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    元スレ一方通行「コーヒー屋さンでェす」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - ほのぼの + - コードギアス + - 一方通行 + - 黒子 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 285 :

    木原「おらおらぁ!」

    黒子「え、ちょっ……あぶなっ!」ヒュンッ

    木原「空間移動だぁ?」

    黒子「ふん、私こう見えてもジャッジメントですのよ」フフン

    黒子「常連さんとは言え、襲い掛かってくるなら容赦はしませんわ!」

    木原「はーっはっは!」


    バキィッ!


    黒子「痛っ!ゲホッ、ゲホッ」

    木原「俺は一方通行にも勝てるように鍛えてるんだ」

    木原「たかがジャッジメント如きに負けるわけねぇだろうが!!」

    黒子(うっ…速い!)

    木原「木原神拳んんんん!!」アータタタタタタタタタタタ!!


    バキィッ!ゴキィッ!!


    黒子「ゲホ……はぁ、はぁ」

    302 = 285 :

    木原「はーっはっは!大した事ねぇなぁオイ!」

    黒子「ゲホ……なんという方ですの」ゲホ…

    黒子(ああ、私はフレンチトーストのせいで死にますの……?)

    ダンッ!!


    一方通行「木ィィィィィィィ原クゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!?」

    黒子「マスター!?何故ここへ……」

    木原「おいおい、やっと来たか」

    一方通行「大丈夫か、ツインテール」

    黒子「はい、なんとか……ゴホッ」

    一方通行「てめェ、よくもうちの従業員に手を出してくれたなァ?」

    木原「ああ?そんなカスがそんなに大事かぁ?」ニヤニヤ

    一方通行「ンだとォ?」ピク

    303 = 285 :

    一方通行「とりあえず、ブッ殺す前に一言だけ言っておく」

    木原「なんだ?命乞いかぁ?ははっ!」

    一方通行「いつも来てくれてありがとォ」ペコリ

    木原「え?ああ、うん……いや、それは大丈夫」ウン

    一方通行「いやいや、正直助かってるンだぜェ?」

    木原「それはほら、親(仮)として当然っていうか、うん」

    黒子(え!?この人マスターの親なんですの!?)

    一方通行「親(仮)っていうか、親(偽)だろォ」

    木原「失礼だなてめぇ!!」

    一方通行「親(株)」

    木原「おいいいいいいいいいいい!喧嘩売ってんのかてめぇはあああああああ!?」

    一方通行「親(印)」

    木原「殺す!グッチャグチャにしてやるよコラアアアアアア!!」

    一方通行「上等だ三下がァ!バラッバラのスクラップにしてやンよオラァァァァァァァ!!」

    304 = 285 :

    一方通行「行くぞコラァ!!」

    木原「おお!かかって来いクソガキィィィィ!!」

    一方通行「俺の名前を言ってみろォ!」

    木原「え?アクセラr」

    一方通行「コーヒー屋さンでェす」バシャッ

    木原「あっづぁぁぁぁぁ!?あっちぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

    一方通行「カフェオレでェす」バシャァ

    木原「ああああああああっちいぃいいいいいいいいいい!!!」

    一方通行「カプチーノでェす」バシャァ

    木原「や、やめ……ぎゃああああああああああ!!」



    黒子「なんですのこの戦い……」ゲホ

    305 = 285 :

    木原「」

    一方通行「俺の従業員に手ェ出すンじゃねェよ」ババーン

    黒子「あ、あの……」

    一方通行「よォ、立てるかァ?」

    黒子「はい……コーヒー臭いですの」

    一方通行「よし、帰るぞォ」


    カランカラーン


    海原「いらっしゃ……あ、おかえりなさい」

    一方通行「おゥ、悪ィな店番頼ンで」

    海原「いえいえ、別に構いませんよ、では僕はこれで」

    黒子「しかし、フレンチトーストで殺されかけましたの……」

    一方通行「よし、食パン大量にストックしとくかァ」ウン

    黒子「えっ?」

    一方通行「フレンチトースト用に、なァ」キュピーン



    黒子「……いや別に綺麗に纏まってませんわよ?」

    306 = 285 :

