」
八幡「遅かったな由比ヶ浜」ガタッ ズリズリ(さりげなく席移動)
結衣「ね、ヒッキーも聞こえたよね?凄く近くにいたんだしいやらしい!」
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん?私だって怒る事はあるのよ?どうして私がこんな男の近くに居なければいけないのかしら?」
結衣「いたじゃん!ゆきのん、ヒッキーにベタベタしてたじゃんか!」
雪乃「ベ、ベタベタ?気のせいじゃないかしら」ポッ
結衣「ヒッキィィィ?!」
八幡「なぜ俺に切れる。俺はむしろ被害者だ」ハァ
雪乃「(また比企谷君が移動してしまった…)」ガッカリ
結衣「もう、ヒッキーのばか!」ガタガタ ストンッ
由八
【 机 】雪
雪乃「(!)」
結衣「………」ニヤリ
八幡「何故お前は俺の隣に当たり前のように座る」
結衣「?だって大体あたしヒッキーの隣だし」
雪乃「……」イラッ
結衣「基本奉仕部の座り位置って、」
由
八【 机 】雪
結衣「だし!ゆきのんより隣だし!」ムッフー
雪乃「………」イララッ
八幡「それはそうだが…隣過ぎない?てか近すぎだろ」
結衣「ふぇ…ヒッキーはあたしが隣に座るだけなのもイヤ?」ウルル
雪乃「(女狐が…)」
八幡「い、いや別に」
結衣「ほんとっ?」パァァ
八幡「……もう好きにしてくれ」
結衣「うんっ」
雪乃「………」
雪乃「………」ガタガタ スッ
由八雪
【 机 】
結衣「……」ムスッ
雪乃「……」ドヤッ
八幡「………」ハァー
~ しばらくして ~
------------------------------
カァー カァー
八幡「(帰りたい…帰りたいけど…)」
結衣「Zzzz」
雪乃「Zzzzz」
八幡「(何故こいつら俺の肩に頭乗せて寝てんの?!)」
八幡「(重いし!重くていい匂いだしなんだかくすぐったいし!)」
八幡「(いや、問題はそこじゃない。この時間帯だともうヤツが来る・・・!)」チラッ
八幡「(本当ならこいつらはっ倒してとっとと家帰りたいが、起こすと面倒すぎる)」
八幡「(静かにどかして…)」ソーッ
結衣「……んやぅ…」
八幡「(何コイツ起きてんの変な声出さんで下さいよホントに)」ドキドキ
八幡「(もういい、雪ノ下のほうを動かすか)」
雪乃「…あん…」
八幡「」 <(ナンナノー) *心の声
------------------------------
カァー カァー
八幡「(帰りたい…帰りたいけど…)」
結衣「Zzzz」
雪乃「Zzzzz」
八幡「(何故こいつら俺の肩に頭乗せて寝てんの?!)」
八幡「(重いし!重くていい匂いだしなんだかくすぐったいし!)」
八幡「(いや、問題はそこじゃない。この時間帯だともうヤツが来る・・・!)」チラッ
八幡「(本当ならこいつらはっ倒してとっとと家帰りたいが、起こすと面倒すぎる)」
八幡「(静かにどかして…)」ソーッ
結衣「……んやぅ…」
八幡「(何コイツ起きてんの変な声出さんで下さいよホントに)」ドキドキ
八幡「(もういい、雪ノ下のほうを動かすか)」
雪乃「…あん…」
八幡「」 <(ナンナノー) *心の声
八幡「(くそっ!とっととこの場を離れないと…)」モゾモゾ
ドアドゴーーン
静「……どこに、行くつもりだァ?」
八幡「」
結衣「ふぇ…あ、あたし寝てた?」ジュルリ
雪乃「…ハッ…コホン、平塚先生、ノックを」
静「ふん、白々しい。比企谷、お前を奉仕部には入れたが奉仕されるために入れたわけじゃないのは分かってるだろう?」
八幡「は、いえ、それは重々承知してますよ。ええホント、粉骨砕身で働かされてるし」
静「そうか?そうだよなぁ。でもじゃあ一体これはな・ん・な・ん・だ!」ムギュー!
