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    元スレ魔王「勇者よ、ここで終わりだ!」勇者「ちいぃッ……!」

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    51 = 1 :

    ――――――

    ドゴォ!

    勇者「ぬふっ!」

    勇者「 」

    警備隊長(狼形態)「気絶しましたぞ殿下ぁ!」

    魔王「全く、このあとの『じょーじ』を想像して興奮して暴れちゃうなんて勇者様ったらお盛んですこと…///」キャッ

    魔王「どゅぅふふふ…これで勇者様と骨まで溶けるような熱いキーーーッス!!」
    魔王「飲んでいただきますわよ」ハァハァ

    勇者「  」ゴク……ゴク…

    勇者「  」


    魔王「ぐへへへへへへ!!!!!!」

    52 = 1 :

    魔王「起こして下さいまし」

    警備隊長(狼形態)「御意!」

    ゴキッ

    勇者「ぬふぅっ!?」

    魔王「さ!さ!さ!勇者さま、どう、どう、どう、熱くなってきました?私をめちゃくちゃに……ってなに言わせんですかキャー!」ドゴォ!

    勇者「ぬふっ!?」ボキッ

    勇者「 」

    魔王「あれ、あれ、また気絶しちゃいました……?」


    53 = 1 :

    ―――――

    魔王「しかしおかしいですわね、媚薬だってのに何の反応もないとか」

    警備隊長「……あれでは反応もなにもないと思いますがね」

    魔王「うーん、これ偽物なんじゃ…飲んでみようかしら…」

    警備隊長「いっ、いけませんよ殿下!」

    魔王「いっそ私も飲んだ方が盛り上がるはずです……って恥ずかしいですキャー!」ゴクッ

    魔王「ってあれ……なんともない?」

    魔王「……それに甘い」

    54 = 1 :

    ―――――

    テラス

    メイド長「………」コポポ

    大臣「チェックメイト」

    魔王「そうかチェックメイトか。仕方あるまいな」

    大臣「……何だかやけに機嫌がよろしいですな」

    魔王「成功したのだよ、例のプロジェクトがな」

    大臣「……プロジェクトってほどでもないでしょうけど」

    メイド長「紅茶が入りましたわよ」

    魔王「じゃあ我輩のには大量に砂糖をいれてくれ」

    大臣「私のにも頼むよ」

    メイド長「もう…糖尿病になっちゃいますわよ」

    魔王「我輩この国で一番偉いから大丈夫大丈夫」サクッ

    魔王「ん?」

    55 = 1 :

    大臣「どうしました」ゴクッ

    大臣「……あれ」

    メイド長「なにか不都合でもありました?」

    魔王「……クッキー、味がないんだけど」

    大臣「紅茶も甘くない」

    メイド長「あらごめんなさい忙しくって味見しなかったので……新しいメーカーの砂糖がいけなかったのかしら」

    大臣「………新しい砂糖?そんなもの仕入れた記憶はないのだが」

    メイド長「あら、緑のパッケージの……見慣れない感じでしたが」

    大臣「えっ」

    魔王「えっ」

    メイド長「えっ?」


    56 = 1 :

    ―夜―

    魔王「 」ぎゅるるるるるるる

    大臣「 」ぎゅるるるる

    メイド長「お二人を治せるのは殿下だけなんですから魔術、使って差し上げたら?」

    魔王「やです」

    魔王「お゛願い゛ぃ……あ゛やまる゛がらぁ………………」ぎゅるるるるるるる

    魔王「絶対やです」

    魔王「ど……どう゛じでごう゛な゛っだ………」ぎゅるるるる

    大臣「 」 ぎゅるるるるるるる

    勇者「何があったというのだ一体全体」

    警備隊長「さ……さぁ」


    57 = 1 :

    第2話 おしまい!

