私的良スレ書庫
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元スレ上条「美琴ってMだよな……」
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可愛い無自覚Mは、返り討ちに遭うのを分かりつつも、構って貰えるのが嬉しくて絡みに行く
やや変態な自覚Mは、いじられるという事に関しては大体羞恥しながらもドキドキするが、放っておかれることは耐えられない
正真正銘のドMは、全ての事象を快楽へ転嫁できる
やや変態な自覚Mは、いじられるという事に関しては大体羞恥しながらもドキドキするが、放っておかれることは耐えられない
正真正銘のドMは、全ての事象を快楽へ転嫁できる
>>501
可愛い無自覚M美琴「お、お仕置きですって?れ、れべりゅ…ンンっ!レベル5にお仕置きなんて偉くなったものね。
まぁ?レベル5は逃げも隠れもしないし?か、かってにお仕置きすればいいじゃない」
やや変態な自覚M美琴「あ、あんな事したんだから私のことお仕置きしないの?え?しない?
…ふ、ふーん……ちょっと!かわいい彼女が道を外さしそうになってるのよ?
ここは戻すためにお仕置きするべきじゃないの?ねぇってばぁ…」
正真正銘のドM美琴「えへへ…今日もとうまにひどいことしちゃったね…だから…お仕置きして?
ほ、ほら…きょ、今日はどの穴を躾るの?後ろ?
あ、あんたのお陰で出すよりも入れる方が多くなっちゃったんだからちゃんと責任とって…ね?」
ドMにおけるこういう場合のひどいことは往々にして本当にどうでもいいこと
可愛い無自覚M美琴「お、お仕置きですって?れ、れべりゅ…ンンっ!レベル5にお仕置きなんて偉くなったものね。
まぁ?レベル5は逃げも隠れもしないし?か、かってにお仕置きすればいいじゃない」
やや変態な自覚M美琴「あ、あんな事したんだから私のことお仕置きしないの?え?しない?
…ふ、ふーん……ちょっと!かわいい彼女が道を外さしそうになってるのよ?
ここは戻すためにお仕置きするべきじゃないの?ねぇってばぁ…」
正真正銘のドM美琴「えへへ…今日もとうまにひどいことしちゃったね…だから…お仕置きして?
ほ、ほら…きょ、今日はどの穴を躾るの?後ろ?
あ、あんたのお陰で出すよりも入れる方が多くなっちゃったんだからちゃんと責任とって…ね?」
ドMにおけるこういう場合のひどいことは往々にして本当にどうでもいいこと
>>503
分かり安すぎて鼻血噴出した乙
分かり安すぎて鼻血噴出した乙
>>504
ピピッ
上条「38度…結構熱出たな」
美琴「うぅ…頭重いし何もしたくない…」
上条「今日は一日寝てろ。上条さんが面倒見てやりましょう」
美琴「変なことしたら承知しないわよ…zzz」
上条「…火照ってる美琴…興奮する…!」
こうですか?文才なさすぎorz
ピピッ
上条「38度…結構熱出たな」
美琴「うぅ…頭重いし何もしたくない…」
上条「今日は一日寝てろ。上条さんが面倒見てやりましょう」
美琴「変なことしたら承知しないわよ…zzz」
上条「…火照ってる美琴…興奮する…!」
こうですか?文才なさすぎorz
美琴「…ん…ちゅ…はあ」
上条「…ん…(ちょっといじわるしてみるか)」
上条は美琴の柔らかな乳房をやんわりと揉みしだいていく
だが先端には触れず、ゆっくりと刺激していく
美琴「…ん……と、うま?」
美琴は乳首を触ってもらえず、微妙な快感にもどかしさを感じていたが、
気恥ずかしさから素直に触ってとは言えなかった
上条「…どうした?美琴。触られるの嫌なのか?」
美琴「ち、ちがっ…そうじゃ、なくて…」
上条「なんだよ、言ってくれないと分からないぞ?」
そう言って上条は美琴の太ももをゆっくりと撫でる
いつもはもう秘部を触っているところだが、美琴が自分で言うまで焦らすことにした
上条「…ん…(ちょっといじわるしてみるか)」
上条は美琴の柔らかな乳房をやんわりと揉みしだいていく
だが先端には触れず、ゆっくりと刺激していく
美琴「…ん……と、うま?」
美琴は乳首を触ってもらえず、微妙な快感にもどかしさを感じていたが、
気恥ずかしさから素直に触ってとは言えなかった
上条「…どうした?美琴。触られるの嫌なのか?」
美琴「ち、ちがっ…そうじゃ、なくて…」
上条「なんだよ、言ってくれないと分からないぞ?」
そう言って上条は美琴の太ももをゆっくりと撫でる
いつもはもう秘部を触っているところだが、美琴が自分で言うまで焦らすことにした
美琴「…っ…ん、とうまぁ…」
美琴は物足りないような潤んだ目で見つめてくる
上条「んー、ちゃんといってくれないと上条さんは分かりませんよー?
