元スレ女魔王「冥土の土産に一つくらい望みを叶えてやろうではないか」男「童貞卒業したい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
401 = 164 :
兵士3「確かに、何か男前……」
オネエ兵「痺れるわあの鋭い眼光」
兵士3「でも何か下手な事言ったら頭粉々に握りつぶされそうな感じも……」
兵士7「自分のアイドルで童貞、童貞卒業できりゅ……それなら思い残す事は無ひ……」ヒッグヒッグ
姫騎士「そこまで言うのなら……ん? なんださっきから。何かあったのか?」テクテク
オネエ兵「よくわかんないけど男前が来てるの」
姫騎士「増援は無いハ――!?」
男「……よう」
姫騎士「お前、なんで」
男「なんでって事は無いだろう。手伝ってやろうか、と言ったハズだ」
兵士10「なんと言う馬鹿力」ヒィヒィ
兵士11「一応、俺ら鍛えてるのに……」ヒィヒィ
兵士7「童貞、童貞」ヒッグヒッグ
男「ん? なんだ俺以外にも童貞がいるのか」ボソッ
兵士6(状況が掴めんがなんかこの場がカオスになってきた)
兵士5(うむ)
405 = 379 :
ほ
406 = 164 :
姫騎士「いや、だって――」
男「うん? なんでも良いから中入れてくれや」
オネエ兵「え? 中に?」
兵士2(この人が言うと普通の意味に聞こえないんだよなあ)
男「うおっ、な、なんだこいつ」
オネエ兵「どこの中に入りたいの?」ツンツン
男「――ッ」ゾゾッ
姫騎士「……」ジトッ
男「……なんだ」
姫騎士「……来て、しまったものはしようがあるまい」フゥ
男「邪魔か?」
姫騎士「……邪魔だな」
姫騎士「あぁ、邪魔だ」
男「そうか」
オネエ兵「え? 何? 姫騎士ちゃんの知り合いなの? もしかしてどっかの王族か何かなの?」
男(さっきから何なんだこいつ……)
姫騎士「そうなのか?」
男「いや違うけど、ただの村民だけど」
407 :
ふぅ…
409 = 379 :
ほ
411 = 164 :
姫騎士「だ、そうだ」
男「前に言わなかったか?」
姫騎士「覚えてるが?」
男「じゃあイチイチ俺に話し流さんでも良いだろ」
姫騎士「……」
オネエ兵「何かしら、今私の乙女レーダーがピコンピコン反応してるわ」ビビッ
兵士3「冗談言ってる場合じゃ……」
オネエ兵「大マジよ?」ズイッ
兵士3「ひえっ……」
兵士10「……姫騎士さまの知人でしたか、これは失礼を」
姫騎士「良い、気にするような男では無い」
兵士11「……最初から知人だと、そう言って下されば」チラッ
男「言って信じたかよ」
兵士10「信じなかっただろうな」
兵士11「ですねー」
男(正直だなあ)
414 = 164 :
男「取り合えず入るからな」
姫騎士「……」チラッ
男(ふぅ、なんとか月が出る前に建物の中に入れた)
姫騎士「……それで、手伝うとは言っていたが」
姫騎士「お前のする事は、何も無いぞ」
男「……なあ」
姫騎士「どうした」
男「ところでなんだが、さっきから童貞童貞騒いでるこいつは、何なのか」
姫騎士「……それは、なんと言うかだな」
兵士7「絶対中出し決めて一発で子孫作ったる。童貞卒業と同時にパパだぜヒョホ」ブツブツ
兵士3(おーい戻ってこーい)
兵士5(駄目だ届いてねぇ)
オネエ兵「ったく、何か大事な話があるんだろうから、あんたの童貞卒業は無しよ」
兵士7「は?」
オネエ兵「しょうがないわね。私が童貞卒業させてあげるわ」ハァ
兵士7「え?」グニャアアア
416 = 386 :
ほ
417 :
ほ
418 = 164 :
兵士6(こいつは酷い)
兵士2(だから男とするのはイヤだって言ってたじゃんかよそいつ)
オネエ兵「ほら、行くわよ」グイッ
兵士7「やだ、やだよ」フルフル
オネエ兵「しょうがないでしょ!」ズルズル
兵士7「やら、やらよ、た、たしゅけて、誰か助けて!!」
ガチャバタン
シィーン
男(な、なんだったんだ……ん?)
ガチャ
オネエ兵「そうそう、そこの男前ちゃん」ジィ
男(……いきなり戻ってきて誰のことだ? 俺に視線に来ている気がするが、気のせいだよな?)
