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    元スレ上条「……なんでもう布団が干してあるんだ?」C.C「腹が減った。ピザをよこせ」

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    1 :

    とある魔術の禁書目録×コードギアス(C.C)

     ・禁書原作1巻から
      
     ・原作とは大きく異なる設定あり

     ・コードギアスの世界の延長が禁書の世界というトンデモ設定

     ・『魔王』は死亡設定


    のんびりやってくつもりです
    ギャグあり、シリアスあり
    禁書、コードギアスに関する独自解釈、ネタバレを多分に含みます
    基本、会話文ですが、まれに地の文が入るかもしれません
    途中、面倒だと判断した事件は、軽くすっ飛ばすかもしれません
    以上のことに注意して、興味のある人は、ごゆっくりお読みください

    2 = 1 :






    「 歴史は繰り返す 」
                   
                        ――― トゥキュディデス―――




    3 = 1 :

    とある世界の、とある時代の、とある何処か

    C.C「私はあれから長い間、ずっと見てきた。人間の世界を、その有様を。
       人間は、世界を無意味に壊し、また無意味に創り、また壊す。
       何度、世界は、歴史は廻ったのだろうな。
       やはり人間はどうしようもなく愚かな生き物のようだ。
       どんな世界、どんな時代でも、人々は争い、憎しみ合い、奪い合い、殺し合う。
       そして、最後は何も残らず無に還る。
       ……私は、もう疲れてしまったよ。世界を見続けなければならないことに。
       ……お前はあの時、確かに私に笑顔をくれた。でも、今ではその笑顔も思い出すことができない。
       お前が壊し、お前が創った世界には、本当に意味なんてあったのか?
       ……なぁ、答えてくれ、私の『魔王』……」


    5 = 1 :

    7月某日
    イギリス『必要悪の教会』



    ローラ「大問題が起こりたるのよ!ステイル!」

    ステイル「まったく騒がしい。一体どうしたというのですか、最大主教?」

    ローラ「実は、我ら『必要悪の教会』の最大機密でありける『魔女』が脱走したりけるようなのよ」

    ステイル「なっ!」

    ローラ「故に、ステイル。神裂火織と共に『魔女』を連れ戻しに行きてほしいの」

    ステイル「しっ、しかし!僕にはインデックスの監視と監理の義務が!」

    ローラ「その心配はなきにつきよ。その間の『禁書目録』の世話は適当に手配しておきたるから。
        自体は一刻を争うの」

    ステイル「ぐっ!でっ、ですが、『魔女』がどこにいるかもわからず、闇雲に探したところで、
         そう簡単に見つからないのでは?」

    6 = 1 :

    ローラ「その心配もなきにつきよ。幸いにも、彼女は『アレ』を持って行きたようなのよ。
        故に、向かった場所は特定したるの」

    ステイル「その場所とは?」

    ローラ「科学が統べる都市、『学園都市』のようなの」

    ステイル「なっ!そ、そんなバカなことを!」

    ローラ「……もしも、『魔女』が学園都市に捕まりでもしたら一大事。  
        科学者など、狂喜乱舞して彼女を研究したりけるのが見え見えなのよ。
        そうなれば、『禁書目録』も悲しむのではなくて?」

    ステイル「……チッ!わかりました。すぐに神裂と『学園都市』に向かいます」

    ローラ「頼みたるのよ、ステイル」

    ローラ(……何よりもまず、アレイスターに捕まるのだけは避けたきこと。
        彼女が研究されれば、世界が大きく歪んでしまいたるもの)



    ――――――――――

    ―――――――

    ――――

    8 = 1 :

    7月19日
    日本『学園都市』



    上条(私、上条当麻は、不幸に愛されているとしか思えない青春を送っている)

    上条「くっそーーーーーー!不幸だーーーーーー!」ダッダッダッ!

    不良集団「「「「待ちやがれ!このウニ頭!」」」」ダッダッダッ!

    上条「待てと言われて、素直に待つ奴なんていませんことよ!」ダッダッダッ!

