元スレ士「ここがエグゼイドの世界か…」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 :
1 :
エグゼイド×ディケイドのクロスです
※エグゼイド側はリ・イマジライダー(本人ではない)
オリジナル設定&ディケイド特有の設定破壊あり
ディケイド側はいつものパーティです(士、夏海、ユウスケ)
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1505030461
2 = 1 :
???「はぁ…はぁ…」
聴こえる。助けを呼んでいる人の叫びが。
???「はぁ…ああ…!」
また、聴こえる。助けられなかった人たちの叫びが。恨み、憎しみ、そして悲しみの嘆きが。
???「やめろ…やめろ…!」
その声は止まらない。どれだけやめろと願っても。どれだけ心が苦しんでも。
???「やめろぉぉぉぉぉ!」ガバッ
???「…夢…」
その男は目覚め、悪夢は終わった。
そして悪夢のような日々が、また始まるのだった…。
3 = 1 :
光写真館
バァン!
栄次朗「士君!大変だ!またあの背景の絵が!」
夏海「これは…」フラフラ
士「…どうやら、また別の世界に来てしまったようだな…」
ユウスケ「今度の衣装は…医者か?」
夏海「士君には…あんまり似合わな…ゴホッ!ゴホッ!」
ユウスケ「夏海ちゃん!大丈夫か?」サッ
夏海「はい…」
士「風邪でもひいたんだろ。…仕方がない、今回はゆっくり寝てろ夏みかん!行くぞユウスケ」スタスタ
ユウスケ「あっ…おい!待てよ士!ちょっとは心配…あーもう!」ダッ
4 = 1 :
ユウスケ「おい士!あれは酷いんじゃないのか?」ガッ
士「放せ!」バッ
士「…あそこにいても、俺たちにやれることは少ない。だったら薬の一つでも見つけたほうが、あいつのためだろ」テクテク
ユウスケ(お前…そこまで考えて…)
ユウスケ「…よし!じゃ、二人で見つけようぜ!」ポン
士「もちろん二手に分かれるぞ、時間の無駄だ。じゃ、またあとでな」
ユウスケ「えっ…また置いてきぼりかよ~」ドヨーン
???「あいつ…」
5 :
エグゼイドのファイナルフォームライド…
気になる
6 = 1 :
ユウスケ「薬局か…やっぱり薬といえばここだな!…それにしても明かりもついてないけど、店閉めてるのか?こんな昼間に?」
ユウスケ(人通りも少ない…ってか今まで人の姿すら見てないんだけど)
ドンドンドン!
ユウスケ「すみませーん!誰かいませんかー?」
シーン
ユウスケ「おっかしいなぁ~…」ボリボリ
爺「おいあんた…もしかしてここに何か用かな?」
ユウスケ「あっはい!そうなんですけど…なんか留守みたいで…」
爺「…あんた、どっからきたの?」
ユウスケ「それは…えーと…」
爺「ま、いいや。とりあえず上がっていきな!ひさしぶりの客だ!」
ユウスケ「いや~…俺忙しいんですけど」
爺「」ギロッ
ユウスケ「あーははは!喜んで!」
爺「うむ」ニコッ
7 = 1 :
士「一通り周りを探したが…」
士「まったく気持ち悪いところだな!人っ子一人いやしねえ」ハァ
そうため息をついた瞬間、突然の爆発が士を襲った
???「やったか…?」
士「くっ…ああっくそ!せっかくの白衣が焦げちまってやがる!」
士「どうやら、ま~た変な世界に飛ばされちまったみたいだな!」
???「…今日の獲物は貴様か!」
士「ああ?…なんだお前は」
アランブラ「我が名はアランブラ!最強の魔法使いだ!」
士「やっぱり怪人もいるのか…やれやれ、困ったもんだな」
アランブラ「さて、我が魔法の餌食にしてやろう!」
士「しょうがない…やるか。変身!」シュッ
カメンライド!ディケイド!
