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    元スレ一方通行「コーヒー屋さンでェす」

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    351 = 285 :

    閉店後―――。


    一方通行「ハッキングしまくってようやく掴んだ犯人」

    一方通行「この木山春生って奴だろォな」カタカタ


    チャンチャンチャーンチャン


    一方通行「俺の推理によるとこうだ」

    一方通行「置き去りを使って、AIM拡散力場を刺激し暴走の条件を探る実験」

    一方通行「この木山って奴はその実験で起こった事故の原因の究明を望んでる」

    一方通行「だが樹形図の設計者の使用申請を何回も出しているところから見ると」

    一方通行「学園都市側から断られてるなこりゃ」

    一方通行「だからコイツは全てを敵に回して戦う力を身につけた」



    一方通行「ってとこだろ、バーロー」フフン

    352 = 285 :

    次の日―――。


    一方通行「ちょっと出てくる」カチャカチャ

    黒子「また出張、ですの?」

    一方通行「まァそンなとこだ、あと頼む」




    研究所ーーー。


    木山「君が電話をくれたのか?」

    一方通行「おォ、ちょっと話しよォぜ?」

    木山「私には君と話す事などないのだが?」

    一方通行「こちとらお前の作ったプログラムで迷惑したンですけどォ」ダラーン

    木山「……」

    一方通行「調べた、全部わかった」

    木山「……そうか」

    353 = 285 :

    ―――。


    一方通行「ってとこじゃねェの?」

    木山「……流石は第一位だな、全て当たってる」

    一方通行「バーロー、俺をナメてンじゃねェ」フフン

    木山「それで、君がここへ来た理由は?」

    一方通行「ワクチンプログラムを渡せ、ネットワークをブッ壊す」

    木山「嫌だと言ったら?」

    一方通行「……しょうがねェ」ザッ

    木山「っ!」

    一方通行「エスプレッソでいいかァ?」コポポポ

    木山「………は?」

    一方通行「ほら、飲めよ」コト

    354 = 285 :

    一方通行「うめェ」ダラーン

    木山「……君は何をしたいんだ?」

    一方通行「俺はお前を殺せるンだぜェ?コーヒー淹れるより簡単に」ゴロゴロ

    木山「だろうな、君はレベル5の第一位だ」

    一方通行「でも、幻想御手を使った人間は救えねェ」ダラダラ

    一方通行「そいつらはお前にしか救えねェンだ」

    木山「……それがどうした?私は学園都市を敵に回しt」

    一方通行「俺が統括理事長に直接話つけてやる」

    木山「!!」

    一方通行「お前がどンな気持ちか知らねェけど、そこまでするンだ」

    一方通行「お前にとってよっぽどな事なンだろォ?」ゴロゴロ

    木山「……」

    355 = 285 :

    木山「私が何度申請を断られたか知っているのか?」

    一方通行「調べたっつったろォが、23回」

    木山「わかっているなら……」

    一方通行「生憎、アレイスターの野郎は俺の淹れるコーヒー大好きでなァ」ゴロゴロ

    一方通行「暗部の解散も頼んだらすんなり受け入れてくれたぜェ?」

    木山「……何?」

    木山「その話は……本当か?本当に、信用していいのか?」

    一方通行「おォ、そンかわりもう止めろ」

    一方通行「お前が無茶しても、実験の犠牲者は喜ばねェと思うぜ?」ダラーン

    木山「…っ!」

    一方通行「お前が動く事は、学園都市にとって思う壺なンだよ」

    木山「私は……私は……!」

    一方通行「エスプレッソおかわりでェす」コポポポ

    356 = 285 :

    ―――。


    一方通行「今のうちにプログラム壊せば足つく事もねェだろ」ゴローン

    木山「本当にすまない、感謝する」

    一方通行「うるせェな、いいから早くしやがれ」


    カタカタカタカタ……


    木山「ふむ、これでプログラムは破壊されるだろう」

    一方通行「ン、じゃ俺は約束通り統括理事長に会いに行ってくる」スクッ

    木山「期待していいのだな?」

    一方通行「当たり前ですゥ」スタスタ

    木山「君の推理には驚いたよ、探偵など向いてるんじゃないか?」

    一方通行「バーロー」

    一方通行「俺は一方通行、コーヒー屋さンさ」スタスタ



    黒子「なんか今マスターのとてもムカつくドヤ顔が浮かんできたんですの!!」ハッ

    357 = 285 :

