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    元スレP「765プロに潜入、ですか?」

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    351 :

    最終的に扱いがかわいそうな
    ピヨちゃんとくっつくPに期待

    352 :

    >>351
    そういうのいらないから

    353 :

    それ遠まわしにそうしろって言ってるよな

    354 :

    P『…芸能事務所?』

    P友『おう』

    P『お前のアイドル好きは百も承知だが、はぁ…』

    P友『何だよ、俺は割と真剣だぞ』

    P『…念のために言っておくが、事務所の社長になってもハーレムは作れないからな』

    P友『んなっ!?失礼な奴だな。そんな不純な目的じゃねーよ』

    P『じゃあ言ってみろ』

    P友『ああ…』

    ……………

    ………

    355 = 34 :

    P「…っ」

    「…あわわっ」

    ここは…事務所の机か。
    確か営業用の資料を纏めていたはずだが…俺としたことがどうやら転寝をしてしまっていたらしい。

    真美「え、えへへ…おはよっ!兄ちゃん♪」アセアセ

    P「…おはよう」

    懐かしい夢を見るくらいだからな…自分が思ってる以上に疲れが溜まっているのかもしれない。
    …そうは言っても、現状を考えれば休んでいる暇も無いのだが。

    P「…ところで真美、その手のペンは何に使うつもりだったんだ?」

    真美「へ!?えーと、これは…。シングルアクセルシザースピンの練習をしようかと…」クルクル

    そう言って真美は指を使って巧みにペンを回して見せた。

    P「何だ、そうだったのか」

    真美「うんうん!」

    P「てっきりベタないたずらを仕掛けてくるのかと思ったが…何ならペン回し系アイドルとして売り出してやろうか?」

    真美「うぇっ!?いや~それは流石に遠慮しとこうかなー、なんて…」

    P「全く…」

    相変わらず、こいつはまだまだ子供のようだな。
    まあ寝ていた俺にも落ち度はあるし、未遂で終わった以上一々怒ることもないが。

    356 = 34 :

    例の週刊誌の件に関して一応出版社側にも確認を取ってみたが、返ってきたのは『あくまでも偶然』と言う返答だった。
    たまたま弱小プロを盛り上げようと記事を書いたら、たまたま新ユニットとアイドルがデビューする丁度いいタイミングだったそうだ。

    二社ともにこれだから、偶然も随分と安売りされているようだな。
    全く、ふざけた話だ。

    真美「え~いっ、とりゃっ!やあっ!」

    P「…」

    黒井社長に確認を取ってみても、『貴様が知る必要は無い』の一言で済まされた。
    直接認めてるわけではないが、どう考えても黒井社長が手を回したのは目に見えている。

    真美「うわっ!それは反則だよ~」

    P「…」

    計画が順調なことを考えれば、本来ならば何も気にせず淡々と目的を果たすべきなのだろう。

    …だが、黒井社長の意図が読めないままというのは何とも気持ちが悪い。
    プロジェクトを進めつつ、何とか動向を探れないものか…。

    真美「そいやっ!あぁ…やられた~」

    P「…」

    357 = 34 :

    P「…お前はさっきから何をやってるんだ?」

    真美「え?ああ、これ今すっごい人気のゲームなんだよ。もしかして兄ちゃん知らないの~?」

    P「子供の玩具に興味は無いからな」

    真美「だめだよ兄ちゃん、何でも見てくれで判断してちゃ」

    P「それは悪かったな」

    ゲームで遊ぶならせめて静かに出来ないものか。
    今は珍しく音無さんも事務所にいないし…って言うか俺以外誰もいないんだから、ゲームくらい家でやってりゃいいだろうに。

    P「(まあ、遊び相手の亜美は竜宮小町で忙しいわけだし、多少は大目に見てやるべきなんだろうが…)」

    …"歌姫"と"竜宮小町"。
    それぞれのプロジェクトはデビュー番組の成功を以て、既に第二段階へと移行している。

    358 = 34 :

    "歌姫"千早の方は、『THE DEBUT』出演後は極力メディアへの露出を控え、より秘匿性を高めるように仕組んである。
    宣伝もあえて大々的なものは行わず、『THE DEBUT』を見た者達の口コミだけで広めていこうという考えだ。

    P「(それだけ千早の歌にはインパクトがあったからな…)」

    また、大手動画サイトに"目が逢う瞬間"のPVを投稿してあるが、こちらも編集により一部をカットした不完全なものを流してある。
    そうすることで相対的にCDの価値を高め、純粋な売上げを伸ばしていく戦略だ。

    一方、竜宮小町は千早とは完全に対照的で、正統派アイドルユニットとして積極的に宣伝活動を行っている。
    雑誌の取材やバラエティ番組への出演、大小問わず地方のイベントにも精力的に参加し、確実に知名度を上げていく方法を取っている。

    今日も今日とて地方でのライブイベントに参加しているはずだ。
    中々ハードなスケジュールを組んでいるみたいだが、無理なく事が進んでいるのは偏に律子の手腕と言えよう。