ディケイド「いくぞ!」
8 = 1 :
居間
爺「いいか?この世界には、バグスターというウイルスの化け物がいるんだ」ボリボリ
ユウスケ「バグスター…」ズズー
爺「バグスターは人間に感染し、ゲーム病という病気を引き起こす。一度感染するとストレスによって発症、そして最後には身体を乗っ取られて、自分は消滅してしまう…らしい」
ユウスケ「そんな…でも、ウイルスなら薬でどうにかできるんじゃないんですか!?」
爺「そう…昔はいたんだよ。バグスターを消滅させるために戦っていた戦士がな」
ユウスケ「…昔…?今はどうしてるんです?」
爺「…話せば長くなるが…ちょっと待っとれ」ガサガサ
9 = 1 :
爺「ほれ」スッ
ユウスケ「これは…薬ですか!?いいんですか?」
爺「急いでるんだろ?さっさと行きな!…お前さん、名前は?」
ユウスケ「小野寺ユウスケです。…あなたは?」
恭太郎「…小星、恭太郎だ。またこい、歓迎してやる」
ユウスケ「はい!ありがとうございました!」ペコッ
ユウスケ(夏海ちゃん…待ってろよ…!)
恭太郎「…行ったか」
『バグスターなんか、僕が全員倒して見せますよ!』ニコッ
恭太郎「エム…お前は今、何してるんだ?」
10 = 1 :
アランブラ「くらえ!シビレール!」ビリビリ
ディケイド「くっ…うっとうしい!」ブンブン
アランブラ「我が魔法にひれ伏せぇ!モエール!」
ディケイド「ふん…魔法使いには魔法使いか!」
カメンライド!ウィザード!
アランブラ「姿が変わった…」
アタックライド!コピー!
アランブラ「姿が…増え…」
ディケイド「まだまだいくぜ!」
アタックライド!エキサイト!
アランブラ「今度はムキムキに…こうなれば最後の魔法を…」
ディケイド「てやぁぁぁ!」バゴーン!
アランブラ「ぐわぁぁぁぁ!」ピュゥゥゥゥン
キラン☆
ディケイド「やったか…」テテテテーンテーン
GAME CLEAR!
ディケイド「あん?ゲームだ?なんだこりゃ」
???「そんな…アランブラを倒すなんて…しかもゲームクリアだって?どういうことだ…」
11 = 1 :
光写真館
ユウスケ「…どう?夏海ちゃん」
夏海「…もう大丈夫です。ユウスケ、ありがとうございます」
ユウスケ「うん、後はゆっくり休んでね」ニコッ
夏海「はい…」ゴロン
栄次郎「あれ?士くんは?」
ユウスケ「しょうがないなぁ…俺探してきますよ」
栄次郎「気を付けてね」
ユウスケ「はい!」ガチャ
ユウスケ「俺はもう終わったってのに、あいつなにしてんだよ…まさか、夏海ちゃんそっちのけで、またなにかしてるんじゃ…いや、ないか」
ユウスケ「…そうだ、恭太郎さんの所にも行かないと。ちゃんと治りましたって」
ユウスケ「…ゲーム病か。この世界も大変みたいだな」
12 = 1 :
ディケイド「やれやれ…」シュン
士「なんだかよく分からんが、とんだ災難だったな…」
???「…おいあんた!」
士「また誰か用か?まったく、人気者は辛いぜ」
???「ふざけんな!あんた、どうやってあいつを…いや、それ以前にあんたも仮面ライダーなのか!?あいつらの手先には見えないが…」
士「それより…誰なんだお前は!まず自己紹介からしてもらおうか」
キリヤ「俺は…キリヤだ。今はあんたと戦うつもりはない。あんたが何者かによるがな」
士「俺は門矢士だ。一応今は医者…ってことになってる。ちなみに本業はカメラマンだ」
キリヤ「はあ!?医者!?そんな馬鹿な…そういえばよく見れば白衣のようなものを着て…」
士「…何を焦ってる?心配するな、俺もお前らと関わるつもりはない。さっきの怪人も、俺が変身したことも覚えておかなくていい」
キリヤ「もうがっつり関わってんだよあんたは!…まずい…やつらがくるぞ…!」
士「やつら…?誰だそいつらは」
キリヤ「くそっ、俺はもう逃げる!あばよ!生きてればまた話そうぜ!」
士「何だと?…おい待て!」
13 = 1 :
士「誰が来るってんだ…ま、誰だろうと俺には…!?」
士が気づいた時には、今まで人すら見かけなかった街に、数十、いや数百人もの怪物たちが現れていた。
士(なんだこの数は…!)
