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    元スレ美琴「ちょっとアンタ!」 禁書「なぁに?」

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    タグ : - あずにゃん + - けいおん! + - ほのぼの + - シリアス + - ヤンデレ + - + - + - 百合 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 :

    お前らおはよう

    朝から続きが読めるとは祝日に相応しい朝ですねw

    152 = 128 :

    美琴「ほら、くだらないことやってないで早く食べる! 冷めちゃうわよ」

    禁書「そもそもの原因はみことなんだよ!」

    美琴「何? もうご飯いらないの?」

    禁書「だ、だれもそんなこと言ってないんだよ! 食べるもん!」ガツガツ

    美琴「ふふふ。よろしい」ニコッ


    再び訪れる穏やかな時間。

    今のうちに気持ちの整理をしよう。

    おそらく今の私は、ひどく不安定なだけだから。

    153 = 128 :

    私は、御坂美琴は、上条当麻のことが好きだ。

    認めてしまうのは悔しいが、誰よりも好きだ。


    禁書「うぐっ!? ~~~~!」ドンドン

    美琴「ああもう、急いで食べるからそうなるのよ。 はい、水」


    おそらくインデックスも、上条当麻のことが好きなんだろう。

    ということは、私たちは恋敵、いわゆるライバルの関係だ。


    禁書「ゴクゴクゴク…ぷはぁ。死ぬかと思ったんだよ」

    美琴「ちょっと落ち着きなさい。なんでそんなに急いで食べるのよ」


    ライバル同士が同居しているというこの奇妙な状況は、「礼儀」「詫び」という古来より日本人の生活に息づく儒教的ファクターが作り上げたものだ。

    よってそれは極めて不安定で、そこに友情の介入はあれど愛の発生はない。

    154 = 128 :

    禁書「だって、おいしいんだもん」

    美琴「え?」

    禁書「みことの作ったご飯、とってもとってもおいしいんだもん」

    美琴「う…」ドキッ


    手料理を褒められてドキッとした。

    やはりインデックスは、可愛い 。

    が、先ほどの考察から導くと、性の対象として可愛いと思ったのではないのだろう。

    言うなれば母性。

    私はインデックスに母性を感じたのだ。

    そうに違いない。


    そうして私は昨日より抱き始めた気持ちに、


    美琴「そう言ってもらえると嬉しいわ」ニコッ


    そっと、ピリオドを打った。

    155 = 128 :

    夜から見舞い編です。

    まさか日常描写でこんなに長くなるとは思わなかった。

    156 = 136 :


    二人とも可愛過ぎて切ない

    157 :

    これからの展開に期待

    159 :


    いい感じに締めたな

    160 :

    ------
    ウィーーン

    自動ドアが開き、病院独特のツンとした薬品のにおいが鼻をつく。

    時刻はAM10:00を少しまわったくらいだが、総合病院だからだろうか、院内には多くの人がいた。


    禁書「みこと、とうまの病室は?」

    美琴「208号室よ。しかも個室」

    禁書「なんでとうまは個室ばっかりなんだろう?」

    美琴「そういや不思議ね。あいつ貧乏なのに」


    清潔感あふれる廊下を、他愛ない会話をしながらゆっくりと進む。

    161 = 160 :

    こんなに早い時間でもすれ違う人は様々で、点滴をかたわらに移動する人、見舞い帰りとおぼしき人、白衣の看護師、真っ白な肌が印象的な男、


    美琴「ちょっと待ちなさいよっ!!」

    禁書「ひゃっ!」ビクッ!

