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    元スレほむら「サイレンの音?」

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    351 :

    夜魅島じゃ無いからセーフ!
    あっちだと身体乗っ取られコース一直線だし

    352 :

    美樹さやか 下粗戸/水酉酒店前 初日/05時05分55秒


    さやか「転校生め、なんて足の速さしてんのよ……」

    さやかはほむらの後をすぐに追いかけたにも関わらず、その姿を見失った

    辺りは住宅や店舗が数軒建ち並んだ場所だ

    先ほどまでまどかと隠れていた家とは異なり、このあたりの住宅はまだ新しい

    さやか「転校生は諦めてまどかのところに戻るか……」

    雨も降り出したので来た道を引き返そうとすると

    『そこの゛キミ、どまりナさぁい』

    警官が路地から現れた

    そして、

    『りょうカい、しゃサつしマす……』

    銃弾が足元に突き刺さった



    終了条件 駐在警官からの逃亡。

    353 = 1 :

    『み゛せいねんの゛飲しゅは、だメだぁぞ!』

    再び警官の拳銃が火を噴き、弾丸が肩の肉を僅かに抉る。

    さやか「痛っ……!」

    『さけ、ざけ……』

    酒、酒と屍人は繰り返し呟く

    さやか「……ひょっとしてアイツ私のお酒の臭いに反応してる!?」

    まどかに浴びせられた酒の香りがまだぷんぷんとさやかから立ち上っていた

    さやかは死を覚悟する

    しかし、逃亡のチャンスがやってきた

    354 = 1 :

    ピストルが弾切れを起こした

    警官はのっそりとした動きで拳銃に弾を込め始め、

    さやか「今のうちだ!」

    さやかは近くにあった店舗に駆け込む

    緊迫した空気に合わない電子音の入店チャイムが鳴る

    さやか「……うっ、よりにもよって」

    さやかが入った店舗

    そこは個人経営の小さな酒屋であった

    355 = 1 :

    さやか「でもこれは逆にチャンスかも」

    さやかは棚の酒瓶をいくつか床に叩きつけて割り、その中身をぶち撒ける

    すると辺りには強い酒の匂いが立ち込めた

    さやか「これで匂いを誤魔化せる……はずだよね?」

    飛び散ったガラス片を踏み鳴らしバックヤードへと走り込む

    そしてそれと入れ替わりに電子音楽が鳴り、

    『かぐレてないで、でデきなさぁい』

    警官の屍人がこの店に入ってきた

    356 = 1 :

    さやか(やっぱり追いかけてきた……)

    さやかは息を殺して物陰に潜む

    死がすぐ側にある

    さやか「恭介……」

    きつく目を閉じ、もう会えないかもしれない想い人の名を口にする


    しかし、しばらくたっても警官がこちらに来る気配がない

    さやか(……何やってんだろ?)

    幻視で警官の視界を盗み視ると、

    『もった、い゛ない』

    屍人は割れた酒瓶を見つけ、それに残った酒を舐めているようだった

    357 = 1 :

    さやか(ただの好きかよ!?)

    どうやら警官が酒の匂いで追ってきたのは、未成年の飲酒を許さないという法令遵守の精神からではなさそうだ

    すこし張り詰めていた気が緩む

    さやか「……とにかく、ここを脱出しよう」

    幸いなことに警官から死角になる位置に棚がある

    入り口も開いたままなのでそこを通れば見つからずに脱出できそうだった


    しかし、出入口には赤外線で反応するチャイムがある

    音が鳴れば直ぐに見つかってしまうだろう

    こっそり近づいて背後から警官を警棒で殴ろうにも、床に散らばったガラス片で音を立ててしまう

    さやか「ああもう、どうすりゃいいのさ……」

    さやかは考えながらバックヤードで使えそうなものを探すことにした

    358 = 1 :

    バックヤードには二階へと続く階段があった

    この酒屋は店舗兼住宅なのだろう、二階は住居になっていた

    バックヤードとこの住居も含めて捜索したところ

    さやか「ライターに蚊取り線香、玩具のパチンコ……」

    あまり役に立ちそうな代物はなかった

    さやか「こんだけじゃ鉄砲持ってる相手には心もとないわ……」

    それでもさやかは今使える物で作戦を考える

    さやか「まずはあのお巡りさんを店の外に出さないと……」


    「ライター」「蚊取り線香」「ゴムパチンコ」を入手した。

    359 = 1 :

    さやかは様子を窺いながら、そっとバックヤードを出る

    幸いなことに警官の屍人は未だに酒に夢中なようだった

    相手から死角になっている棚へとさやかは移動を始める

    姿勢を低く、目立たないよう、しわぶき一つたてずに少しずつ

    数歩の距離が千里にも感じられる

    手を伸ばせば届きそうな距離から屍人の息づかいが伝わってくる

    さやか(怖い……でも……)

    息をのむ永遠にも思える数秒間

    その中で一歩、また一歩と足を進める

    360 = 1 :

    そして、なんとか気付かれることなく棚へと辿り着いた

    さやか(ああ、怖かった……)

    ひとまずの安堵をさやかは得る

    さやか(さて、ここからだ……)

    警官の屍人にここを離れてもらわなければ

    さやかは蚊取り線香の渦巻きにライターで火を付ける

    さやか(上手くいくか判らないけど……)

    火のついた蚊取り線香の先端を折り、ゴムパチンコに挟む

    さやか(とにかくやってみないと!)