    上条(畜生!俺はお前らを『あいつ』から助けてやろうとしたのに!)



    ――――――――――

    ―――――――

    ――――

    9 = 1 :

    上条「ふぅ……、やっと撒いたか……」ハァハァ

    御坂「……ったく、何やってんのよ、アンタ?
       不良を守って善人気取りか。熱血教師ですか?」

    上条「お前は……。まさか、あいつらが追いかけてこなくなったのって……」

    御坂「うん、めんどいから、私がヤっといた」

    上条「はぁ、やっぱり……」




    10 = 1 :

    御坂「ねぇ?『レールガン』って知ってる?」

    上条「レール……ガン……?」

    御坂「別名『超電磁砲』。フレミングの運動量を借りて、砲弾を撃ち出したりできるもんなんだけど……。
       こういうのを言うらしいのよね!」ピンッ

    ズッドォオオオオオオオオオオン!

    上条「うわ!」

    御坂「こんなコインでも、音速の三倍で飛ばせば、そこそこ威力が出るのよね」

    上条「まさか、連中を追い払うのにそれを?」

    御坂「バカにしないで。レベル0の無能力者どもの調理法くらい、心得てるわよ」

       

    11 = 1 :

    上条「……ったく、お前がこの『学園都市』に7人しかいないレベル5の超能力者なのは、
       よくわかってるけどさ、人を見下すような言い方、やめた方がいいぞ?ほんと」

    御坂「……まったく、強者のセリフよね」バチバチッ!

    上条「おいおいおい、俺だってレベル0!」


    バリッ、バリバリバリバリッ!


    上条「くっ!」


    キュイーン!


    御坂「……で、そのレベル0のアンタが、なんで傷一つ無いのかしら?」
                               ・・
    上条「……なんて言うか、不幸、つーか、ついてねーよな。お前、ほんとについてねーよ」

    御坂「……ッ!」バリバリッ!


    ドッ、ガァアアアアアアアアアアアン!


    ――――――――――

    ―――――――

    ――――


    12 = 1 :

    7月20日
    第七学区・学生寮



    上条「……うっ、うっ!……暑い」ガバァ

    上条(ったく、ビリビリのせいで、クーラー使えなかったから暑いし……)

    上条「はぁ、冷蔵庫の中身も全滅かよ……。この後、補修も待ってるし……。
       よーし!天気も良いし、気分転換に布団でも干すかー!」ヨット


    ガラガラガラッ!



    13 = 1 :

    上条(つか、いきなり夕立とか降ったりしねーよな?……んっ、あれ?)




    上条「……なんでもう布団が干してあるんだ?」


    C.C「腹が減った。ピザをよこせ」



    14 = 1 :

    上条「……えっ?」

    C.C「聞こえなかったのか?ピザをよこせ、と言ったんだ」

    上条「」

    上条(えっ、ちょ、このいきなりな展開はなんなんでせうか!?)

    C.C「私の日本語が通じてないのか?」

    上条「いや、通じてはいるんだけど……」

    C.C「なら何をしている?早くピザを準備しろ。チーズたっぷりのやつをな」ニヤッ

    上条「はぁ……不幸だ……」



    ―――――――――

    ――――――

    ―――

    15 = 1 :

    数十分後



    C.C「……ふむ、この都市のピザは初めて食べたが、随分と独特なようだな」モグモグ

    上条「はぁ、そうですかい」

    C.C「なんだ?お前も食いたいのか?だが、このピザは私のだ。やらんぞ?」モグモグ

    上条「いや、それ上条さんの金で頼んだんですがね!?」

    C.C「ふん、随分と懐の小さい男だな」ペロッ

    上条「レベル0の上条さんはお金に余裕がないんだよ!貰える奨学金も少なぇし!」

    C.C「そんなことはどうでもいい」ゴクンッ

    上条「どうでもよくねぇよ!つか、お前なんなんだよ!?どこの国の人!?名前は!?
       なんでいきなり人ん家のベランダに干されてるんだよ!?それとその人形は何!?」


