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元スレ上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」

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みんなの評価 : ★★★
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101 = 92 :

初春「素晴らしいですけど、何かあったんですか御坂さん?」

黒子「恋人ができましたの」

美琴「ちょっ!?」

初春佐天「彼氏!?」

黒子「ええ、今日二人を呼んだのはそのことを伝えるためですの」

佐天「それより相手は上条さんですよね!」

黒子「はいですの。お姉様の変化には上条さんが関係してると睨んでますわ」

美琴「なあ…」

佐天「確かに御坂さん、昨日とは別人みたいですよ」

美琴「おい…」

黒子「凛々しいお姉さまも素敵ですが…」

美琴「あのな…」

初春「今の御坂さん最高ですよ! ……泣かせてみたいなぁ」ワクワク

美琴「…無視すんなぁぁぁ…」グス

黒子初春佐天「……」ゾクゾク

102 = 92 :


美琴「みんなして俺を無視しやがって」プンスカ

初春「ごめんなさい。でも御坂さんを見てるとつい…」

美琴「つい…じゃないんだよ!」

佐天「まあまあ、それよりも御坂さん、言葉遣いが荒くないですか?」

黒子「そうですの。そんなことでは殿方に愛想つかされますわよ」

美琴「んなことねーよ。アイツに認めてもらったし」

佐天「へー、寛容なんですね」

初春「やっぱり上条さんって優しいんですか?」

美琴「う、うん」

103 = 92 :

佐天「例えば!?」

美琴「ええっとな、(鈍感な性格を)激しく責められて、わけ分かんなくなって、ずっと泣きそうだったんだ」

美琴「でも一晩明けたら優しく慰めてくれて、そのまま(告白)してくれたんだ///」テレテレ

黒子初春佐天「え?」

美琴「思い出すだけで幸せだなぁ///」ポー

初春「…泣くほど激しい責め? しかも一晩中?///」イヤンイヤン

佐天「上条さんって鬼畜だったんだ……」サイテー

黒子「今朝起きたらお姉様がいなかった……まさか…まさか」プルプル

黒子「お姉様!!」

美琴「な、なんだ?」ビクッ

黒子「調教されたんですの!? 既に調教済みなんですの!?」

美琴「調教って……もうアイツに逆らえないし、そうなのかな///」テレテレ

黒子「あんの腐れ類人猿がああああああああああ!!!」

104 = 92 :

初春「白井さん落ち着いてください!」

黒子「落ち着けるわけねーですのぉぉぉ!」

初春「上条さんが調教したおかげで、私たちは御坂さんを弄れるんですよ?」

黒子「!!??」

初春「だから上条さんGJが正解なんです!」

黒子「た、確かにそうですの。今日のお姉様は何をしても反撃してきませんの」

初春「きっと泣いちゃうくらい厳しく躾けられたんですよ!」ダイコーフン

佐天「…初春」マワリノシセンガ

初春「やっぱり上条さんの功績は計り知れないです」pipipipipi

初春「あ、メールが…! 白井さん、風紀委員の緊急招集です!」

黒子「了解ですの!」シュン!

佐天「えっ!? ちょっ、……いっちゃった」

佐天「切り替え速いのは頼りになるけど…」キョロキョロ


客A「調教って…」ヒソヒソ

客B「風紀委員に通報…」ヒソヒソ

客C「あの子、常盤台の制服…」ヒソヒソ

客D「御坂って言ってたし、超電磁砲じゃない…」ヒソヒソ


佐天「こんな状況で置き去りにするなぁぁぁーーーーッ!!!」

美琴「!?」ビクッ

105 = 92 :

第七学区 ゲームセンター――


佐天「初春の…馬鹿野郎ォォォーーー!!!」バコーン!

美琴「…95点って、凄いな」

佐天「自己ベストですね。初春たちへの怒りを込めたからな~」

美琴「あはは……」

佐天「次は御坂さんの番ですよ」

美琴「よしっ、いっちょやってみますか」

美琴(以前は180点くらいだったっけ?)