    さやかはゴムを引き絞り、狙いを定めた

    361 = 1 :

    一射目、蚊取り線香は開け放たれた扉から外へと飛び出した

    "反応"は、ない

    二射目、一射目とほぼ同じ軌道で外へと消えた

    "反応"は、やはりない

    三射目、思い切って側を狙ってみた

    しかし狙いすぎたため屋内の壁に当たりそうになった

    さやか(危ない危ない……)

    四射目、五射目と続けるが"反応"はない

    さやかは焦りを覚える

    362 = 1 :

    そして六射目を撃とうとした時だった

    棚の向こうで、がたりと瓶を置く音がした

    屍人の立ち上がる様子がさやかの脳裏に浮かぶ

    ゴムパチンコを掴む手が震える

    さやか(ど、どうしよう……)

    直ぐにでも幻視で様子を伺いたかったが、"自分の後ろ姿"が視える気がして恐怖でそれが出来ない

    割れたガラス瓶を踏みしめる音がする

    さやか(お願い!反応して!)

    祈るような気持ちでさやかは六射目を放った

    363 = 1 :


    明るい電子音楽が店内に鳴り響く

    ようやく赤外線感知器が反応した瞬間だった

    『ま゛ちナさぁああい!』

    外にさやかが出たと勘違いした屍人が叫ぶ

    ガラスを踏みしめる音が入り口の方へ駆けてゆく

    さやか(よし!)

    さやかは警棒を取り出すと出口の方へ向かう

    そして外の様子を窺っていた警官の屍人を背後から殴りつけた

    さやか「この野郎!死ね、死ね、死んじゃえ!」

    警棒を振り上げては叩き下ろす

    今までの恐怖の仕返しとばかりに後頭部を複数回殴打した

    飛び散る血が頬にかかるがさやかは気にも止めなかった

    364 = 1 :

    やがて屍人は動かなくなり、跪きひれ伏すように丸まった

    さやか「どうだ!参ったか!」

    さやかはひとしきり笑うと空を見上げた

    いつの間にか雨も止み、朝焼けに染まった空は赤く、きらきらと輝いていた

    さやか「きれい……」

    死の恐怖と隣合わせだった時間を過ごしたさやかにとって、それは神の祝福とも思える光景だった

    さやか「そうだ、転校生を追わなきゃ!」

    目的を思い出し、さやかは駆け出したが、

    365 = 1 :


    あれ?



    なんで わたし



    てんこうせーを おいかけて たんだっけ……?




    終了条件達成。

    366 = 1 :

    アーカイブNo.16 回覧板

    下粗戸町内会回覧板(8班)

    ・大字原羅宿を懐かしむ会
    27年前に土砂災害で消えた原羅宿を懐かしむ会を開催致します。
    もう思い出の中にしかない原羅宿について語り合い昔を懐かしんでみませんか?
    もちろん原羅宿が下粗戸になってからの住人の方も参加歓迎です。
    当時の懐かしい集落の映像や、最新の3DCGを駆使した再現マップも上映致します。
    美味しいお茶やお菓子をご用意してお待ちおります。

    2003年7月30日
    下粗戸公民館にて開催
    企画・運営:下粗戸老人会

    367 = 1 :


    今回はまず謝辞を

    駄菓子屋のおばあちゃん、蚊取り線香持った不審者に協力していただき本当にありがとうございました。
    置いていった蚊取り線香はこの夏存分に使って下さい。

    さて、今回ようやく石田巡査を登場させられました。
    この分だと校長先生やお姉ちゃんも当分先になるかもしれません。

    次にレスポンスです。

    >>346
    けいおんやストライクウィッチーズ、涼宮ハルヒとのクロスなどを少々参考にしています。

    >>348
    裏設定がございますが、主私の趣味です

    最後に次回更新ですが、申し訳ありませんがリアルが立て込んでいるので、再来週末になりそうです。

    368 :

    乙!

    さやかちゃんは終わったんじゃない
    これから幸せにお絵かきとかするんだ!

