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    元スレ男「おかえり、妖精さん」

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    51 = 1 :

    妖精D「はむっ」

    「どう?」

    妖精D「・・・なんだか、とっても感動です・・・」

    妖精D「ごめんなさい、私バカで、良い言葉が出ません・・・」

    「そんな、大袈裟な・・・じゃあ、こっちも食べてみてくれる?」

    妖精D「はい!あー・・・」

    「ストップ!熱いってば!」

    妖精D「ご、ごめんなさい!つい夢中に・・・」

    妖精D「ふーっ、ふー」

    妖精D「はふっはふっ」モギュモギュ

    52 = 1 :


    「どう?」

    妖精D「こっちの方が美味しいです!」

    「そう?肉のエキスのはずなんだけど、エキスならいいのかなぁ」

    妖精D「お肉・・・はどうしても嫌いなんです、けど」

    「Aちゃんも指そのままで味見してみて?冷ましたから」

    妖精A「は、はい」

    「あーん」

    妖精A「あむ」モグモグ

    妖精A「私も美味しいと思います」

    「そっか。じゃあコンソメ入れよう」

    「そこの棚を開けてお椀6つとってくれる?」

    妖精D「はい!おわん・・・?」ガラガラ

    「その黒いやつ」

    妖精D「あ、はい!」

    53 = 1 :

    「じゃあ、テーブルに持っていって。熱いから、気を付けるように」

    妖精A「は、い・・・」

    妖精D「ご主人様は・・・?」

    「人間はお肉がないとダメなもので・・・」

    「兄さぁーん!お肉無いんですかぁー!?」カチカチ

    「箸でお茶碗たたくな!」

    「すいませーん」

    「・・・ほらね」

    妖精D「あのぐにゃっとしてぷちっとしたもの、よく好んで食べられますね・・・」

    「ぐにゃっとしてぷちっ?」

    「・・・ひょっとして俺と君で違うものを想像してるのではないだろうか?」

    妖精D「そ、そうなんですか?」

    「『お肉』って何?」

    妖精D「えっと、例えばカブトムシの幼ch」

    「ですよねー」

    54 = 1 :

    妖精D「人間は違うお肉を食べているのですか?」

    「人間は豚とか鶏とか牛とか魚とか。まれに馬とか羊とかクジラとか」

    妖精D「な、何でも食べるんですね」

    「今日はこの豚肉を使います」

    妖精D「・・・」

    「で、たまにタチの悪いやつは妖精も食べると」

    妖精D「・・・私たちは美味しいんでしょうか」

    「えっ・・・えっと、肉食動物の肉は臭いって聞いた事あるから菜食な妖精は美味しいのかも・・・ね?」

    55 = 1 :

    妖精D「・・・」

    妖精D「・・・目の前で妖精が食べられたことがある、って言いましたよね」

    「うん」

    妖精D「それ、わりと最近なんです・・・」

    「そうなのか・・・」

    妖精D「それを見てから、元気が取り柄の子が、無口に・・・」

    「それは・・・Bちゃん?Cちゃん?」

    妖精D「Cの方です・・・」

    「Dちゃんも辛かったろうに・・・」ナデナデ

    妖精D「ご主人様、優しいです・・・」

    「兄さぁーん!まーだーでーすかー!?」

    「はっ、わすれてた!」

    56 = 1 :

    妖精D「ご、ごめんなさい!私のせいで・・・」

    「気にしないで下さいな」ジュー

    「それにしてもDちゃんの緊張が解けてきたみたいでよかった」

    妖精D「・・・へ?」

    「吃音がなくなった」ジュー

    妖精D「・・・///」

    「兄さん、きつおんって何ですか?」

    「お前は知らないのかい・・・」ジュー

    「女子高生5人がバンドするやつですか?」

    「そのノリだときつおん!になるな」ジュー

    57 = 1 :

    「上手に焼けましたー」

    「わぁい」

    「食べないで待っててくれたんだ」

    「お米よそってないですよ、兄さん。」

    「そのくらい自分で用意しろよ!」

    妖精A「おこめ?」

    「あぁ、こればっかりは生じゃ食べないから、後で食べてみてもらおうとして、忘れてた」

    「忘れてたんですか・・・」

    「これこれ。食べてみて。」

    妖精A「ぱくっ」

    「何の疑いもなく行った!」

    「もうすっかり人間の食べ物信頼してるな」

    妖精A「暖かくて甘いです!」

    「よし、大丈夫かな」

    「じゃあよそるか・・・。妹、手伝って」

    「はぁい」

    58 = 1 :

