私的良スレ書庫
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元スレ承太郎「怪異だと?」
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化物語とジョジョのクロスSSです
承太郎が阿良々木君の代わりになっています
初SSなので至らない所があれば指摘して下さい
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1347286458
承太郎が阿良々木君の代わりになっています
初SSなので至らない所があれば指摘して下さい
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ある日のことだ
正確に言うなら俺がこの町に引っ越し、春休みが終了し、私立直江津高校に転入して、そしてゴールデンウイークが明けたばかりの、五月八日のことだった
俺が遅刻気味に校舎の階段を駆け上がっていると、丁度踊り場のところで、空から女が降ってきた
後で調べたところ、戦場ヶ原ひたぎと言うクラスメイトだった
正確に言うなら、別に空から降ってきたわけではなく、階段を踏み外した戦場ヶ原が後ろ向きに倒れてきただけのことだったが─避けることもできたのだろうが、俺は、咄嗟に、戦場ヶ原の身体を、受け止めた
避けるよりは正しい判断だっただろう
いや、間違っていたのかもしれないな…
何故なら
咄嗟に受け止めた戦場ヶ原の身体が、とても──とてつもなく、軽かったからだ
そう
戦場ヶ原には、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった
正確に言うなら俺がこの町に引っ越し、春休みが終了し、私立直江津高校に転入して、そしてゴールデンウイークが明けたばかりの、五月八日のことだった
俺が遅刻気味に校舎の階段を駆け上がっていると、丁度踊り場のところで、空から女が降ってきた
後で調べたところ、戦場ヶ原ひたぎと言うクラスメイトだった
正確に言うなら、別に空から降ってきたわけではなく、階段を踏み外した戦場ヶ原が後ろ向きに倒れてきただけのことだったが─避けることもできたのだろうが、俺は、咄嗟に、戦場ヶ原の身体を、受け止めた
避けるよりは正しい判断だっただろう
いや、間違っていたのかもしれないな…
何故なら
咄嗟に受け止めた戦場ヶ原の身体が、とても──とてつもなく、軽かったからだ
そう
戦場ヶ原には、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった
羽川「戦場ヶ原さん?戦場ヶ原がどうかしたの?」
承太郎「いや……少し気になって……だな」
羽川「ふうん」
承太郎「アレだ…戦場ヶ原ひたぎ…変わった名前で面白いじゃあないか」
羽川「……戦場ヶ原って地名性だよ?」
承太郎「…俺は下の名前のことを言ったつもりなんだがな……」
羽川「ひたぎって、確か、土木関係の用語じゃなかったっけ」
承太郎「……お前は何でも知っているな……」
羽川「何でもは知らないわよ、知ってることだけ。珍しいね空条君が他人に興味を持つなんて」
承太郎「余計な世話だ…」
承太郎「いや……少し気になって……だな」
羽川「ふうん」
承太郎「アレだ…戦場ヶ原ひたぎ…変わった名前で面白いじゃあないか」
羽川「……戦場ヶ原って地名性だよ?」
承太郎「…俺は下の名前のことを言ったつもりなんだがな……」
羽川「ひたぎって、確か、土木関係の用語じゃなかったっけ」
承太郎「……お前は何でも知っているな……」
羽川「何でもは知らないわよ、知ってることだけ。珍しいね空条君が他人に興味を持つなんて」
承太郎「余計な世話だ…」
羽川翼
クラスの委員長
三つ編みに眼鏡をかけた、真面目な奴だ
学年トップの成績であり、五教科六科目で六百点満点なんてことを平気でやってのける
そして
たちの悪いことに、迷惑この上ないことに、面倒見のいい善良な人間だった
転入前に、既に羽川とは、ちょっとした顔合わせが済んでいたが、転入後、同じクラスになったと知るや否や、こいつは、「君を更生させてみせます」と、俺に宣言したのだ
確かに、この空条承太郎は、いわゆる不良のレッテルをはられていた…が、この町では静かに暮らすつもりだった