八幡「いひゃい!いひゃいってへんへい!!!」
結衣「せ、先生ヒッキーが!」
雪乃「平塚先生、部室で暴れないで下さい」
- 正門前 -
八幡「(結局、あれから俺は平塚先生に嬲られて適当なところで開放された)」
結衣「ヒッキー大丈夫?」
雪乃「全く、平塚先生ももうすこし落ち着いてもらえるといいのだけれど」ハァ
八幡「…いって…少しは加減して欲しいもんだぜ」
結衣「あはは…平塚先生容赦ないよね~。あ、そだ!ねね、これから寄り道してかない?」
雪乃「私は大丈夫だけれど。貴方はどうするのかしら?」
八幡「あー、俺はパス。疲れた。帰って寝たい」
結衣「もー!ヒッキーノリ悪い~~!」プンスカ
??「あ、いたいた!比企谷くーん!ひゃっはろ~~~!」
陽乃「えっへ、奇遇だねぇ比企谷くん」ニコッ
八幡「ど、どうも」
雪乃「…白々しい」
結衣「あ、あははー…こんにちは、陽乃さん」
雪乃「それで、一体何の用かしら?」
陽乃「やだ雪乃ちゃんこわーい!学校がご近所なんだから私が通りがかっても全然不思議じゃないでしょ?」
雪乃「白々しい」
八幡「(相変わらずこの姉妹はアレだな…触らぬ神になんとやら。この隙に帰るか)」ススス…
結衣「(あヒッキーずるい!じゃ、じゃああたしも一緒に帰るよ!)」ボソボソ
八幡「(なんでお前も帰る。薄情だな、雪ノ下を助けてやれよ)」ボソボソ
結衣「(ひゃっ!ヒッキーくすぐったい)」
陽乃「あらら、比企谷くん、なにやってるのかな?…浮気は感心しませんなぁ~」
結衣「いいいや、浮気じゃないし!ねヒッキー?!」
雪乃「……」イラッ
陽乃「……」イラッ
八幡「おい俺に振るな。お前のとりえは空気読む事だろう。この空気読んで下さいよホントに」
結衣「だ、だって浮気じゃないし!あたしは、その、本」
陽乃「本気だったら、許せませんなー」ツネリッ
八幡「いてて!本気でもないですよ!というよりなんでもないですよ!」
結衣「もう、ヒッキーのばか」プクー
陽乃「ホントかな?」ジー
八幡「ホントですよ…(近い、近いですよ)」ドキドキ
陽乃「…んー、じゃあ、信じてあげる。お姉ちゃん、比企谷君信じる♪」ギュー
八幡「ちょ、ちょっと雪ノ下さん、近い、近すぎです」
陽乃「おや~?照れてる?照れてるなぁ~♪もー、比企谷君かわいいー♪」ムギュー ナデナデ
雪乃「姉さん、通行の邪魔です。そこをどいて下さい」イライラ
結衣「ヒッキーもデレデレしてる!もー、ヒッキーのばか!」イライラ
陽乃「やーん、雪乃ちゃんヤキモチ~?ヤキモチなのね♪」
雪乃「!///」ハッ
八幡「」ドキッ
陽乃「むー、なんだかお姉ちゃん微妙な気分」
八幡「い、いいから離してください/// てか人目もあるし、誤解されますよ」
<テカヒキタニクンマジウラマシイッショ… ヒキガヤ、オマエ ナニアイツー ンマー!ハヤ×ハチイガイミトメナイ!
