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    元スレ魔王「勇者よ、ここで終わりだ!」勇者「ちいぃッ……!」

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    201 = 192 :

    メイド長「あら……それはいけませんわねお話聞かせていただけます?」

    憲兵隊長「い、いや!私では……」

    メイド長「なら殿下が嘘を?」

    憲兵隊長「ま……まあ………」

    魔王「ふえっ、酷い!酷いです!」

    憲兵隊長「い、いや、その……」

    メイド長「どうなんです?」

    憲兵隊長「それは…ですな……」あわあわあわあわ

    202 = 192 :

    メイド長(……勇者さま、今のうちになんとかお逃げになって)ウィンク

    勇者(し、しかし、正面は憲兵隊長が……気づかれない逃げ場所が……)


    魔王「勇者さま」ヒソヒソ

    勇者「……む、娘か」ヒソヒソ

    魔王「お父様がもしものために出口をこしらえてらっしゃるんです。そこからお逃げになって…落ち着くまで一旦身を隠してください」ヒソヒソ

    勇者「あ、ああ……」

    魔王「…そこの机の一番下の引き出しです」ヒソヒソ

    勇者「…………」


    ガラッ……

    ヒュオオォォォ………


    ▼かいだんがあらわれた!

    勇者(な、なんと!階段が………)

    203 = 192 :

    勇者「………」チラッ

    憲兵隊長「ですから私は無実だと!」

    メイド長「そうなると殿下が……」

    魔王「勇者さま、お早く」」


    勇者「………ああ」



    ▼ゆうしゃは にげだした!


    204 = 192 :

    ―階段―

    カツン……カツン……



    勇者「……ライティング(小)!」ポウッ

    勇者「……しかし、上とは違い、いかにも悪の本拠地と言った趣であるな」

    勇者(………出口があると言った。娘はてっきり私が戻ってくる前提だが、やる気になれば…これで私は自由の身になれるかもしれんのだな)

    勇者(………知れんのだが、何故だか他人ごとのように思えてしまうな)ふっ



    カツン……カツン……



    勇者「ふむ、広間…のような場所に出たな」

    勇者(……少しばかり明るくなったかな)

    205 = 192 :

    勇者「書物……薬……剣……」

    勇者(………いかがわしいものばかりならぶな)

    勇者「……即席魔法陣、中央に椅子、テーブル」

    勇者(そのうち拷問器具くらいは……)

    勇者「それから紅茶に……スコーン?」


    ポンッ

    勇者「ひゃああああああああ!!?」 ビクゥッ

    皇后「いやだ~かわいい~」ニコニコ

    勇者「お、奥方!?」



    ▼まおうこうごうが あらわれた!

    206 = 192 :

    勇者「なっ……何故ここに」

    皇后「帰って来たんだけど、なんか出にくい雰囲気だったから~」

    勇者「………ご、ごもっともで」

    皇后「でも私こそびっくりだわ~、まさか、ここを知ってるのは私か主人か、大臣か娘くらいのものだから~」ニコニコ

    勇者「あ、ああ……」

    皇后「ってことはなるほど、あの子が教えたのねぇ~」

    勇者「………ああ」

    皇后「もしかして、あわよくば人間国に逃げちゃお~とかかんがえてな~い?」

    勇者「ま、まさか……」



    勇者(か……考えなくもないのだが)

    207 = 192 :

    皇后「まあ、勇者さんがお逃げになりたいんだったら私は止めませんけどね~」

    皇后「そうね~、じゃあ逃げるついでに~……」

    皇后「面白いもの、みせてあげるわ~」

    勇者「………えっ?」

    勇者(ま、まさか、ごっ、拷問器具とかじゃあ………)

    208 = 192 :

    皇后「はい、この虎だかチーターだかヒョウだかの置物のおちんちんの部分、蹴ってみて~」ニコニコ

    勇者「お、おち…って奥方………」

    皇后「……蹴らないの?なら蹴っちゃうわね~。え~い」

    チーン!