    しばらく経ったある日―――。


    佐天「でもよかったですね、事件が解決して」

    黒子「ええ、でもちょっと腑に落ちませんの」

    初春「どこがですか?」

    黒子「だってあれだけ蔓延していた幻想御手が一気に消滅だなんて」

    美琴「噂によると、使う前の状態に戻ったらしいわね」

    佐天「効果が切れたって事なんですかね?」

    黒子「さあ……幻想御手のシステムなども一切わからないままですの」

    美琴「あ!ミルクティおかわりー!」

    一方通行「うるせェなァ……もうちょっと静かにしてろよお前ら」ダルイ

    美琴「いいじゃない他にお客いないんだし!」

    一方通行「ったく……」スタスタ

    358 = 285 :

    佐天「あーあ、どうせなら使ってみたかったなー」

    初春「ちょ、ちょっと佐天さん!」

    佐天「冗談よ冗談」アハハ


    カランカラーン


    黒子「いらっしゃいませー」

    木山「1名だが……空いてるな」

    一方通行「あン?何しに来たンだ?」

    木山「客に対して失礼だな、コーヒーを飲みに来たに決まってるだろう?」



    美琴「知り合い?」ヒソヒソ

    黒子「さあ、見た事ありませんわ」ヒソヒソ

    美琴「あんな大人の人と関係が?」ヒソヒソ!!

    黒子「な!そんなバカな!!」ヒソヒソ!!

    美琴「まさか……変な関係だったりして」ヒソヒソ!!

    黒子「そ、そんなの許しませんわああああああ!!」ヒッソォォォォォォ!!!

    359 = 285 :

    一方通行「その後はどうなったァ?」

    木山「早い段階だったからね、後遺症なども問題ないさ」

    一方通行「こっちも話通ったみてェだ」

    木山「……本当に感謝する」

    一方通行「いらねェよバカ、エスプレッソだ」コト

    木山「私の言えた義理じゃないが……君も余り自由にやりすぎると怨みを買ってしまうぞ?」

    一方通行「はン、怨みなンざ海苔つけて送り返してやるよ」フフン

    美琴「熨斗、でしょ」

    黒子「海苔だと磯辺焼きですわ」

    木山「……」ズズー



    木山「美味しいな、本当に」

    360 = 285 :

    別の日―――。


    ミサカ「大覇星祭、ですか?とミサカはカフェラテをすすりながら聞き返します」ズズー

    黒子「そうですわ!学園都市で行われる一大イベントですの!」

    一方通行「いわゆる運動会ってやつだ」ダラダラ

    ミサカ「運動会?」

    一方通行「色んな競技を色んな学校で競う行事」

    黒子「妹さんも是非見に来てくださいな」

    ミサカ「お祭というものを一度体験したいと思ってました」ニヘラ

    一方通行「常盤台って結構優秀じゃなかったかァ?」

    黒子「今年は悲願の優勝を狙いますの!」オー

    ミサカ「おー」パチパチ

    一方通行「頑張ってくださいなァ」ゴロゴロ

    361 = 285 :

    大覇星祭当日―――。


    ミサカ「……」ソワソワ

    一方通行「やっぱり客こねェな」ダラーン

    ミサカ「あ、あの……そろそろ見に行きませんか?」ソワソワ

    一方通行まだ開会式ぐれェだろ、つまンねェよ」

    ミサカ「そう、ですか……」ショボン

    一方通行「はぁ……」スタスタ


    【本日の営業は終了しました】 パタン…


    一方通行「ほら、行きますよォ」

    ミサカ「は、はい!」テテテ

    362 = 285 :

    ワイワイーーー。


    一方通行「やっぱり人多いな」ダラーン

    ミサカ「」スゲェ

    一方通行「おい、はぐれンなよ?」

    ミサカ「凄いですね、この人の数……」キラキラ

    一方通行「聞いてませン」


    ポン!ポンポン!!


