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    元スレ女「君が思っているよりも、ボクは……」

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    151 = 52 :

    152 = 120 :

    153 :

    あくしろよ

    154 = 110 :

    歌い始めると、ヤツの雰囲気は一変して。

    コイツは、コイツでなくなる。

    いや、ヤツに変わりないんだが。

    歌い終わると一息ついて、

    「ふう、恥ずかしかった」

    舌を少し出して、照れたような顔をした。

    「言葉もない」

    「誉めてる?」

    「ああ」

    この上なくな。

    155 = 153 :

    159 = 105 :

    160 = 110 :

    俺はヤツの歌を気にせず歌いまくった。

    下手でもとにかく、だ。

    美声と汚声が順々に聴こえる。

    もちろん美声はヤツで、汚声が俺だ。

    喉が嗄れようがお構いなく。

    今日一日を楽しむことにした。

    そんな俺を見て同調するようにヤツもノリノリになる。

    尻を振るな。

    腰も振るな。

    振るなら左右に振れ。前後に振るな。

    161 = 120 :

    162 :

    見てるぞ

    164 = 153 :

    あくしろよ

    165 = 105 :

    167 = 110 :

    歌い続けていると、突然ルームの電話が鳴った。

    もうそろそろおしまいか。

    「ちょうど歌い終わったし、ここでお開きにしようか」

    「ああ、そうだな」

    「くぱぁ」

    「なんだ」

    急に変な擬音を発した。

    「お開き」

    くだらん。

    168 = 153 :

    169 = 158 :

    こーゆー女クラスにいるな

    170 = 120 :

    171 = 110 :

    カラオケ店に出ると、ヤツは喉をさすった。

    「いやあ、喉が痛いね。イラマチオされたらどうなるんだろ」

    いきなりストレートに言うな。

    「試してみないかい?」

    桃色のホテルを指さすな。

    「晩飯時だな、何か食うか?」

    「ボクを食べちゃう?」

    「……じゃあ帰るか」

    「冗談だ。でも、妹くんがご飯を作ってるんじゃないかい?」

    あ。

    多分作ってるな。

    173 = 120 :

    174 = 162 :

    176 = 134 :

    妹きゃわわ

    179 = 158 :

    ほんとだ

    180 = 120 :

    182 :

    てす

    183 = 110 :

    「その顔だと、きっと作っているね」

    「ああ、多分な」

    「じゃあ、帰ろう。明日もあるんだから」

    「明日?」

    明日も、どこか行くのか?

    「うん」

    夏休みは始まったばかりだっていうのに。

    こいつはどんどんと予定を入れていくな。

    まあ無計画な俺も俺だが。

    184 = 158 :

    187 = 110 :

    「こうやって、きつい穴のものもあれば」

    「……」

    「こんな、ゆるゆるで指がすぐに入ってしまうものもある」

    「おい、その言い方やめろ」

    さっきと話は変わって、次の日のことである。

    俺達はボーリングにやってきた。

    「穴があるとついつい、ね」

    指を入れたり出したりを繰り返すな。

    188 :

    あくしろよ

    190 = 158 :

    192 = 110 :

    ヤツの言葉を遮るように、俺は二投目を放った。

    ……おっ、スペアだ。

    「ほら、お前の番だぞ」

    「おっと、つい穴の挿入に気を取られていた」

    挿入とか言うな。

    「おや、スペアじゃないか。凄いなぁ」

    ボールを持ちながらうんうんと頷くヤツ。

    「ほら、早く投げろよ」

    「うん。だけど、その前に」

    「ん」

    なんだ?

    193 = 158 :

    なんだなんだ?

    194 = 52 :

    195 = 110 :

    「ゲームの合計のスコアが勝った人の言うことを聞くのって、どうかな」

    と、こちらを向いて提案してきた。

    「……別に構わんが、下ネタは無しだぞ」
    「うん、もちろん……さ」

    「なんだその間は」

    こいつ、何か企んでたな。

    「あはは。冗談さっ」

    その言葉と同時に、ゆっくりとボールを放った。

    それはしっかりとした軌道で真ん中を通り、全てのピンを倒した。


    「おや、これはハッサムかな?」

    「ストライクだ」

    進化させるな。

    196 = 120 :

    197 = 47 :

    198 = 52 :

    199 = 121 :

    いもちゅしえん

    200 = 110 :

    「あるさ、さっき、約束しただろう」

    「……」

    覚えてるけども。

    なんつーか、恥ずかしい。

    スコア数は言わないが、こてんぱんに負かされたことが、恥ずかしい。

    勝ち目なんて最初からなかったというほどの差だ。

    「わかったよ、なんでもやってやる」

    「そ・れ・じゃ・あ……」


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