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元スレP「765プロに潜入、ですか?」

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401 :


三連投は俺の目が疲れでおかしくなったのかと思ってしまったww

402 :

三回もリピートがかかるくらいに衝撃的なデレだったということだな、うんww

403 :

お前ら、もう許してやれよw

405 :

―― とある事務員の不定点観測 ――

6:30 a.m. 音無宅

ピピピピピピピピ

小鳥「ん……ふわあっ……」

小鳥「……」

小鳥「はぁ……(やっぱり夢だったのね……)」

小鳥「(海辺の教会で純白のドレスを身に纏った私が、祭壇で待つタキシード姿の運命の人の元へ歩いていって……そして祝福の鐘が高らかに鳴り響く中、二人は永遠の愛を誓い合う……ああ、夢じゃなければ良かったのになぁ。"現実は非常である"って言うのはこのことなのかしら。……ううん、ダメよ小鳥。何事も諦めたらそこで試合終了って言うじゃない。私だってまだまだこれから……)」

小鳥「……起きよっと」

406 = 34 :

8:15 a.m. 765プロダクション事務所

小鳥「あら?もう鍵が開いてる……プロデューサーさんかしら」

ガチャ

小鳥「おはようございます!」

P「……おはようございます」

小鳥「プロデューサーさん、お早いですね」

P「ええまあ、この時間なら仕事の邪魔をされることも無いですから。……誰にとは言いませんが」

小鳥「(真面目だなあ)……くれぐれも無理だけはしないでくださいね」

P「肝に命じておきますよ」

407 = 34 :

8:30 a.m.

ガチャ

律子「おはようございまーす」

P「おはよう」

小鳥「おはようございます律子さん」

律子「二人とも早いですねぇ。社長はまだですか?」

P「今日は事務所に寄らずに直接営業に行くと聞いてるが」

律子「それって……例の件についてですか?」

P「恐らくな」

律子「いよいよなんですね……」

P「ああ」

小鳥「(あれ……もしかして私は蚊帳の外?)」ショボーン

408 :

8:45 a.m.

小鳥「プロデューサーさん、律子さん、はいどうぞ」

P「ん?ああ、お茶ですか。ありがとうございます」

小鳥「中々雪歩ちゃんみたいには淹れられないんですよねぇ」

P「……むしろ何であいつはあんなにお茶汲みが上手いんですかね?」

律子「雪歩は日本茶が好きですから。"好きこそ物の上手なれ"ってことじゃないですか?」

P「そういうもんかね」

小鳥「プロデューサーさんにはそういうの何か無いんですか?」

P「……思いつかないですね。あ、でも……」

小鳥「何ですか?」

P「……いえ、何でもないです」

小鳥「(何か言いかけてたみたいだけど……気になるなぁ。でも深追いしたらしつこい女って思われちゃうかしら。うーん、でも気になるのよね……)」

409 = 34 :

小鳥「ところでプロデューサーさんはどんなお茶が好きなんですか?」

P「え?……そうですね、梅昆布茶でしょうか」

律子「何だか意外ですね。もっと渋いものが好みかと思ってました」

小鳥「うふふ、何なら雪歩ちゃんに頼んでみたらどうですか?」

P「別にいいですよ。雪歩にも迷惑でしょうし」

小鳥「そんなことないと思いますけど」

律子「むしろ喜びそうな気もしますしね」

P「喜ぶ……そうか、いっそお茶絡みで何か仕事を探してみるのも悪くないな。雪歩の清楚なイメージには丁度いいかもしれないし……待てよ、それなら貴音辺りと組ませるのも……」ブツブツ

小鳥「(たかゆき!そういうのもあるのね……じゃなくて、プロデューサーさんはやっぱり真面目だなぁ)」

律子「あはは、すっかり仕事モードに入っちゃいましたね。プロデューサーらしいと言うかなんと言うか」

小鳥「(だが、それがいい!!)」

410 = 34 :

9:15 a.m.