    58 :

    勇者にも慈悲を

    59 = 1 :

    【第三話】

    ――――――

    【運動場】

    勇者「…で、何故私がこのような場所に引っ張りだされたのかな」

    警備隊長「まあまあ、外に出るのもよかろう。ほら!勇者殿大きく息を吸いたまえ!さあ!すぅぅぅぅはぁぁぁぁぁああああああ!!!!」

    警備隊長「……んがはぁ!!息が!がほっ!変な!変な方に!!♂♀℃¥$¢£%!!!!!」

    警備隊員A「隊長!隊長おぉ!!」

    警備隊員B「水を!水を用意してさしあげろ!!!」

    勇者(この男も大分…アレだな……)

    60 :


    警備隊長「……と、言うわけでだ!!」


    警備隊長「勇者殿!今日は我々の訓練にお付き合い頂く!!」

    勇者「……承知した」

    警備隊長「おや!意外とノリノリですなぁ!このっ、このっ」ツンツン

    勇者(……敵国の警備隊に参加するなど、非常に馬鹿らしい話であるが)

    勇者(……あんなことを言われてしまっては)

    61 = 60 :

    ―回想―

    勇者「……私が警備隊に?正気か?そのような反逆行為を」モグモグ

    魔王「誰のおかげで、首が繋がってられるんですか?」

    勇者「………頼んだわけでは」モグモグ

    魔王「誰のおかげで、アホ面さげてご飯が食べられれるんですか?」

    勇者「………だから頼んだわけでは」

    魔王「誰のおかげで、アホ面さげて椅子に座ってられるんですか?」

    魔王「誰のおかげで、アホ面さげてトイレにいけるんですか?」

    魔王「誰のおかげで、アホ面さげて」


    以下、割愛

    勇者(……言われてはな)

    62 = 60 :

    警備隊長「我が警備隊の特長は強さ!そして逞しさである!見たまえ!!形態変化!」パアァッ

    警備隊長(狼形態)「どうだ!この肉体美!」 ムキムキッ

    勇者「………毛が邪魔でイマイチ」

    警備隊長(狼形態)「………そうか」

    勇者「それから根本的な問いをしてしまって些か申し訳ないのだが」

    警備隊長(狼形態)「………なんだ」

    勇者「狼形態になるメリットはなんなのだ」

    警備隊長(狼形態)「……えっ」

    63 = 60 :

    警備隊長(狼形態)「……メリットなら、そうだな……まず暖かい。が、この辺は冬などないからな……暑いだけか」

    警備隊長(狼形態)「力も……別にそんな増大せぬな……私は剣派だから牙とか爪とか使わないし」

    警備隊長(狼形態)「……ちょっと強そうに……見えるとか」

    勇者「……大したメリットはないのだな」
    警備隊長「……うむ」ぷしゅう…

    64 = 60 :

    警備隊長「さて、元に戻ったところでまず勇者殿には……」

    魔王「がんばれ!がんばれ!勇者さま!がんばれ!がんばれ!勇者さま!」デンデンデン

    勇者(また娘……!一見俺への叱咤激励と見せかけて、何かの呪文なのだな!みすみすやらせるものか!)

    警備隊長「腕立て伏せを……」

    魔王「キャー!勇者さまと眼があった!キャー!」

    勇者(……こちらが視線を送りつづければ魔術回避が可能なのか!)

    警備隊長「……私がいいと言うまで」

    魔王「キャー!そんなに見つめないで!キャー!」

    警備隊長「………」

    65 = 60 :

    メイド長「何やってんですか殿下」

    魔王「げっ!メイド長!」

    メイド長「ほら、勉学の時間です。行きますわよ」ズルズル

    魔王「やだやだやだ!やだやだやだ!」ズルズル

    メイド長「それから魔王様」

    魔王「ぎくっ!」

    メイド長「こっそり勇者さまを暗殺しようとしてないで、今日までの書類を終わらせてください」ズルズル

    魔王「やだやだやだ!やだやだやだ!」ズルズル

    魔王「やだやだやだ!やだやだやだ!」ズルズル

    魔王「やだやだやだ!やだやだやだ!」ズルズル

    勇者「……似たもの親子だな」

    警備隊長「……否定はしない」


    66 :