陽乃「えー、私は気にしないよ?比企谷くん可愛いし」ニコッ
八幡「」ドキーン
陽乃「比企谷くんは、イヤかな?」
八幡「いや、俺は、その…///」
陽乃「やっぱり比企谷君はいいね~!ああもう雪乃ちゃんにはホント勿体無いかも」ダキッ
八幡「(オィィィ!!!だから近いでしょうがァァ!!)」ムニュムニュ
雪乃「姉さん、離れなさい!」ギュー
結衣「ヒッキーも抵抗しなよー!!」ギュー
静「シッ!」ドゴッ
八幡「ぐっはぁ!」
陽乃「きゃー♪」
雪乃「きゃっ」
結衣「わぁっ」
静「シッ!セイッ!」ドゴッドゴッ
八幡「せ、先生!だから!俺は別に!何も!ぐえっ!」
静「正門前でいちゃつくハーレム野郎がいる、と通報を受けてきてみたらやはり比企谷だったか全く!」
八幡「く…そんなはずは!」
静「とっとと帰ったかと思っていたが、教育的指導が足りなかったようだな比企谷」ポキッコキッ
八幡「足りてます足りてますよ?!もう俺のライフはゼロですからホント勘弁してください」
静「やかましい!全く、お前というヤツは!あたしへの当て付けか!」グイグイ
静「だいたい、どうしてぼっちのお前が引く手あまたで、私にはっ!」
八幡「それは先生に問題が…」
静「アアァァン?」
八幡「…きっと、周りに見る目がないんですよきっと」(棒読み)
静「うう、そんな事言ってくれるのはお前くらいだ」シクシク
八幡「(ああ~、めんどくせぇ…)」
陽乃「…静ちゃん、変わらないね」
雪乃「ああなると、長いのよね」ハァ
結衣「うう、ヒッキー…」オロオロ
静「大体な、この間の事なんだが…」クドクド
八幡「はぁ…」
陽乃「うーん、ホントは比企谷くんと遊びに行きたかったんだけどなー。静ちゃんにとられちゃった」
雪乃「姉さん。冗談にしても面白く無いから」
陽乃「ううん、冗談じゃないよー☆雪乃ちゃん素直じゃないから、このままだと危ないかもね~」
雪乃「わ、私は別に」
結衣「むぅ…」
陽乃「ま、今日のところはいいや。それじゃ雪乃ちゃん、私先帰ってるね。ばいばーい♪」
雪乃「さようなら」
結衣「さ、さよならー…」
雪乃「ふぅ…ごめんなさいね、由比ヶ浜さん。姉が騒がしくて」
結衣「あ、あははー。大丈夫だよゆきのん。それにしても陽乃さん、ゆきのんに用事なかったのかな?」
雪乃「どうなのかしら。あの人の考えてる事なんて、あまり興味ないわ」
結衣「ふーん、そっか。そだ、じゃあゆきのん帰りどっかよってかない?ヒッキーは平塚先生に捕まってて今日はもうダメそうだし」
雪乃「…そうね、気分転換したいし」
結衣「やった!それじゃゆきのん、いこいこ~!」
雪乃「ちょっと、ひ、引っ張らないで」
壁| ??「……」ニヤリ
*正門前では邪魔になるので近くのベンチまで移動
カァー カァー
静「なぁ…比企谷、男と女って難しいなァ」ポケー
八幡「そっすね。難しいデスネホントに。とくに先生が気難しいし」
静「気難しいか…でもなぁ、私なんかよりよっぽど根性ひん曲がったお前に何故か最近異性が群がってるのは、どうしてなんだろうな」
八幡「知りませんよ。いじめじゃないですか」
静「キミはホントにひん曲がってるな」
八幡「ほっといてください」
静「まぁ、キミは根性はともかく、顔はそこそこいい部類だしな。もてる要素皆無ではないか…ひん曲がった根性が全てぶち壊す感じにはなっているが」
八幡「それ、もてないって言ってる事と同じですよね」
静「私も見てくれはそこまで悪くはないはずなんだがなぁ…なんでだろうなぁ」ズーン
八幡「(人にダメージ与えときながら凹むとか滅茶苦茶だよこの人)」
八幡「…まあ、先生は別に容姿が悪いなんて事はないし、その特殊な性格に惹かれる人もいるんじゃないですかね」
静「そう思うか!!」ガバッ
八幡「…え、ええ…(うわぁ凄い必死だこの人)」
静「参考までに、参考までに聞くが。比企谷は好みの異性のタイプはどんな感じなんだ?」
八幡「俺は別にそーゆーの興味ないんで。参考も何も無いですよ」
静「ふむ、つまり女であればだれでもいいと。アレだな、最低だな」
八幡「いや決め付けないで下さいよ。なんですかその決め付け。俺はぼっちでそーゆー事言える立場に無いってだけですよ」
静「ぼっちなどと言う割には最近の雪ノ下と由比ヶ浜との距離がすごく近い気がするが」
八幡「知りませんよ。部活仲間だからじゃないですか」
静「…全く、すぐはぐらかすな。陽乃とは部活仲間ではないのにベタベタしていたじゃないか」
八幡「さぁ?からかってたんじゃないですか?俺を」
静「どうかな…それよりも、だな。比企谷」
八幡「はい?」
静「こんな事を聞くのも不謹慎だと思うが、その、比企谷から見て、私は」