    P「(文句を言いながらもメンバーはしっかり律子に従っている。これが信頼関係と言うやつなのか…)」

    真美「…ねぇ兄ちゃん」

    P「何だ?」

    359 = 34 :

    真美「どうして…亜美が選ばれたのかな?」

    P「…竜宮小町のことか」

    真美「うん。あ、でも別にそれで嫌な思いをしてるわけじゃなくて…そう、"打撲な疑問"ってやつだよ!」

    P「随分痛そうな疑問だな…。正しくは"素朴な疑問"だ」

    しかし急に声のトーンが下がったと思ったら、やはり多少は気にしていたのか。
    まあ、確かにこいつの立場を考えれば疑問に思うのも至極当然な話だがな。

    双子である以上、真美と亜美は容姿…すなわちビジュアル面で優劣をつけることはほぼ不可能だ。
    それに加えて、ダンスと歌も律子がメンバーを決めた時点では特にどちらが優れていたと言うわけでもない。

    では何故亜美が選ばれたのか。
    もちろん、ちゃんとした理由はあるのだが…。

    P「竜宮小町は律子の担当だからな。疑問ならそっちに聞いてくれ」

    真美「えぇ~…兄ちゃんのケチ~」

    P「ケチで結構」

    教えたところでどうにかなるとも思えないが、俺の口からわざわざ話す内容でもない。
    …少々気恥ずかしいところもあるしな。

    360 = 34 :

    真美「ぶー…じゃあさ、一緒にゲームしようよ!」

    P「話の繋がりが全く見えないんだが」

    真美「一人でやるのも飽きちゃったんだよ~。ねぇ兄ちゃんお願い~」

    P「…」

    普段の俺なら迷うことなくNOと言うだろう。
    だが今日に限っては少しばかり状況が違っていた。

    一、亜美(竜宮小町)の担当は律子。真美の担当は俺。

    二、真美が暇なのは仕事が無いため≒俺が原因。

    三、亜美が竜宮小町のメンバーになったことに対して、念のため真美のフォローをしておく必要がある(音無さん曰く)。

    四、事務所には俺達以外誰もいない。

    …以上四点を考慮すると、少しくらいなら相手をしてやるのも仕方が無い気がしてくるから困る。
    ついでに言えば、先程の質問に答えてやらなかった負い目もあるしな…。

    P「…一回だけ相手をしてやる。それで満足したら大人しくしてろよ」

    真美「へっ!?ホントっ!?やったー!!」

    …そんなに喜ぶほどのことなのだろうか。

    まあいい、相手は子供だ。
    適当にあしらってとっとと終わらせることにしよう。

    361 = 34 :

    真美から渡されたのは画面が二つに分かれた携帯ゲーム機と、何やらデフォルメ化されたレースゲームだった。
    簡単に操作方法だけ教わり、大人と子供の違いを教えてやろうと思ったのだが…。

    P「…え」ピコ

    真美「兄ちゃん弱すぎるよー」ピコピコ

    気付いたらいつの間にか周回遅れにされており、圧倒的なタイム差で完敗していた。

    P「(何故だ…)」ピコピコ

    …いや待て、所詮これは子供の玩具に過ぎない。
    よくよく考えれば使い慣れている真美に分があるのも当然だ。

    真美「んっふっふ~…何ならもう一回やってもいいんだよ~?」ピコピコ

    P「…」

    別に悔しい思いなど皆無だが…もう少しくらい付き合ってやるのも悪くないか。
    そう、これはあくまで真美に対するフォローなんだからな。

    P「…仕方無い、もう一回だけ付き合ってやる」…ピコ

    真美「そうこなくっちゃ!」ピコピコ

    ガチャ

    小鳥「遅くなりました~。すみません、ちょっと遠回りしてて…」

    P「…はっ」ピコ…

    真美「あ、ピヨちゃんおかえり~」ピコピコ

    小鳥「これはこれは…お邪魔だったかしら♪」

    362 = 34 :

    P「…と言うわけでして、別に遊んでいたわけでは…いやまあ遊んではいましたけど」

    小鳥「分かってますって」ニコニコ

    P「…」

    …だったらその満面の笑顔を今すぐ止めていただきたい。
    よりにも依って、一番見られたくない人に見られてしまうとはな…。

    真美「まあまあ、兄ちゃんも悪気があったわけじゃないしね」

    P「おい」

    小鳥「うふふ、いつの間にこんなに仲良くなったのかしら♪」

    いやいや、その発想はおかしいです。
    俺の知ってる"仲良し"と音無さんの知ってる"仲良し"はどうやら意味が異なっているようだ。

    363 = 34 :

    P「…それより店の様子はどうだったんですか?」

    真美「みせ?」

    小鳥「ああ、うっかりしてました。それがもう凄かったんですよ!」

    事務用品の買い出しついでに、音無さんには近場のCDショップの様子を見に行ってもらっていた。
    目的は店舗での取り扱い状況と売れ行きの確認…所謂"市場調査"の一貫と言うやつか。