    ミサカ「一方通行、向こうで砲撃音が!」アワワワ…

    一方通行「開会の合図だなァ……もう競技始まンじゃねェ?」

    ミサカ「すぐ行きましょう、やれ行きましょう」ワクワク

    一方通行「……引っ張らないでくださァい」ズルズル

    363 = 285 :

    一方通行「棒倒しみてェだな」

    ミサカ「棒倒しとは一体なんでしょう?とミサカは一方通行に尋ねます」ワクワク

    一方通行「ンとォ……棒を、倒す」

    ミサカ「な、なるほどぉぉぉぉ」キラキラ

    一方通行「一応能力は使っていいみてェだからな、派手な祭になるぜェ?」

    ミサカ「ち、ちなみにどうやってあの大きな棒を倒すのですか?」

    一方通行「えーとォ、ンとォ……」ウーン

    一方通行「……ヨイショーって、感じィ?」

    ミサカ「おおおおおおお」キラキラ

    一方通行(こいつ目がめっちゃ輝いてる)

    ミサカ「……」ヨイショー、ヨイショー

    ミサカ「……」ニヘラ

    364 = 285 :

    ミサカ「棒を守る人が次々に倒れていきますね」ボウタオシダケニ

    一方通行「守る方が大変だろうなァ」

    ミサカ「人がまるでゴミのようです!」ハーッハッハッハ

    一方通行「ダメだ、お前がそういう事言うのはダメだ」

    ミサカ「すごいですね、すごいですね」ガッシガッシ

    一方通行「おま……やめ、あァァァ具合悪ィ」ガクンガクン




    ミサカ「一方通行!向こうでも競技があるようです!」ダッ

    一方通行「前見て歩け、こけr」

    ミサカ「」ビタンッ

    一方通行「……アイツってあンな感じだったけかァ?」ハァ

    365 :

    「……」二ヘラ

    366 = 285 :

    ミサカ「お姉様です!お姉様が走ってます!」

    一方通行「見りゃわかるっつーの」ダラーン

    ミサカ「凄いです、お姉様がどんどん抜いて行きますね」

    一方通行「超電磁砲って足速かったンだなァ」ゴロゴロ

    ミサカ「はわー……もうちょっとで追い抜きそうですよ」

    一方通行「そォですねェ」ダラーン

    ミサカ「やった!お姉様が抜きました!」ワーイ

    一方通行「おめでとォ」



    ミサカ「ところで一方通行」

    一方通行「あァ?」

    ミサカ「借り物競争、とは何ですか?」

    一方通行「……ルールも知らずによくもまァそこまで盛り上がれたな」

    367 = 285 :

    一方通行「結局超電磁砲が一位かァ」

    ミサカ「お姉様すごいです」キラキラ

    一方通行「……楽しいかァ?」

    ミサカ「はい、とても!」

    一方通行「……そりゃよござンした」



    ミサカ「玉入れ、という競技が見たいですね」フムフム

    一方通行「お前いつの間にパンフレットなンて手に入れた?」

    ミサカ「向こうですね、行きましょう」

    一方通行「服が伸びるンですけどォ……」ズルズル

    ミサカ「……」フンフン

    一方通行(楽しそうだからいいけどよォ)ズルズル

    368 :

    >>267
    お前は一度精神科へ行くべき
    kyと診断されるはずだ

    369 = 285 :

    一方通行「昼休憩はアイツら店に来る事になってるから戻るぞ」

    ミサカ「もう、ですか」ショボン

    一方通行「また付き合ってやるから心配すンな」

    ミサカ「は、はい!」

    一方通行「その代わり準備すンの手伝え」

    ミサカ「わかりました!」ニヘラ




    一方通行「卵取ってくれェ」

    ミサカ「はい」ツルッ、ベシャ

    一方通行「……飲み物運べ」

    ミサカ「は、はいっ!」ツルッ、ガシャッ

    一方通行「お前、いつからドジっ娘属性ついたンだァ?」

    ミサカ「すみませぬ……」ショボン

    一方通行「いやその噛み方ありえなくねェ?武士かお前」

    370 = 285 :

