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    元スレ魔王「勇者よ、ここで終わりだ!」勇者「ちいぃッ……!」

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    101 = 60 :

    オーク「ウォウ!ウォウ!ウォウ!」

    ゴブリン「バウ!バウ!バウ!」

    メイド長「あら、お二人が何か言いたげですわ」

    勇者「と、言われても私は魔物の言葉は分からん」

    オーク「ウォウ!ウォウ!」

    勇者「通訳していただけないか」

    メイド長「その必要はありませんわよ」

    勇者「へっ?」

    ゴブリン「バウ!バウバウバウ!」

    魔王「二人とも、戻ってないですよ」

    オーク・ゴブリン「ウォウ!(あ、いっけね!)」

    102 = 60 :

    パアァ………

    警備隊員A「すいません、ついつい戻るの忘れてまして」

    警備隊員B「訓練の後でしたからつい」

    勇者「ぬぁ!?」

    警備隊員B「隊長だけでなく、僕たちも形態変化出来るんですよ」

    メイド長「っていうか魔王国のほぼ全てのモンスターは住民か兵士が形態変化した姿なんですわよ」

    勇者「……しかし、なぜ隊長だけがきちんと言葉を喋れるんだ」

    一同「隊長……だから?」

    警備隊長「そうだな、隊長だからだな」

    勇者(よ……よくわからん)

    103 = 60 :

    警備隊員A「それでです!僕たち三人は汗を流そうと男子浴場に向かってたんですよ!」

    警備隊員B「で、殿下の叫び声を聞くまで僕たち一緒に居たんですから隊長には犯行は不可能です!」



    勇者「しかし三人共犯という可能性は」



    警備隊一同「えっ!?」



    魔王「あり得なくないですわよねー」

    警備隊長「い、いや!まあ、いえなくはないでしょうけど、その辺追求されちゃったら我々は……」

    104 = 60 :

    メイド長「ありえませんわよ。だって三人がこの辺りに来たのは本当に殿下が叫ぶ直前でしたでしょうから。」

    勇者「なぜ分かる」

    メイド長「トレーニングルームの使用記録です。退出時間を考えると、殿下の下着を盗むまではとても」

    警備隊長「流石はメイド長殿!ありがたい!」ぎゅっ

    メイド長「いやですわ、隊長さん」

    警備隊長「あっ……///」

    一同(なら最初から教えてやってれば……)

    105 :

    警備隊長余りにも理不尽過ぎて泣いた

    106 :

    警備隊長(ああ、やっぱりメイド長殿は天使であらせられるなぁ……この私ごとき、小さな身に手を差し伸べてくださるとは、流石はメイド長殿と言わざるを得ないな!私は幸せである……幸せの極みである!!)

    魔王「……幸せの形は人それぞれですもんね」

    勇者「………だな」


    107 = 106 :

    魔王「大臣も違う、警備隊長も違う、警備隊の二人も違うとなると」

    メイド長「事件は迷宮入りかしらね」

    魔王「いいや!ちがーう!!」バーン

    魔王「おっ、お父様!?」

    メイド長「……いままでどちらにいらしたんです」

    108 = 106 :

    魔王「タイミングがわからなくて、ずっと隠れていた。そんなことはさておいて!」

    魔王「……我輩はよく推理小説の類を熟読玩味するのだが、そこに興味深い記述がある」

    魔王「『犯人は第一発見者を装い、現場に必ず戻って来る』とな。そしてこの中で疑わしい人間は消去法でただ1人!そうだ…」



    魔王「つまり!勇者!お前が犯人である!!!」ビシッ



    警備隊長「なっ!」

    警備隊員A「ぬぁっ!」

    警備隊員B「なにっ?」

    大臣「まさか……!」

    メイド長「……そんな!」



    勇者「……えっ」





    勇者「えっ?」

    109 = 106 :

    魔王「この獣め!貴様のような恥知らずには裁判無しの速攻死罪がふさわしい!我輩が傷心の娘君に変わって成敗……」




    魔王「うれしい!」





    魔王勇者「……はっ?」


    110 = 106 :


    魔王「私の下着をいつも懐に納めていつでも私を思い出していただけるなんて……私、愛されてますよね!」

    勇者「いや、ちが……」

    魔王「我が娘よ!こいつは変態、変態なんだぞ!犯罪者だぞ!」

    魔王「パンツの1つや2つどってことありませんわ。それに勇者様は親族も当然。親族相盜で無罪でしょ。ねー勇者さまぁ♪」

    勇者「……いやそれはそれで困るっていうか」

    111 = 106 :

