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    元スレ承太郎「怪異だと?」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
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    タグ : - ジョジョ + - 化物語 + - 承太郎 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 :

    えっきみ急にどうしたの

    152 :

    スタンド攻撃だッ!

    153 :

    承太郎「(背中が)怪異だと?」

    154 :

    そろそろ更新きたいあげ

    155 :

    >>153
    チープトリックか

    156 :

    楽しみにしてるんだけどな、生きてるか?

    158 :

    [ピーーー]

    159 :

    1です
    色々とやらなければいけないことがあったせいで更新ができませんでした、すいません
    とりあえずひたぎの話はもうすぐなので近日中に終わらせたいと思っています

    160 :


    無理しないで頑張れ!

    161 :

    >>1乙 今追いつた。 

    承太郎は190cm、ひたぎ背伸びしないと届かないのでは?

    162 :

    こんな良スレを見てるとよ~

    創作意欲がムンムンわいてくるじゃねーかッ!おいッ!

    163 :

    やっと終わりました……
    長い間更新が止まってしまって申し訳ありませんでした
    更新します

    164 = 163 :

    あとから聞いたのだが……。
    どうやら俺は話の順番ってやつを間違えていたらしい。
    戦場ヶ原が蟹に行き遭ったから、戦場ヶ原の母親が悪徳宗教に嵌まったのではなく──戦場ヶ原の母親が悪徳宗教に嵌まったからこそ、戦場ヶ原は蟹に行き遭ったらしかった。
    戦場ヶ原の母親が悪徳宗教に嵌まったのは、戦場ヶ原が小学五年生のときだったらしい。
    聞けば、その頃戦場ヶ原は──病弱な奴だったそうだ。
    そして、あるとき、酷い大病を患った。医者ですら匙を投げるような、病状だった。
    そのとき──
    戦場ヶ原の母親は…心の、拠り所を求めた。
    戦場ヶ原は、大手術の結果、何とか助かったそうだ。
    しかし──戦場ヶ原の母親は──ますます、その宗教に、のめりこんでしまった。
    だが、それからもしばらくの間、家庭は保たれていたらしい。
    まあ、結局はあの事件のせいで崩壊したらしいがな。
    ともかく、全ては中学生のときに、終わってしまっていたのだ……。
    だから。
    だから戦場ヶ原は──中学生でも高校生でもない、そんな中途半端な時期に──行き遭った。
    一匹の蟹に。

    165 = 163 :

    忍野「『おもし蟹』ってのはね、承太郎くん。だからつまり、『おもいし神』ってことなんだよね」

    忍野は言った。

    忍野「分かる?『思いし神』ってことだ。また、『思い』と『しがみ』──『しがらみ』ってことでもある。
    そう解釈すれば、重さを失うことで存在感まで失ってしまうことの、説明がつくだろう?
    つまり人間の思いを、代わりに支えてくれる神様ってことさ」

    つまり、蟹に行き遭ったとき。
    戦場ヶ原は──母親を切ったのだ。
    娘を生贄のように幹部に差し出し、助けもせず、そのせいで家庭も崩壊し、でも、あのとき自分が抵抗しなければ、そんなことはなかったのかもしれないと、思い悩むことを──やめた。
    思うのを止めた。
    重みを、無くした。
    心の拠り所を──求めたのだ。

    166 = 163 :

    忍野「物々交換だよ。交換、等価交換。蟹ってのは、鎧を身に纏って、いかにも丈夫そうだろう?そういうイメージなんだろうね。
    外側に甲羅を持つ。外骨格で、包みこむように、大事なものを保管する。すぐに消えてしまう泡でも吹きながらね。食えないよねえ、あれは」

    やけに辛辣だな……。
    蟹が嫌いなのか?

    忍野「蟹ってのは、解ったような虫って書くだろう?解体する虫ってことでもあるのかな。
    いずれ、水際を行き来する生物ってのは、そういうところに属するものなんだよね。
    しかも連中──大きな鋏を、二つ、持ってやがる」

    167 = 163 :

    結論だが。
    戦場ヶ原は重みを失って──重みを失って、思いを失って、辛さから、解放された。悩みもなく──全てを捨てることができた。
    できたせいで。
    かなり──楽になったらしい。
    それが本音だそうだ。
    重みを失ったことなど──戦場ヶ原にとっては、本質的な問題じゃあなかったのだ。
    しかしそれでも──そうでありながら、戦場ヶ原は、そのことを、楽になってしまったことを、後悔しない日は、一日だって、なかったのだという。
    だが、周囲との不調和からではない。
    生活が不便になったからでもない。
    友達を作れなかったからでもない。
    全てを失ったからでもない。
    思いを失ったから──それだけだそうだ。
    五人の詐欺師。
    それは、母親の宗教とは関係ないところの五人だったそうだが──それでも、忍野を含めて、半分も信用していないそんな奴らを、半分足らずとはいえ信頼してしまったのも──それがそのまま、戦場ヶ原の悔やみを表していると言えるだろう。
    惰性でずっと、病院に通い続けたことといい──
    何のことは無い。
    戦場ヶ原は重みをなくしてからもずっとの間。
    何も、諦めず。
    何も、捨てていなかったのだ。

