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    元スレココア「シャロちゃん。10万円あげるから指の骨へし折らせて?」

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    1 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:38:55.03 ID:eV68xmrW0.net (+125,+30,-144)
    ~ラビットハウス~

    シャロ「な、何言ってるのよ。ココア……」

    ココア「千夜ちゃんから聞いたんだけど、今月厳しいんでしょ? お金」

    シャロ「確かに厳しいけど」

    ココア「別にただでお金あげてもいいんだけど、
       でも、それだとシャロちゃんもいい気がしないと思うの。
       だから、その見返りとして。……指の骨へし折らせて?」

    シャロ「なんなのよ。その発想は」
    2 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:40:02.48 ID:ERHhBoBx0.net (+36,+29,-16)
    >>2なら俺が育てたアスパラガス晒す
    3 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:40:04.73 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-130)
    ココア「もちろん見返りの10万円とは別に、
       怪我の治療費とか、その間にできないバイトのお給料も払うよ」

    シャロ「……」

    ココア「どの指を折るのかもシャロちゃんに選ばせてあげるから。
        ……ね? いいでしょ?」

    シャロ「……ココア」

    ココア「何? どの指にするか決まった?」
    4 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:41:16.42 ID:Fd+j+F2+0.net (+19,+29,-25)
    シャロ生きろ
    5 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:41:34.13 ID:eV68xmrW0.net (+90,+30,-95)
    シャロ「見損なったわ。ココアのこと」

    ココア「え……」

    シャロ「そうやって、平気で人を傷つけられる人だとは思わなかったわ」

    ココア「ちょ、ちょっと待ってよ……。シャロちゃん」

    シャロ「最低よ。あなた」
    6 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:43:13.62 ID:7NqbTb+10.net (+13,+19,-10)
    >>2
    あくしろよ
    7 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:44:24.97 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-145)
    ココア「ち、違うよ! 私、シャロちゃんのことを助けたくて……。
       指の骨へし折られて、痛みに耐えてるシャロちゃんの表情とか。
       普段の生活で不便を感じて、
       困ってるシャロちゃんを助けてあげて感謝されたりとか。
       臨時収入が入って、いつもより豪華な食事食べて喜んでるシャロちゃんとか。
       そういうのを、私見たかっただけなの……」

    シャロ「やっぱりココアは分かってないみたいね。
       私が言ってるのはそういうことじゃないの。
       体に関してもそうだけど、ココアは人の心を平気で傷つけてるのよ。
       ……お金のために、私が喜んで身体を差し出すと思っているわけでしょ。
       そこが気に入らないの。私、お金は無くても、プライドくらいは持ってるわ」
    8 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:44:58.35 ID:896B3Dw90.net (+14,+24,+0)
    早く犯せ
    9 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:46:03.73 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-100)
    ココア「ま、待って……。行かないで……」

    シャロ「じゃあ、私は帰るから。一人でちゃんと考えることね」

    ココア「待ってよぉ! 置いてかないでぇ……!
       私のこと、キライになったら嫌だよぉ……!」

    シャロ「……泣いたって無駄よ。じゃあね」

    カランコロン。
    シャロがラビットハウスのドアに手をかけた。
    10 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:46:20.24 ID:5yM/lglc0.net (+29,+29,-20)
    すぐ援交するクソシャロにプライドなんかねーだろ
    11 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:46:41.74 ID:LNy5ReD80.net (+24,+29,-3)
    これは何ココア?
    12 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:47:26.93 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    13 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:47:56.12 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-147)
    ココア「うああああああああああっ!!!!!!!」

    ポキン。
    ココアの絶叫が響いた後に、小枝の折れるような音がした。
    シャロが振り向くと、左手を右手で抱えたココアが、
    机に突っ伏して小刻みに震えているのが目に入る。

    シャロ「ココア……? ココア! あんた、何してんのよ!」

    ココアの左手の小指は、あらぬ方向へと曲がっていた。
    14 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:49:23.74 ID:qhGJ7BNb0.net (+24,+29,-30)
    じっさい骨折の時はボキンッって鳴るらしいな
    15 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:49:51.26 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-201)
    ココア「ごっ……! ごべんねぇ……っ! シャロちゃあああん……!」

    シャロ「ココア……!」

    シャロが慌てて駆け寄ると、
    どうやら、自身の左手小指の骨を、自らへし折ったであろうココアは、
    大粒の涙を流しながら謝罪の言葉を繰り返していた。
    苦痛に歪めた顔を、時折しゃくりあげるようにして震わせている。

    シャロ「な、なんでこんなこと……」

    ココア「だってぇ……! シャロ……っ、ちゃんがぁ……っ」
    16 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:50:13.93 ID:bvjfme1U0.net (+30,+29,-13)
    ココアちゃんが構って系自傷メンヘラっぽい
    17 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:51:48.82 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-141)
    シャロ「私も謝るから……。だから、落ち着いて。話を聞かせてよ。
       ……なんで、こんなことをしたの?」

