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    元スレ男「目ぇ見えないクセにウロチョロすんなよ」 女「じゃあ、男くんの側にいるね?」

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    301 :

    かーちゃんやるな

    302 = 297 :

    「あ、あとね……昨日は、ごめんなさい……私……」

    「い、いいって、その話は。それに……なんでお前が謝る」

    「……」

    「ホントはね、わかってるの。私……みんなに迷惑かけてるんだって」

    「……! め、迷惑とか、思ってねーよ! なんだよそれ……!」ぎくっ

    「……でもね、それでもみんなと一緒に授業受けたり、お話したい」

    「わがまま言ってるのはわかってる……けど、私……」ぎゅっ

    「来年にはもう……学校、いないから……」

    303 = 297 :

    ざあああああああああああああああ

    「……え?」

    「が、学校いないって……な、なんで? き、聞いてないぞ! お前……!」

    「……」

    「来年、男くんたちは受験期でしょ? 私もね、将来の進学とか、就職とかの準備をしなきゃいけなくて」

    「だからね、そういう人たちのための支援学校に転入する予定なの」

    「周りにはもう入学してる人たちがいて、いろいろお話、聞いたりしてるから……」

    「あ……(月1の交流会って、そういう……)」

    「……みんなとは一緒に卒業できないけど、いっぱい楽しい思い出つくりたいなーって」

    「わがままなこと思ってましたー、あはは……」

    304 = 297 :

    「……わ、わがままなんかじゃ……(ウソ、だろ……なんでそんな大事なこと、今まで黙って……)」

    「……」ごくっ

    「で、でもね、最近……思い出になりそうなこと、いっぱいできて……」

    ――あ、もしかして男くん、女さんのこと好きなのかなー?――

    「わ、わた……私、男くんと……一緒にいると……す、すっごく楽しくて……」

    ――ああ、好きだぞ――

    「……っ!」ぎゅっ

    (優しさで言ってくれてたのはわかってる……そんなんじゃないって……)

    (だ、だけど言わなきゃ……私の、気持ちも……伝えなきゃ……!)

    305 = 297 :

    「……」がた がた 

    「お、女……?」

    (も、もしかしたら……って、思ってる……そんなはず、ないのに……)

    「あ、あの……楽しいから……」がた がた がた

    (ずっと黙っていようと思ってたことまで話して……私、やっぱり卑怯だ……)

    (男くんの優しさにすがって……も、もう一度……もう一度だけ、聞けるんじゃないか……って……)

    「あ、あ、わ……わた、し……あの……」がた がた がた

    (でも、その前に言わなきゃ……! 今しか……勇気、出せない……!)ぎゅーっ

    「もしかして寒いのか? 肩濡れてるんじゃ……ほら、もうちょっと入れよ」グイッ

    「あ……///」

    「……っ! あの……! わ、わ、私……っ!」







    「――っ、男くんが……大好き、です……!」





    307 :

    ぬー!

    いいところで!

    308 :

    ばかやろう!!

    309 :

    ばかっ!なんでそこでやめちゃうんだ!

    310 :

    こいつやめ時を理解しててムカつくぞおい
    続きさっさとしろおねがいしますごめんなさい

    311 :

    焦らすのが上手いなおい

    312 :

    ほああ!

    313 :

    乙!!

    つづきはいつでつか?

    314 :

    雨音がざまあああああああに見えてしまったw

    315 = 307 :

    >>314
    このやろうwwwwww

    316 :

    >>314 

    くっそ、こんなので……

    317 :

    ざああああああああああああ

    「……!」

    「……と、突然どうしたんだよ、す、好きって……」

    「~~っ!」ぎゅっ

    「い、いや、気持ちは嬉しいけど……」

    「う、ん……ありがとう……」

    「……」

    「俺も……女のことは、嫌いじゃないっていうか……」

    「むしろ好き……だぞ」

    「……!」

    318 :

    >>314
    よう俺

    319 = 317 :

    「……で、でも、それは……」

    「……! い、いいっ……! いいの……っ!」

    「女……」

    「いいの……ご、ごめんね、変なこと言って」

    「ホントに……ごめんなさい……(その言葉だけでも聞きたかったから……)」

    「……」

    「た、ただね……残りの半年、私と一緒に……いてくれたらなっ、て……」

    「いてくれるだけで……嬉しいなって……そう思って……ます」

    (嘘……)

    320 = 317 :

    (ホントは……ずっと……)

    「ま、またお弁当……作ってくるから……」

    「……」

    (……急にそんなこと、言われても……)

    (そもそも、女が転校するって話だけでも……突然すぎて驚いてるのに)

    「い、いるよ……そりゃ。一緒にいる……」

    (そうだよ。今日だって、女を元気付けるために遊びに誘っただけなのに……)

    (なんで急に……そんなこと……)

    「一緒に……いるに決まってるだろ。だって……」

    321 = 317 :

    「女は、俺の大切な……友達だし」

    「……」

    「……」

    「……」

    「うん……」

    (わかってる……)

    (男くんだって、私なんかより……もっと普通の女の子に「好き」って言われたいよね)

    (何を期待してたんだろ……男くん、「好き」って言ってくれたよ? それで満足って……)

    「……うん、ありがとう」

    「えへへ、やっぱり男くんは……優しい♪」ギュッ

    322 = 317 :

    短いですがここまで 次がラストです

    323 :

    >>1乙!