    次の日---。


    黒子「……どうでしょう?」

    一方通行「……」ズズー

    一方通行「悪くねェ」ウン

    黒子「本当ですの!?」

    一方通行「お前だいぶうまくなったなァ、淹れンの」ズズー

    黒子「これで私も一人前ですわね!」

    一方通行「よし、ちょっとまかない作ってみろォ」

    黒子「……はいですの!」


    カランカラーン


    美琴「やっほー!」

    一方通行「いらっしゃいましィ」ダラーン

    黒子「お姉様!」

    307 = 110 :

    それでも木原くンはありつけないよなきっと

    308 = 285 :

    一方通行「ちょうどいいな、お前ツインテールの料理試食しろォ」

    美琴「え、黒子作んの?」

    一方通行「あァ、ちょっと本格的に修行中」ゴロゴロ

    黒子「是非!食べてくださいな!」

    美琴「うん、そういう事なら」イイワヨ

    黒子「ではお待ちくださいな!」スタスタ



    一方通行「なァ、アイツの事なンだけど」

    美琴「黒子?どうかした?」

    一方通行「パンツ紫ってどォなの?」

    美琴「ぱっ、パンツ!?」

    一方通行「ちょっと背伸びしすぎじゃねェ?」

    美琴「え!?アンタ黒子のパンツ見たの!?」

    一方通行「いやアイツかブドウかだよなァ、うン」ニカイメ

    美琴「ちょっと、聞きなさいよ!!」

    309 = 257 :

    黒子が出さなかったわけじゃないのに逆恨みにも程があるよなwwww

    310 = 285 :

    美琴「なるほど、そんなハプニングが……」

    一方通行「年相応ってあるだろォ?」

    美琴「うっ……」グサ

    一方通行「背伸びしすぎと子供っぽ過ぎはちょっとなァ」

    美琴「はうっ……」グサグサ

    一方通行「女子校だからって油断し過ぎですよねェ」

    美琴「くはっ……」バタン



    一方通行「はい、1ラウンドKOォ」カンカンカーン

    一方通行「ええ、厳しい戦いでしたけどなんとかね、自分のペースに持ち込めたと思いますゥ」ハイ

    一方通行「やっぱりね、ええ、先手を取れた事が勝因になったと思いますねェ」ハイ



    黒子「……何遊んでるんですの?」

    311 = 285 :

    黒子「お姉様、どうぞ」コト

    美琴「ありがと、結構美味しそうじゃない」

    美琴「うん、色も紫……じゃなくて、いい色してるわね」

    黒子(……紫?)サササッ

    一方通行「ほォ、中々やるじゃねェの」

    美琴「うん、おいし」




    黒子「……」ニタリ

    美琴「いや覗いてないでこっち来なさいよ」



    美琴「美味しいわよ!」ニコニコ

    黒子「本当ですの!?やりましたの!」

    一方通行「……」モグモグ

    312 = 285 :

    一方通行「よし、お前まかない係に任命しまァす」

    黒子「了解いたしましたわ!」


    カランカラーン


    ミサカ「おやお姉様、お久しぶりです」

    美琴「あ、久しぶり」

    一方通行「よォ、1人かァ?」ダラーン

    ミサカ「ええ、今日は妹達について現状のご報告です」

    黒子「お飲み物は何になさいますか?」

    ミサカ「いえいえ、今日は財布を持ってきていないもので……」ショボン

    美琴「いいわよ黒子、アタシ払いで」

    黒子「という事ですわ」

    ミサカ「いつもすみません、ではアップルティーを」

    黒子「かしこまりましたの!」テテテ

    313 = 285 :

    木原「……」ソワソワ

    木原「あ、あのーs」

    美琴「あ、黒子―!おしぼり取ってー!」

    木原「……」ソワソワ

    木原「すいまs」

    黒子「お姉様―!おしぼりですわー!」

    木原「……」ショボン



    コト……

    木原「!」

    一方通行「フレンチトースト、だぜェ」キュピーン

    木原「一方通行ン……」



    黒子(昨日の今日で来るなんて……メンタル強いですわね)

    314 = 285 :