    メイド長「まあ、お互いがいいんじゃいいんじゃないんですか?」

    警備隊長「そうだなメイド長殿がそう言うなら」

    警備隊員A「そうですねメイド長さんが言うなら」

    警備隊員B「ですよね、仕方ないですよね」

    大臣「メイド長が言うなら仕方ない」

    魔王「ちょっ!ちょっ!魔王がこんなに怒ってんだよ?なんなの?メイド長の意見のが優先されるの?ねぇ!」あせあせ

    勇者「わ、私にしてもそう言う結論にされるのは!」あせあせ



    メイド長「解散」
    一同「了解」



    魔王勇者「ちょっ!」

    112 = 106 :

    魔王「待ってえ!待ってえ!!!!!!」

    ブラーン………



    魔王「……ん、お父様ポケットから何かはみ出してますよ」



    魔王「ゲッ」



    魔王「……ゲッってのはなんなんですか?」

    113 = 106 :

    魔王「いや別に大した……」

    魔王「取り押さえてください」

    警備隊長「御意!」グイッ

    魔王「ちょ、ちょ、警備隊長無礼であるぞ!一番偉いのは私で……」ジタバタジタバタ

    魔王「階級無罪なんて制度、我が国にはありませんよお父様」

    メイド長「ポケットの中身失礼いたします」ひょいっ

    魔王「だ、だめえええええっ!!!!!!!」

    114 = 106 :

    メイド長「………これは」




    うっふ~ん



    魔王「あ、あ、あ、あ……」

    魔王「あたしのパンツ!!!」




    魔王「 」


    115 = 106 :

    魔王「お父様……」





    魔王「悪気は……悪気はなかったのだ!本当だ!信じてくれ!」ガバッ


    魔王「ただ……娘がTバックを履いているのが許せなかっただけなのだ……!」

    魔王「じゃあ、直接言ったらどうです!」



    魔王「……聞いてくれたか?」

    魔王「いいええ」



    魔王「……」

    116 = 106 :

    メイド長「だからっていくらなんでもあのパンツのセンスはないですわよ」

    魔王「でもでも似合うと思って特別に作らせて!」

    魔王「……とにかく、お父様の」

    魔王「し、親族相盗!親族相盗!」


    魔王「ばかああああああ!!!」パアァ
    魔王「ちょ、ちょっ!」




    ▼まおうむすめの かえんまほう!



    ▼まおうに ちょくげきした!





    魔王「ぬあ゛あああぁぁぁぁ!!?」

    大臣「わたしもおぉぉお゛ぉ!!?」




    ▼まおうは とんでいった…
    ▼だいじんも とんでいった……



    メイド長「たーまやー」

    117 = 106 :

    魔王「……まったく!」ぷんすか


    警備隊員「ま、そんなとこでしょうな」

    警備隊員A「疑う余地もありませんよね」

    メイド長「お疲れさまでした。さ、気が済んだでしょう殿下。とりあえずもうお眠りなさい」

    魔王「はぁい……」

    メイド長「勇者様もお疲れでしょう」

    勇者「あ、ああ…だが勢いで来てしまったので部屋の場所が」

    メイド長「なら、ご案内いたしますわ」

    勇者「………」

    メイド長「どうしました浮かない顔して」

    118 = 106 :

    魔王「あっ、そう言えば忘れてましたね!お休みのキーーーッス!!!!」

    勇者「……」サッ

    魔王「なんで避けるんですか!キーーーッス!」

    勇者「………」サッ




    魔王娘・メイド長「………」


    ぶちゅっ


    魔王「 」


    メイド長「…もう寝なさい」ふきふき



    魔王「いやあーーーっ!!!!!!!!」


    119 = 106 :

    ―――――

    メイド長「はぁ。まったく親子共々…お騒がせして申し訳ないですわ」カツカツ

    勇者「あの……だなメイド長」

    メイド長「なにか?勇者さま」

    勇者「………この間、確か私に出そうとした食事だがアレって」

    メイド長「うふふ」

    勇者「いや、うふふじゃなくて」

    120 = 106 :

    メイド長「……ジョークですよジョーク」にっこり

    勇者「……ジョークか」

    メイド長「ジョークです。うふふふ……」

    勇者「………」



    【第四話・おわり】

    121 = 106 :

    第5話は明日のお昼か夜に。
    お付き合いありがとうございました!