    ココア「う……、ひぐう……っ。うん……っ」

    泣きじゃくるココアをなんとかなだめながら、
    シャロは根気よく理由を聞き出そうとする。
    それでもなんの拍子か錯乱したココアが、自身の薬指も折ろうとするので、
    そのたびに、シャロは必死にそれを止めた。
    18 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:52:24.03 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    19 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:53:18.36 ID:jLJotWOJ0.net (+34,+29,-3)
    >>16
    指折るまでやるなら流石に構ってやるわ
    20 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:53:43.37 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-166)
    シャロ「ココア……。あなた……」

    頭おかしいんじゃないの。
    喉まで出かかった言葉を、シャロは慌てて飲み込んだ。

    『最初は許しを請うために、自ら小指の骨を折ったが、
     慌てて駆け寄ってきたシャロの表情がとても美しかったので、
     薬指も折ってやろうと思った。
     全部の指を折れば、シャロがもっと優しくしてくれるから』

    未だすすり上げるように泣いているココアの言い分は、
    要約するとこういうことだった。
    21 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:55:29.84 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-116)
    ココア「ごめん……! シャロちゃん、本当にごめんねぇ……っ!
       わたっ……、私、もっといい子にするから……。
       なんなら、シャロちゃんの気が済むまで痛めつけていいから……、
       だから、嫌いにならないで……。お願い……」

    シャロに縋るように懇願していたココアだったが、
    徐々に勢いを失い、最後は呟くように言葉を漏らすと、
    床にへたり込んでしまった。

    ココア「お願い……。お願いします……」
    22 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:57:44.59 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-171)
    ココア「全治1か月だって! 良かったねぇ!」

    病院からの帰り道。
    シャロと手をつないだココアが、
    満面の笑みを浮かべながらスキップをしていた。
    ブラブラと揺れている左手を、固定している真っ白なギプスが、
    なんとも痛々しい。

    シャロ「何が良かったのよ……」

    呆れたようにシャロが呟くと、瞬間ココアの笑顔が曇った。
    23 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:58:05.53 ID:5yM/lglc0.net (+24,+29,-13)
    これは良いココシャロ
    24 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 21:59:34.44 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-106)
    ココア「シャロちゃん。ご、ごめんね……?
       私、また変なこと、言ったかなぁ……?」

    不安げな表情でココアが足を止めると、
    窺うようにしてシャロの顔を覗き込んだ。

    ココア「わ、悪いこと言ったりしたら、容赦なくぶったり、つねったり。
       蹴ったり、殴ったり、潰したり、折ったりしていいからね?
       シャロちゃんの好きなように、私に罰を与えていいんだよ。
       だから。お願いだから、私のこと嫌いにならないで……」
    25 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:00:03.25 ID:5yM/lglc0.net (+18,+28,+0)
    良いよぉ
    26 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:00:29.73 ID:kSRQqPcM0.net (+27,+29,-5)
    いつものクズじゃなくて
    ナチュラルなキチガイってのがちょっと新鮮
    27 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:00:51.25 ID:LNy5ReD80.net (+24,+29,-1)
    ドMココアもいいかもしれない
    28 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:02:15.23 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-180)
    シャロ「ココアのことは、き、嫌いにならないから。
       それに私は、殴ったりとか、
       そんなひどいこと、しないし……」

    それを聞いたココアの表情が、再びぱあっと明るくなった。

    ココア「うんっ! 優しいもんね、シャロちゃんは!」

    満面の笑みを浮かべてスキップをするココアの横を、
    並んで歩きながら、シャロは考えていた。

    『全治1か月だって! 良かったねぇ!』

    この言葉の意味を。
    シャロがふと横を見ると、
    目の合ったココアが優しく笑いかけてくる。
    その笑顔から、シャロは何も読み取れなかった。
    29 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:04:17.06 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-157)
    シャロ「はぁ……」

    ぼすん。
    シャロは自室の、安物のベットに身を投げた。
    自然と出てしまったため息に、思わず苦笑する。

    シャロ「ココア……。なんなのよ、あの子は……」

    今日はひどく疲れてしまった。
    結局、ココアの奇行の意味も、意図も分からずじまいだ。

    シャロ「はぁ……」

    再度ため息を吐くと、ごろんと寝返りを打つ。
    シャロは考えを巡らせていたが、いつの間にか眠っていた。
    30 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:04:47.46 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    31 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:04:57.20 ID:jLJotWOJ0.net (+29,+29,-5)
    鍵締めただろうな。鍵締めただろうな!?
    32 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:05:47.40 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    33 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:06:55.36 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-160)
    「シャロさーん」