??「平塚先生」
静「!……な、なんだ、城廻」
めぐり「あのぉ~、さっき教頭先生が探されてましたよー」ニコッ
八幡「(びっくりした…城廻先輩、一体いつ近づいて来たんだ…)」
静「…チッ、こんな時に…。城廻、煩わせて悪かった。それじゃわたしは行くが、比企谷、ほどほどにしろよ?」
八幡「ほどほどって何ですか…」
静「ほどほどはほどほどだ。ではな」
めぐり「平塚先生、さようならー」フリフリ
八幡「はぁ…それじゃ俺はこれで」
めぐり「ふふふ、やっと二人になれたね~♪」ニコッ
八幡「!!」
めぐり「いつも比企谷くんのそばには2人がいるからね~。今日は私、ついてるのかも♪」
八幡「いやぁ、むしろついてないと思いますよハハハハ…」
めぐり「ついてるよ~、だって比企谷くんと2人きりなんだもん。うふふ」
八幡「あ、ああそうっすか…(勘違いするなよ俺、クレバーになれ俺)」
八幡「(城廻先輩はあれだ、天然気味だから自分が何言ってるのか判ってないだけだ」
八幡「決して俺個人に対して特別な興味とか無い」
めぐり「ふふっ、やだなぁ比企谷くん。私、比企谷くんに興味あるよ。ありありだよー」ニコッ
八幡「んなっ!あ、あれ俺」
めぐり「比企谷くんしゃべっちゃってたよ~」ニコニコ
めぐり「さてさて!それじゃ、比企谷くんに質問です」
八幡「…なんすか」
めぐり「普段なかなか一緒に居れない男の子に興味津々な女の子がいますっ」
八幡「…はぁ」
めぐり「たまたま女の子はその男の子と二人っきりになれました!さて、女の子は何をしたいと思ってるのかな~?はい比企谷くん、答えをどーぞ!」
八幡「…スパイ活動?」
めぐり「ぶー。違いまーす」
八幡「質問責め」
めぐり「違う訳じゃないけど、おしい!もっとシンプルな事だよ~」
八幡「リンチ」
めぐり「それ興味通り越して恨んでる人がやることだよね?!違います!」
八幡「じゃあなんなんですか…」
めぐり「もう、キミは分かってるのに言ってくれないんだね~。イジワル」キュッ
八幡「……!」
めぐり「い、一緒に、かえろ?///」カァッ
-- 通学路 ---
カラカラカラ…
八幡「(…城廻先輩に押し切られて、一緒に帰ることになったが…)」
めぐり「♪~」
八幡「(…気まずい…会話がない)」
めぐり「♪」
八幡「(チャリを牽いてる音がやけにデカく聞こえる…)」
八幡「あの、城廻先輩」
めぐり「なーに♪」
八幡「えっと…楽しいですか?」
めぐり「楽しいよっ」ニコニコ
八幡「う…ならいいですけど」
めぐり「うん、いいんだよ~」ニコニコ
八幡「(この人苦手だ…)」ハァ
めぐり「…もしかして、比企谷くんは、イヤ、だったかな?」
八幡「いえ、別に…」
めぐり「そっか…」
八幡「ただ、先輩とこうして帰る事なんてないから、その…緊張してるだけです」
めぐり「!」パァッ
八幡「///…っと、それじゃ、俺こっちなんで」
めぐり「…比企谷くんっ」
八幡「はい?」
めぐり「ま、また…わたしと一緒に帰ってくれる…?」
八幡「……気が向いたら」
めぐり「!…うん!それじゃ、またねっ」
八幡「また…」
八幡「(……つ、疲れた)」
- 自宅 -
八幡「ただいまー」
小町「おかえりーお兄ちゃん♪あれー、なんだか疲れてるねー?」
八幡「ああ疲れてる。疲れてるねー」ハァ
小町「どったの?何かあった?」
八幡「まぁなんつーの?大人には大人の悩みというか、いろいろあんだよ」
小町「何なに?結衣さんと雪乃さんと何かあった?」ムスッ
八幡「あいつらはいつも通りだ。てか何?お前怒ってるの?」
小町「怒ってないしー!ふんだ、お兄ちゃんのバカ」
八幡「何だよ、怒ってるじゃん」
小町「はぁ…お兄ちゃんさー、ぼっちが云々って言ってたけど最近なんだかお盛んだよねー」
八幡「お盛ん?ハッ、何を。心外だな」
小町「どーせあの二人以外の女の子といちゃこらしてたんでしょ」
八幡「し、してねーし」
小町「どーだか。まぁお兄ちゃんの勝手だからさ、私は別に良いけど」プクー
八幡「なんだよ」
小町「刺されないようにね」
八幡「は?何それ怖いし。てか怖ぇよ」
小町「小町知ーらない。あ、そだお兄ちゃんお風呂沸いてるから入ったら?暖かいよー」
八幡「そうだな…んじゃ先風呂入ってくるわ」
小町「どぞごゆっくり~」
--- 風呂 ---
八幡「やれやれ、ホントに最近どうしたもんかね」
八幡「風呂入って忘れるか…ま、忘れられないけどな」ガラガラ ピシャン
小町「」ソローリ
小町「(ふひひひ)」コソコソ
ガサゴソ
小町「!」
八幡のYシャツ「」
小町「」ゴクリ
小町「……」キョロキョロ
小町「(いざ!)」クワッ チャクイ!
