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    元スレ杏子「気に入らねー魔法少女どもをボコボコにしてやる」

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    401 = 1 :


    マミ(それは、美樹さんの退院祝いに皆でささやかなパーティをしていたときのことでした)



    杏子「ティロ・フィナーレって、なんなんだ?」

    マミ「え?」

    まどか「ふぇっ?」

    さやか「あー……」

    ほむら「…………」

    402 = 1 :


    杏子「ほら、たまに叫んでるじゃん『てぃろ・ふぃな~れ~』って」

    杏子「あれ、なんなんだ?」

    マミ「わ、技名だけれど……」

    杏子「ふーん、技名かー」

    杏子「じゃあ何で技名を叫ぶんだ?」

    マミ「えーと、その……何て言うか……」

    マミ(……元々は辛い戦いの中で気を紛らわせるために始めたんだけど)

    マミ(でも、今はただ単にカッコつけてるだけで深い理由はないのよね……)

    マミ(い、言えないわ、そんなこと……!)

    403 = 1 :


    マミ「その、あのね、あれは……」

    まどか「あ、あれは気合いを入れてるんですよね、マミさん!」

    マミ(!)カナメサン!

    マミ「ええ、そうよ! 最大限の威力を引き出すために気持ちを込めてるのよ」

    杏子「なるほど、思い切り技をぶっ放すためだったのか」

    さやか「そ、そうなんですか。いやー、初めて知りましたよー」

    杏子「ふむふむ。マミは技名を叫ぶと気合いが入るのか……」

    杏子「そーだ! それならさ、マミのために新しい技名を考えてやろうか?」

    マミ「えぇっ?」

    404 = 1 :


    杏子「うん、決めた! アタシたち四人で技名を作ってプレゼントしてやるよ!」

    さやか「ちょ、四人でって! あたし達も考えるわけ?」

    ほむら「……あまり気が乗らないのだけれど」

    杏子「なんだよ冷たい奴らだなー。マミを喜ばせたいと思わないのかよ」

    さやか「いやー、なんつーか恥ずかしいし……」

    マミ「う、ううう……そうよね、恥ずかしいわよね……」

    さやか「あっ! べ、別にマミさんのことが恥ずかしいとかそーいうんじゃないですからね!?」

    マミ「……ぐすん」

    405 = 1 :


    まどか「わ、私は杏子ちゃんの意見に賛成だよ!」

    杏子「おっ?」

    まどか「私、カッコイイ技名を考えたりするの好きだし……」

    まどか「マミさんに素敵な必殺技をプレゼントしてあげたいな!」

    マミ「鹿目さん……!」

    杏子「まどかは良い奴だな……それじゃあ一緒に考えよーぜ!」

    まどか「うんっ」

    まどか「ね、ほむらちゃんも一緒に考えよ?」

    ほむら「まどかがそう言うなら……」

    さやか「しょーがないなー、あたしも付き合ってあげるよ」

    406 = 1 :


    杏子「んじゃ、案を出していこうか……っとその前に」

    杏子「悪いけど、まずマミには耳を塞いでおいてもらおうかな」

    マミ「え? どうして?」

    杏子「新技が決まってからマミに発表する、って形にしたほうが盛り上がるじゃん?」

    さやか「あー、なるほどね」

    マミ「まあ言いたいことは分からなくもないけど……」

    杏子「と、いうわけで……キュゥべえ!」

    QB「呼んだかい?」

    杏子「話は聞いてただろ? マミの耳を塞いでてやってくれよ」

    QB「わかったよ。それじゃあマミ、ちょっと失礼するね」

    モフモフ

    マミ「きゃっ、く、くすぐったい!」

    杏子「よしよし。これで準備万端だ」

    杏子「それじゃあ早速、皆で考えようか!」

    まどか「うん!」

    ほむら「……ええ」

    さやか「おっけー」



    マミ(まったくもう……杏子ったら強引なんだから)

    マミ(でも、私のためにしてくれてるのよね……)

    マミ(うふふっ……ありがとう、杏子)

    407 = 1 :


    杏子「まずは……やっぱ技名にはマミのイメージと合った言葉を入れたいよな」

    まどか「マミさんのイメージかあ」

    さやか「というと……頼れるお姉さん的な?」

    ほむら「……技名には結び付かないわね」

    杏子「お姉さんか……いっそのこと女王とかにしないか?」

    さやか「じょ、女王様……? なんかヤラしい……」ちらっ

    マミ「?」

    さやか「あ、いえ、なんでもないです!」

    408 = 1 :