    一方通行「ンでェ、現状報告って?」

    ミサカ「はい、20002人の妹達は世界各国に派遣され、のびのびと暮らしています」

    一方通行「20002人?実験の資料だと20000ジャストじゃなかったかァ?」

    ミサカ「実は、その後20001号が上位個体として製造されたのです」

    黒子「どうぞ」コト

    ミサカ「どうも……上位個体は妹達を統べる存在、といったところでしょうか」

    一方通行「上司なわけだなァ」ゴロゴロ

    ミサカ「そうですね、ちなみに呼称は『打ち止め』とそのままです」

    一方通行「あン?ちょっと待て、打ち止めったって、あと1人いるンだろォ?」

    ミサカ「そうです……その、通称『番外個体』の製造目的が非常に特殊でですね……」

    ミサカ「実は、番外個体は一方通行……貴方を殺す為だけに製造されたのです」

    一方通行「俺を殺す為、だァ?」

    ミサカ「ええ、第三次製造計画というものにより製造された個体です」

    316 = 285 :

    ミサカ「ミサカネットワーク、というものをご存知で?」

    一方通行「あァ、お前らの脳波リンクだよなァ」

    ミサカ「そうです、番外個体はMNWから負の感情を拾いやすいように設計されています」

    ミサカ「抹殺という目的を遂行しやすくする、一方通行への憎悪などを増やす為ですね」ズズー

    一方通行「ほォ」ゴローン

    ミサカ「ですが、もともとMNW内で一方通行に対する負の感情は一切存在しません」

    一方通行「あン?それじゃ番外個体はどォなってンだァ?」

    ミサカ「いたって健やかに、そして穏やかに育っています」

    一方通行「いい事じゃねェか」

    ミサカ「とまぁ、妹達に関する報告はこれくらいですね」フヒュゥ

    美琴「黙って聞いてたけど……アタシの知らない事いっぱいあるわね」

    一方通行「でも全員元気ならそれでいいじゃねェか」

    美琴「……そうね」ウン

    317 = 157 :

    >>313 アクセラレーたんwwwwww

    318 = 285 :

    ミサカ「では、報告を終えたのでミサカはお暇します」ガタン

    黒子「あら、もうお帰りですの?」

    ミサカ「はい、ごちそうさまでした」ペコリ

    美琴「いいわよこのくらい」

    ミサカ「では」トテトテ





    一方通行「番外個体、ねェ」ゴロンゴロン

    美琴「結構派生してたのね」

    一方通行「ま、アレイスターは俺が抑えられるから問題はねェな」ウン

    黒子「統括理事長と直接交渉できるなんて、とんでもないマスターですの……」

    美琴「しかも取引材料がコーヒーだもんね」

    一方通行「美味いコーヒーは世界を救うンだぜェ」ダラーン

    319 = 285 :

    別の日―――。


    垣根「よう、久しぶりだな」

    絹旗「超ご無沙汰してます!」

    黒子「いらっしゃいませー」

    一方通行「あァ?どンな組み合わせだァ?」

    絹旗「アイテムが解散してから、メルヘン急便を皆で超手伝ってるんですよ」

    垣根「おかげで楽になったぜー」

    一方通行「ふゥン」

    黒子「ご注文はどうなさいます?」

    垣根「カフェラテ」

    絹旗「ホットチョコレートで」

    黒子「少々お待ちくださいな」テテテ

    320 = 285 :

    絹旗「私達4人で受付とか超仕分けして、未元物質と浜面で配達って感じなんですよ!」

    一方通行「え?原子崩しがせっせと仕分けしてンのかァ?」

    垣根「ああ、あいつ以外と真面目だな」ズズー

    一方通行「想像できねェ」

    一方通行「どォだ、楽しいか?」

    絹旗「はい、殺しとかよりも超やりがいあります」

    一方通行「そりゃ良かったなァ」ゴローン

    垣根「お前のせいで学園都市が段々陽の目浴びるようになってきたな」ウン

    絹旗「アイテムの解散、第二位の更正と妹達の解放ですもんね」ズズー

    黒子(マスターすげぇ、ですの)