    真美「…あーっ!そう言えば今日だったっけ!」

    P「忘れてたのか…」

    そう、今日は千早と竜宮小町それぞれのデビューシングルの発売日だ。
    …と言うか、片方はお前の妹が大いに関わってるんだから発売日くらいちゃんと覚えておけ。

    小鳥「一つ目のお店ではもう品切れちゃってたみたいです。店長さんにも確認したので間違いないですよ!」

    真美「おお~!」

    小鳥「次にそこそこ大きいお店にも行ってみたんですけど、そこではCDが平積みで並べてありました。見たところ大分数が減ってましたね」

    P「成程…出だしは上々と言ったところですか」

    企画段階での売上げ目標はどちらも一万枚だったが、プロジェクトが順調に進んでいることもあり、現在では一万五千枚に上方修正してある。
    ウィークリーチャートで言えば、十五位以内に入ってくれれば御の字と言ったところか。

    …この様子ならどうやら不可能な数字というわけでもなさそうだな。
    コストぎりぎりまでCDの単価を下げたのが功を奏したのかもしれない。

    小鳥「私も一枚ずつ買ってきちゃいました♪」

    P「…流石です」

    364 :

    ガチャ

    千早「おはようございます」

    真美「千早お姉ちゃんおはよー!噂をすれば何とやらだね!」

    千早「?」

    小鳥「おはよう千早ちゃん。早速買ってきちゃった♪」

    そう言って音無さんは買ったばかりのCDを嬉しそうに千早に見せた。
    この人もこういうところは子供っぽい性格と言えるな。

    千早「あ、ありがとうございます…何だか少し恥ずかしいですね」

    小鳥「ジャケットの写真もよく撮れてるし、これならチャートで十位以内に入るのも夢じゃないわ!」グッ

    千早「そんな…」

    音無さんの言葉を受けて、珍しく千早は照れているようだった。
    案外可愛いげなところもあるんだな…何て言ったら失礼だろうか。

    P「まあ確かに競合相手によっては必ずしも不可能では無いな」

    真美「兄ちゃんが言うとリアルに聞こえるよ~」

    ま、あくまで楽観的な憶測に過ぎないのだが。
    現実はそうそう都合良くはいくまい。

    P「さてと…俺と千早は次の曲の打ち合わせがあるので、夕方まで外に出てますね」

    小鳥「分かりました」

    真美「え~!そんじゃゲームの続きはどうすんのさ?」

    P「…ゲームと仕事、どっちが大事かは比べるまでもないだろ。悪いがまた今度にしてくれ」

    真美「…つまんないの」

    真美はまだ不服そうな顔をしていたが、流石にこれくらいの我慢はしてもらわなくては困る。
    後のことは音無さんに任せ、俺と千早は打ち合わせ先のスタジオに向かった。

    365 = 34 :

    P「無事にCDも発売されて、これでお前も一端の歌手になったわけだが…今はどんな気持ちだ?」

    スタジオまでの移動途中、現在の心境を千早に聞いてみた。
    これと言って特に深い意味も無く、単なる興味からの質問だ。

    千早「まだ少し実感が湧きませんが…ようやくスタート地点に立てたというところでしょうか」

    P「…成程な」

    やはり千早は優秀だ。
    客観的に自分の現状を分析でき、その上で常に一歩先の世界を見据えている。

    …正直、千早と一緒にいる時が一番落ち着いて仕事ができる気がする。

    P「次の曲は作詞、作曲の段階からお前に関わってもらうことになってるからな。今日の打ち合わせでも何か希望かあれば好きに言ってくれて構わない」

    千早「はい!」

    鉄は熱いうちに打て…とまでは言わないが、二曲目は必ず一曲目と比べられることになる。
    一発屋で終わらせないためにも、準備に準備を重ねて困ると言うことはあるまい。

    366 = 34 :

    …そんなこんなで、事務所に戻る頃にはすっかり日も落ちてしまっていた。
    予定より大分打ち合わせが長引いてしまったが、それも全て千早の歌に対する並々ならぬこだわり故だ。

    P「(あの千早があそこまで自己主張するとはな…)」

    だが、そのおかげで次の曲はかなりの出来に仕上がりそうだ。
    少なくともファンの期待を裏切るようなことはありえない。

    P「(書類だけ片付けて今日はもう帰るか…)」

    ガチャ

    真美「おー!兄ちゃんおっかえりー!おつかれさまさま~!」

    P「…」

    事務所の明かりが点いていたので、まだ音無さんか社長が残ってるかと思ったが…流石にこれは予想外だ。

    P「…何でお前がまだここにいるんだ?」

    真美「んーとね、最初は亜美のこと待ってたんだけど…どうも仕事が長引いちゃったらしいんだよねぇ」

    P「そう言えばそんなメールが律子から送られてきてたな…終わったら直接帰るとか何とか」

    真美「そうそう、そんなわけで仕方無いから兄ちゃんを待ってたんだよ!」

    P「どんな訳だよ…」

    真美「こんなわけ」

    そう言って昼と同じゲーム機を手渡してきた。
    …正直、子供の考えていることは俺には理解できない。

    しかし、やらなきゃやらないで明日以降また催促されることになるんだろうな…。

    P「…分かったよ。一回だけだからな」

    真美「そうこなくっちゃ!」

    367 = 34 :