    叫びが静寂を切り裂き、新たな静寂を作り出す。


    ??「?」クルッ

    美琴「なんで…なんでアンタがここにいんのよ!!」バチバチ


    帯電して威嚇しながら、地獄のような灼眼を睨みつける。


    ??「あァ、お前…」

    一方「オリジナルか」

    162 = 160 :

    美琴「質問に答えなさ」
    禁書「あー!あくせられーただー!」

    美琴「えっ?」


    突然の第三者の介入。

    予想外の方向からのジャブに美琴の思考は少し停止した。


    一方「うォっ!暴食シスター!」ギクッ


    うろたえる学園都市最強。

    目を輝かせ、よだれを垂らしながらにじり寄るちっちゃいの。

    美琴の目の前でなんだかよくわからないまっしろ対決が繰り広げられていた。


    美琴(……なんだこれ)

    163 :

    真っ白対決ワロタw

    164 = 160 :

    ??「あ!お姉さまだーっ!」

    美琴「は?」クルッ


    後方からいきなり「お姉さま」と呼ばれて振り返ると、


    ??「ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」ピョンピョン


    今より少し、幼い頃の自分がいた。


    ??「お姉さまーっ!ってミサカはミサカは頬ずりしてみる!」ダキッ! スリスリスリス…

    美琴(…状況が……)

    美琴「こじれやがったぜ…」

    165 = 160 :

    一方「ちょっ!てめェやめろ!やめろー!」グギギギ…

    禁書「奢って!奢って~!」グギギギ…

    ??「お姉さまいい匂い!ってミサカはミサカはもっと強くハグしてみる!」ギュッ!

    美琴「………」

    美琴「………」スタスタ

    ??「おおっ!お姉さま、あの人より力強い!ってミサカはミサカはあの人のもやしっぷりを情けなく思ってみたり!」ズルズル…

    一方「いいかげンに離れろ!」グギギギ…

    禁書「ご飯をくれるまで離れないんだよ!
    」グギギギ…


    ポン


    一方「あァ?」グギギギ… クルッ


    肩を叩かれた一方通行が振り返ると、そこには御坂美琴が立っていた。

    腰に小さい自分を巻きつけて。


    美琴「説明を…要求するわ」

    一方「お…おゥ」グギギギ…


    一方通行が見た美琴は、悟りを開いたような目をしていた。

    166 = 160 :

    ここまでで。短くてすみません。

    見てる人少ないと思うけど毎晩来ます。

    また明日。

    167 :

    俺は見てるぜー

    169 :


    一方さんェ・・・

    170 :

    毎晩楽しみにしてます

    171 :

    毎日見てるんだよ!
    このスレにはとっても期待してるかも!

    172 :

    >>1
    レスが少ないから俺もてっきり3人くらいしか見てないと思ってたぜ

    173 :

    俺も見てるんだぜ

    174 :

    今見始めました
    乙です

    177 :

    ------
    院内の談話室のすみの方に、妙な四人組がいる。

    二人はそっくりで、もう二人はまっしろ。

    しかもまっしろの片方は修道服、もう片方は妙な杖を持っている。

    そのため、誰も寄せ付けない、もとい、寄り付きたくないようなオーラを放っていた。


    美琴「で、」

    一方通行「ハイ」

    美琴「その子、だれ?」


    目の前にいる少年を睨みながら、対角にいる妖気アンテナ娘を指差す。


    ??「ミサカはミサカだよってミサカはミサカはミサカがミサカであることを主張してみる!」

    美琴「元気ね~。ちょっと黙ってようか」

    ??「むぅ…」

    一方通行「コイツはまァ、あれだ、妹達だ」

    美琴「それくらい見りゃ分かるわよ!」

    ??「結局お姉さまは何がききたいのってミサカはミサカはやっぱりレベル5はどこかしらおかしいって再確認」

    一方通行「だァれがおかしいのかなァァ?」ギュウウウウ

    ??「ほっへたつねりゃなひへっへみひゃかはみひゃかは」ギュウウウウ

    179 = 177 :

    禁書「たぶんだけど、みことは打ち止めの名前が知りたいんだと思うよ」

    打ち止め「ああ!そーゆーことか!」

    打ち止め「はじめましてお姉さま!検体番号20001、打ち止め(ラストオーダー)ですってミサカはミサカは自己紹介」

    一方通行「先に言われてンじゃねェか」

    美琴「……」


    『検体番号』ということは、やはりあの実験の…

    しかも『20001』?

    たしか『絶対能力進化計画』の内容は20000通りの状況、方法で20000人の妹達の殺害…よって彼女は一方通行に殺されない。

    じゃあ、この子は何のために作られたの?