    一方通行「ここに入れて……そォだ」

    ミサカ「ほいっ、とミサカは気合を入れて卵をひっくり返します」

    一方通行「おォ、ちょっと不恰好だけどいいンじゃねェの?」

    ミサカ「ほ、本当ですか?」

    一方通行「ほらよそ見すンな、焦げるぞ」

    ミサカ「はわっ!あわわわわわ……」バタバタ

    一方通行「よし、次は盛り付けだ皿出s……俺が出す」

    ミサカ「ここに乗せればいいですか?」

    一方通行「おォ……上手いじゃねェか、よしよし」ワッシワッシ

    ミサカ「……」ニヘラ

    一方通行「オムレツのできあがりだァ」

    ミサカ「人生初めての料理、できました」

    371 :

    ところで、戦う場面で毎回コーヒー豆とか色々使ってるけど、
    そういう、食べ物を粗末に扱う事について、一方通行さんはどう考えてるんだろう。

    372 = 285 :

    カランカラーン


    美琴「やっほー!来たわよー!」

    ミサカ「お姉様、お待ちしてました」

    黒子「あらまあ、妹さんが手伝ってくれてたんですの?」

    ミサカ「失敗ばかりですけど……」ショボン

    一方通行「いや、助かったぜェ?」

    ミサカ「……えへへ」ニヘッ

    美琴(……可愛い)キュン

    黒子(……可愛いですの)キュン



    一方通行(……あ、コーヒー飲みてェ)ダリィ

    373 = 285 :

    美琴「うわ、すごい豪勢じゃない」

    黒子「これで午後から頑張れますわね!」

    ミサカ「……」ソワソワ

    一方通行「おゥ、まずオムレツ食え」ダラーン

    黒子「いただきますですの!」

    美琴「ちょっと形崩れてるけど美味しいわ」モグモグ

    黒子「ええ、味は文句なしですの」ハムハム

    ミサカ「本当ですか?よかった……」

    美琴「え?これアンタが作ったの?」

    一方通行「何個も卵割って、火傷しながら必死に作ってたなァ」

    ミサカ「初めて料理というものに挑みました」

    ミサカ「お2人に頑張っていただきたいので……」テレテレ

    美琴「」ブワッ

    黒子「」ブワワッ

    一方通行「いきなり泣くな怖ェな」

    374 = 285 :

    美琴「私達!絶対勝つからね!!」ブンッ

    黒子「妹さんのお気持ちがあれば、長点上機学園など!」ブンッ

    一方通行「早く食わねェと時間なくなるぞ」


    ワイワイーーー。


    美琴「じゃそろそろ行くわ」

    ミサカ「後で見に行きますね、とミサカは手を振ります」ブンブン

    黒子「必ずや!勝利を収めますの!!」


    カランカラーン


    美琴「……ねぇ黒子」テクテク

    黒子「……なんですの?」テクテク

    美琴「妹が可愛すぎて生きるのが辛い」

    黒子「禿げ上がる程同意いたしますわ」

    375 = 285 :

    一方通行「……」

    ジャー、カチャカチャバリーンッ!

    一方通行「……」

    ジャー、ガシャン!カチャカチャ

    一方通行「……」

    ガチャッ、バリーン!ジャー

    一方通行「……俺洗うから、座っとけ」

    ミサカ「ゴメンなさい」ショボン

    一方通行「あと、その棚に絆創膏入ってるから巻いとけ」

    ミサカ「はい……」



    ジャー、ワッシャワッシャ

    一方通行「……赤い皿なンて無かったよなァ?」

    376 = 173 :

    ここで颯爽と敵として一方さんがとうj…暗部入りしてないから無いか…

    377 = 157 :

    >>371
    一方さんの事だ、コーヒーと見せかけた未元物質に決まってるじゃないか。
    何のための企業提携だい?

    378 = 285 :

    6日後、閉会式―――。


    『学校部門の優勝は常盤台中学校です!』

    ワアアアアアアア!!

    湾内「やりましたね、白井さん」

    黒子「ええ!遂に悲願を成し遂げましたわ!!」

    『個人の部、二位入賞も果たした御坂美琴選手にお話を伺います』

    『唯一中学生での入賞ですが、どうですか?』

    美琴「はい、妹の作ってくれたオムレツが力になりました」

    『妹さんのオムレツ、それが学校優勝にも繋がったという事ですね?』

    美琴「ええ、そうだと思います」

    『ではこの喜びを妹さんに向けてどうぞ』

    美琴「はーい、ユーアーナンバーワーン!!」ビシィッ



    ミサカ「……っ!……っ!」フンフン!