    P「…」…ピコ

    そしてやっぱり負けたのだった。
    まあ、周回遅れしなくなっただけマシと言えよう。

    真美「うむうむ、精進するがよい」ピコピコ

    P「…ところで音無さんと社長はどうした?」ピコピコ

    真美「社長は良く分かんないけど、ピヨちゃんは何か見たいテレビがどうとか言ってたよ?」ピコピコ

    P「そうか…で、お前に鍵を預けて帰ったのか」ピコピコ

    真美「うん。兄ちゃんによろしくって言ってた」ピコピコ

    何やら管理がテキトー過ぎる気もするが、俺としては仕事さえしっかりしてくれていれば特に文句は無い。
    この事務所の緩い空気に関しては、もう半ば諦めているところがあるからな。

    P「…じゃあそろそろ帰るか」…プチッ

    真美「えぇ~、もうちょっと遊ぼうよ~」

    P「ダメだ。文句言うなら送ってやらないぞ」

    真美「え、兄ちゃん送ってくれるの?」

    P「時間が時間だからな。他の奴等…特に美希には内緒だが」

    仕事で遅くなったのならまだしも、ただ事務所で遊んでただけだからな。
    美希あたりに事が知れたら、『真美ばっかりずるいの!』の一言でまた送らされる破目になりかねない。

    368 = 34 :

    真美「ゴーゴー!…ねえねえ兄ちゃん、もっと速く走れないの?」

    P「無茶言うな」

    既に法定速度ギリギリ…と言うか少しオーバーしてるくらいだ。
    流石にこんなくだらないことで点数を引かれるわけにはいくまい。

    P「…そう言えば、ちゃんと親には連絡してあるんだろうな?」

    真美「あ~…昨日からパパもママもうちにいないんだよね。パパは病院で宿直当番だし、ママは親戚の用事で出かけてるし」

    P「…そうだったのか」

    つまり昨日から家には真美と亜美しか居なかったと言うことか。
    その亜美も仕事で忙しいとなれば…真美が暇を持て余してるのも仕方無い話だ。

    真美「でも、今日は兄ちゃんが遊んでくれたから退屈しなかったけどね~」

    そう言って屈託の無い笑顔で真美は笑った。
    俺に気を遣ってるわけでも、嘘を吐いているわけでもないみたいだが…。

    P「…前から思ってたんだが、お前は俺相手でも何でそんな楽しげに振舞えるんだ?」

    真美「へ?何で?」

    369 = 34 :

    P「自分で言うのもなんだが、俺はあまり他人から好かれるような人間ではないからな」

    …って、俺は一回りも年が離れた子供に何を聞いてるんだ。
    他人からの印象なんて今まで気にしたことも無かったというのに。

    P「…悪い、今のは聞かなかったことにしてくれ」

    真美「そんなこと無いと思うけどな~。確かに最初はすごくピリピリしてて近寄りがたかったけど…」

    P「…」

    真美「でもでも、今では大分丸くなってるし、みんなのために一生懸命なのも分かるし…」

    …こいつにそんな風に言われると妙に気恥ずかしくなってくる。
    やはり聞くべきではなかったな…。

    だがこいつもこいつなりに俺のことを認めてくれていたのか…。

    真美「それに何より弄りがいがあるしね~♪」

    P「…おい」

    真美「テヘッ♪」

    …最後の一言が無ければ、素直に礼が言えそうな気分だったんだがな。
    だがこれもまた真美らしいと言うことか。

    370 = 34 :

    P「…っと。着いたぞ」

    他愛も無い会話をしてる内に、気付いたら真美の家まで辿り着いていた。
    明かりは点いていないので、まだ亜美は帰っていないみたいだな。

    真美「…ねえ兄ちゃん、明日もレッスンが終わったらまた遊んでくれる?」

    P「…暇な時間があればな」

    真美「ありがとっ!そんじゃおやすみ~」

    夜だと言うのにテンションの高さは変わらずか…。

    しかし、フォローが必要とは言え真美のことを甘やかし過ぎているかもしれない…。
    少なくとも数ヶ月前の俺なら絶対に考えられないことだ。

    P「(…まあいい、竜宮小町が安定すればまた元に戻るだろう)」

    …なんて、我ながら思考が楽観的になってきているのも少しは警戒した方がいいのかもしれないな。

    371 = 34 :

    そして翌日の昼、レッスンを終えた真美は寄り道もせずに真っ直ぐ事務所に帰ってきた。

    真美「兄ちゃん!見て見てすごいっしょ!!」

    P「…あー、はいはい。後でな」

    確かに暇なら相手してやるとは言ったが、今は誰がどう見ても仕事中なんだがな…。
    流石の真美もそれが分からないわけではないだろうに。

    真美「も~、仕方無いな~。じゃあさ、宿題手伝ってよ!」

    P「…宿題は自分でやるものだろ」

    真美「兄ちゃん、仕事も勉強も効率良くだよ!」

    P「知った風な口を利くな。いい加減にしないと流石に怒るぞ?」

    真美「え、あ…ごめん兄ちゃん」

    P「…?」

    さっきまでのテンションはどこへやら。
    軽く注意しただけで、真美は急に静かになってしまった。

    P「…もうちょっとだけ待ってろ。そしたら手伝ってやるから」

    真美「…うんっ!」

    落ち込んだと思ったら今度は満面の笑顔…。
    おかしい…何か違和感がある。

    小鳥「…」

    372 :

