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元スレ少年「混血の女の子に一目惚れした」
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副隊長「おい、今、筋肉馬鹿って」
隊長「よし、今夜我ら筋肉馬鹿が全員捕まえよう」
副隊長「おい認めんな」
林檎隊長「よろしくお願いします!危険な任務で申し訳ありませんが…」
隊長「ハッハッハ、なぁに筋肉馬鹿にはなんのこれしき」
副隊長「もうお前ただの馬鹿だよ」
林檎隊長「さすが筋肉馬鹿さん!」
副隊長「なぁ、ツッコむのもうやめていい?」
部下「副隊長は頑張ったと思います」
隊長「よし、今夜我ら筋肉馬鹿が全員捕まえよう」
副隊長「おい認めんな」
林檎隊長「よろしくお願いします!危険な任務で申し訳ありませんが…」
隊長「ハッハッハ、なぁに筋肉馬鹿にはなんのこれしき」
副隊長「もうお前ただの馬鹿だよ」
林檎隊長「さすが筋肉馬鹿さん!」
副隊長「なぁ、ツッコむのもうやめていい?」
部下「副隊長は頑張ったと思います」
――酒場
魔法使い「みんな集まった?」
男「」ピクピク
猫香「ね、ねえ、魔法使いちゃん。なんでこの人痙攣してるの?」
狸夫「またまな板とか洗濯板とか言っちゃったんだろ」
魔法使い「後で体育館裏な」
狸夫「ひいっ」
熊兄「いいから早く話進めましょう」
熊弟「しょう」
魔法使い「そうだな。まず、今夜行く場所は、ここ」
猫香「なんですかここ」
熊弟「教会?」
魔法使い「ただの教会じゃない。ここの連中はサバトをしているんだ」
魔法使い「生け贄を使った、ね」
魔法使い「みんな集まった?」
男「」ピクピク
猫香「ね、ねえ、魔法使いちゃん。なんでこの人痙攣してるの?」
狸夫「またまな板とか洗濯板とか言っちゃったんだろ」
魔法使い「後で体育館裏な」
狸夫「ひいっ」
熊兄「いいから早く話進めましょう」
熊弟「しょう」
魔法使い「そうだな。まず、今夜行く場所は、ここ」
猫香「なんですかここ」
熊弟「教会?」
魔法使い「ただの教会じゃない。ここの連中はサバトをしているんだ」
魔法使い「生け贄を使った、ね」
男「つ、つまり、今夜そこに襲撃かけにいくってことだな?」
魔法使い「ああ」
熊兄「分かりました」
猫香「色仕掛けなら任せてー!」
狸夫「」ゴクリ
熊弟「助ける人もいるんですよね?」
魔法使い「うん。猫の血が入った混血」
猫香「一緒だ!仲間がふえるよ!」
男「なんかダメなフラグ建つからやめろ」
魔法使い「じゃあ、夜まで解散ってことで」
熊兄「また夜に」ガタ
熊弟「に」ガタ
魔法使い「……」
男「どうした、いつになく暗いかおで」
魔法使い「いや、なんというかな…」
魔法使い「ああ」
熊兄「分かりました」
猫香「色仕掛けなら任せてー!」
狸夫「」ゴクリ
熊弟「助ける人もいるんですよね?」
魔法使い「うん。猫の血が入った混血」
猫香「一緒だ!仲間がふえるよ!」
男「なんかダメなフラグ建つからやめろ」
魔法使い「じゃあ、夜まで解散ってことで」
熊兄「また夜に」ガタ
熊弟「に」ガタ
魔法使い「……」
男「どうした、いつになく暗いかおで」
魔法使い「いや、なんというかな…」
――同時刻、(略)詰所
隊長「どうした、なんだか落ち着かない顔して」
副隊長「なんというかさ…」
――酒場
魔法使い「こう、胸騒ぎがするんだ」
――(略)詰所
副隊長「こういう時に限って予想はあたるんだけど」
――酒場
魔法使い「まさか会うわけないよなって奴と会いそうで」
男「どういう?」
魔法使い「具体的に言うと――」
――(略)詰所
副隊長「絶対美味しいところ持ってく奴が来そうで」
隊長「誰だよ」
副隊長「今浮かんだのは――」
隊長「どうした、なんだか落ち着かない顔して」
副隊長「なんというかさ…」
――酒場
魔法使い「こう、胸騒ぎがするんだ」
――(略)詰所
副隊長「こういう時に限って予想はあたるんだけど」
――酒場
魔法使い「まさか会うわけないよなって奴と会いそうで」
男「どういう?」
魔法使い「具体的に言うと――」
――(略)詰所
副隊長「絶対美味しいところ持ってく奴が来そうで」
隊長「誰だよ」
副隊長「今浮かんだのは――」
――同時刻、違う場所
魔法使い「「元パーティーメンバーの」」副隊長
魔法使い「ちょっとアホめのやつ」
副隊長「かなりぺったんこのやつ」
魔法使い「「元パーティーメンバーの」」副隊長
魔法使い「ちょっとアホめのやつ」
副隊長「かなりぺったんこのやつ」
続く
乙
熊兄弟ちょっとかわいい
リラックマとコリラックマで再生することにする
一番かわいいのは蝙蝠ちゃんだけどね!
