元スレモバP「トゥルーシンデレラストーリー」
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751 :
>>747
凛の時みたいに「今は進行しませんよ」的なイベントになるんではないかと
いい加減奈緒ちんに出番ください(涙目
752 :
>>704の文が明らかに変なので修正
×李衣菜『ありすさんとは下校デートをしないと次のしないと次のイベントには進まないよ!』
↓
○李衣菜『ありすさんとは下校デートをしないと次のイベントには進まないよ!』
補完お願いします
753 :
アリスナイパーがおそろしい
754 :
スナイパーの精度が半端じゃねぇな
755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P『(うーん、今朝は涼しくて気持ちの良い朝だな)』
早苗『おっ、プロくんおはよー!』
P『やぁ、早苗ちゃん。おはよう』
早苗『今日は涼しくて天気も良いし気持ちの良い朝ね!』
早苗『なんだか今日1日元気でいられる気がするわぁ』
P『早苗ちゃんはいつだって元気じゃない』
早苗『うふっ。まぁねん♪』
早苗『それじゃ、プロくん!たまにはプロくんの方から会いに来てよね!』
早苗『またねっ!』タッ…!
P『うん、また』
P『(早苗ちゃんはいつ会ってもパワフルだなぁ)』
P『(よし、俺も早苗ちゃんを見習って1日を元気に頑張るか!)』
756 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ありす『……』ペラッ…
P『……』
P『(橘さん、昨日の今日であんなことがあったけど…)』
P『(特に落ち込んでいるようには見えない…)』
P『(いつも通りの凛々しい瞳だ…)』
P『(今日だって普通に登校してきたし…)』
P『(やっぱり昨日のことは然程気にしていないのか?)』
P『……』
P『(…だけど)』
P『(遠目からだったけど…昨日、彼女は確かに泣いていた)』
P『(俺にはあの時彼女が流した涙が、昨日だけの涙には思えなかった…)』
757 = 755 :
P『(だからといって、俺に何が出来る?)』
P『(彼女に気の利いた台詞の一つも言えないまま、そのまま立ち去ってしまった俺に…)』
―――モバくん、入って来ないで!!
―――だけど、明日にはまた…いつもの私よ
―――今日はもう、このまま一人にしておいて
P『……』
P『(…一人で良いわけなんて、無いだろ)』
P『…橘さん』
ありす『…!』
ありす『…モバくん、どうしたの?』
758 = 755 :
P『えっと、今日の放課後って何か用事ある?』
ありす『放課後?』
ありす『…図書室に、寄ろうと思ったぐらい』
ありす『約束のような用事は無いわ』
P『じゃあさ、今日良かったら一緒に帰らない?』
ありす『えっ?』
P『橘さんと話しをしながら帰りたいなって思ってさ』
ありす『……』
ありす『…ええ、良いわよ』
ありす『一緒に、帰りましょう』
P『ホント?良かった』
ありす『放課後、教室から一緒で良いの?』
P『うん、そうしようか』
ありす『わかったわ』
P『(こうして俺は橘さんと一緒に帰る約束をした)』
P『(俺が彼女に出来ることは…)』
759 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P『(ふぅ…いい汗かいた…)』
P『(さて、教室に戻るかな)』
卯月『あっ、モバさん!』
P『島村さん』
卯月『体育だったんですか?お疲れ様です♪』
P『うん、ありがとう』
P『そういう島村さんはこれから体育?』
卯月『はいっ!そうなんです!』
P『でも、随分早いね。他の人たちはまだ誰も来てないのに』
卯月『私、今日はバレーボールのネットを張る当番なんです!』
P『そっか、先に来て準備を…』
P『…って、あれ?』
卯月『?』
760 = 755 :
卯月『どうしました?』
P『当番って一人だけで?』
卯月『あっ、本当はもう一人の子がいるんですけど…』