タッタッタッタッタッタ

P「……誰か来たみたいですね」

小鳥「この足音は……ずばり春香ちゃんね!」

律子「分かるんですか!?」

小鳥「うふふ、伊達に事務員やってませんから」キリッ

P「意味が分かりません」

タッタッタッガッ……ドンガラガッシャーン

P「……春香だな」

律子「春香ですね」

411 = 34 :

ガチャ

春香「お、おはようございます……あいたた」

小鳥「春香ちゃん大丈夫?」

春香「最後の一段で躓いちゃいまして……」

小鳥「肘から少し血が出てるわね……えーと、絆創膏は」

P「……どうぞ」

小鳥「これプロデューサーさんのですか?」

春香「あ、ありがとうございます」

P「今日の仕事は露出の少ない衣装だったから良かったが、これからはちゃんと気をつけろよ。怪我されたらこっちが迷惑だからな」

小鳥「(言い方は無愛想だけど……ふふっ、やっぱりプロデューサーさんは優しいのよね。いいツンデレだわぁ)」ホッコリ

P「……?」

小鳥「(でもツンデレは得てして誤解されやすいもの……そうならないように私がしっかりフォローしないといけないわ!)」

412 = 34 :

9:45 a.m.

ガチャ

美希「おはようなのー!」

小鳥「美希ちゃん、おはよう」

P「……時間ギリギリだぞ」

美希「もー、ハニーは時間に厳しすぎるの!まずは遅刻しなかったことを褒めて欲しいな」

P「遅刻しないのは当たり前だろ」

小鳥「まあまあ、二人とも落ち着いて……」

美希「小鳥は黙ってて!」

P「音無さんは口を挟まないでください」

小鳥「……くすん」

413 :

10:00 a.m.

小鳥「(プロデューサーさんは春香ちゃんと美希ちゃんを連れてイベントのお仕事、律子さんも伊織ちゃん達のレッスンを確認しに行っちゃったし……)」

小鳥「(一人事務所に残された私は何とも言えない寂しさを感じるのでした……なんちゃって)」

小鳥「(そう言えば、プロデューサーさんはちゃんとアイドルの子達とコミュニケーションとれてるのかしら。ちょっとだけ心配……こうなったら直接聞いてみよっと)」

ガチャ

雪歩「おはようございますぅ」

小鳥「あら雪歩ちゃん、おはよう」

雪歩「今は小鳥さんだけですか?」キョロキョロ

小鳥「そうだけど、もしかしてプロデューサーさんに何か用事だった?」

雪歩「はい、少し仕事で相談したいことが……」

小鳥「昼前には一度帰ってくるみたいだけど、急ぎなら直接電話してみる?」

雪歩「!いや、そこまでしなくても……プロデューサーに迷惑かけちゃいますし……。このまま待たせてもらってもいいですか?」

小鳥「雪歩ちゃんがそれでいいなら構わないけど……」

414 :

10:15 a.m.

小鳥「ねえ雪歩ちゃん、プロデューサーさんにはもう慣れた?」

雪歩「え?あの、そのまだほんの少しだけ……。でも他の男の人よりは安心できると言うか、頼りになると言うか……」オズオズ

小鳥「(……可愛いなあ。私が男なら雪歩ちゃんみたいな女の子絶対放っておかないのに。……今思えば海に行ったときプロデューサーさんと雪歩ちゃんって一緒に買い物に行ってたのよね。具体的には分からないけど、何かあったの間違いないはず……。例えば怯える雪歩ちゃんの肩をそっと優しく抱いて、プロデューサーさんが甘い言葉を……)」

雪歩「あの、それが何か……?」

小鳥「へ!?ああ、特に深い意味はないのよ。単なる好奇心で聞いただけだから」

雪歩「はあ」

小鳥「それより今日プロデューサーさんが雪歩ちゃんのこと誉めてたわよ」

雪歩「え!?」

小鳥「確か『清楚な雪歩とお茶はイメージ的にピッタリだ』みたいなことを言っていたような……」

雪歩「プロデューサーが私のことを……あの小鳥さん、ちょっと聞いてもいいですか?」

小鳥「なに?」

雪歩「プロデューサーがどんなお茶が好きかとかって分かりますか?」

415 = 34 :

10:45 a.m.