    真美はその後もしばらく事務所に居座っていたが、今日は流石に日が暮れる前に家に帰した。
    本人は渋々だったみたいだが、二日連続で送るのは勘弁してもらいたい。

    小鳥「今日一日真美ちゃんプロデューサーさんにべったりでしたね♪」

    P「…俺はぐったりですけどね」

    お蔭様で仕事の効率は大幅ダウンだ。
    …その代わり真美の宿題は全て片付いたがな。

    小鳥「…でも今日の真美ちゃん、いつもとは違った感じがしませんでした?」

    P「音無さんもですか…」

    どうやら違和感を感じていたのは俺だけではなかったようだ。

    P「最初はただ亜美がいなくて寂しがってるだけかと思いましたが…それにしては少々度が過ぎてるんですよね」

    小鳥「そうですね…。寂しがってると言うよりは、私には何かに怯えているように見えました」

    P「怯えてるって…あの真美がですか?」

    怖いもの知らずの代名詞とも言える真美が何かに怯えている…?
    流石にそれは考えにくい…が、今までの傾向から考えると、こういうときの音無さんの勘は意外と鋭いところを突いてるんだよな。
    本人曰く全ては"乙女の直感"らしいのだが…まあ、それは今は置いておこう。

    P「…もしかして、俺に対してですかね?」

    小鳥「それは無いと思うので安心してください♪」

    別に一々安心することではないが…いまいち分かるようで分からない。
    音無さんの勘が正しければ、あいつは何に怯えてるんだ…?

    373 = 34 :

    結局その答えが見つかることはなく、また無為に時間だけが過ぎていった。
    日が経つにつれて真美の態度も多少は落ち着きを見せてきていたが、それでもやはり以前と比べてどこかしら違和感がある気がする。

    P「(後少しで分かりそうな気もするんだがな…)」

    ガチャ

    律子「おはようございまーす。いやー、今日は雨が強いですね」

    小鳥「びしょ濡れですね。風邪引かないでくださいよ?」

    P「…」

    律子「…プロデューサー?」

    P「…ああ律子か、おはよう」

    そう言えば律子を事務所で見るのも最近は少なくなったな。
    …それだけ竜宮小町が忙しいと言うことなんだろうが。

    律子「難しい顔してどうしたんですか?」

    P「少し考え事をしてただけだ。気にしないでくれ」

    …流石に律子に余計な心配をかけるわけにはいかない。
    今は自分達のことで手一杯だろうからな。

    374 :

    P「それより竜宮小町の活躍は俺も聞いている。大したものじゃないか」

    デビューしてから今までの短期間で、竜宮小町の知名度はかなりの勢いで上がってきている。
    全ては地道な営業活動の賜物であり、すなわち律子のプロデューサーとしての素質は本物だったと言うわけだ。

    律子「プロデューサーにそう言われると照れちゃいますね…。それに私の力と言うよりメンバーの皆が頑張ってくれてるのが大きいですよ。今日も先にスタジオ入りして準備してくれてますし」

    P「謙遜する必要は無い。そのメンバーを決めたのも他ならぬお前自身なんだからな」

    メンバーの伊織とあずさと亜美。
    性格も見た目もバラバラで、一見バランスの悪そうな組み合わせに見えるが、その実かなり絶妙に調和が取れている。
    俺がユニットを組んでいたとすれば、もっと無難な…悪い言い方をすれば在り来たりな組み合わせになっていただろうからな。

    律子「でも私が亜美と真美のどっちを入れるか迷ってた時、亜美を推薦してくれたのはプロデューサーじゃないですか」

    小鳥「え、そうだったんですか?」

    P「…まあ、俺も亜美の方がいいと思いましたから」

    正確には俺の立場からすれば"竜宮小町には亜美が入る方が都合が良かった"と言うべきなのだが、仮に言って理由を追求されても返答に困るだけだからな。
    …特に音無さんはそれをネタに絡んでくるのが目に見えているし。

    P「そう言えば音無さん、今日俺宛に何か郵便って届いてましたか?」

    小鳥「あ」

    律子「どうしたんですか?」

    小鳥「すみません、郵便受け確認するの忘れてました。ちょっと見てきますね…」

    ガチャ

    そう言って音無さんが扉を開けると…。

    真美「…」

    …真美が俯いたまま肩を震わせて立っていた。

    375 :

    P「真美…?」

    律子「どうしたの真美?」

    小鳥「真美ちゃん…?」

    前髪で隠れて表情が見えないが、明らかに様子がおかしい。

    真美「…うぅ」

    P「お前…もしかして泣いてるのか?」

    真美「うぇ…やっぱり…に…ゃんも…」

    P「…?」

    真美「や…やっぱり兄ちゃんも亜美の方がいいんだ!!」

    P「!?」

    泣きながらそう叫んだかと思うと、そのまま真美は激しい雨の中へ飛び出していった。

    律子「真美!?」

    小鳥「真美ちゃん!?」

    …そして真美の放った言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中で引っかかっていた疑問が全て解消された。