卯月『今日はその子、風邪でお休みしちゃって…』
P『誰か他の人はいないの?一人じゃ大変でしょ』
卯月『いえ、良いんです!』
卯月『私、頑張るの好きですからっ!』
P『(体育の準備に頑張るも何も無いと思うんだけど…)』
P『(何事にも一生懸命な彼女だからこそ他の人に頼むってことはしないんだろうな…)』
P『…島村さん、俺も手伝うよ』
卯月『えっ!?』
761 = 755 :
卯月『そんな!お疲れなのに、悪いですよっ!』
卯月『私は一人でも…!』
P『頑張るのは良いけど、一人で頑張りすぎるのは疲れると思う』
P『二人でやった方が早いし、それに俺たち友達だろ?』
P『こういう時は頼ってくれたら嬉しいな』
卯月『モバさん…』
卯月『…ありがとうございますっ!』
卯月『一緒に…頑張りましょうっ♪』
P『うん。えーと、とりあえずまずはポールを運べば良いのかな?』
卯月『はい!お願いしますっ!』
卯月『…ねぇ、モバさん』
P『ん?』
762 = 755 :
卯月『えへへ…♪』
卯月『お友達って良いですね♪』
P『島村さん…』
P『うん、そうだね』
卯月『私、あなたとお友達になれて嬉しいですっ♪』
卯月『これからも卯月と仲良くしてくださいね?』
P『もちろんだよ』
卯月『えへ、ありがとうございます♪』
卯月『それじゃあ、用具室に行きましょう!』
P『うん』
P『(島村さん、はにかんでて可愛いな…)』
P『(こうして俺は島村さんの体育の準備を手伝った)』
763 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P『菜々先生、質問良いですか?』
菜々『はぁい♪良いですよぉっ☆』
P『どうして俺は菜々先生と職員室で昼飯を食べてるんでしょうか?』
菜々『……』
菜々『…それは』
P『…それは?』
菜々『キャハっ☆乙女の秘密だよ♪』ブイッ
P『教室戻って良いですか?』ガタッ…
菜々『あぁ~っ!?待ってくださいっ!!』
菜々『ウサミンジョークですよっ!ウサミンジョーク!!』
P『…はぁ』
P『(昼休み…普段の俺なら学食で定食を食べるなり購買でパンを買ったりしてる真っ最中のはずなのに…)』
P『(何故か俺は今、職員室で菜々先生と昼飯を食べていた…)』
764 = 755 :
菜々『でも、美味しいでしょう?ウサミン焼き』
P『確かに美味しいんですけどね…』モグモグ…
菜々『えへ、ナナの手作りなんですよぉ♪』
P『…もしかして、ウサミン焼きの布教活動を手伝えとでも言うんですか?』
菜々『あっ、それはナイスなアイディアですねっ!』
菜々『今度お祭りがある時には出店でも出そうかな♪』
P『…ホントに何の用なんですか?』
菜々『……』
菜々『…何の用って決まってるじゃないですか』
P『えっ…』
P『(なんだ…?急に真面目な顔して…)』
菜々『モバくん、終了式が終わったら転校しちゃうんですよね?』
菜々『あなたの親御さんから、ご連絡をいただきましたよ』
P『あ…』
765 = 755 :
P『(そうだ…俺は夏休みに入ったらこの学校を転校して…)』
菜々『モバくん』
P『はい…』
菜々『やだなぁ、モバくんの口からナナに一言あっても良かったじゃないですかぁ』
菜々『たださよならだけなんて、寂しすぎますよ?』
P『……』
菜々『でも、モバくん自身も少し前に転校の事実を知らされたわけだし気持ちの整理が付いてないのかもしれませんね』
菜々『だから、ナナからはこのことは誰にも言いません』
菜々『だけど転校までの残りの時間…よく考えてみてくださいね?』
菜々『誰と過ごしたいのか…その人に何を伝えるのかを』
菜々『あっ、もちろんナナと一緒にいたくて、お話をしたいならいつでも歓迎しますよ♪』
菜々『残り僅かな時間だけど、仲良くしてくださいねっ♪』
P『先生…』
P『…はい』
P『(…そうか。俺が転校するまでもうあまり時間は無いんだよな)』
766 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P『(…佐久間さん)』