熊兄弟ちょっとかわいい
リラックマとコリラックマで再生することにする
一番かわいいのは蝙蝠ちゃんだけどね!
――夕方、???
猫耳「……」
売られた。
それから何時間たったのか。
檻に黒い布が被せられ周りは全く見えない。
だが、その耳のよさ故に自分に何が起こるかは朧気ながらわかっていた。
しっぽも耳も髪も黒だ。
アホらしい儀式の生け贄としては見栄えがいいだろう。
昔から黒猫は魔女の遣いという謂れがある。
多分、それで有無を言わせずにさっさと買い取られたのだ。
弄ばれて死ぬというのはなんとも自分らしい、と猫耳の女は自嘲気味に笑った。
猫耳「……」
売られた。
それから何時間たったのか。
檻に黒い布が被せられ周りは全く見えない。
だが、その耳のよさ故に自分に何が起こるかは朧気ながらわかっていた。
しっぽも耳も髪も黒だ。
アホらしい儀式の生け贄としては見栄えがいいだろう。
昔から黒猫は魔女の遣いという謂れがある。
多分、それで有無を言わせずにさっさと買い取られたのだ。
弄ばれて死ぬというのはなんとも自分らしい、と猫耳の女は自嘲気味に笑った。
早く死んでしまえればそれでよかった。
未練など何もない。
いや――あの子供二人の行方は気になるが。
猫耳(アタシが他人を心配なんてね……)
羊の血が入った少女。
彼女を助けに来た人間の少年。
猫耳(対等にしゃべってくれたのは久しぶりだったからかね…)
猫耳(ま、良い思い出が出来たってことだ)
猫耳(アタシにはそんな――王子様みたいな人なんてこない)
猫耳(期待するだけ損だろう)
未練など何もない。
いや――あの子供二人の行方は気になるが。
猫耳(アタシが他人を心配なんてね……)
羊の血が入った少女。
彼女を助けに来た人間の少年。
猫耳(対等にしゃべってくれたのは久しぶりだったからかね…)
猫耳(ま、良い思い出が出来たってことだ)
猫耳(アタシにはそんな――王子様みたいな人なんてこない)
猫耳(期待するだけ損だろう)
――夜、酒場裏
魔法使い「はい、点呼かくにーん」
猫香「いち」
狸夫「にい」
男「さん」
熊兄「し」
熊弟「ご」
魔法使い「ろく」
酒場店主「お、行くのかい」
魔法使い「ああ。いつも溜まり場にしてすまない」
店主「良いってもんよ。オレの息子を救ってくれた恩もあるし」
魔法使い「はは、恩に厚いな店主は」
男「そろそろ行くか、姫」
魔法使い「そうだな。あと姫というなと何度言えば」
店主の見送りを受けて人の滅多に通らない道を歩いていく。
魔法使い「はい、点呼かくにーん」
猫香「いち」
狸夫「にい」
男「さん」
熊兄「し」
熊弟「ご」
魔法使い「ろく」
酒場店主「お、行くのかい」
魔法使い「ああ。いつも溜まり場にしてすまない」
店主「良いってもんよ。オレの息子を救ってくれた恩もあるし」
魔法使い「はは、恩に厚いな店主は」
男「そろそろ行くか、姫」
魔法使い「そうだな。あと姫というなと何度言えば」
店主の見送りを受けて人の滅多に通らない道を歩いていく。
全員が身体がすっぽりと隠れるフード付きマントを纏っている。
どうしても彼らがやることは敵が出来てしまう。
顔を知られてしまえば最後、否応なしに襲われてしまうだろう。
日常生活に支障が出、家族にも被害が行くのは問題だ。
だからこそ隠す必要があった。
魔法使い「遠いから転移魔法を使おうと思う」
猫香「また酔うのかぁ…」
男「慣れれば大丈夫だ」
木の枝で地面に大きい魔法陣を書いていく。
その中心にみんな集まった。