小町「(んーっ♪お兄ちゃんの匂い~///今日は一段と香るよー♪)」クンカクンカスーハー
小町「(はっ!)」クワッ
小町「(しまった慌てすぎてすぐ着ちゃったよ)」ガーン
小町「(お兄ちゃんマイスターともあろうあたしとしたことが失敗失敗)」ヤレヤレ
小町「(やっぱりお兄ちゃんYシャツは、裸の上に着なきゃね。下着邪魔)」ヌギヌギ スッポンポーン
小町「(では改めまして…)」ゴクリ
小町「(参りますっ♪)」チャクイ!
小町「(んやぁ///乳首が擦れて、気持ちいいー♪)」ゴソゴソクンカクンカスーハー
小町「(これはもう、小町的にポイント高すぎー♪)」クンカクンカスーハー ジュワ
小町「(ありゃりゃ…濡れたのついちゃった)」クンカクンカスーハー ジュンジュン
小町「(でもそれをお兄ちゃんが着るとか想像すると…)」クンカ クチュクチュ
小町「(小町的にすっごくポイント高いよー♪)」クンカクンカスーハー プシャァァ
小町「(ああいけないいけない!またやっちゃった)」ウットリ
八幡『…ん、小町そこにいるのかー?』
小町「へあ!う、うん!ちょと洗濯物出してるだけー」ドキドキ
八幡『そうか、急にガタガタ音がしたからビビったぞ』
小町「お兄ちゃんは怖がりだなぁ(証拠隠滅~)」ヌギヌギ
八幡『は、イヤイヤ俺は別に怖がってねーし?』
小町「(むぅ、結構濡れちゃったから、お股が気持ち悪い…)」スッポンポン
八幡『…小町?』
ガチャッ
小町「おにーちゃーん♪小町、汗かいちゃったからお風呂入るー♪」
八幡「はぁっ?何やってんのお前!!つか前隠せ!つか出てけ!!」
小町「やだなーお兄ちゃん。妹の裸にドキドキしてんの?」
八幡「アホ言え。だれが妹なんかにそんな変な気起こすか」
小町「でもでもー、小町、最近胸育ったんだよー♪ほら、こんな感じで~」ムニムニ
八幡「はァ?!てか止めなさいはしたないですよお兄ちゃんそんな風に育てたつもりは無いですよ!」
小町「まいっかー♪お兄ちゃん、背中流して~早くー♪」
八幡「くっ、このアホ妹め!」
小町「あひゃ!ははは!くすぐったいよ、お兄ちゃんー♪」ケラケラ
--- 自室 ---
八幡「(結局、小町に三助みたいに使われて無駄に疲れた…)」
八幡「(しかし小町はともかく、最近の俺の周りは何かおかしい…)」
八幡「(別にフラグみたいな出来事なんて無かったし、むしろあったとしてもぼっちになるような選択肢しかしてなかったし)」
八幡「(にもかかわらずなんだこの状況)」
八幡「(女子の当たりが強い…校内一の嫌われ者であるのは間違いないし、葉山みたいに立ち回ってた訳でもないのに)」ハァ
八幡「(…まぁ、人間気の迷いってのはあるもんだし。俺は勘違いしないぜ。それって俺のことはもう二度と言わんと決めたんだ)」
八幡「(寝よう……)」zzzzz
※真夜中
ガチャガチャッ
小町「むー、お兄ちゃん今日は鍵を掛けたか…残念」ガッカリ
小町「小町も今日は大人しく寝よっと。おやすみ、お兄ちゃん♪」
翌朝
チュンチュン 朝チュン
八幡「朝か…ん…?」
八幡のケータイ「メール30件:着信6件」チカチカ
八幡「……」ゲンナリ カチカチ
----------------
Frm:ゆい
sb:おはよー
あのあとめぐり先輩と帰ったって聞いたよ(≧ヘ≦)!