    P「(そういう…ことか…)」

    376 :

    小鳥「プロデューサーさん!」

    P「分かってます!とりあえず音無さんは事務所に居てください!律子も気にせず仕事に行ってこい!」

    律子「えぇっ!?私には何が何だか分かんないんですけど!」

    二人を事務所に残して、慌てて真美の後を追いかける。
    時間的に考えればあまり差は無いと思ったが…。

    P「(ちっ…もうあんな遠くに…)」

    全力疾走なんて学生時代以来だが…全く、我ながら体力が落ちたものだ。

    P「(はぁ…はぁ…あのバカ…無駄に足が速いな…)」

    いや…バカ野郎は俺の方か。
    フォローをするどころか、あいつの一番の悩みすら理解できていなかったんだからな。

    P「(真美が怯えていたのは…自分がいらない存在になることだったんだ…)」

    今まで一心同体だった亜美がどんどん先に進んでいって、あいつは徐々に不安になっていたんだ。
    そしていつしか思い込むようになった…"亜美がいれば、私はいらないんじゃないか"、と。

    …だからあの時、真美は俺に聞いてきたんだ。

    『どうして…亜美が選ばれたのかな?』

    あの質問は亜美が選ばれた理由を聞きたかったんじゃない。
    本当は、自分がいてもいい理由を聞きたかったんだ。

    なのに俺は…自分勝手な理由でそれに答えてやらなかった。

    377 :

    だから真美は今度は自分の居場所を作ろうと必死になっていたんだ。
    プロデューサーである俺を頼るしかあいつには出来なかったから…なのに…。


    『亜美を推薦してくれたのはプロデューサーじゃないですか』


    『…俺も亜美の方がいいと思いましたから』


    もしも真美があの言葉を聞いていたとすれば、俺の手であいつの思い込みに止めを刺してしまったことになる。
    だからこそ俺自身の言葉であいつの誤解を解かなければならないと言うのに…。

    P「(見失ったか…くそっ)」

    …八方塞がりとはこのことか。
    あいつの行きそうな場所の検討すらつかないとは…。
    我ながら本当に何も知らない…いや、何も知ろうとしてなかったってことか。

    プルルルルルルルル

    P「(電話…?)はいPです…ってお前は…」

    378 :

    真美「うぅ…ひっく…ぐすっ」

    事務所と真美の家のちょうど中間辺りに位置する公園。
    その真ん中にあるドーム型の遊具の中で泣いている真美を見つけた。

    P「…いい場所だな。俺も雨宿りさせてもらっていいか?」

    真美「ひっく…え、兄ちゃん…何でここに…」

    P「よっと…意外と中は広いんだな」

    返事を聞く前に勝手にお邪魔させてもらう。
    俺も雨ざらしは流石に勘弁願いたいからな。

    真美「入って…ぐすっ…こないでよぉ」

    P「公園の遊具は公共物だからな。お前が占有していいものじゃない」

    真美「兄ちゃんのバカ…」

    P「…今回ばかりは否定はできないな、悪かった」

    真美「…え?」

    379 = 34 :

    P「だが話を立ち聞きしたあげく勝手に勘違いだけして逃げ出したお前も悪いと言えば悪い。だからここは両成敗にしてくれ」

    真美「勘違いなんて、してないもん…。だって…兄ちゃんも私より亜美の方がいいんでしょ!?」

    P「…いいからまず俺の話を聞け、ちゃんと一から説明するから」

    全く…物事には順序と言うものがあるのをこれを機会に理解してもらう必要があるな。
    それに、たまには大人しく聞き手に回ってもらわなければ意思疎通すらままならないし。

    P「そもそも単純にお前たちを売り出すことだけを考えれば、今みたいにお前らを別れさせないで双子ユニットとしてやっていくのが一番手っ取り早いんだ。双子ってのはそれだけ希少価値があるものだからな」

    真美「…」

    P「だが高木社長と律子、そして俺はそれを良しとはしなかった。何故だか分かるか?」

    真美「…そんなの、分かんないよ」

    P「双子と言う枠に囚われ過ぎて、お前たちの個性を潰すようなことをしたくなかったんだよ」

    真美「個性…?」

    380 = 34 :

    P「お前たちは確かにそっくりだが、細かいところで色々違うところもある。それこそ数ヶ月一緒に仕事をしただけの俺にも分かる程度にはな」

    真美「…そうなの?」

    P「ああ。そして最終的にはそれぞれの個性に合わせた活動をさせようって話になった。その片方が竜宮小町だったというわけだ」

    真美「…!」

    P「亜美は天真爛漫で誰に対しても物怖じしない性格の持ち主だからな。こういう奴は誰かと組ませたほうが面白くなるだろうと律子は考えたわけだ」

    真美「…確かに亜美はそんな感じだけど…」

    P「まあ、正直なところは誰かと組ませておかないと危険と判断したからかもしれないがな」

    真美「…それはさすがに亜美に失礼だよ兄ちゃん」

    P「…だな。話を戻すが、それに対してお前は天真爛漫なところは亜美と同じだが、亜美より一歩引いた位置で…言い方を変えれば亜美より少し大人の視線で周りを見ることが出来てる。だからソロでも十分やっていけると判断したんだ」