    16 = 1 :

    C.C「相手に名を尋ねる時は、まず自分からと教わらなかったのか?坊や?」ニヤッ

    上条「ッ!……ああ!はいはい!俺の名前は上条当麻!とある高校の1年で、レベル0の無能力者だよ!
       で!?お前は何者なんでせうか!?」

    C.C「いちいち大声を出すな。まったく、騒がしい奴だ」

    上条「こ、この野郎……」ピキピキッ

    C.C「まぁいい。私のことはC.Cと呼べ。ベランダにいたのは、上から落ちたからだ。
       あと、この人形は『チーズ君』だ」フンスッ

    上条「C.C?なんだそりゃ?思いっきり偽名じゃねぇか。それに落ちたって?」

    上条(……あの人形には触れないでおこう)ナンカスゴクボロイ…



    17 = 1 :

    C.C「正確には、屋上から屋上に飛び移ろうとしたんだが、少し滑ってしまってな」

    上条「ここ、8階建てだぞ……?怪我するだろ、というか、下手すりゃ死ぬぞ……?」

    C.C「仕方がないだろう?どうやら追われていたようだからな。それに私は死なん。怪我も治った」

    上条(治った……?)

    上条「……ああー、えーと、追われてた?なんで追われてんだよ?」

    C.C「私という存在が重要なのだろう。この地上で唯一の『コード』の保持者だからな。
       まったく、いちいち追ってくるとは、忌々しい奴らだ」

    上条(『コード』?なんかの線か……?)

    上条「……はぁ、で?誰に追われてんだよ?」

    C.C「魔術結社だ。そこの魔術師にだ」

    上条「『魔術』?」

    C.C「ああ、そうだが?」







    18 = 1 :

    上条「それって、新興宗教かなんかか?」

    C.C「……おい、お前、私をバカにしているのか?」

    上条「……ごめん。でも無理だ。俺も色々と異能の力は知ってるけど、『魔術』は無理だ。
       この『学園都市』じゃ『超能力』なんて珍しくもなんともないからな。
       科学の力で誰だって開発できちまう」

    C.C「『超能力』は信じるくせに、『魔術』を信じないとは変な話だな」

    上条「じゃあ、『魔術』ってなんだよ?なんなら見せてみろよ?」

    C.C「私には魔翌力がないから使えない」

    上条「使えないんじゃ、『魔術』があるかないかなんて、わかんないだろうが……」

    C.C「ふん、お前がどう言おうが、『魔術』は存在する。……といっても私も最初は信じられなかったがな。
       だが、『ギアス』が存在するくらいだ。そういう力が私の知らぬ間に作られても不思議ではない」

    上条「『ギアス』?おいC.C、お前、さっきから何言ってるんだ?さっきも『コード』がどうこう言ってたし。
       そりゃなんなんだよ?」

    C.C「……」

    C.C(おっと、ついしゃべりすぎたか。……だが、この話をするのも随分と久しぶりだな。
       最後に話したのは、あの女狐にだったか……)


    19 = 1 :

    上条「C.C?」

    C.C「知りたいか?」

    上条「えっ?」

    C.C「お前が疑問に思ったことに答えてやろうか?と聞いているんだ」ニヤッ

    上条「……まぁ、そりゃ知りたくないわけじゃないけどさ」

    C.C「ならば教えてやろう。ピザも貰ったことだしな」フフフ

    C.C(話したところで、意味はわからないだろうし、信じないだろう。こいつはただの一般人のようだ。
       それに、私も、もう誰かに『ギアス』を与えるつもりはないからな……)


    20 :

    C.Cだと確かに不幸になりそう。期待

    21 = 1 :

    C.C「いいか、『ギアス』とは、簡単に言えば、ある特殊な力のことだ。
       それを手に入れれば、人の世に生きながら、人とは違う理で生きることになる。
       異なる時間、異なる摂理、異なる命。
       そう、それはまさに王の力だ。絶対的な力故に、孤独だがな」

