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    元スレ美琴「ねぇ、今のキス…もう一回…」

    SS+覧 / PC版 /
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    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - デスノート + - 上条当麻 + - 上琴 + - 御坂美琴 + - 美琴 + - 黒子 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    651 = 1 :




    美琴が言い切る前に上条は大きく頷いて返事を返す。

    「………お、おう…わかった」

    この展開も勿論、想定していたが、
    少しばかり期待をしていた分、その落胆の色は明らかだった。

    「あの、なんか…ごめん」

    「はは…み、美琴が謝ることはねえよ……はぁ…」


    ーーー俺のバカ!あーーー!
    あからさまにがっかりすんなよ!情けねぇ!!


    思わず出た本音のため息に心の中で後悔の声をあげた。


    「ねぇ、あのね…」

    「ん?」


    「……れ、練習できて良かったわ。次は大丈夫そうだし…今日、その…気持ち良かったから
    ……やっぱり、アンタだから幸せなのかなってーーー」


    ーーー二人の関係が少し先に進んで、
    もっと特別な関係になったようで嬉しかった



    652 = 1 :




    美琴は照れくさそうに、言葉を続ける。
    布団の隙間から、見つめあげる美琴の表情が
    上条の鼓動をはやくさせた。



    ーーーう、あ



    「だからね、……今度はアンタを気持ちよくさせてあげ… ッ!!んぐっーーー」


    いきなり上条に布団の上から口元をぐいっと塞がれて、
    美琴は苦しげな声を漏らした。

    「それ以上、言うな」

    「んんーーーぷはっ!?な、なにすんのよ!」


    ーーー頼むよ

    「美琴さんの気持ちはじゅーーっぶん分かりましたので!
    それ以上言わなくてけっこう!ですっ!」

    「?」


    ーーー我慢してんだから


    そんな言葉を言われたら、またあの熱が戻ってきそうだ。


    653 = 1 :




    「あの、美琴?」


    「どうしたの?」


    「俺、やっぱ向こうで寝るわ…」


    ーーーここじゃ、寝れないだろうし…まだ、こんなだし…

    まだ固さをしっかりとおびている下半身が気になって仕方が無い。
    体の熱をさますためにシャワーでも浴びる必要もあるかも知れない、
    だから、ここを離れようと思った。



    しかしーーー


    上条が体を起こそうとしたが、美琴はそれを許さなかった。


    「だめ、絶対だめ」

    「で、ですよねー」

    思っていた展開すぎて、また溜め息がでた。
    上条は腕を美琴に掴まれたまま、
    またベッドに身体を寝かせ、仰向けになって天井を見やった。

    ふと、横目に見れば上条の方に
    身体を傾けた美琴がこちらを見つめている。



    654 = 1 :



    離れないよう、逃さないようにと
    気を張っているようにも見えたが…


    少し不安そうに、ゆらゆらと瞳を濡らしているその表情が、
    腕から伝わる温もりが、なぜだか上条に一つの思いを湧き立たせていた。


    ーーーはぁ…なに考えてんだよ、俺は


    「~~~ッ」




    その思いはどうにも治まりを見せそうになかったので、
    上条は思い切ってその思いを口にすることにした。

    「なぁ、美琴?」

    「なに?」


    頭の中で、言葉を並べて復唱して。

    ゆっくり言葉にした。



    「いやらしいことは絶対しないので、
    ちょっと抱きしめてもいい…です…か?」





    655 = 1 :

    一旦抜け


    必ず今日中に投下します

    657 :

    美琴さんの生殺しが半端なくて上条さんが
    ちょっとかわいそうwでも中学生の初体験だもんなぁ…そら怖いだろう
    頑張れ美琴さん、上条さん!

