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    元スレ憧「初瀬にLINEで、山に呼び出された」

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    151 = 1 :

    「ぁーー、ぁーーー」

    「顔洗った方がいいよ」

    「便器の水が顔についたままじゃ嫌でしょ?」くすくす

    「肌にしみこんじゃうかもしれないしね」

    「あー、でも髪にはもう浸透してそうだね」

    「ってか、憧が暴れたせいで私にもばっちい水、少しかかっちゃったじゃんかー!」

    「これは後でお仕置きだね」にやにや

    「じゃあ、先、部室戻ってるから、またあとでねー」ばたんっ

    「…………」

    ……

    152 = 1 :

    憧・自室

    (……)

    (もう限界……)

    (いつまで、こんなことを繰り返せばいいの……)

    (辛い、辛い過ぎるよ)

    (……)

    (最近は妄想で精神を保ってる……)

    (……妄想してる時だけは、気持ちが楽になる……)

    (現実に戻ったときには、余計に虚しくなるけど)

    ……

    153 = 1 :

    妄想パターン1『覚醒』

     「超能力を手に入れた!」

     「あらゆるベクトルを操作する能力よ!」

     「オラァ! クケケケ!」

     淡「ひでぶっ! やられたー」

     「第三部・完!」


    (ありがちだけど、妄想してる間だけはスカッとするのよねー)

    (まあ突然能力にめざめるなんてありえないし、そもそも自動拡散プログラムがある以上、淡を倒したって、問題の解決にはならないんだけど)

    154 = 1 :

    妄想パターン2『和解』

     淡「ふんふーん」

     車「ワハハ」

     「あ、危ない!」

     淡「えっ?」

     「ダイビングッ!」

     キキーッ

     ガシッ

     「ふう、危なかった」

     「怪我はない?」

     淡「…………どうして」

     「ん?」

    155 = 1 :

     淡「どうして、助けてくれたの?」

     淡「私、憧に今までいっぱい意地悪したのに……」

     「んー、わかんない」

     淡「え?」

     「なんか気付いたら、勝手に体が動いてた、みたいな……」

     淡「ありがと……」

     淡「……それと」

     淡「今までいっぱい酷いことしてごめんね」

     淡「私、ホントは憧と仲良くしたかっただけなの……」

     「じゃあ、友達になろっか?」

    156 = 1 :

     淡「え? いいの?」

     「うん、過去のことは水に流そうよ」

     淡「……うれしい」


    (ないない、これだけは絶対にない!)

    (あたしの妄想の中で一番の大団円だけど、一番非現実的)

    (仮にあたしが命がけで淡を助けたとしても、淡の心には響かない)

    (だって淡は、あたしのこと、人間としてみてない)

    (好き勝手に遊べる玩具としか見てないから……)

    157 = 1 :

    妄想パターン3『成就』

     穏乃「憧、最近元気無いよ」

     「……」

     穏乃「私で力になれることがあるなら、憧の力になりたい!」

     「……実は」

     …

     穏乃「ひどい……」

     「気持ち悪いよね、あたし? シズのジャージの臭いを嗅いだりして」

     「ほんっと自業自得だよね、こんな気持ち悪いあたしがそんな目にあうの」

     穏乃「そんなことない!」

     「え?」

     穏乃「憧が私のジャージの臭い嗅いでるって聞いて、少し恥ずかしかったけど嬉しかった」

    158 = 1 :

     穏乃「だって、私も、憧のことが、好きだから」

     「シズ……」

     穏乃「憧……」

     ……
     …

    (あはは……)

    (あはははは、あたしってこんな妄想して、ほんっと気持ち悪いなあ……)

    (シズがあたしのことを、ただの友達としか見てないことは、ずっと前からわかってたはずなのに……)

    (……)

    160 = 1 :

    (きっとシズにあたしの秘密を、あたしの罪を告白しても、シズは許してくれると思う)

    (少しは軽蔑されるかもしれないけど、それでも、許してくれるだろう)

    (今まで通り、友達も続けてくれると思う)

    (でもそれは表面上のこと)

    (あたし達の関係は、前ほど、気の置けない仲ではなく、どこかぎくしゃくした、よそよそしいものになってしまう)

    (以前と同じように見えても、どこか距離がある)

    (そして、ふとした瞬間に、シズが、何か得体の知れないものを、理解できないものを見るような眼であたしを見るかもしれない)

    (前みたいに一緒に馬鹿やって、心から笑い合うことも、なくなってしまうだろう)

    (それがあたしには耐えられない)

    (だから……シズだけには救いを求めることはできないんだ)

    (…………)

    161 = 1 :

    妄想パターン4『狂化』

     「あはははははは」

     淡「あこ?」

     「もう限界……お前を殺してあたしも死ぬ」

     淡「は? なにいって……」

     淡「え……それ、ナイフ?」

     淡「……ねえ、今までのことは謝るから」

     淡「あの音声データだって消すから」

     「もう遅いよ、あたしは……」

     「壊れてしまった」

     「だから、一緒に逝こうか」


     グサッ


    「あ…………う……」

    163 = 1 :



