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    元スレ憧「初瀬にLINEで、山に呼び出された」

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    302 :

    がんばれあらたそ

    303 = 294 :

    「でもそれだけじゃない」

    「……」

    「穏乃、憧を助けてあげて」

    穏乃「憧を、助ける?」

    「本当に勝手なお願いなのはわかってる……」

    「無責任な部長なのも……」

    「でも、私じゃ助けられない……」

    「はるちゃんに、危害が及ぶかもって思ったら、それだけで動けなくなっちゃう……」

    穏乃「あの、言ってる意味が……」

    「ごめん、私から言えることはこれだけ……」

    「……お願い、穏乃」

    「憧を救ってあげて……」

    「お願いだから……」

    ……

    304 = 293 :

    よくやった

    306 :

    流石あらたそ~

    307 = 294 :



    穏乃(正直、灼さんの言っていることはあまり理解できなかった)

    穏乃(詳しくは教えてくれなかったけど、憧が困っているということだけは、なんとなくわかった)

    穏乃(憧に会わないと……)

    穏乃(会ったらまず、今までのことを謝ろう)



    ……


    穏乃「しつれいしましたー」

    「またねー」

    穏乃(家にはまだ帰ってないらしい)

    穏乃(大星さんと遊んでるのかな……)

    穏乃(…………)

    穏乃(なんだろう、憧が大星さんと一緒にいるのかと思うと、胸がもやもやする)

    ……

    308 = 294 :

    淡の家・地下室

    「しね」ドガ!

    「痛っ!」

    「時間は守れって言ってるじゃん」

    「だって、部活が遅くまでかかって」

    「関係ない。二分の遅刻」

    「時間を守れないやつはクズ」

    ドガッ! バギッ! ボゴッ! 

    ドガッ! バギッ! ボゴッ!

    ……

    309 = 293 :

    310 = 294 :

    「…………ぅ」

    「あー、なんか憧を蹴っ飛ばしすぎて足が痛くなってきたじゃんか、クソが」げしげし

    「がっ…………」

    「さて、どんな罰を与えてやろうか」

    「うーん、たまには変化球で、手足縛って体中にハチミツ塗りたくった状態で山に放置ってのはどうかなあ」

    「ハチミツに誘われ、虫がやってきて、一晩で体中、虫まみれになるね」

    「それとも眼球潰すってのがいいかな」

    「ふたつあるし、一つくらいなくなってもいいよね」

    「眼球につまようじ刺して、『たこやき!』みたいなネタやってみたいし」

    「関西人にウケそう、あはは」

    「あと白い部分にストロー刺して、眼の中の汁をちゅーちゅー吸うってのもありかなー」

    311 = 294 :

    「あー、うーん、でもなんか気分的に今はいいや」

    「今日はこれ飲んだら帰っていいよ」

    「なに……それ……?」

    「私の尿と経血をミックスした飲み物」

    「どう? 健康に良さそうでしょ?」

    「あはは……」

    「お、嬉しそう」

    ……

    312 :

    あわあわマジモンの変態じゃん

    313 :

    処女奪ってから終わらせてよ

    314 = 294 :



    穏乃(憧のやつ、遅いなあ……)

    穏乃(しかし私、家の前で待ち伏せとか、なんかストーカーみたい)

    穏乃(……)

    穏乃(あ、憧だ)

    穏乃(あれ、でも)

    穏乃(憧のやつ……泣いてる?)

    穏乃「憧!」

    「え? シズ?」ぐすっ

    「どうしてここに」

    穏乃「憧、ごめん!」

    「え?! 急になに?」

    315 = 294 :

    穏乃「最近よく無視したり、嫌味なこと言ったりしてごめん!」

    穏乃「憧が他の人とばっか遊ぶから、寂しくて、どっか悔しかったんだと思う」

    穏乃「ほんとごめん!」

    「あ、うん。なんかよくわかんないけど許すよ」

    穏乃「ほんと!? 良かったぁー!」

    「(良かったのはこっちよ。だってシズに嫌われたのかと思ってたから)」ぼそっ

    穏乃「ん、何か言った?」

    「なんでもないでーす」

    穏乃「それならいいけど」

    穏乃「それで……」

    穏乃「憧はどうして泣いてたの?」

    穏乃「なにか悲しいことあった?」

    316 = 294 :