小鳥「(雪歩ちゃんが買い物に行っちゃってまた私一人……まあ、ある意味狙ってやったことなんだけど)」

小鳥「(……帰ってきたらプロデューサーさん驚くかしら?)」

ガチャ

「はいさーい!!」

「おはようございまーす!!」

小鳥「あら真ちゃんに響ちゃん、おはよう。今日も元気一杯ね」

「ぴよ子も元気そうで何よりだぞ」

「ところでプロデューサーは?」

小鳥「かくかくしかじか」

「全然分かんないぞ」

「それが通じるのは漫画の世界だけですって」

416 = 34 :

小鳥「……というわけで今はいないわ」

「そうですか、残念ですね」

「明日のダンスオーディションについてアドバイスもらおうと思ってたのになぁ」

小鳥「大丈夫!あと一時間もすれば帰ってくるから。ところで……二人はプロデューサーさんのことをどう思ってるの?」

「ええっ!?何でいきなりそんなこと聞くんだ?」

「もしかして小鳥さんプロデューサーのこと……」

小鳥「あ、いや違うのよ。単なる知的好奇心ってやつね。あと、事務員としてプロデューサーさんがアイドルとちゃんとコミュニケーションとれてるか把握しとかないとだし(ストレートに聞きすぎたかしら……)」アセアセ

「ああ、そういうことだったのか。びっくりしたぞ」

「プロデューサーは少し厳しいところがありますけど、その分仕事では凄く頼りになりますね」

「うんうん、それに何だかんだで色々助けてくれるしな!」

小鳥「(この様子なら問題無いみたいね)」

417 = 34 :

11:15 a.m.

雪歩「戻りました……」

「ああ雪歩、おはよう」

「おはようだぞ~」

雪歩「おはよう真ちゃん、響ちゃん。……あの小鳥さん、プロデューサーは?」

小鳥「大丈夫、まだ戻ってきてないわ」

雪歩「良かったぁ」

「ん?何か買ってきたのか?」

「なになに?お茶?」

雪歩「あぅ……梅昆布茶なんだけど」

小鳥「プロデューサーさんが好きなのよね」ニコニコ

「へ~、そうなんですか」

「いいなぁ。雪歩には今度さんぴん茶を淹れて欲しいぞ」

418 = 34 :

11:45 a.m.

ガチャ

P「戻りました」

小鳥「お疲れ様です。イベントはどうでした?」

美希「それはもうバッチリなの!!」

春香「大成功でした!!」

P「全く、あれくらいの仕事なら出来て当たり前だろうに」

小鳥「うふふ、でもプロデューサーさんも嬉しそうですよ♪」

P「はいはい、もうそれでいいです」

雪歩「あ、あの、プロデューサー……」

P「何だ雪歩、来てたのか」

雪歩「は、はい。えと、その……」

小鳥「(雪歩ちゃんファイト!)」グッ

雪歩「あの、その、よよ、良かったらお茶どうぞ!」

419 :

P「あ、ああ……ん?」

小鳥「(ドキドキ)」

P「……」ゴクッ

雪歩「……」

P「ふぅ……美味いな。流石雪歩だ」

雪歩「ありがとうございますぅ!」

小鳥「(プロデューサーさんのドライブシュートが決まったー!!見事な追加点です!いやぁ~今のは珍しくストレートでしたねぇ、解説の音無さん。ええ、まさにデレの極みと言っていいでしょう。普段の冷淡さから見せるギャップが効いてますね。さあ、これからプロデューサーさんはどんな動きを見せてくれるのか……後半に期待がかかりますねぇ。これは片時も目が離せません。実況は私、小鳥が担当させていただいております。提供は……)」

P「……ところで雪歩、俺が梅昆布茶が好きだって誰から聞いたんだ?」

雪歩「え?小鳥さんですけど……」

P「そうか。で、その時他に何か余計なことは言ってなかったか?」

雪歩「え、それはその……あぅ」カアアッ

P「……」

420 = 34 :

12:00 p.m.