そんな俺にとって、こいつのその宣言は正に青天の霹靂だったが、いくら説得しても羽川の妄想じみた思い込みはとどまることを知らず、……俺はクラスの副委員長に任命され、そして現在、五月八日の放課後、六月半ばに行われる予定の文化祭の計画を、教室に残って羽川と二人、練っているというわけだ
クラスの委員長
三つ編みに眼鏡をかけた、真面目な奴だ
学年トップの成績であり、五教科六科目で六百点満点なんてことを平気でやってのける
そして
たちの悪いことに、迷惑この上ないことに、面倒見のいい善良な人間だった
転入前に、既に羽川とは、ちょっとした顔合わせが済んでいたが、転入後、同じクラスになったと知るや否や、こいつは、「君を更生させてみせます」と、俺に宣言したのだ
確かに、この空条承太郎は、いわゆる不良のレッテルをはられていた…が、この町では静かに暮らすつもりだった
そんな俺にとって、こいつのその宣言は正に青天の霹靂だったが、いくら説得しても羽川の妄想じみた思い込みはとどまることを知らず、……俺はクラスの副委員長に任命され、そして現在、五月八日の放課後、六月半ばに行われる予定の文化祭の計画を、教室に残って羽川と二人、練っているというわけだ
羽川「文化祭っていっても、私達、三年生だからね。さしてすることもないんだけれど。受験勉強の方が大事だし」
羽川は言う
羽川「あらかじめ私達で候補を絞って、その中から、みんなの投票で決定するっていうので、いいかな?」
承太郎「いいんじゃあないか?」
羽川「参考までに前の学校では何をしていたの?」
承太郎「さあな……」
羽川「……サボったの?駄目だよ、学校行事にはちゃんと参加しないと」
俺は──前の学校では文化祭に、参加しなかった
去年も──一昨年もだ
いや、文化祭だけではない。およそ行事と呼べるもの──また、通常授業にも、全くといっていいほど、参加しなかった
羽川は言う
羽川「あらかじめ私達で候補を絞って、その中から、みんなの投票で決定するっていうので、いいかな?」
承太郎「いいんじゃあないか?」
羽川「参考までに前の学校では何をしていたの?」
承太郎「さあな……」
羽川「……サボったの?駄目だよ、学校行事にはちゃんと参加しないと」
俺は──前の学校では文化祭に、参加しなかった
去年も──一昨年もだ
いや、文化祭だけではない。およそ行事と呼べるもの──また、通常授業にも、全くといっていいほど、参加しなかった
羽川「ところで、さっきの話だけどそんなに気になるの?戦場ヶ原さんのこと」
承太郎「そういうわけでもないんだが──」
羽川「病弱な女の子、男子は好きだもんねー。あー、やだやだ。汚らわしい汚らわしい」
承太郎「病弱、か……」
あれは──あの軽さは病気ですまされるのか…?
承太郎「そういうわけでもないんだが──」
羽川「病弱な女の子、男子は好きだもんねー。あー、やだやだ。汚らわしい汚らわしい」
承太郎「病弱、か……」
あれは──あの軽さは病気ですまされるのか…?
いや、病気じゃあねぇ
俺はああいった現象をおこす『もの』を知っている───
承太郎「……悪いな、忍野に呼ばれているんだ今日は帰らせてもらうぜ」
羽川「忍野さんに?何で?」
承太郎「少し……仕事の手伝いを…な」
羽川「ふーん…………分かったわ、埋め合わせをすると約束するなら、今日はもう帰っていいわよ」
忍野さんを待たせても悪いしね、と羽川は言った
どうやら忍野の名前が効いたようだ…
羽川「じゃあ、出し物の候補は私が全部決めちゃっていい?」
承太郎「ああ、任せる」
羽川「忍野さんによろしくね」
承太郎「伝えておこう」
そして俺は教室から出た
俺はああいった現象をおこす『もの』を知っている───
承太郎「……悪いな、忍野に呼ばれているんだ今日は帰らせてもらうぜ」
羽川「忍野さんに?何で?」
承太郎「少し……仕事の手伝いを…な」
羽川「ふーん…………分かったわ、埋め合わせをすると約束するなら、今日はもう帰っていいわよ」
忍野さんを待たせても悪いしね、と羽川は言った
どうやら忍野の名前が効いたようだ…
羽川「じゃあ、出し物の候補は私が全部決めちゃっていい?」
承太郎「ああ、任せる」
羽川「忍野さんによろしくね」
承太郎「伝えておこう」
そして俺は教室から出た
これは期待
まあ無敵のスタープラチナと動じない心を持つ承りなら楽勝な気もするけど
まあ無敵のスタープラチナと動じない心を持つ承りなら楽勝な気もするけど
アニメ化やPS3格ゲー化のお陰でジョジョSSの増加は嬉しいな何年待ちこがれたことか
期待してる
期待してる
不動の寡黙さんにはとりあえずクラスメイトとして存在していて欲しい
