元スレ女「君が思っているよりも、ボクは……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
251 = 244 :
女「で、でもここは先生もしっかり教えてなかったからね」
男「でも、お前はわかるんだろ?」
女「うん。えーっと、ここなんだけど」
俺の隣にちょこんと座り、解説を始める。
教えてもらう時は、意図せず密着度が凄い。
女「……ってことなんだ。わかった? ……どこを見てるんだい?」
男「ああ、すまん」
ヤツ自身、密着していることに気づいていないみたいだ。
252 :
いもぺろしえん
254 = 244 :
女「ちゃんと見てくれないと困るな」
ふくれっ面はとても近い。
どうやら解説しているのに見ていないことを怒っているようだ。
そりゃそうだよな。俺でも怒る。
女「ボクを」
男「お前かよ!!」
解説じゃねーのかよ!!
255 = 247 :
これは出来る>>1
256 = 244 :
女「こんなに露出しているんだから、見て欲しい!」
男「見るか!」
露出狂か!!
女「脚はいつも出しているけれど、腕は珍しいから」
そうだよな。いつもミニスカだ。
男「そういや、どうしていつも短いスカートはいてるんだ」
気になっていることを聞いてみる。
女「スリルがあるから、かな」
257 = 244 :
男「は?」
女「ほら」
ヒラリヒラリとスカートをはためかせて、
女「見えるか見えないか、興奮するだろう?」
ああ、そうだった。
こいつはこういうやつだったな。
さっきも言ったじゃねーか。
変態なんだった。
258 = 244 :
男「見えたらどうすんだ」
はためかせるのはそろそろやめろ。
女「今日は白です」
聞いてねーよ。
女「ノーパンでも良かったんだけどね」
男「できればいつでも穿いててくれ」
嘘でも本当でも、とりあえず言っておこう。
見られる前に、な。
259 :
ほ
260 = 244 :
女「君がそう言うなら」
とヤツはニッコリと笑った。
女「じゃあ、明日はしまパンだね」
男「いらない情報をありがとよ」
女「水玉も捨てがたいね」
パンツの柄の話をおおっぴらにするな。
女「熊さんもいいかもね」
どこの子どもだ!
俺の妹か!!
262 :
なんで妹のパンツを
263 = 244 :
まあ、こんな具合で宿題が終わるはずもなく。
女「今度に持ち越しだね」
男「そうだな」
軽く伸びをすると、自然と欠伸が出ちまった。
男「ふわぁ……」
女「ふふ、お疲れ様」
お前こそ、な。
265 = 244 :
女「じゃあ、また明日」
男「おう」
ヤツの投げキッス(もちろん避けた)をしながら帰る姿を見送り、玄関に入ると、
妹「家まで送ってあげればいいのに」
と、妹に睨みつけられた。
男「そこまでする筋合はない」
妹「うわー、お兄ちゃんひどっ!」
昨日とはうってかわって普通の妹。
男「そういえば、どうして昨日は慌ててたんだ?」
お兄ちゃん、めちゃくちゃヘコんだぞ。
266 = 244 :
妹「そ、それは……別にいーじゃんっ」
顔を赤くして、妹は台所に向かった。
歯切れが物凄く悪いんだが、まあいいか。
男「……あ」
さっきヤツは『また明日』って言っていたな。
明日は後輩と浴衣を買いに行くんだった。
すっかり忘れてたな。
あとで電話しておこう。
267 :
埋め立て荒らしが来ませんように
268 = 244 :
妹「はーい、今日は肉じゃがです」
男「おう」
妹の得意料理、肉じゃが。
今日のは出来がいいじゃないか。
男「美味い」
妹「でしょー?」
ニヒヒと笑う妹。
男「よし、俺の嫁になれ妹!」
と、冗談を言う。
269 = 253 :
いいゾ~これ
270 :
ボクっ娘ルートでお願いします
271 = 247 :
>>270同意
272 = 244 :
妹「え……」
男「……?」
ありりー?
まさか、外したか?