    上条「……」

    C.C「そして『コード』とは、『ギアス』を与える能力、もしくはその保持者に刻まれた刻印のことだ。
       わかったか?」

    上条「……」

    C.C(まぁ、当然の反応か)フフフッ

    C.C「おい、聞いていたのか?」

    上条「あ、ああ……」

    C.C「で、どうだ?感想はないのか?」ニヤニヤ

    上条「……いや、なんつーか、とんでもなくスケールのでかい話だな」

    C.C「ッ!……信じるのか?」

    上条「いや、まぁ、完全に信じたわけじゃねぇし、というか、普通は信じられる話じゃないんだろうけどさ……」

    C.C「けど、なんだ?」

    上条「……なんつーか、その話してるお前が、なんかスゲー悲しそうだったからさ……」

    C.C「!?」

    22 = 1 :

    C.C(私が、悲しそうだった?何をバカな……)

    C.C「ふん、それはお前の気のせいだ。私はC.Cだぞ?悲しい顔などするものか」

    上条「いや、どんな理由だよ……」

    C.C「……ところで、お前は、そういう力が欲しいか?」

    上条「は?」

    C.C(少し、仕返しにからかってやるか)フフフ

    C.C「もし欲しいなら、その力、お前に与えてやろうか?」ニヤニヤ

    上条「……」


    23 = 1 :




    C.C「王の力はお前を孤独にする。それを受け入れる覚悟があるか?」



    上条「……いや、上条さんは王様になんか興味がありませんのことよ?」



    24 = 1 :

    C.C「……」

    上条「……」

    C.C「……ふふふ、お前は面白い奴だな。上条当麻、といったか。
       絶対的な力というものに、まったく興味がないようだな」

    上条「まぁ、力があるに越したことはないんだろうけどさ、それにも限度があるだろ?
       過度な力ってのは、誰かを傷つけることもあるんだろうし。……実際、いい例を知ってる。
       それに、上条さんは孤独なんて嫌ですし」

    C.C「そうか……。ああ、そうだな。孤独は辛いものだ」

    上条「?……まぁ、それに、俺にだって生まれた時からの妙な力があるんだけど」

    C.C「妙な力?」

    上条「この右手で触ると、異能の力なら、電撃だろうが、レールガンだろうが、たぶん、その『ギアス』ってのも打ち消せます、はい」

    C.C「……にわかには信じがたいが、そういう力もあるのかもしれんな」フフフ

    上条「まぁ、それでもレベルは0ですけどね……」ハァ…



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    25 = 1 :

    ―――

    ――――――

    ―――――――――


    上条「あっ、いけね!俺、補習があるんだった!……てか、お前、どうする?このまま家にいるか?」

    C.C「……お前は随分とお人好しなようだな。だが、連中もここまで来るかも知れんぞ?
       お前もこの家ごと爆破されたくはないだろう?」スタスタ

    上条「あっ、ちょ、待てよ!あっ!?」ポロッ



    ベキッ!



    C.C「……」

    上条「俺の携帯が……」

    C.C「……もしかしたら、お前の右手は、幸運や神の加護といったものを全部まとめて消してしまっているのかも知れんな。
       それがある限り、お前はずっと不幸なのかもな」

    上条「うぉ……不幸だ……」

    C.C「それを持って生まれたこと自体が不幸だったようだな」クククッ



    27 = 1 :

    上条「はぁ……。まぁ、それよりお前、追われてるんだろ?どこか行く当てあるのかよ?」

    C.C「いや、特にはない。だが、ここにいれば敵が来る。
       どういう方法か、私もわからないが、何か私を追跡する術があるのだろう」

    上条「ちょっと待てよ!それがわかってて、放り出せるかよ!」

    C.C「ならば、私と共に永遠の地獄を歩むか?」

    上条「……」

    C.C「ふっ、心配するな。私はC.Cだぞ?」ガチャ

    上条「おい!困ったことがあったらまた来てもいいからな!」

    C.C「なら、腹が減ったら、またピザを食べに来よう」スタスタ

    上条「……あいつ、一体何者なんだろ?……あっ!あいつ、人形忘れていきやがった!」



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    28 = 1 :