    122 :

    うむおもしろい

    123 = 106 :

    【第5話】


    ――――――




    勇者「………」

    警備隊長「やあ勇者殿!一向に来ないから迎えに……って」

    警備隊長「どうしたのかね。珍しく考え込んで」

    勇者「……私はこのままで良いのだろうか」ハァ

    警備隊長(な…何を今更……)

    124 = 106 :

    勇者「………ハァ」

    警備隊長「悩んでらっしゃるなら勇者殿!なんでも私に!さあ!」

    勇者「……隊長は元々敵だった私に親しくしてくれるが、何故か」

    警備隊長「まあ、同郷のよしみというヤツかな」

    勇者「……同郷?貴方は人間だったのか」

    警備隊長「そうだ。私は元々人間であった。形態変化と言う奴は、魔王陛下に忠誠を示すために後付けで行っていただいたのだよ。」

    勇者「……だから他の者に比べて使い物にならんのか」

    警備隊長「……それは言わない約束です」

    125 = 106 :

    警備隊長「私の首の後ろには…ほら、傷がある。これは多分、人間の国にいるときにつけられたものだろう」

    警備隊長「……私は、人間時代の記憶は全くないし、魔王国の兵士だ。だから戦う。が、人間を憎んだりはしないぞ、勇者殿」

    勇者「……警備隊長は立派な方だ。素直に感心する」


    警備隊長「とはいえ、勇者殿の私とは共通点も多いですからな!容姿端麗!勇猛果敢!獅子奮迅!不撓不屈!和顔愛語!花鳥風月!恪勤精励!眼光炯炯!精力絶倫!」

    勇者(……よくもまあここまで自画自賛出来るものだ)


    126 = 106 :

    ガチャ……

    メイド長「勇者様、いらっしゃいますか」

    メイド長「ってあら、隊長さんこんにちは」

    警備隊長「メイド長殿こんにちは」ビシッ

    メイド長「なぜ……こちらに?」

    警備隊長「勇者殿は本日我々と共に鍛錬に励む予定なのでな。お迎えにあがったのです」

    メイド長「あら……困りましたわ……」

    勇者「どうかしたのかメイド長」

    メイド長「………それが、その殿下が風邪をひかれて」

    勇者「………風邪をひくのか」

    127 = 106 :

    メイド長「是非、勇者様にお見舞いに来ていただきたいと。お嫌ならば、そのまま警備隊長さんと鍛錬に……」

    勇者「……わかった」

    メイド長「そうですか。残念ですわ」

    警備隊長「ではいこうか勇者殿」

    勇者「いやいや、だから『わかった』と」
    メイド長「……そうですか。そうお伝えしときます」

    警備隊長「いこうか勇者殿」

    勇者「だから行く!娘の所に行くと!」

    メイド長・警備隊長「………」



    メイド長・警備隊長「えっ」

    128 = 106 :

    ―――――

    魔王娘の部屋

    メイド長「……本当によろしいので」

    勇者「……よろしい」

    勇者(……警備隊長に付き合うよりかは幾倍程度マシだからな)

    勇者(病とあれば、まさか襲っては来んだろうし……)

    129 = 106 :

    ガチャ……

    メイド長「殿下ー、勇者様をお連れしましたわよー」


    魔王「うん……」ガハッゴホッ

    勇者「……お、思ったより弱っているな」

    魔王「ま、まあ!勇者ざば、あ゛たしのだべに!!」ガバッ

    魔王「オオオオエエェェェ………」

    勇者「……うわぁ」

    130 = 106 :

    メイド長「魔族は風邪なんてめったにひきませんからね、だから引いたときは酷いんですわよ……」

    魔王「………ぐすっ」

    勇者「と、とりあえずなんだ、まあ、しっかり静養して元気に……」

    勇者「あんまり元気に……なられても困るな」

    「ほ~んと、普段が元気すぎるから丁度いいくらいよ~、あなたは~……」

    勇者「そうだな些か………」

    131 = 106 :

    勇者「……って!」

    「あらこんにちは勇者さま~」ふりふり

    勇者「だぁ!誰だ貴様は!!どこの刺客!」ジャキッ

    「どうしよう~、メイド長、私剣向けられちゃったぁ~」

    メイド長「……どうしようじゃありませんわ、普通びっくりしますわよ」

    魔王「そうですわよお母様」

    勇者「お……『お母様』?」

    魔王皇后「どうも~、母です~」ふりふり

    勇者「 」

    132 = 106 :