    658 = 1 :





    言葉にすると情けなさ倍増で自分で言っておきながら、
    これは無いといやに否定的に自身にツッコミを入れた。


    「ぷっ」

    間髪入れずに美琴の吹き出した笑いが上条の鼓膜を揺らした。


    「な!?なんだよ、笑うとかちょっと傷つくじゃねえか!
    美琴センセーひどい!!」


    笑われたのと、自分の言葉の恥ずかしさに
    上条の頬は一気に紅潮してゆく。


    「ごめんごめん…!いや…だって、
    私も同んなじこと言おうと思ってたからっ」


    「え」

    「はいっ」

    美琴の腕がスッと上条に回り込み、ぐいっとその身体を引き寄せた。
    上条の腕を掴んで、隙間を作ると美琴はそこにぽてんっと寝転び直す。

    ーーーえ?


    「おやすみー!」

    「…………」



    659 = 1 :




    思わぬ美琴からの攻めに上条はすっかり固まってしまった。


    ーーーあ、俺的にはぎゅっとしてパッな
    イメージだったんですけど、まさか…これって……



    「うっ!」

    上条の身体がびくんっと跳ねた。

    気づいていたのか、いないのか。
    今だに臨戦体制のものが美琴の太ももに刺激され、上条は腰をすくめた。

    「…こ、この状態で寝るとか…え、わざと?」

    リズム良く、心地よい呼吸が聞こえてくる。
    緊張の糸が一気にほどけたからか、疲れからか…
    あっという間にすやすやと、美琴はほんとに眠りについてしまった。

    「おーい、御坂さん?ほんとに寝た?」

    上条の腕と脇の間にぽすっと頭をはめこんで、
    美琴は穏やかな寝息をたてている。


    ーーー嘘、この状態で…寝ろと?





    660 = 1 :




    「…んー」

    「!!!」

    美琴の足が絡まってきて、その足が上条をしっかり捕らえる。
    触れる美琴の身体に己の下半身が(できるだけ)当たらぬように、必死に…真剣に注意を払った。


    ーーーこ、こんな状態で寝れるかーッ!!


    もやもやとしたまま、上条はとりあえず瞼を閉じてみる。

    待てども、待てども眠気は一向にやってこなかった。




    「不幸だ…」




    ーーーーーー
    ーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー

    661 = 1 :




    それほど遮光性の強くないカーテンから透る
    ぼんやりとした朝の光が部屋を明るくした。

    「うう…」

    案の定、上条は苦い声を出しながら目を覚ましていた。
    目を閉じてはいたもののほとんど眠ることは出来なかった。


    「…ま、眩しい」

    寝不足で疲れが出ていることもあったが、
    やっと解放される!と、ようやく朝が来た安堵感もあった。
    美琴を起こさないようにゆっくりと身体をおき上がる。

    回された美琴の手はもうベッドの上に力なく落ちていた。

    「…っと」

    静かにベッドから降り立つと背を伸ばし、
    すっかり固まってしまった身体を軽くほぐしていく。

    振り返って、視線を落とすと、
    すやすやと眠る美琴の姿が目に入った。


    ーーー気持ちよさそうに寝てんなぁ







    662 = 1 :



    上条はベッドに腰掛けて、美琴の寝顔を見つめていた。
    知らぬ間に、緩んだ上条の頬は
    とても満足そうな笑みを浮かべている。


    ーーーこうやって、そばに居れるって、なんかいいな……


    ほんの少し微笑みを浮かべているような
    その美琴の寝顔がとても愛しいと感じた。

    その顔を見てるだけで、心が満たされる感覚……


    ーーーもう少しだけ、近くに……



    いつまでも眺めていたいと願う


    例えようのない、幸せ。



    ーーーー美琴………



    ゆっくりと近づいた上条は、その思いを伝えるように
    美琴の唇に触れていた。




    思わず唇を重ねてしまった。






    663 = 1 :




    ーーーん!!??