どうしても彼らがやることは敵が出来てしまう。
顔を知られてしまえば最後、否応なしに襲われてしまうだろう。
日常生活に支障が出、家族にも被害が行くのは問題だ。
だからこそ隠す必要があった。
魔法使い「遠いから転移魔法を使おうと思う」
猫香「また酔うのかぁ…」
男「慣れれば大丈夫だ」
木の枝で地面に大きい魔法陣を書いていく。
その中心にみんな集まった。
魔法使い「今から仮面しといたほうがいいかな」
熊兄「そうですね。念には念を」
熊弟「を」
各々がのっぺりとした飾り気のない仮面を取り出した。
額から鼻の上まで隠れるタイプのものだ。
狸夫「こう、額に肉とか書き込みたくなるよな」
男「…今日は兎子がいないから誰もコイツを突っ込まねぇ」
猫香「兎子ちゃんの耳に寒いギャグが届いたらまた海に沈められるよ?」
狸夫「泥舟にはもう乗らんよ……ハハッ」
魔法使い「用意はいいか?」
全員「はい「おう「いいよ「はい「い」」
シュンッ
熊兄「そうですね。念には念を」
熊弟「を」
各々がのっぺりとした飾り気のない仮面を取り出した。
額から鼻の上まで隠れるタイプのものだ。
狸夫「こう、額に肉とか書き込みたくなるよな」
男「…今日は兎子がいないから誰もコイツを突っ込まねぇ」
猫香「兎子ちゃんの耳に寒いギャグが届いたらまた海に沈められるよ?」
狸夫「泥舟にはもう乗らんよ……ハハッ」
魔法使い「用意はいいか?」
全員「はい「おう「いいよ「はい「い」」
シュンッ
――教会前
シュンッ
男「お、珍しくいい位置に」
魔法使い「ついてるな」
見張り「!?」
見張り2「な、なんだ貴様ぁ!!」
猫香「ウフ」
猫香がふわりと前に出て、唇に指を当て笑った。
瞳孔は猫のそれになり、八重歯が鋭く尖る。
猫香「今日はわたしが切り込み隊長ね?姫様」
魔法使い「姫じゃないと…。分かった。じゃ、いつも通り」
男「油断せず」
狸夫「容赦せず」
熊兄「殺さず」
熊弟「正体ばらさずっ」
魔法使い「頑張っていきましょー」
それから二分後、固く閉じられていた教会の扉が開いた。
シュンッ
男「お、珍しくいい位置に」
魔法使い「ついてるな」
見張り「!?」
見張り2「な、なんだ貴様ぁ!!」
猫香「ウフ」
猫香がふわりと前に出て、唇に指を当て笑った。
瞳孔は猫のそれになり、八重歯が鋭く尖る。
猫香「今日はわたしが切り込み隊長ね?姫様」
魔法使い「姫じゃないと…。分かった。じゃ、いつも通り」
男「油断せず」
狸夫「容赦せず」
熊兄「殺さず」
熊弟「正体ばらさずっ」
魔法使い「頑張っていきましょー」
それから二分後、固く閉じられていた教会の扉が開いた。
――教会内
それより数分前。
猫耳の女は祭壇の上に横たえられ、手足は動かないように拘束されていた。
先ほどから変な説法やら歌が続いている。
悪魔が来たときに平穏が来るやら崇拝者以外は地獄に落ちるやら
自分たちは神になれるやらそのためには血を捧げなければいけないやら。
正直意味が分からなかった。
猫耳(小さな子供が数分で考えつきそうな設定だ)
なんでこんな話についていくものがいるのだろうとも思う。
猫耳(溺れる者は藁をも掴む、か――)
それより数分前。
猫耳の女は祭壇の上に横たえられ、手足は動かないように拘束されていた。
先ほどから変な説法やら歌が続いている。
悪魔が来たときに平穏が来るやら崇拝者以外は地獄に落ちるやら
自分たちは神になれるやらそのためには血を捧げなければいけないやら。
正直意味が分からなかった。
猫耳(小さな子供が数分で考えつきそうな設定だ)