    168 = 163 :

    忍野「別に悪いことじゃないんだけれどねえ。辛いことがあったら、それに立ち向かわなければならないというわけじゃない。
    立ち向かえば偉いというわけじゃない。嫌なら逃げ出したって、全然構わないんだ。
    それこそ娘を捨てようが宗教に逃げようが、全然勝手だ。
    特に今回の場合、今更思いを取り戻したところで、何にもならないんだから。そうだろう?
    悩まなくなっていたお嬢ちゃんが、悩むようになるだけで、それで母親が帰ってくるわけでも、崩壊した家族が再生するわけでもない」

    何にもならない。
    忍野は揶揄でも皮肉でもなさそうに、言った。

    169 = 163 :

    忍野「おもし蟹は、重みを奪い、思いを奪い、存在を奪う。けれど、吸血鬼の忍ちゃんや色ボケ猫とは訳が違う──お嬢ちゃんが『望んだから』、むしろ『与えたんだ』。
    物々交換──神様は、ずっと、そこにいたんだから。お嬢ちゃんは、実際的には、何も失ってなんかいなかったんだよ。それなのに」

    それなのに。
    それでも。
    それゆえに。
    戦場ヶ原ひたぎは──返して欲しかった。
    返して欲しがった。
    もう、どうしようもねえ、母親の思い出を。
    記憶と悩みを。
    それがどういうことかなんてのは俺には、本当のところはわからないし、これからもわからないままなのだろうが、そして、忍野の言う通り、だからどうということもなく、母親も戻らず家庭も戻らず、ただ戦場ヶ原が一人、ひたすら、辛い思いをするだけなのだろうが──
    何も変わらないのだろうが。

    戦場ヶ原「何も変わらないなんてことはないわ」

    戦場ヶ原は、最後に言った。
    赤く泣き腫らした目で、俺に向かって。

    170 = 163 :

    戦場ヶ原「それに、決して無駄でもなかったのよ。少なくとも、大切な友達が一人、できたのだから」

    承太郎「そいつは誰のことだ?」

    戦場ヶ原「あなたのことよ」

    照れもなく、それに、遠回しにでもなく、堂々と──戦場ヶ原は、胸を張った。

    戦場ヶ原「ありがとう、空条くん。私は、あなたにとても、感謝しているわ。今までのこと、全部謝ります。
    図々しいかもしれないけれど、これからも仲良くしてくれたら、私、とても嬉しいわ」

    戦場ヶ原からの不意打ちは、俺の胸に、深く、染み入ったのだった。
    蟹を食べに行く約束は。
    どうやら、冬まで待たなくてはいけないらしいな。

    171 = 163 :




    後日談。
    翌日、疑問に思ったことを確かめるために、学習塾後に向かう。
    忍野は、今日もまた、四階の一つ目の教室にいた。

    忍野「やあ、やっと来たのか、承太郎くん。」

    承太郎「ちょっと聞きたいことがあったもんでな…………忍野、てめえ何故昨日、蟹が消えたときに不思議そうな顔をしていやがった?」

    俺の疑問に思っていて、聞きたかったこととは、このことだ。

    172 = 163 :

    忍野「そのことかい?決まっているじゃないか、あの時、蟹がとった行動が予想外だったからだよ……まあ、別にあのお嬢ちゃんに害があるわけではないだろうから、いいんだけどね」

    承太郎「……予想外?どういうことだ」

    忍野「僕はね、あの時、蟹はそのまま消えるものだと思っていたんだよ。
    だけど実際には、あの蟹はお嬢ちゃんに取り憑いた──とは言ってもさっきも言ったように害があるわけじゃない……まあ、言ってしまえば守護霊ならぬ守護神になったって感じかな」

    承太郎「取り憑いた…………だと?」

    障るわけでも──憑くわけでもない、そんな神が?

    忍野「きっと承太郎くんの『星の白金』に驚いたんだろうね。驚いて、慌てて近くにいたお嬢ちゃんに憑いたんだろうよ。
    まあ、 『怪異同士は引かれ会う』って言うからね。お嬢ちゃんのこと、神経質になる必要はないけど ちょっとぐらい気にかけておきなよ?」

    承太郎「……ああ」

    ……しかし、守護神か。
    『重み』を奪い、『思い』を奪うあの蟹を、あいつが『スタンド』のように自在に操るようになるかもしれないと考えると…………なかなかの恐怖だな──



    173 = 163 :

    ここまでです
    たかがこれだけの量を書くのに随分かかりましたね、ごめんなさい

    >>161
    そんなに違いますかね?
    190cm代の人間を生で見たことがないので分からないのです

    175 :

    196cmの承太郎と165cmのガハラさん
    30cmの差があるから何をするにも見上げることになるな

    176 :

    >>174,175
    そうですか……
    身長差はあんまり気にしないで下さると嬉しいです

    177 :

    とりあえず乙!
    今のところシンプルなクロスで嬉しい

    178 :

    ここまで原作とほぼ一緒だがどうなるのだろ
    期待

    179 :

    乙カレー
    エジプト帰りなら距離置こうとするだろうな
    DIOの残党のせいで家族すら捨てる訳だし

    180 :

    >>176 ひたぎ、意識せずに上目づかい…

    181 :

    期待!せずにはいられないッ!
    ガハラさんとのカップルだとジョリ-ンがヤバいことになりそうだなwwwwww

    183 :

    俺が保守した

    184 :

    保守イランし、
    アゲんなし…

    185 :

    これはエジプト行った後?それともパラレル?