    「ーーーーッ!!!」


    すぐさま唇を離し、体を起こして元の体勢へと戻る。

    なんだか恥ずかしい行動をしてしまった自分に
    顔を真っ赤にした上条はうなだれ、床を見つめた。


    ーーーなんか!なんか!
    すっげぇ恥ずかしいんですけどぉぉぉ

    うなだれた頭でちらりと、美琴の方を見やった。



    開かれた瞳は上条の様子をじぃっとうかがっている。


    「って!!!おきてたのかーーー!」

    上条は思わず両手で顔を覆い、照れ隠しなのか、続けざまに
    きゃーという叫びをあげて無意味に首を左右に振った。


    「あー、うあー…すげえ恥ずかしいし…
    もーー…うう……その、勝手にすみません」

    恥ずかしいと顔を隠しわめく上条を美琴は静かに見つめていた。



    664 = 1 :




    美琴は黙ったまま、じっと視線を送っていたが、
    上条の服をつんっと引っ張ってこちらを向くように呼びかける。

    「…なんだよ」

    両手で顔を隠したまま上条が応え、
    閉じた指の隙間から瞳をのぞかせた。

    耳まで染まった赤みはなかなか消えないようだった。





    ーーーどうしよう
    あんな顔を見せられたら


    美琴が目覚めそうになる、その瞬間。
    唇が触れていた。
    開けた瞳から見えた、瞼を閉じた上条の表情がとても幸せそうだった。


    そこに溢れた想いが唇に込めらているようでーーー







    ーーーー私からも、触れたくなった

    665 = 1 :




    美琴は手をついて、身体を半分おき上げた。

    「……っ」

    「……美琴?」







    触れるだけで。
    重ねるだけで。


    幸せな気持ちでみたされてる

    それは、アンタも同じなの?



    同じなら、どうか…





    「ねぇ…今のキス…もう一回…」






    愛しい想いを、唇に込めて。








    end*

    666 = 1 :


    かみこと初体験がんばれ!\(^o^)/

    これで終わります

    なんやかんやとずっと続けてきましたが、
    このような形で終了です


    ちら見でも見に来てくれた方、
    長らく読んでくださった方、
    最近見つけてくださった方、
    レスまでつけてくださった方、

    今までありがとうございました!
    少しでも上琴楽しんでいただけたら嬉しいです


    おわった

    667 :

    オマケで初体験はよ

    668 :

    乙  すごくいい上琴だった  書いてくれてありがとう  

    669 :

    もう二年もたったんだね・・・
    本当にお疲れさま!

    671 = 647 :

    二年て!二年て! 乙!
    二年このスレ!

    672 = 657 :

    おつかれちゃんですぞぉお
    上琴かわいかったぁ…

    ほんとに>>1ありがと~

    673 :

    二年間もお疲れ様でした!素敵な上琴でした!!

    674 :

    二年越しのスレタイ回収&完結お疲れです!

    675 :

    最高だった!挿入は無かったけどw

    676 :

    最後って言ったんだから最後(ナニの)まで書いてよ~

    677 :

    お疲れ様です!
    とっても上琴萌えでしたww

    うん、初めては怖々なミコっちゃんで可愛かった
    …所で今度は致すバージョンの二度目のお泊まりってぇのは?ありませんかねぇ

    あ、ここが好きも読んでます

    678 :

    まじ>>1の書く上琴大好きなんだけど次回作の予定とかありますか…?
    もう一つの方も応援してます!

    679 :

    この二人は可愛すぎんよ!最高でした!

    680 :

    おつかれーーーーーーーーーーーー!!

    最高でした次回作も宜しくお願いします!!

    681 :

    初々しくて良かった~
    楽しませてもらったよ。乙!

    683 :

    実にキモかった

    684 :

    おそるおそる触れ合う二人が初々しくて素敵でした
    しかも二年ってすごい…!ほんとに乙です

    685 :

    今このSSを知って読んだけど2年もやってたのかww
    最初の謎のAA装飾結構好きだったんだけどww
    面白かった乙

    686 :

    乙っしたァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

    687 :

    お疲れ様

    最高でした

    688 :

    キモかった

    689 :

    雰囲気が最高だった。乙!

    690 :

    うああああああああああ
    終わっちまったあああああああああ
    乙ううううううううううう

    691 :

    依頼出してねえのか?


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