    勇者(………痛ぁ)


    ガコン!

    勇者「!」ビクッ



    ガガガガガガガガガガ………



    ▼とびらがひらいた!



    皇后「ほら、開いた~」

    勇者「………」

    209 = 192 :

    皇后「べつに、この仕掛けにイヤらしい意味なんてないわよ~?鍵がおちんちんだとか、おちんちんで扉をこじ開けるとか、扉の奥がどうとか~」

    ▼こうごうの しもねたこうげき!

    勇者「……顔に似合わず、えげつないことを仰るな」

    ▼ゆうしゃは とまどった……

    210 = 192 :

    ――――


    勇者「………ここは」

    勇者(実験施設か何かか?更に複雑な魔法陣だとか…それから……棺桶か?)

    皇后「びっくりした~?ごめんなさい期待に添えなくて~。私と主人のプレイルームじゃないのよ~」

    勇者「………はい」

    皇后「これはね…一子相伝、それは世の中に一人しか知らない奥義。そしてこれもその一つ。」

    勇者「お……奥方?」

    皇后「これはね、黄泉がえりの儀式をする場所なのよ」

    勇者「よ、黄泉がえり……?」

    211 = 192 :

    皇后「そう。肉体は一度だけ魂をもう一度定着させることが出来る。……その技術さえあれば肉体はどうとでも回復させられるから心臓を2つ、持てることになるわよね」

    勇者「そ、そのような事が出来るのか、魔王には…」

    皇后「もちろん。但し、完璧にはいかない。記憶と引き換えよ」

    勇者「………」

    皇后「あの人も破壊するだけが能なわけじゃないのよ、一応。ただし、一度にかなりの魔力を消耗する。」

    皇后「と、なれば魔王としては、まずいかもしれないわね。実際あの人はあなたとの戦いで随分消耗してしまっているくらいよ」

    勇者「………そうなのか」

    皇后「ただし、警備隊や防御システムも大変優秀だから、並大抵では主人にはたどり着けない。“素質”があるなら別だけど」

    勇者「………こんなものを私に見せて、いかがするつもりかな」

    皇后「さあ~どうしたかったのかしらね~……う~ん、一種のノロケかしらね~」ニコニコ

    勇者「………いいのか」


    皇后「いいのよ、将来の魔王さまだし~。そ、れ、に、まあ~見ちゃったからにはそう簡単には魔王国からは逃がさないわよ~?」ニコニコ


    勇者(そういうことか………)



    212 = 192 :

    皇后「さて、憲兵隊長がこっちに来るらしいわ。どうする?一旦身を隠して事態の鎮静を待つか、それとも広間に戻るか」

    勇者「……ただの時間稼ぎのつもりだ、奥方」

    皇后「そう。じゃ、頑張ってね、勇者さん」ニコッ

    勇者「……ああ」



    勇者(やはり、この奥方が一番掴みきれんかもしれんな……)

    213 = 192 :

    ―広間―


    勇者「………」

    カツ……カツン……

    勇者「………来たか」

    勇者「…………」



    勇者(どうやら、腹を決めねばならんようだな)

    214 = 192 :

    憲兵隊長「ほぅ……待っていたとはな………」

    勇者「………ああ」


    憲兵隊長「……行くぞ、勇者」

    勇者「……では、まいr」





    魔王「キャー!頑張れ!頑張れ!勇者さま!くたばれくたばれ憲兵隊長!」パフパフッ!