ひどいよヒッキー(>_<)
今日はあたしと帰ってくれる(*^o^*)?
待ってるから|( ̄3 ̄)|!
それじゃまたあとでね(≧∇≦)!
-------------------
八幡「相変わらず頭悪いメールだな…」ポチポチ
Frm:雪ノ下雪乃
sb:放課後
明日の奉仕部の活動後、買い物につきあって欲しいのだけれど、お願いできますか。
-------------------
八幡「明日って、今日じゃん…」カチカチ
--------------------
Frm:雪ノ下陽乃
sb:明日
お茶しよー!
また正門で待ってるから、早く来ること♪
来ないと、お姉ちゃん怖いぞ~!
----------------------
八幡「オイ、俺雪ノ下姉とアドレス交換してないぞ?!しかもきちんと登録されてるしなにこれ怖ぇ…」サァッ
Frm:平塚静
sb:明日の放課後
放課後、進路相談があるので残ること。
サボった場合は、比企谷のご両親が居るとき挨拶に伺います。
----------------
八幡「挨拶ってなんですか先生…てか残ってもろくな事無さそうだし」カチカチ
八幡「(結局、メールは雪ノ下3件、由比ヶ浜8件、雪ノ下姉3件、平塚先生が16件)」
八幡「(不在着信は全部先生からだった)」
八幡「学校行きたくない…」
小町「おにーちゃーん♪起きてるー?開けてよ~!朝だよ~♪」ガチャガチャ
小町「開けないと小町もサボりまーすっ」
八幡「それは止めろ」ガチャ
小町「わーいおにーちゃーん♪ぎゅーっ♪」
八幡「朝から無駄に元気だな鬱陶しい。それより、お前せかす割には何故着替え終わってない。下着だけじゃないか」
小町「あれれー?…テヘッ失敗失敗」
八幡「とっとと着替えろ。学校行くぞ」
小町「あ、じゃお兄ちゃん着替え手伝って」
八幡「自分でやれ。急がないと遅刻するぞ」
小町「うわわっ」
--- 登校時間 ---
小町「準備完了!ささ、お兄ちゃんどぞー!」ニダイチャクセキ!
八幡「…兄使いが荒い妹だぜ」
小町「そんなこと言ってー♪お兄ちゃんだってうれしいくせに」
八幡「アホか。疲れるだけだろうが」
小町「もー、小町ぐらいしかお兄ちゃんの後ろにのって貰えないくせに。よーし、今日は恋人乗りで登校してあげよう♪」
八幡「なにその上からコメント。そんなの要らねえし危ないから止めろ」
小町「んー!お兄ちゃんやっさしぃ♪流石のシスコン」
八幡「(なんでこんなにテンション高いのコイツ)」
-------------
八幡「(結局小町の言うことを聞き入れてしまう俺…全国の愛妹家の鑑だな)」ヘッ
小町「なにお兄ちゃん気持ち悪いんですけどー」ギューッ クンカクンカスーハー
八幡「ほっとけ。てか小町、なんかくすぐったいんだけど何してんの」
小町「気にしなーい気にしなーい♪お兄ちゃんは前見て事故らないでねー♪」ギューッ クンカクンカスーハー
八幡「(なんか周りからスゲー見られてるよ…)」キコキコ
ブロロロロ…
雪乃「(まったくあの男は…こちらのメールキチンと見てるのかしら)」ハァ
陽乃「何、雪乃ちゃん。難しい顔しちゃってー」
雪乃「別に。姉さんには関係ないわ」
陽乃「ははーん…比企谷くんの事考えてるのかな~♪」
雪乃「…!だ、誰があんな男のことなんか」
陽乃「図星だ~♪雪乃ちゃんわっかりやすーい」
雪乃「ふんっ…あら?」
ユキノシタノシャソウカラ
八幡「」キコキコ
小町「♪」ギューッ クンカクンカスーハー
雪乃「」イラッ
雪乃「…ねえ、あの自転車の側までつけて欲しいんだけど」
運転手「畏まりました」