なんでこんな話についていくものがいるのだろうとも思う。
猫耳(溺れる者は藁をも掴む、か――)
司祭らしき男がなにやらブツブツ唱えながら女に近寄る。
片手には模様が入った小刀が握られていた。
猫耳(来るか)
司祭「さぁ、生け贄の心臓を我らが悪魔様に捧げ、永遠の幸福を願うのです!」
猫耳(ヤバい、死ぬ寸前なのに内容がアレすぎて寒気が)
司祭の腕が高く持ち上げられた。
きゅっと瞼を閉じる。
出来れば、痛みは一瞬だけがい―――
司祭「ほぎゃらべ!?」
破壊音と司祭が吹っ飛ぶのは同時だった。
猫耳「は…何!?」
見れば扉が木っ端微塵となっている。
片手には模様が入った小刀が握られていた。
猫耳(来るか)
司祭「さぁ、生け贄の心臓を我らが悪魔様に捧げ、永遠の幸福を願うのです!」
猫耳(ヤバい、死ぬ寸前なのに内容がアレすぎて寒気が)
司祭の腕が高く持ち上げられた。
きゅっと瞼を閉じる。
出来れば、痛みは一瞬だけがい―――
司祭「ほぎゃらべ!?」
破壊音と司祭が吹っ飛ぶのは同時だった。
猫耳「は…何!?」
見れば扉が木っ端微塵となっている。
頭を持ち上げ、何が起こったのか良く見ようとする。
シルエットであまり見えないが、五人らしい。
小柄なものもいるが、仮面とマントのせいで性別などはまだわからない。
信者「い、異教徒か!」
信者2「殺せ!神聖な場所を汚したんだ!」
信者3「血祭りにあげてやる!」
襲いかかってきた信者達を三人が投げ飛ばしていく。
一人のそばにいた小柄な影はどうやら女らしき人物と共に踊りかかる周りを蹴散らしていく。
その騒ぎをすり抜けるようにして、ひとりがこちらに来るのが見えた。
シルエットであまり見えないが、五人らしい。
小柄なものもいるが、仮面とマントのせいで性別などはまだわからない。
信者「い、異教徒か!」
信者2「殺せ!神聖な場所を汚したんだ!」
信者3「血祭りにあげてやる!」
襲いかかってきた信者達を三人が投げ飛ばしていく。
一人のそばにいた小柄な影はどうやら女らしき人物と共に踊りかかる周りを蹴散らしていく。
その騒ぎをすり抜けるようにして、ひとりがこちらに来るのが見えた。
肘鉄や裏拳などで信者達をなぎ払いながらそれは女のそばに来た。
口元だけしか見えない。
猫耳「だ、誰……?」
「あなたの味方とだけ」
ハスキーボイスだった。
男性にしては高いし女性にしては低い。
パキンと女を拘束していた鎖をあっさり破壊した。
猫耳「な、なんなんだい?…アタシを助けてもなんにも…」
「私たちが動く理由なんて、単純なものです」
復活した司祭が燭台を投げてきた。
それを易々受け止めながら続ける。
「あなたを助けたかったから」
口元だけしか見えない。
猫耳「だ、誰……?」
「あなたの味方とだけ」
ハスキーボイスだった。
男性にしては高いし女性にしては低い。
パキンと女を拘束していた鎖をあっさり破壊した。
猫耳「な、なんなんだい?…アタシを助けてもなんにも…」
「私たちが動く理由なんて、単純なものです」
復活した司祭が燭台を投げてきた。
それを易々受け止めながら続ける。
「あなたを助けたかったから」
猫耳「……ばっ、馬鹿?」
「話は後で」
まだあった燭台で殴りかかりに来た司祭の攻撃を避け、足払いをして転ばせた。
それから胸を踏んづける。
司祭「こ、こんなことをして……」
「信仰がないといって信者を集団リンチ。生け贄の儀式。弱者から寄付と偽っての搾取」
冷酷な笑みを浮かべた。
「悪魔とか神に裁かれる前にまず法に裁かれるべきだな」