美琴「おおおおぉぉらぁッ!!」パコン!

佐天「…70点、やった! あたしの勝ちです」キャッキャッ

美琴「本気で殴ったのに…」ズーン

佐天「御坂さ~ん、もう降参ですかぁ?」ニヤリ

美琴「まだだ! 御坂さんの力はこんなモンじゃねえ!」

佐天「じゃー次はアレで勝負だ!」ビシッ

美琴「はっ、吠え面かくんじゃねーぞ!」









佐天「完・全・勝・利!」

美琴「完敗……だと……」ホエヅラ…

106 = 92 :

美琴「パンチングマシーン、エアホッケー、ガンシュー、格ゲー、音ゲー……」

美琴「全滅だ……何をやっても佐天さんに勝てねえ」

佐天「素敵な吠え面ありがとうございました」

美琴「うぐ…」

佐天「弱すぎて期待はずれだなあ~」

美琴「うぐぐ」

佐天「御坂さんの実力はこんなモンですかぁ」

美琴「…いいぜ」

佐天「んー?」

美琴「俺の実力がこの程度だと、佐天さんに勝てないって言うのなら」

美琴「まずは、そのふざけた幻想をぶちこ…」ゲコッゲコッゲコ

佐天「電話鳴ってますよ?」

107 = 92 :

美琴「……もしもし」pi

黒子『お姉様、今よろしいですか?』

美琴「よろしくねえ! スルーだけじゃなくカットまでするとか御坂さんに恨みでもあるんですかあ!!」

黒子『な、何にお怒りなんですの!?』

美琴「てめえにだよ黒子さん」

黒子『まあ、それはいいとして』

美琴「全然よくねえ!」

黒子『風紀委員の仕事が長引きそうなので、帰宅は夜遅くになりますの』

美琴「言ったそばからスルー!?」ガク

黒子『ですから先にお休みになってください。それでは』pi

108 = 92 :

美琴「……」プルプル

佐天「御坂さん?」

美琴「……俺の話聞けよぅ」グス

佐天「」ゾク

美琴「絶対わざと無視してんだ…」ジワ

佐天「」ウズウズ

美琴「佐天さんは……違うよな?」ウワメ

佐天「もももちろんですよ!!」ウズウズ

美琴「……本当?」オズオズ

佐天「はい、あたしは御坂さんの味方です!」ウズウズ

美琴「…そっか」ニコ

佐天「ああもう無理!!」ガバチョ

美琴「わぷっ」

佐天「御坂さんかわいい~~~」ギュ

美琴「んう~」スリスリ

佐天「ほっぺすりすり!? も~~~っ、どんだけキュンキュンさせるんですか!?」キュンキュン

美琴「ん、あったかい…」ホッコリ

佐天「もって帰ったら駄目かな……」シンケン

109 = 92 :

第七学区 とある公園――


佐天「っていう感じで三十分くらいかな? 御坂さん、幼児退行してたんですよ」

美琴「……不幸だ」ガクリ

佐天「ここまで連れてくの大変だったんですから」

美琴「ごめんな、迷惑かけちまってさ。けど幼児退行はねーよ…」

佐天「大丈夫ですよ!」

美琴「…なにが?」

佐天「御坂さん、すっごく可愛かったんですから!!」キッパリ

美琴「は?」

佐天「ゲーセンにいた人達も絶賛で、いーーーーーっぱい写メってましたもん♪」

美琴「もん♪、じゃねぇぇぇーーーーっ!!!」

美琴「いっぱいって何人くらいに撮られたんだよ!?」アタフタ

佐天「さあ?」

美琴「だいたいでいいんだよ!」

佐天「御坂さんは通りを歩く人を、いちいち数えてますか?」ヤレヤレ

美琴「……」ガクガク

佐天「そんなことより、ほらっ! 可愛く撮れてるでしょ!!」ケイタイ

美琴「不幸だああああぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!!」

110 :