    「じゃあ、いただきます」

    「いただきます」

    妖精D「いただきますっ」

    妖精A「い、いただきます!」

    妖精D「あれ、食べないの?」

    妖精C「・・・」

    妖精B(騙されちゃダメ・・・懐柔されちゃダメ・・・)

    妖精A「大丈夫、私たちが毒味したから・・・変なものは入ってないと思うよ」

    妖精D「すっごく美味しいよ!」キラキラ

    妖精B(二人はもう懐柔されてるような・・・。変な薬とか混ぜられてるんじゃ・・・・・・)

    59 = 1 :

    「兄さんの料理の味はそこらのお店並みなんですよ?」

    「そのサラダは野菜切って盛り付けただけなんですが・・・」

    妖精B「・・・本当ですか?」

    妖精D「うん、それだけだったよ」

    妖精B「・・・」

    妖精B(それなら・・・)

    妖精B「・・・・・・」パクッ

    妖精B「・・・」シャクシャク

    妖精B「・・・・・・! ・・・すごく、美味しい、です」

    「良かった」

    60 = 1 :

    「これでBちゃんも兄さんの料理の虜に」

    「そのサラダは野菜切って盛り付けただけなんですが!」

    「Cちゃんもどうぞ?」

    妖精C「・・・・・・・・・」

    妖精B「・・・これは大丈夫」

    妖精C「!・・・」ムシャムシャ

    妖精C「・・・・・・おいしかった」ボソッ

    「Cちゃんをしゃべらせるほどの美味しさ!さすがは兄さんの料理!」

    「だからサラダは!・・・って、もういいや・・・」

    妖精D「こっちのスープも美味しいよー」

    妖精B(さっきのはすっごく美味しかったけどただの野菜・・・。変な薬が入ってるとしたらこのスープ・・・)

    妖精C「おいしい」ズズズ

    妖精B(!・・・もう食べちゃってるし・・・。こうなったら私も食べないとヘンかな・・・)

    「Bちゃん、何難しい顔してるんですか?」

    妖精B「!・・・いえ、別に・・・何でも・・・ないです」パクッ

    61 = 1 :

    妖精B(あったかい・・・)

    妖精B(前に"ビヤク"って言う薬を飲むと体が火照るって聞いたけど・・・これなのかな)パクッ

    妖精B(止まらない)

    (無口なのにずいぶん色々考えてるような顔してますね)ズズズ

    妖精B(もう食べちゃったんだし今さら考えても無駄かな・・・。それなら今楽しんだ方が得かも)ズズ

    「あ、ついにBちゃんも堕ちましたね、兄さんの料理の前に。」

    「野菜スープなんて誰が作ってもこんな感じだと思うけど」

    「なら、私に作らせてみます?死人が出ますよ」

    「女子力が!女子力が決定的に欠如してませんか!」

    「兄さんは女子力ありすぎです」

    62 = 1 :

    妖精A「お肉って・・・美味しいんですか?」

    「食べてみる?」

    妖精A「あ、そういう意味でいったのでは・・・」

    「興味はあるんでしょ?・・・ほら、ちょっと食べてみる?」

    妖精A「す、すみません」パクッ

    妖精A「べ、ベタベタします・・・」

    「やっぱダメか、油っぽいからなぁ・・・」

    妖精A「ダメではないんですけど・・・、お野菜の方が好きです」

    「皆も食べてみる?」

    63 = 1 :

    妖精B「・・・いまひとつ・・・です」

    妖精C「それなりにおいしい」

    妖精D「嫌いではないです」

    「私は好きですよ」ムシャムシャ

    「ちょっ、何俺の盗ってんの」

    「『食べてみる?』と己の肉を差しだしたのは兄さんじゃないですか」

    「お前は自分のがあるだろ!朝からよくそんなに食えるなぁ」

    「だって美味しいんだもん」テヘペロ

    「ぶりっ子じゃごまかされないぞ」

    「むぅ・・・」

    64 = 1 :