P『(自意識過剰なのかもしれないが…)』
P『(彼女が俺に対して向けてくれる好意は友達の範疇を超えている気がする…)』
P『(そもそもの出会いがキスから始まったからこそ尚更そう思うのかもしれない…)』
―――まゆの唇を奪った責任、取ってもらうから♪
P『(彼女と友人になることで、その責任は果たすことが出来たものだと思っていたけど…)』
P『(それはあくまで通過点であって…)』
P『(彼女には、その先が…)』
P『……』
P『(…保健の先生、来ないな)』
P『(頭痛いから少しベッドで休ませてもらおうと思ったんだけど…)』
P『(このまま勝手に使わせてもらおうかな…)』ゴロン…
P『……』
P『…zzz』
767 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P『……ん?』
P『(…ベッドの上)』
P『(……そうか、あのまま眠っちゃったみたいだな…)』
P『…っ!?』ズキッ…
P『(なんだ…?左手の薬指が痛む…?)』スッ…
P『(…絆創膏と赤いリボン?)』
P『(一体…?)』
『…目が覚めた?』
P『…!?』
まゆ『うふ…』
P『佐久間さん…』
P『(…他には誰もいない)』
P『(二人きりか…)』
768 = 755 :
P『…佐久間さんは、いつからここに?』
まゆ『あなたが保健室に入ってから、少しした後ね』
まゆ『お友達に授業の代返をお願いしてたから♪』
まゆ『あなたの看病をするために♪』
P『はは…』
P『(そう都合良く2度も保健室に入っていく姿って見かけるものか…?)』
P『(多分、付けられてたんだよな…)』
P『……』
P『…佐久間さん、ちょっと良いかな?』
まゆ『あら、なぁに?』
P『俺と佐久間さんの出会いってさ、俺の不注意から始まっただろ?』
まゆ『…ええ、今も覚えてるわ♪』
769 = 755 :
P『何度も言うけど、あの時はホントにごめん』
まゆ『うふっ、良いの…』
まゆ『あの日があるから、今があるんですもの…』
P『…そうだね』
まゆ『だけど、それがどうかしたの?』
P『……』
P『あんなことがあったのにも関わらず、それでも佐久間さんは俺と友達になりたいって言ってくれたけど…』
P『佐久間さんはどうして俺と友達になりたいって思ってくれたの?』
まゆ『……』
P『ごめん…こんな質問、不愉快かもしれないけど…』
P『(答えによっては、俺は今までとは違う形で佐久間さんと向き合わなきゃならなくなるかもしれない…)』
まゆ『…何かがあると思えたの』
P『…えっ?』
770 = 755 :
まゆ『まゆが、知らない世界に』
まゆ『あなたなら連れ出してくれると思った』
P『佐久間さんが知らない世界…?』
まゆ『…プロさん』スッ…
P『…!』
まゆ『んっ…』チュッ…
P『……』
P『(俺はどんな答えを期待して、あんな質問をしたのだろうか)』
P『(正直、友人になってからも出会った時と同じような…)』
P『(言葉で言い表すことの出来ない恐怖感を彼女には抱いていた)』
P『(しかし俺は彼女からのキスを拒絶するわけでも無く…)』
P『(俺は、彼女に対して…)』
まゆ『……』
771 = 755 :
まゆ『ううん…違うわね…』
まゆ『まゆを連れ出すんじゃなくて…』
まゆ『これから一緒に、知っていくの』
まゆ『まゆ達が知らない世界を…』
P『……』
まゆ『…ねぇ、まゆのこと怖い?』
P『えっ?』
P『それは…』
まゆ『…ううん、良いの』
まゆ『だけど、あなたに対しての好意は本物なの』
まゆ『だから、これからも仲良しでいて欲しいの』
まゆ『今はあなたの一番になれなくても…』
P『(…それって、やっぱり)』
772 = 755 :
P『佐久間さん…それは…』
まゆ『あなたとまゆは、ずーっと一緒…』
まゆ『いずれはまゆだけの、あなたに…』
P『……』
まゆ『さて、そろそろ教室に戻らなきゃ…』
まゆ『…プロさん』
まゆ『…左手の薬指、予約しておいたから♪』
P『えっ…?』