    「はあ?」

    「泣いてなんかないよ!」

    「見間違えじゃないの?」

    穏乃「憧……」

    穏乃「見間違えなんかじゃないよ」

    穏乃「憧だって私の目がいいこと知ってるでしょ?」

    「……」

    穏乃「やっぱり私じゃ信用ないかな?」

    穏乃「つい、最近まで憧に意地悪してたんだから当然だよね」

    「そうじゃない……そうじゃないけど」

    317 = 294 :

    穏乃「私は、憧の支えになりたい」

    穏乃「こんな私じゃ、信用ないし、頼りないかもしれないけど、それでも、憧が困ってるなら、助けてあげたい」

    「…………ぁぁぁ」

    「……やめて」

    「…………やめてよ」

    「そんなこと言われたら……すがってしまいそうに……なるから……」

    穏乃「憧、私でいいならいくらでもすがっていいよ」

    「…………」

    「シズ……」

    「たすけて……」

    「たすけてよ…………ぅ」

    「ぁあぁあぅぁあああああああああああああああああああ」

    「あああああああああああああああああああああああああああ」

    穏乃「うんうん」ぎゅっ

    穏乃「よしよし」なでなで

    318 :

    終盤に入ってきた感保守

    319 = 293 :

    やったぁ!

    320 = 294 :



    穏乃「憧、おちついた?」

    「うん」

    穏乃「どう、話せそう?」

    「うん、話すよ」

    「上手く話せるか自信はないけど……」

    穏乃「少しずつでいいから、無理しないでね」

    「…………」

    「――――」

    「――――」

    穏乃「…………」

    「――――」

    ……

    321 = 294 :

    穏乃「そんな……ことが……」

    「ごめんねごめんね、こんな気持ち悪くてごめんね」

    穏乃「うううん、そんなことない」

    「勝手にジャージの臭い嗅ぐとか、気持ち悪いでしょ」

    「お願い……」

    「罵ってくれてもいいから、軽蔑してもいいから、嫌いにならないで……」

    穏乃「嫌いになんてならないよ。それに罵ったりも、軽蔑したりもしない」

    穏乃「…………」

    穏乃「うん、やっと、自分の気持ちに気付いたよ」

    「シズ……?」

    323 = 322 :

    324 = 293 :

    325 = 294 :

    また猿さんくらってた

    一応エンディング3パターンあるけど1つにしぼったほうがいいよね

    326 = 294 :

    穏乃「ねえ、憧」

    穏乃「私は、憧が好きだ」

    「え……?」

    「えええええええええええエエエエエエエ?」

    「いきなりなにいっちゃってるのおおおおおお!!!」

    「いやいやいやいや、うそでしょ、そんなことがあるわけ……」

    「あ、でも……」

    「多分私の好きと、シズの好きは違うと思う……」

    穏乃「そうかな?」

    「うん」

    穏乃「じゃあそうかも」

    「え……」

    327 = 294 :

    穏乃「じゃあ、後で憧の好きも聞かせてよ」

    穏乃「……私の好きはね」

    穏乃「私の好きは、憧の一番になりたいってことなんだ」

    穏乃「友達としても、恋人としても」

    「それって……」

    穏乃「私は憧の一番の親友で、そして同時に恋人でいたい」

    「うそ……、うそでしょ」

    穏乃「うううん、うそじゃないよ」

    「…………ぅ」

    「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

    穏乃「あれ!? なんで泣くの!?」

    328 = 294 :

    「うぁぁぁぁぁぁ……ごめんね、しょっちゅう泣いて」

    穏乃「いや、いいけど」

    「ゆめみたいで……嬉し過ぎて……うううう」

    「ゆめじゃないよね!?」

    穏乃「うん、ゆめじゃないよ」

    「あたしの妄想とかでもないよね?」

    穏乃「うん、妄想でもないよ」

    「ああああああああああああ、報われた……報われたよ……」

    「ほんとに良かった……」

    329 = 294 :