    186 :

    >>185
    まだはっきりとは決めてませんね……
    参考までに、どちらがいいですか?

    187 :

    怪異メインだとパラレルかな。

    ユニ-クなクロスなので続き楽しみにしている。

    188 :

    DIO消滅後のパラレルなら全く問題ないぜ
    面白いから続き期待してるね

    189 :

    試験があったりしてしばらく更新できませんでした、すいません

    短いけど投下します

    190 = 189 :

    五月十四日、日曜日。
    俺は今、何をするでもなく、ただ歩いている。

    確固たる目的もなく、ただ単に、でたらめに、気分気ままに足の向くままに、歩く。

    この町に来てからは何もすることがないもんでな……こうして、歩くことが、自然と多くなった 。

    少し前までは、旅をしていたせいで、こんな風に歩くこともできなかったからな。

    191 = 189 :

    少しばかり疲れて、そろそろどこかで休憩しようかと思った矢先、公園を見つけた。

    浪白公園と、入り口にはあった。
    それが『なみしろ』と読むのか『ろうはく』と読むのか、あるいはもっと他の読み方をするものなのか、俺にはまるでわからねえが。

    ……まあ読み方なんざどうでもいい。
    俺は、ただ休憩するためだけにこの公園に寄るんだからな……。

    それなりに大きい公園だ、ベンチの一つくらいあるだろう。
    そう思い、公園に入ると──



    「全く、馬鹿な奴め──小学生が高校生に勝てるとでも思ったか!ふははははははははは!」


    ……なにやら、勝ち誇っている男子高校生の姿が、そこにはあった。

    192 = 189 :

    ん……待てよ。
    こいつはもしかして──

    承太郎「……阿良々木……か?」

    阿良々木「へ?」

    やはりこいつか……やれやれだ。

    こいつの名前は、阿良々木暦。
    この町に来たばかりの頃に、ちょっとしたトラブルがあり、その時知り合った。
    ちなみに、こいつも羽川や戦場ヶ原と同じく、クラスメイト、だ。

    阿良々木「えっとだな……これは……その……何というか」

    承太郎「…………」

    193 = 189 :

    ん……待てよ。
    こいつは──

    承太郎「……阿良々木……か?」

    阿良々木「へ?」

    やはりか……やれやれだ。

    こいつの名前は、阿良々木暦。
    この町に来たばかりの頃に、ちょっとしたトラブルがあり、その時知り合った。
    ちなみに、こいつも羽川や戦場ヶ原と同じく、クラスメイト、だ。

    阿良々木「えっとだな……今のは……その……何というか」

    承太郎「…………」

    194 = 189 :

    阿良々木「まあ、過去のことは置いておいてだな、こいつ──」

    指をさして、阿良々木は言う。

    阿良々木「なんか、道に迷っているっぽいんだよ。見たところ、親とか友達とかと一緒にいる風でもないし。
    あー、僕、朝から結構長い間、この公園にいるんだけどさ、こいつ、一度ここで、この住宅地図を、見てたんだ。
    戻ってきたってことは、本格的に迷ってるってことだろ?誰か心配してる人がいたら厄介だろうし、なんか力になれるかなって思って」

    承太郎「……ほう」

    195 = 189 :

    阿良々木「空条の家は、このあたりなのか?」

    承太郎「いや……近いとは言えねーな。ここに来たのは、ただの散歩だ」

    阿良々木「そうなのか……まあいいや、僕は今からこいつを送り届けに行くことにするよ。
    ……おい、八九寺。お前、本当は起きてるんだろ、気絶している振りなんかしやがって。さっき持っていたメモ、ちょっと見せてみろよ」

    八九寺というのは、こいつの言う、迷子とやらの名前らしい。

    承太郎「まあ、好きにすればいい。俺はそこのベンチで、少し休憩させてもらうぜ」

    そう言って、俺は案の定設置されていたベンチへ向かう。
    歩き疲れているからな……流石に付き合いきれねーぜ。

    ベンチに座ってから、阿良々木の方を見てみると、あいつは既に、公園を後にしていた。

    196 = 189 :

    ここまでです
    いつも大した量でもないくせに更新が遅くて申し訳ありません

    年内にもう一度くらい更新しようと思っています

    197 = 189 :

    >>192
    はミスです、ごめんなさい

    198 :


    八九寺来たか

    200 :

    幼女が倒れているそばで、ベンチで大きな男が休んでいる?

    犯罪現場… としか思えん。


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