    まどか「女王……英語にするならクイーンだね!」

    杏子「お、いいかも」

    ほむら「クイーン……それなら『クイーンオブハート』なんてどうかしら?」

    さやか「アリスからの引用? ほむらにしてはファンシーなセンスじゃん」

    ほむら「た、単なる思い付きよ」

    まどか「クイーンオブハートかあ……うん、どことなくマミさんっぽい気がするかも!」

    杏子「確かに。そういうの好きそうだよなアイツ」

    さやか「童話をもじって技名を決めるとか、喜びそうだよね」



    マミ(……なんだか好き勝手言われている気がするわ)

    409 = 1 :


    まどか「じゃあマミさんの新必殺技は『クイーンオブハート』で決定しちゃう?」

    さやか「いいんじゃない? あたしとしてはサッサと決めちゃいたいし」

    杏子「ああ、アタシも特に文句は……」

    杏子「……いやちょっと待てよ? クイーンオブハートってどんな技なんだ?」

    さやか「ああ、そう言えば……」

    ほむら「確かに……攻撃の際の掛け声には思えないわね」

    まどか「マミさんの魔法は銃を撃つのと、リボンを操るのと、治療するのだから……」

    さやか「その中からだったら回復が一番雰囲気に合ってるかな?」

    杏子「回復するたんびに叫ぶのか? 『クイーンオブハート!』って」

    ほむら「なんだか……間抜けね」

    さやか「無駄に疲れそうだよ……」

    杏子「うーん、残念だけどクイーンオブハートは却下だな」

    まどか「そっか、クイーンオブハートは却下……っと」メモメモ

    さやか「あれ、何してんの?」

    まどか「一応メモしておこうと思って……えへへ」

    410 = 1 :


    杏子「もっと技名っぽいのを考えようぜ。強そうなやつ」

    さやか「強いヤツと言えばなーんだ? はい、まどか答えてー」

    まどか「えっ!? うーんと……強い人といえば、勝つ人?」

    ほむら「強者が勝利する……シンプルだけど真実をついた論理ね」

    さやか「勝利……つまりビクトリー! 必殺! ビクトリーファイヤー!!」

    杏子「おおっ、なんか熱いな」

    まどか「よ、良くわかんないけど強そう!!」

    ほむら「まさしく必殺技っぽい響きだわ」

    さやか「……でもダサいよね」

    杏子「自分で言うか」

    さやか「ノリでごまかしてみたけど無理だわ、ダサい」

    まどか「うーん……そもそもビクトリーって単語が少年マンガ的な感じだよね」

    ほむら「そうね、巴マミのイメージからは掛け離れているわ」

    杏子「んじゃ、ビクトリーは却下で」

    まどか「は~い。ビクトリーファイヤーは却下、っと……」メモメモ



    マミ(なんだかんだ言って、みんな楽しそうね)

    マミ(……私は見てるだけで退屈になってきたんだけど……)

    411 = 1 :


    まどか「マミさんって正義のヒロインだよね」

    さやか「そうだね。見滝原を守る正義の魔法少女だもん」

    杏子「けっ、気に入らねーな」

    まどか「でも正義の味方マミさんが……あえて逆に悪っぽい技を使ったらカッコイイと思うんだ!」

    さやか「おおーっ。アリかも?」

    杏子「ダークヒロインか……イイな、気に入った!」

    まどか「でしょ? えへへ」

    ほむら「その表情から察するに……まどかはもう悪っぽい技名を考えついているわね?」

    まどか「うん! あのね……『ナイトメア・バインド』ってどうかな!」

    さやか「ナイトメア? 悪だから悪夢ってこと?」

    ほむら「それにバインド……『拘束』かしら?」

    杏子「合わせて『悪夢の拘束』……つ、強そうだな!」

    まどか「えへへ……ほら、マミさんの拘束魔法って名前がないでしょ?」

    まどか「だから技名をつけてあげたいなあ、って前から思ってたんだ~」

    さやか「前から考えてたのね、まどか……」

    ほむら「貴女って子は……」

    まどか「てへへ」



    マミ(あ、そういえばトイレットペーパーがなくなりそうなのよね)