ちゃくちゃくとフラグ立ててるなww

111 = 92 :

以上です。上条さん編、二日目はあと一回で終わりですな
おやすみなさい

112 :

最高に面白いっつーかヘタレた美琴さん可愛い
早く夫帰って来て絡みを見たいなー

113 :

美琴編も在んだよな?
ねーちんや五和辺りに迫られたりすんのかね?
色んな意味で二人の再会は遠そうだ

114 = 110 :

このSSが楽しみで仕方ない日々だw

美琴上条が様になってきたぞ

116 :

この美琴は能力うまく使えるのか
中身上条が超電磁砲撃てるとか胸熱

117 :

上条(S琴)「もう我慢できないわ!」

118 :

ヘタレの美琴めちゃカワイイな

119 :

見た目美琴でも不幸とフラグ体質はそのままかww
この美琴(上条)を見たら海原が暴走しそうで怖い

120 :

なんだこれ…新たな境地だな…

121 = 120 :

あーもうあれか、もはや人格が入れ替わったというより
美琴がヘタレで上条さんがSになったんだなこれ

122 = 120 :

女の思考回路を持った男ほど怖いものはない だからオカマは最強
 
 
 
            ―――ボン=クレー

123 :

カマ条さんかー

124 = 120 :

いや、だから今の上条(御坂)さんはマジで最強じゃん
身体能力もすごいし頭もいいし
女心がわかるから神裂とか手玉に取るくらい朝飯前

125 :

逆に神裂やら禁書にそっけない態度を取ったりすることも出来るし「俺、お前のこと好きじゃねーから」とか言える

つまり美琴は上条さんが建てたフラグをへし折ることが目的だと思ったおれあ

126 :

おもしろすぎるwwwwww
もっとためてから一気に読みたいのについ来ちゃうぜ…ww

127 :

上条さんに比べて美琴が今の所肉体に精神が引きずられて無いのが気になるっちゃ気になる
困ってる人なら誰でも全力で助けるってのが上条さんの核の筈だが、
それは肉体に宿ってるのだろうか精神側オンリーなのだろうか

128 :

精神だろうが肉体だろうが基本的には似た者同士だからなこの二人
困ってる人間に手を差し延べるのはどっちにしても変わらないと思う

129 :

つまり入れ替わったままでも問題ないと
そのうちどっちがどっちかわからなくなりそうだな

130 :

上条さんは右手以外何も無かったのが頭よくなって身体能力も強化で右手も最大限使いこなせる完璧超人に
美琴は頭悪くなったし運動能力落ちたけど能力的に大した問題じゃないしヘタレて可愛くなったから、問題ないどころか上条さんが立てたフラグが意図的に折られるであろう以外は全て良い方向に…

131 :

演算能力の無い美琴(上条さん)に果たして能力を使いこなすことは出来るのだろうか?
出来たとしても少し劣化しそうだが

132 :

落ちてる間に当然こっちも溜めててくれたよな?>>1

133 :

>>132
当然だよ
今から書き込むわ

134 = 132 :

きたあああああああああああああああああああああああああ

135 :

今月は長かったな

136 :

おお! 復活しとる……やべぇ、ゴッドイーターの体験版に夢中で書き溜めが少ないのよ
とりあえず上条さん編、二日目の残りを投下します
今回はちょこっとシリアスなんで退屈かも…

137 = 136 :


佐天「はいっクレープ。機嫌なおしてくださいよ~」サシダス

美琴「…機嫌が悪いんじゃねー、不幸を嘆いてるんだ」ウケトル

佐天「不幸って…確かに今日の御坂さんついてないですね」

美琴(もしかして俺の不幸に幻想殺しは関係ない?)モグモグ

美琴(いやそんなまさか……)モグモグ

佐天「でも能力を使えば犬?だろーがスキルアウトだろーが、御坂さんの敵じゃないのに」

佐天「どうして使わなかったんですか?」

美琴「え? ああ……能力ね」

美琴「使う必要がなかったから、かな」

佐天「??」

美琴「犬に追いかけられたのは尻尾を踏んだ俺が悪いし」

美琴「スキルアウトだって怪我させていいわけじゃないだろ」

美琴「だから能力を使う必要がねーんだよ」

美琴(使い方は分かるけど、人に向けていい能力じゃないしな)