    おもしろい

    67 = 60 :

    警備隊長「と、言うわけだ。大体10分後に声をかける。スタート!」

    勇者「10分か、余裕だな」グイッ

    警備隊員A「……そう思っていられるのは今のうちだけですよ」グイッ

    勇者「……なに、特別な妨害や負荷があるのか」グイッ

    警備隊員B「いいえ。普通に腕立て伏せですけど」グイッ

    勇者「ならなぜ怖じ気つく。お前たちのトレーニングは横たわりながらベルトで腹に振動を与えるとかなのか」グイッ

    警備隊員A「そんなワケはありません。見てくださいこの筋肉」ムキムキッ ムキムキッ

    勇者「お……おお………」

    68 = 60 :

    警備隊員B「我が警備隊が最強であるのは……あの人が隊長だからです」グイッ

    勇者「……想像の翼を羽ばたかせてもさっぱりわからん。あの男は意外にもスパルタ主義者なのか?」グイッ

    警備隊員A「いいええ。優しいお方です。いや、むしろ甘さすら見え隠れする程ですから」グイッ

    警備隊員B「でなければ、腹をくだしてあなたを見逃したなんてことにはなりません」グイッ

    勇者「…それを断罪しない魔王も魔王な気がするが」グイッ

    69 = 60 :

    警備隊員A「あなたは否定するでしょうが、魔王様はお優しい方です。あなたに異様に厳しいのは殿下をお思いになられる故の事でして」グイッ

    勇者「……そんなに素直に娘に殺されない私が憎いのか」グイッ

    警備隊員B「……はっ?」グイッ

    勇者「先ほどの行動もアレだろう、私を[ピーーー]ためのアクションだろう」グイッ

    警備隊員A「……どうしてそんな解釈になるんですか」グイッ

    警備隊員B「……お可哀想な殿下」グイッ

    勇者「なぜだ!なぜ私が悪いみたいな空気になっているんだ!」グイッ

    70 = 60 :

    勇者「……しかしいつまで腕立て伏せをやっていればいい!もう10分は……警備隊長!」グイッ

    警備隊長「………」ボケーッ

    勇者「おい!おい!」グイッ

    警備隊員A「……聞いちゃいませんよ」グイッ

    警備隊長(ああ…メイド長殿は今日も超華麗でらっしゃる)

    警備隊長(洗濯物を干す様は羽衣を纏った天女のごとく……)

    警備隊員B「……今日は二時間かな」グイッ

    警備隊員A「だったらいい方さ」グイッ

    勇者「えっ、えっ」グイッ


    71 = 60 :

    ―三時間後―

    勇者「 」

    警備隊員A「……三時間か」

    警備隊員B「まだ……この間の4時間よりはマシさ」

    警備隊長「いやぁ、すまなかったな!アハハ!」

    警備隊長「10分のつもりが……と、おや勇者殿大丈夫かな?」

    勇者「………まあ、平気だ」ハアハア

    警備隊長「では、水分を取ったことだし次はマラソン、1時間だ。スタート!」


    勇者「……次は何時間だ」


    警備隊員B「………6時間で済めば儲けもんです」

    勇者「 」




    72 = 60 :

    6時間後

    勇者「………6時間経ったが」はぁはぁ

    警備隊長(メイド長殿は……メイド長殿は……)キョロキョロ

    警備隊長「………」ボケーッ

    勇者「………」タッタッタッタッ


    7時間後

    勇者「………どうしたというのだ」ぜぇぜぇ

    警備隊長(狼形態)(はああん!メイド長殿!メイド長殿!私は洗濯物になりたああああああい!!!しごかれたい!しぼられたい!のばされたい!干されたい!!!)