……どうして欲しいんだ?美琴」
まだ乳首には触れず、胸を、太ももを、撫でながらとぼけた様に言う
美琴「……っ、…さ……さわ…って…」
美琴はもう泣きそうだ。だがあと少し
上条「聞こえないなあー、どうしたんだ?」
美琴「…うぅ…当麻の…いじわる…」
ああ、泣いてしまった
上条「美琴…?」
美琴「…ちゃんとっ…触って…!」
上条「…よくできました」
そう言うと上条は、美琴の乳房の突起を口に含み、秘部に指を入れた
すると美琴の身体がビクッと震えた
ようやく訪れた快感に、美琴の目からは涙がこぼれ、秘部からは大量の愛液があふれた
美琴「あっん、ふ……と、ま…気持ち…い…い
もっと…触って…」
上条「かわいいよ、美琴…」
俺「…ふう」
美琴は物足りないような潤んだ目で見つめてくる
上条「んー、ちゃんといってくれないと上条さんは分かりませんよー?
……どうして欲しいんだ?美琴」
まだ乳首には触れず、胸を、太ももを、撫でながらとぼけた様に言う
美琴「……っ、…さ……さわ…って…」
美琴はもう泣きそうだ。だがあと少し
上条「聞こえないなあー、どうしたんだ?」
美琴「…うぅ…当麻の…いじわる…」
ああ、泣いてしまった
上条「美琴…?」
美琴「…ちゃんとっ…触って…!」
上条「…よくできました」
そう言うと上条は、美琴の乳房の突起を口に含み、秘部に指を入れた
すると美琴の身体がビクッと震えた
ようやく訪れた快感に、美琴の目からは涙がこぼれ、秘部からは大量の愛液があふれた
美琴「あっん、ふ……と、ま…気持ち…い…い
もっと…触って…」
上条「かわいいよ、美琴…」
俺「…ふう」
SM物で看病イベントとか鬼畜だろwwww書き手側的な意味でwwwwww
>>509改変させてもらうぞ
上条「38度か……今日は安静にしとけよ、面倒見てあげるからよ」
美琴「うぅ……頭重いぃ……ボーッとするぅ……」
上条「全く……まぁ、いいや。ちょっと待ってな」
上条「よっ、と」チャプ…ギュゥ
上条「ほら、ジッとしてな」
美琴「うぅう、濡れタオルがこんなに気持ちいいなんてぇ……」ヒンヤリ
上条「なんか、して欲しい事はあるか?」
美琴「なんか、妙に優しいわねぇ……裏でもあるのぉ」
上条「病人に手を出すほど、上条さんは鬼畜じゃありません」
美琴「あっちの時はすごいサドなのに……ばか///」ボソッ
美琴「それじゃぁ、お粥食べたい。卵使ったやつ」
上条「はいはい、待ってろよ」チャプ……ギュゥ
上条さんの妙に優しい看病は続く
>>509改変させてもらうぞ
上条「38度か……今日は安静にしとけよ、面倒見てあげるからよ」
美琴「うぅ……頭重いぃ……ボーッとするぅ……」
上条「全く……まぁ、いいや。ちょっと待ってな」
上条「よっ、と」チャプ…ギュゥ
上条「ほら、ジッとしてな」
美琴「うぅう、濡れタオルがこんなに気持ちいいなんてぇ……」ヒンヤリ
上条「なんか、して欲しい事はあるか?」
美琴「なんか、妙に優しいわねぇ……裏でもあるのぉ」
上条「病人に手を出すほど、上条さんは鬼畜じゃありません」
美琴「あっちの時はすごいサドなのに……ばか///」ボソッ
美琴「それじゃぁ、お粥食べたい。卵使ったやつ」
上条「はいはい、待ってろよ」チャプ……ギュゥ
上条さんの妙に優しい看病は続く
>>516
こんなに期待されてるお前がうらmうらやましい