    第七学区・窓のないビル



    アレイスター「ふむ、これは面白い。『魔女』と『幻想殺し』が接触したか。
           『魔女』がここに来たのは予期せぬ偶然だが、利用しない手はない。
           上手くことが進めば、プランも大幅に短縮できそうだ。
           ……さて、『猟犬部隊』木原数多」

    木原『……こちら、木原』

    アレイスター「今から送る画像の女を早急に捜してくれ。
           生きたままの捕獲が望ましいが、殺してもかまわない。
           だが、その際、『死体』は必ず回収するように」

    木原『……了解』

    アレイスター「さて、久方ぶりの楽しい楽しいショータイムだ」ニヤッ



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


         

    29 = 1 :

    とりあえず、ここまでー
    今日中にまた来ますが、一旦、寝ます
    更新スピードはなるべく早くしたいですが、休日が中心になると思います
    平日はちょっと忙しいもので

    >>20
    C.Cの、あのC.Cっぷりが今後、上条さんに多大な影響を与えていくつもりです
    なんかC.Cって、インデックスと変なとこで似ていそうですし

    >>26
    自分としては、普段は見えないつもりなんですが……
    すいません、文章力がゴミなので、そう伝わってしまったのかもしれません…

    それではー
    てか、こんな時間なのに、読んでくれている人が1人でもいてくれて、嬉しい限りです

    30 :

    期待している。
    完走出来るように頑張ってくれ!!

    31 :

    おおすごい 超おもしろい
    CCがCCらしいな~ ボロボロのチーズくん切ねぇ
    続き期待してる!

    33 = 1 :

    コメントありがとうございます
    なんか目が覚めてしまいましたので、少しだけ投下します

    >>32
    はい、来てしまいました
    小ネタに投下した時は、誰か書かないかなー的な完全に他人任せのつもりだったんですが、
    コードギアスとか見直してたら、ちょっと構想が湧いてきてしまいまして……
    とりあえず、書いてみました、サーセン……orz
      
    それでは、投下します

    34 :

    福岡のいるスレは名作になるって、ばっちゃが言ってた
    期待して舞ってる

    35 = 34 :

    あげてしまった…スマン

    36 = 1 :

    第七学区・とある高校



    小萌「はーい。それじゃあ、補習の授業を始めますー。先生、気合を入れて小テスト作ってきたので、
       さっそく配るですー。成績が悪かったら、罰ゲームに『スケスケみるみる』ですよー」

    生徒達「「「「えーーーー」」」」

    土御門「『スケスケみるみる』って、目隠しでポーカーするやつだったかにゃー?」

    青ピ「10回連続で勝つまで帰っちゃダメー、ってオイタな企画」

    小萌「上条ちゃんは『開発』の単位が足りないので、どの道『スケスケみるみる』ですよー」

    上条「げぇ……」

    青ピ「小萌ちゃんは、かみやんがかわゆうてしゃーないんやなー」

    上条「青髪、お前はあの背中に悪意を感じられんのか?」

    青ピ「あないなお子様に、言葉で責められるなんて、カミやん、経験値高いでぇー」

    上条「ロリコンの上に、Mかよ。救いようねぇな……」

    小萌「はーい、そこ。これ以上一言でもしゃべりやがったら、『コロンブスの卵』ですよー?」

    上条「はぁ……不幸だ……」



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    37 = 1 :

    上条(あいつ、どうしてるかな?部屋に人形忘れてったし。でも、何だったんだ?
       あいつが話した『コード』とか『ギアス』ってのは?ほんとにあんのか?
       ……ふっ、まぁ、そのうち戻ってくるかな?)ボー

    青ピ「センセー、上条君が女子テニス部のヒラヒラに夢中になってまーす」

    小萌「うっ、ぐすっ……」

    生徒達((((ギロッ!))))