    369 :

    おもしろい
    頑張ってくれ

    370 :

    >>1は一体駄菓子屋でなにしてたんだよ…

    なんにせよ乙!
    どうあがいても魔女化(屍人化)っぽいさやかちゃんさやさや

    371 :

    安定のさやかちゃんさやさや

    372 :


    終わった…

    373 :

    乙ー
    駄菓子屋で実際に赤外線センサーが反応するか試したのか?w

    374 :


    自動ドアのあれって単にセンサーから出てる赤外線のラインを遮ればいいんじゃ……
    つまり別に蚊取り線香でなくても……
    とか突っ込むのは野暮か

    単にさやかちゃん勘違いしてましたテヘペロってことかもしれないし

    375 :

    >>374
    単に遮るだけで反応するようだと、人間以外のものを果てしなく誤検知してしまうから全然ダメ

    なので、誤検知扱いになってしまう条件が偶然満たされてしまうと、人間でも検知してもらえなかったりする

    376 :

    たしか床の材質と違うものに反応するんだとか
    だから着ている服の材質がセンサー真下にひかれたカーペットとかと材質一緒だと
    認識してもらいにくいそうな

    377 :

    なんか>>365のさやかがスロウスっぽく見えた

    378 :

    つーか杏子が牧野と出会ったらぶちきれそうだな
    職業的な意味で

    379 :

    まど神に宇理炎使ったらどうなるんだろう?

    380 :

    QBに期待してる

    381 :

    >>379
    あれは神様っていうよりは法則の類だからどうだろう ?
    ただ宇理炎の性質的に「魔女を消す」現象自体は打ち消せるかもしれない

    382 :

    こんな面白いSSあったのか。見落としていた
    更新楽しみにしてますノシ

    384 :

    最終的には異界ジェノサイダーになったほむらが焔薙でワルプルをぶった切ったりするのか。

    そういや規模は違えどまど神もSDKもやってる事は似てるな

    385 :

    鹿目まどか 大字粗戸/六角家 初日/04時45分56秒

    まどか「さやかちゃん遅いな……」

    さやかがほむらを追いかけてから、どれくらい時間がたっただろうか

    まどか「まさかあのオバケに……」

    嫌な想像が浮かぶが、

    まどか「……きっと、大丈夫」

    さやかを、そしてほむらをまどかは信じることにした

    大丈夫ともう一度自分に言い聞かせたとき、外からガラガラと何かが崩れる音が響いてきた

    まどかは逡巡しつつ、戸口のつっかえ棒を外して外の様子を伺うと

    まどか「……オバケが家を壊してる?」

    大通りで鋸や金槌を持った屍人が家々の壁を壊していた

    386 = 1 :

    しかし、単純に壊しているのではなく、板などを打ち付けており、まるで建物を改築しているかのようだ

    まどか「一体どうして?」

    今はまだ数軒先だが、やがてこの家にもくるかもしれない

    まどか「……どうしよう」

    今なら気づかれずにここを抜け出すことが出来そうだが、

    ここを離れれば戻ってきたさやかと合流出来るか分からない

    まどかは悩んで、落ちていたチラシの裏に伝言を残すことにした

    387 = 1 :



    さやかちゃんへ
    オバケが沢山来てここも危ない
    さっきの神社に
    逃げるからきっと来て!
        まどか

    388 = 1 :

    隙間の開いた勝手口から外へ出て、

    まどか「これでよし」

    セロハンテープで伝言を扉に貼り付け、

    まどか「……ちゃんと来てね、さやかちゃん」

    ぽつりとそう呟いたときだった

    まどか「!?」

    視界の隅、家の角からこちらの様子を伺っている視線に気がついた

    まどか「さやかちゃん?」

    389 = 1 :

    視線と視線が絡み合う

    そこにいたのはまどかが知っている友人ではなかった

    美樹さやかではなかった

    暁美ほむらでもなかった

    まどか「……貴女は、誰?」

    そこにいたのは一人の少女

    「……わ、私……」

    彼女は一度言い淀み

    390 = 1 :






    「……私は……四方田、春海」




    391 = 1 :

    はい、今回はまどかです。

    週末にはと言っておきながら明けて月曜日になってました、ごめんなさい。

    離れていた間にSIRENクロスSSが二つも立っていたので、読んでいたらこんな時間に……

    自分の読書速度と筆の遅さ拙さに絶望……

    今週末にまた更新する予定です。

    392 :

    春海殿ではないですか

    393 :

    僕はしほうでんしゅんかいちゃん!

    394 :

    はるみちゃんのにおいがするよおおおおおお

    396 :

    >>395
    ちげーよ

    397 :


    春海殿がいてくれればまどかは安全だな

    398 = 392 :

    春海殿の保護者になったら死亡フラグじゃね?

    399 :


    まどか高橋先生ポジションとかやべえ

    400 :

    高橋先生ポジはまどかか……

    杏子かマミさんかと思ってたけどまどかもありだな


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