    垣根「統括理事長との直接交渉もほぼ安パイだろ?」

    一方通行「あいつコーヒー好きだからなァ」ダラーン

    黒子(という事は、事実上この人が学園都市を掌握してますわね)

    321 = 285 :

    一方通行「あ、お前配達の時に割引券配ってくンねェ?」

    黒子「さすがマスター、抜け目無いですの」

    垣根「あ?……これか、わかった」

    一方通行「その代わり、この店にメルヘン急便の窓口設置してやる」

    絹旗「超事業提携ってわけですね」

    垣根「まぁ使えるもんは使って損はねぇな」ヨシ

    一方通行「伝票だけ置いてってくれ」

    垣根「今度持って来るわ」

    黒子「誰が喫茶店の話からこうなると予想できたでしょう」

    一方通行「あン?」

    黒子「いえいえ、学園都市は今日も平和ですわね」ホント

    絹旗「ですねー」ウンウン

    322 = 285 :

    次の日ーーー。


    垣根「どーもー、メルヘン急便でーす」

    垣根「はい、これですね」

    垣根「あ、それと……こちら喫茶店の割引券なんで、よかったら使ってください」

    垣根「まいどー」バッサバッサ





    浜面「はい、めっちゃ良い雰囲気ですよこの喫茶店」

    浜面「じゃまたよろしくでーす」

    浜面「」

    浜面「配達用の車が盗まれました」

    浜面「……」アワワワワワワワ

    浜面「こここ殺される……!社長と麦野に殺される……」ガクガクブルブル

    323 = 282 :

    はーまづらぁー

    324 = 285 :

    プルルル……

    フレンダ「はい、メルヘン急便です」

    絹旗「あー麦野、その番号はこっちの学区ですって」

    麦野「え?だって登録番号こっちよ?」ヒョイ

    絹旗「だから言ったじゃないですか、特例番号があるんですよ」

    麦野「……ゴメン」ショボン

    滝壺「むぎの、頑張って」セッセ、セッセ


    ガチャ、バタン


    絹旗「あれ?もう配達終わったんですか?」

    垣根「ああ、お前ら休憩行って来い」

    麦野「でもまだ仕分けハンパよ?」

    垣根「俺とコイツでやるからいい」

    325 = 285 :

    垣根「お、近場が多いな」サッサ

    浜面「車無いから助かる」

    垣根「あ、盗まれた車代はお前の給料から天引きな」

    浜面「え!?」

    垣根「当たり前だろうが、お前の不注意だろ」

    浜面「そんな……」ガックリ

    垣根「自分の責任は自分で負えバカヤロウ」

    浜面「うぅ……」

    垣根「……」

    垣根「まあ、飯ぐらいならいつでも奢ってやる」

    浜面「え、本当か!?」

    垣根「アホか、俺は第二位でありメルヘン急便社長だぜ?」

    浜面「しゃ、社長おおおおお!!」ダキッ



    ていとく君に友達ができました▽ティロリン

    326 = 285 :

    一方通行「ツインテール」ダラーン

    黒子「なんですの?」ダラーン

    一方通行「暇ァ」ゴローン

    黒子「お客さん来ませんわね……」

    一方通行「久しぶりに呼び込み行ってくるかァ」ヨォシ

    黒子「お願いしますわ」

    一方通行「……」

    黒子「……」

    一方通行「今気づいたけどさァ」

    一方通行「マスターの仕事じゃなくねェ?」

    黒子「……気づかれましたわね」

    一方通行「お前行ってこい」ゴロゴロ

    黒子「はぁい」スタスタ

    328 = 285 :

    黒子「呼び込み、呼び込み……」トテトテ

    黒子「あ、第一村人発見ですの!」

    土御門「……ん?」

    黒子「……」ピトッ


    シュンッ


    一方通行「いらっしゃいませェ」

    土御門「……あ?」

    黒子「ご注文はいかがいたしますか?」

    土御門「へ?」

    一方通行「コーヒー屋さンでェす」

    土御門「意味がわからんにゃー……とりあえずコーヒー」

    黒子「かしこまりましたの!」パタパタ

    土御門「……ある意味犯罪ぜよこれ」

    329 = 285 :