基本的にキャラの面白い話を読むだけのラノベなのにその話が全く弾みそうにないなwwww
噛み合うのかが心配だ…
キスショットはぶちのめしてしまいそうだけどな
キスショットはぶちのめしてしまいそうだけどな
すみません……なかなか時間がとれずあまり書けませんでした
とりあえず今書けている分を貼っていきます
とりあえず今書けている分を貼っていきます
教室から出、後ろ手で扉を閉じ、一歩進んだところで、背中から、
「羽川さんと何を話していたの?」
と、声を掛けられた。
振り向く。
振り向くときには、まだ俺は、相手が誰だか把握できていない──聞き覚えのない声だった。
「動かないで」
その二言目で、相手が戦場ヶ原であることを俺は知る。
俺が振り向いたその瞬間、狙い澄ましたように、まるで隙間を通すように、俺の口腔内に、たっぷりと伸ばしたカッターナイフの刃を、戦場ヶ原が通したことも──知った
カッターナイフの刃が。
俺の左頬内側の肉に、ぴたりと触れる。
「羽川さんと何を話していたの?」
と、声を掛けられた。
振り向く。
振り向くときには、まだ俺は、相手が誰だか把握できていない──聞き覚えのない声だった。
「動かないで」
その二言目で、相手が戦場ヶ原であることを俺は知る。
俺が振り向いたその瞬間、狙い澄ましたように、まるで隙間を通すように、俺の口腔内に、たっぷりと伸ばしたカッターナイフの刃を、戦場ヶ原が通したことも──知った
カッターナイフの刃が。
俺の左頬内側の肉に、ぴたりと触れる。
承太郎「!」
戦場ヶ原「ああ、違うわ──『動いてもいいけれど、とても危険よ』というのが、正しかったのね」
加減しているのでもない、しかしかといって乱暴にしているのでもない、そんなぎりぎりの強さで──刃は、俺の頬肉を、引き伸ばす。
戦場ヶ原はこんな真似をしておきながら、ちっとも揺るがない、ぞっとするくらいに冷えた視線で──俺を見つめる。
やれやれ…こんな剣呑な目をした奴だったのか。
この分じゃあこのカッターナイフの刃は、潰されてもおらず、ましてや峰でもないんだろーな…
戦場ヶ原「ああ、違うわ──『動いてもいいけれど、とても危険よ』というのが、正しかったのね」
加減しているのでもない、しかしかといって乱暴にしているのでもない、そんなぎりぎりの強さで──刃は、俺の頬肉を、引き伸ばす。
戦場ヶ原はこんな真似をしておきながら、ちっとも揺るがない、ぞっとするくらいに冷えた視線で──俺を見つめる。
やれやれ…こんな剣呑な目をした奴だったのか。
この分じゃあこのカッターナイフの刃は、潰されてもおらず、ましてや峰でもないんだろーな…
戦場ヶ原「好奇心というのは全くゴキブリみたいね──人の触れられたくない秘密ばかりに、こぞって寄ってくる。鬱陶しくてたまらないわ。神経に触れるのよ、つまらない虫けらごときが」
承太郎「……おい──」
戦場ヶ原「何よ。右っ側が寂しいの?だったらそう言ってくれればいいのに」
カッターナイフを持っている右手とは反対の左手を、戦場ヶ原は振り上げる。
平手打ちでもするのかと思ったが、しかし、違った。そうではなかった。
戦場ヶ原は左手にはホッチキスを持っていた。
それを俺の口に差し込もうとしたところで──俺は、戦場ヶ原の左手を掴んだ
戦場ヶ原「!」
そして、もう片方の手を掴もうとしたとき、戦場ヶ原は、既に俺の口を切っていた。
承太郎「……おい──」
戦場ヶ原「何よ。右っ側が寂しいの?だったらそう言ってくれればいいのに」
カッターナイフを持っている右手とは反対の左手を、戦場ヶ原は振り上げる。
平手打ちでもするのかと思ったが、しかし、違った。そうではなかった。
戦場ヶ原は左手にはホッチキスを持っていた。
それを俺の口に差し込もうとしたところで──俺は、戦場ヶ原の左手を掴んだ
戦場ヶ原「!」
そして、もう片方の手を掴もうとしたとき、戦場ヶ原は、既に俺の口を切っていた。
承太郎「う……ぐっ……!」
鋭い痛みと、鈍い味がする。
痛みで左手を掴む強さが緩んだ隙に、戦場ヶ原は掴んだ手を振り払い、俺の口にホッチキスを差し込んだ。
戦場ヶ原「……驚いたわ。随分と反射神経がいいのね」
このアマ……
戦場ヶ原「そんな目で睨まないで頂戴。私はちゃんと警告したはずよ」
正気か、こいつ──同級生の口の中を切っておいて、少しも悪びれねえ
戦場ヶ原「全く私も迂闊だったわ。『階段を昇る』という行為には人一倍気を遣っているというのに──まさかあんなところにバナナの皮が落ちているだなんて、思いもしなかったわ」
……バナナ?
