私的良スレ書庫
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元スレ久「須賀君、奈良まで遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」
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園城寺「須賀君~ おぶってくれへんか?」
京太郎「ええ~っ! な、何言ってんですか!?」
園城寺「もう一歩も歩けへんわ…」
京太郎「しかしですね… 何と言うか…」
園城寺「人の口に指突っ込んだ男が何言うとんの? あんた 意外に あかんたれやな」
京太郎「あ、あかんたれ?」
園城寺「情けない奴ってゆう意味や」
京太郎「oh…」
園城寺「ん? 乗っても ええんか? なら…」ガバッ
京太郎「うおっ!? ちょ いきなり 何するんですか!?」
園城寺「おぶってくれるんやろ? 現に私が乗り易いように 四つん這いになっとるやん」
京太郎「(落ち込んでただけだよ!)」
園城寺「なんか 猿の親子みたいやな…」ヨイショ
京太郎「? 降りるんですか?」
園城寺「その体勢からやと 少しキツイやろ?」
京太郎「ハハハッ…(おぶらせる気満々だな…)わかりましたよ …はい 乗って下さい」
園城寺「さすが須賀君や♪」ムニュ
京太郎「(こ、この感触は… もしや!?)」
園城寺「重ないか?」
京太郎「軽すぎですよ もっと食べた方がいいかと…(柔らかけ~)」
園城寺「私は少食やからな… あんま食べれんのや…」
京太郎「そんなんだから すぐに体力がなくなるんですよ」
園城寺「体力がなくなっても 須賀君がおぶってくれるから 安心や」
京太郎「俺に大阪に住めと!?」
園城寺「冗談や 冗談」
京太郎「冗談に聞こえませんよ…」
――――
―――
――
園城寺「ところで 須賀君の通うてる学校… 清澄、言うたっけ? 女子の麻雀部は強いんか? 原村 和 がいる事は知っとるけど」
京太郎「公式試合にはまだ出ていませんが 多分 強いと思いますよ」
園城寺「去年の長野の代表は凄まじいほどの怪物がおったけど 勝てるんか?」
京太郎「天江 衣って選手の事ですよね? 話には聞いてますよ 人間じゃないって」
園城寺「………」
園城寺「インターハイ団体1回戦で2校、2回戦で3校を同時に飛ばして、最多獲得点数記録を樹立、同年行われたプロアマ親善試合で優勝… これが天江 衣や」
京太郎「全国の強豪を相手に二戦続けて飛ばしたんですか!?」
園城寺「三回戦は臨海女子の選手が他家を飛ばしてしもうたから 天江 衣 まで回らずに負けてしもうたけどな…」
京太郎「とんでもない選手ですね… 天江 衣…」ゴクッ
園城寺「私の学校も 龍門渕が今年も 勝ち上がって来る事を予想しとるわ」
京太郎「そうですか… いや! それでも 清澄高校は全国大会に出場します!」
京太郎「なんたって うちの部員達は 相手が強ければ強いほど 燃え上がるタイプなんで」
園城寺「そか… ほな 私も頑張らんとな…」ヨイショ
京太郎「? 病院まで まだ先ですよ?」
園城寺「恐ろしいお迎えが来たようや」
京太郎「?」
久保「園城寺! 迎えに来てやったから、さっさと乗れ!」
園城寺「今行くわー! 須賀君 ありがとな? お蔭さまで 新しい目標が出来たわ」
京太郎「目標?」
園城寺「そや 清澄は今年 絶対に全国出場するんやろ?」
京太郎「します 絶対に!」
園城寺「絶対に?」
京太郎「絶対に!」
園城寺「ほんまに?」
京太郎「絶対 ぜ~ったいに全国出場します!」