まゆ『またね♪』ガラッ…
P『……』
P『(やっぱり彼女が俺に向けてくる好意は、友達以上の…)』
P『(俺が彼女と今以上の関係になるってことは…)』
P『(…確かに佐久間さんは可愛い)』
P『(だけど、この薬指……)』ズキッ…
P『くそっ…』
P『(ハッキリしないな、俺…)』
773 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菜々『それじゃあ、HRはおしまいですっ!』
菜々『みなさん、気を付けて帰ってくださいねっ!』
菜々『ウサミンとのお約束だよっ☆キャハっ♪』
P『(…さて、放課後になったな)』
P『橘さん』
ありす『わかってる』
ありす『行きましょうか』
P『うん、一緒に帰ろう』
ありす『ええ』
774 = 755 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ありす『…なんか、変な感じね』
P『えっ?』
ありす『私、男の子とこうして二人で帰るのって初めてだから』
P『そうなんだ?』
ありす『私があなた以外の男の子と一緒にいるのを見たことある?』
P『まぁ無いけど、それなら嬉しいな』
ありす『どうして?』
P『一緒に帰れる俺って特別ってことでしょ?』
ありす『…よくそんな恥ずかしい台詞が言えるわね』
P『あ、ダメだった…?』
ありす『別に…間違ってはいないけど』
P『そっか、良かった』
ありす『…もう』
775 = 755 :
P『そうだ橘さん、少し寄り道して帰らない?』
ありす『寄り道?』
P『うん。せっかく一緒に帰ってるんだし、もう少しゆっくり話しがしたいなと思って』
ありす『……』
ありす『最初から、そうやって誘うつもりだったのでしょう?』
P『あっ、わかるんだ?』
ありす『昨日の今日で一緒に帰ろうと誘ってくるぐらいだもの』
ありす『…特別に話したいことがあるんでしょう?』
P『……』
ありす『昨日も言ったわ。明日にはいつもの私』
ありす『悪いけど、昨日のことについては私は何も…』
P『違うんだ、そうじゃないんだ』
ありす『えっ?』
776 = 755 :
P『昨日のことが気にならないって言ったら嘘になる』
P『だけど、昨日のことについて俺は何も聞くつもりはないよ』
ありす『…どういうこと?』
P『どういうことも何も…』
P『(俺が彼女に出来ること…)』
P『俺はただ、橘さんと一緒にいたいだけだよ』
ありす『…!』
P『(傍にいて、一人にしない)』
P『(例え、それが残り僅かな時間だとしても)』
P『(俺が彼女の支えになることが出来たなら…)』
ありす『……』
777 = 755 :
ありす『…あなたって変な人ね』
P『そうかな?』
ありす『そうよ』
ありす『友達になったとはいえ、こんな私にどうしてそこまで…』
P『友達だから、じゃダメかな?』
ありす『論理的じゃない』
ありす『だけど、あなたらしい』
ありす『…どこへ行くの?』
P『えっ?』
ありす『寄り道、するんでしょう?』
P『あっ…うん…!』
P『じゃあさ…』
1.丘の上公園に行こう
2.図書館に行こう
>>779
781 = 755 :
イベント分岐の為、ここで中断します
ありすの下校イベントは休み時間1のイベントを発生させないと選択肢にすら出てこないっていう設定のつもりですが、見事に2つとも取っていただいてちょっと驚いてます
次回はありすのイベントと1日の予定安価だけの予定なので遅くても火曜日には更新出来るようします
783 = 778 :
おつ
それ聞くとやっぱありずスナイパーすげぇなぁ…
784 :
これありすルート一直線だな、下手にバラけるよかいいな
785 :
バラけたらマジで寂しいED迎えそうでハラハラする
それにしても、やはり重そうなありすである
786 :
P『丘の上公園に行かない?』
ありす『丘の上公園?』
P『うん。静かだし、あそこから見る景色はとても綺麗なんだ』
ありす『そうなんだ。なら、そこに行きましょうか』
P『少し歩くけど時間は平気?』