    マミ(後で買いにいかないと)

    412 = 1 :


    杏子「マミの新必殺技は『ナイトメア・バインド』で決定で良いのか?」

    さやか「ま、いいんじゃない? 割とカッコイイ気がするし」

    まどか「わーい、それじゃあナイトメア・バインドに決定……」

    QB「みんな、ちょっと待って」

    まどか「え? どうかしたの、キュゥべえ」

    QB「僕も意見したいんだけど、いいかな?」

    杏子「キュゥべえも技名を決めたいのか?」

    QB「うん。なんたってマミとの付き合いが一番長いのは僕だからね」

    QB「マミを喜ばせるためなら協力しないわけにはいかないよ」

    さやか「へー、アンタって意外と義理堅いんだ」

    杏子「ふーん……?」



    マミ(みんなの視線がこっちに……ああ、キュゥべえを見てるのね)

    マミ(……なんとなく居心地が悪いわ)キョロキョロ

    413 = 1 :


    杏子「んじゃ、キュゥべえの意見とやらを聞かせてもらおうか」

    QB「うん。まどかの考えたナイトメア・バインドだけど……英語でしょ?」

    QB「マミのティロ・フィナーレはイタリア語なのに、いきなり英語の新技を使うのは変なんじゃないかな」

    さやか「あ……確かに、言われてみると……」

    杏子「そうだな、イタリア語で統一しないとカッコ悪いかもな」

    まどか「えー? じゃあナイトメア・バインドはボツなの?」

    QB「僕はその方が良いと思うね」

    杏子「さて、どうする?」

    さやか「うーん、残念だけど……キュゥべえの言うことも理解できるし」

    まどか「そっかあ……じゃあナイトメア・バインドはお蔵入りだね」メモメモ

    ほむら「……キュゥべえ。まどかの案を否定した以上は、代替案があるんでしょうね?」

    QB「勿論さ。こんなこともあろうかと考えておいてあったんだ」

    さやか「……まどかみたいだね」

    414 = 1 :


    QB「僕の考えた技名は――――『シルテ・アルビコッカ』」

    まどか「しるて、あるびこっか?」

    QB「淵き流砂という意味さ」

    QB「流れる砂のように敵を搦め捕り、藻掻けば藻掻くほど深みに嵌まる……」

    QB「マミの拘束魔法をイメージした名前だよ」

    さやか「へー、かっこいいじゃん」

    杏子「すげー強そうだし!」

    QB「語感を優先したから文法的には正しくないけどね」

    ほむら「……まどかはどう思うの?」

    まどか「うん、いいんじゃないかな!」

    ほむら「そう……」

    杏子「じゃあ反対意見もなさそうだし……」

    さやか「『シルテ・アルビコッカ』に決定だね!」

    まどか「はーい、『シルテ・アルビコッカ』に決定っと……」メモメモ

    415 = 1 :


    QB(……やった、上手くいったぞ!)

    QB(『シルテ・アルビコッカ』……その意味は『淵き流砂』なんかじゃない)

    QB(『シルテ』は『罠』。そして『アルビコッカ』は……『あんず』)

    QB(すなわち『あんずの罠』!)

    QB(『あんず』はもちろん杏子のことを指している!)

    QB(マミならきっとこの意味が分かってくれるに違いないよ!)

    QB(『みんな杏子に騙されてる』、という僕からのメッセージも伝わるはずだ!)

    416 = 1 :


    杏子「つーわけで、マミの新技が決まったぞ!」

    QB「もう僕はマミから離れても良さそうだね」ヒョイ

    まどか「えへへ、マミさん! 技名が決まりましたよー」

    マミ「…………」

    さやか「……マミさん?」

    杏子「どうしたんだ? 黙り込んじゃって……」

    マミ「…………」

    杏子「…………!?」



    杏子「し、死んでる……!?」

    417 :

    な、なんだってー!?