???「まだここに医者が存在していたとはな…」
士「…誰だお前らは?」
???「これから貴様は、我々のボスの所へ招待されることになった。光栄に思うがいい」
士「…断る、と言えばどうなる?」
???「当然、ここで死んでもらうことになる」カチャ
士「…やれやれ、とんだお使いになっちまったな」
士「いいだろう、そっちの命令に従ってやるよ」
士(夏みかん…ユウスケ…無事でいてくれ…)
14 = 1 :
ユウスケ「はあ…士見つからないなぁ…先に恭太郎さんの所に行くか」
ユウスケ「えっと…確かこっちを右に…あった!ここを左に行けば…ん?」
ユウスケ(恭太郎さん…誰かと話してる?相手は…よく分かんないけど)カクレ
黒服「じゃあまた来ますね、小星恭太郎さん?」ニヤニヤ
恭太郎「うるさい…とっとと帰れ!」
黒服「まったく…素直に手術を受ければ、こんなことをせずに済むというのに」
ユウスケ(手術だって!?)
恭太郎「私は…お前らの思い通りにはならん!」
黒服「頑固だねぇ…その身体、いったいいつまで持つか…楽しみだ。ではごきげんよう」
恭太郎「…」
15 = 1 :
ユウスケ「…恭太郎さん」
恭太郎「…おお!ユウスケ!どうだった?薬は」
ユウスケ「…はい、ちゃんと効いていました。ありがとうございます」
恭太郎「そうかそうか!それはよかった!じゃ、私はもうこの辺で「恭太郎さん!」
ユウスケ「さっきの話…」
恭太郎「…聴いていたのか」
ユウスケ「すみません、たまたま聴こえてしまって」
恭太郎「お前さんが思っていた通りだ。私はこのまま手術を受けなければ、もう長くはないだろう。だが…もういいんだ」
ユウスケ「そんな…どうして!」
恭太郎「私が今抱えている病は…ゲーム病なんだ」
ユウスケ「!!」
16 = 1 :
恭太郎「お前さんに言ったように、ゲーム病を治すための力…仮面ライダーが必要なんだ」
ユウスケ(仮面ライダー!?この世界にもいたのか…)
恭太郎「仮面ライダーさえいれば…私だけでなく、世界中の人のゲーム病を治すことができる。だが今は…無理なんだ」
ユウスケ「どうしてですか?」
恭太郎「彼らはもう…この世界から消されてしまったんだ」
ユウスケ「え…?」
17 = 1 :
士「おい…まだつかないのか!」
???「無駄口をたたく余裕があるなら、まだ歩けるだろう」
士はおとなしく命令に従い、怪物たちに囲まれながら見当もつかないような場所に向かっていた。
???「ここだ」
士「ここは…?」
"マキナ・コーポレーション"
ゲームのマスコットキャラクターを模した石像にはそう彫られていた。
男は幾つもの厳重なセキュリティを解除し、士と共にエレベーターに乗った。
???「今からお前には、わが社の社長に会ってもらう」
士「…俺をどうするつもりだ?」
???「さあな。だがこの時代には珍しいお医者様だ、丁重には扱われると思うぞ?」
士「もてなしなんていらないから、さっさと帰らせてほしいがな」
カーン
???「到着だ。失礼のないようにしろよ」
士「…」
18 = 1 :
???「おお!よく来てくれましたねMr.ツカサ!ナイストゥーミートゥー!」