オネエ兵「いつでも私の部屋に来ていいわよ? じゃーね」ガチャバタン
男「……で」
男「俺にする事が無いって言ってたが、その意味は」
兵士たち(((スルーした。心強ぇコイツ)))
419 = 361 :
ほ
420 = 379 :
ほ
422 = 164 :
姫騎士「……まだ完全に日は落ちていない」カツコツ
男「?」
姫騎士「僅かな夕日の残照が頼りだが、見えるハズだ。ここから見ると良い」
男「……おー凄い人数だ」
姫騎士「少なく見積もってもこちらの十倍はいる」
姫騎士「それでも片手間に集めた数だと言うのだから、やっていられないな」
姫騎士「所詮こちらは小国だと言うのが、良く分かってしまう」クッ
男「……」
姫騎士「もっとも、勝利する事は叶わないが、しかし一時的にでも休戦まで持ち込む事は出来よう」
男「お前が相手の玩具になる、戦利品の一つになる、とかでか」
姫騎士「……な、何を」
姫騎士「そのような事は……」ツツー
男「分かり安すぎるだろうよ。泣いてるじゃねぇか」
姫騎士「な゛、泣いで、な゛い゛」ウゥ
男「もう洪水みたいになってるぞ」
姫騎士「う゛、う゛るざい゛」グリグリ
男「顔はやめろ」
姫騎士「何じに゛来だのだ! お前が、お前が居るがら゛」
姫騎士「涙が止まらなぐなっだでばないが!」
424 :
姫騎士かわいい
425 = 417 :
むずむずする
426 :
>>423
いきなりワロタ
428 = 386 :
ほ
430 = 164 :
男「何しにって、だから何度も言わせるな」
男「手伝ってやる、それだけだ」
姫騎士「お゛、お゛前にぞれで何の得がある゛!」ヒッグヒック
男「俺の気分がスッキリする」
男「そんな簡単で単純な事でしかない」
姫騎士「ぞ、ぞんな理由で……」
男「駄目か?」
男「何か大きな理由がないと駄目か?」
姫騎士「私゛は、姉上の為に゛、国の為に゛……」
男「それはお前の理由だ」
男「俺の理由じゃない」
姫騎士 ズビッ
男「……豪快に泣いてても美人は絵になるものだな」
男「まっ、大船に乗ったつもりでいるこったな」
姫騎士「が、勝手に話を進めるな゛、何が、大船だ」
男「自分じゃ乗れないか? ならば俺が手を引いてやろう」
男「いつだって、何かに囚われた女の手を引くのは男の役目だ」
兵士2(横で聞いてるこっちまで恥ずかしくなりそうな台詞が)
兵士3(バンバン出て来てるな)
431 = 417 :
キャラかわりすぎやん…
432 :
ポエマーかよ
433 = 386 :
まぁ>>10あたりでもポエムぽいとこあるし?
434 = 379 :
なかなか読ませる
435 = 320 :
ほ
436 = 164 :
姫騎士「な゛、な゛にを゛、急に、詩人見だいな事を゛。格好良い゛、とでも、思っでいるのが」
男「なんか前にも同じような事言われたような気がするな」
男(とは言え、ポエマーにでもならんと)
男(ぶっちゃけやってられねぇだろ)
男(こっちの十倍だぞ十倍)
男(変身しないと無理だ……)チッ
男(しないで終われればそれが一番良いんだがな)
姫騎士「……信じで」
男「ん?」
姫騎士「……信じで、良いのが……?」トン……
男「なんだよ、俺の事は一応信用出来るんじゃなかったのか」
姫騎士「……今信じだら、それが本当になっだら、お前に嵌ってしまうがも、知れない゛」
男「俺は底の浅い男だからな。嵌った所で息も出来ねぇってことも無いさ」
姫騎士「……ふっ、ふふっ」グシグシ
438 = 164 :
兵士2(お、落ちたー!!)
兵士3(姫騎士さま今絶対落ちたー!!)
兵士4(ケツ痒い)ポリポリ
兵士5(あいつ絶対ヤリ○ンだな……)
兵士6(なんなんだ、アレなのか、今のキザったらしい台詞が女に受ける秘訣なのか?)
兵士8(俺だってまだ経験人数一桁なのに……こいつ軽く三桁行ってんだろうな。○リチン死なねぇかなあ……)
兵士9(姫騎士さま……そういう男を一番嫌ってると思ってたのに)
439 = 379 :
あげ
440 = 386 :
あのセリフでヤリチンと思える兵士ども全員童貞だろww
441 :
まだ続いてるのかなかなかやるな
442 = 386 :
ほ
443 = 164 :
男(しかし……使いたくは無いし、使うつもりも無かったが)
男(相手は人間でもあるんだ)
男(でも、やるしかあるまい)
男「……俺は、月が大嫌いだ」
姫騎士「……知っている」グシグシ
男「今日は満月になりそうだ。俺が一番嫌いな日と言って良い」
姫騎士「……ぅん」グシグシ
男「とは言え、今回はある意味で感謝するべきなのかも知れない」
姫騎士「……え?」
男「……満月の夜には、化け物が出る」
姫騎士「……突然そんな事を言われても、意味が分からないのだが」
男「恐ろしい、とても恐ろしい化け物だ」
男「きっとそいつは、眼前に迫った敵兵を一蹴してしまうだろう」
姫騎士「……こちらにとっては、良い化け物ではないか」
男「どうだろうな。……きっと、怖く見えるさ」
445 :
まだやってるのか朝頑張って良かった
446 = 417 :
がんばれみてるぞ
447 :
おもしろい
448 = 379 :
続きが気になる完結まで頑張って
449 = 164 :
姫騎士「……」
姫騎士「……しかし、なるほど。見た事があるか何かしたのだな」
姫騎士「だから月が嫌いなのか。見ないように、布まで顔にかけて」
男「まあな」
姫騎士「……だが、来ないかも知れないではないか」
姫騎士「私は、満月の夜にそのような化け物が出ると、聞いた事が無く」
姫騎士「見た事も無い」
男「……必ず来るさ」
男「絶対だ」
姫騎士「……やけに自信があるのだな」
男「そら、まあな」
姫騎士「……そうか」
男(……気づかれたりは、してないよな?)
男(まあいいさ)
男「じゃあ、俺は少し散歩してくる」
姫騎士「傍に居てはくれないのか……」
男「何、少し歩いてくるだけだ」
姫騎士「いつ、戻ってくる?」
男「そのうち」
450 :
もう女魔王完全に空気
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