園城寺「ほな 約束やで? 私の学校も絶対に全国大会出場してみせるさかい 須賀君も 絶対に出場するんやで?」
京太郎「お、俺は まだ初心者なんで… 今年は無理ですけど… 女子の方は必ず全国に出場すると思います」
園城寺「いつか須賀君も全国出場できると ええな」
京太郎「あと二年、死ぬ気で頑張ります!」
園城寺「フフッ 死なれたら 私が困るわ ………頑張ってな?」
京太郎「はい!」
久保「何してる! 早くこい!」
園城寺「兇悪な悪魔さまが呼んどるんで ここいらで さよならや」
京太郎「また会えますかね?」
園城寺「全国に行くんやろ? そこで また会えるわ」
久保「早くしろ!」
園城寺「ほんま 煩い女やな… 須賀君 今日はほんと楽しかったわ 今度は大阪に来てな? 美味しい店 紹介するで」
京太郎「その時はお願いします」
園城寺「ほなな」
京太郎「今度は全国でー!」フリフリ
京太郎「………(さぁ~て 怒られに行くか…)」
園城寺「須賀君!」
京太郎「怜さん? 忘れものですか?」
園城寺「助けてくれた お礼とおぶってくれたお礼や♪」
京太郎「えっ?」
チュッ
園城寺「ほな またな~」
京太郎「」
京太郎「(す、須賀京太郎… 生まれてからの16年で これ程までに嬉しい事があっただろうか… )………」
京太郎「………」
京太郎「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドンッ!
~~~車~~~
久保「…飲むか?」コトッ
園城寺「すまんな…」
久保「………なぁ? 園城寺」
園城寺「なんですか?」
久保「意外と 積極的なんだな…」
園城寺「ブッ ゲホッ ゴホッ なななな、何言いだすんや突然!」
久保「いや まさか お前があんな事をするとは思ってもみなくてな…」
園城寺「見とったんか! 信じられへんわ!」
久保「見せつけているのかと思ったが… 違うのか?」
園城寺「んなわけあるか!」
久保「まぁまぁ そう興奮するな 症状が悪化するぞ?」
園城寺「誰のせいやと…」ブツブツ
久保「それで あの子とはもう会わないのか? 二、三日はここにいるんだぞ?」
園城寺「次は全国で会う約束したさかい ここでは もう会わんわ…」
久保「ベタ惚れだな 迷子になって正解だったか?」ニヤニヤ
園城寺「んなっ! ま、迷子になったんやないわ!」
久保「お前… 嘘つくの苦手だろ…」
園城寺「うぅ…」
久保「(最初に会った時とは別人のようだな… 何があったかは知らんが… 間違いなくさっきの男が関係しているのはわかるな…)園城寺 もうすぐ着くから 眠るなよ?」
園城寺「………」
久保「? 園城寺?」
園城寺「………」スゥ
久保「(まったく… 言ったそばからこれか…)」
久保「(体調も少しだが 良くなってきてる… あとはイップスの克服だな…)」
園城寺「………」スゥ
久保「少し… 遠回りするか…」
園城寺「………」スゥ
――――
―――
――
清水谷「なんでや!? なんで 部活辞めるとか言いだすんや!」
園城寺「もう打ちとうないんや…」
清水谷「なんで打ちとうなくなったのか 聞いとるんや!」
園城寺「理由なんてあらへんわ…」
清水谷「怜… なんでや… 一緒に全国目指すってゆうたやんか…」グスッ
園城寺「ごめんな… 私も時間がないさかい そこ 通らしてもらうわ…」
清水谷「!」バッ
園城寺「…なんのマネや?」
清水谷「怜が 打ちとうない理由がわかるまで ここは通さへんわ!」
園城寺「竜華もしつこいな…」
園城寺「さっきも 言うたやろ? 理由なんてあらへん… 」
清水谷「嘘や! 怜がそないな理由で辞めたいなんて 言うはずない! お願いや… 教えてくれへんか?…」