    「ぅ……」

    「私さ、ここ最近ずっと生きるのが辛かった」

    「朝が来なければいい、そう思ってた」

    「死にたいって思いつつ、そんな勇気もなかった」

    穏乃「ごめんね、憧がそんな状況だったのに私……」

    「うううん、もういいの」

    「だって今がサイコーに幸せだから……」

    330 = 294 :

    「ほんとにもう、すごいありえないくらいに幸福……」

    「だって夢がかなちゃったから」

    「もうあたし、今死んでもいいよ……」

    穏乃「いやいや、それは私が嫌だよっ!」

    「あはは、そうだね」

    「今死んだらもったいないや」

    穏乃「うんうん!」

    「…………」

    「ねえシズ」

    穏乃「うん?」

    「大好きっ!」




    カン

    331 :

    乙乙

    332 :

    淡がこのまま引き下がるわけないんだよなあ

    333 = 294 :

    おまけ

    淡の家・地下室

    「あーあー、ついに壊れちゃったよ」

    「ちょっといじめ過ぎたかな?」

    「しずしずしずしずしずしず」にこにこ

    「それにしても幸せそうな顔」

    「どんな夢見てるんだろ?」

    「大方予想はつくけど」

    「しずしずしずしず」にこにこ

    「ある意味、本人にとってはハッピーなのかもね」

    「まあでも、その心臓の鼓動が止まるまでは、飼っててあげる」

    「しずしずしずしず」にこにこ

    「おやすみ、私の可愛いお人形」

    「いい夢を」

    カン

    334 = 331 :

    おまけもあったかー
    寝るところだったよ、乙

    335 = 306 :

    あれ?つまりはあらたそ→穏乃の流れはアコチャーの夢オチ?

    336 = 322 :

    そういう世界線もあるってことさ

    337 = 294 :

    おまけその2

    本編からの続き


    穏乃「それにしても大星さんは……」

    穏乃「ちょっと許せそうにない」

    「シズ……」

    (なんて冷たい表情……)

    (まるで、インターハイ準決勝で戦ってた時みたい)

    (いや、あの時以上かも)

    穏乃「憧」

    「なに?」

    穏乃「憧のことは、必ず、私が守るから!」

    ……

    338 = 294 :



    「遅い! 30秒の遅刻」

    「ってなんで穏乃がいるの?」

    穏乃「……」

    「へー、そういうこと」

    「良かったね、憧」

    「うま――」

    穏乃「気安く憧に話しかけないでください」

    「は?」

    穏乃「大星さん、私からの要求は二つです」

    穏乃「金輪際憧に関わらないこと」

    穏乃「それと、音声データと、今まで撮った画像、動画の破棄」

    339 = 294 :

    「ちょっとちょっと」

    「なんなのコイツ!?」

    「いきなり現れてなに好き勝手言ってんの、ふざけ――」

    穏乃「」ドス

    「ゴッ…………ア、ア、ア」

    「ちょっとシズ!?」

    穏乃「大丈夫だよ、みぞおちに一発いれただけだから」

    穏乃「別に死にはしない」

    「オ……オゴッ、カホッ」

    穏乃「まあちょっとの間、息はできなくなるかもしれないけど」

    341 = 294 :

    「ゲホッゲホッ!」

    「はあはあ……」

    「お前、いきなり人殴るとか頭おかしいんじゃないの!?」

    穏乃「頭おかしいとか、おかしくないとか、どうでもいいことです」

    穏乃「とにかく、さっきの要求を聞いてくれないなら、私は大星さんを殺します」

    穏乃「(正直今すぐ殺したっていいんですけどね)」ぼそっ

    「はあ?」

    「それ、もう脅迫じゃん」

    穏乃「そうですね、言葉はなんだっていいです」

    「私を殺すとか言ってるけど、そんなことしたら、穏乃は逮捕されて憧は一人になっちゃうよ」

    「それでいいの?」

    342 = 294 :

    穏乃「はい」

    穏乃「詳しいことはわかりませんが、この国の司法は未成年者に甘いと聞きます」

    穏乃「そして事情が事情だけに、そこまで長い刑期にはならないでしょう」

    「こいつ……」

    穏乃「それに憧なら、いつまでも待ってくれるって信じてます」

    穏乃「さあ、大星さん、私のお願い聞いてくれますか?」

    「…………」

    「あー、もう面倒くさい!」

    「わかった、わかった」

    「いいよ、その要求、受け入れてあげる」

    (意外とあっさり)