    「ごちそうさま!」

    妖精D「ごちそうさま、です」

    妖精C「ご、ごちそうさま」

    「お粗末様でした」

    妖精A「おそまつさまでした?」

    「作った人はそういうんだ、食べた人は『ごちそうさま』です」

    妖精A「ごちそうさま」

    妖精B「・・・ごちそうさま、でした」

    「お肉は脂っこくて嫌だ、なら脂っこくない肉料理はどうでしょう、兄さん」

    「と、言いますと?」

    「しゃぶしゃぶとか・・・」

    「それお前が食べたいだけだろ」

    「そ、そんなことは・・・」フイッ

    「目線そらすな」

    65 = 1 :

    「さて、お皿を洗うから台所に運んでください」

    妖精D「はい」

    「ゆっくりでいいから気を付けて運んでねー」

    妖精B「・・・はい」

    「ほら、妖精さんたちが働いてるのにお前はのんびりしてるんじゃありません!」

    「食後は休憩しましょう?」

    「早く洗わないと、学校間に合わなくなるがな」

    「ハッ・・・学校・・・!?」

    「今日は平日でーす」

    66 = 1 :

    「運んでくれてありがとうー」

    「そしてAちゃんとDちゃんにはこれをあげます」

    妖精D「何でしょう・・・。500って書いてありますね」

    「500円のお金。40枚で20000円になります」

    「さっきの毒見のお礼。全員で40枚集めてね」

    妖精A「集まったら帰っていいんですか?」

    「そういうこと。数えられる?」

    妖精D「はい」

    妖精C「むり」

    67 = 1 :


    「さて、お皿洗いです」

    妖精B「・・・はい」

    妖精A「あ、あの・・・ご主人様」

    「何?」

    妖精A「近くに草むらとかありませんか?」

    「く、草むら?なんで?」

    妖精A「あ、あの・・・・・・おといれに・・・」

    「トイレ!?それならここの小さい部屋がするとこだから!」ガチャ

    妖精A「ど、どうやってするんですか?」モジモジ

    「妹ー!ヘルプー!」

    「仕方ないですねぇ・・・」

    (妖精のおしっこ!妖精のおしっこ!うへへ)ニヤニヤ

    (顔が死ぬほどにやけているんですが、この変態妹め)

    「他の子達も仕方は見ておいた方がいいと思いますよ」

    妖精D「あ、はい!」

    68 = 1 :


    ジャー

    「お疲れさまでした」

    妖精A「ふぇぇ・・・」

    妖精C「やり方・・・は、わかったけど」

    「私が居るときならいつでもお手伝いします」ニコニコ

    「さ、お皿洗うよ?」

    妖精B「あ・・・申し訳ありませんでした」

    69 = 1 :

    「このスポンジに洗剤をつけて」

    「軽く揉んで泡がたったらお皿をごしごしして汚れを落とします」

    「油でベタベタしているのはまず、軽く水で流します」

    「その後スポンジで洗います」

    妖精B「・・・わかり、ました」

    「お皿は落とすと割れちゃうから、それだけは気を付けてね」

    「水を出すボタンはこれだけど・・・届かないよなぁ」

    妖精B「・・・大丈夫です」パタパタ

    「あ、飛べるんだ・・・」

    妖精B「あ・・・・・・はい」

    「なんで今まで飛ばなかったの?」

    妖精B「・・・首輪が」

    「あぁ・・・。空飛んでて電撃受けて落下したら死んじゃうよね」

    妖精B(そうじゃないんですけど)

    「まぁ、水が出せるならいいや、残りの、洗ってみて。」

    妖精B「・・・」コクッ

    70 = 1 :

    「覚えが早いなぁ」

    妖精B「・・・///」

    「それじゃあお金をあげよう」チャリン

    妖精B「・・・ありがとう、ございます」

    「さて、そろそろ大学行かないと」

    妖精D「大学・・・ですか」

    「お昼過ぎには帰るけど、もしそれまでにお腹空いたら台所にさっきの野菜があるからそれ食べてね」

    妖精D「わかりました」

    「私も2限からです、一緒にいきましょう、兄さん」

    「Dちゃん辺り鍵の使い方わかる?」

    妖精D「わかります!」

    「じゃあ、戸締まりはきちんとよろしくね、これ合鍵」

    妖精D「は、はい」

    71 = 1 :