    警備隊員A「……興奮のあまりに狼形態になっちゃってますね」タッタッタッタッ
    勇者「………」タッタッタッタッ

    73 = 60 :


    8時間後

    勇者「オオエエエエエェェェ……」ゲロゲロゲロ

    警備隊長「いや、すまなかったすまなかった。多少ボケッとしていたら時間が」

    勇者(……多少ってレベルじゃ)ゲロゲロゲロゲロ

    警備隊員A「……だから我々は最強なんです。隊長は元々強いですし」

    警備隊員B「ちなみに週5です」

    勇者「………えっ?」

    警備隊長「では!最後に耐暑訓練も含めてサウナに入るぞ!1時間半だ!」

    勇者「  」


    74 = 60 :

    ―――――――――

    翌朝


    警備隊長「……メイド長の幻影が見える」ぐったり

    メイド長「嫌ですわ。無茶をしすぎです隊長さん」

    メイド長「あらあら……のぼせちゃっていけませんわ」ふきふき

    警備隊長「……すまない」

    メイド長「お水も飲んでらして。飲ませて差し上げます。あーんして下さい」

    警備隊長「………うむ///」


    魔王「いやあああああ!!死なないでぇえええぇぇ!!勇者さま死なないでええええ!!!」ゆっさゆっさ

    勇者「 」チーン



    75 = 60 :

    第三話おわり!

    四話は夜くらいになると思います
    呼んで下さる方、ありがとうございます

    76 :

    メイドと娘のこの出来の差

    やはり、メイドだな

    77 :

    ウン時間もボーッとしてるならコッソリサボっちゃえばいいのに…w
    城全体が友好なふりをして実は勇者を暗殺してやろうとしているのではないかと思わずにはいられない。

    78 = 60 :

    【第4話】

    ―とある早朝―

    メイド長「おはようございます勇者様」

    勇者「………うむ」

    カチャッ

    メイド長「本日の朝食は味噌汁『風』スープと白米『風』炭水化物と納豆『風』タンパク質になります」

    勇者「……『風』ってのはなんなのだ」

    メイド長「精神衛生上お聞きにならない方がよろしいかと」

    勇者「………」

    79 = 60 :

    メイド長「ごめんなさいね、最近少し物資が少なくって」

    勇者「……何かあったのか」

    メイド長「毎年のことですわ。お気になさらず」

    勇者「……毎年?」

    メイド長「ええ。この時期になると必ず…なんででしょうかね」

    勇者「…例え陰謀だろうと私にはもうどうにも出来んことだな」

    メイド長「ですね」にっこり

    勇者(……多少は否定してくれたって)

    80 = 60 :

    メイド長「では失礼しますわ」

    ガチャン

    勇者「……いい女性だ」

    勇者「警備隊長が思うのもわかる気がする……あの男も気持ちがよい“騎士”だ。」
    勇者(……あのもの達はあの魔王親子を良きものと判断している)

    勇者(意外と……いや!騙されてはダメだダメだ!)ぶんば

    勇者(いっそ殺される前に自害を………)チラッ

    勇者(……ナイフは痛いな。やめておこう)


    81 = 60 :

    きゃあああああああああああ!!!!


    勇者「!?」


    勇者「………あちらの部屋からか」


    勇者「今行くぞ!待っていろ!」


    82 = 60 :

    タッタッタッタッ!




    ガラッ



    勇者「大丈夫かぁ!」




    うふ~ん♪

    魔王「勇者さまぁ!」すっぱだかー





    勇者「………」

    勇者「えっ」

    83 = 60 :

    魔王「助けに来てくれたのね勇者さま!勇者さま!」ギュッ

    勇者「いや、ちょ、はだか………」



    ガラッ


    メイド長「大丈夫ですか殿下!」

    メイド長「って………」





    勇者「………」

    魔王「ああーん勇者さまぁー」ギュッギュッ




    メイド長「………風呂場で何やってんですか」

    勇者「……私にもよく状況が」


    84 = 60 :

    ―――――――

    メイド長「とりあえず…今は部屋で服を着せていますが」

    勇者「す……すまない。女子の浴場だとは全く」

    メイド長「いいですわよ。どうせ想像はつきますから」

    勇者「しかし理解しがたい。なぜあの娘は私に裸で抱きついてきたのか……」

    勇者「……なんらかの示唆か、それとも準備儀式か……」ブツブツ

    メイド長「………私は勇者様のことが一番理解しがたいんですけどね」

    85 = 60 :