    カランカラーン


    上条「マスター、久しぶり」

    土御門「あれ、カミやん」

    上条「土御門?偶然だな」

    土御門「いや、うん……まぁ連れてこられたっていうか」

    黒子「コーヒーです……ってあら?」コト

    上条「白井じゃないか、ここで働いてるのか?」

    黒子「そうですわ、ずっとここで」

    一方通行「あァ、お前いなかったなァ」ソウイエバ

    上条「ま、いーや……俺もコーヒーで」

    黒子「わかりました」

    一方通行「あの銀髪シスターは留守番かァ?」

    上条「その節は本当に……今日は知り合いのとこ行ってるんだ」

    330 = 285 :

    上条「へー、空間移動で無理矢理、ねぇ」

    土御門「本当、びっくりしたにゃー」

    一方通行「……強引なのはNGですの?」

    黒子「うっ」ギク

    一方通行「……紫パンツもNGですの!」

    黒子「うわああああ!それは関係ないですの!!」

    上条「紫パンツ?」

    黒子「違います!今日は違います!!」

    土御門「じゃ何色なんだ?」ニヤニヤ

    黒子「薄いピンクですわ!」

    一方通行「oh……」

    黒子「え?あ、あわわ……」ダラダラ

    上条「し、白井さん?」

    黒子「うわああああああああああああああん!!」ダダダダダッ


    カランカラーン……

    331 = 285 :

    一方通行「さて、パンツウーマンは放っておいて」

    上条「マスター薄情」

    一方通行「土御門、なンか言いたげな表情だなァ?」

    土御門「えー、そんな事ないにゃー」ズズー

    土御門「……ま、せっかくだし声掛けとくか」

    一方通行「暗部にゃ入りませン」キッパリ

    上条「え?」

    土御門「ちぇー、また振られたぜよ」

    一方通行「いつもと違っていやにあっさり引くじゃねェの」

    土御門「無駄な努力はしたくないんだよ」

    土御門「……聞いた話だと、アイテムの解散に一役買ったらしいな?」

    一方通行「別にィ?アレイスターに頼んだだけだけどォ?」

    土御門「自由なマスターにかき回されるとは、学園都市も終わってるにゃー」

    上条(……空気読んで黙っておこう、空気だけに)ズズー

    332 = 285 :

    土御門「お前が好き勝手やってる裏じゃ、人がたくさん死んでるんだぜい?」

    一方通行「はン、その言い方じゃ『自分も助けてください』って聞こえるなァ」

    土御門「そこまで言うつもりはないさ」

    土御門「ただ、偽善を振り翳すなら中途半端にしてんじゃねぇよ」

    土御門「アイテムだけじゃねぇ、暗部なんざなんぼでもあるんだぞ?」

    一方通行「バカか、俺ァ店に客が来ればなンでもいいンだよ」

    一方通行「アイテムの奴らが仕事で死ンだら売り上げ下がンだろォが」

    土御門「けっ、とんだツンデレ野郎だにゃー」

    一方通行「うるせェ」

    土御門「ま、この店悪くねぇし……いいけどな」ガタン

    上条「あれ、行くのか?」

    土御門「ああ、満足した」

    上条「じゃ俺も行くよ」ガタン




    一方通行「……満足、ねェ?」ダラーン

    333 = 285 :

    また別の日ーーー。

    カランカラーン


    黒子「いらっしゃいませ」

    一方通行「あン?案内人かァ?」

    結標「こんにちは」

    一方通行「アレイスターから注文来てねェけど」ゴロゴロ

    結標「違うわよ、今日はプライベート」

    結標「噂に名高い喫茶店を堪能しに来たの」

    一方通行「コーヒー屋さン」

    結標「あ、コーヒー屋さン」

    黒子「ご注文決まりましたらお呼びくださいな」

    結標「ありがと」

    黒子(なんでしょう、この方には嫌悪感が……)

    結標(なんだろ、この子なんか睨んでくる……)

    334 = 285 :