「そこまでにしとけ」
大柄な人物が男の声で静止しにきた。
「もう終わったぜ。憲兵隊が来る前に退却しないと」
「………分かった」
「話は後で」
まだあった燭台で殴りかかりに来た司祭の攻撃を避け、足払いをして転ばせた。
それから胸を踏んづける。
司祭「こ、こんなことをして……」
「信仰がないといって信者を集団リンチ。生け贄の儀式。弱者から寄付と偽っての搾取」
冷酷な笑みを浮かべた。
「悪魔とか神に裁かれる前にまず法に裁かれるべきだな」
「そこまでにしとけ」
大柄な人物が男の声で静止しにきた。
「もう終わったぜ。憲兵隊が来る前に退却しないと」
「………分かった」
見れば信者たちはほとんど伸されていた。
武器もあったはずだが。
猫耳「つ、強い……」
「姉ちゃん、俺らと来るか?憲兵隊に保護されたいか?」
猫耳「は?」
「いや、は?じゃなく。勧誘とも言う」
男がなにやらわけのわからないことを言う。
もしかしたらこれは走馬灯かもしれない。かなりめちゃめちゃな。
「一旦憲兵隊に保護してもらったほうが―――」
司祭から足を離したその人物が言葉をふいに切った。
「おい、どうし――いっ!?」
つられて見ると、動きやすさを重視した制服を着た憲兵隊が扉のあった位置に立っていた。
武器もあったはずだが。
猫耳「つ、強い……」
「姉ちゃん、俺らと来るか?憲兵隊に保護されたいか?」
猫耳「は?」
「いや、は?じゃなく。勧誘とも言う」
男がなにやらわけのわからないことを言う。
もしかしたらこれは走馬灯かもしれない。かなりめちゃめちゃな。
「一旦憲兵隊に保護してもらったほうが―――」
司祭から足を離したその人物が言葉をふいに切った。
「おい、どうし――いっ!?」
つられて見ると、動きやすさを重視した制服を着た憲兵隊が扉のあった位置に立っていた。
他の仮面たちも慌てたように互いを見あっている。
ざっと三十人か。
隊長「国中心部憲兵一番隊、隊長!始めましてだ謎の仮面集団!」
副隊長「同じく、副隊長!」
名乗りをあげ、副隊長と名乗った男はすらりと剣を抜いた。
隊長「えっ、なにやってんのお前」
副隊長「まあ見てろよ――確かめたいことがある」
そのまま脇目も振らずに女の横で立ち尽くす性別不明の人物へ走っていく。
「……手を貸さないで見ていてくれ」
「おいっ」
それだけ言って、自ら副隊長へ向かう。
ざっと三十人か。
隊長「国中心部憲兵一番隊、隊長!始めましてだ謎の仮面集団!」
副隊長「同じく、副隊長!」
名乗りをあげ、副隊長と名乗った男はすらりと剣を抜いた。
隊長「えっ、なにやってんのお前」
副隊長「まあ見てろよ――確かめたいことがある」
そのまま脇目も振らずに女の横で立ち尽くす性別不明の人物へ走っていく。
「……手を貸さないで見ていてくれ」
「おいっ」
それだけ言って、自ら副隊長へ向かう。
副隊長が剣を降り下ろした。
フードを被った人物は無言で避ける。
彼は諦めず返す刀で斜め下から反撃。
後ろへ下がってこれを回避した。
間合いが広がる。
副隊長「やるじゃねぇか」
「……」
突き。
右に避けた。
副隊長は攻撃一方。
対するフードの人物は防戦一方だ。
周りが呆然とそれを眺める中、女が我にかえる。
猫耳「やっ、やめなよ!なにをやってるんだい!」
それから二人の間に割って入った。
フードを被った人物は無言で避ける。
彼は諦めず返す刀で斜め下から反撃。
後ろへ下がってこれを回避した。
間合いが広がる。
副隊長「やるじゃねぇか」
「……」
突き。
右に避けた。