    418 = 1 :


    さやか「いや寝てるだけでしょ」

    まどか「マミさんだけ話に加われなかったから、退屈して寝ちゃったんだね」

    ほむら「くだらない冗談はやめなさい、佐倉杏子」

    杏子「なんだよノリ悪いなー」

    QB「ほらマミ、起きてー」ぺちぺち

    マミ「ふぇ……? あ、ごめんなさい、ウトウトしてたわ……」

    杏子「マミが居眠りしてるあいだに技名が出来たぞ」

    マミ「まあ……! それで、どんな名前になったの?」

    QB「それはね……」

    杏子「『シルテ・アルビコッカ』だよ」

    マミ「シルテ、アルビコッカ?」

    419 = 1 :


    まどか「はい! 淵き流砂っていう意味だそうです」

    マミ「え?」

    さやか「マミさんがリボンで敵を搦め捕るのをイメージしたとかなんとか」

    マミ「そうなの? ……でも、『アルビコッカ』って」

    ほむら「……?」

    マミ(アルビコッカって、『あんず』って意味じゃ……)

    杏子「あれ、お気に召さなかったか? 良いと思ったんだけどなー」

    マミ(あ……! もしかして、杏子……?)

    マミ「……ふふ、そういうことね」

    QB「!」

    マミ「気に入ったわ、シルテ・アルビコッカ。これから使わせてもらうことにするわね!」

    まどか「やったあ!」

    ほむら「……喜んでもらえてなによりだわ」

    さやか「いやー、良かった良かった」

    420 = 1 :


    マミ「……ところで、そのメモは何?」

    まどか「あ、これですか? みんなのアイディアをまとめたものです」

    マミ「見てもいいかしら?」

    まどか「はいっ」

    マミ「ありがとう。……ふむふむ」

    クイーンオブハート

    ビクトリーファイヤー

    ナイトメア・バインド

    シルテ・アルビコッカ

    マミ「ふふふ、みんな色々考えてくれたのね」

    杏子「ちなみに一番ダサいのがさやかの作品だぞ」

    さやか「ちょっ! 何よそれ!」

    マミ「ふぅん? 美樹さんが考えたのはどれなのかしらね?」クスクス

    さやか「や、やめてよマミさん! 恥ずかしいっ……!」

    421 = 1 :


    QB(……さっきのマミの反応……ボクのメッセージは伝わったみたいだ!)

    QB(やったぞ、これで今後は杏子のことを警戒してくれるはず……)

    QB(もう思い通りにはいかないよ、杏子!)



    マミ(ふふ。アルビコッカ……『杏子』ね)

    マミ(わざわざ自分の名前を技名に入れるなんて……可愛いところがあるじゃない、杏子ったら)

    マミ(しかもそれを私に贈るってことは、私に名前を呼んでほしいってことよね)

    マミ(うふふ……愛されちゃってるなあ、私♪)



    杏子(なんかマミがこっち見てニヤニヤしてる……)

    さやか(なんかマミさんの眼差しが慈愛に満ちてるよ……)

    まどか(マミさん……やっぱり杏子ちゃんのこと……?)ドキドキ

    422 = 1 :


    ………………

    …………

    ……。




    マミ(そんなわけで、私に新しい技が出来たわ)

    マミ(シルテ・アルビコッカ……大切な家族の名を冠したこの技があれば……)

    マミ(きっとどんな困難にも立ち向かえる……!!)

    マミ(身体が軽い……こんな気持ちになるなんて初めて……)

    マミ(――――もう何も怖くない!)

    423 = 1 :

    次回、最sy回・鹿目まどか編へ続く。









         , -─-、
         ,マミ-─-'、
         ν*(ノノ`ヽ)        albicocca
         ξゝ ゚ ヮ゚ノξ        女][アルビコッカ][英:apricot]
          /_つc / ̄ ̄ ̄/__ [複:-che][植]アンズの実、アプリコット、[俗]膣
            \/___/

    424 :

    くっ……最終回とか……そう言って……また俺たちを焦らすつもりなんだろう……!
    バッキャロウ……乙するしか……ないじゃねえか……!なあ……あんずちゃんよ……!

    425 :

    いつも間に未来予知の能力を覚えたんだ魔法少女たちよ

    426 :

    >[俗]膣

    膣の罠…だと…?

    427 = 426 :

    >[俗]膣

    膣の罠…だと…?

    428 = 426 :

    ごめんなさい、連投しちゃった

    429 :

    マミのドキドキハニートラップ・・・ごくり

    430 :

    これが今回の話の後日談に見えて仕方がないwwwwww

    http://blog.m.livedoor.jp/goldennews/article/51644749

    431 :

    >>430
    ライブドアのトップページに飛ぶんだが……

    432 :

    携帯だが見れるぞ

    433 :

    てか、携帯用のアドレスなんだし、携帯しか見れんよなw

    434 :

    ここまで






    に関するツッコミなし

    435 :

    >>434
    全然気づかんかったwww

    436 :

    すげー!!