    一方通行「俺もちゃンと見てるから興奮すンな」ハイハイ

    379 = 285 :

    大覇星祭からしばらく経ってーーー。


    麦野「うわ、このマロンパイ美味しいわね」モグモグ

    黒子「ええ、秋の新メニューですの」

    絹旗「フレンダと滝壺さんにも超食べさせてあげたいですね」モグモグ

    黒子「マスター、テイクアウトできますの?」

    一方通行「あァ?ンじゃお前箱買ってこい」ダラーン

    黒子「了解ですの」シュンッ

    一方通行「メル急は最近どォなンだ?」

    絹旗「おかげさまで超絶好調ですよ!」

    麦野「未元物質が『ここに来る暇ない』って嘆いてたわね』

    絹旗「それより超聞いてくださいよ、最近困った事がありまして」

    一方通行「困った事だァ?」

    絹旗「あれは3日前の事でした……」

    380 :

    >>341
    "に"を入れたほうがいいと思うけど、入らないでもおkじゃね
    レベル5になるんじゃなくてレベルが5も上がるって意味にも取れてしまうけれど

    381 = 285 :

    フレンダ「じゃ、私先に帰って買い物行ってくるわ」

    浜面「おう、気をつけてなー」

    垣根「お疲れー」

    麦野「しかし、最近は荷物増えてきたわね」

    垣根「ああ、年末に向けてもっと増えてくるかもな」

    絹旗「年末か……クリスマスもありますしね」

    浜面「はは、サンタさんへの手紙も来るかもな!」

    麦野「ちょっと遠いしねー、なんて」アハハ

    滝壺「えっ」

    絹旗「どうしました?」

    滝壺「サンタさんに手紙書いたら届くの?」

    麦旗「えっ!?」

    浜面「そうだぜ滝壺」フフン

    滝壺「じゃ、出す」キラキラ

    垣面「えっ!?」

    382 = 285 :

    滝壺「すごいね、メルヘン急便」ワクワク

    絹旗「えーと、た、滝壺さん?」

    垣根「……本当にサンタさん宛の手紙出すのか?」

    滝壺「届くんだよね?それなら今年は出す」

    麦野「はーまづらぁ……」ヒソヒソ

    浜面「む、麦野だって乗っただろうが!」ヒソヒソ

    垣根「えーと……さすがのメル急でもちょっとキツイかなー、なんて」ハハハ

    滝壺「届かない、のかな?」ショボン

    垣根(言えるかああああ!サンタさんいませんなんて言えるかあああああああ!!)

    絹旗「と、とりあえず今日は解散しましょうか!」

    麦野「そ、そうね!とりあえず今日は解散!」

    滝壺「……」ワクワク

    383 = 285 :

    絹旗「という事がありまして……」

    麦野「さすがにアレじゃ嘘とは言えないわよね」ハァ

    一方通行「郵便局に出せば返ってくるじゃねェか、偽者から」

    麦野「なんかさー、それすらも心が痛くなるっていうか」

    絹旗「そうなんですよ……あれから毎日超熱心になって仕事してるんです」

    麦野「クリスマスに向けてっていうか、ね」

    一方通行「ふゥン」ゴロゴロ

    黒子「ただいま戻りました……ってなんか暗くありません?」

    絹旗「ええ、実は……」

    384 = 285 :

    黒子「え?サンタさんに手紙ですの?」

    麦野「そ、滝壺が送るってきかないのよ」

    黒子「さすがメルヘン急便ですわ!私も是非送りますの!」

    麦旗「えっ?」

    一方通行「……めンどくせェ」ダラーン

    黒子「サンタさんに手紙が届くなんて、夢が一つ叶いますわ」ホワホワ

    絹旗「あの、白井さん……」

    麦野「あちゃー、滝壺派だったのね」

    黒子「日本語で書いて大丈夫なのでしょうか!?」ワクワク

    絹旗「えー、そのですね、うん」

    一方通行「原子崩し」

    麦野「な、なに?」

    一方通行「明日、滝壺の奴も連れて来い」

    絹旗「え?」

    一方通行「俺が説明してやる」

    385 = 285 :