「……で、ボクはここでアピールすべきだと思うんですよ!」

「そんなんじゃ全然ダメだぞ!ここはもう少し盛り上げてから……」

「それじゃ遅すぎだよ!ですよねプロデューサー!」

「プロデューサーは自分の味方だよな!」

P「……」

小鳥「(珍しくプロデューサーさんが困ってるみたい……ここは助け舟を出すべきね!)」

P「……あのn」

小鳥「まあまあ、二人とも落ち着いて。もうお昼だし、話し合いはプロデューサーさんとご飯を食べながらすればいいんじゃない?」

P「は?」

「それいい考えですね!」

「自分、前に貴音の番組でやってたラーメン屋に行きたいぞ!」

P「おい、誰も行くとh」

ガチャ

貴音「四条貴音、ラーメンと聞いて馳せ参じました」

「おお貴音!ナイスタイミングだぞ!」

美希「もちろんミキも一緒に行くの!ね、ハニー」

春香「私も是非!」

雪歩「あの、私も……」

P「……」

小鳥「それならわたs」

P「……そうだな。留守番は音無さんに任せれば大丈夫か。……いいですよね?」

小鳥「ぴよ……」

421 = 34 :

12:45 p.m.

小鳥「(うーん、私何かプロデューサーさんを怒らせるようなことしちゃったのかしら?でも事務員たるもの、誰もいない事務所の留守を守るのも大事な使命の一つ……。ああ、私は常に孤独との戦いを強いられているのね……よよよのよ……)」

ガチャ

真美「お昼だけどおっはよーん!」

小鳥「あら、おはよう真美ちゃん。今日はどうしたの?」

真美「兄ちゃんが仕事の話があるから来いってさ~。でもピヨちゃんしかいないね!何で?」

小鳥「うっ……みんな今丁度出かけちゃっててね。ところで、どんなお仕事かは聞いてるの?」

真美「脇役だけどドラマに出てみないかって。んっふっふ~、どうやら兄ちゃんも真美の演技力には"いちじく"置いてるみたいなんだよね」

小鳥「("いちもく"かしら?でも真美ちゃんもプロデューサーさんとはバッチリみたいね!)」

真美「この調子で早く亜美に追いつかなきゃ!」

小鳥「うふふ、頼もしいわ。でも無理はしちゃダメよ?」

真美「だいじょーぶ!頑張るのは兄ちゃんだから!」

小鳥「(……あら?)」

422 = 34 :

1:30 p.m.

P「……というわけだから、くれぐれも真面目にな」

真美「分かってるって!兄ちゃんも心配性だなー」

小鳥「(帰ってきたらすぐに仕事の話……プロデューサーってやっぱり大変な仕事よね。だからこそ私もしっかりしなくちゃ!)」

P「で、次に貴音の方だが……」

貴音「はい」

P「とある村の観光協会からお前をイメージガールにしたいという依頼があった」

貴音「何と!真、名誉なことです」

P「一応軽く調べてみたが、雰囲気的にお前のイメージを崩すことは無さそうだったからな。お前さえ良ければ話を進めておくが……」

貴音「構いません。謹んでお受けさせていただきます」

P「そうか。お前なら安心して任せられる」

小鳥「(プロデューサーさんと貴音ちゃんの間には、何か他の子達とは違う空気を感じるのよね……気のせいかしら)」

423 = 34 :

2:30 p.m.

P「やっと静かになったか……」

小鳥「うふふ、お疲れ様です」

小鳥「(……あら?もしかしなくても今事務所には私達二人きり?朝はすぐに律子さんが来たし……これはひょっとしてチャンスなのかしら。ううん、ダメよ小鳥。いくらあんな夢を見たからといって、無駄にガツガツしてたらプロデューサーさんも引いちゃうわ。ここは年上としての余裕を見せつつ、確実に攻めていかなくちゃ。そう、これは巧妙な駆け引きが勝負を分ける……)」