    打ち止め「…お姉さま、どうしたの?ってミサカはミサカはちょっと心配」

    美琴「ん…? ううん。何でもないわ」

    一方通行(…)

    180 = 177 :

    一方通行「おィ、白いの」

    禁書「インデックスなんだよ!それにそっちの方が白いんだよ!」

    一方通行「お?なんだとコラ?」ガタッ

    禁書「あれあれ?見た目だけじゃなくて頭の中もウサギさんなのかな?」ガタッ

    一方通行「カカカカカカカカカカッ上ォォォォ等ォじゃねェか!表来いやァ!」

    禁書「言われなくても言ってやるんだよ!
    それと気持ち悪いからその笑い方やめてくれるかな!?」


    ギャーギャー……………


    美琴「…なにあれ?」

    打ち止め「さぁ…ってミサカはミサカは呆然…」

    美琴「…!」


    そうだ。これはチャンスだ。

    一方通行という足かせが無い今、この子の本心からの声が聞ける、千載一遇のチャンスだ。


    美琴「あの、打ち止め?」

    打ち止め「なぁにお姉さま?」

    181 :

    きーてーたー

    182 = 177 :

    聞きたいことは全て聞き、彼女の話も聞いた。

    打ち止めが全妹達を束ねる役目を担っているということ、

    実験終了後に処分される予定だったこと、

    一方通行が何度も命を賭して救ってくれたこと、

    そのせいで演算補助無しでは歩くどころかしゃべることすら出来なくなってしまったこと。

    彼女の口からつむぎ出される一言一言が衝撃的だで、なにも知らずにのうのうと生きてきた自分がほとほとイヤになった。

    183 = 177 :

    美琴「アンタたち…10031人もアイツに殺されてるのよ?憎くないの?」

    打ち止め「憎いよ」


    少女は柔和な笑みを浮かべたまま、即答した。


    打ち止め「今でもね、時々再生されるの。実験中の映像が。」

    美琴「……ッ」

    打ち止め「ミサカ達は感情ってのはよく分からないんだけどさ、殺される直前のあの感じが『恐怖』ってやつなんだとおもう。」

    美琴「だったら!だったらなんで…」

    184 = 177 :

    打ち止め「それはね、あの人が優しいからだよ」


    信じられない言葉を聞いた。


    美琴「優しい?」

    打ち止め「うん!」


    一万人以上を殺したヤツが?


    打ち止め「あの人はね、感情が無い妹達に話しかけるのを、10032回行われた実験の中で一度も欠かさなかったんだ」

    打ち止め「まるでミサカ達が感情を持つのを待ってるような、懇願するような、そんな感じで」

    打ち止め「たぶんあの人はやめたかったんじゃないかな?妹達の方からやめたいって言ってくれるのを待ってたんじゃないかな?」

    美琴「もし…もし誰かがやめたいって言ってたら…」

    打ち止め「片っ端から関連施設を関係者共々潰してたと思う」

    打ち止め「その証拠に、ピストルに撃ち抜かれてまでミサカを助けてくれた」

    打ち止め「しょせんは作り物だって心のどこかで思ってるミサカ達の存在理由になってくれた」

    打ち止め「だから…」


    すうっと大きく息を吸う。

    溢れる想いを乗せた声が、美琴に届くように。


    打ち止め「だから、ミサカ達は、一方通行のことが大好きなんだよってミサカはミサカは大胆告白!」

    185 = 177 :

    ここまでにしますね。

    また明日の夜にノシ

    186 :

    妹達と一方通行については原作でも未解決問題だしなー
    美琴が知る日は実際に来るんだろうかってくらい根深い

    乙なんだよ!

    187 = 177 :

    >>186
    どうしようかかなり迷ったけど、結果こんなんになった。
    反省はしていない。

    188 :

    >>187
    まあ、打ち止めに幸せそうなら美琴は納得せざるえんだろうね

    189 :

    つか一方さんを信頼してるのはあくまで打ち止めだけで他の妹たちは実際は不明なんだけどな

    190 :

    少なくとも美琴は許せないだろうなミサカ達が許しても
    モニターで見ちまった実験の風景はもう二度と忘れられないだろうし
    上条さんがいなけりゃ自殺しに行くくらい追い込まれてたんだから

    まぁだからこそこういうファンSSの中でくらい仲良くなってほしいわけだが

    191 = 188 :

    >>190
    なんとなく意趣返しで小姑化しそうだがww

    192 :

    >>189
    ネットワーク介して一方さんの優しさ的なものも共有してるんじゃない?