    憲兵隊長・勇者「………」ズコーッ


    215 = 192 :

    勇者「な……何故ここにいる!死んだはずでは!」


    メイド長「まあ、幽霊扱いで、応援だけなら………」

    憲兵隊長「も、もしやメイド長は私の応援に……」

    メイド長「いいええ」ニッコリ

    憲兵隊長「………そうですか」

    魔王「ガンバー!キャー!勇者さまと目があったー!」きゃぴっ


    勇者(………調子が狂うな)

    魔王「オイコラ憲兵隊長!テメー、×××マグナム×××使ったことねーんだってな!くたばれ!×××!!」ブーブー

    メイド長「お下品な野次する人は退場ですわよ」ギロッ

    憲兵隊長(調子が狂う………)

    216 = 192 :

    憲兵隊長「とにかく、もう終わりにしよう………」チャキッ

    勇者「ふっ、武器の使い方は一つではない!」チャキッ

    メイド長(……なるほど、銃を剣代わりにしましたか。ライフルが功をそうしましたわね)

    憲兵隊長「そんなものでいかがするつもりかな?勇者。私は正規の銃、貴様は剣のなり損ない。勝負は見えている……」




    勇者「剣に、刃がなければならぬと誰が決めたか」




    憲兵隊長「………何?」

    217 = 192 :

    勇者「我が手に届くものは僅かだ。しかし、我が手に届くものを広げうる、それが剣だ」

    勇者「石ころでもよい、木の枝でもよい。我が手に収めれば…」

    勇者「そして、鋭さと輝かしささえ胸に持ち合わせれば、それは最早、剣である」

    勇者「そして剣を収めた我に恐れるものなど……ない!」ジャキッ

    憲兵隊長「………」パチパチパチパチ

    憲兵隊長「ご立派な御託でありますな、勇者殿……」

    憲兵隊長「しかし、御託を並べて無罪を勝ち取れるならば、司法などいらんのだよ、勇者!」カチャリ

    218 = 192 :

    バン!バン!バン!バン!

    ▼けんぺいたいちょうの すばやい じゅうこうげき!

    勇者「!」

    憲兵隊長(………終わりだな)ニヤッ





    魔王「勇者さまぁああああああ!!!!!!」


    ブワッ………




    「…………」





    憲兵隊長(こんなものか………)

    219 = 192 :

    サアアア………



    憲兵隊長「では、出頭の準備をするように……」

    メイド長「ヒット、確認されず!」

    憲兵隊長「って、えっ………!?」



    カラン…カランカランカラン……



    勇者「………」




    ▼ゆうしゃは ひだんしなかった!

    220 = 192 :

    憲兵隊長「!」

    勇者「言っただろう?私が恐れるものなどないと」

    憲兵隊長(ま…まさか、弾丸をライフル本体で全て受け止めただと…?)


    ▼けんぺいたいちょうは すこしひるんだ!


    勇者「……今度は私だああああああああ!!!!」

    ▼ゆうしゃの ぜんそくりょく!


    タッタッタッタッ!!!!


    憲兵隊長「ぐっ……!まだ弾はある!」

    バンッ!バンッ!

    ▼けんぺいたいちょうの じゅうこうげき!

    勇者「………」サッ

    ▼ゆうしゃに よけられた……

    221 = 192 :

    憲兵隊長「っ……!」バンッ!

    ▼けんぺいたいちょうの じゅうこうげき!

    勇者「………」サッ



    ▼ゆうしゃに よけられた……



    憲兵隊長「よっ、避けた………」カチッカチッ

    憲兵隊長「………」カチッカチッカチッカチッ

    ▼たまぎれだ!
    ▼たまぎれだ!
    ▼たまぎれだ!
    ▼たまぎれだ!


    憲兵隊長「なぁっ………」


    勇者「毎日無駄に娘の相手をしている訳では……」バッ

    勇者「ない!!」ブワッ

    憲兵隊長「この…私がぁ……!?」


    ドゴオオオォ!!



    ▼ゆうしゃの だげきこうげき!
    ▼きゅうしょに あたった!