なんでそんなものが学校に。
鋭い痛みと、鈍い味がする。
痛みで左手を掴む強さが緩んだ隙に、戦場ヶ原は掴んだ手を振り払い、俺の口にホッチキスを差し込んだ。
戦場ヶ原「……驚いたわ。随分と反射神経がいいのね」
このアマ……
戦場ヶ原「そんな目で睨まないで頂戴。私はちゃんと警告したはずよ」
正気か、こいつ──同級生の口の中を切っておいて、少しも悪びれねえ
戦場ヶ原「全く私も迂闊だったわ。『階段を昇る』という行為には人一倍気を遣っているというのに──まさかあんなところにバナナの皮が落ちているだなんて、思いもしなかったわ」
……バナナ?
なんでそんなものが学校に。
戦場ヶ原「気付いているんでしょう?」
戦場ヶ原は俺に問う。
戦場ヶ原「そう、私には──重さがない」
体重が、ない
戦場ヶ原「といっても、全くないというわけではないのよ──私の身長・体格だと、平均体重は四十キロ後半強というところらしいのだけれど」
五十キロか。
戦場ヶ原「でも、実際の体重は、五キロ」
成る程、通りで容易く受け止められたはずだ……
五キロのダンベルを思い浮かべれば、そんな重さは、あってないようなものだからな。
戦場ヶ原は俺に問う。
戦場ヶ原「そう、私には──重さがない」
体重が、ない
戦場ヶ原「といっても、全くないというわけではないのよ──私の身長・体格だと、平均体重は四十キロ後半強というところらしいのだけれど」
五十キロか。
戦場ヶ原「でも、実際の体重は、五キロ」
成る程、通りで容易く受け止められたはずだ……
五キロのダンベルを思い浮かべれば、そんな重さは、あってないようなものだからな。
戦場ヶ原「中学校を卒業して、この高校に入る前のことよ」
戦場ヶ原は言った。
戦場ヶ原「中学生でも高校生でもない、春休みでもない、中途半端なその時期に──私はこうなったの」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「一匹の『蟹』に出会って」
蟹………だと?
戦場ヶ原「重さを──根こそぎ、持っていかれたわ」
承太郎「…………」
戦場ヶ原は言った。
戦場ヶ原「中学生でも高校生でもない、春休みでもない、中途半端なその時期に──私はこうなったの」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「一匹の『蟹』に出会って」
蟹………だと?
戦場ヶ原「重さを──根こそぎ、持っていかれたわ」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「ああ、別に理解しなくていいのよ。これ以上かぎまわられたらすごく迷惑だから、喋っただけだから。空条くん。空条くん──ねえ、空条承太郎くん」
戦場ヶ原は。
俺の名を、繰り返して、呼んだ。
戦場ヶ原「私には重さがない──私には重みがない。重みというものが、一切ない。全く困ったものじゃない」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「病院の先生が言うには、原因不明──というより、原因なんかないんじゃないかって。他人の身体をあそこまで屈辱的に弄繰り回して、その結論はお寒いわよね。元から、それがそうであるように、そうであったとしかいえない──なんて、あまりに馬鹿馬鹿しいと思わない?」
どうやら、こいつは『あれ』を使っていたのではなく被害にあっていたようだな…
戦場ヶ原は。
俺の名を、繰り返して、呼んだ。
戦場ヶ原「私には重さがない──私には重みがない。重みというものが、一切ない。全く困ったものじゃない」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「病院の先生が言うには、原因不明──というより、原因なんかないんじゃないかって。他人の身体をあそこまで屈辱的に弄繰り回して、その結論はお寒いわよね。元から、それがそうであるように、そうであったとしかいえない──なんて、あまりに馬鹿馬鹿しいと思わない?」
どうやら、こいつは『あれ』を使っていたのではなく被害にあっていたようだな…
戦場ヶ原「同情してくれるの?お優しいのね」
戦場ヶ原は、吐き捨てるようにそう言った。汚らわしいとでも、言わんばかりに。
戦場ヶ原「でも私、優しさなんて欲しくないの」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「私が欲しいのは沈黙と無関心だけ。持っているならくれないかしら?」
戦場ヶ原は。
そこで、微笑んだ。