佐天「理屈は分かりますけど…でも御坂さんが危ない目にあったら意味ないですよ」

美琴「あはは、そうかもしんねーけどさ、もう決めちまったからな」

佐天「まったく、御坂さんは頑固だなぁ」

美琴「まあ怪我しないように気をつけるから、それで勘弁してくれ」

佐天「しょーがない。それで納得してあげます」

138 = 136 :

美琴佐天「ごちそーさま」

美琴「佐天さん、クレープの包み紙くれ。捨ててくるからさ」

佐天「お願いしまーす」ポロッ

美琴「ん? 何か落とし―ッ!?」ピタ

佐天「ああ、それですか。さっきクレープ屋で貰ったんですよ」ヒョイ

美琴「…アヒルのマスコット」ジー

佐天「ただのマスコットじゃないです。ここを押すと…」ポチットナ

アヒル「おはようございます。初期設定をはじめます」

美琴「!?」

佐天「もう一回押すと」ポチ

アヒル「……」シーン

佐天「たしか…AI搭載型多目的サポートツール、だったかな」

美琴「……」ジー

佐天「新商品のデータ収集のために配ってるみたいですよ」

美琴「可愛い…」

佐天「そーかなぁ。なんかムカつく顔してません?」

美琴「そんなことねえよ! 愛嬌あるじゃん!」

佐天「あたしには分かんないなあ」

美琴「こんなに可愛いのに…」

139 = 136 :

佐天「そんなに気に入ったんならあげますよ」

美琴「マジで!?」

佐天「マジです」ハイ

美琴「いいモン貰った! さんきゅーな佐天さん!」ウケトル

佐天「いえいえ。じゃあ初期設定しちゃいましょう」ペラペラ

美琴「説明書?」

佐天「そうです。なになに…まず所有者の登録…次に名前をつける…最後に…」ペラペラ

美琴(名前か、どんなのがいいかな?)

美琴(愛嬌のある顔……ん? どっかで見たことあるような…)

美琴(ムカつきはしないが、ちょっと偉そうな…)

美琴(そうだ! こいつフィアンマに似てる! よし、名前はフィアンマにしよう)

140 :

フィアンマwwww

141 = 136 :


佐天「御坂さん、アヒルのお腹を押してください」

美琴「おう、ここか?」ポチットナ

アヒル「おはようございます。初期設定をはじめます」

アヒル「所有者の名前を教えて下さい」

美琴「み、御坂美琴」

アヒル「御坂美琴でよろしいですか?」

美琴「はい」

アヒル「私の名前を決めてください」

美琴「お前の名前はフィアンマだ」

アヒル「フィアンマでよろしいですか?」

美琴「はい」

アヒル「最後にあなたは私にとって、どんな存在ですか?」

美琴「え?」

美琴(存在? 家族とか友達とかそういうのか?)

美琴(ん~、普通に友達でいいか)

美琴「えっと、友だ…」

青ピ「奴隷!! ボクは小萌センセの奴隷になりたいわ~」

土御門「義妹こそ至高なんだにゃー。バイトも終わったし舞夏に会いにいくかにゃー」

アヒル「初期設定を完了しました」

美琴「へ? 確認は?」

佐天「…奴隷って」ヘンタイ?