    憲兵隊長「………」

    憲兵隊長「 」バタン




    ▼けんぺいたいちょうは めのまえが まっしろになった……


    222 = 192 :

    勇者「………」スタッ

    魔王「や……」
    魔王「やったあ!勇者さまが!勇者さまがやりましたああああ!!」

    勇者「……私の勝ちでよいな、メイド長」ドヤッ





    メイド長「うーん…………」




    勇者「えっ…な、なんだその予想外のリアクション」

    223 = 192 :

    魔王「なにか問題があるんですか?こーして憲兵隊長は気絶しちゃってるじゃありませんかー」

    メイド長「いえね、弾丸が当たった場合死亡扱いなんですけど……これは打撃じゃないですか」

    勇者「……えっ」

    メイド長「ただ続行不可と言えば不可なので………」

    メイド長「引き分けってことで」ニッコリ

    勇者・魔王娘「ひっ」

    勇者・魔王娘「引き分けぇぇぇ!?」

    224 = 192 :

    メイド長「あ、救護に連絡しなくっちゃと……」ピッポッパッ

    勇者「………」

    メイド長「ま、戦いは何も生まないってことですわよ」プルルルル……

    勇者「………」

    魔王「ええー……」


    225 = 192 :

    ――――――――


    カァカァカァ………


    警備隊長「我々は……いつまで死体をやってればいい」

    警備隊員A・B「………さあ」



    一方…


    魔王「よーし、そろそろうやむやになってるころであろうなー」ルンルン

    魔王「とりあえず一旦部屋に戻って面倒だが書類を書かねばなー…メイド長がうるさいからなー……」

    ガチャ……

    魔王「なああああああああ!?」



    ボロ!ボロッボロ!ボロッボロボロッ!!



    魔王「我輩の部屋がぁ……部屋がぁ……」

    魔王「あああ………」


    ▼たたかいは やはり なにも うまないのであった…


    【第七話・おわり】

    226 = 192 :

    第7話おわりです。ありがとうございました
    昼か夕方には8話をあげたいと思います

    227 :

    おつおつ

    228 :

    おつ

    230 :

    引き分けになるとは思わなかったw

    231 = 192 :


    ▼以下に記すは魔王城史上最大にして、最凶のミステリーである…



    メイド長「………」ザーッ


    勇者「皿洗いか、メイド長」

    メイド長「あら勇者様。そうだわ、これ頼まれていた本です」


    勇者「ああ、すまないな。姿を見ないと思ったら買い出しに行っていたのか…」

    メイド長「ええ。皆にも色々頼まれてましたから。掃除に洗濯をやりつつ、いまさっき配ってきたんですわよ。」

    勇者「メイド長は働き者だな」

    メイド長「そうですね、勇者様よりかはずーっと」ニコニコ

    勇者「………」

    232 = 192 :


    キャアアアアアアア!!!!!!


    勇者・メイド長「!」


    メイド長「さ、叫び声!」

    勇者「あっちからだな!!!」



    タッタッタッ……

    233 = 192 :

    ――――――

    ガラッ

    勇者「な、何があった!どうした!不審者か!」

    魔王「うっ……ひくっ………」

    勇者「………なんだ娘か」クルッ

    魔王「ちょっと!何だとはなんですか!!」ガシッ

    234 = 192 :

    メイド長「まーた、くっだらないことなんでしょう」

    魔王「くだらないとは失礼な!すっっごい大事件なんです!!!」

    メイド長「忙しいんです。くだらない話でしたら、いい加減はたきますよ殿下」



    魔王「なんと!!!私の!!!」


    メイド長・勇者「………」ゴクリ















    魔王「ドーナツがなくなっちゃったんです!!」













    メイド長「………」ペシッ

    魔王「あうっ」


    235 = 192 :

    メイド長「はいはい解散解散」

    勇者「解散だな」

    魔王「待って下さい!待って下さい!あれは、すっっごく美味しくて!並ばないと買えない貴重なドーナツなんですよ!」

    メイド長「……並んだのは私ですけどね」
    魔王「しかもしかも!せ……精力もついちゃう秘薬入りって言う///」

    メイド長「………そんなのつけてどうすんです」

    魔王「言わせないでくださいよキャーっ///!!」バシッ

    勇者「ドゥフ!」ボキッ


    236 = 192 :

    ガチャッ!