    (これもなかなかスカッとするんだよね)

    (はあ、いっそ本当に狂えてしまえたら……)

    (壊れてしまえたら、こんな辛い思い、しなくていいのに)

    (……)

    (……)

    (妄想でしか、自分を慰められないなんて、本当にみじめすぎるよ……)

    「……」

    「……ぁ」

    「……ぁぁ」

    「……ぁぁぁぁああああああ」

    164 = 1 :

    「……」

    「たすけて……」

    「だれか……たすけてよ……」

    ……

    166 = 1 :

    淡の家・地下室

    「ふっふふーん」さわさわ

    「……ぁっ」

    「私ってやさしいよね」ふにふに

    「処女を奪わないであげてるし、服を脱がしても、下着までは脱がさないし」なでなで

    「これでも、憧のことは壊さないように大事に扱ってるんだよ」もみもみ

    「……ぁふっ」

    (それはあたしへのやさしさじゃなくて、単にそのほうが長く遊べるからでしょ……)

    「私が好き勝手やると、多分憧ってすぐ壊れちゃうし」だきっ

    「ねえ、これ飲んで」

    「なにそれ……」

    「睡眠薬」

    167 = 1 :

    (もはや隠す気もないのか……)

    (自分の無防備な状態を他人に晒すってことには、かなり抵抗がある)

    (それが淡相手ならなおさら……)

    (けれど、あたしには拒否権はない)

    (結局従うしかないんだ)

    「」ごくっ

    「いい子いい子」なでなで

    ……

    168 :

    憧ちゃん…

    169 = 1 :

    「……ん」

    (ここどこだっけ?)

    (……ああ、淡の家か……)

    (……なんか肩から二の腕辺りがひりひりする)

    (ってか、また下着だけになってるし……落ち着かない)

    「おお、起きた」

    「随分ぐっすり寝てたねえ」

    「まあ強力なの飲ましたからなんだけど」

    「じゃーん、見て見て」

    (鏡……?)

    (あれ、左腕のとこに文字が……)

    (淡のお人形……?)

    170 = 1 :

    「え……? なにこれ……」

    「可愛いでしょー、憧の左肩のとこに、入れ墨ほってあげたんだよ」

    「大変だったんだよー、非合法な刺青師探すの」

    「…………」

    「ふざけないでよ……」

    「頭おかしいんじゃないのっ!!!!!」

    「どーすんのよ、これ!?」

    「入れ墨って一生消えないんだよ!!」

    「だからいいんじゃん」

    「お風呂入る度に思い出すよね」

    「自分が誰の所有物で、どういう存在かってね」

    「このキ○ガイ……」

    171 = 1 :

    「へえ、そういうこと言っちゃうんだー」

    「もっとエグイ言葉入れても良かったんだよ『○○○』とか『××』とか」

    「でもそれじゃあ、憧が可哀想だと思ったからやめてあげたのに」

    「そんな態度とるんだったら、お仕置きが必要だよね」

    「……っ」

    「ダルマとかどうかな」

    「四肢を切断して、頭と胴体だけの状態にする、想像しただけで興奮しちゃうよね!」

    「あと、眼を潰して、鼓膜も破るってのも楽しそう」

    「視覚と聴覚を失うって死ぬより辛くない?」

    「…………」がくがく

    「冗談だよ」

    「わかりやすい冗談じゃん」

    「私が憧にそんな酷いことするわけないし」

    「でも、しつけは必要だねー」

    ……

    172 = 1 :

    阿知賀麻雀部部室

    穏乃「あれ、憧、右手……どうしたの?」

    「ああ、ちょっと爪が剥がれちゃって」

    穏乃「右手の爪全部剥がれたの!?」

    「うん、ドアにはさんじゃってねー」

    「あわわ、いたそう」

    「あこちゃんの爪、綺麗だったからもったいないのです」

    「いや、そういう問題じゃ……」

    「くろちゃん……心配するところがズレてるよ……」

    「あはは」

    173 = 1 :

    穏乃「そうだ! 今度こそ、みんなでカラオケ行きませんか?」

    穏乃「憧も今回は行くよね?」

    「うん、あたしも行――」

    運命が~ 回り出す~

    「……」

    穏乃「……メールだね」

    「うん……」

    「……」

    「ごめん、予定入った」

    174 = 1 :

    「カラオケ行けなくなっちゃった……」

    穏乃「そう……」

    穏乃「メール、中学の友達から?」

    「うん、まあそんなとこ」

    穏乃「えっと晩成の……初瀬さんって人?」

    「そんな感じ」

    穏乃「なんかはっきりしないなー」

    穏乃「その初瀬さんとは、最近よく遊ぶの?」

    「まあそだねー」

    「じゃあ、あたしもう行くね」

    穏乃「あ、もうー」

    ……

    175 = 1 :