小鳥「……プロデューサーさん」キリッ

P「何ですか?」

小鳥「あのd」

ガチャ

亜美「おいーっす!兄ちゃんもピヨちゃんも元気~?」

伊織「何言ってんのよ。一番元気なのはあんたじゃない」

あずさ「あら、元気なのはとってもいいことよ?」

小鳥「(……あゝ無情)」

P「誰かと思えばお前達か。律子から話を聞いているが、大分活躍してるみたいだな」

伊織「当然でしょ。何たってこの伊織ちゃんがリーダーなんだから♪」

亜美「真美に負けるわけにはいかないしね~」

あずさ「もっと頑張れば運命の人もきっと……」

424 :

P「……見事に三者三様だな」

小鳥「でもそれがバランスの良さに繋がっているのかもしれませんね」

P「そんなもんですかね。ところで律子はどうした?」

亜美「まだお仕事だってさ~」

あずさ「私達だけ先に帰ってきちゃいました♪」

P「成程な。たまにはゆっくり休めってことだろう」

伊織「律子もお節介よね……自分も忙しいのに」

亜美「そんじゃ久々に真美と遊んじゃおうかなっ!」

あずさ「私も買い物に行こうかしら。それじゃあ伊織ちゃん、プロデューサーさん、音無さん、お先に失礼しますね」

ガチャ

P「これで少しは……」

ガチャ

やよい「うっうー!おつかれさまですー!」

伊織「あらやよいじゃない。お疲れ様」

P「忘れてた……」

425 = 34 :

3:00 p.m.

P「じゃあ俺はやよいを連れてスタジオに行ってくるので、後をお願いします」

小鳥「お任せください!」

伊織「ねぇ、私も一緒に行っていいかしら?」

P「あのな、遊びに行くんじゃないんだぞ」

伊織「そんなの分かってるわよ。別に減るもんじゃないしいいじゃない」

やよい「伊織ちゃんが一緒なら心強いですー!」

P「……はぁ、好きにしろ」

小鳥「(ふむふむ、プロデューサーさんもやよいちゃんの無垢な瞳には弱いみたいね。メモメモっと)」

426 = 34 :

3:45 p.m.

小鳥「(……だって子供は~、夢のひよこを~、飼ってるもん♪……ぴよぴよぴぴぴ、ひよこが……)」

ガチャ

千早「お疲れ様です」

小鳥「ぴょん!……じゃなくて千早ちゃん、どうかしたの?」

千早「レッスンが終わったので寄っただけですが……お邪魔でした?」

小鳥「ううん、そんなことは全然ないわよ。ただ、今プロデューサーさん外に出ちゃってるのよねぇ」

千早「そうですか……」

小鳥「(あら?心なしか残念そうね。千早ちゃんもプロデューサーさんと仲良くやってるってことかしら?)」

427 = 34 :

4:30 p.m.

ガチャ

P「戻りました」

千早「お疲れ様です、プロデューサー」

P「千早?今日は直帰でいいと言ったはずだが……」

小鳥「まあまあ、いいじゃないですかプロデューサーさん。せっかく事務所に寄ってくれたんですから」

P「別に文句は無いですよ。ただ、休めるときに休まないと後が辛くなりますし」

千早「大丈夫です。体調管理は徹底してますから」

P「……ならいいが。それより明日はチャートの発表があるからな。目標を下回ることはないだろうが、心の準備くらいはしておけよ」

千早「そうですね。プロデューサーのおかげであまり心配はしてないですけど」

小鳥「(……何となく千早ちゃんとプロデューサーさんって似た雰囲気なのよねぇ。淡々としてるところとか、微妙に影があるところとか……。相性はいいみたいだから大丈夫だとは思うけど……何か嫌な予感がするような……ううん、気のせいよね)」

428 :

5:00 p.m.