士「なんだ…この暑苦しいのは」
???「この方は財前マキシマ社長だ。」
士「なんだその中途半端なハーフみたいな名前は!」
マキシマ「マキシマ、と呼んでください!Mr.ツカサ!」
士「わかったわかった!…一つ聞きたいことがある。マキシマ、こんな真似までして俺になんの用なんだ?」
マキシマ「…クロト君、説明していなかったのかい?」
士「俺はこいつがクロトってことを初めて知ったぐらいに、なにも紹介されてないな」
クロト「…申し訳ございません」
マキシマ「まったく…成績は優秀なのに、世話のかかる部下だ」
19 = 1 :
恭太郎「ユウスケ…ここにいる以上、お前にもこのことを話しておく必要がある」
ユウスケ「…覚悟はできてます」
マキシマ「ではMr.ツカサ!お話しましょう!なぜ私があなたをここに呼んだのか!」
士「…ふん」
恭太郎「その日から…世界は終わりのカウントダウンが始まった」
マキシマ「そう…すべてはあの日から始まった!」
「「5年前の惨劇」」
20 = 1 :
今日はたぶんここまで また書くかもだけど
てか眠いので寝ます
ビルド2話も面白かったな~
21 :
乙
待ってます
22 :
すいません遅れました
再開します
23 = 22 :
5年前
マキシマ『いよいよこの時が来たね!恭太郎!』
恭太郎『今度はどうなるかな…』
マキシマ『大丈夫さ!私と君の才能で不可能なことはない!』
恭太郎『…さあな。エム、始めてくれ!』
エム『はい!』マイティアクションエーックス!
マキシマ『』ワクワク
エム『…変身!』ガシャット!
恭太郎『…どうだ?』
エム『これは…体が熱く…うわぁぁぁぁ!』ガッシューン!
エム『はぁ…はぁ…』ドサッ
マキシマ『…また失敗かぁ』ズーン
恭太郎『だが前より確実に良くなってる。次はきっと上手くいくさ』ポン
マキシマ『…うん。諦める訳にはいかないからね』
恭太郎『ああ、そうだな』
エム『すみません…』
24 = 22 :
恭太郎とマキシマは同じ研究所の同僚だった。
性格や趣味こそあまり合わなかったが、仲も良好、成績も優秀で将来有望な二人だった。
しかし、この時は誰も思わなかっただろう。
あるウイルスが二人の人生を狂わせることになるとは。
25 = 22 :
そのきっかけは恭太郎からだった。
ある日、研究をしていた恭太郎は、過去の研究データから見たこともないウイルスを人の体から発見した。
ウイルスやワクチンの知識に自信があった恭太郎は調べたデータにもないウイルスに驚き、マキシマにそのことを伝えたのだ。
恭太郎『お前…このウイルス、見たことあるか?』
マキシマ『どれどれ…知らないな。だいたい私は、君ほどそういうのには詳しくないんでね』
恭太郎『新種の可能性もあるかもしれない…これは楽しみだ!みんなにも見せてくるよ!』キラキラ
マキシマ『いってらっしゃ~い』ヒラヒラ
マキシマ『…一応コピーとっとくか』
一方で、興味がなさそうなマキシマも、そのウイルスが気になって仕方なかった。
自分でも、なぜこれほど惹き付けられるか分からないほどに。
26 = 22 :
バタン!