陽乃「なになに雪乃ちゃん、知り合い?ってあー!比企谷くんだ」
雪乃「姉さん、落ち着きなさい」
陽乃「雪乃ちゃん窓開けて開けて!ひゃっは」
雪乃「止めなさい姉さん」
陽乃「!」モゴモゴ
ブロロロロ…
小町「(んー?なんか車が後ろついてきてる?)」ギューッ クンカクンカスーハー
小町「(あれ、もしかしてあれ…)」
ウィィィィン…
雪乃「あ、えと、コホン、おは」
小町「………」クンカクンカスーハー
雪乃「………」
小町「………」クンカクンカスーハー
雪乃「コホン…えと、おは」
小町「…………」スリスリ クンカクンカスーハー
雪乃「………」
小町「………ニヤニヤ」クンカクンカスーハー スリスリ
小町『雪乃さーん、羨ましい?羨ましいですか?いやー、でもこゆ事出来るのは妹の特権というか、小町だけの特権なのでーっす♪残念でしたー!』
※コメントは雪ノ下雪乃の想像です。
雪乃「」ブチッ
雪乃「ねぇ」
陽乃「?」モガ?
運転手「何でしょうか?」
雪乃「あの自転車を後ろから少し押せるかしら」
運転手「はい?!」
雪乃「押して頂戴」
陽乃「ちょ、雪乃ちゃん落ち着いて!何言ってるの?!」
雪乃「姉さん、私は落ちついてるわ。姉さんこそ朝から騒がしい。落ち着きなさい」
陽乃「雪乃ちゃん何言ってるの怖いよ!大体どうしていきなり…」
小町「?」クンカクンカスーハー スリスリ ギューッ
陽乃「…………」
雪乃「………」コクリ
陽乃「………」
陽乃「行って頂戴」
運転手「!」
ギャーギャー ワーワー!! キキーッ
八幡「なんか後ろが騒がしくないか?」キコキコ
小町「気のせーでしょー!ほらほら、後少しなんだから後ろ見ないで安全運転ー♪」スリスリ ギューッ
八幡「へいへい」キコキコ
- 中学校前 -
小町「お兄ちゃんありがとー♪それじゃまたあとでね~!」フリフリ
八幡「おーう…声デカイよ小町」
雪乃「楽しそうね」
八幡「!」ビクッ
雪乃「おはよう、シスコン君」
八幡「もはや原型すら留めていないな。つか名詞じゃないし。形容詞だし」
雪乃「あら、否定するの?否定できるのかしら」
八幡「しねぇよ。で、何?どうしてこんなトコいるの?車じゃないのかよ」
雪乃「別に、今日はそんな気分だっただけよ。というか、女性を詮索するなんて、気持ち悪いわね。…そんなに気になるのかしら?///」
八幡「いや、別に。それじゃ俺行くわ。お前も急がないと遅刻するぞー」
雪乃「ま、待ちなさい」
八幡「なんだよ?」
雪乃「私も、一緒に行くわ」
八幡「そうか」
雪乃「そうよ。ほら、急ぎなさい」
八幡「へいへい」
雪乃「でも、そうね。比企谷君」テクテク
八幡「何だ」カラカラ…
雪乃「私、体力だけは自信がないの」テクテク
八幡「そうだったな」カラカラ…
雪乃「そうよ」テクテク
八幡「そうか」カラカラ…
雪乃「ねえ、比企谷君。私、自慢じゃないけど体力だけは自信がないの」ピタッ
八幡「だから何だよ」ピタッ
雪乃「その、比企谷君の…」
八幡「俺の?」
雪乃「自転車の後ろに乗せて欲しい///」
八幡「」
雪乃「こ、小町さんみたいに…///」カァッ
八幡「(ナニコレ)」
-------
八幡「(おかしい…絶対おかしい)」キコキコ
雪乃「///」キュッ
八幡「(コイツこんなんだったけ?いや違うでしょ。辛辣残酷な毒舌キャラだった筈なのに)」
雪乃「……」スンッ クンクン
八幡「ふぉっ…!お、おい後ろで何やってるんだよ///」ビクッ
雪乃「……別に」クン キュッ
雪乃「(これは素晴らしいわね…朝から卑猥な気分になりそう)」
八幡「(うわぁ…なんか小町みたいな事を他の女の子にされるとなんだコレ勘違いするだろうが)」