小鳥「(千早ちゃんも帰っちゃって今度こそ二人きり……でも気付けばもうこんな時間。早く何かアクションを起こさないと……)」

小鳥「あのプロd」

P「音無さん、そろそろお喋りは自重して早く仕事を終わらせましょう」

小鳥「はい……」

P「……」

小鳥「……(無言なのにプロデューサーさんから仕事しろという強いプレッシャーを感じる……)」

P「……」

小鳥「……(空気が重いってレベルじゃないわ……)」

429 :

まさかのリアルタイム遭遇キタコレ

>>426の小鳥さんが歌ってる歌懐かしすぎワロタ

430 :

6:30 p.m.

P「……さて、俺はこのくらいにしておきます」

小鳥「え、今日は随分お早いですね?(いつもはもっと遅くまで事務所にいるのに……ああ、また私だけ取り残されてしまうのね)」

P「音無さんはまだかかりそうですか?」

小鳥「ええ、まだこんなに……」

P「なら少し手伝いますよ。もし都合が合えばこの後食事に誘おうと思ってましたから」

小鳥「……ぴよ?」

P「?」

小鳥「……(え!?なに?ホワッツ?プロデューサーさんと食事!?しかもプロデューサーさんからのお誘いで!?何がどうなってるの?え、ドッキリ?ドッキリなの?どこかにカメラが仕掛けてあって隣の部屋には看板を持ったスタッフが隠れてるの?タイミングを見計らって『はいドッキリでしたー!』って言いながら突入してきて、私はカメラの前では『騙されちゃいました~。テヘッ』って笑いながら答えて、内心歯を食いしばって家に帰って枕を濡らせばいいの?それとも実は今日は旧暦のエイプリルフールだったり?もしかして宇宙人の陰謀?未知との遭遇!?ロース大帝の逆襲!?……いやいやいや、落ち着いて、落ち着くのよ小鳥。落ち着いて素数を数えるのよ。1、3、5、7、9、11、13、15……ってこれただの奇数やないかーい!なんて突っ込んでる状況じゃないわ!これはあれよね、平たく言えばデートのお誘いってことよね!ああもう、そうと分かればもう少し気合入れた服を選んできたのに……)」

P「いや、無理強いはしませんけど」

小鳥「行きます!死んでも生きます!!」

P「怖いです」

431 = 34 :

P「念のために言っておきますけど、特に深い意味は無いですから」

小鳥「……」カタカタカタカタ

P「音無さんには今までに何度か相談に乗ってもらいましたし、昼間も一人で留守番してもらいましたし」

小鳥「……」カタカタカタカタ

P「正直、人に借りを作ったままというのが個人的に嫌なので……って聞いてます?」

小鳥「……へ?何か言いましたか?」カタカタカタカタ……ッターン!

P「ですから……」

小鳥「あ、仕事なら終わったんで今すぐでも大丈夫ですよ!」グッ

P「……手伝う必要無かったじゃないですか」

432 = 34 :

7:00 p.m. 居酒屋

P「……こんな店で良かったんですか?もしかして俺に遠慮してるとか……」

小鳥「そんなことないです!私としてはこういう店のほうが安心できますし(……と言うより、緊張しないと言ったほうが正しいのだけれど。プロデューサーさん曰くデートじゃないみたいだし……ううん、でも誘ってもらっただけでも大きな進歩と言ってもいいわよね!)」

P「まあ、何でもいいですけど」

小鳥「ふふっ」

P「どうかしましたか?」

小鳥「いえ、今の言い回しが千早ちゃんにそっくりだったので」

P「言われて見ればそうですね。何だかんだで最近付きっ切りでしたから、そのせいかもしれません」

小鳥「気付かぬうちにうつっちゃったんですね。何だか面白いです」

P「……俺としてはあまり面白くないですが」

小鳥「いえいえ、これもプロデューサーさんが765プロに馴染んできた証拠ってことですよ!」

P「……そうかもしれませんね」

小鳥「……?」

433 = 34 :

8:00 p.m.