ありす『構わないわ』
ありす『今は私も…あなたと一緒にいたい』
P『…そっか、ありがとう』
P『それじゃあ、行こうか』
ありす『ええ』
787 = 786 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ありす『良い眺めね…』
P『気に入った?』
ありす『ええ』
ありす『こうして街を見下ろしながら、何も考えずにいられたら…嫌なこと全部忘れられそう』
P『……』
ありす『…モバくん、私は自分の学校生活について何も考えたことは無かったわ』
P『えっ?』
ありす『授業を受け、課題をこなし、テストを受ける…』
ありす『ただ、それだけだった』
ありす『だけど、あなたとお話するようになって、初めて考えてみた』
ありす『勉強以外での、私が学校に行く理由』
P『…その答えはわかったの?』
ありす『…ううん』
788 :
お、きてた
789 = 786 :
ありす『まだ、わからない』
ありす『人とのコミュニケーションを図るわけでも無く…』
ありす『行事に熱中するわけでも無い』
ありす『無関心だった。全部』
ありす『そうして、周りから疎まれる』
ありす『当然のことよね、一人ぼっちになるのは』
ありす『だけど、私はそれで構わなかった』
P『…けど、俺は橘さんと一緒にいるよ』
ありす『そうね…』
ありす『あなたは周りの人たちは、違う…』
P『そう言って貰えるなら嬉しいよ』
ありす『どんな意味かも言ってないのに、よく楽観的に捉えられるわね?』
P『悪い意味なの?』
ありす『…いいえ、良い意味よ』
P『そっか、良かった』
790 = 786 :
ありす『ねぇ、あなたが私の名前に触れた時のこと…覚えてる?』
P『名前に触れた時のこと?』
P『それって、俺が「ありす」って名前を可愛いって言った時の?』
ありす『…ええ』
ありす『あの時は、本当にごめんなさい』
P『いや、俺の方こそ何も知らずに…』
ありす『仕方ないことよ』
ありす『あなたが何も知らなかったのは当たり前』
ありす『それなのに、私が勝手に一人で不機嫌になって…』
P『……』
ありす『…私は自分の名前が嫌いよ』
791 = 786 :
ありす『他人からすれば、酷くくだらない理由』
ありす『「ありす」なんて名前、日本人っぽくない』
ありす『まるで不思議の国のアリス』
ありす『夢を見てる子供みたいな名前ね』
P『……』
ありす『…私も小さい頃はね、「ありす」って名前は可愛いとは思ったわ』
ありす『だけどね、年齢を重ねるにつれて、そのことをからかわれるようにもなった』
ありす『変な名前、お話の中に帰れ…』
ありす『悔しかった…』
ありす『何故ならからかわれても、私にはそれを覆す術が無い…』
ありす『だって、私は橘「ありす」だから…』
P『橘さん…』
792 = 786 :
ありす『そして、私が出した結論が相手に名前を呼ばせないこと』
ありす『名前のことで言い返せないなら、最初から呼ばせなければ良い』
ありす『つまり、私は逃げたの』
ありす『そして、同時に戦った』
ありす『名前で呼ぶ人は誰であろうと強く当たった』
ありす『いじめっ子の男子、味方でいてくれた女子でさえ…』
ありす『その日から全てが敵に思えたの』
ありす『そして、気づいた時には私はもう一人ぼっちだったわ』
ありす『当たり前のことよね』
ありす『名前を呼ばれただけで癇癪を起こす、変な名前の変な女の子…』
ありす『誰が好き好んで、そんなの子の近くにいるのって話』
P『……』
793 = 786 :
ありす『ここまで話せば、高校での私がどうして一人なのかも、よりわかるでしょう?』
P『…同じように橘さんの名前を呼んだ子達に対して』
ありす『流石に癇癪という程のレベルでは無くなったけどね』
ありす『あの日、あなたに見せて態度と同じように…』
P『……』
ありす『そうして、また疎まれて』
ありす『そんな人たちに私も歩み寄るわけでも無く、さらに疎まれて…』
ありす『…ね?くだらないでしょう?』
P『…そんなこと』
ありす『良いの、わかってるから』