こんなに期待されてるお前がうらmうらやましい
>>521
お前も書けよいいから書けよ書いてください寒いです
お前も書けよいいから書けよ書いてください寒いです
とある夜のこと
美琴「ちょ、当麻、恥ずかしいってば…」
もう美琴の服を脱がすのは手馴れたものだ
そして上条は美琴の制服のリボンで美琴の両手を縛った
上条「今日はいつもとちょっと違うことしようぜ」
そう言うと上条はどこからか蜂蜜を取り出した
美琴「……?」
美琴は何をするのか分からないようだ。まあ当たり前といえばそうだろうが
上条は今日の朝食べた食パンに蜂蜜をかけて食べていたときにふと思ったのだ
(美琴に蜂蜜かけて食べたらおいしいのかなあ…)
こんなことを思いつくあたり上条はすっかり変態の域に達してるのだが、変態は自覚がないから変態なのだ
そんなわけで、上条は夜になるのを楽しみにしていた
上条「…今日の美琴は蜜たっぷりの花で、俺はミツバチってことだよ」
美琴「もっと分かんないわよ…馬鹿」
上条「いいから、俺に任せとけ」
上条は手に持った蜂蜜のボトルを傾け、グッと力を入れた
蜂蜜がボトルから流れ出て、美琴の胸のふくらみの頂に落ちた
美琴「ひゃっ…冷た…」
蜂蜜は胸を流れて、シーツに染みを作っていった
美琴「ちょ、当麻、恥ずかしいってば…」
もう美琴の服を脱がすのは手馴れたものだ
そして上条は美琴の制服のリボンで美琴の両手を縛った
上条「今日はいつもとちょっと違うことしようぜ」
そう言うと上条はどこからか蜂蜜を取り出した
美琴「……?」
美琴は何をするのか分からないようだ。まあ当たり前といえばそうだろうが
上条は今日の朝食べた食パンに蜂蜜をかけて食べていたときにふと思ったのだ
(美琴に蜂蜜かけて食べたらおいしいのかなあ…)
こんなことを思いつくあたり上条はすっかり変態の域に達してるのだが、変態は自覚がないから変態なのだ
そんなわけで、上条は夜になるのを楽しみにしていた
上条「…今日の美琴は蜜たっぷりの花で、俺はミツバチってことだよ」
美琴「もっと分かんないわよ…馬鹿」
上条「いいから、俺に任せとけ」
上条は手に持った蜂蜜のボトルを傾け、グッと力を入れた
蜂蜜がボトルから流れ出て、美琴の胸のふくらみの頂に落ちた
美琴「ひゃっ…冷た…」
蜂蜜は胸を流れて、シーツに染みを作っていった
美琴「…んっ…」
美琴は蜂蜜のなんともいえない感覚に少しだけ快感を覚えた
ローションを使ったらこんな感じなのだろうか
上条はそんな美琴をニヤニヤしながら見ていた
そして両方の胸にかけ終わった後、やんわりとふくらみを揉みしだきながら、蜂蜜を広げていった
美琴「ひゃうっ…と、当麻…」
上条「ん?どうした美琴。気持ちいいのか?」
どんどん蜂蜜の甘い香りが広がっていく
同時に美琴の身体も火照っていく
上条「もうここビンビンだぞ…。やっぱり美琴は感じやすいんだな」
上条の言うとおり、美琴の胸の突起はもう硬くなっていた
そして上条は突起を口に含み、硬くなったそれを舌でころがした
美琴「っ…はあ、んっ…や、あ」
ザラリとしたその感覚に美琴は電気が走ったような気がした
上条「うわ、すっげー甘い…こりゃもっと舐めないとダメだな」
そう言うと上条は再び突起をいじりだした
舐めたり、吸ったり、もちろんもう片方の胸を弄るのも忘れない