    次の日―――。


    滝壺「……」ワクワク

    黒子「……」ソワソワ

    一方通行「よし、お前らに俺がサンタさンについて説明してやる」

    垣根「おい、大丈夫なのか?」ヒソヒソ

    麦野「私は知らないわよ……」ヒソヒソ

    一方通行「まず、クリスマスプレゼントを枕元に置いてるのは両親だ」

    滝壺「うん、それは知ってるよ……だから本当にいるって知らなかった」

    黒子「サンタさんはいるんですわよね?」

    一方通行「います」ウン

    垣根「!?」

    滝壺「どこにいるの?」

    一方通行「主に寒い国とかに」ウン

    黒子「ではどうしてプレゼントをくれないんですの?」

    麦野(……大丈夫かしら)

    386 = 285 :

    一方通行「サンタさンがお前らにプレゼントをくれない理由はただ一つ」

    一方通行「日本が配達区域外だからです」ウン

    黒子「なんと!」

    一方通行「垣根、メル急でも配達区域外はあるだろォ?」

    垣根「あ、ああ……配達は一応学園都市内って事になってるけど」

    一方通行「それと同じなんだよ、だから親が代わりにプレゼントを用意してンだ」

    滝壺「……そうだったんだ」シラナカッタ

    黒子「ちょっと待って下さいなマスター、トナカイさんと空飛ぶソリがありますわよ?」ハイ

    一方通行「そォだな」ウン

    一方通行「だが考えてもみろ……一晩で子供にプレゼントを配らなきゃならねェンだぞ?」

    一方通行「いくらサンタさンと言っても、日本まで来る余裕はねェ」

    一方通行「トナカイさンも疲労骨折しちまう」

    黒子「なるほど……そうですわね」

    387 :

    一方通行「だからサンタさンは自分の国で手一杯なンだよ」

    滝壺「そっか」

    一方通行「サンタさンに手紙を送るのは良い」

    垣根(良くねぇよ!それが問題だろうが!!)

    一方通行「でもプレゼントを要求すンのは酷ってもンだぞ?」

    黒子「私、欲しいものを書くところでしたわ……」

    滝壺「私も」

    一方通行「だから普通のお便りを出せ」

    黒子「お返事来ますの?」

    一方通行「来る」ウン

    滝壺「日本語でもいい?」

    一方通行「いい」ウン



    麦野(……解決してないわねコレ)

    388 = 387 :

    一方通行「ちなみに出すなら今のうちに出せ」

    垣根(気のせいか事態が悪化してねぇ?)

    黒子「え、でもまだ秋ですの」

    一方通行「お前らみてェに手紙出す奴は結構いるンだよ」

    滝壺「そっか、読んで返事書くのが大変になっちゃうね」

    一方通行「そういう事だァ」フフン

    麦野(得意気な顔してんじゃないわよ!)

    黒子「で、では今から便箋を買って来ますわ!」

    滝壺「私も一緒に行っていい?」

    黒子「もちろんですの!」


    ―――。

    389 = 387 :

    垣根「おいいいいいいいいいい!どうすんだよこれええええ!!」

    麦野「結局解決してないじゃない!」

    一方通行「でもデンマークとかノルウェーとかには本当にいるぜェ?」

    垣根「さっき俺言ったろ!配達は学園都市内なの!!」

    一方通行「ならお前、デンマーク行って来い」

    垣根「」

    麦野「なるほどね、直接会って直接返事貰うって事?」

    垣根「え?俺が?」

    一方通行「デンマークに」ウン

    垣根「手紙持って?」

    一方通行「サンタさンに届けて来い」ウン

    390 = 387 :

    一方通行「考えたけど、やっぱり郵便局のおっさンよりそっちのがいいだろォ」ゴロゴロ

    麦野「まぁ、それは……そうだけどさ」

    垣根「でもどうすんだよ?本当に行くのか?」

    一方通行「お前、なンの為に仕事してンだァ?」

    一方通行「お客の想いを乗せて運ぶのが配達屋さンだろォが」

    垣根「……」

    垣根「その通りだ」ハッ

    一方通行「従業員の為に、未元物質羽ばたかせろォ!」ブンッ

    垣根「お、おー!やってやるぜー!」ブンッ

    麦野「でも従業員の為っていうなら、アンタも行きなさいよ」





    一方通行「えっ?」

    391 = 387 :