    結標「じゃアップルパイと抹茶ラテね」

    黒子「かしこまりましたの」



    結標「でもびっくりしたわ、ビーカーの中にコーヒー入れた時は」

    一方通行「ああしねェと飲めねェだろォ」ダラーン

    結標「いやその理屈もおかしいんだけどね……」

    一方通行「ところで案内人」

    結標「結標淡希、結標でいいわよ」

    一方通行「淡い希望……悲しい名前だなァ」ホロリ

    結標「ほっといてよ!」

    一方通行「結標さン」

    結標「なに?」

    一方通行「その格好何?」

    335 = 285 :

    結標「何って?普段着だけど?」

    一方通行「なんつーかさァ……」

    結標「何?あのいつもの服装が露出多すぎとか陳腐な事言いたいわけ?」

    一方通行「センスなさすぎじゃねェ?」

    結標「」

    一方通行「いや、ゴメン」

    結標「謝らないでよ!なんか変な空気になるじゃない!」

    一方通行「流行の先端ってのは、奇異の目で見られるもンだし、うン」ウン

    結標「なんなのよ!ウルトラマンの癖に!!」

    一方通行「ゴメン、ウルトラマンの方が上でゴメン」ペコリ

    結標「はぁ!?そっちのが痛々しいセンスしてるってば!!」

    黒子「正直どっちもどっちですわ」コト

    一方通行「いや、アナタに言われたくないですの」ハイ

    黒子「ムカッ!そんな事ありませんわ!」

    336 = 285 :

    結標「ムカッ!とか言っちゃう時点で痛々しいわ」

    黒子「ふん、貴女ほどではありませんの!」

    一方通行「痛々しい、ああ痛々しい、痛々しい」

    黒子「むっきいいいいいいいいいい!」

    結標「あら、結構美味しいわね」ズズー

    一方通行「だろォ?」フフン

    黒子「何得意げな顔してますの?淹れたのは私ですわよ?」




    結標「へぇ、アナタレベル4の空間移動なのね」

    黒子「ええ、貴女は?」

    結標「私もレベル4、座標移動よ?」

    一方通行「レベル5くらいの能力だよなァ」ゴロゴロ

    結標「ちょっとトラウマがあって、自分を移動できないのよねー」ズズー

    337 = 285 :

    一方通行「自分を移動できればレベル5上がるかもな」

    結標「ま、応用性とか考えれば空間移動の比じゃないしね」フフン

    黒子「あら、私はちゃんと自分を移動できますわ?」フフン

    結標「テレポートなんてストーキングにしか使えないわね」

    黒子「……やるっていうのですか?」

    結標「……いいわよ、そっちがその気ならね」

    一方通行「やめとけバカ」ゴロンゴロン

    結標「止めないでくれる?当事者間の問題なの」

    一方通行「なンかお前を殴らなきゃいけない気がするからやめとけェ」

    結標「どうしてアナタに殴られなきゃいけないのよ!」

    一方通行「いや、そンな気がするンだよ」

    結標「そんな気がする、でまとめないで」

    一方通行「しかもグーで、顔を」ウン

    結標「最低!この人最低!!」

    338 = 285 :

    結標「まぁ、第一位がそういうならしょうがないわ」

    黒子「あら、お逃げになられますの?」フフン

    結標「……」イラッ

    一方通行「挑発すンな」

    黒子「痛っ!おしとやかなレディの頭をはたかないで下さいまし!」

    一方通行「おしとやかなレディは下品な争いなどしませェン」

    黒子「ぐぬぬ……」

    結標「あはは、適わないみたいね」

    結標「さて、と……美味しかったわ、ごちそうさま」ガタ

    一方通行「おォ、あいつンとこ行く時また頼むわァ」ダラーン

    結標「はいはい」


    カランカラーン

    黒子「むむむ、ありがとうございました……」

    339 = 285 :

    一方通行「虚空爆破事件、だァ?」ダラダラ

    黒子「ええ、最近多発してる能力を使った事件ですわ」キュキュ

    一方通行「ふゥン……でもアルミを起点にしての爆発ねェ」

    一方通行「それほど器用に使える能力者なンて限られてこねェ?」ダラダラ

    黒子「そうなのですが、犯人を絞り込めませんの」

    黒子「可能性のある人間には犯行が不可能な状態でして……」

    一方通行「物騒な世の中ですねェ」ゴロゴロ

    黒子「他人事ですわね……」

    一方通行「それよか明日休みだし買い物行くかなァ」

    黒子「買い出しなら私が行きますわよ?」

    一方通行「どォせお前その事件で忙しいんだろ?」

    黒子「そうですわね、お願いしますわ」

    一方通行「はいなァ」ゴローン

    340 = 285 :