    343 = 294 :

    「いきなり現れて、人を殺すとか言う、お前みたいなキ○ガイともうこれ以上かかわりたくないし」

    「てか、穏乃がこんなヤバいやつだとは思わなかった!」

    「憧にはもう絡んだりしないし、持ってるデータも破棄する、これでいい?」

    (そうは言っても、淡が素直にデータを破棄するとは思えない)

    穏乃「はい、ありがとうございます」

    (ええー?! 納得しちゃうのそれで!?)

    穏乃「大星さん、あと、もし、データが流失したら、それが大星さんの責任ではなくとも、私はあなたを殺します」

    「へえー」

    「そういうこと……私って随分信用されてないんだねえ」

    「最初から私がデータを破棄するとは思ってないわけだ」

    「まあそれでもいいけど」

    ……

    344 :


    このガキの顔面にコークスクリューを早く

    345 = 294 :



    「あれで良かったのかな?」

    穏乃「わからない」

    穏乃「ただ、あれよりいい方法が思いつかなかった」

    穏乃「ごめんね、守るとか言ったのに……」

    「うううん、あたしもあれが最善な方法だったと思う」

    「シズがああ言ったから、淡は破棄しなくても、データを広めることができないし」

    「理想では、破棄してくれるのが一番いいけど、淡が破棄してくれるなんて考えにくいからね」

    穏乃「大星さんを殴って、暴力で無理矢理破棄させるって方法も考えたけど……」

    穏乃「私が暴走しちゃってそのまま殺しちゃいそうで怖い……」

    「…………」

    穏乃「あれでも頑張って怒りを抑えてたほうだから……」

    ……

    346 = 294 :



    穏乃「憧ー、今日、私の家に泊まりに来ない?」

    「え!? どったの、急に?」

    穏乃「その……」

    穏乃「親が出かけるから、私以外誰もいないんだよね」

    「えっと……」

    穏乃「べ、別に変な意味で言ってるわけじゃないよ」

    「う、うん、わかった」

    「行く」

    穏乃「よし、じゃあ決まりだね」

    ……

    347 = 294 :



    穏乃「なーんか、ドキドキするね」

    「うん」

    穏乃「ねえ、そっちで一緒に寝ていい?」

    「ええええ?」

    穏乃「ダメ?」

    「いやいや、全然いいけど! むしろカムヒアだけどッ!」

    穏乃「あはは、憧、テンパりすぎっ」

    「ぅぅ、めんぼくない」

    穏乃「ふふっ」

    348 = 294 :

    穏乃「じゃあ、しつれいしまーす」

    「ど、どうぞ……」

    穏乃「お、この布団、憧の体温であったかーい!」

    「なにいってんの///」

    穏乃「そして、憧自身もあったかい」だきっ

    「きゃっ」

    「も、もう///」

    穏乃「ぽかぽかだー」ぎゅっ

    「シズの体だって……あったかいよ……」

    穏乃「……」

    「……」

    穏乃「憧、私は憧が欲しい……」

    (それって……)

    349 = 294 :

    (シズの手が、あたしの服にかかって)

    (……)

    (あ、でも、服脱いだら、左肩のタトゥー見られちゃう!)

    「だめっ!」ぱしっ

    穏乃「いたっ」

    「あっ……」

    「ごめん……」

    穏乃「いや、こっちこそごめん」

    穏乃「憧の気持ち考えないで、勝手につっぱしちゃって……」

    「違うの!」

    「シズの気持ちは嬉しかったんだけど……」

    350 = 294 :

    (シズには、淡にされたこと全部話したわけじゃない……)

    (左腕に入れ墨を入れられたことは話してない……)

    (こんな汚れた体、シズに見せられないよ……)

    「あたしは……」

    穏乃「もういいよ憧、私が悪かったから」

    穏乃「そんな気に病まなくても大丈夫!」

    「ちがう……そう言うことじゃなくて……」

    穏乃「よしよし」なでなで

    「……ぅぅぅ」

    ……


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