    「じゃあいってくる!」

    妖精A「あ、あの!・・・縛ったりしなくていいんですか?」

    「なんで?縛られたいの?」

    妖精A「商人様がそうしていたので・・・。」

    「俺はしなくていいやー。」

    妖精A「・・・ひょっとしたら出ていっちゃいますよ?いいんですか?」

    「うん、いいけど、暗くなる前に帰ってきてね。夜は危ないから・・・」

    妖精A「そ、そうじゃなくて・・・」

    「兄さーん、時間時間!」

    「ごめん、帰ってきたらまた聞かせて!じゃあ!」バタン

    72 = 1 :

    ―――電車内―――

    「なんとか電車間に合った!」

    「駆け込み乗車はダメなんですよ?」

    「じゃあお前だけ遅刻すればよかったのに」

    「ひどい!」

    「それにしても、恐ろしいスピードで墜ちましたね、あの子達」

    「いくら兄さんのご飯がおいしかったとは言え」

    「警戒を解くのが早すぎて逆に心配になるレベルだな」

    「4人組だからですかね?仲間がいるからどこか安心してるのでは」

    「そうかもなぁ」

    「もう、タイトルを『即堕ち☆妖精奇譚』にしましょうよ」

    「なんかギャルゲっぽい。っていうかなぜ奇譚。そんでタイトルって何」

    「特に意味はないです」

    「無いのかよ」

    73 = 1 :

    「よう男!こんなとこに居たのか」

    「悪い、乗り遅れそうだったからいつもの車両に行けなかった」

    「それよりどうよ妖精は!買った!?」

    「・・・買った」

    「兄さんったら5匹を2万円で買ってきたんですよ(笑)」

    「2万!?え?未調教?」

    「未調教・・・とは?」

    「エロい調教されてない妖精だな。高い。」

    「俺みたいに妖精をさ、エロ目的で買うやつって結構居るんだ。それなのに『何すんだ変態!』なんて言われてたら面倒、という声に答えて調教された妖精が売られるようになったらしい」

    「酷いなおい」

    「で、自分で調教するのが醍醐味だ、って奴用に全く未調教なのも居るわけ。調教もハードなのとソフトなのがあるらしくて、ソフトは処女だがハードは非処女に成るまで調教済み!みたいな?まぁ、妖精だから膜は無いんだけど。それでもソフトのが人気あるみたいだ。あと病みってのも居て」ペラペラ

    「もういい!長い!!」

    「公共の場でナチュラルに卑猥な言葉を並べないで下さいよ・・・」

    「それはごめん」

    74 = 1 :

    「そういえば客に『1匹2000円くらいが相場だ』って言われたなぁ・・・」

    「うん、それソフトだわ。騙されてやんのww」

    「しかも1匹逃げたんです」

    「逃wげwたww」

    「悪かったな・・・」

    「しかもしばらくしたら帰してやる約束です」

    「男らしいわ」

    「好きでこうなったんじゃねぇよ!」

    「どうせ野菜だの何だの食わせてんだろ?」

    「悪いかよ・・・」

    「悪くないけど、このサイト見とけ」

    「なにこのサイト」

    「妖精に食わせちゃいけないもの一覧が載ってる」

    「送って送って!」

    「はいはい、メールしとくわ」

    「サンキュー」

    75 = 1 :

    「にしても5匹か・・・いいなぁ」

    「1匹逃げたんでもう4匹しかいませんけどね」

    「あ、そうか」

    「逃げた子はどんな子だったか気になりますね」

    「キニシナイキニシナイ」

    「あ、そうか解ったぞ」

    「何が」

    「お前が今朝遅刻しそうだった理由」

    「はぁ」

    「4匹相手じゃ疲れるもんな!」

    「何にも知らないしなぁ」

    「そりゃ必要最低限しか教えられてないだろうからな」

    「早く慣れて欲しいな」

    「でも良かっただろ?」

    「まぁ・・・可愛いし。」

    「だが4連続は俺には無理だな」

    「4連続?」

    「あ、全員とはヤってないの?」

    「誰ともやってねぇよ!!」

    「えっ」

    「会話が噛み合ってないです」

    76 = 1 :

    ―――放課後―――

    「はぁー、終わった終わった」

    「一応妹にメールしとくか」

    「『今日は2限だけなのでもう帰るな』、と」

    「帰る前に銀行寄らないと」

    「500円玉40枚も財布にあるわけないし」

    「ん?あ、返信か。『早く帰ってあげてくださいね』か。」

    「そうだな、両替したらすぐ帰ろう」

    「・・・」

    「手数料掛かんの?」

    77 = 1 :