    穏乃「あー、どうします? また憧いないみたいですけど」

    「なんか穏乃、機嫌悪いね」

    穏乃「べっつにー、そんなことないですよー」

    「あこちゃんが中学時代の友達とばかり遊ぶから寂しいんだね」

    穏乃「別に寂しくなんかないですよ」

    穏乃「ただ……」

    穏乃「宥さんも三月には卒業しちゃうし、いつまでもこのメンバーでいられるわけじゃないのに……」

    穏乃「ここのみんなといる時間より、中学時代の友達を優先するってのが、なんか納得いかないっていうか……」

    「……」

    「……」

    176 = 1 :

    赤土「なるほど、話は聞かせてもらった」

    「赤土先生!?」

    穏乃「いつから……?」

    赤土「カラオケなら、憧の代わりに私が行こう!」

    「はるちゃん……」

    ……

    177 :

    レジェンドェ…

    178 = 1 :

    淡の家・地下室

    「あれー、憧なんか元気ないねー」

    「あっ、もしかして右手の爪全部剥がしたの怒ってるぅー?」

    「…………」

    「ねえ、どうして、そんな酷いことができるの?」

    「あたしは確かに、淡に意地悪しちゃったけど、別にそこまでする必要ないじゃない」

    「もう許してよ…………あたしを解放してよ……」

    「今日だって学校で、ずっとこの左肩が気になって……」

    「服で隠れてるのはわかるけど、もしなんかの拍子に見られたらって、気が気じゃなかったんだから!」

    「特に穏乃には見られたくないわけだ」くすくす

    「こんな入れ墨、シズに見られたら生きていけないよ……」

    179 = 1 :

    「じゃあ殺してあげよっか?」

    「……っ」

    「死ねば苦しみから解放されるし、私からも解放されるよ」

    「まあ死体を×すかもしれないけど」

    「で、どうなの? 死にたいの? 生きたいの?」

    「……」

    「黙ってないで答えろよ」

    「あたしは……」

    「…………生きたいです」

    「じゃあ、私のお人形を続けるんだねー」

    「あはははは」

    ……

    180 = 132 :

    生きて、明日を掴むんだ

    181 :

    ぶっちゃけつまらん

    182 :

    憧ちゃんはどっちかと言うと陰湿なイジメをする側だと思うけど同時に泣き顔もよく似合うからどちらも捨てがたい

    183 = 177 :

    刺青は消せるんや…だから…

    185 = 135 :

    淡カス死ね

    186 :

    糞コテかよ
    消えろ

    188 = 136 :

    気になって課題できん

    189 :

    ハッピーエンドになってくらはい

    190 = 125 :

    191 = 177 :

    192 = 117 :

    193 = 1 :

    猿さんくらってました

    194 = 1 :

    阿知賀麻雀部部室

    「……」

    穏乃「これからみんなでご飯食べに行きません?」

    「お腹ペコペコなので、私は賛成なのですー」

    「わたしもー」

    穏乃「灼さんは?」

    「うん、私も賛成」

    穏乃「じゃあ決まりですね」

    「あれ、あこちゃんは?」

    穏乃「憧は、どうせ中学の友達と遊びに行くんでしょ?」

    「……っ!」

    195 = 1 :

    「しずちゃん、そんな言い方しなくても……」

    穏乃「じゃあ、どうなの憧?」

    「あたしは……その……無理……」

    穏乃「ほらー、どうせ聞くだけ無駄じゃないですかー」

    穏乃「さあさあ、友達甲斐のない憧なんてほっといて、みんなでご飯食べに行きましょう!」

    「しずちゃん……」

    「……」

    ……

    196 = 1 :

    (あたしだって……できるなら、みんなと遊んだり、ご飯食べたりしたいよ)

    (もっとみんなと一緒にいたい……)

    (でも淡の呼び出しを断ったら、何されるかわからないじゃない)

    (あいつは本気で頭おかしいんだから……)

    (今までだって、何度も命の危険を感じたし……)

    (そうじゃなかったら、誘いを断ったりしないのに)

    (それなのに……)

    (シズ……あんなこと……酷いよ……)

    ……

    197 = 134 :

    なんでこんな咲ファンでもないリョナファンしか得しないSS書いちゃったん?

    198 :

    >>197
    タイトルで察しろよ

    199 = 1 :

    穏乃(はあ……またやっちゃった……)

    穏乃(あんなこと言うつもりじゃなかったのに)

    穏乃(憧が私らをないがしろにして、中学時代の友達とばっか遊ぶからつい……)

    穏乃(だって最近は、ずっと中学の友達と遊んでばっかじゃん!)

    穏乃(たまにはこっちに付き合ってくれてもいいのに!)

    穏乃(私たちより、中学の友達が大事なのかな……)

    穏乃(うーん……)

    穏乃(なんかモヤモヤする……)

    穏乃(…………)

    200 :

    あこかわいいしずかわいい
    松見姉妹とか言う人並みの感覚もたないクズかわいいあわい


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