美琴は蜂蜜のなんともいえない感覚に少しだけ快感を覚えた
ローションを使ったらこんな感じなのだろうか
上条はそんな美琴をニヤニヤしながら見ていた
そして両方の胸にかけ終わった後、やんわりとふくらみを揉みしだきながら、蜂蜜を広げていった
美琴「ひゃうっ…と、当麻…」
上条「ん?どうした美琴。気持ちいいのか?」
どんどん蜂蜜の甘い香りが広がっていく
同時に美琴の身体も火照っていく
上条「もうここビンビンだぞ…。やっぱり美琴は感じやすいんだな」
上条の言うとおり、美琴の胸の突起はもう硬くなっていた
そして上条は突起を口に含み、硬くなったそれを舌でころがした
美琴「っ…はあ、んっ…や、あ」
ザラリとしたその感覚に美琴は電気が走ったような気がした
上条「うわ、すっげー甘い…こりゃもっと舐めないとダメだな」
そう言うと上条は再び突起をいじりだした
舐めたり、吸ったり、もちろんもう片方の胸を弄るのも忘れない
突起を甘噛みすると、美琴の身体がピクンッと反応した
上条「美琴…かわいい」
美琴「あん…きもち…い…当麻ぁ」
上条「(そろそろいいかな)」
上条は胸も弄っていた手を滑らせ、下へ手を伸ばした
美琴の秘部はもうぐっしょりと濡れていた
いつもと違うことをしたせいか、普段よりも濡れている
上条は再び蜂蜜のボトルを手に取り、グショグショになったそこに蜂蜜を垂らした
美琴「ひゃ…あ、ん…」
上条は蜂蜜をかけてさらにぐちょぐちょになった秘部をかき回した
美琴「んあっ…と、ま……激しい、よぉ」
美琴はビクビクと痙攣しているかのように感じている
上条「美琴…お前のここ、もう蜂蜜なのかお前のなのか分かんねーぞ。そんなに気持ちよかったのか?」
美琴「そ、…そんなっあ、こと、聞かないで…」
上条は真っ赤になった美琴を見てニヤリと笑い、秘部に顔を近づけて
上条「…ここも綺麗にしてやるからな」
グショグショなそこに、ゆっくりと舌を這わせて、そして
俺「…ふう」
上条「美琴…かわいい」
美琴「あん…きもち…い…当麻ぁ」
上条「(そろそろいいかな)」
上条は胸も弄っていた手を滑らせ、下へ手を伸ばした
美琴の秘部はもうぐっしょりと濡れていた
いつもと違うことをしたせいか、普段よりも濡れている
上条は再び蜂蜜のボトルを手に取り、グショグショになったそこに蜂蜜を垂らした
美琴「ひゃ…あ、ん…」
上条は蜂蜜をかけてさらにぐちょぐちょになった秘部をかき回した
美琴「んあっ…と、ま……激しい、よぉ」
美琴はビクビクと痙攣しているかのように感じている
上条「美琴…お前のここ、もう蜂蜜なのかお前のなのか分かんねーぞ。そんなに気持ちよかったのか?」
美琴「そ、…そんなっあ、こと、聞かないで…」
上条は真っ赤になった美琴を見てニヤリと笑い、秘部に顔を近づけて
上条「…ここも綺麗にしてやるからな」
グショグショなそこに、ゆっくりと舌を這わせて、そして
俺「…ふう」
>>530
プーさんプレイは壁にはまってるやつだろjk
プーさんプレイは壁にはまってるやつだろjk
>>512も頼むから続き書けビーム
>>537
とりあえず書いちゃえば
とりあえず書いちゃえば
視姦を何時間耐えられるかっていうネタを受信した
でも書けない
ちくしょう…
でも書けない
ちくしょう…
とある夜のこと。
「ん…はぁ…」