    真美「そ、そうかな…」

    そう言って真美は微かに頬を赤らめた。
    意外とこいつも誉められることには弱いのかもしれないな。

    381 :

    真美「…ってそんなことで騙されないもん!だって竜宮小町って765プロにとって大事なプ…プロ…プロトコ…」

    P「"プロジェクト"な」

    真美「あぅ…プロジェクトなんでしょ?それに亜美を推薦したってことは兄ちゃんも亜美の方がいいって思ったから…」

    P「そこがお前が一番誤解してるところだ。俺は少なくともお前たちを優劣で区別したつもりは無い」

    真美「口では何とでも言えるじゃんか!」

    P「なら良く考えてみろ。竜宮小町の三人の担当は律子なら、俺の担当は必然的にその他になるよな?」

    真美「そうだけど、それが何なのさ?」

    P「言い方を変えれば、俺が竜宮小町に推薦した方は俺が育てられないわけだから…つまりはそういうことだ」

    真美「…全然分かんないよ」

    全く、察しが悪い奴だな…。
    言いづらいこっちの気持ちも少しは考えてもらいたい。

    …ああ、もう面倒だ。

    P「…お前をソロでプロデュースしてみたいって思ったから、竜宮小町には亜美を推薦したんだよ。言わせんな恥ずかしい」

    真美「!?」

    382 :

    これはよいツンデレ

    383 :

    真美「…ってそんなことで騙されないもん!だって竜宮小町って765プロにとって大事なプ…プロ…プロトコ…」

    P「"プロジェクト"な」

    真美「あぅ…プロジェクトなんでしょ?それに亜美を推薦したってことは兄ちゃんも亜美の方がいいって思ったから…」

    P「そこがお前が一番誤解してるところだ。俺は少なくともお前たちを優劣で区別したつもりは無い」

    真美「口では何とでも言えるじゃんか!」

    P「なら良く考えてみろ。竜宮小町の三人の担当は律子なら、俺の担当は必然的にその他になるよな?」

    真美「そうだけど、それが何なのさ?」

    P「言い方を変えれば、俺が竜宮小町に推薦した方は俺が育てられないわけだから…つまりはそういうことだ」

    真美「…全然分かんないよ」

    全く、察しが悪い奴だな…。
    言いづらいこっちの気持ちも少しは考えてもらいたい。

    …ああ、もう面倒だ。

    P「…お前をソロでプロデュースしてみたいって思ったから、竜宮小町には亜美を推薦したんだよ。言わせんな恥ずかしい」

    真美「!?」

    384 :

    しまった、ミスっちゃいました…。

    385 = 34 :

    真美「…ってそんなことで騙されないもん!だって竜宮小町って765プロにとって大事なプ…プロ…プロトコ…」

    P「"プロジェクト"な」

    真美「あぅ…プロジェクトなんでしょ?それに亜美を推薦したってことは兄ちゃんも亜美の方がいいって思ったから…」

    P「そこがお前が一番誤解してるところだ。俺は少なくともお前たちを優劣で区別したつもりは無い」

    真美「口では何とでも言えるじゃんか!」

    P「なら良く考えてみろ。竜宮小町の三人の担当は律子なら、俺の担当は必然的にその他になるよな?」

    真美「そうだけど、それが何なのさ?」

    P「言い方を変えれば、俺が竜宮小町に推薦した方は俺が育てられないわけだから…つまりはそういうことだ」

    真美「…全然分かんないよ」

    全く、察しが悪い奴だな…。
    言いづらいこっちの気持ちも少しは考えてもらいたい。

    …ああ、もう面倒だ。

    P「…お前をソロでプロデュースしてみたいって思ったから、竜宮小町には亜美を推薦したんだよ。言わせんな恥ずかしい」

    真美「!?」

    386 :

    大事な事なので

    387 = 34 :

    あれ…ちょっと待っててください。
    携帯から投下してるんですが何か変みたいです。

    388 = 34 :

    真美「え、あぅ…」

    真美の顔が見る見る赤くなっていく。
    茹でダコかお前は。

    …かく言う俺も気恥ずかしさで今にも逃げ出したい気分だ。
    だから言いたくなかったんだがな…。

    P「…」

    真美「…ホント?」

    P「…自分で言うのもアレだが、嘘を吐くならもう少しマシな嘘を吐くだろうよ」

    真美「あ、あはは…何か力が抜けちゃった」

    P「とは言え、もし俺が竜宮小町の担当だったら、亜美の方を育てたいと思ってるかもしれないからな…。だからさっきも言った通り、俺の中ではどっちが上とかそんなのは無いんだよ」