    フィルターを通したようなくぐもった声と、
    何かを叩く音でシャロは目を覚ました。

    シャロ「はーい。……あら、チノちゃんじゃない。
       どうしたの、こんな朝早くに」

    眠い目をこすりながらシャロが玄関の扉を開けると、
    チノの薄青色で艶のある髪が目に入った。

    チノ「シャロさん!」

    先程よりクリアになった声が、
    未だ夢の世界に半分いるシャロの頭の中に響いた。
    34 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:07:24.33 ID:896B3Dw90.net (+19,+29,+0)
    ここあちゃーん
    35 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:09:23.40 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-139)
    チノ「ちょっと、ココアさんの件でお話がありまして」

    お互いに簡単なあいさつを済ませると、チノがそう切り出してきたので、
    話が長くなりそうだと思ったシャロは、チノを家の中へと招き入れた。

    シャロ「それで。話って言うのは、なぁに?」

    テーブルの向かい側にチノを座らせると、
    なるべく平静を装おうとしてシャロはそう尋ねたが、
    その声は明らかに震えていた。
    36 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:10:16.32 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    37 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:10:24.22 ID:FWgcPcuZ0.net (+13,+28,-1)
    西田敏行かな?
    38 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:11:41.08 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-223)
    チノ「昨日、ココアさんがギプスを巻いて帰ってきたんですよ。
      それで尋ねたら、どうやら指の骨を折ったみたいで」

    シャロ「……うん」

    チノ「どこで怪我したのか、理由を聞いても答えてくれなくて。
       シャロさんは、そのことで何か知りませんか?」

    シャロ「し、知らないわ。ココアの怪我の事なんて」

    正直に話しても良かったが、
    うわずった声で、咄嗟に嘘をついてしまった。
    シャロの頬を、冷汗が一筋つたう。
    カチコチと鳴る時計の音が、狭い部屋にうるさいくらいに響く。
    チノがため息を吐いた。

    チノ「シャロさん。それ、嘘ですよね」
    39 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:13:48.91 ID:5yM/lglc0.net (+29,+29,-7)
    シャロちゃんが嘘つくわけないだろーがクソガキ腹パンしてやる
    40 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:14:08.68 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    41 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:14:33.14 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-137)
    シャロ「な、なんのことかしら。チノちゃん」

    明らかに自身が動揺しているであろうことは、
    目の前にいるチノにもばれているだろう。
    シャロはそう思ったが、最初に嘘をついてしまった手前、
    とぼけるより他、無かった。

    チノ「シャロさんが知らないなんて。そんなの嘘ですよ。
      だって昨日、私はずうっと部屋にいたんです。
      二人の言い争うような声。
      ココアさんの絶叫。
      全部聞いています」
    42 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:15:20.51 ID:osLCt5je0.net (+12,+22,-1)
    チノ死ね
    43 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:16:37.20 ID:osLCt5je0.net (-13,-3,-1)
    チノ死ね2
    44 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:16:45.97 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-180)
    シャロ「それは……」

    口を開いたが、シャロは二の句が継げなかった。
    壁越しに声だけを聴いていたのなら、そう誤解されても仕方がない。
    さすがにチノは話の内容まで、
    はっきりと聞き取れていたわけではないだろうから。
    シャロは無言のまま、ばつが悪そうにうつむいてしまった。
    額のあたりに、チノの視線を痛いほど感じる。

    チノ「ココアさんの指。折ったのって、シャロさんですよね」
    45 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:17:03.03 ID:osLCt5je0.net (-16,-6,-1)
    チノ死ね3
    46 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:17:10.31 ID:CvTvSLdN0.net (+22,+29,-13)
    は?
    糞ド底辺がなに舐めた口聞いてんだ?
    47 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:17:27.53 ID:jLJotWOJ0.net (+29,+29,-15)
    シャロちゃんになにかしたらラビットハウス放火するよ
    48 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:17:29.83 ID:osLCt5je0.net (-19,-9,-1)
    チノ死ね4
    49 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:17:35.81 ID:8XKWiuPe0.net (+70,+30,+0)
    50 : 以下、\(^o^ - 2014/11/06(木) 22:19:04.86 ID:eV68xmrW0.net (+95,+30,-176)
    シャロが顔を上げると、怒っているのであろうか、
    全くの無表情でこちらを見据えるチノと目が合った。
    たまらずシャロは立ち上がり、自己弁護に走る。

    シャロ「ち、違うのよ! あれは、ココアが……!」

    チノ「言い訳はいいんです。
      私は、そんな話をしに来たんじゃありませんから」

    半ば叫ぶようにして言うシャロを、チノが右手を上げて制した。
    チノは相変わらずの無表情だった。
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