八幡「(オーケーオーケー、落ち着け。雪ノ下の気の迷い。ストレスでおかしくなってるだけだ。期待するな勘違いするな俺)」キコキコ
雪乃「………」クンクン
八幡「……なあ雪ノ下」キコキコ
雪乃「……何かしら」クンクン
八幡「楽しいの、それ」キコキコ
雪乃「……なんの事かしら」クンクン
八幡「いや、その…匂い嗅いでない?」キコキコ
雪乃「何を言ってるのかしら。そんなことしてないわ」クンクン
八幡「くすぐったいんだけど」キコキコ
雪乃「そう…」キコキコ
八幡「………」キコキコ
雪乃「……その、小町さんがやってるのを見て私も真似してみたんだけど…興味深いわね」クンクン
八幡「そうかぁ?」キコキコ
雪乃「……柔軟剤の匂いがするわ」クンクン
八幡「そうだろうな」キコキコ
雪乃「あと、あなたの香りがする…///」キュ
八幡「(ナニコレーーー)」
オイアレミロヨ ウソーナニアレー! ヒ、ヒキタニ…! ハヤハチシカミトメナイ!! ヒナオチツケッツーノ
八幡「おい雪ノ下、もう着いたぞ」キコキコ
雪乃「そう…」スリスリ
八幡「すげぇ見られてる。すげぇみられてるよオイ。降りた方がいいって」
雪乃「…まだ駐輪場に着いてないでしょう。それとも何かしら?あなたは此処に自転車を放置していくつもりかしら?」キュッ
八幡「そんな訳無いだろうが…」
雪乃「とにかく、キチンと駐輪場まで自転車を置きに行きなさい。乗せてもらった恩が有るから、私も渋々だけど付き合うわ」ギュー
八幡「そんな恩義感じなくても良いから。早く降りてくれるだけでいいから!」
雪乃「……行きなさい」キュッ
八幡「いやいや、だからね?」
沙希「…あのさ、邪魔なんだけど」
八幡「うぉっ」
沙希「朝っぱらから鬱陶しい。そーゆーのは見えないトコでやってくんない?」ギロッ
雪乃「……」プイッ
沙希「……」イラッ
八幡「……おい雪ノ下」
雪乃「………」ギューッ
沙希「!…ふんっ」カラカラ
八幡「(結局、雪ノ下は駐輪場まで降りてくれなかった…)」ゲンナリ
--- 教室 ---
ガヤガヤ…
ガラッ
八幡「……」
シーン
八幡「……」スタスタ… チャクセキ
シーン
八幡「(何だ?急に静かになった)」
ジー
八幡「(なにこの見られてる感)」
八幡「(その中でもすげぇガン飛ばしてんのは……)」チラッ
結衣「……」ニヘラッ
八幡「(目が笑ってない…)」ゾクッ
沙希「……」ギンッ
八幡「(こえぇよ…現役だよ現役のヤンキーだよ)」
南「……」ガルルルルル
八幡「(なんで相模がキレてんだよ…)」フイッ
戸塚「………」プンプン!
八幡「(なにあれ戸塚可愛い)」ニヘラッ
八幡「(多分朝のことだろうな…しかし、由比ヶ浜はともかく何故川崎と相模がキレてんだ?)」
八幡「(まぁ虫の居所が悪いだけだろう。そんなことより戸塚だ)」
八幡「(怒ってる戸塚も可愛いが、下手な誤解で友情にヒビが入ってはかなわん)」キリッ
八幡「(戸塚の誤解を解かなければ!!最優先で)」キリッ
ドアズドォォォォォォン!
八幡「?!」ビックーン
静「……………」ユラリ
静「おはよう諸君…席に着け。SHRを始める」ギンッ
八幡「(えぇー…凄くキレてらっしゃる方がキター…)」
--- 一方その頃 ---
ナンカユキノシタサンラブラブデトウコウシテタラシイヨー アタシソレミター マジカヨ!アイテダレ?
雪乃「……………」
雪乃「……………」ニヤッ
雪乃「(なかなか良い物だったわ…又してみようかしら)」ニヤニヤ
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