戦場ヶ原「沈黙と無関心を約束してくれるのなら、二回、頷いて頂戴、空条くん。それ以外の動作は停止でさえ、敵対行為と看做して即座に攻撃に移るわ」
一片の迷いもない言葉だな
だが、こいつがもう『あれ』を見たことがあるのなら──そういう『もの』があることを、いることを、知っているのなら──わざわざ隠す必要もないな……
戦場ヶ原は、吐き捨てるようにそう言った。汚らわしいとでも、言わんばかりに。
戦場ヶ原「でも私、優しさなんて欲しくないの」
承太郎「…………」
戦場ヶ原「私が欲しいのは沈黙と無関心だけ。持っているならくれないかしら?」
戦場ヶ原は。
そこで、微笑んだ。
戦場ヶ原「沈黙と無関心を約束してくれるのなら、二回、頷いて頂戴、空条くん。それ以外の動作は停止でさえ、敵対行為と看做して即座に攻撃に移るわ」
一片の迷いもない言葉だな
だが、こいつがもう『あれ』を見たことがあるのなら──そういう『もの』があることを、いることを、知っているのなら──わざわざ隠す必要もないな……
戦場ヶ原「その停止は、敵対行為なのよね──」
戦場ヶ原は、カッターナイフとホッチキスの両方を動かそうとして
戦場ヶ原「!?」
それらが、びくともしないことに──気がついた。
当然だ。
なぜなら、既に掴まれているのだから──俺のものではない『手』に、掴まれて、いるんだからな。
その『手』は力を込めて、カッターナイフとホッチキスを俺の口の中から取り出すと、離した。
廊下にそれらが落ちた音が響く。
そして『そいつ』は俺の身体からその全身を、現した。
この『手』の持ち主である戦士のような格好をした、こいつの名は──『星の白金〈スタープラチナ〉』
戦場ヶ原は、カッターナイフとホッチキスの両方を動かそうとして
戦場ヶ原「!?」
それらが、びくともしないことに──気がついた。
当然だ。
なぜなら、既に掴まれているのだから──俺のものではない『手』に、掴まれて、いるんだからな。
その『手』は力を込めて、カッターナイフとホッチキスを俺の口の中から取り出すと、離した。
廊下にそれらが落ちた音が響く。
そして『そいつ』は俺の身体からその全身を、現した。
この『手』の持ち主である戦士のような格好をした、こいつの名は──『星の白金〈スタープラチナ〉』
承太郎「まあ聞きな……戦場ヶ原、もしかしたらお前の、力になれるかも、しれない」
戦場ヶ原「力に?……あなたなんかに、何が出来るって言うのよ」
『スタンド』はこいつには見えない……だから。
だから俺は何も言わず、ぐい、と、自分の唇の端に指を引っ掛けて、頬を伸ばして見せた。
左手の指で、左頬を、だ。
自然、左頬の内側が、晒される。
戦場ヶ原「──え?」
それを見て、さすがの戦場ヶ原も、驚いたようだった。
ぽろぽろと、両手に持っていた文房具を、取り落とす。
戦場ヶ原「あなた──それってどういう」
問われるまでもねえ。
そう。
血の味も、既にしねえ。
戦場ヶ原がカッターナイフでつけた口の傷は、既に跡形も無く、治ってしまっていた。
戦場ヶ原「力に?……あなたなんかに、何が出来るって言うのよ」
『スタンド』はこいつには見えない……だから。
だから俺は何も言わず、ぐい、と、自分の唇の端に指を引っ掛けて、頬を伸ばして見せた。
左手の指で、左頬を、だ。
自然、左頬の内側が、晒される。
戦場ヶ原「──え?」
それを見て、さすがの戦場ヶ原も、驚いたようだった。
ぽろぽろと、両手に持っていた文房具を、取り落とす。
戦場ヶ原「あなた──それってどういう」
問われるまでもねえ。
そう。
血の味も、既にしねえ。
戦場ヶ原がカッターナイフでつけた口の傷は、既に跡形も無く、治ってしまっていた。
ここまでです。
できるだけ週一ぐらいのペースで更新しようとは思っているのですがついつい後回しにしてしまう性格なのでおそらく不定期になってしまうと思います。
ですがたまに見て、ついでに何か書き込んでくださると嬉しいです。
できるだけ週一ぐらいのペースで更新しようとは思っているのですがついつい後回しにしてしまう性格なのでおそらく不定期になってしまうと思います。
ですがたまに見て、ついでに何か書き込んでくださると嬉しいです。
乙!
…個人的には傷が治ったのは波紋のおかげってことにしておいてほしいが、どうなんだろ。
承太郎が吸血鬼ってのは想像がつかんねwwww
…個人的には傷が治ったのは波紋のおかげってことにしておいてほしいが、どうなんだろ。
承太郎が吸血鬼ってのは想像がつかんねwwww
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