恭太郎は勢いよくドアを開けて、研究室に帰ってきた。
マキシマ『おかえ…うん?どうしたの、そんな顔して』
恭太郎は悲しみと怒りが混ざったような表情で、今にも泣きそうな顔だった。
恭太郎『…信じられない』
マキシマ『なに?…あれ、まさか殺人ウイルスとかだったの!?それとも感染するととんでもなく不器用になるウイルスとか!?それとも…』
恭太郎『…』
マキシマ『おい無視すんなよ~!どうだったわけ?未来のスーパーサイエンティストさん?』
恭太郎『…誰も視認できなかったんだ、あのウイルス』
マキシマ『は?』
恭太郎『見えているのは…どうやら俺たちだけらしい』
マキシマ『!?』
27 = 22 :
マキシマ『ちょっ…なんだよそれ!他の奴等には見えないだぁ!?だってほら、ここにはっきり見えるじゃねーか!』ビッ
恭太郎『ああその通りだ、俺にもよく見えるぞ』
マキシマ『だったらなんで…』
恭太郎『わからん。わからんが、このウイルスはただのウイルスではない。それは確かだ』
マキシマ『意味わかんねぇ…なんなんだ…』
恭太郎『ここの設備では駄目なのかもしれない。俺の知り合いにも調べてもらってくるよ』
マキシマ『あ、ああ…そうだな』
恭太郎『…今の俺たちにはなにもできないんだ俺たちよりも早く、これを見つけてるやつだっているかもしれないだろ?』
マキシマ『だったらいいけど…もしこれが、俺たちでもどうしようもないものだったら…』
恭太郎『そう気負うな、世界は広い!大丈夫さ!』
マキシマ『…』チラ
マキシマ(こいつが…世界を変えるかもしれない…)
28 = 22 :
恭太郎たちは探し回って、ウイルスが視認できる人たちを集めようとした。
恭太郎の知り合いにもおらず、半分諦めかけていたが、マキシマはある所に目をつけ、そしてウイルスが視認可能な人材を集めてきたのだ。
マキシマ『人の身体を一番よく見る医者の中には、なにかこの異変を感じとった人がいるのではないかい?』
そしてマキシマの力で、エム、ヒイロ、タイガ、キリヤ、クロトの5人の人材が集まった。驚くことに、マキシマの読みどおりいずれも医者だった。
彼らも役に立つならと喜んで引き受けてくれ、マキシマも満足そうな顔をしていた。
恭太郎たちは研究所を辞め、今まで研究費として使っていた費用をすべてこの研究に捧げた。
すべては、人類の未来のために。…そのはずだった。
29 = 22 :
マキシマ『もう少しだ…もう少しで…』
恭太郎『…ほどほどにしたらどうだ?もう三日も眠ってないだろ』
マキシマ『私はうれしいんだよ恭太郎!君とこれほどの研究が一緒にできることが!やはり他の馬鹿共には、私たちの才能が理解できなかったんだよ!』
恭太郎『おい』
マキシマ『これは…どうだ…?ならこれは…ふふ…ははは…』
恭太郎『』ポカ
マキシマ『あいてっ』
恭太郎『少し休め。お前、自分が気づいてないだけで、十分体に限界キテんぞ』
マキシマ『そう…かな…じゃあちょっと眠るかぁ…』フワァ
恭太郎『ああ』
30 = 22 :
ガチャ
エム『お疲れさまです』
恭太郎『エムか…どうした?なにかあったか?』
マキシマ『』スースー
エム『いえ…コーヒーどうぞ。二人分淹れてきたんですけど』コト
恭太郎『すまない…俺も少し休憩するか』
エム『ありがとうございます』
恭太郎『で、どうしたんだ?まだ君たちには、なにもしてもらわなくても大丈夫なのだが』ズズー
エム『僕も心配で…なにか手伝えることはありませんか?』
恭太郎『そう言われてもな…そうだ、一応見せておくか。俺たちが今考えてあるウイルスへの対処法だ』ドサッ
エム『うわっ、こんなにあるんですか!?』
恭太郎『これはほんの一部さ。俺が今見せれるのは…これくらいだな』スッ
エム『これは…』パシッ
エム『仮面…ライダー?』
31 = 22 :
俺もちょっと休憩
ssのほうはリアルが忙しく、これから亀更新になりそうです。
楽しみにしている方は(^∪^)申し訳ございません、このような更新速度で。
まあ楽しみにしている方がいるかどうか分かりませんが…
32 :
ここにいるよ^^
33 :
ここにもいるぞ!