    本日はここまでです。
    少々長くなりましたが、見てくださった方いらっしゃいましたらありがとうございます。

    なお、>>33あたりから本日分となります。

    78 :

    妖精可愛い
    乙乙

    80 :

    おっつー

    81 :

    おつおつ
    楽しみにしてるわ

    82 :

    今日はちょっとだけですが書きます。

    ~3行あらすじ~

    妖精を買って、ちょっと仲良くなったよ!
    男と妹は大学に行って、男はもう帰路につきました。
    あ、妖精さんは少女や幼女なサイズです。

    83 = 1 :

    ―――一方、男家では―――

    ―――妖精会議―――

    妖精C「コインを40こ集めるんだ」

    妖精D「前みたいにしゃべるようになったね!ご主人様のおかげ?」

    妖精C「・・・///」

    妖精D「とりあえず、ご主人様のお手伝い頑張りましょう!」

    妖精「おー!」

    84 = 1 :

    妖精A「それで・・・ご主人さまがお出かけの間、どうする?」

    妖精B「・・・前は、掃除とか、洗濯とか、してたけど」

    妖精D「今朝はご主人様時間に追われてたから聞けなかったし・・・」

    妖精A「掃除はしておいていいんじゃないかな?」

    妖精D「でも、『ここは触るな!』とか『ここはこれを使え!』みたいな注意点があるのかも?」

    妖精C「こまった」

    妖精A[洗濯は?」

    妖精B「洗濯物がどこにあるのか・・・わからない」

    妖精D「洗剤とか、洗濯板とかもどこにあるのか・・・」

    妖精A「ひょっとしてやれることないんじゃ」

    妖精「・・・」

    85 = 1 :

    妖精A「ところで、ご主人様たち、いつ帰られるんだろう?」

    妖精D「お昼過ぎって言ってたから・・・12時以降だと思うけど」

    妖精A「それまで・・・暇ってこと?」

    妖精D「そうなるね」

    妖精B「・・・こんな暇な時間、今まであんまり、なかったよね」

    妖精A「あっても、拘束されてたし・・・」

    妖精D「いざ出来るとやることないんだね・・・」

    86 = 1 :

    妖精C「逃げちゃえばいいのに」ボソッ

    妖精A「でも・・・」

    妖精D「それは・・・」

    妖精B「・・・さっき、とりあえず逃げないって、決めた」

    妖精C「じゃあ、もう一回ぎろん」

    妖精A「よ、よしきた」

    妖精D「うん、わかった」

    ・・・

    ・・・

    ・・・

    87 = 1 :

    ―――場面は戻って男、帰宅。―――

    「ただいまー」ガチャ

    ・・・・・・・・・・・・・・・

    「あれ、居ない・・・」

    「リビングにも居ない」ガチャ

    「キッチンにも居ない」カチャ

    「まさか・・・逃げたってやつですか?」

    「寝室にも居ない・・・」

    (ヤバい友に言ったらマジでバカにされる)

    88 = 1 :

    「・・・仕方ない、とりあえず・・・妹にメールを」

    「だーれだっ!」ガバッ

    「え!?妹?」

    「ハズレです!」

    「じゃあ・・・・・・ん?Aちゃん?」

    妖精A「正解です!」

    「居たんだ・・・良かった」

    「・・・だー、れだ?」

    「その口調はBちゃん!」

    「だーれだっ?」

    「つめたっ!この水の滴るような手はCちゃん!」

    「だーれだ?」

    「残ってるのはもうDちゃ・・・・・・ってあれ?違う・・・?誰だ・・・?」

    「私です」バーン

    「お前かよ!」

    「発案も私です」

    「お前かよ!」

    89 = 1 :

    「ああ驚いた・・・。というかこれ、商人にしちゃダメだよ?ビリビリされそうだ」

    妖精D「はい、すみません・・・」

    「まぁ、俺はいいんだけど」

    「それにしても兄さん、早く帰れと言ったのに寄り道するなんて・・・」

    「500円玉が無かったんだよ!」

    「あ、これ、朝の毒味の分とお皿洗いの分」チャリン

    妖精D「あ、ありがとうございます!」

    「これで5枚だよね?」

    妖精C「さ、3たす2は・・・5!5だよ5!」

    妖精B「・・・ご主人様もそう仰ってるけど」

    「ついでにこれをプレゼント!」

    妖精A「これ・・・何ですか?」

    「貯金箱です!ここにお金を入れておけば無くす心配がないね」

    妖精B「ありがとう、ございます・・・」

    「40枚も持ってるのは大変だもんね」

    妖精D「確かに、ポケットに40枚も入らないなぁ、とは思ってました」

    90 = 1 :