    上条「うっ……不幸だ……」



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    38 = 1 :

    カンゼンゲコウジコクヲスギテイマス ガクセイノミナサンハスミヤカニキタクシテクダサイ

    上条「結局、この時間まで居残りか……。不幸だ……」トボトボ

    御坂「いたいた!いやがったわね、アンタ!」

    上条「」スタスタ

    御坂「って、ちょっと!アンタよアンタ!」

    上条「」スタスタ

    御坂「むっ!止まりなさいってば!」

    上条「んぁ?またか、ビリビリ中学生」

    御坂「ビリビリ言うな!私には御坂美琴ってちゃんとした名前があんのよ!
       ……はぁ、アンタ、初めて会った時から、ずっとビリビリ言ってるでしょ!」

    上条「で?ビリビリ。お前も補習か?」

    御坂「うっさいわね!今日こそ電極挿したカエルの足みたいにヒクヒクさせてやるんだから!
       遺言と遺産分配やっとけやコラァ!」

    上条「……やだ」

    御坂「何ですってーーーー!」ドンッ


    バチバチッ!


    通行人達「「「「うわ!なんだ!?」」」」


    39 = 1 :

    御坂「ふんっ、どうよ?腑抜けた頭のスイッチ切り替わった?」

    上条「ふざけんな!昨日、テメーがド派手に雷落としたおかげで、家の電化製品とか冷蔵庫の中全滅だぞ!?」

    御坂「アンタがムカつくから悪いのよ!」

    上条「い、意味のわかんねーキレ方しやがって……。大体!俺はテメーに指一本触れてねーだろうが!」

    御坂「そうよ!一発も殴られてないもん!ってことは、お互い様で引き分けってことでしょ?」フフン

    上条「はぁ、じゃあもういいよ、お前の勝ちで……」ヤレヤレ

    御坂「ちょっとアンタ!マジメにやりなさいってば!」

    上条「……じゃあ、マジメにやってもいいんかよ?」

    御坂「ッ!」

    40 = 1 :

    上条「はぁ……。朝は妙なピザ女、夕方はビリビリ中学生ときたもんだ……」

    御坂「ピザ女?」


    ピーーーーーー!メッセージ!メッセージ!システムノイジョウヲカクニンシマシタ!ウォンウォンウォン!


    上条御坂「「!?」」

    御坂「うわぁああああああ!」ダッダッダッ!

    上条「バカ野郎!お前があんなとこでビリビリするから!」ダッダッダッ!

    御坂「いいから早く逃げなさいよもうーーーーーー!」ダッダッダッ!



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    41 = 1 :

    第七学区・学生寮



    上条「はぁ、まったく、なんつー1日なんだ今日は……。ただいまっと」ガチャ バタン!

    ステイル「やぁ、勝手に上がらせてもらってるよ、能力者」

    上条「ッ!なっ!お、お前誰だ!?なんで俺ん家に!?」

    ステイル「ああ、僕はただ、『コレ』を追って来たまでだけど?」ヒョイ

    上条「そ、それは、C.Cのボロ人形!」

    ステイル「そう、これには発信機が付けられていてね。持ち主の居場所を特定できるんだ。
         あの女は、このボロ人形をどういうわけか、とても大事にしているようでね。
         どこかに行く時は、いつも持っていってるようだったからね」ポイッ

    上条「じゃ、じゃあ、お前がC.Cの言ってた……」

    ステイル「やはり聞いていたか。そう、僕は魔術師だよ、能力者」

    上条(こいつが、C.Cを追い回してた奴か!)ギリッ!