    大臣「メイド長!大変だメイド長!!!」

    メイド長「どうしました大臣」

    大臣「もう、すっっっごい大事件だよ!!!!!!」

    メイド長「………くだらなかったらビンタしますわよ」


    大臣「それが!!!!!!!!」

    勇者・メイド長「…………それが?」















    大臣「私のアイスクリームがなくなっちゃったのだよ!!!!!!!!!!!!」











    メイド長「………」バシッ!!!

    大臣「oh……!」

    237 = 192 :

    大臣「で、でもでもでも!ただのアイスじゃなくって、サキュバスの母乳入りで精力がつくっていう、すごく高級で、たくさん並ばないと買えない貴重なアイスなのだぞ!!!」

    メイド長「並んだのは私ですけどね」

    メイド長「第一、精力をつけるようなお仕事ではないでしょう」

    大臣「そ………それは私の口からは…………キャー!」バシッ!!!

    勇者「ぬぅふ!」ボキッ


    238 = 192 :

    ガチャッ!

    警備隊長「大変だ!大変だ!メイド長殿!!!!!!」

    メイド長「………大事件なんですわよね」

    警備隊長「ああ!!」

    メイド長「………私が並んで買ってきた精力のつく、貴重なケルベロスの心臓入りプリンがなくなっちゃったんですわよね?」

    警備隊長「ああ!!!!!!大変だろう!」

    メイド長「…………」バシッ!バシッ!

    警備隊長「どぅふっ!?」

    勇者「お、往復ビンタ………」

    魔王「きょ、キョーレツー……」

    大臣「………ですなぁ」


    警備隊長「はぁ…………////」


    魔王娘・大臣「うわっ………」


    239 = 192 :

    警備隊長「あ、ちなみに誤解しないでくださいよメイド長殿!べ、別にそういう感じのアレじゃっ////」ドゴォ!

    勇者「どぅぬふぅ!?」ボキッ

    勇者(な……なんで私は毎回…………)

    240 = 192 :

    ガチャッ

    魔王「メイド長大事件だよ!!!!!!!」


    メイド長「…………」ドスッ!!


    魔王「おぇぶっ!!!!!!?」


    魔王「 」チーン……




    魔王「ひ……ひええ………」ぶるぶる

    大臣「な、なんか今日のメイド長はひどく好戦的だな………」ぶるぶる

    勇者(溜まってたんだろうなあ………)

    241 = 192 :

    メイド長「………とにかく、事情を伺いますわ」


    魔王「14時30分にメイド長からドーナツをもらって……部屋に置いたまま、私がトイレに行ってる間にドーナツがなくなっちゃったんですよ!」

    大臣「14時40分、私が給湯室でお湯を沸かしている間に……テーブルからアイスがなくなったのだぞ!!!」

    警備隊長「15:30にプリンを食べようと冷蔵庫を覗いたら無くなっていて……」

    魔王「右に同じだ!16:00くらいにケーキを食べようと思ったら跡形もぉ…………」
    メイド長「なるほど。殿下はお部屋、大臣は給湯室、警備隊長と魔王様はキッチン………ですか」

    242 = 192 :

    魔王「私はお父様が怪しいと思います」

    魔王「………なっ!」

    魔王「お父様ってば食い意地が張ってるんですもん!お父様に決まってます!お父様が犯人です!」

    魔王「ち、違うもん!パパ偉いからそんなことしないもん!!!」

    魔王「どうだか!私がトイレに行くときすれ違ったじゃないですか!!」

    魔王「そ………それはだな………」あたふたあたふた


    大臣「犯人は魔王様ですな」

    警備隊長「ま、前科がありますしな……」
    メイド長「魔王のくせに、やることしょっぼいですね…」

    魔王「ち、ち、ちがうぅ!!!そんな目でみるなぁあ!!!!!!!!!」

    243 = 192 :