小鳥「……と言うわけで、千早ちゃんの魅力は歌声だけじゃなく、あのスレンダーな体つきにもあると思うんです!」

P「そうかもしれませんね……」

小鳥「貴音ちゃんは大和撫子の風格を持ちながら、あのダイナマイトボディーの持ち主ですからねぇ……まさにギャップ萌えってやつですよ!」

P「はあ……」

小鳥「そしてやよいちゃん!まさに純真無垢で驚きの白さです!願わくば彼女にはこのまま穢れを知らずに育ってもらいたいところです……」

P「……段々発言が過激になってきてるんですが。と言うか明日も仕事ですし今日はそろそろ帰r」

小鳥「ダメです!プロデューサーさんにはしっかりみんなの魅力を知っててもらわないとですから!そのためにはこの音無小鳥、悦んで修羅となりましょう!」

P「いや、自重してください」

434 :

9:00 p.m.

小鳥「…・・・プロデューサーさん!ちゃんと飲んでますかぁ!」ヒック

P「飲んでますよ……」

小鳥「ダメですよぉ、しっかり飲まなきゃ!さっきから私が飲んでばっかりじゃないですか!」

P「……はいはい」

小鳥「ところでぇ、プロデューサーさんは彼女とかいないんですかぁ?」

P「何ですか藪から棒に」

小鳥「いいじゃないですかぁ!減るもんじゃないですし教えてくださいよぉ!」

P「……いませんよ。それに作る気もありません。今は仕事のことしか考えられませんから」

小鳥「プロデューサーさんは真面目過ぎると思います!勿体無いですよ、まだ若いんですからっ!」

P「そう言う音無さんはどうなんですか?」

小鳥「うっ!」グサッ

P「……どうやら人のことをとやかく言えないみたいですね」

小鳥「ううぅ……私だって……私だっでぇ」ポロポロ

P「!?こんなところで泣かないでください!周りの視線が……」

小鳥「うぇ~ん!!」

435 = 34 :

小鳥「ごべんなざい……取り乱しぢゃっで……グスッ」

P「はぁ……でも音無さんなら少し本気を出せば相手くらいすぐに見つかると思いますけどね」

小鳥「うぅ……ズビッ……そんなこと無いですよぉ」

P「自分の主観になりますが、音無さんは人一倍気が利く方ですし、前に言ったように見た目に関してもアイドルに劣らないくらいですし」

小鳥「ヒック……そうでしょうか……?」

P「嘘は吐いてませんよ。ま、俺の言葉ではあまり意味は無いかもしれませんが」

小鳥「……ううん、嬉しいです。でもそう言ってくれるなら……私のこともこれからは名前で呼んでくれませんか?」

P「え?」

小鳥「……アイドルの子達や律子さんは普通に名前で呼んでるのに、私だけはずっと苗字のまま……これでもずっと気にしてたんですよ!」

P「そうは言っても年上の方を名前で呼ぶのは抵抗が……」

小鳥「本人がいいって言ってるんだからいいじゃないですかー!」バンッ!

P「……!」

小鳥「……」

P「……?」

小鳥「ぴよ……」バタン

P「潰れた……のか?」

436 :

P「……もしもし、タクシーを一台お願いしたいのですが。はい、ではそれで……」

小鳥「……すぴー」

P「ほら音無さん。タクシー呼んだから帰りますよ」

小鳥「うぅん……」

P「全く、面倒な人だな……」

小鳥「……みんなと、仲良くしてても……私だけ仲間外れなのは……寂しいですよぅ……」

P「……」

437 = 34 :

………………………

………………

………



6:30 a.m. 音無宅

ピピピピピピピピ

小鳥「ん……ふわあっ……って、頭いたっ!」

小鳥「あぅ……これは完全な二日酔いね……」ズキズキ

小鳥「服も昨日のままで着替えてないし……」

小鳥「(……昨日は確かプロデューサーさんと食事に行ってしこたま飲んで……あら?その後の記憶が曖昧だわ。何か変なこと言ってなければいいんだけど……)」

小鳥「……」ズキズキ

小鳥「……起きよっと」

438 :