    ステイル「では、単刀直入に聞くよ?あの女はどこにいる?」

    上条「は?」

    ステイル「日本語がわからないのか?彼女の居場所を教えろと言っているんだ。
         素直に話した方が、身のためだよ?痛い思いはしたくないだろ?」


    42 = 1 :

    上条「いや、ちょっと待て!……俺はC.Cの居場所なんか知らないぞ?」

    ステイル「何?」

    上条「C.Cはその人形忘れて、どっかに行っちまったよ。俺に行き先もなんも告げずに」

    ステイル「なっ!き、君は行き先くらい尋ねてないのか!?」

    上条「聞いたけど、当てはないって言ってたからな。
       その人形を忘れたから、すぐに取りに戻ってくると思ってたんだけど……」

    ステイル「……くそっ!」

    上条「おい、魔術師。お前はなんであいつを追ってんだ?……理由次第では、ここで止めさせてもらうぜ?」

    ステイル「くっ!本来ならこの場で焼き払ってやるところだが、今は生憎と時間がない。僕はこれで失礼する」スタスタ

    上条「おい、ふざけんな!あいつを追ってる奴をみすみす見逃すわけねーだろうが!」ザッ!

    ステイル「……お前がこうして僕の足を止めている間にも、彼女に危険が迫ってるんだぞ?
         それでも僕の邪魔をするのか?」

    上条「おい、それ、どういうことだよ?詳しく教えろよ!」
     

    43 = 1 :

    ステイル「そんな時間もない。僕は行く」スタスタ

    上条「くそっ、待て!……なら、なら、俺も行く!俺もC.Cを捜す!
       そんなに時間がないんなら、人手は多い方がいいだろ?」

    ステイル「……君は何を考えているんだ?僕に協力すると?」

    上条「勘違いするな。俺はお前をこれっぽちも信じちゃいねぇ。でも、確かにC.Cはここにいない。
       それにこうなったのは俺のせいでもある。俺があそこで引き止めてれば、こうはならなかったはずだ。
       だから捜しに行く。それだけだ」

    ステイル「……気に入らないが、それで妥協しよう。実際に、人手は欲しいところだしね」

    上条「よし……。でも、もしC.Cが見つかって、お前が何かしようとしたら、魔術師だかなんだか知らねぇけど、
       俺は全力でお前と戦うぞ?」

    ステイル「ふん、まぁいい。僕も無駄に人を殺したくはないからね」



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    44 = 1 :

    神裂「ステイル、彼女の居場所はわかりましたか?……おや、あなたは?」

    上条(なんだこの女は!?日本人か!?どんな服装してんだよ!?それに刀!?)

    ステイル「すまない、神裂。彼女の居場所はわからずじまいだ。
         そして、この能力者に足止めをくらいそうになったから、仕方なく彼女を捜すことだけ
         協力してもらうことにしたよ」

    神裂「そうですか。事情は話したのですか?」

    ステイル「いや、それは話していない。話す時間もないし、何より信じないだろう?」

    神裂「そう、ですね……」

    上条「お前も魔術師、なのか?」

    神裂「はい、私は神裂火織と申します。事態は一刻を争うので、ことの詳細は行動しながらにしましょう。
       ただ、一つあらかじめ言いたいのは、私たちは彼女を傷つけるために追っていたわけではありません。
       ……彼女も、傷つけられる、とは言っていなかったのではありませんか……?」

    上条「ッ!……確かに、言われてみればそうだけど……」

    神裂「……良かったです。とりあえずは、彼女の保護を優先しましょう。えーと……」

    上条「上条。上条当麻だ」

    神裂「では、よろしくお願いします、上条当麻」

    上条「ああ」


    45 = 1 :

    上条「それで、どうやって捜すんだ?」

    神裂「それは、その……」

    ステイル「……チッ!」

    上条「……まさか、闇雲に走り回る気でせうか?」

    神裂・ステイル「「……」」

    上条「……マジかよ」グダッ

    土御門「にゃー、カミやん、その心配はないんだぜぃ」

    上条神裂「「なっ!つ、土御門!?」」

    上条「えっ?」

    神裂「えっ?」

    土御門「まぁ、予想通りの反応だにゃー」

    46 = 1 :