    さりげなさすぎでしょ

    438 :

    っしゃー!
    Wktkしながら舞ってる

    439 :

    待機の舞

    441 :

    キマシタワー

    442 :

    杏子ちゃんも>>1も住民も鬼畜すぎる

    443 :

    明日極悪なあんこちゃんがくるかと思うとどきどきする

    444 = 1 :


        /i´Y´`ヽ
       ハ7'´ ̄`ヽ.
       l ,イl//`ヘヘ! 
       リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  アタシは投下が「日曜だ」と言ったな……?
       ノ /)i杏i|、  
      (( Uく__ハj_)====<>
          し'ノ







        /i´Y´`ヽ
       ハ7'´ ̄`ヽ.
       l ,イl//`ヘヘ! 
       リノ(! ゚ ヮ゚ノリ  アレは嘘だ
       ノ /)i杏i|、  
      (( Uく__ハj_)====<>
          し'ノ

    446 = 1 :


    ~マミの家~

    杏子「――――ワルプルギスの夜?」

    ほむら「ええ。一週間後、奴はこの街に現れるわ」

    マミ「どうしてそう断言出来るの?」

    ほむら「今まで隠していたけれど……私の魔法は『時間』に関するものなのよ」

    ほむら「だから未来のことも少しだけ分かるの」

    さやか「ああっ! もしかして昨日、抜き打ちテストがあるのを知ってたのも……!」

    ほむら「……そうよ、私の魔法のおかげ」

    さやか「ええーっ! なにそれズルイ!」

    まどか「さ、さやかちゃん。それは今は置いておこうよ」



    まどか《……ほむらちゃん、未来から来たってことは話さないの?》テレパシー

    ほむら《話すと長くなるし……信じてもらえるとは限らないから》テレパシー

    447 = 1 :


    マミ「……私たちは勝てるの? ワルプルギスの夜に」

    ほむら「それは分からないわ。戦ってみないことには……」

    杏子「ふーん。未来が分かるって言っても万能じゃあないんだな?」

    ほむら「ええ、不確定要素に左右されることが多いのよ」

    ほむら「でも、ワルプルギスの夜がどんな敵なのかは分かるわ」

    さやか「そうなの?」

    ほむら「ええ」

    杏子「へえ……じゃあさ、そのワルプルって奴はどんぐらい強いわけ?」

    ほむら「ワルプルギスを放置していたら……間違いなく見滝原全域が廃墟と化してしまう」

    ほむら「アレはそれだけの力を持っているわ」

    さやか「……マジ?」

    ほむら「事実よ」

    448 = 1 :


    マミ「今までで一番厳しい戦いになりそうね……」

    ほむら「…………」

    まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん」

    ほむら「えっ?」

    まどか「私たち5人が力を合わせれば、ワルプルギスの夜にも絶対勝てるよ!」

    まどか「だからそんなに心配そうな顔しないで、ね?」

    ほむら「まどか……」

    さやか「そーだよ! どんなに敵が強くたって、正義の魔法少女は負けないんだから!」

    マミ「ふふっ、そうね。私たちならきっとどんな敵だって倒せるわ!」

    449 = 1 :


    ほむら「……そうね。そうよね」

    ほむら「必ず勝ちましょう。ワルプルギスの夜に……!」

    まどか「うんっ!」

    さやか「おう!」

    ほむら「まずは……私が知るワルプルギスの情報を全て伝えるわ」

    ほむら「そこから戦略を練りましょう」

    マミ「わかったわ」

    杏子「…………」

    450 = 1 :


    ………………

    …………

    ……

    マミ「なるほどね……」

    さやか「聞けば聞くほどヤバい敵だっていうのが分かるよ」

    ほむら「……怖じ気づいたのかしら?」

    さやか「はっ! んなわけないじゃん!」

    さやか「むしろ逆に燃え上がっちゃってますね、さやかちゃんは!」

    まどか「ふふ、さやかちゃんったら……」

    さやか「……ところで、杏子はどーかしたの? さっきから黙り込んじゃってるけど」

    杏子「…………」

    マミ「杏子?」



    杏子「――――悪いがアタシは抜けさせてもらうよ」



    ほむら「え……?」


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