    魔王「い、いや………そ、そうだ!警備隊長、お前がプリンがあると最後に確認したのはいつだ?」

    警備隊長「………午後3:00ですが」

    魔王「無くなったのを発見したのは」

    警備隊長「15分後です」

    魔王「そ、その時間私はメイド長と喋っていた!!!完璧なアリバイだ!ねー?」

    メイド長「ええー………」

    魔王「ええー……とはなんだ……」

    244 = 192 :

    警備隊員A「あの………」

    メイド長「なんです?」

    警備隊員A「その、15分間の事なんですけど」

    警備隊員B「僕たち……キッチンの前をうろうろする大臣の姿を見たんです」

    大臣「なぁ!」

    大臣「な、な、なにを!なにを言ってる!う、う、うそだ!げ、げ、減給だぞ!減給!!!!!!」あたふたあたふた

    一同(………こりゃ間違いないな)

    245 = 192 :

    大臣「い、いや!し、しかしだな!逆に殿下が盗まれた時間!その時間は、私は警備隊の訓練を視察してただろう!!!なぁ!!!!」

    警備隊長「それは……間違いありませんよ」

    大臣「まあ……大変いい辛い事なのだが、私が給湯室に行くとき………殿下とすれ違いましてな」

    魔王「えっ………!」

    246 = 192 :

    大臣「いいんですぞ殿下、お年頃ですからなー…こんなに沢山いただければブクブクお太りになるでしょうが」ぷっ

    魔王「ち、ちがーう!ちがうもん!警備隊長のプリンが無くなったとき、現場にいたもんね!!!」

    警備隊長「あ……ああ………」

    大臣「どうですかな、警備隊長と殿下が共犯というケースもありますからなぁ」

    魔王「だったらヒゲとハゲが共犯って場合のほうが現実味があります!!!」

    魔王「ひどい!大臣がハゲなのはともかく我輩がヒゲって!!!」

    大臣「ひどい!魔王様がヒゲなのはともかく私がハゲって!!!!」

    ヤルカゴラァ!!!キャーキャー!!!ハンニンハオマエダ!!!!イヤイヤオマエダ!オマエダ!オマエダ!

    勇者「………何が何なんだか」

    メイド長「醜いですわね、食べ物が関わると」

    247 = 192 :

    勇者「とにかく、ほぼ全員にアリバイがあるのではどうも…誰かが嘘をついているのか………」




    皇后「やだ、だれも嘘はついてないわよ~」





    勇者「おっ、奥方!!」

    メイド長「……いつの間に」

    皇后「実は偶然、偶然ここに事の一部始終を収めたビデオがここにあるのよ」

    メイド長「………偶然、ですか」

    勇者(だったら最初から出しておけば……)」


    248 = 192 :

    皇后「じゃあスイッチー♪オン!」

    魔王「………」

    魔王「………」

    大臣「………」

    勇者「どうした、急にだまりこくって」


    249 = 192 :

    ―魔王娘の部屋―

    ガチャッ……


    魔王『……………』 こっそり


    魔王『………』パクッ

    魔王『………』ササッ


    魔王「………」

    魔王「ああ!やっぱりお父様!!!」

    魔王「い……いや、た、食べないのかと思ってだな………」

    魔王「人の部屋に入ってまでいうセリフですか!死ね!!!!」

    魔王「しねって………そこまで酷いこといわなくったってぇ……」グスン

    勇者(俺には散々言ってきたがな……)

    250 = 192 :

    勇者「ん……でも、メイド長と話していたのだよな、メイド長が嘘をつくとは到底」

    皇后「ええ、二人とも嘘はついてないわ。これが警備隊長のプリンの件の映像だけど……」

    ポチッ

    大臣「………んああっ!」



    ―キッチン―


    大臣『………』パクッ

    大臣『………』ニヤリ



    大臣「………」

    魔王「…………」ギロッ


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