園城寺「………」
園城寺「はぁ… プレッシャーや…」
清水谷「えっ? プレッシャー…?」
園城寺「私が… 千里山の先鋒を任されとるのは 竜華も当然知っとるな?」
清水谷「う、うん…」
園城寺「今まで 三軍やった私が あの千里山の先鋒やで? 試合をするたびに 身体が震えるんや…」
清水谷「身体が震えるって…」
園城寺「恐いんや… もし… 私のせいでチームが敗退したらと思うとな…」
清水谷「うちらがいるやん!」
園城寺「竜華やセーラがあとに控えとるって思っとっても 身体が震えるんや… この間もしょうもないポカやったばかりやで?…」
清水谷「怜…」
園城寺「それに 直ぐに部活辞めるなんて言うとらんで?」
清水谷「えっ?」
園城寺「長野に… いわゆるイップスを専門に見とる、有名な心理療法士がいるらしいんや…」
清水谷「イップス?」
園城寺「精神的な病気みたいなもんや…」
園城寺「監督の知り合いが長野の病院を紹介してくれてな? 明後日にでも行くつもりなんや…」
清水谷「でも さっき辞めるって…」
園城寺「向こう行っても 治らんかった時は辞めるって事や… 皆に迷惑かけとうないしな…」
清水谷「迷惑なんて 思ってないで!」
園城寺「ありがとな…」
清水谷「怜… う、うちも怜が治るよう、応援しとるからな!」
園城寺「よろしゅう頼むわ…」
――――
―――
――
園城寺「(竜華… イップス… もしかしたら治ったかも知れへんわ… )」
久保「着いたぞ~ 起きろ 園城寺」
園城寺「(必ず出場してみせるわ… 全国大会!)」
~特別・おまけ①~
咲「京ちゃん遅いね…」
和「確かに 少し遅いですね…」
優希「少しどころか遅すぎだじぇ! 10時に行ったっきり帰って来ないじょ」
久「う~ん あまりにも遅すぎるわね…」
染谷「寄り道するような奴とは思えんしの…」
ガチャ
咲・和・優・久・染「「「「「!」」」」」
マホ「失礼しま~す」
ムロ「し、失礼します」
咲「京ちゃん!?」
マホ「」ビクッ
マホ「えっ? えっ? な、何なんですか?」
優希「まぎらわしいわー!」
マホ「マホ… な、なんの事なのかわからないのです…」
和「貴女達は!」
久「知り合いなの?」
和「はい 中学の友人です」
マホ「の、和先輩がこの高校にいるって聞いて…」
ムロ「マホったら 絶対行くって聞かなくって」
和「そうですか…」
マホ「あの… 和先輩? なにやら空気が重いんですけど…」ヒソヒソ
和「部員の一人が買い出しに行ったっきり 戻ってきていないんです…」
ムロ「清澄にはマネージャーまでいるんですか?」
和「マネージャー… とは違うんですけど…」
マホ「マホ知ってます 確か… パシリって言うんですよね?」
咲・和・優・久・染「「「「「………」」」」」
マホ「ち、違うんですか?」
久「パシリ… じゃないと思うわ ねっ? まこ?」
染谷「(わしに話をふるな!)お、おぉ そうじゃな パシリとは違うんじゃないかの?」チラ
優希「」ビクッ
優希「そ、そうだじぇ 京太郎はパシリなんかじゃないじぇ!」チラ
咲「(わ、私~?)う、うん そうなんじゃないかな? ハハッ…」チラ
和「(宮永さんが困っている!)はい… 須賀君は 私達 麻雀部に居なくてはならない存在です マホちゃん? 私達は決して 須賀君をパシリなんて思ってはいません それだけは 分かって下さい…」
マホ「えっ? あっ… はい… マ、マホ 須賀君って人がどんな人かはわかりませんけど… 皆さんに好かれているって事は何と無くわかりました」
和「マホちゃん…」
ムロ「(洗脳されてる!?)」
久「いい子じゃない♪」
和「自慢の後輩達です」