    193 = 186 :

    だからそれ含めてどう思うかは各固体ごと不明って事なんじゃない?
    まあその辺の匙加減はそのSS次第だし、とりあえずは>>1の物語を楽しもうぜ

    194 :

    議論に水さすかもしれんが、
    久々に打ち止めに泣かされた

    195 = 177 :

    最初は一方通行による思想統制を疑っていた。

    が、打ち止めは無邪気な笑顔を浮かべてそれを優しく否定した。


    美琴「…そっか」


    あぁ、この子は本当に


    打ち止め「うん!ってミサカはミサカは即答してみたり!」


    一方通行のことが大好きなんだ。

    197 :

    美琴「ふぅ…」ギシッ

    肩の荷がほんの少し降りた気がして、木製のイスに身体をゆだねた。

    打ち止めの後ろにある大きな窓から見えている晩秋の晴れやかな空が、心に染み渡ってゆくような感じがした。


    美琴「ありがとね、打ち止め」

    打ち止め「どういたしましてってミサカはミサカはニッコリしてみる」ニコッ

    打ち止め「あ、二人とも、そろそろ出てきていいよってミサカはミサカは鋭い女ぶってみる」

    美琴「え?」

    198 = 197 :

    談話室の入り口の方に目をやる

    すると照れ笑いを浮かべたインデックスがおずおずと出てきて、元の席に座った。


    禁書「なんでわかったのか教えて欲しいかも」

    打ち止め「なーんとなく、かな?ってミサカはミサカは第六感!それよりあの人は?」

    禁書「あくせられーたなら今入り口の陰で泣いてるよ?」

    美琴「」

    打ち止め「もう、あの人ったら照れ屋さんなんだからってミサカはミサカは迎えに行ってみたり」ガタッ.タタタタッ…

    オ.オイ!ヤメロ!

    ハヤクデテキナサイッテミサカハミサカハヒッパッテミタリ!

    コンナカオミセラレネェカラ!ゼッタイバカニサレルカラ!ヤメテクレエエエエエ!!

    199 = 197 :

    なんということでしょう。先ほどまでムスッとしていた悪人面が


    一方通行「…グスッ」


    今は止まっているものの、涙でぐっしょぐしょではありませんか。


    一方通行「…あンだよ」グスッ

    美琴「いや…アンタみたいなのでも泣くんだなぁって」

    一方通行「泣いてねェよ。これは青春の汗だ」スズーッ

    美琴「いや、泣いてるじゃん。目も真っ赤でほっぺたぐっしゃぐしゃじゃん。」

    一方通行「泣いてねェって言ってんだろォが!これは…そう、青春の汗だ」

    美琴「アンタの汗腺どうなってんのよ」

    打ち止め「さすがに苦しいよってミサカはミサカは苦笑してみたり」

    200 = 197 :

    禁書「ところでさ、二人はなんでここにいるの?」

    打ち止め「それはね、ミサカのちょうせモガッ」

    一方通行「コイツの体調が悪かったンだよ」

    打ち止め「ぷはぁ!いきなり口をおさえるなんてひどいってミサカはミサカは憤ってみたり!」

    一方通行「それよりお前ら行かなくていいのか?」

    打ち止め「あ!スルーしたってミサカはミサカはむきぃーっ!」ポカポカ

    一方通行「やめろ、暴れンな」

    美琴「行くって?」

    一方通行「あ?三下の見舞いに来てんだろォ?」

    美琴「え?」

    一方通行「粉砕骨折とか、戦争が終わってもアイツはやっぱり不幸のままってなァ!」カカカッ!

    禁書「ねぇ、あくせられーた…」

    一方通行「あン?」

    禁書「……なんで知ってるのかな?」


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