「?」
学園都市第七学区・常盤台中学学生寮。
机の上のパソコンに向かい、風紀委員の事務処理をしていた白井は、真横から聞こえてきたため息に、キーボードをたたく手をとめた。
「お姉さま? どうかなさいましたか?」
問いながら、美琴の方を見る白井。
彼女の隣では、同じようにパソコンで何かレポートをまとめている美琴の姿があった。
「えっ、あっ、な、なに!?」
「え、いえ…なんだか苦しそうなため息が聞こえたので、ちょっと気になりまして」
やけに慌てた仕草でこちらを見る美琴。には定評のある白井の様子に軽く首をかしげた。
「あ、や、大丈夫よ? ぜんぜん、そんな…」
「でも…」
「ほんとにっ、うん、大丈夫。ちょっとだけ、暑くって」
「暑い、ですの? ヒーターの温度は…いつもどおりですけれど」
「ああ、ううん。ちょっと今日、少し厚着してるから…」
美琴がぎこちない笑顔を浮かべた。
頬が赤く、瞳も潤んでいる。
「なんだかお顔が赤いようですし…風邪でも召されたのでは?」
よくよく見れば顔が赤いだけではなく、呼吸も少し乱れ、なんだかけだるそうな仕草が目に付いた。
「風邪っていうか、その…うん、ちょっとだけ、体調不良でさ」
着込んでるのもそのせいなの、と弱々しく笑う美琴。
紅色の頬で汗の浮いた彼女の姿は艶やかだが、流石に体調不良の相手に飛び掛るほど白井は非常識ではない。
「まぁ…それならばもうお休みになられたほうがよいのではありませんか? 風邪はなり掛けが大切ですし…」
むしろ美琴を敬愛しているがゆえ、白井は本当に心配そうに眉根を詰めた。
「あ、うん。そうしたいんだけど…この前の実験のレポート、ちょっと急いでて、さ。なんとか今日中にケリつけたくて…ごめんね、心配かけて」
うつっちゃうかも、とも言葉を追加。
「そんな、水臭いことを言わないでくださいまし。わたくしの方こそお姉さまの体調不良に気がつかなくて…」
「あはは、いいわよそんなこと。体調不良にしたって、昼くらい、からだし・・・っ!?」
美琴が不意に、ぴん、と背筋を伸ばした。
「っ・・・っ・・・っ・・・」
そしてキーボードの手前に置いた手をぎゅっと握り締め、眉根を寄せる。
「えっ、お、お姉さま!?」
白井は突然の彼女の様子に、らしくなくおろおろとしてしまう。
美琴がいままで体調不良をここまで表に出したことなど、なかったからだ。
だが白井が戸惑うのも無理もない。
本当に美琴が体調不良であるのなら、こんなことにはならないのだ。
「―――っ、ご、ごめん黒子。やっぱり、ちょっと体調、悪い、みたい」
ぎゅっ、と握った右手を胸元に当て、やけに荒い息を吐いた。頬は先ほどよりも赤くなり、吐く息は空調の効いた室内でなお、熱くなっている。
「あっ、し、しっかりしてくださいお姉さま! 今日はもう休んでくださいまし」
「う、ううん。それだとレポートが―――っ! っ、っ!」
「そんなご様子で何が書けると言うんですか! こんなに震えて、このままじゃ本当に倒れてしまいますの!」
「で、でも…」
なおもキーボードを打とうとする美琴を、白井は「だめですの!」と手を伸ばした。
パソコンを瞬間移動。白井の私物が入った鍵付きロッカーの中に転送し、取り出せないようにする。
これでもう、レポートをしようとしても不可能だ。
「黒子…」