    ガチャッ

    魔王「……着替えました」

    メイド長「で、なんで裸で叫んでらしたんです殿下は」

    魔王「………これです」

    メイド長「これは……」ジーッ



    勇者「……下着?」

    86 = 60 :

    魔王「………あんまりジロジロみないでくださいよぅ」

    メイド長「しかしゴムの入ったヤケに肌触りの良い生地に、うさぎのプリント。随分子供らしいですけど」

    魔王「私の趣味じゃありません!もともと履いてたパンツは黒のティバックです!」ぷんすか

    勇者(………その顔で黒の)


    メイド長(Tバックって殿下………)

    87 = 60 :

    魔王「それがいつの間にか、こーんな!うさちゃんパンツにすり替わってたんです!誰だこんちくしょう!!!」

    メイド長「まあ殿下の趣味は置いといて、確かに元のパンツは持ち去られていたんですから変態の仕業と言うことには違いはありませんわ……」

    勇者「……わかった。私が犯人を探そう」

    メイド長「ゆ、勇者さま?」

    魔王「マジですか!」

    勇者「ああ、任せておけ。メイド長、すぐに辺りを封鎖してくれ!」

    メイド長「既に封鎖済みです」

    勇者「では、ここへ容疑者を集めてくれ」

    メイド長「りょ、了解です」


    魔王「ゆ……勇者さま………////」

    88 = 60 :

    魔王(てっきり最近勇者さまに嫌われてるとかおもってましたけど、やっぱり勇者さま私の事が………///)

    勇者(このまま俺を犯人に仕立て上げて[ピーーー]口実を作るつもりだろうがそうは行くかっ………!)


    メイド長「思惑は様々ですわねー……」タッタッタ

    89 = 60 :

    訂正

    魔王(てっきり最近勇者さまに嫌われてるとかおもってましたけど、やっぱり勇者さま私の事が………///)

    勇者(このまま俺を犯人に仕立て上げて殺す口実を作るつもりだろうがそうは行くかっ………!)


    メイド長「思惑は様々ですわねー……」タッタッタ

    90 = 60 :

    ――――――

    メイド長「さて、閉鎖したエリア内に残されていた者達を一斉に集めましたが……」

    大臣「やれやれ、私は忙しいのだがね」

    警備隊長(め、メイド長に呼び出された……///)ドキドキ

    オーク「グリュリュリュリュ……」

    ゴブリン「ガウッ!ガウッ!ガウッ!」

    勇者「全て男か……」

    メイド長「ええ。怪しいっちゃ怪しいですね……」

    91 = 60 :

    大臣「それで、なんでこんなところに私達を集めたのかね」

    メイド長「実は殿下のパンツが盗まれ、変わりにお子様パンツが現場に残されるという凶悪事件が発生いたしました」

    一同「おおっ!」

    魔王「………『おおっ』ってのはなんなんですか」

    92 :

    頑張ってくれ、読んでる

    93 = 60 :

    勇者「そしてだ、犯行時刻から封鎖された時間を考え、間違いなく犯人はこの中にいる!」ビシッ

    大臣「!」バン!

    警備隊長「!」バン!

    ゴブリン「!」バン!

    オーク「!」バン!

    勇者「まずは大臣、あなたの行動を伺いたい」

    大臣「………お前に話すことなど」

    魔王「………」ギロッ

    ぎゅううううううっ

    ▼むすめの あしをふむこうげき! 