    次の日―――。


    一方通行「なンだってこンなに人が多いンだかねェ」

    一方通行「デパートってのはどこも一緒ですかァ?」スタスタ

    美琴「あれ、一方通行じゃない」

    初春「マスターさん、こんにちは」

    一方通行「おォ、お前ら2人揃って買い物かァ?」

    初春「ええ、服を見にですけど」

    美琴「あんたは買い出しかなんか?」

    一方通行「まァな……ってお前、ジャッジメントじゃねェの?」

    初春「へ?」

    一方通行「いやツインテールが事件で忙しそうにしてたぞ」

    初春「け、警邏中です」

    一方通行「服を見にですけど、じゃないンですかァ?」

    初春「あう……白井さんには内緒で」

    一方通行「まァなンでもいいけどよォ」

    341 :

    一方通行「自分を移動できればレベル5上がるかもな」
    これ、5と上がるの間に「に」が入るんだよね?

    342 = 285 :

    ピルピルピル……


    初春「う、白井さんから……はい、初春です」

    黒子『初春!今どこにいるんですの!?』

    初春「い、いえ、警邏中でして、決してサボっているわけでは……」アセアセ

    黒子『ですから場所ですわ!』

    初春「セブンスミスト前ですけど」

    黒子『なんですって!?……よく聞きなさい!』

    黒子『次の爆破事件の標的は衛星からの観測の結果、セブンスミスト!』

    初春「……え?」

    黒子『そして、狙いは周辺のジャッジメント、つまり貴女ですの!!』



    美琴「初春さん?どうしたの?」

    一方通行「怒られたってかァ?」ダラーン

    初春「に、逃げてください!ここが虚空爆破事件の次の標的です!!」

    343 = 285 :

    一方通行「あン?」

    美琴「なんですって!?」

    初春「どうやら犯人の真の狙いはジャッジメントのようで、私の近くにいたら危険です!」

    の子「おねえちゃん、これおねえちゃんに渡してって」スッ

    美琴「人形……?」

    初春「あ、あれh」


    カッ!


    ズドォォォォォォォォォォン!



    初春「うぅ……だ、大丈夫?」

    の子「う、うん……ありがとうおねぇちゃん」

    美琴「ゲホゲホ!な、なんで無事なの?」

    344 = 285 :

    一方通行「ったく、随分派手にやってくれますねェ」

    美琴「一方通行……アンタが守ってくれたの?」

    一方通行「さァて、後始末後始末ゥ」カチャカチャ

    初春「そ、そんな道具どこから……?」




    タタタタッ

    メガネ「はっ、はっ……はは、ざまあみろジャッジメント!」

    メガネ「あんな距離なら間違いなく吹き飛ばさr」


    ドガァァァァァァン!!


    一方通行「こンにちはァ」ニタリ

    メガネ「だ、誰だお前!」

    一方通行「あンな爆発起こしやがって……下手したら死人出てたぞバカがァ」ハァ

    345 = 285 :

    メガネ「ひぃっ……誰なんだお前!」

    一方通行「コーヒー屋さンでェす」ニタリ

    メガネ「う、うわああああああ!!」

    一方通行「コナ!」ベシッ

    メガネ「うわ、あ?豆?痛っ!痛っ!!」

    一方通行「キリマンジャロ!」ゴシュッ

    一方通行「モカ!ブルーマウンテン!」シュバババババ

    メガネ「ぎゃあああああああああ!痛!痛ああああああああああ!」

    一方通行「……」ホァァァァァァ

    メガネ「や、やめろ……やめてくれ!」

    一方通行「キアロ・スクーロ・ウェット・ドライ……カプチーノ砲!!!」バッシャァァァン!!

