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    元スレ女「君が思っているよりも、ボクは……」

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    251 = 244 :

    「で、でもここは先生もしっかり教えてなかったからね」

    「でも、お前はわかるんだろ?」

    「うん。えーっと、ここなんだけど」

    俺の隣にちょこんと座り、解説を始める。

    教えてもらう時は、意図せず密着度が凄い。

    「……ってことなんだ。わかった? ……どこを見てるんだい?」

    「ああ、すまん」

    ヤツ自身、密着していることに気づいていないみたいだ。

    252 :

    いもぺろしえん

    254 = 244 :

    「ちゃんと見てくれないと困るな」

    ふくれっ面はとても近い。

    どうやら解説しているのに見ていないことを怒っているようだ。

    そりゃそうだよな。俺でも怒る。

    「ボクを」

    「お前かよ!!」

    解説じゃねーのかよ!!

    255 = 247 :

    これは出来る>>1

    256 = 244 :

    「こんなに露出しているんだから、見て欲しい!」

    「見るか!」

    露出狂か!!

    「脚はいつも出しているけれど、腕は珍しいから」

    そうだよな。いつもミニスカだ。

    「そういや、どうしていつも短いスカートはいてるんだ」

    気になっていることを聞いてみる。

    「スリルがあるから、かな」

    257 = 244 :

    「は?」

    「ほら」

    ヒラリヒラリとスカートをはためかせて、

    「見えるか見えないか、興奮するだろう?」

    ああ、そうだった。

    こいつはこういうやつだったな。

    さっきも言ったじゃねーか。

    変態なんだった。

    258 = 244 :

    「見えたらどうすんだ」

    はためかせるのはそろそろやめろ。

    「今日は白です」

    聞いてねーよ。

    「ノーパンでも良かったんだけどね」

    「できればいつでも穿いててくれ」

    嘘でも本当でも、とりあえず言っておこう。

    見られる前に、な。

    260 = 244 :

    「君がそう言うなら」

    とヤツはニッコリと笑った。

    「じゃあ、明日はしまパンだね」

    「いらない情報をありがとよ」

    「水玉も捨てがたいね」

    パンツの柄の話をおおっぴらにするな。

    「熊さんもいいかもね」

    どこの子どもだ!

    俺の妹か!!

    262 :

    なんで妹のパンツを

    263 = 244 :

    まあ、こんな具合で宿題が終わるはずもなく。

    「今度に持ち越しだね」

    「そうだな」

    軽く伸びをすると、自然と欠伸が出ちまった。

    「ふわぁ……」

    「ふふ、お疲れ様」

    お前こそ、な。

    265 = 244 :

    「じゃあ、また明日」

    「おう」

    ヤツの投げキッス(もちろん避けた)をしながら帰る姿を見送り、玄関に入ると、

    「家まで送ってあげればいいのに」

    と、妹に睨みつけられた。

    「そこまでする筋合はない」

    「うわー、お兄ちゃんひどっ!」

    昨日とはうってかわって普通の妹。

    「そういえば、どうして昨日は慌ててたんだ?」

    お兄ちゃん、めちゃくちゃヘコんだぞ。

    266 = 244 :

    「そ、それは……別にいーじゃんっ」

    顔を赤くして、妹は台所に向かった。

    歯切れが物凄く悪いんだが、まあいいか。

    「……あ」

    さっきヤツは『また明日』って言っていたな。

    明日は後輩と浴衣を買いに行くんだった。

    すっかり忘れてたな。

    あとで電話しておこう。

    267 :

    埋め立て荒らしが来ませんように

    268 = 244 :

    「はーい、今日は肉じゃがです」

    「おう」

    妹の得意料理、肉じゃが。

    今日のは出来がいいじゃないか。

    「美味い」

    「でしょー?」

    ニヒヒと笑う妹。

    「よし、俺の嫁になれ妹!」

    と、冗談を言う。

    269 = 253 :

    いいゾ~これ

    270 :

    ボクっ娘ルートでお願いします

    271 = 247 :

    >>270同意

    272 = 244 :

    「え……」

    「……?」

    ありりー?

    まさか、外したか?