34 = 22 :
恭太郎『そう、仮面ライダー。君たちにはそれに変身して、ウイルスに対抗してもらいたい』
エム『変身…ですか。かっこいいですね!』キラキラ
恭太郎(なんかまぶしいな…)
恭太郎『我々はこのウイルスはいつか、人類にとっての脅威になりうると踏んでいるんだ。まあ、推測に過ぎないがね』
エム『その時こそ僕たちの出番!ってことですね!』
恭太郎『そうなるな。…そうならないのが一番だけどね』
マキシマ『…それは違うな、恭太郎』
エム『!』
35 = 22 :
恭太郎『…起きたのか。疲れはとれたか?』
マキシマ『ふぁ~…そこそこね』
マキシマ『それはそうと恭太郎、このウイルスは人類の脅威になるようなものじゃないよ!』ズイッ
恭太郎『うおっ!…なんだ、なにか分かったのか?』
マキシマ『このウイルスに感染した人間のデータ、特別に手にいれたんだけどさ。ちょっと見てくれない?』ピラッ
恭太郎『どれ…この患者、このデータを最後に行方不明になっているな。まるで消えてなくなったように…』
マキシマ『恭太郎、こうは考えられないか?その人間は消えたんじゃない、別の生命体に生まれ変わったって』
恭太郎『!?』
36 = 22 :
エム『どういうことですか!?』
マキシマ『今言った通りさ。この人は生まれ変わったんだよ、新しい姿にね。人類にはいずれ、このウイルスによって進化した生命体が現れるかもしれないね』
恭太郎『…馬鹿馬鹿しい!いくら未知のウイルスとはいえ、非現実的すぎだ。頭を冷やしてきたらどうだ?』
マキシマ『頭を冷やすのは君のほうさ!未知の力の可能性にこそ心が踊る…それが私達科学者ってものだろ?違うかい?』
恭太郎『それは…』
マキシマ『君も私もこの力に近づくほど、もっと知りたいと思うようになっているじゃないか。私達は所詮同じ穴の狢、都合のいいことを並べて好奇心から逃れるのもおかしな話だろ!?』
恭太郎『お前…!』ガタッ
エム『ちょっと!やめましょうよ!』
マキシマ『君も認めなよ、このウイルスは私達の想像を遥かに越えているんだ。この力、利用しなければ損だよ?』
恭太郎『ふざけるなぁ!』ガッ
37 = 22 :
恭太郎『このウイルスは人類には不要な力だ。有害なものでしかない!』
マキシマ『どうかな!私はこの力こそ、人類の進化の分岐点だと思うがね』
恭太郎『分岐点だと?』
マキシマ『また話すよ、恭太郎。君がまだ私に協力してくれるならね…放してくれ』バッ
恭太郎『…俺は人類のためにこのウイルスを研究する。お前とは違う!』
マキシマ『…どうだか』
そう言い残し、マキシマは部屋から出ていった。
エム『大丈夫ですかね、マキシマさん』
恭太郎『…あいつ、少し変わってしまったな。もう昔のようには戻れないかもしれんな』
エム『恭太郎さん…』
この日の出来事は少しとはいえ、二人の関係に確実に亀裂を生んだ。
そして、恭太郎は仮面ライダーの、マキシマはとりつかれるかのようにウイルスの研究を続けていった。
38 = 22 :
恭太郎たちはひとまず、仮面ライダーの作成に力を入れることにした。
恭太郎『どうだ、順調か?』
マキシマ『まあね。君のデータと私のセンスがあれば、大したことはないよ』
恭太郎『…そうだな』
表面上では取り繕っているが、二人の関係には確実に溝が生まれていた。
マキシマ『あと3日もあれば、全員分は完成するね』
恭太郎『そうか…そろそろ彼らの出番ということだな』
マキシマ『うん。楽しみだ…』ワクワク
恭太郎『彼らに連絡をつけておかなければな』
マキシマ『それなんだけどさ恭太郎、私に任せてくれないかな?ちょっと彼らと話したいこともあるんだ』
恭太郎『…分かった。これが連絡先だ』ピッ
マキシマ『サンキュー』パシッ
恭太郎『…』
39 = 22 :
三日後、彼らはマキシマから指定された場所に集まっていた。
タイガ『ついに俺たちの出番か…』
キリヤ『どうなるか楽しみだな、クロトくん?』ポン
クロト『馴れ馴れしく触らないでほしいな』バッ
エム『ようやく変身できるのか…!』ワクワク
ヒイロ(変身…?)