「申し訳ありませんが、パソコンは明日までロッカーの中にいてもらうことにします。…お姉さまの責任感は尊敬いたしますけれど、もう少しご自分を大事にしてくださいまし。さ、もうベッドでお休みくださいませ」
「……」
そこまで言われても、白井は困ったように眉根を詰めて、動かない。
「お姉さま?」
そんな彼女の様子に、白井は首をかしげた。
御坂美琴という人物は、優秀だ。
引くべきところは引くことを知っているし、逆にどんな無茶なことでもひいてはいけないところは絶対に引かないという、駆け引きを知っている人間だ。
無理と無茶の線引きができない人間ではないのである。
そんな彼女が、自分の体調を考慮できないわけがない。
「…その、レポートの締め切りも、今日明日というわけではないのでしょう?」
「それはっ、その、そうなんだけど…」と、美琴。
だがやはり椅子から立とうとしない。
白井は、はぁ、とため息をついて、
「わかりました」
とだけ言った。
「……?」
どこかぼんやりとした瞳でこちらを見てくる美琴の前で携帯電話を取り出し、登録してある番号を呼び出す。
耳に押し当てて、コール音が響く。相手が取るまでほんの2コール。
「ごめんあそばせ、白井ですの。いまお電話よろしいですか? ええ、はい、そうです。…よくわかりましたね。…やっぱり、夕方には、でしたの。それで、口喧嘩になって、ですか」
ちらり、と美琴を見る白井。
「はい、はい、わかりました。いま変わりますの」
そして、ぽん、と美琴に自分の携帯電話を手渡した。
「え・・・」
待ち受け画面に表示されているのは『通話中』の文字と、
「んっ……」
こくり、と唾を飲み込む美琴。
通話相手の名前には『上条当麻様』とあった。
『美琴か?』
耳に当てた受話器から、聞きなれた声が響く。
「と、とうま・・・」
はぁ、と自分でも熱く感じる吐息とともに、美琴は相手を呼んだ。
目の前にいる白井は、わざとらしくため息をついたあと「飲み物と、医務室にお薬をとってきますの」と席を立とうとしている。
ここは二人部屋で、医務室で薬をもらうにはそれなりに手続きがある。彼女が出て行けば、しばらく室内には美琴一人だ。
「あ、黒子・・・」
咄嗟に通話口を押さえて白井に呼びかけるが、彼女はそれが聞こえないふりをして出て行ってしまった。
出入り口のドアを閉める直前、唇が「きちんと仲直りしてくださいましね」と描いているのが見えた。
そして、パタン、とドアが閉まる。
「・・・・・・」
『白井のやつ、出て行ったのか?』
「アンタ、黒子になにを・・・?」
『いや、別に? ただちょっと、美琴は夕方から体調不良で休めって言った俺と喧嘩しちゃって意地張ってるかも、って言っただけさ』
まぁ電話があったときはかなり肝が冷えたけどうまい言い訳だったろ? とも追加。
楽しむような口調。だがその裏には、いたずらが成功した子供のような響きがあった。
確かに、そういう風に言えば、白井は美琴が謝りやすいように席を空けるだろう。実際、あけてしまっている。
「で、でも、これはアンタがやれって…」
『そうだ。俺がやってくれって頼んだ』
電話越しの上条は、一旦言葉を切り、
『でも、承諾したのは、美琴だよな?』
と、言った。
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