    魔王皇后「風邪引いたってパパから聞いて急いで帰って来たのよ~」

    大臣「いやはや、皇后君久しぶりですナマコの酢の物!」

    警備隊長「ご無事でなにより…り…り……リュウキュウアユは食べられない!」


    魔王皇后「あら二人とも、お久しブリの食べ頃は12月!」



    魔王皇后「うふふふふふふふふふふふふ!!!!!!」
    大臣・警備隊長「ぬははははははははははは!!!!」



    魔王「……もうやだこの人達」


    133 = 106 :

    魔王「それにしてお母様、どこから入ってきたんです……」

    魔王皇后「やだ企業秘密よぅ~」

    勇者「……ま、まさか、普段は居ないものだからてっきり離別したものかと」

    メイド長「まさか。魔王様と皇后様は大変仲がおよろしいんですのよ?普段は諜報のお仕事をしてらっしゃるのでお城にはいらっしゃいませんけれど」

    勇者「……諜報?しかし」

    魔王皇后「あらスパイの割には厚着してる~?もう勇者さんのエッチぃー!キャー」バシッバシッ

    勇者「ぬふぅ!」メキッ

    魔王皇后「あ…あらやだごめんなさい加減が分からなくって…」

    134 = 106 :

    勇者「……そ、そっくりな親子だな」ゼェゼェ

    魔王「……よく言われまs…ゴホッゴホッ!」


    135 = 106 :

    魔王皇后「さて、せっかく帰ってきた事だし、今日はメイド長に変わって私が看病するわ~」

    魔王「ゲッ!」

    魔王皇后「……何か言った~?」

    魔王「……いいえお母様」

    魔王皇后「それじゃーあ、誰か手伝ってくれるひと~」

    シーン……

    魔王皇后「……あらぁ?」

    136 = 106 :


    大臣「隊長、お前が行け!メイド長にアピール出来るチャンスではないかっ」ヒソヒソ

    警備隊長「いやいや、私には荷が重すぎます。大臣殿のような剛健な方が相応しいでしょう!」ヒソヒソ


    大臣「わ、私は動けない方の魔族なんだ!そ、やはりメイド長、君が…」ヒソヒソ



    メイド長「……ららららー♪サキュバスパブー♪ららららー♪奥様に報告ー♪」

    大臣「……メイド長は忙しいやうだ」

    警備隊長(……どんな秘密を握られてるんだこの人は)


    勇者「そんなに揉めることは無かろう。婦人の手伝い一つ出来なくては」



    大臣・メイド長・警備隊長「ゆ、勇者(さま)(殿)!?」

    137 = 106 :

    勇者「私が引き受けよう、奥方」キリッ

    魔王皇后「あら~、勇者さん~」



    勇者(この女は比較的妖気が薄い。それに……)

    勇者(……魔王に恩が売れるぞ!!)グッ

    138 = 106 :

    魔王「……ゆ、勇者さまぁ、マジでお止めになったほうg……ガハッ!ガハッ!オオオオエエェェェ…!!」

    勇者「止めても無駄だぞ娘」

    勇者(せっかくの機会だ。この娘も妨害出来ないことだし、逃すわけには参らん!!!)

    魔王皇后「まあ!素敵な勇者さん!!」パアァッ

    勇者「ぬはははははは!!!任せたまえ!任せたまえ!」

    メイド長・大臣・警備隊長(バッカだなぁ……)



    139 = 106 :

    ―キッチン―

    魔王皇后「ええと、風邪の時は……栄養つけなきゃね~」ガサゴソ

    勇者「……そうだな」

    魔王皇后「ないわねぇ~」ガサゴソ

    勇者「……ところで何を作るのだ」

    魔王皇后「おかゆ」

    勇者「冷蔵庫に鶏卵と調味料、右に米があるぞ」

    魔王皇后「そんなもの探してどうするのよ~」

    勇者「えっ」
    魔王皇后「えっ?」

    140 = 106 :

    勇者「…い、いや、材料なしでどう作るのだ奥方」

    魔王皇后「……あ、あった!」パアァッ
    勇者「……何が」

    魔王皇后「魔術書とロウソクね~…それからそれから~」

    勇者「い、いや!いや待て!奥方は粥を作りたいのだろう?」

    魔王皇后「そうよ~。魔法陣で食べ物を出しちゃうのよ~!私料理苦手だからそっちの方が早いのよ~?」ニコニコ

    勇者「……そっ、そんなことが出来るのか」

    141 = 106 :

    魔王皇后「そうよ~?じゃ勇者さん、魔法陣を描くの手伝って~」

    勇者「……うむ、どこにだ」




    魔王皇后「グラウンド一杯に~、白線引きで~」ニコニコ




    勇者「うむ、グラウンド一杯に、白線引きで……」


    勇者「……って、えっ?」



    魔王皇后「大変だろうけど、よろしく~」ニコニコ



    勇者「いや……えっ、えっ」


    142 = 106 :

    ―グラウンド―

    10分後



    勇者(3000m四方に魔法陣なんて正気の沙汰かッ!)タッタッタッ



    ザザザザザザ!