    メガネ「うぎゃああああああああああああ!熱いいいいいいいいい!!」ゴロゴロ


    バタッ

    メガネ「」

    一方通行「はン、あの世でカプチーノに土下座しなァ」ドヤッ

    346 = 285 :

    5分後―――。


    初春「し、白井さん!あれ!」

    黒子「この方がどうやら犯人のようですわね」

    初春「気絶してますね、アンチスキルに引き渡しますか?」

    黒子「そうですわね、呼んできなさい」

    初春「わかりました!」タタタ



    美琴「……それにしてもこの現場」

    黒子「周りにばら撒かれたコーヒー豆」

    黒子「まるで湖のように広がるコーヒー……おそらくカプチーノ」

    黒子「そして犯人は全身火傷状態……」

    美琴「まったく、名乗り出なくても誰がやったか丸わかりね」

    黒子「……物的証拠を残しすぎですの、マスター」

    347 = 285 :

    次の日―――。


    黒子「マスター、昨日は犯人確保にご協力いただき、ありがとうございました」

    一方通行「あン?何の事ですかァ?」

    黒子「いやいやいや、あの状況でとぼける意味はありませんの!」

    一方通行「いいじゃねェか、解決したンなら」

    黒子「……本当に、アナタという人は」


    カランカラーン


    一方通行「オラ、客来たぞ」

    黒子「はい!いらっしゃいませー」テテテ

    一方通行(しかし納得いかねェ)

    一方通行(昨日の奴の立ち振る舞いはどう見ても雑魚)ゴロゴロ

    一方通行(でも爆発を見た限り、ありゃレベル4クラスだ)ゴロゴロ

    348 = 285 :

    一方通行(前に客が言ってた幻想御手ってのも気になる)ゴロゴロ

    一方通行「コナ臭ェ……間違えた、キナ臭ェな」

    黒子「マスター、オムライスとメロンソーダです」

    一方通行「へいへーい」スタスタ

    一方通行(……調べてみるかァ)



    黒子「あら、そのパソコンどうなさったのですか?」

    一方通行「休憩中に買ってきたァ」カタカタ

    黒子「何か調べ物でも?」

    一方通行「新しいメニューの参考にってなァ」カタカタ

    黒子「そうでしたか」

    一方通行「おォ、今日は上がっていいぞ」

    黒子「わかりました、お疲れ様ですの」ペコリ

    349 = 285 :

    一方通行「……あれれー?被害と犯人の登録された能力が食い違うって事件結構あるよー?」カタカタ

    一方通行「おいおい、こりゃ本格的に臭ェぞ」カタカタ

    一方通行「……」

    一方通行「なンか楽しくなってきたぜェ」ヒャッホウ


    2時間経過――。


    一方通行「成る程、この幻想御手ってのは脳を使った演算機器を作るプログラムってとこか」

    一方通行「能力者を脳波のネットワークで繋げて、他人と共有するって事かァ?」カタカタ

    一方通行「あの爆破事件の犯人を含めた『食い違い』ってのも納得だな』カタカタ


    3時間経過――。


    一方通行「つまりアレか、何千人もの能力者とネットワークを繋げた、でっかい脳って事だな」ウン

    一方通行「開発者つーか、その脳を統べる存在がいるってかァ」カタカタ

    一方通行「……真実はいつも一つ!」カタカタカタカタカタカタカタ

    350 = 285 :

    3日後―――。


    黒子「マ、マスター?」

    一方通行「あァン?」ドヨーン

    黒子「目のクマが酷い事になってますわ……寝不足ですの?」

    一方通行「ン、ちょっとFF13買っちまってなァ」ネムイ

    黒子「今さらですの!?……あんまり夜更かししすぎないで下さいな」

    黒子「身体を壊してしまいますわよ?」

    一方通行「なンだァ?心配してくれてンですかァ?」

    黒子「な……ち、違いますわ!」カァッ

    一方通行「ほれほれ、客が呼んでるぜェ?」

    黒子「もう……」スタスタ



    一方通行(さすがに眠ィ……)ゴロンゴロン

    一方通行(だが、ようやく黒幕を絞り込んだぜェ)ニタリ


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