元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
51 = 1 :
村長「まあ、今日はゆっくりしていきなさい。幸い部屋は空いてるんでの。好きに使ってくれ」
勇者「村長。ありがとうございます」
勇者「……」
勇者「……ところで」キョロキョロ
村長「なんじゃ」
勇者「村長は一人暮らしですか? 奥さんとかいらっしゃらない?」
村長「……妻か」
52 = 1 :
村長「妻なら去年の暮れに、亡くなっちまったよ。まったく、わしを置いて行きおってからに……」
勇者「………………す、すいません……」
勇者「な、なら、お子さんは? 娘さんとか」
村長「娘ならおるよ」
勇者「!!」
53 = 1 :
勇者「ど、どちらに……」
村長「王都に嫁いでいきおったわい。まったく……わしを一人にしおって……」
勇者「……くっ!」
メロンパン職人「さっきから何をソワソワしてるんです?」
54 :
>>52
パンティ貰う気まんまんじゃねえか
55 :
>>54
貰うんじゃない少し借りるだけだ
56 = 29 :
探せとしか言われてないから……
57 = 1 :
深夜
メロンパン職人「くかー、くこー、くかー……むにゃむにゃ」
勇者「……」
58 = 1 :
勇者「……」
勇者「……」
勇者「……」
勇者「……」パチッ
勇者「パンティ探さなきゃ」
59 = 34 :
透き通るギャルのパンティー
60 :
>>59
それは幻惑属性の追加ダメージを発生させる******+
それは速度を4上昇させる
62 = 1 :
ゴソゴソ
勇者「うーん、なかなか見つからないな」
勇者「娘さんが嫁いでったってのもそんなに昔って訳じゃないだろうし、どっかに忘れ物的なパンティ置いてたりすると思うんだがな」
勇者「娘さんもたまに帰省した時、家にパンティがないと困るもんね」
勇者「……ん?」ゴソゴソ
勇者「これは当たりを引いたか」
モゾモゾ…
パッ!
お婆さんの遺品パンツ「……」
勇者「お前はお呼びじゃないんだよなあ……」
63 = 1 :
勇者「あのね、俺はパンティを探してるの。お前みたいなもっさりもこもこの婆さんパンツのことを、俺は決してパンティとは認めないからな」
お婆さんの遺品パンツ「……」
数十分後
勇者「くそ、この屋敷はダメだ。村長の奥さんの遺品しか出てこねえ」
勇者「……外に出るか」
64 :
こういうお使い関係はどんくらい長引くと厄が来るんかな
65 :
探せど探せどパンティー見つからず
じっとパンツを見る
66 :
おパンティ履いてるじゃんこいつ確か
67 = 54 :
元スレ完走したぞ
68 = 1 :
村、屋外
勇者「ひゃー、寒いっ!」
勇者「この時間だからってのもあるかもしれないけど、ここまで寒いもんかね」
勇者「俺ら、昨日まで野宿してた筈なんだがな……急に寒くなりすぎだろう……」
勇者「ぱんつを重ね着してなかったら俺も危なかった」
勇者「……とりあえず、若い娘さんが居そうな家に潜入するか」
69 = 1 :
勇者「と言っても、この村に来たのは今日が初めてだし、村人の顔とか知らんのよね」
勇者「どうしたもんかな……」
勇者「……」
勇者「……」
勇者「……」ブルルッ
勇者「……ちょっとおしっこ……」
70 = 54 :
>>68
パンツの防寒能力凄すぎだろ
71 = 1 :
ザクッ、ザクッ
勇者「雪積もってるなぁ。この辺だとこのくらい積もるのが当たり前なんだろうか」
勇者「そこの茂みで済ませるかな……」
ザクッ、ザクッ
72 = 1 :
氷塊「……」ゴロン
勇者「うわっ、デカい氷塊があるぞ。なんだこれ」
勇者「北国だとこういうのがゴロゴロ転がってんのか。こんな氷がどうやって自然発生するんだろう」
勇者「……」
勇者「……よし」
勇者「せっかくだしこいつにマーキングしよう。北国の思い出ってやつだな。わはは」
73 = 1 :
モゾモゾ
勇者「……ぱんつ重ね着しすぎたか。取り出しづらいな」
モゾモゾ
勇者「……」
ジョロロロロ
76 = 1 :
勇者「はー、生き返る……湯気出てんな、これ。さすが北国」
ジョロロロロ
ズゴゴゴゴ
勇者「……ん?」
ジョロロロロ
ズゴゴゴゴ
勇者「なんか揺れてね?」
ジョロロロロ
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
氷塊「……」ムクリ
勇者「……」
ジョロ…
77 = 1 :
氷獣「GAAAAAAAAAA!」
勇者「お前、魔物かよぉ!」
79 = 1 :
氷獣「……GAAAAAA!」
勇者「な、なんか怒ってらっしゃる?」
氷獣「GAAAAAAAAAAAA!!!!」
ドコン!