142 = 136 :

アヒル「登録情報をもとに最適化します。しばらくお待ち下さい」

美琴「ま、まあ登録し直せば大丈夫だろ」

佐天「……これ一度登録したら変更できないっぽいんですけど」ペラペラ

美琴「マジ!? ど、どうすんだよ!?」アタフタ

佐天「大丈夫ですって。所詮、無料配布のおもちゃですよ?」

美琴「そうだけど……嫌な予感がする…」

アヒル「最適化を完了しました。これよりフィアンマは起動します」

美琴佐天「……」ドキドキ

















フィ「おい貴様、俺様が直々にサポートしてやるんだ。光栄に思え」フフン

美琴「」プルプル

佐天「…なにこれ」アゼン

143 = 136 :

フィ「奴隷の分際で俺様を無視するとは、いい度胸だ」

美琴「だ、誰が奴隷なんだよ!」プンスカ

フィ「貴様だ」

美琴「てめえ、おもちゃのくせに…?」オレサマ?

美琴「…お前フィアンマなのか!?」

フィ「そうだ。……なるほど、マニュアルを正しく把握してないな?」

美琴「??」

フィ「しかたない。貴様に理解できるよう説明してやる」

フィ「俺様はオリジナルのフィアンマではない」

美琴「見た目ただのアヒルだしな」

フィ「貴様の記憶を読み取り、フィアンマなる人物の人格を擬似的に再現しているだけだ」

美琴「記憶を読むって、なんだよそれ!」

フィ「読心能力の応用だ。要するに俺様は貴様がイメージするフィアンマということだ」

美琴「無駄に高性能だ…」

フィ「普通は家族、友達、恋人の名前をつけるようだが、俺様を選ぶとは」

フィ「貴様、目が高いな」

美琴「……」チラリ

佐天「あ、本当だ。それっぽいこと書いてる」ペラペラ

美琴「佐ぁぁぁぁ天さぁぁぁぁぁん!! 今頃なに言っちゃてるんですかあ!?」

佐天「…てへ♪」ペロ

美琴「可愛く誤魔化しても駄目だからね!?」

フィ「煩い黙れ。まだ説明が終わっていない」

佐天「人の話はちゃんと聞かないと」

美琴「…その通りなんだけど、納得いかねぇ」

144 = 136 :

フィ「俺様の機能については適時教えてやる。…それより」

フィ「いつまで俺様を鷲掴みにしているつもりだ。無礼だろう」

美琴「はあ?」

佐天「えーっと…御坂さん、そのアヒルを…」ペラペラ

フィ「アヒルではないフィアンマだ」

佐天「はいはい、フィアンマを肩に置いてください」

美琴「肩に…うわっ、くっついた!」ピタ

フィ「ふむ、これでいい」

佐天「あっはは、似合ってますよ」

美琴「…嬉しくねー」

フィ「俺様を肩に乗せられるんだ。奴隷には身に余る贅沢だろう」

美琴「奴隷じゃねーし」

145 = 136 :

美琴「くっそ、こういうのは浜面のポジションのはずなのに…」

佐天「浜面? 誰ですか?」

美琴「イギリスにいる知り合いだよ。少し前まで学園都市に住んでたけどな」

佐天「へえー、その浜面さんも奴隷扱いを?」

美琴「うん、麦野さん…まあ女王さまみたいなひとに毎日顎で使われてる」

美琴「あいつの場合は望んでそうなった、って言うと思うけどなー」

フィ「俺様も負けていられないな」

美琴「変なとこで張り合わなくていいから!」

佐天「そんなこと言って、実は満更でもないのでは~」ニヤニヤ

美琴「んなわけあるか!……もうつっこみ疲れたんですけど」グッタリ

146 = 136 :

佐天「午前中から弄られっぱなしですもんね」

美琴「…俺は先輩なんだぞ…偉いんだぞ」

佐天「全然先輩って感じしませんけど、親しみやすくていいと思うな」

美琴「そ、そうか?」

佐天「はい。だから安心して弄られてください」

美琴「…え?」

佐天「日も落ちてきたんで帰りますね。御坂さんの写真、初春たちに送らなきゃ♪」スタコラサッサ






美琴「……フィアンマさん」

美琴「後輩たちが俺をいじめて遊ぶんですが、どうすればいいですか?」

フィ「ドMになればいいだろう」

美琴「変態は嫌だ! まじめに答えろよ!」

フィ「割とまじめなんだが? 受け入れれば楽になれる」

美琴「受け入れたくねー。…アイツに相談するか」

美琴「もう日も暮れたし帰ろう」トコトコ

147 = 136 :