    麦野「いや、自分で声高らかに言ったじゃない」

    一方通行「俺、コーヒー屋さンだしィ」ゴローン

    垣根「よっしゃ、とりあえず交通手段考えるぞ」

    一方通行「離せェ!俺は店があンだよ!」ズルズル

    麦野「……」サッ


    【本日の営業は終了しました】 パタン…


    一方通行「勝手に閉めンな!」

    垣根「ほらほら、オセロが泣いてもいいのか?」

    一方通行「知るか」

    麦野「噂によると、実物のトナカイって結構可愛いみたいね」

    一方通行「行くゥ」

    垣根「え!?お前動物好きキャラだったの!?」

    392 :

    乗せられると思ったが麦のん意外と冷静だなwwww

    393 = 387 :

    一方通行「というわけでェ、音速旅客機出せ」

    レイスター「無理に決まってる」

    一方通行「いいから出せよ」

    レイスター「この私がいちいち子供のワガママに付き合ってやると思うなよ?」

    一方通行「いいからいいからァ」トプププププ

    レイスター「ああ、この香り!このまろみ!」





    一方通行「2、3日の間店休みな」

    黒子「はいですの!宜しくお願いしますの!」

    一方通行「はいはい、随分可愛らしい手紙だこと」

    黒子「是非宜しくお伝えくださいな!」

    一方通行「わかりましたァ」ハァ

    394 :

    まろみやめろwwwwww

    395 = 387 :

    次の日―――。


    一方通行「よし、そろそろ離陸だなァ」

    垣根「なぁ、デンマークのどこにいるんだ?」

    一方通行「着いたら教える」

    垣根「本当にいるんだろうな?」



    ゴオオオオオオオッ!

    キィィィィィィィィィィィィン……



    一方通行「おォ……中々のGじゃねェか」ウップ

    垣根「oh……激しく酔いそうだぜ」オエ

    一方通行「吐くなよ?」

    垣根「俺に常識は通用しねロロロロロロロ……」ビシャビシャァ

    396 :

    アレイスターいつか禁断症状出るだろこれwwww

    397 = 387 :

    デンマーク到着。


    垣根「オエ……吐きそうだぜ」フラフラ

    一方通行「寒っ!デンマーク寒ィ!!」

    垣根「どうする?どこ向かう?」

    一方通行「話によるとサンタさンの家ってのが街の外れにあるってよォ」

    一方通行「デンマークじゃ毎年世界サンタ会議が開かれてるらしい……今は時期外れだがなァ」

    一方通行「そこじゃ厳しいテストをパスした公認サンタが集まるって話だ」

    垣根「随分詳しいじゃねぇの」

    一方通行「ウィキって来たからなァ」フフン

    垣根「とりあえず、町外れに行けばサンタさんがいるって事か?」

    一方通行「多分そうなンだろォな」

    垣根「じゃとりあえずタクシーでも拾うか」ヘイ


    キキー、ガチャ


    一方通行「よっしゃ、行くぞ」

    垣根「はいな」

    398 = 387 :

    ガチャ、バタン

    ブロロロロロ……



    垣根「さみいいいいいいいい!風がいてええええええ!!」ブルブル

    一方通行「暖かい物質作ればいいじゃねェか」

    垣根「ああ、そうだな」シャランラー



    スタスタスタ……



    一方通行「あン?あれじゃねェ?」

    垣根「あのポツンとしてる家か?」

    一方通行「煙突から煙出てるって事は……いるな」ウン

    垣根「……いるな」ダネ

    399 :

    >>396
    カフェイン中毒かw

    第二次大戦ン頃はジョンブル共はガチでタンニン中毒だったし有り得るかねェ。

    400 = 387 :

    一方通行「すいませェン」ドンドン

    垣根「っていうか日本語しか話せねぇ」

    一方通行「なンとかなンだろ」


    キィ……


    サンタさん「――――――」ダレ?

    一方通行「あー、うぃふろむ、ジャパン……あいむカフィ屋さン」

    サンタさん「―――?――――」ニホンジン?

    一方通行「えー、アーハン?」

    サンタさん「―――、――――――」ヨクキタネ

    一方通行「おーいぇ、あいにーじゅ」ダキッ

    サンタさん「――――」ダキッ

    垣根「なんかすげぇ」


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