    勇者「……これで良いか!」ハァハァ

    魔王皇后「う~ん……もっと星が左かなぁ~……」



    勇者「……わかった」タタタッ


    143 = 106 :

    30分後

    ザザザザザザ………



    勇者「……あのこれで」ハァハァハァハァ

    魔王皇后「ちょっと星がずれてるわ~」ニコニコ




    勇者「………ぅぅ」ハァハァハァハァ


    144 = 106 :

    2時間後

    ザザザ……ザザ……ザ……


    勇者「こ、これで!」 ゼェゼェ!

    魔王皇后「うん!完璧~っ!あっ、これおいし~」パクパクゴクゴク

    勇者「……あのだな」ゼェゼェ

    魔王皇后「あ、お紅茶飲む~?クッキーもあるわよ~」ニコニコ

    勇者「………」


    145 = 106 :

    ―――――――

    勇者(……確かにこの婦人の手伝いを避けたがる訳が分かったような気がしなくもなくも)

    魔王皇后「では準備が出来たところで、行きますよ~勇者さ~ん」ニコニコ

    勇者「……了解した」

    魔王皇后「………魔法陣発動!」



    ポウゥッ


    魔王皇后「出でよ!おかゆ!出来れば卵が入ってるとなおいいわ!!!」



    パアアアアッ!!!



    勇者(……呪文というより注文だな)

    146 = 106 :

    カッ!

    モクモクモク………


    魔王皇后「うんうん~!バッチグーよ~勇者さん~!」ニコニコ

    勇者「あ、ああ………」

    勇者(っていうかこれ、絶対普通に作った方が早かったような……)



    147 = 106 :

    プシュウウ………


    魔王皇后「ふぅ、ようやく終わったわ~」
    魔王皇后「さーて、美味しく仕上がってるかしら~♪」てってってっ



    『ウオォォォオオォォ!!!!!』





    魔王皇后「ふんふんふーん♪猫のふーん♪」

    勇者「……お、奥方、少しよいか」

    魔王皇后「なぁに?」ニコニコ

    148 = 106 :

    勇者「……魔王国の粥はその」

    魔王皇后「その?」

    勇者「き、牙が生えてたり、角が生えてたり翼が生えてたり……」

    勇者「……獰猛だったりするのかな?」

    魔王皇后「まっさか~。お米が獰猛なわけないじゃなぁい~。」

    魔王皇后「ほら、喜んで~。卵入りのお粥、出来てるわよ~。おいしそ~」ほかほか

    勇者「じゃ、じゃあ…アレは…………」





    ドラゴン『ウオォォォオオオォォォ!ウオ!!!』バッサバッサ!


    149 = 106 :

    魔王皇后「あらやだ~!またついでに伝説のドラゴンまで召還しちゃったわぁ~」ニコニコ

    勇者「つ……ついで?」

    魔王皇后「食べ物を作ろうとすると、いつもこうなっちゃうのよね~。困ったわぁ~……」ニコニコ

    勇者「困ったって……奥方」

    魔王皇后「じゃあ、私はあの子にご飯を届けなきゃいけないからぁ~、頑張って倒してね~♪」タタタッ

    勇者「が、頑張ってと言われても……」


    ドラゴン『グリュリュリュリュ………』



    ▼ドラゴンは いかりくるっている!




    勇者「………言われてもな」


    150 = 106 :

    ―勇者の部屋―



    勇者「 」チーン


    ▼ゆうしゃは ちからを つかいはたした……


    魔王「ゴホッ!勇者さまあああああ!!いやああああ!ゴホッ!ガハッ!ガハッ!」

    警備隊長「…しかしやるなぁ、まさか一人でドラゴンを片づけるとは」

    大臣「まるで屍だがな……」


    メイド長「……仕事が増えましたわ」ハァ

    ガラッ

    魔王皇后「えっ、勇者さんがお怪我?なら私が直々に~……」



    魔王娘・メイド長・大臣・警備隊長「……もう、勘弁してくださいっ!!」


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