副隊長は攻撃一方。
対するフードの人物は防戦一方だ。
周りが呆然とそれを眺める中、女が我にかえる。
猫耳「やっ、やめなよ!なにをやってるんだい!」
それから二人の間に割って入った。
猫耳「見たかぎり、誰も殺していないし…!何が気に入らないだい!?」
副隊長「これは失礼。少々、確かめたいことがありまして」
深々と頭を下げてから剣を自然な流れでしまった。
猫耳「……なにがしたい?」
副隊長「これで分かりました。ええ、しっかりと分かりました」
猫耳「…?…?」
副隊長「おどき下さい。これから説教タイムですから」
猫耳「説教タイム?」
にこにことはぐらかすように女を二人の間からどかせた。
そして、仮面をキッと睨んだ。
副隊長「おいお前、正座」
副隊長「これは失礼。少々、確かめたいことがありまして」
深々と頭を下げてから剣を自然な流れでしまった。
猫耳「……なにがしたい?」
副隊長「これで分かりました。ええ、しっかりと分かりました」
猫耳「…?…?」
副隊長「おどき下さい。これから説教タイムですから」
猫耳「説教タイム?」
にこにことはぐらかすように女を二人の間からどかせた。
そして、仮面をキッと睨んだ。
副隊長「おいお前、正座」
「は!?」
副隊長「正座ァ!あと仮面とフードもとれや!」
躊躇いながらも素直に正座をした。
いいのかそれで、と周りの声が聞こえた気がした。
女はどうするべきか判断に困った。
隊長「お、おい副隊長」
副隊長「すんませんこれから話し合いします!ちょっと時間もらう!」
隊長「え、うん」
副隊長「他は仮面とらなくていいから!お前だけ仮面とれや!」
「……」
ゆっくりとフードを脱ぐ。
茶と黒の混じった短髪が出てきた。
副隊長「正座ァ!あと仮面とフードもとれや!」
躊躇いながらも素直に正座をした。
いいのかそれで、と周りの声が聞こえた気がした。
女はどうするべきか判断に困った。
隊長「お、おい副隊長」
副隊長「すんませんこれから話し合いします!ちょっと時間もらう!」
隊長「え、うん」
副隊長「他は仮面とらなくていいから!お前だけ仮面とれや!」
「……」
ゆっくりとフードを脱ぐ。
茶と黒の混じった短髪が出てきた。
「仮面も?」
副隊長「仮面も。扉に背を向けてるこの角度なら誰にも見られない」
「優しいのかなんなのか……」
白い仮面をはずす。
美しいともいえる端正な顔が現れた。
副隊長「……よう、魔法使い」
ぼそりと、魔法使いと呼ばれた人物と女と男にしか聞こえない声で呟いた。
魔法使い「や、やぁ剣士…あ、今は副隊長殿かな」
正座をしているために副隊長を見上げながら魔法使いはひきつり笑いをした。
副隊長「……」
魔法使い「……」
副隊長「や」
魔法使い「や?」
副隊長「やっぱりお前かァァァァァァァァ!!」
副隊長「仮面も。扉に背を向けてるこの角度なら誰にも見られない」
「優しいのかなんなのか……」
白い仮面をはずす。
美しいともいえる端正な顔が現れた。
副隊長「……よう、魔法使い」
ぼそりと、魔法使いと呼ばれた人物と女と男にしか聞こえない声で呟いた。
魔法使い「や、やぁ剣士…あ、今は副隊長殿かな」
正座をしているために副隊長を見上げながら魔法使いはひきつり笑いをした。
副隊長「……」
魔法使い「……」
副隊長「や」
魔法使い「や?」
副隊長「やっぱりお前かァァァァァァァァ!!」
続くよ
>>249
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