妹「な、何言ってんの……バカ……」
……あれ、なんだこのオチ。
もっと笑い飛ばしてくれないと困るんだがな。
妹よ、そんな顔を隠すのはやめろ。
言ったこっちが恥ずかしい。
273 = 244 :
男「……こほん」
一息置いて、俺はゆっくりと「ごちそうさま」と手を合わせた。
妹はさっさと皿を持って行ってしまった。
……悲しくはない。
男「電話するか」
ヤツに、電話しないと。
274 = 246 :
たまには妹ルートとかどっすか
ないっすか
275 = 244 :
女『イフイフ』
男「……は?」
電話が繋がるやいなや、よくわからん言葉を言い放つ。
女『もしもしって、ことさ』
ああ、なるほど。
if if、か。
そんなことはどうでもいい。
276 = 246 :
スレタイ教えろくださいあ
277 :
分岐点作って全ルート書けばいいだけの話
278 = 244 :
男「明日のことなんだが」
女『ああ、言ってなかったね。明日は……』
男「いや、そうじゃなくて」
女『え?』
キョトンとした声。
男「明日はその、用事があるから遊べそうにない」
女『……』
少しの沈黙。
女『……君に用事?!』
なんだその驚きは。
279 = 244 :
女『失礼、まさか君に用事ができるなんて……』
これは明日雪が降るね。
とヤツは電話越しに笑った。
どれだけ俺をかわいそうなやつだと認識してるんだお前は。
男「ってことだ。だから明日は……」
女『遊べない、だね』
男「……そうだ」
急に口を挟んできやがった。
280 = 247 :
ほ
281 = 244 :
女『明日は何の用事があるんだい?』
う。
まさか聞いてくるとは。
男「別にいいだろ、そんなことは」
女『君のことは知っておきたいのさ。ホクロの場所までね』
ファンか。
男「……後輩と、ちょっとな」
女『ああ、なるほど』
納得したようだ。
282 = 244 :
女『君は本当に、後輩くんに好かれているね』
男「ああ、そのようだな」
文化祭実行委員ってだけの繋がりなんだがな。
女『君にはそういう力があるのかも』
男「んなわけあるか」
あったらどれだけいいか。
女『うん、わかった。明日は君に出会わない程度に行動するよ』
なんか行動範囲を制限させちまったようだ。
そこまでしなくてもいいんだが。
283 = 244 :
女『では、そろそろ切るよ。まだご飯を食べていなくてね』
男「ん、そうなのか?」
女『言っていなかったかな、夏は……』
と、ここで。
ヤツの言葉は止まった。
女『……いや、なんでもない。それじゃあ』
えっ。
男「ちょ、ちょっと待て……」
電話はあちらから、切られてしまった。
284 :
ん・・?
286 = 244 :
男「……なんだってんだ」
途中で言うのをやめ。
しかも、強引に切ってきた。
男「……」
歯切れが、悪い。
妹にしても、アイツにしても。
ちゃんと言えよな……。
287 = 244 :
あーなんかうやむやにされて気分があまり良くない。
さっきのはなんだったんだ。
雲がかかったような気持ちだ。
オマケに雷さえ鳴ってる。
男「……風呂だ」
風呂でスッキリするしかない。
体の汚れは心の汚れ、だ。
……多分。
288 = 244 :
俺は風呂が好きだ。
気分が悪くても風呂に入りたい。
シャワーでは物足りない。
というわけで今、風呂場に向かっている。
さっきのことなど忘れて、ウキウキして
男「風呂ー!」
と、開口一番。
妹「へっ!?」
妹に遭遇。
妹「きゃ、きゃあああああああ!!」
なんでこうなるんだ……。
290 = 244 :
妹に土下座する日が来るとはな。
……もうこれ以上のことは言わない。
風呂から出てきた俺は、清々しい気持ちにはなれなかった。
さっきまでの忘れていた気持ちは、体を拭いている間にどんどんと戻ってきた。
アイツが言いかけた言葉は、なんだったのか。
男「……考えても答えは出ない、か」
男「さて、と」
明日に備えて寝るとするか。
291 = 244 :
ピンポーン。
そんな音が小さく聞こえた。
妹「お兄ちゃーん」
男「ん……」
妹「お兄ちゃんー!」
なんだ、妹よ。
朝っぱらから元気よく俺の名前を呼んで……。
妹「お兄ちゃん! 後輩さんが来たよ!」
292 = 244 :
ごめんなさい、寝ます。
昨日は保守していただき本当にありがとうございました。
今日も外に出てしまうので、携帯から細々と書いていくことになりそうです。
できるだけ、早く帰ろうと思うので、良ければ保守、お願いします。
それでは、ここまで見ていただきありがとうございました。
293 = 261 :
ほ
294 :
ねるまえにほしゅ
299 = 261 :
きるひほっしゅのほうそく
300 :
お気に入りに入れといてよかった
いいスレだった
みんなの評価 : ☆
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