    結局はその時の気分や立ち位置で変わってくるものだからな。
    そういう意味では俺もテキトーなのかもしれないが。

    真美「あの…ごめんね兄ちゃん。…真美のこと許してくれる?」

    P「最初に両成敗って言っただろ。でも本気で悪いって思ってるんだったら、もう二度と自分がいらない存在だなんて思うな。お前がそう思ってることを知ったら、悲しんだりする奴は結構いるんだからな」

    真美「…うん」

    389 = 34 :

    P「分かったならそれでいい。じゃあ事務所に帰るとするが…音無さんにはさっきのことは絶対に言うなよ。むしろ出来れば忘れてくれ」

    下手すれば前みたいな脅されたり、言い触らされたりされかねないからな。
    何も無かったことにするのが一番穏便だ。

    真美「え~、どうしよっかな~」

    P「…やっぱり亜美の方をプロデュースしたくなってきた」

    真美「じょ、ジョークだよ兄ちゃん!」

    P「お前のジョークはジョークに聞こえないから困るんだよ。まあ、俺のも冗談だが」

    真美「むむ、兄ちゃんに一杯食わされるとは…。ところで兄ちゃん」

    P「何だ」

    真美「傘、持ってきてる?」

    P「持ってない」

    事務所を出たときは、とにかく真美のことを追いかけるのに必死だったからな。
    そこまで考えは回らなかったわけだ。

    真美「ええっ!?じゃあどうすんのさ~。雨ザーザーだよザーザー!」

    P「…心配しなくてももうすぐ迎えが来るさ。俺にこの場所を教えてくれた…お前のことを誰よりもよく知ってる奴がな」

    390 :

    亜美「も~、心配させないでよ!ほら頭拭いて」

    真美「ごめんね、亜美」ゴシゴシ

    公園に来た時点でかなり怒っていたが、事務所に帰ってきてもまだ亜美の怒りは収まらないようだった。
    まあ、スタジオを抜け出すのに相当苦労したみたいだから無理も無いがな。

    P「律子も悪かったな。結局お前に世話を焼いてもらう形になってしまった」

    音無さんから事情を聞いた律子はすぐに亜美に連絡を取り、真美が行きそうな場所を俺に教えるように指示していてくれたのだ。
    あの短時間でそこまで考えが回るとは…本当に大した奴だな。

    ちなみにあの公園は真美と亜美が小さい頃、親に怒られた時などによく逃げ込んだ場所らしい。
    こちらもこちらで流石は双子と言わざるを得ないな。

    律子「これくらいお安い御用ですよ。むしろもっと早く相談してくれれば良かったのに…」

    P「そうだな、次からはそうさせてもらう」

    小鳥「何はともあれ無事に収まってよかったですね」

    全くだ。
    これでやっと落ち着いて仕事が始められる…。

    391 :

    真美「あ、兄ちゃん兄ちゃん!次は何で勝負する?格ゲー?」

    P「…」

    …まあ、この展開も読めてはいたけどな。
    すっかり本調子を取り戻したと言うべきか、空気が読めてないと言うべきか。

    P「今は仕事の時間だ。遊びの時間じゃ無い」

    真美「え~、せっかく兄ちゃんでもできそうなの持ってきたのになぁ…」

    P「…せめて昼休みまで待て。そしたら少しは相手をしてやるから」

    真美「さっすが兄ちゃん、話が分かるね!」

    …我ながらやはり甘やかし過ぎだな。
    何故か最近はそれもあまり悪くないと思えるようになってきてしまったが…どうもこいつらに感化され過ぎてしまっているようだ。

    …あと音無さん、ニヤニヤするのはやめてください。

    亜美「えー、真美ばっかりずるいよ!亜美ともやろーよ!」

    真美「ダメダメ、いくら亜美でも譲れないよ!だって兄ちゃんは真美のプロデューサーなんだからね!」



    続く。

    392 :

    乙です
    リアル投下に立ち会えるとは今日はついてる

    双子ユニットってどうしても凝り固まったステレオになっちゃうから最初はよくても長続きしないよね
    さりとて千早といい真美といいP側はソロで売っていく方針になるのかなー
    色々楽しみです

    393 :

    闇に飲まれよ!

    394 = 34 :

    闇に飲まれよ!(おはようございます!)

    今まで誤爆することが無かったのが唯一の誇り(?)だったのに…。
    パソコンから連投できてればこんなことには…イーモバ規制め…。

    ちくしょう…ちくしょおおおおー!!(AA略

    自分のミスは完全に棚上げですが…正直、早いとこ何とかしてもらいたいものです。
    とにもかくにも読みづらくなってしまい、申し訳ありませんでした。

    396 :

    ツンデレ三重奏は笑ったなww

    397 :

    恥ずかしい事を三回も言わせるとは鬼畜だなwwwwww

    398 :

    パソコンからでも重いときは投稿エラー出てても投稿出来てる事多いよここは
    この時間にそんなことになってるのはめったに見ないけど

    399 :

    音無さんの年長者の落ち着き...素敵です

    400 :

    闇に飲まれよ!(お疲れ様です)
    ツンデレ×3に吹いた


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