マキシマ『ようこそ!よく来てくれた、ライダー諸君!』
タイガ『…ライダーだぁ?どういうこった』
ヒイロ『俺たちは医者だ、俺はあくまであなたたちに協力しているだけだ』
キリヤ『ライダー…ねぇ』
クロト『…』
エム『うぉ~…ワクワクするなぁ!』
40 = 22 :
恭太郎『これから君たちには、ライダー適正テストを始めてもらう!』
マキシマ『上手くいけば…君も立派な仮面ライダーだ!はっはっはっはっは!』
タイガ『仮面…ライダー?』
恭太郎『人類の救世主だ。君たちにはその資格がある!』
キリヤ『な~んだぁ…バイクとか関係ないわけね?』
マキシマ『大方そういうわけでもないよ?』
キリヤ『ありゃ、そーなの?』
ヒイロ『…何をさせるつもりだ』
マキシマ『簡単な戦闘と、ちょびっと筆記。ま、すぐ終わるさ』
エム『それをクリアしたら…変身!できるわけですね!』
恭太郎『ああ、そうだ』
クロト『…くだらない』ボソッ
マキシマ『では、楽しんでくれたまえ!』
41 = 22 :
5人の医者たちはいとも簡単に戦闘テストをクリアし、筆記も無事パスした。
結果は恭太郎たちが予測していたものを越えるほどのスコアだった。
マキシマ『おめでとう!君たち全員合格だ!』パチパチ
エム『やったぁ!』ガッツポーズ
ヒイロ『筆記はともかく、あの戦闘は必要だったのか?』
タイガ『あんなゲームみたいなこと現実でやることになるとはなぁ』
キリヤ(げっ…筆記ギリギリじゃねぇか)
恭太郎『最高得点はクロトくんだな』
クロト『…当然です』
マキシマ『では、本題に入るとしようか?恭太郎』
恭太郎『ああ…君たちには今からこれを使って、最終試験をしてもらう』カチャ
恭太郎の手には、カラフルな色のおもちゃのようなのが握られていた。
42 = 22 :
マキシマ『私が思うには、もうこれを使えるレベルまでの抗体はあるはずだ』
クロト(抗体だと…?)
マキシマ『さあ、これを』
キリヤ『なんだこりゃ?』
マキシマ『ベルトさ。腰のところにはめてみてくれ』
エム『おおっ!かっこいい~!』
恭太郎『さ、これを』カチャ
ヒイロ『…これは?』
マキシマ『私達が創り出したウイルス…いや私はバグスターと呼んでいるが、それに対抗するための道具、ガシャットだ』
タイガ『ガシャット…か、ふん、悪くねえ』
恭太郎『さあ、ガシャットを起動して、そのベルトに差し込んでみてくれ!』
43 :
ピロリ マイティアクションエーックス!
エム『おお!?』
ガシャットを起動した瞬間、辺りはゲームエリアと化した。
恭太郎『よし、そのまま変身してくれ!』
キリヤ『おもしれー、やってやろうじゃねーか!』バクソウバイク!
タイガ『ふん』バンバンシューティング!
ヒイロ『…』タドルクエスト!
クロト『なぜあいつと同じものを…』マイティアクションエーックス!
エム『よーし…いくぞ!』
『変身!』
マキシマ『さあ…君たちの運命が決まるときだ…』
44 = 43 :
今日はここまで
なんか過去編がめっちゃ長くなってるな…
早くディケイドと絡ませたいんだけどね
45 = 43 :
再開します
46 = 43 :
5人はガシャットを差し込み、変身しようとした。
しかしその瞬間、彼らの体に大量のウイルスが流れ込まれた。
恭太郎『!!』
ヒイロ『こ…れは…!』
タイガ『なんだ…体が…』
マキシマ『さあ…耐えてみせろ!』
キリヤ『おいおい…死んじまうぞこんなの!…ぐっ!』
恭太郎『マキシマ!お前…まだあれは使うなと!』
マキシマ『このウイルスにも、いずれは適応してもらわなければならない。それを早めただけだよ』
マキシマが彼らに投与したのは、マキシマが過去のデータから死に物狂いで開発した、試作品のバグスターウイルスだった。
恭太郎『あれはまだ実験段階だぞ!常人の体内に入るだけで、ただではすまない恐れがあるものを…お前は!』
マキシマ『まあ見てなよ…さあ、進化の時だ』
エム『うおおおおお!』
クロト『がああああああ!』
レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム?