    上条「なっ、おい、土御門!?これはどういうことだよ!?なんでお前が!?」

    土御門「何、簡単なことぜよ。……俺も、魔術師なんだよ」

    上条「な、なんだって!?それはどういう!?」

    土御門「まぁ、待て、カミやん。今、優先すべきは『魔女』の保護だ。質問なら後だ」

    上条「……『魔女』?なんだそれ?」

    土御門「おっと、それも聞いてなかったか。まぁいい、行動中に教えてやる。  
        とにかく、今は急いで第二二学区に行く。ねーちん、ステイルも行くぜよ」

    上条「第二二学区?なんでまた?」

    神裂「そこに彼女が?」

    土御門「ああ、おそらくは」


    47 = 1 :

    ステイル「何故わかるだい?」

    土御門「俺が手に入れた情報によると、まず、今現在、第二二学区のほんの一部を除いて、ほぼ全域が閉鎖されているらしい。
        大規模な地下の地盤の緩みの調査と、それによる一時的な断水、停電が理由みたいだな」

    上条「地盤の緩み?全域が閉鎖?」

    土御門「そう、通常ありえないことだ。なんらかの事件ならまだしも、調査のために全域を封鎖なんてするはずがない。
        普通、こういう工事は何日かにわけて、場所も何ヶ所かずつやるものだ。
        それを一日で、こんな時間帯からやるなんてあまりに不自然なことだ」

    上条「確かにな……」

    48 = 1 :

    土御門「それと、これはちょっと危ない橋を渡って得た情報なんだが……。
        どうやら『学園都市』の暗部組織『猟犬部隊』が総出で動いているらしい。偶然とは思えない。
        そして、これが一番の理由だが、第二二学区で彼女らしき人を見たという証言とその姿が実際の監視カメラで
        確認されている。しかも、どうやらそこに居座っているらしく、そこから出た形跡もない。
        というより、出れなかったようだな。封鎖の外に出る時に、IDチェックがあったらしくてな」

    神裂「なるほど、彼女は当然IDを持っていませんね」

    土御門「ああ、捕まるわけにもいかないのは、自分でもよくわかってるだろうからな。
        だから、あえて中で身を潜めている、と俺は推測している」

    上条「なるほどな……。ところで、『猟犬部隊』って?」

    土御門「カミやん、『学園都市』は、表向きは世界最先端の科学都市、学生に対する能力開発を 
        唯一行える最新技術の粋を集めた都市だ。だが、その裏側は、とっても汚いところなんだぜぃ?
        非人道的な実験、倫理性を無視した研究、果ては要人の暗殺、なんでもござれ。
        そういったことを先陣切って行うのが暗部組織なんだ」

    上条「……」

    土御門「そして、今回動く『猟犬部隊』は、その中でも折り紙付きの部隊だ。
        ……カミやん、はっきり言うぜ?下手な気持ちや感情で首を突っ込むと、死ぬぞ?
        今回はそこら辺のスキルアウトとかの喧嘩じゃない。命の奪い合いだ。
        それでも、行くのか?」

    49 = 1 :

    上条「……ああ、俺は行く。もし、そんな連中に命を狙われてるっていうのなら助けないといけない。
       あの時、俺が引き止めてれば、こうはならなかったはずだから。
       それに、あいつ、なんか寂しそうだった。だから、一人にはしたくねぇ。
       つまらない理由かもしれないけどさ、俺はあいつを助けたい。
       まっ、死ぬつもりも、[ピーーー]つもりもないけどさ」

    土御門「……はぁ、まぁ、カミやんならそう言うと思ってたけどにゃー」ヤレヤレ

    上条「はっ、単純で悪かったな」

    土御門「……後悔するなよ?」

    上条「ああ。むしろ、ここで動かなかった方が、後悔するさ」



    ―――――――――

    ――――――

    ―――


    50 = 1 :

    ああ!saga入れ忘れた……orz
    >>49の[ピーーー]は「殺す」で頼みます……

    とりあえず、ここまでです
    また後で、来れたら来ます
    期待しないで、待っていてください
    それでは


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