マホ「ほぁ~ マホ 和先輩に褒められちゃった」
ムロ「よかったじゃないか」
久「咲 貴女の携帯で須賀君に電話、繋がらないかしら?」
咲「繋がらないです…」
久「ん~ こりゃ 何かの事件に巻き込まれたのかも…」
咲「そんな!?」
染谷「こら久! 後輩を驚かすのはやめい」
久「そうは言ってもね~」
マホ「あ、あの…」
久「ん~?」
マホ「もし宜しければ 捜すの手伝いますよ?」
久「そうね… それならお願いしちゃおうかしら」
ムロ「おいおい マホ、大丈夫なのか?」
マホ「問題ないのですよ!」
マホ「それで和先輩! その人の特徴を教えて下さい」
和「特徴… ですか…「
優希「金髪でマヌケ面した変態がいたら それが正解だじぇ!」
染谷「酷い言われようじゃの」
ムロ「なぁ… マホ? その特徴に当て嵌まってる人を見た気がするんだけど…」
マホ「奇遇ですね マホもなのですよ」
咲「えっ!? 京ちゃんがどこに居るか知ってるの!?」
ムロ「今 どこに居るのかは わかりませんけど… クレープ屋で似たような人を見かけました」
和「そうなんですか? マホちゃん?」
マホ「は、はい 女性と一緒に食べてました」
咲・和・優・久・染「「「「「(あの野郎…)」」」」」
久「OK ありがとう いい情報をもらったわ」
咲「また違う子と…」ブツブツ
染谷「帰って来たら ちぃ~とばかし お仕置きが必要かの?」
和「(皆さんが心配しているにも関わらず 女性とイチャコラですか…)」
優希「言いか! お前達も気をつけるんだじょ? そいつに出会ったら 最後だじぇ」
マホ「そ、そんなにもヤバい人なんですか!? マホ、危うく 捕まるところでした」
ムロ「(これが清澄高校麻雀部… 殺気がケタ違いだ)」
ガチャ
京太郎「いや~ 遅くなって すいません 少し寄り道してもんで」
マホ「あ、あ、あの人です! あの人ですよ 和先輩!」
ムロ「(最悪のタイミングで帰って来たよ…)」
京太郎「おっ? 新入部員ですか? 初めまして 須賀京太郎と言います よろしく」
マホ「(この人に出会ったら最後…)」ブルブル
マホ「あわわわわわっ」バタン
ムロ「おいマホ! 大丈夫か? しっかりしろ!」
京太郎「あまりの俺のかっこよさに気絶してしまうとは… 可愛いいお嬢ちゃんだぜ」
ムロ「(ヤバいヤバいヤバい この人ヤバ過ぎる)」
咲「京太郎ちゃん…」ボワッ
京太郎「!? (なんだ!? この殺気は!?)」
咲「私… 本気で京ちゃんの事 心配してたんだよ?」
京太郎「す、少し寄り道をしてて…」
咲「そう… 寄り道… ね…」ゴワッ
京太郎「!? (更に跳ね上がった!?)さ、咲さん?」
ムロ「(私にはわかる… この後に訪れるだろう未来が…)」
咲「京ちゃんの馬鹿ーーー!!!」
京太郎「ヘプシッ!?」
以上で投稿は終了です
つ、疲れた~ 色々と大変でした…
それでは また
乙ー
最後の京太郎制裁はお姉ちゃん直伝のコークスクリューに違いない
最後の京太郎制裁はお姉ちゃん直伝のコークスクリューに違いない
おもしれえええええええ乙乙乙!!
なんで咲SSで京太郎がモテると面白いんだろう!
本編じゃ空気キャラなのに!
なんで咲SSで京太郎がモテると面白いんだろう!
本編じゃ空気キャラなのに!
乙!
怜と京太郎とか意外な組み合わせに思ったが、すげー面白かった
本編で空気な分、SSでは京ちゃんには頑張ってほしい
怜と京太郎とか意外な組み合わせに思ったが、すげー面白かった
本編で空気な分、SSでは京ちゃんには頑張ってほしい
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