    「な、何言ってんの……バカ……」

    ……あれ、なんだこのオチ。

    もっと笑い飛ばしてくれないと困るんだがな。

    妹よ、そんな顔を隠すのはやめろ。

    言ったこっちが恥ずかしい。

    273 = 244 :

    「……こほん」

    一息置いて、俺はゆっくりと「ごちそうさま」と手を合わせた。

    妹はさっさと皿を持って行ってしまった。

    ……悲しくはない。

    「電話するか」

    ヤツに、電話しないと。

    274 = 246 :

    たまには妹ルートとかどっすか
    ないっすか

    275 = 244 :

    『イフイフ』

    「……は?」

    電話が繋がるやいなや、よくわからん言葉を言い放つ。

    『もしもしって、ことさ』

    ああ、なるほど。

    if if、か。

    そんなことはどうでもいい。

    276 = 246 :

    スレタイ教えろくださいあ

    277 :

    分岐点作って全ルート書けばいいだけの話

    278 = 244 :

    「明日のことなんだが」

    『ああ、言ってなかったね。明日は……』

    「いや、そうじゃなくて」

    『え?』

    キョトンとした声。

    「明日はその、用事があるから遊べそうにない」

    『……』

    少しの沈黙。

    『……君に用事?!』

    なんだその驚きは。

    279 = 244 :

    『失礼、まさか君に用事ができるなんて……』

    これは明日雪が降るね。

    とヤツは電話越しに笑った。

    どれだけ俺をかわいそうなやつだと認識してるんだお前は。

    「ってことだ。だから明日は……」

    『遊べない、だね』

    「……そうだ」

    急に口を挟んできやがった。

    280 = 247 :

    281 = 244 :

    『明日は何の用事があるんだい?』

    う。

    まさか聞いてくるとは。

    「別にいいだろ、そんなことは」

    『君のことは知っておきたいのさ。ホクロの場所までね』

    ファンか。

    「……後輩と、ちょっとな」

    『ああ、なるほど』

    納得したようだ。

    282 = 244 :

    『君は本当に、後輩くんに好かれているね』

    「ああ、そのようだな」

    文化祭実行委員ってだけの繋がりなんだがな。

    『君にはそういう力があるのかも』

    「んなわけあるか」

    あったらどれだけいいか。

    『うん、わかった。明日は君に出会わない程度に行動するよ』

    なんか行動範囲を制限させちまったようだ。

    そこまでしなくてもいいんだが。

    283 = 244 :

    『では、そろそろ切るよ。まだご飯を食べていなくてね』

    「ん、そうなのか?」

    『言っていなかったかな、夏は……』

    と、ここで。

    ヤツの言葉は止まった。

    『……いや、なんでもない。それじゃあ』

    えっ。

    「ちょ、ちょっと待て……」

    電話はあちらから、切られてしまった。

    284 :

    ん・・?

    286 = 244 :

    「……なんだってんだ」

    途中で言うのをやめ。

    しかも、強引に切ってきた。

    「……」

    歯切れが、悪い。

    妹にしても、アイツにしても。

    ちゃんと言えよな……。

    287 = 244 :

    あーなんかうやむやにされて気分があまり良くない。

    さっきのはなんだったんだ。

    雲がかかったような気持ちだ。

    オマケに雷さえ鳴ってる。

    「……風呂だ」

    風呂でスッキリするしかない。

    体の汚れは心の汚れ、だ。

    ……多分。

    288 = 244 :

    俺は風呂が好きだ。

    気分が悪くても風呂に入りたい。

    シャワーでは物足りない。

    というわけで今、風呂場に向かっている。

    さっきのことなど忘れて、ウキウキして

    「風呂ー!」

    と、開口一番。

    「へっ!?」

    妹に遭遇。

    「きゃ、きゃあああああああ!!」

    なんでこうなるんだ……。

    290 = 244 :

    妹に土下座する日が来るとはな。

    ……もうこれ以上のことは言わない。

    風呂から出てきた俺は、清々しい気持ちにはなれなかった。

    さっきまでの忘れていた気持ちは、体を拭いている間にどんどんと戻ってきた。

    アイツが言いかけた言葉は、なんだったのか。

    「……考えても答えは出ない、か」

    「さて、と」

    明日に備えて寝るとするか。

    291 = 244 :

    ピンポーン。

    そんな音が小さく聞こえた。

    「お兄ちゃーん」

    「ん……」

    「お兄ちゃんー!」

    なんだ、妹よ。

    朝っぱらから元気よく俺の名前を呼んで……。

    「お兄ちゃん! 後輩さんが来たよ!」

    292 = 244 :

    ごめんなさい、寝ます。


    昨日は保守していただき本当にありがとうございました。

    今日も外に出てしまうので、携帯から細々と書いていくことになりそうです。


    できるだけ、早く帰ろうと思うので、良ければ保守、お願いします。

    それでは、ここまで見ていただきありがとうございました。

    294 :

    ねるまえにほしゅ

    299 = 261 :

    きるひほっしゅのほうそく

    300 :

    お気に入りに入れといてよかった
    いいスレだった


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