アイムアカメンライダー!
エグゼイド『これは…』キョロキョロ
ゲンム『変身…したのか?』
恭太郎『なに!?まさか…ありえない!』
マキシマ『ふふ…やはり、私の目に狂いはなかった!』
47 :
待ってましたぜ
48 = 43 :
マキシマ『おめでとう二人とも!君たちはもう、完全な仮面ライダーだ!』
エグゼイド『…すごい!体の底から力が溢れてくるみたいだ…』
ゲンム『これが…仮面ライダーの力…』
ヒイロ『俺たちは変身できなかったが…どういうことだ』
マキシマ『この二人より、少しだけ成長が遅いだけさ。心配することはない、すぐに君たちも変身できるようになる』
キリヤ『…』
恭太郎(ありえない…まさか、もう変身できるレベルまで到達するとは…いや、とにかく今は…)
恭太郎『よくやったエム、クロト君。君たちにはこれからも仮面ライダーとして、戦闘訓練を積んでもらう。勿論他の三人もだ』
タイガ『なんかついでって感じで気に入らねえなぁ…俺もすぐにてめえらに追い付いてやるよ』
エグゼイド『はは…お手柔らかに』
ゲンム『…本当に素晴らしい力だな、これは』グーパー
マキシマ『…』ニヤリ
49 = 43 :
その後もバグスターウイルスの研究も進み、エムたちは新たなレベルへの到達、残りの三人も変身ができる段階までになっていた。
恭太郎は自分と同じ意志をもったエムを、マキシマは成績トップのクロトを手塩にかけて育て上げていた。
マキシマ『クロト君、話がある』
クロト『…?』
マキシマ『みんなにも話したいことがある!明日、研究が終わったあとに私の指定した場所に来てほしい!』
ヒイロ『分かりました』
キリヤ『なんなんだろうなあ?』
タイガ『さあな』
エム『恭太郎さん…』
恭太郎『いや…私も聞かされていない。まあ、あいつのことだ。またなにか発見したんだろう』
エム『そうでしょうか…なにか嫌な予感がします…』
恭太郎『!…大丈夫さ』
しかし、そのエムの予感は的中し、悲劇は起ころうとしていた。
何気なく過ぎるはずだったその日は、人類にとってのターニングポイントへと変わった。
50 = 43 :
翌日 運命の日
エム『指定した場所って…』
キリヤ『ただの街中だな』
タイガ『まったく、なに考えてやがる…』
ヒイロ『…クロトはどうしたんです?』
恭太郎『そういえばまだだな…珍しい…』ピリリ
恭太郎『電話…マキシマから?』ピッ
恭太郎『おいマキシマ…ちょっと遅いんじゃないか?いつまで待たせるつもり『恭太郎』
マキシマ『今から最高のショーが始まる…死にたくなかったら彼らをおいて、急いでそこから離れたまえ』
恭太郎『…なんだと?またなにかするのか?』
恭太郎は呆れた様子でマキシマに尋ねた。
恭太郎『くだらない真似はよせ。俺はお前の遊びに付き合うつもりはないぞ?』
マキシマ『私は本気だぞ?これは親友としての君への忠告だ。おとなしく受けとれ』
クロト『…マキシマさんは本気です、恭太郎さん。私もあまり犠牲は出したくない』
恭太郎『クロト君まで…冗談はよせ、そろそろ起こるぞ』
マキシマ『…後悔するなよ?それが最後の言葉になるかもしれないことを』
ブツッ ツー ツー
そう言い残してマキシマは電話を切った。恭太郎はこれもいつもの冗談だと思い、本気にしていなかった。
『大丈夫ですか!ねえ、ちょっと!』
『おいおいなんなんだよ急に!』
だが恭太郎が周りを見渡した時には、街中である異変が起きていた。
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