    「・・・なんか臭い」クンクン

    妖精A「えっ」クンクン

    「お風呂・・・入ってます?」

    妖精B「・・・それは・・・何ですか?」

    「よし、沸かしましょう」

    「おう」

    「ところでお昼は食べた?」

    妖精D「お昼?」

    「お昼の食事のこと」

    妖精A「台所に置いてあるお野菜ですか?」

    「うん」

    妖精B「・・・食べていません」

    「食べてもよかったのに。折角だし、作るか」

    妖精A「さ、さっき食べたばかりですよ?」

    「あ、ひょっとしてこれは、『食事は一日三回』を知らないという感じでは」

    妖精C「?」

    91 = 1 :

    「・・・というわけで、人間は一日三食なのです」

    「それが妖精さんにも言えるかは分かりませんが、お腹空いてるなら食べましょう」

    妖精A「じゃあ、折角なので・・・」

    「よし、作ろう」

    「うん・・・ブロッコリーがあった、茹でよう」

    「そうだ、友に教えてもらったサイト見ないと。・・・うん、ブロッコリーは大丈夫、と」

    「野菜はほとんど大丈夫だな」

    妖精D「何かお手伝いはありますか?」

    「今回はいいや、強いて言えば後でまた味見よろしく」

    妖精D「はい!」

    92 = 1 :

    「ブロッコリー茹であがった」

    妖精D「・・・」ワクワク

    「・・・しばらくは熱いから、後でね」

    妖精D「はい・・・」ショボン

    「妹には・・・この冷凍コロッケでいっか」

    「レンジでチンっと」

    妖精D「その機械は何ですか?」

    「食べ物を入れれば暖めてくれる機械です」

    妖精D「すごいです!」

    「今度使い方教えるね」

    妖精D「はい♪」

    93 = 1 :


    「そろそろブロッコリーいいかな。はい、ふーってしてから食べてね」

    妖精D「ふぅー」

    妖精D「あーん」パク

    チン

    「よし、コロッケできた」

    妖精D「もぐもぐ」

    「誰かお皿出してくれるー?」

    妖精C「あたしがやる!」

    妖精D「もぐもぐ・・・ごくん。・・・毎回の事ですけどおいしいです!」

    「そうか、なら大丈夫だな、Cちゃんこれもっていって」

    妖精C「わかった」

    94 = 1 :


    「いただきます!」

    「兄さん、手、抜きましたね」

    「何の事やら」

    「冷凍ものでしょう、このコロッケ」

    「文句があるなら学食で食えっての」

    「じゃあ大人しくしてます」

    ~♪オフロガワキマシター

    妖精A「!」ビクゥ

    妖精A「ご主人様!扉が喋りました!」

    「予想通りの反応をありがとう」

    妖精C「それで・・・おふろ、って?」

    「体の汚れを落とす所です」

    妖精C「水浴びのこと?」

    「ちょっと違う・・・けどまぁいいか」

    「とりあえず説明とかはお昼を食べ終えてからにしよう」

    妖精B「・・・はい」

    95 = 1 :

    本日はここまでです。
    ご覧頂いた方、ありがとうございました。

    本日分は、>>82からです。

    こちらは神奈川ですが、すごい春の嵐です。
    やっぱり嵐の日はコロッケですね。

    96 :

    おもしろい

    97 :


    嵐の日はうどんですよね

    98 :

    前回分の返信もまとめます

    >>78
     妖精最高です
     このSSの妖精も最高になるように頑張ります

    >>79-81
    >>96
     ありがとうございます!

    >>97
     そうなのですか?
     ちなみに実際の今日の夕食はコロッケでもうどんでもありませんでした。残念。

    99 :

    贅沢を覚えた妖精たちが
    他の妖精にも教えて暴動が起きるんですね?
    バイオレンス妖精戦線
    胸熱







    なワケないか

    100 :

    乙でした。
    嵐の日はカレーでしょう。


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