勇者「危ねえ!」バッ
勇者「……くそ、こんな時間に戦闘か! 村の中に魔物が居るとかどうなってやがる!」シャラン
81 = 1 :
ドゴン! ズズゥン……!
村長「……はて、こんな時間に何の音かの」
村長「外か……?」
テクテク
ガチャッ
勇者「おおっ!!」
ズバッ!
氷獣「GAAAAAA!」
村長「ひえっ!」
勇者「村長! 村に魔物が入ってきてる! 外に出てきちゃダメだ!」
82 :
うわ現行かよ感動した!ssよく読むけど現行は初めてだ
83 :
やっと追いついた
84 = 1 :
ドシュッ!
氷獣「GAAAA……」フラッ…
ズズゥン…!
勇者「はぁ、はぁ……」
氷獣B、C「GAAAAAA!」
勇者「……!」
勇者「まだ、居やがるのか……!」
勇者「お前ら、道を開けろ……! 俺はパンティを探さなきゃならないんだ!」
ズバッ!
87 = 29 :
目的さえまともならかっこいいのに……
88 :
どう落とすんだこれ
89 = 1 :
数十分後
氷獣「GAAAA……」フラッ…
ズズゥン…!
勇者「はぁ、はぁ……!」
勇者「こいつで、最後か……?」
ザワザワ…
勇者「!」
90 = 1 :
村人A「こんな時間に魔物だなんて……」
村人B「村の中にまで入ってきたの……?」
村人D「あの人が退治してくれたのか?」
村人C「や、やっぱり噂は本当だったんじゃ!」
勇者「あわわわわわわ戦闘音で村の人たちが起き出してきちゃったよ……これじゃあ潜入ミッションが……!」
村長「勇者殿!」
勇者「!」
91 = 29 :
一応まとめてざっくりいくつかの章に分けてみた
何か変だったら教えて
http://docs.google.com/document/d/1BVum6YLVKVv5c34DoAw4Ldsl5a2jWPPoEWeK4pzQuy0/edit?usp=drivesdk
92 :
>>91
わろた
93 = 1 :
村長「夜中に家を抜け出して、まさかこんな……」
村長「初めて会ったわしらの村のために戦ってくれたのですか」
勇者「は、はい」
村長「あなたがこの村に来たのも、魔物の気配を感じ取ったからですな」
勇者「うん?」
村長「……いえ。みなまで言わずともよろしい。この量の魔物に襲われては、この村はひとたまりもなかった。本当に、助かりました」
勇者「……」
勇者「いえ、当然のことをしたまでです」
94 :
探したから達成か
95 = 1 :
村長「なにかわしらに出来ることがあれば良いのですが……何かお礼を……」
勇者「……じゃあ、パンティを」
村長「うん?」
勇者「……やっぱりなんでもないです」
96 = 65 :
探せばクリア
97 = 29 :
確かに探したことで魔物の襲撃に先手を打てたんだよな
98 = 1 :
村人たち「ざわざわ……」
勇者「……」
勇者(しかしこれ、ある意味チャンスなのでは?)
勇者(今までわからなかった村人たちの顔が見えること見えること)
勇者(年寄りを除いた女の子たちの顔と、どの家に帰るかだけはしっかり目に焼き付けておかなければ……)
勇者「……」キョロキョロ
村娘「………………」ジーーーーーーッ
勇者「ん?」
村娘「っ!」バッ
99 = 1 :
勇者(おいおい。あの子、こっちをジッと見つめてたと思ったら、目を合わせた途端に顔を真っ赤にして目を逸らしたぞ)
勇者(来たかこれ? 俺の勇姿を見てしまって、来てしまったのか? まさかなのか?)
勇者(わたしのパンティ見てください的な展開来ちゃうのか?)
100 = 1 :
勇者「あの、お嬢さん」
村娘「!! は、はい……」
勇者「どうかしたのかな。なんだか、ジッと見られていたみたいだけど」
村娘「!」
勇者「はは……なんだか恥ずかしいな。あんまり見られると、その……」
村娘「あ、あの……」
勇者「! 何かな」
みんなの評価 : ○
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