第七学区 常盤台学生寮への帰り道――


美琴「さみー。コートが破けてるせいで風を防げねえ」ブルブル

フィ「情けない声をだすな。俺様は裸だというのに」

美琴「お前寒さとか感じねーだろうが」

フィ「感じるぞ」

美琴「はあ?」

フィ「俺様には各種センサーが搭載されているからな」

フィ「寒さも暑さもわかる」

美琴「どんだけハイスペックだよ…誰が造ったんだ?」

フィ「知らんな。そんなことより貴様、尾行されているぞ」

美琴「へ?」

148 = 136 :

フィ「後方十メートル、小柄で髪の短い女だ」

美琴「なんで尾行されてるって分かるんだよ!?」

フィ「公園にいた時から貴様の半径十メートル以内から離れない」

フィ「気づけ馬鹿が」

美琴「馬鹿って言うほうが馬鹿なんですぅ…あれか」チラ

??「……」

美琴「…お前、レーダーついてる?」

フィ「ここは撒くよりも接触したほうがいいだろう」

美琴「てめえもスルーしやがりますか」

美琴「つーか尾行される心当たりなんて……結構あるな」

美琴「用心してかかるか…」ゴクリ

フィ「不意打ちを仕掛けて確実に仕留めろ」

美琴「なに物騒なこと言ってんだよ!?」

フィ「ではどうする?」

美琴「……普通に話しかける」

フィ「考えなしか。無能め」

美琴「無能!? …もういい。お前は喋るな。絶対だぞ」

フィ「分かった」

149 = 136 :


美琴「おい、ちょっといいか?」

??「私ですか?」

美琴「単刀直入に言うが、何で俺をつけた?」

??「えっと、勘違いじゃないですか」

美琴「公園にいた時から監視されてたのは知ってんだよ」

??「意味がわからないんですけど…」

美琴「惚けても無駄だ。ネタはあがって…」キリッ

フィ「俺様が教えてやらねば尾行されていた事すら気づかなかったくせに偉そうにするな」

美琴「おまっ、ばらすなよ! あと喋んなって言ったよね!?」アタフタ

??「……」ポカーン

フィ「貴様が俺様の功績を横取りするからだ」

美琴「そんなつもりねーよ!」

フィ「どうだろうな」

美琴「なんてムカつく野郎だ。佐天さんの言う通りだったぜ」

??「……」ポカーン

美琴「見ろ! お前のせいで呆れられてるぞ」

フィ「どうだろうな」

美琴「…この野郎」

150 = 136 :

??「あ、あの…」オズオズ

美琴「ん? ああ、ごめん。こっちが話しかけたのに無視しちまってさ」

??「…そんなことより、あなた…超電磁砲ですよね?」

美琴「あ、ああ」

??「聞いてた話と全然違います…」

美琴「何か言った?」

??「いえ、なにも」

美琴「まあ尾行うんぬんは置いといて、何かあるなら手貸すけど?」

??「……え?」

美琴「お前、何か困ってる事あるんだろ? 経験則から御坂さんはお見通しですのことよ」

??「はぁ…」ヤレヤレ

美琴「えっ? もしかしなくても勘違い!?」ハズイ

??「いいえ、超電磁砲が超お人好しだと分かって安心しただけです」ニコ

美琴「そんな、それほどでも…」テレテレ

フィ「馬鹿にされているんだがな。残念な奴だ」

??「早速ですけど、超電磁砲に教えて欲しいことがあるんです」

美琴「いいけど、話は寮で聞いてもいいか? マジで寒くなってきたし」ブルブル

??「私は構いませんけど…」

フィ「危機管理って知ってるか?」

美琴「知らねーよ。さっさと帰るぞ」


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