ありす『結局は私が大人になりきれていない子供…』
ありす『「ありす」そのものだから』
794 = 786 :
P『橘さん…』
ありす『だけど、あなただけは違った』
P『えっ?』
ありす『あなたにも、私は名前を呼ばれたことで理不尽に怒ったわ』
ありす『そして、それがキッカケであなたも私のことを疎むようになると思った』
ありす『それも仕方ないって思った』
ありす『悪いのは、私だったから』
ありす『でも、あなたは私を責めたり疎んだりはせず…』
ありす『私に謝ってくれた』
ありす『また、お話しがしたいって言ってくれた』
ありす『図書室で、あなたが私と仲良くなりたいって言ってくれた時も…』
ありす『あなたは、こんな私のことを認めてくれるんだって思えたの…』
ありす『…嬉しかった』
795 = 786 :
ありす『今日だって、私に聞きたいことだってあるはずなのに…』
P『そんな…』
P『俺はただ、本当に橘さんと仲良くなりたいと思ってただけだから…』
ありす『…ありがとう』
ありす『今は素直にその言葉が嬉しいって思える』
ありす『私もあなたと仲良くしたい…一緒にいたい』
ありす『あなたがいてくれれば、私はこれからの学校生活…』
ありす『きっと、これが私が学校へ行く理由なのもかもしれない…』
ありす『私はあなたがいてくれれば、大丈夫』
ありす『これからも…ずっと仲良くしてね?』
P『橘さん…』
P『……』
796 = 786 :
P『(もちろん彼女が望んでくれるなら俺は彼女の傍にいる)』
P『(それは俺が心に決めたことだ)』
P『(けれど…)』
ありす『…?』
P『(ずっと傍にはいられない…)』
P『(俺がこの学校からいなくなった後の彼女はどうなってしまうのだろうか?)』
P『(周りに疎まれて、彼女もそれを受け入れたまま…)』
P『(昨日彼女が見せた涙の理由も解決せずに…)』
P『(俺に見せてくれた笑顔をもう学校では見せることも無くなってしまうのだろうか?)』
P『(それで…良いのだろうか…)』
P『(…でも)』
ありす『…モバくん?』
P『……』
797 = 786 :
P『うん。これからもよろしくね』
ありす『…!』
ありす『…ええ』ニコッ
P『(今、この時だけは彼女が見せてくれる笑顔を曇らせたくなかった…)』
P『…一緒に帰ろうか?家まで送るよ』
ありす『あ…』
ありす『…うん。家まで、送ってほしい』
P『じゃあ、お話ししながら帰ろうか』
ありす『…うんっ』
P『(…ただ、傍にいるだけじゃいけない)』
P『(だけど、いずれ来る別れの時までに…)』
P『(俺は、彼女の為に他に何が出来るのだろう…)』
798 = 786 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
李衣菜『今日も1日、お疲れ様!』
李衣菜『これ、今日までのお兄ちゃんの好感度だよ!』
ありす アコガレ きらり シリアイ 卯月 ナカヨシ みく シリアイ まゆ ナカヨシ 早苗 シリアイ 愛梨 デアイ 凛 シリアイ リーナ お兄ちゃん大好き
李衣菜『放課後デートは楽しかった?』
李衣菜『ありすさんは好感度MAXまであと一息だね!うっひょー!!』
李衣菜『あ、そういえば…』
李衣菜『お兄ちゃんの知り合いの女の人で凄く嫉妬深い人がいるみたい…』
李衣菜『ブッキングには気を付けてね?』
李衣菜『それじゃあ、お兄ちゃんおやすみ!』
P「アコガレか…」
P「これにさらにもう一段階があるわけか…」
P「イベントだけ見てもナカヨシからが長いっていうのがよくわかるな…」
P「しかしブッキングってどういうことだろう?」
799 = 786 :
17日目
P『さてと、今日の予定は…』
P「さて、今日も予定を決めてセーブするかな」
P「休み時間1はどうする?」
1.自分の教室 ありす
2.渡り廊下 奈緒
3.2年教室前 まゆ
4.校舎裏 みく
>>801
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