8:15 a.m. 765プロダクション事務所

小鳥「今日も鍵が開いてる……プロデューサーさんよね?」

ガチャ

小鳥「おはようございます!……っ(あいたた……頭に響くわ)」

P「……おはようございます」

小鳥「プロデューサーさん、今日もお早いですね(ほっ……見たところいつも通りみたい。良かったわ)」

P「気分はあまり良くないですけどね」

小鳥「あ、あはは……実は私も朝から頭痛が酷くて」

P「あれだけ飲めば誰だってそうなりますよ。ベロベロに酔っ払ってましたけど無事に帰れましたか?」

小鳥「ええ、多分……」

P「多分?」

小鳥「実はその辺りの記憶が曖昧でして……」

P「……まあ、そうだろうとは思いましたけど。機嫌が良くなったと思ったら突然奇声を上げたり、アイドル達に関してセクハラ紛いの発言を連発したり、挙げ句の果てには子供みたいに泣き出す始末……。昨日の小鳥さんは完全に酒に飲まれてましたからね。お陰であの店のブラックリストに名を連ねるところでしたよ」

小鳥「うぅ、面目ないです…って、え?プロデューサーさん今何て仰いました?」

439 :

P「だから酒の勢いで笑ったり泣いたり……」

小鳥「そのちょっと後です!私のことを何て呼びました?」

P「……さて?」

小鳥「あの……もしかしなくても名前で呼んでくれたりしませんでしたか?」

P「どうでしたかね」

小鳥「プロデューサーさん、意地悪です……」

P「俺は元々こういう性格ですよ」

小鳥「……」ジーッ

P「……」

小鳥「……」ジーッ

P「……」

440 = 34 :

P「はぁ……酒の席で"小鳥さん"とお呼びしたほうがいいと聞きましたからね。俺としては別に差別していたつもりは無かったんですが……ま、どっちでもいいです」

小鳥「ええと、何て言うか……ごちそうさまです。……じゃなくて!ありがとうございます、プロデューサーさん!(ついに私にもデレが!これで勝つる!)」

P「礼を言われるようなことではないですよ。ただ、今までは年上と言うことである程度の遠慮を持って接してきたんですが……」

小鳥「は、はい(これはもしかして……告白フラグ!?)」ドキドキ

P「……名前で呼ぶ以上、これからは対等な関係にさせてもらいますね」

小鳥「はい、私でよければ……(キターーーーーー!!)」

P「あ、もちろん仕事的な意味でですが」

小鳥「……へ?」

P「それでは早速ですが千早の新規PVにかかる費用の見積もりと、真美のドラマ出演に関するTV局との契約手続き……」

小鳥「プロデューサーさん……?」

P「後はアイドル全員分のプロフィール更新と、宣材資料の更正、各種税務処理と入出金の管理も追加分がありますし……まあ、とりあえず最初はこれくらいにしておきましょうか」

小鳥「ぴよっ!?(え?何か私だけ他の子と比べて展開が違う気が……)」

P「それではよろしくお願いしますね、小鳥さん」



―― とある事務員の不定点観測 ――

442 = 34 :

俺は音無さんが好きです。
Pは照れ隠しが少々強引です。
つまりはそういうことです。

寝ます。

443 :

いいねいいね面白いね

444 :

おつおつー
次も楽しみにしてるぜ

445 :


フラグ乱立ですなー

446 :

>>100
>>>95
>おまえらだって電気の民営化とか一部で言ってるじゃん

>新自由主義経済原理主義の教えのだとおもう
>政府が市場に介入すべきではない と
>で問題なのはアメリカとかヨーロッパの一部では海外企業がライフラインを買収してる

447 :

どこの誤爆やwwww

448 :

誤字見つけました。

>>430
小鳥「行きます!死んでも生きます!!」

小鳥「行きます!死んでも行きます!!」

でも何故か雰囲気的には問題無い感じです。
不思議!

>>429
小鳥さんにカバーしてもらいたい曲です。

>>441-445
ありがとうございます。
今回は番外編みたいな感じだったので書き方を変えてみました。
違和感無ければ幸いですが。

449 :

夢のヒヨコの小鳥さんがカバーしたやつってもうあったよね?

450 :

>>449
ホントだ…。
調べてみたらラジオのアルバムに収録されてるみたいですね。
情報ありがとうございます!


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