    こんのバカ男が・・・w

    324 :

    馬鹿だ

    325 :

    えんだぁぁ…あれ?

    327 :

    そろそろスレタイか

    329 :

    男、とりあえず一発殴るか…いや、貴様が女の何か理解するまで殴る続ける

    330 :

    男…テメェは俺を怒らせた。

    331 :

    素直になろう(提案)

    332 :

    じゃあもう俺がそばにいることにする

    333 :

    じゃあ俺は>>332の側にいてあげるね

    334 = 332 :

    >>333
    えっ///

    335 :

    男は男らしくないな

    336 :

    >>332
    >>333

    お幸せに

    337 = 333 :

    >>336
    君もおいでよ♂

    338 :

    くだらないことしてんじゃねえよ

    339 = 324 :

    こういう臭いやり取りで埋めるのやめてほしい

    340 :

    「……!」

    ……トモダチ?

    友達に……「好き」って言われたから戸惑ってる……だけか?

    『そんなつもり』で女と一緒にいたわけじゃないから?

    目ぇ見えないクセにウロチョロするこいつが、見てて危なっかしいから……

    心配だから、一緒にいる……?

    弁当作ってきてくれるから?

    泣いてた女を元気付けるために遊びに誘った?

    341 = 340 :

    「……」

    「お、男くん……?」

    いや、確かに……『最初』はそうだった……

    「別に……俺、優しくねえし……」

    でも……

    『今』は違うだろ

    ウソつくなよ

    誤魔化すなよ

    言い訳すんな!

    「お、俺は……!」

    342 = 340 :

    スッ

    「ううん、男くんは優しいよ?」ギュッ

    「だからね……私、好きになったんだよー」ニコ

    「……!」ドキッ

    ああ……そうだよ……

    俺……この笑顔が好きで……

    側で、ずっと笑ってて欲しくて……独り占めしたいから……

    「お、俺、も……俺も……」

    「お前のこと……好き、だ」

    343 = 340 :

    「……!」

    「す、好きだから……俺の……俺の側に……!」

    「俺の側に……ずっといろ! ていうか! いてください!!」

    「あ……あ……」ぽろ

    ギュッ

    「お、お前もさっき俺のこと好きって言ったんだ! 文句、言わせねーからな!」かぁあああ

    「あ……わ、私も……」ポロ ポロ

    「あ、あぅ……えぐっ、ひっく……わ、私も……好き……」ぽろ ぽろ 

    「知ってる! 俺も好きだし!///」ギューッ

    344 = 340 :

    だから……さ

    「だから……泣くなよ……」

    「俺、お前の笑顔が一番好きなんだけどなー」

    泣かすのは……これが最後にしてーな。……今後の努力次第ですけど

    「好きなんだけどなー」なで なで

    「……ひっく、な、泣いて……ないよ……」

    泣いてないよ……

    だって……私、こんなに幸せだもん……


    ざあああああああああああああああ

    345 = 340 :

    _____________

    数ヵ月後

    「……おいおい、ウソでしょ。姿が見えないと思ったら、こんなとこ登ってたのかよ」

    「危ねーからウロチョロすんなって言ってんじゃん、アホかお前は」

    「……(アホ……)」

    「……で? こんなとこで何してんだ?」

    ギュッ

    「お、男くんに抱きついてます///」かぁあああ

    「……そういう意味じゃねえから(恥ずかしいなら無理に甘えんなよ……)」

    「……」

    「?」

    346 = 340 :

    「空をね、見てたの」

    「空? ……また?」

    「ん」

    「見えんの?」

    「うん、すっごく綺麗な青空」

    「……(すっごく曇ってんだけど)」

    「……くすっ、男くんも目を閉じればわかるよー」

    「……目? こう?」スッ

    347 = 340 :

    「……」

    「……どう?」

    「んー……女がその辺ウロチョロしてる姿が見える」

    「むー……。じゃ、じゃあ……こうしたら?///」ギューッ

    「……」

    「あ……。うん、確かに見える……」

    「……♪」

    (確かに青空が……雲一つない、綺麗な……)



    その下で、寄り添う二人の姿が――



            【 閉 】



    348 :

    乙乙乙!!

    ざまああああああああああああああ

    349 = 340 :

    ここまでお読みいただきありがとうございました。
    途中頂いた貴重なご意見・ご感想は、今後SSを書く上での参考になり大変ありがたく思っています。
    またお付き合いいただいた方たちにも合わせて厚くお礼を申し上げます。

    さて、本編はここで終わりですが、実はもう1つだけ
    本編に組み込めなかったエピソードをオマケとして書きたいと考えています
    二人の後日談を含め、女を襲う悲劇(?)のお話(ギャグです)を1、2回の投下で予定していますので
    あと少しだけお付き合いいただけたら嬉しいです

    では、最後に改めて感謝の言葉を。「ありがとうございました!」

    350 :

    乙乙


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