    大臣「んぬううぅぅぅぅぅ!?」

    魔王「……そりゃ痛いように踏んでますから」

    94 = 60 :

    勇者「再度お聞きする。あなたの行動を伺いたい」

    大臣「…あー、私は魔王陛下に国防の状況をご報告に参ろうとする途中、たまたまこのエリアに足を踏み入れただけだ」

    メイド長「確かにいつも大臣はこの時間帯に報告なさりますから自然なことですわよ」

    大臣「でしょう、メイド長!」

    勇者「しかし、その自然さを犯行に利用することも考慮しなければならん」

    メイド長「ま、それもそうですわね…怪しいかも」

    大臣「めっ、めっ、メイド長ぉ……」

    大臣「いや、メイド長!それ以前に私とあなたは……」

    95 = 60 :

    魔王「確かに大臣は前々から怪しいかもとは思ってたんです。なーんかスケベそうな顔してるし」

    大臣「……聞いてる?」

    勇者「確かに若い愛人の二、三人は囲ってそうな面構えだな」

    警備隊長「夫人の尻に敷かれているからな、アレだ、性の獣と化してらっしゃるのだろう…」

    メイド長「確かに髪の薄い方はそう言う気がお強いとかなんとか」

    魔王「目がやらしいものね」

    勇者「口も破廉恥だな」

    警備隊長「そう言えば鼻の下が若干長い」

    メイド長「その上髪も薄くてらっしゃるわ」

    魔王「まあ、いやらしい」



    大臣「……ただの悪口大会になってないか」

    96 = 60 :

    魔王「と言うわけで大臣が犯人よ!」

    大臣「ちょ、殿下っ!?」あせあせ

    メイド長「あっ、そうですわ」

    勇者「……何かなメイド長」

    メイド長「そう言えば、大臣様と殿下がお叫びになるまでの間中ずーっと喋ってたんでしたわ」

    大臣「そう!そうなのだよ」

    メイド長「ですから大臣様には犯行は不可能です」

    大臣「ねっ!」

    一同「ええっ……」

    大臣「……ええっ、とは何だね」


    97 = 60 :

    勇者「……となると大臣の線は無くなったか。となると」ジッ



    警備隊長「わっ、私か!?」




    警備隊長「い、いや、しかし……私は騎士であるからしてそのような破廉恥な愚考は…」

    魔王「騎士だからってなんの証明にもなりませんよ隊長」

    勇者「そうだ。オークやゴブリンよりか怪しい。下着を盗むという点においてやまして!」

    大臣「そう言えば警備隊長は『狼男』だからなぁ……狼と言えばもう獣そのものだ。」

    魔王「そう言えばこう言う季節だから獣は発情期真っ只中ですもんね」

    警備隊長「ち、ち、違う!違いますぞ!ただ、形態として狼っぽくなるってだけで別に私は人間ですから発情期とかそういう」
    勇者「つまり年中発情期という事か」

    警備隊長「違う!違う!違うー!」




    98 = 60 :

    魔王「そんなにパンツが欲しかったんですか?で、お子様パンツとすり替えればバレないと思ったんですか?ていうか隊長はこんなパンツをわざわざ買いに言ったんですか?」

    大臣「うわ、いい大人が……キモッ」

    警備隊長「なんで……私が犯人という前提なのか」

    魔王「もしかしてあんましメリットない狼形態にしたのも、そういう為だったりして」

    警備隊長「そう言うってどういう!」

    大臣「うわっ、引きますぞー」

    勇者「……ちょっと子孫繁栄に必死過ぎるというか」

    警備隊長「だから……」

    99 = 60 :

    警備隊長「違います!違いますぞメイド長!」

    メイド長「ふふ……まあ……」

    メイド長「男の方ですから、仕方ないと言えば……」

    警備隊長「  」

    100 = 60 :

    るーーるーるーるー…るーーるーるーるー……

    大臣「……憲兵隊には連絡を入れた。あと少しすれば到着する」

    勇者「……悲しい事件だった」

    魔王「そうですね。魔物中にも更なる魔物が住んでいるのかも知れません」

    メイド長「これも人の……いえ、魔物の世の常なのかもしれません」

    警備隊長「ちょっと!ちょっと!本当に私が犯人みたいな扱いじゃありませんか!ちょっと!」


    魔王「だって」

    勇者「そうだろ」




    警備隊長「ちがぅぅ……」ぐすっ


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